JP5979476B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体のジャム処理を行うことができる開閉部材を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機やプリンタなどの画像形成装置において記録媒体のジャムが発生した場合には、ユーザがジャムが発生した記録媒体を除去するジャム処理の操作を行う。画像形成装置には、このようなジャム処理を行うことができるドア、カバー、ノブ等の開閉部材が設けられており、ジャム処理を行う際には、開閉部材をどのように操作すべきかユーザに教示する必要がある。そこで、従来、ジャム処理の操作手順の画面(以下、「操作手順画面」という。)をディスプレイに表示して報知する画像形成装置が知られている。また、ユーザが操作パネルの操作ボタンを押す毎に、ディスプレイに表示される操作手順画面が切り替わり、その操作手順画面に従って操作することによりジャム処理を行うことができる画像形成装置も知られている。
しかし、上記従来の画像形成装置では、ユーザがディスプレイに表示された操作を行っても、操作手順画面は変化しない。すなわち、ユーザがドアやカバー等の開閉部材を開閉したりユーザの操作によりジャムが発生した記録媒体を取り除いたりしても、操作手順画面は変化しない。また、次の操作手順画面に切り換えるためには、操作パネルの操作ボタンを押したりする操作が必要であり、ユーザの手間がかかり、ジャム処理に時間がかかってしまう。また、例えばユーザが操作手順画面を見ることなく、操作ボタンを操作せずに複数のジャム処理の操作を行ってから、その次のジャム処理の操作を確認したい場合、所望の操作手順画面を得るためには、操作ボタンを複数回押すといった操作が必要となる場合もある。この場合、次に実施すべき操作がわからなくなってジャム処理がスムーズに行うことができなかったり、ドアやカバー等の開閉部材を閉めた後で他の記録媒体が残存していることが報知されたりすることにより、ユーザにストレスを与えたりするおそれがある。
また、上記従来の画像形成装置では、装置内に残存する記録媒体を除去しても、リセットボタンが押されないとディスプレイに操作手順画面が表示され続ける場合があり、記録媒体が残存しているとユーザに誤解を生じさせるおそれがある。また、装置内に残存する記録媒体が除去されて開閉部材を開閉する必要がなくなっているにもかかわらず、リセットボタンが押されないと開閉部材の開閉操作を促す操作手順画面が表示され続ける場合がある。この場合は、ユーザに不必要な開閉操作を実施させてしまい、ジャム処理に無駄な時間がかかってしまったり、ユーザにストレスを与えたりするおそれがある。
そこで、ジャム処理の操作手順をディスプレイに動画で表示して報知する画像形成装置(特許文献1参照)や、装置内に残存する記録媒体の場所や枚数を表示して報知する画像形成装置(特許文献2参照)が提案されている。
特許文献1の画像形成装置は、用紙通過部毎にジャムを検出するジャム検出手段と、用紙通過部毎のジャム処理手順についての動画を記憶する記憶手段を備えている。この画像形成装置は、ジャムが発生すると、自動順送りキーを操作することにより、ジャム検出手段にて用紙の残存が検出されている用紙通過部毎のジャム処理手順についての動画が表示手段に表示されるものである。
また、特許文献2の画像形成装置は、ジャム発生時の装置内残紙の枚数を場所毎に記憶する記憶手段の記憶情報に基づいて、残紙位置に対応するドアを判断し、ジャム処理するドア毎に残紙枚数を操作表示部に表示するものである。また、この画像形成装置は、装置内から正常に排出されていない記録紙の紙位置情報の有無によりジャム処理後の残紙が存在するか否かを判断し、ジャム処理後に残紙がある場合にはジャム処理するドア毎に残紙枚数を操作表示部に表示するものである。
しかしながら、上記特許文献1の画像形成装置では、上記ジャム検出手段にて用紙の残存が検出された場合、その用紙の残存が検出されている用紙通過部毎のジャム処理手順についての動画をすべて見るには時間がかかり、ジャム処理に時間がかかってしまう。また、上記ジャム処理手順の動画は途中から再生することはできないので、ジャム処理手順の一部の処理内容がわかっていても、その動画を全て再生して見なければならず、ジャム処理に時間がかかってしまう。
