JP5979909B2 - 内燃機関の主軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、舶用等の大型ディーゼルエンジンを構成する主軸受に関するものである。
舶用等の大型ディーゼルエンジンを構成する主軸受としては、例えば、特許文献1の図1に開示されたもの、特許文献2の図4に開示されたものが知られている。
特許第2878128号公報 特開平9−166127号公報
しかしながら、上記特許文献1の図1に開示された主軸受3に潤滑油を供給する潤滑油枝管は、主軸受キャップ4の上方で直角に曲げられているとともに、隣接して配置されたクランク軸のクランクアームと干渉しないように、シリンダ間を仕切る中央仕切り板を這うようにして配置する必要がある。そのため、潤滑油枝管の曲がりが多くなり、潤滑油枝管の配管長(管路長)が長くなって、潤滑油枝管内を流れる潤滑油の圧力損失が多くなってしまうという問題点があった。また、潤滑油枝管の配管長が長くなることにより、内燃機関の製造コストが高騰してしまうという問題点もあった。
一方、上記特許文献2の図4に開示されたクランクシャフト用ベアリングを構成する下メタルには、潤滑剤導管107を介して導かれた潤滑剤(潤滑油)を、下メタルの端部に設けられた潤滑油導管109に導くチャネル(潤滑油導管)108が設けられている。
しかしながら、クランク軸を軸受け支持する下メタル(特に、下メタルの長手方向における中央部)には、クランク軸、連接棒、ピストン等の重量が加わるとともに、これらクランク軸、連接棒、ピストン等を介して、シリンダ内の燃料による爆発ガス圧が加わる。そのため、下メタルに設けられたチャネル108に応力が集中することになり、異常燃焼等により爆発ガス圧が著しく高くなった場合には、下メタルが破損してしまうことがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、潤滑油枝管の曲がりを極力少なくすることができ、潤滑油枝管の配管長を極力短くすることができて、潤滑油枝管内を流れる潤滑油の圧力損失を低減させることができる内燃機関の主軸受を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る内燃機関の主軸受は、台板の長手方向と直交して水平方向に延びる幅方向における中央部に、台板の長手方向に肉厚になるようにして設けられた台板サドルと、前記台板サドルの底部内周面に装着されて、クランク軸の軸受面の下半部を軸受け支持する主軸受下メタルと、前記台板サドルの底部上方を覆うようにして配置される主軸受キャップと、前記主軸受キャップの内周面に装着されて、前記軸受面の上半部を軸受け支持する主軸受上メタルとを備えた内燃機関の主軸受であって、前記主軸受キャップの内部に設けられて、前記主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面の、幅方向における中央部と、前記主軸受上メタルに設けられた油溝と、を連通するように、前記主軸受キャップの高さ方向に沿って穿設された縦穴と、該縦穴に接続され、前記主軸受キャップ長手方向に沿って穿設された横穴とを備えた第1の油路と、前記台板サドルの内部に直線状に設けられて、前記主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面と対向して前記主軸受キャップを支持する支持面の、幅方向における中央部と、前記台板サドルの表面または下端面と、を連通する第2の油路と、を備え、前記第2の油路の入口部に、前記第1の油路および前記第2の油路を介して、前記主軸受上メタルに設けられた油溝に潤滑油を供給する潤滑油枝管の一端部が接続されている。
本発明に係る内燃機関の主軸受によれば、潤滑油主管から潤滑油枝管に流入した潤滑油は、潤滑油枝管の一端部を通過する際、わずかに(0度〜45度程度)曲げられ、直線状に形成された第2の油路を通って第1の油路に流入し、第1の油路を通って主軸受上メタルに設けられた油溝に到達し、油溝を介してクランク軸の軸受面と、主軸受上メタルおよび主軸受下メタルとの間に供給されるようになっている。
これにより、潤滑油枝管の曲がりを極力少なくすることができ、潤滑油枝管の配管長を極力短くすることができて、潤滑油枝管内を流れる潤滑油の圧力損失を低減させることができる。
上記内燃機関の主軸受において、前記第2の油路は、前記台板サドルの高さ方向に沿って設けられているとさらに好適である。
このような内燃機関の主軸受によれば、潤滑油枝管の配管長をさらに短くすることができて、潤滑油枝管内を流れる潤滑油の圧力損失をさらに低減させることができる。
上記内燃機関の主軸受において、前記主軸受キャップの一端部の側は、燃料を噴射する燃料ポンプが装着されたポンプ側であり、前記ポンプ側は、機関運転状態で爆発ガス圧による荷重が大きくなる位置とされているとさらに好適である。
このような内燃機関の主軸受によれば、機関運転状態で爆発ガス圧による荷重が大きくなる(厳しくなる)ポンプ側から潤滑油が供給されることになる。
これにより、クランク軸と主軸受上メタルおよび主軸受下メタルとの間に適正な油膜を形成させることができ、潤滑不足による焼き付きを防止することができる。
上記内燃機関の主軸受において、前記主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面と、この下端面と対向して前記主軸受キャップを支持する支持面との間に、前記第1の油路と前記第2の油路とを連通するシムを設けるようにしてもよい。
このような内燃機関の主軸受によれば、シムの厚みを変えることにより、主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面と、この下端面と対向して主軸受キャップを支持する支持面との間に形成される隙間を変えることができ、主軸受キャップの高さを調整することができる。
上記内燃機関の主軸受において、前記潤滑油枝管が、隣接して配置された前記クランク軸のクランクアームの側面が描く軌跡によって形成される平面内に入り込まないように配置されているとさらに好適である。
このような内燃機関の主軸受によれば、潤滑油枝管が、隣接して配置されたクランク軸のクランクアームと干渉しない場所に設けられることになるので、内燃機関の大型化(高出力化)に伴うクランクアームの大型化にも対応することができる。
本発明に係る内燃機関は、上記いずれかの内燃機関の主軸受を具備している。
本発明に係る内燃機関によれば、潤滑油枝管の曲がりを極力少なくすることができ、潤滑油枝管の配管長を極力短くすることができて、潤滑油枝管内を流れる潤滑油の圧力損失を低減させることができる内燃機関の主軸受を具備しており、これにより、クランク軸を軸受け支持する主軸受に、十分な圧力を持った潤滑油を供給することができ、内燃機関の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る内燃機関の主軸受によれば、潤滑油枝管の曲がりを極力少なくすることができ、潤滑油枝管の配管長を極力短くすることができて、潤滑油枝管内を流れる潤滑油の圧力損失を低減させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の主軸受を具備した舶用等の大型ディーゼルエンジンの構造例を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の台板およびオイルパンの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の主軸受を、機関の自由端側から見た図である。 図3のIV−IV矢視断面図である。 図3のV−V矢視断面図である。 図3の要部を拡大して示す図である。 本発明の他の実施形態に係る内燃機関の台板およびオイルパンの斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る内燃機関の主軸受について、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、大型ディーゼルエンジン(クロスヘッド型ディーゼルエンジン:内燃機関)1は、大きく分けて3つの部分からなる。1つ目はシリンダライナ(図示せず)およびピストン(図示せず)等を収納するシリンダジャケット2、2つ目はピストンの爆発による力をクランク軸(図示せず)に伝導する連接棒(図示せず)等を収納する架構3、3つ目は得られた動力をプロペラ(図示せず)等に伝えるクランク軸4を収納する台板5である。これらの台板5、架構3、およびシリンダジャケット2は、順次積み重ねられ、シリンダジャケット2の上面から台板5までエンジン全体を鉛直方向に締結するタイボルト(図示せず)により締め付けられて組み立てられる。
台板5には、クランク軸4を軸受け支持する主軸受6が、台板5の長手方向(クランク軸4の軸方向)に沿って複数個(例えば、7シリンダ機関の場合、9個)設けられている。主軸受6はそれぞれ、主軸受下メタル7と、主軸受上メタル8と、主軸受キャップ(主軸受押え金物)9と、主軸受キャップボルト(主軸受押え金物取付ボルト)10と、取付ナット11とを備えている。