また、上記特許文献1及び特許文献2の画像形成装置では、操作手順はディスプレイに表示されるため、ジャム処理に不慣れなユーザの場合、装置内に残存する記録媒体を目視で確認できないときなどに、どの開閉部材を操作すればよいか迷ってしまったり、操作すべき開閉部材が特定できてもその開閉部材の操作箇所がわからなかったりする。そのため、ジャム処理に時間がかかってしまう。
本発明は以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、ジャム処理時に操作すべき開閉部材及びその操作箇所を容易に確認することができ、操作性が良く短時間でジャム処理を行うことができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、画像形成装置本体内の記録媒体通過部に残存する記録媒体の有無を検知する残存媒体検知手段と、前記記録媒体通過部に残存する記録媒体を画像形成装置本体から取り出すときに操作される開閉部材と、を備えた画像形成装置であって、前記開閉部材の操作箇所又はその近傍に設けた発光部材と、前記記録媒体通過部における搬送異常によって残存する記録媒体が前記残存媒体検知手段で検知され前記開閉部材の開閉操作が必要と判断された場合に、前記発光部材を発光させるように制御する制御手段と、前記開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、前記残存媒体検知手段の複数の検知候補と前記開閉検知手段の複数の検知候補と残存媒体位置の複数の検知候補との複数種類の組み合わせそれぞれについて必要となる操作手順が特定されている参照テーブルを記憶する記憶手段と、を備え、前記制御手段は、前記残存媒体検知手段の検知結果と前記開閉検知手段の検知結果と残存媒体位置の検知結果とに基づいて、前記記憶手段に記憶されている参照テーブルを参照し、前記開閉部材の開閉操作が必要か否かを判断することを特徴とするものである。
本発明によれば、ジャム処理時に操作すべき開閉部材及びその操作箇所を容易に確認することができ、操作性が良く短時間でジャム処理を行うことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の一例を示す概略構成図。 画像形成装置の両面ドアを開放した状態で更に装置内にある両面ガイド板を開放した状態の一例を示す概略構成図。 第3発光部材の設置状態の一例を示す両面ガイド板のガイド板取手部近傍の拡大斜視図。 第2発光部材の設置状態の一例を示す転写ガイド板のガイド板取手部近傍の拡大斜視図。 発光部材の構成の一例を示す斜視図。 ジャム処理の処理手順を報知する制御系の要部構成の一例を示す機能ブロック図。 ジャム処理の操作手順を報知するときの制御の一例を示すフローチャート。 オペレーションパネルの表示されるジャム処理の操作手順の一例を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の一構成例を示す概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、用紙などの記録媒体の両面に画像形成可能な両面画像形成装置である。画像形成装置を構成する画像形成装置本体1は、画像形成部2と、その上部に配置されている画像読取部3と、画像形成部2に記録媒体を供給するための給紙搬送部5とを備えている。
画像形成部2は、4つの作像装置としての画像形成ステーションである画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKと、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKの上方に対向して配設され、転写ベルト11を備えた転写ベルトユニット10と、図1における転写ベルト11の右側において転写ベルト11に対向して配設された2次転写装置4と、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKの下方に対向して配設された潜像形成手段としての光書込みユニットである光走査装置8とを有している。
画像形成装置本体1内に、トナー像を転写された用紙などの記録媒体に同トナー像を定着させるための定着ユニットとしての定着装置13と、正回転時に定着済みの記録媒体を画像形成装置本体1の外部に排出する排出ローラである排紙ローラ7と、転写ベルトユニット10の上方に配設され、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9M、9C、9BKと、画像形成装置本体1の上側に配設され排紙ローラ7により画像形成装置本体1の外部に排出された記録媒体を積載する排紙トレイ41とを有している。
給紙搬送部5は、記録媒体を積載可能な給紙ユニットとしての給紙トレイ51、52を備えている。この給紙トレイ51、52から給送ローラ53a、53b、搬送ローラ54a、54b、57a、57bを介して記録媒体が繰り出され、レジストローラ対55によるレジストタイミング設定が行われた記録媒体が転写ベルト11と2次転写装置4との間の転写位置に向けて搬送される。
給紙トレイ51、52から搬送されてきた記録媒体を、画像形成ユニット60Y、60M、60C、60BKによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、2次転写部に向けて繰り出すレジストローラ対55を有している。
画像形成装置本体1は、さらに、図1における右側面に、反転搬送路21bを構成する開閉部材(両面ドア)56が設けられている。開閉部材56は、その下端部を揺動支点として、図1の矢印の方向に揺動する。反転搬送路21bは、定着装置13を経た記録媒体を排紙ローラ7の逆回転時に定着装置13を迂回しつつレジストローラ対55に向けて反転して搬送する経路である。排紙ローラ7が逆回転されるときに記録媒体を反転搬送路21bに案内する切換爪63と、反転搬送路21b中に配設され記録媒体をレジストローラ対55に向けて搬送する搬送ローラ23とを有している。本実施形態では、胴内反転(第一面画像印刷後に両面印刷するために記録媒体を反転する際、機外に一部記録媒体が露出しスイッチバックを実施する)方式を採用している。
給紙トレイ51、52から、レジストローラ対55、2次転写部、定着部、記録媒体通過部、及び排紙ローラ7までの経路21aと、反転搬送路21bとで記録媒体通過部21を構成する。
反転搬送路21bには、開閉部材としての両面ガイド板59が設けられている。両面ガイド板59は、両面ドア56を開放した後にさらに開放することができ、反転搬送路21b内の残存媒体を取り除くことができる。
図1における2次転写装置4の右側には、2次転写装置4に隣接して配置された開閉部材(案内部材)としての転写ガイド板58が設けられており、転写工程における記録媒体への転写効率を向上させる。転写ガイド板58は、両面ドア56を開放した後に開放することができ、両面経路内の残存媒体を取り除くことができ、レジストローラ対55から二次転写部までの経路21a内の残存媒体を取り除くことができる。
画像読取部3の前面には図8に示すような表示手段としてのオペレーションパネル(操作パネル)341が設置されている。このオペレーションパネル341は、後述するCPUなどからなる制御手段33での決定に基づいて、ジャム処理時に、ジャム処理の操作手順の報知等を行う報知手段として機能する。
前記のように構成された画像形成装置本体1には、図6に示すように、記録媒体を画像形成装置本体1から取り出すために開閉が必要となる開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段31が設けられている。開閉検知手段の構成としては、メカスイッチによる開閉検知や、両面ガイド板59の一部に透過型センサを遮蔽する形状を設け開閉検知を行う構成が考えられるが、開閉検知を行えるのであれば構成はこれに限るものではない。