図1または図2に示すように、主軸受下メタル7は、台板5の長手方向と直交して水平方向に延びる台板5の幅方向における中央部に、長手方向に肉厚になるようにして設けられた台板サドル(肉厚部)12の底部内周面に装着されている。一方、主軸受上メタル8は、台板サドル12の底部上方を覆うようにして、台板サドル12に立てられた(立設された)複数本(本実施形態では4本)の主軸受キャップボルト10と、主軸受キャップボルト10に設けられた雄ねじ部と螺合する雌ねじ部を有する取付ナット11とにより台板サドル12に固定される主軸受キャップ9の内周面に装着されている。
図3から図6の少なくともいずれか一図に示すように、主軸受上メタル8の内周面8aには、断面視円形状を呈し、主軸受上メタル8の板厚方向に貫通する一つの貫通穴21と、貫通穴21と連通する一本の油溝22と、が設けられている。貫通穴21は、燃料を噴射する燃料ポンプ(図示せず)が装着されたポンプ側(排気管(図示せず)が装着された排気側と反対の側)に位置する主軸受上メタル8の一端部に設けられている。油溝22は、主軸受上メタル8の幅方向(主軸受上メタル8の板厚方向および長手方向と直交する方向)における中央部に、長手方向(周方向)に沿うようにして設けられている。また、貫通穴21の一端(上流端)に位置する開口(入口)は、主軸受キャップ9の内部に形成された(第1の)油路31の一端(下流端)に位置する開口(出口)と合致するようにして形成されている。
主軸受下メタル7の内周面7aには、主軸受上メタル8の内周面8aに設けられた油溝22と連通する(連続するようにして延びる)油溝23が設けられている。油溝23は、主軸受下メタル7の長手方向における両端部で、かつ、主軸受下メタル7の幅方向(主軸受下メタル7の板厚方向および長手方向と直交する方向)における中央部に、長手方向(周方向)に沿うようにして設けられている。
また、主軸受下メタル7と主軸受上メタル8との合わせ面近傍に位置する主軸受下メタル7の両端部には、油溝23と連通するとともに、その深さが油溝23よりも浅くなるようにして形成された油溝24が、油溝23が延びる方向と直交する方向に沿うようにして設けられている。
一方、主軸受下メタル7と主軸受上メタル8との合わせ面近傍に位置する主軸受上メタル8の両端部には、油溝22と連通するとともに、その深さが油溝22よりも浅くなるようにして形成された油溝25が、油溝22が延びる方向と直交する方向に沿うようにして設けられている。
なお、油溝24と油溝25とは、幅方向の全体において連通しており、油溝24と油溝25とにより、油溜まりが形成されるようになっている。
主軸受キャップ9のポンプ側に位置する一端部には、断面視円形状を呈する一本の油路31が設けられている。油路31は、主軸受キャップ9のポンプ側に位置する一端面(下端面)の、幅方向(図3において紙面に垂直な方向、図4において上下方向)における中央部から、主軸受キャップ9の高さ方向(台板5の高さ方向)に沿って穿設された縦穴32と、縦穴32と貫通穴21とを連通する横穴33と、を備えている。横穴33は、主軸受上メタル8の外周面8bと接する主軸受キャップ9の内周面9aから、主軸受キャップ9の長手方向(台板5の幅方向)に沿って穿設された穴であり、横穴33の一端(下流端)に位置する開口(出口)は、貫通穴21の一端(上流端)に位置する開口(入口)と合致するようにして形成されている。また、縦穴32の一端(上流端)に位置する開口(入口)は、台板サドル12の内部に形成された(第2の)油路41の一端(下流端)に位置する開口(出口)と合致するようにして形成されている。
台板サドル12のポンプ側に位置する部分には、断面視円形状を呈する一本の油路41が設けられている。油路41は、台板サドル12の高さ方向(台板5の高さ方向)に沿って、主軸受キャップ9のポンプ側に位置する一端面(下端面)9bと対向して主軸受キャップ9を支持する支持面42の、幅方向(図3において紙面に垂直な方向)における中央部と、台板サドル12の下方に位置する表面12aと、を連通する縦穴である。油路41の一端(下流端)に位置する開口(出口)は、縦穴32の一端(上流端)に位置する開口(入口)と合致するようにして形成されており、油路41の他端部(入口部)には、ニップル(ねじ込み形管継手)43の一端部(出口部)外周面に形成された雄ねじ部(図示せず)と螺合する雌ねじ部(図示せず)が形成されている。