開閉検知手段31を構成する開閉検知センサSbには、Sb1〜Sb3等がある。図1において、第1開閉検知センサSb1は、両面ドア56の揺動側端部(上端部)に設けられており、両面ドア56の開閉状態を検知できるものである。第2開閉検知センサSb2は、転写ガイド板58の近傍に設けられ、転写ガイド板58の開閉状態を検知することができる。第3開閉検知センサSb3は、両面ガイド板59の近傍に設けられ、両面ガイド板59の開閉状態を検知することができる。この他、図示されていない開閉部材の近傍にも、その開閉状態が検知できるセンサが設けられており、全体としてn個の第1〜第n開閉検知センサSb1〜Sbnが設けられており、Sb1〜Sbnで、開閉検知手段31を構成している。
また、本実施形態の画像形成装置は、上述したオペレーションパネル341に加えて、画像形成装置本体1の内部の開閉部材の操作箇所又はその近傍に配置され、ユーザに操作誘導箇所を報知するように発光可能な操作誘導箇所報知手段としてのLED(発光ダイオード)などからなる発光部材Lが設けられている。例えば、図1の構成例では、転写ガイド板58の操作箇所近傍に第2発光部材L2が設けられており、両面ガイド板59の操作箇所近傍に第3発光部材L3が設けられている。この他、図示されていない開閉部材の操作箇所近傍にもそれぞれ発光部材が設けられており、全体としてn個の第1〜第n発光部材L1〜Lnが設けられている。なお、図1の構成例では、第1発光部材L1は、画像形成装置本体1の内部の開閉部材ではなく、外部に露出している開閉部材(例えば、両面ドア56)の操作箇所近傍に設けられている。
記録媒体が通過する記録媒体通過部21には、図6に示すように、記録媒体通過部21に残存する記録媒体の有無を検知する複数の残存媒体検知手段30が設けられている。この残存媒体検知手段30は、互いに異なる複数の記録媒体通過部21それぞれに残存する記録媒体の有無を検知できるように複数の残存媒体検知センサSa1〜Sam(mはセンサの総数を示す自然数)で構成されている。なお、図1の構成例では、全体で10個の第1〜第10の残存媒体検知センサSa1〜Sa10が設けられている。
図2は、画像形成装置本体1の両面ドア56を開放した状態で更に装置内にある両面ガイド板59を開放した状態を示す概略構成図である。また、図3は、第3発光部材L3の設置状態の一例を示す両面ガイド板59のガイド板取手部59a近傍の拡大斜視図、図4は、第2発光部材L2の設置状態の一例を示す転写ガイド板58のガイド板取手部58a近傍の拡大斜視図である。さらに、図5は、発光部材Lの構成の一例を示す斜視図である。
図2において、第3発光部材L3はハーネスの配回し等を考慮して、両面ガイド板59が閉じた状態でガイド板取手部59aの近傍に位置する両面ドア56に配設された構成となっているが、両面ガイド板59のガイド板取手部59aに配設する構成であってもよい。また、ガイド板取手部59と第3発光部材L3との位置関係は図3に示す位置関係に限られるものではなく、両面ガイド板59が両面ドア56側に閉じた状態でガイド板取手部59と第3発光部材L3とが近接していて、ユーザがガイド板取手部59を容易に認識できる位置であればよい。
図3において、例えば、画像形成装置本体1の内部で記録媒体のジャムが発生し、ユーザが両面ドア56を開けたとき、両面ガイド板59と両面ドア56の反転搬送路21bに記録媒体が残存している場合に、第3発光部材L3が点灯し、ユーザに対して操作誘導をする。これにより、ユーザは第3発光部材L3の近傍に位置する両面ガイド板59のガイド板取手部59aを容易に認識することができ、このガイド板取手部59aを操作して、両面ガイド板59を両面ドア56から開くことにより、反転搬送路21bが開放され、ジャムした記録媒体を反転搬送路21bから除去することができる。
反転搬送路21bからジャムした記録媒体を除去した後、転写ガイド板58のガイド板取手部58aの近傍に設けられた第2発光部材L2が点灯した場合には、転写ガイド板58の内側の二次転写部13付近の経路21aに記録媒体が残存していることを報知しているので、ユーザは転写ガイド板58のガイド板取手部58aを操作して、転写ガイド板58を開け、内部にジャムした記録媒体を経路21aから除去することができる。
なお、発光部材Lの発光は連続的な点灯に限らず、点滅であってもよい。点滅の場合は、ユーザが気付きやすく、より確実に操作箇所を認識することができる。
また、図4において、例えば、転写ガイド板58の内側の経路21aで記録媒体がジャムした場合、ユーザが両面ドア56を開けたときに発光部材L2が発光し、ユーザに対して操作誘導箇所を報知する。これにより、ユーザは第2発光部材L2近傍のガイド板取手部58aを容易に認識でき、ガイド板取手部58aを操作して転写ガイド板58を開き、経路21aにジャムした記録媒体を取り除くことができる。
なお、第2発光部材L2は、ガイド板取手部58aの近傍に配設する構成に限らず、ガイド板取手部58aに直接配設する構成であってもよい。
図5に示すように、発光部材Lは、例えば発光部材本体(例えば、LEDなどの光源)Laと導光部材Lbとから構成されている。導光部材Lbを設けることで、導光部材Lbを設けずに発光部材本体Laから直接光を出射させる場合に比べて指向性の高い光をより大きい角度で拡散させることができ、どの方向から見てもユーザが認識し易いようになっている。また、導光部材Lbにより光の向きを変えることができるので、発光部材Lの設置の自由度を向上させることもできる。
図6は、ジャム処理の処理手順を報知する制御系の要部構成の一例を示す機能ブロック図である。図6に示すように、画像形成装置本体1の制御系は、残存媒体検知手段30と、開閉検知手段31と、記憶手段32と、制御手段33と、発光部材Lと、報知手段34とを備えている。制御手段33は、例えばCPU、ROM、RAM、I/Oインターフェース等で構成され、残存媒体検知手段30、開閉検知手段31、記憶手段32、発光部材L及び報知手段34が接続されている。制御手段33としては、画像形成装置本体1のコントローラ(制御部)を用いてもよい。制御手段33は、例えば予め組み込まれた制御プログラムが実行されることにより、残存媒体検知手段30及び開閉検知手段31の検知結果に基づいて、発光部材L及び報知手段34を制御することができる。記憶手段32は、例えば、RAMやデータ書き換え可能なROMなどのメモリ、又は磁気ディスクや光ディスクなどの記憶装置などで構成されている。この記憶手段32は、後述の表1に示すような、残存媒体検知センサSaの複数の検知候補値(出力)及び開閉検知センサSbの複数の検知候補値(出力)の組み合わせと、夫々の組み合わせの際に次に必要となる操作手順とを対応づけて規定する参照テーブルが記憶されている。
表1は、上記参照テーブルとして格納される、記録媒体通過部21に残存する記録媒体の状態と、開閉部材の状態と処理操作手順との関係を示すデータの一例を示している。また、表2は、表1中の値(「0」及び「1」)の意味を説明するための表である。表1において、残存媒体検知センサSaの出力及び開閉検知センサSbの出力の組み合わせごとに、ID0、ID1・・・と特定されている。また、表1において「右カバー」とは両面ドア56を示し、「2次転写」とは転写ガイド板58を示す。
表1中のSb1〜Sbnは、開閉部材の開閉状態を示すものであり、表2に示すように、0が閉状態を示し、1が開状態を示す。なお、ジャム発生時は開閉検知センサSbの出力は全て閉状態の0であり、ユーザによる処理操作に応じて値が変化する。
また、表1中のSa(Sa1〜Sam)は、記録媒体の残存の有無を示すものであり、0が非検知(すなわち、記録媒体なし)を示し、1が検知(すなわち、記録媒体あり)を示す。
また、表1中のJ1〜Jlは、記録媒体の残存位置を示すためのフラグであり、該当する位置に記録媒体無しを0で示し、該当箇所に記録媒体有りを1で示している。残存媒体検知センサSa(Sa1〜Sam)の出力及び搬送制御よりジャム発生時に装置内のどの位置に記録媒体が残存しているのかがわかるため、このJ1〜Jlを別途設け、残存媒体検知センサSa(Sa1〜Sam)が記録媒体を検知していればJ1〜Jlが1で当該箇所に記録媒体有りとなり、残存媒体の除去が完了すればJ1〜Jlの値が1から0に変更する。
また、残存媒体位置を表すJ1〜Jlと開閉検知センサの出力Sb1〜Sbnと残存媒体検知センサSa1〜Samの出力との組み合わせによって、画像形成装置本体1の開閉状態と残存する記録媒体の状態が特定されるため、その状態に行うべき処理手順は一意に定まる。なお、記録媒体通過部21において、残存媒体検知センサ間に記録媒体が停止してジャム発生時に残存媒体検知センサSaに記録媒体がかからずに検知できない場合においても、残存媒体位置を表すフラグJ1〜Jlにより画像形成装置本体1の残存媒体の位置が特定でき、必要な処理を報知することが可能となる。