ニップル43の他端部(入口部)外周面には、潤滑油枝管51(図1または図2参照)の一端部(出口部)に設けられたナット44の雌ねじ部(図示せず)と螺合する雄ねじ部(図示せず)が設けられている。ニップル43の中心部には、油路41と(略)同じ流路断面積を有する油路(図示せず)が、ニップル43の長手方向(軸方向)に沿って設けられている。
潤滑油枝管51は、ニップル43の他端部に接続される一端部が、隣接して配置されたクランク軸4のクランクアーム(図示せず)と干渉しないように、すなわち、ニップル43の側に位置するクランクアームの端面(側面)が描く軌跡によって形成される平面内に入り込まないように、ニップル43との接続部近傍で下方に曲げられている。下方に曲げられた潤滑油枝管51は、台板5の下端近傍において、台板5のポンプ側に位置する側方(外方)に向かって曲げられており、その他端部(入口部)は、潤滑油主管52(図1または図2参照)に接続されている。
潤滑油主管52は、台板5のポンプ側に位置する側方を、台板5の長手方向に沿って延びる配管であり、潤滑油主管52には、図示しない潤滑油供給源(例えば、船舶の機関室内に配置された潤滑油タンク)から潤滑油が所定の圧力をもって送られてくる(圧送されてくる)ようになっている。
なお、図1中の符号13は、オイルパン、図4中の符号26は、主軸受キャップボルト10が貫通する穴であり、図6中の符号45は、主軸受キャップ9のポンプ側に位置する一端面(下端面)9bと、台板サドル12のポンプ側に位置する支持面42との間に挟み込まれて主軸受キャップ9の高さを調整することができるシムである。
本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、潤滑油主管52から潤滑油枝管51に流入した潤滑油は、潤滑油枝管51の一端部および他端部を通過する際、わずかに(0度〜45度程度)曲げられ、直線状に形成された油路41を通って油路31に流入し、油路31を通って主軸受上メタル8に設けられた油溝22に到達し、油溝22を介してクランク軸4の軸受面と、主軸受上メタル8および主軸受下メタル7との間に供給されるようになっている。
これにより、潤滑油枝管51の曲がりを極力少なくすることができ、潤滑油枝管51の配管長を極力短くすることができて、潤滑油枝管51内を流れる潤滑油の圧力損失を低減させることができる。
また、本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、油路41は、台板サドル12の高さ方向(鉛直方向)に沿って設けられているので、潤滑油枝管51の配管長をさらに短くすることができて、潤滑油枝管51内を流れる潤滑油の圧力損失をさらに低減させることができる。
さらに、本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、貫通穴21、油路31,41は、燃料を噴射する燃料ポンプが装着されたポンプ側に設けられており、機関運転状態で爆発ガス圧による荷重が大きくなる(厳しくなる)ポンプ側から潤滑油が供給されることになる。
これにより、クランク軸4と主軸受上メタル8および主軸受下メタル7との間に適正な油膜を形成させることができ、潤滑不足による焼き付きを防止することができる。
さらにまた、本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、主軸受キャップ9の一端部の側に位置する下端面9aと、この下端面9aと対向して主軸受キャップ9を支持する支持面42との間に設けられて、油路31と油路41とを連通するシム45の厚みを変えることにより、主軸受キャップ9の一端部の側に位置する下端面9aと、この下端面9aと対向して主軸受キャップ9を支持する支持面42との間に形成される隙間を変えることができ、主軸受キャップ9の高さを調整することができる。
さらにまた、本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、潤滑油枝管51が、隣接して配置されたクランク軸4のクランクアームの側面が描く軌跡によって形成される平面内に入り込まないように配置され、潤滑油枝管51が、隣接して配置されたクランク軸4のクランクアームと干渉しない場所に設けられることになるので、内燃機関の大型化(ロングストローク化)に伴うクランクアームの大型化にも対応することができる。
さらにまた、本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、貫通穴21は、その内径が横穴33の内径よりも大きくなるようにして形成されているので、主軸受キャップ9を台板サドル12に組み付ける際の調整をルーズなものにすることができる。