また、開閉操作が必要な開閉部材の操作箇所又はその近傍に配設された発光部材Lの発光に関しては前述したとおり、IDが確定できた際に開閉部材の開閉操作が必要となった場合、その開閉部材の操作箇所又はその近傍に配設された発光部材を、次のIDに変移するまで発光させる。なお、発光部材Lの発光は、点灯しているだけでは、ユーザの視界に入っていたとしても見逃してしまう虞があるため、点滅させることが望ましい。発光部材Lを点滅させることで、操作が必要である箇所をユーザにより確実に認識させることができる。
表1において、ID「k+1」〜ID「k+6」の複数行の操作がひとまとまりのジャム処理を示している。また、ID「k+7」〜ID「k+12」の複数行の操作、及びID「k+13」〜ID「k+17」の複数行の操作がそれぞれ、ひとまとまりのジャム処理を示している。ここで、ID「k+7」〜ID「k+12」のジャム処理と、ID「k+13」〜ID「k+17」のジャム処理との間の相違点について説明すると、残存媒体位置のフラグはどちらのグループのジャム処理もJ2で同じあるが、後者のジャム処理は残存媒体検知センサSaに記録媒体がかからず検知できないが、搬送制御より当該箇所に記録媒体が残存することがわかっているためJ2のフラグを立てて、J2が1となる場合を示している。残存媒体検知センサSaの出力が0から1に変化することにより、当該箇所のジャム処理完了が判断できないため開閉部材(両面ドア、両面ガイド板、及び転写ガイド板)の開閉検知をトリガーに状態変移させ、残存媒体位置を表すJ1〜Jlのフラグを変更させることとする。
図6に示す制御手段33は、残存媒体検知手段30及び開閉検知手段31の出力の組み合わせを、表1のような参照テーブルに対応させて、現在の状態がいずれのIDに対応するか決定する操作決定手段としても機能する。いずれのIDに対応するか決定されると、その操作手順を報知手段34により報知するように制御することができる。
次に、図7のフローチャートと前述の図1及び表1とを用いて、本実施形態の画像形成装置においてレジストローラ対55近傍のジャム発生時にジャム処理の操作手順を報知するときの制御例について説明する。この制御例の場合、ジャム発生時点では、両面ドア56及び転写ガイド板58は閉状態となっているため、開閉検知センサSb1及びSb2は0を出力する。また、レジストローラ対55近傍の残存媒体検知センサSa6は記録媒体ありとして1を出力する。
まず、図7に示す制御フローにおいて、ジャムが発生すると、制御手段33は、IDの小さい値から順番に参照テーブルのどのIDと一致しているかのチェックを行う。すなわち、図7に示すように、開閉検知センサSbの検知結果、残存媒体検知センサSaの検知結果、残存位置情報Jの3つの情報を一塊の情報データとし、参照テーブルのID1と合致するか否かチェックする(ステップ1)。一致した場合(ステップ1でYes)は、手順1を報知する(ステップ1’)。これに対して、ID1と一致しない場合(ステップ1でNo)は、順次、次のID(ID2)をチェックし、一致するまで次のIDをチェックしていく(ステップ2〜P)。そして、IDが一致した場合、そのIDで定められた手順を順次報知していく(ステップ2’〜P’)。例えば、表1に示すID「k+1」の行と一致した場合について説明すると、報知する操作手順(以下、単に「手順」という。)としては「手順k+1(右カバー開)」が決定され、報知手段34にそれを伝達すると、後述するように報知手段としての表示手段であるオペレーションパネル341へ操作手順が表示される。
ユーザはオペレーションパネル341に表示された手順(右カバー開)に従い、両面ドア56を開放する操作を行う。両面ドア56が開放されると、両面ドア56の開閉検知センサであるSb1の出力が0から1に変化し、状態としてはID「k+2」へ状態が変移される。