さらにまた、本実施形態に係る内燃機関の主軸受6によれば、貫通穴21の近傍に油溝24と油溝25とにより形成される油溜まりが配置されているので、油溜まりに潤滑油を効率よく供給することができて、クランク軸4と主軸受上メタル8および主軸受下メタル7との間に適正な油膜を形成させることができ、潤滑不足による焼き付きを防止することができる。
また、本実施形態に係る大型ディーゼルエンジン1によれば、潤滑油枝管51の曲がりを極力少なくすることができ、潤滑油枝管51の配管長を極力短くすることができて、潤滑油枝管51内を流れる潤滑油の圧力損失を低減させることができる内燃機関の主軸受6を具備しているので、クランク軸4を軸受け支持する主軸受6に、十分な圧力を持った潤滑油を供給することができ、大型ディーゼルエンジン1の信頼性を向上させることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更・変形が可能である。
例えば、図7に示すように、上述の油路41を、支持面42と台板5の下端面5aとを連通するように設けてもよい。
これにより、潤滑油枝管51の曲がりをさらに少なくすることができ、潤滑油枝管51の配管長をさらに短くすることができて、潤滑油枝管51内を流れる潤滑油の圧力損失をさらに低減させることができる。
1 大型ディーゼルエンジン(内燃機関)
4 クランク軸
5 台板
5a 下端面
6 主軸受
7 主軸受下メタル
8 主軸受上メタル
9 主軸受キャップ
9a 一端面(下端面)
12 台板サドル
12a 表面
22 油溝
31 (第1の)油路
41 (第2の)油路
42 支持面
45 シム
51 潤滑油枝管

Claims (5)

  1. 台板の長手方向と直交して水平方向に延びる幅方向における中央部に、台板の長手方向に肉厚になるようにして設けられた台板サドルと、
    前記台板サドルの底部内周面に装着されて、クランク軸の軸受面の下半部を軸受け支持する主軸受下メタルと、
    前記台板サドルの底部上方を覆うようにして配置される主軸受キャップと、
    前記主軸受キャップの内周面に装着されて、前記軸受面の上半部を軸受け支持する主軸受上メタルとを備えた内燃機関の主軸受であって、
    前記主軸受キャップの内部に設けられて、前記主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面の、幅方向における中央部と、前記主軸受上メタルに設けられた油溝と、を連通するように、前記主軸受キャップの高さ方向に沿って穿設された縦穴と、該縦穴に接続され、前記主軸受キャップ長手方向に沿って穿設された横穴とを備えた第1の油路と、
    前記台板サドルの内部に直線状に該台板サドルの高さ方向に沿って設けられて、前記主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面と対向して前記主軸受キャップを支持する支持面の、幅方向における中央部と、前記台板サドルの表面または下端面と、を連通する第2の油路と、を備え、
    前記第2の油路の入口部に、前記第1の油路および前記第2の油路を介して、前記主軸受上メタルに設けられた油溝に潤滑油を供給する潤滑油枝管の一端部が接続されていることを特徴とする内燃機関の主軸受。
  2. 前記主軸受キャップの一端部の側は、燃料を噴射する燃料ポンプが装着されたポンプ側であり、
    前記ポンプ側は、機関運転状態で爆発ガス圧による荷重が大きくなる位置とされていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の主軸受。
  3. 前記主軸受キャップの一端部の側に位置する下端面と、この下端面と対向して前記主軸受キャップを支持する支持面との間に、前記第1の油路と前記第2の油路とを連通するシムが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の主軸受。
  4. 前記潤滑油枝管が、隣接して配置された前記クランク軸のクランクアームの側面が描く軌跡によって形成される平面内に入り込まないように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の内燃機関の主軸受。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関の主軸受を具備してなることを特徴とする内燃機関。
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