その後、制御手段33は、図7に示す制御フローにより、残存媒体検知センサSa及び開閉検知センサSbの組み合わせを、参照テーブルに対応させると、状態が変移したID「k+2」の行と一致し、オペレーションパネル341には「手順k+2(二次転写開)」の行の操作手順が表示され、発光部材Lである第2発光部材L2に対する値が0から1に変化することで、併せて操作箇所を誘導するための第2発光部材L2が点滅する。同様に、ユーザがオペレーションパネル341に表示された操作手順(二次転写開)に従い、転写ガイド板58を開放すると開閉検知センサSb2の出力が0から1に変化し、ID「k+3」の状態に変移する。このIDの状態の変位により、表1において、第2発光部材L2に対する値が1から0に変化し、転写ガイド板58を開放に伴って第2発光部材L2が消灯する。
以下、順次オペレーションパネル341への操作手順の表示に従いユーザが操作すると、前述と同様に状態変移が検出されて順次オペレーションパネル341への表示が更新されていく。なお、発光部材Lの点滅について、ユーザの認識を促すし、ユーザの誤解を生じさせないようにするために、オペレーションパネル341に併せて表示しておくことが望ましい。
「手順k+3(紙除去)」がオペレーションパネル341に表示され、ユーザがジャム紙を除去すると、残存媒体検知センサSa6の出力が1から0に変化し、ID「k+4」の行の状態に変移する。その後、「手順k+4(二次転写閉)」がオペレーションパネル341に表示され、転写ガイド板58を閉じると、開閉検知センサSb2の出力が1から0に変化し、ID「k+5」の行の状態に変移する。なお、ID「k+5」の行において二次転写閉であるにもかかわらず「手順k+5(二次転写閉)」となっているのは、ID「k+6」の行において残存媒体位置のフラグを1から0へ変更(当該箇所のジャム除去完了)するために便宜上一つ前の操作手順を表示しているためである。ID毎に状態を一意に特定するために必要であり、実際には参照テーブルをチェックするソフトウェア(制御プログラム)の処理速度と制御上におけるチェック時間の間隔に影響されるが、体感できる間もなくID「k+5」の状態からID「k+6」の状態に変移する。これにより、レジストローラ対55近傍の二次転写位置に紙が残存している状態を示すJ1のフラグは1から0に変化し、二次転写位置における紙除去処理が完了する。
二次転写位置における紙除去処理が終了後(手順k+6の後)、両面ガイド板59内側の反転搬送路21bに記録媒体(紙)が残っている場合、残存検知センサSa5が1を出力していることを検知し、両面ガイド板59に記録媒体が残存していることを示すJ2のフラグがたつ(ID「k+7」)。このとき、右カバー(両面ドア56)は既に開放されているので、「手順k+7(右カバー開)」の報知はなされずID「k+8」へ状態変移する。そして、「手順k+8(両面ガイド板開)」により、両面ガイド板59のガイド板取手部59aの近傍に設けられた第3発光部材L3が点滅し、両面ガイド板59を開放する操作をユーザに促す。両面ガイド板59を開くと、開閉検知センサSb3の出力が0から1に変化し(開検知)、ID「k+9」の行の状態に変移する。そして、「手順k+9(紙除去)」がオペレーションパネル341に表示されるとともに、第3発光部材L3が消灯する。ユーザが紙を除去すると、残存検知センサSa5の出力が1から0に変化し、ID「k+10」の状態に変移する。また、「手順k+10(両面ガイド板閉)」がオペレーションパネル341に表示され、ユーザが両面ガイド板59を閉じると、開閉検知センサSb3の出力が1から0に変化し、ID「k+11」の状態に変移する。実際には参照テーブルをチェックするソフトウェア(制御プログラム)の処理速度と制御上におけるチェック時間の間隔に影響されるが、体感できる間もなくID「k+11」の状態からID「k+12」の状態に変移する。これにより、両面ガイド板59内側の反転搬送路21bに紙が残存している状態を示すJ2のフラグは1から0に変化し、反転搬送路21bにおける紙除去処理が完了する。
ID「k+13」〜ID「k+17」のジャム処理については、上述したように、残存媒体検知センサSa5で記録媒体を検知できない状態であるが、搬送制御により両面ガイド板59内側の反転搬送路21bに記録媒体が残存することがわかっている場合の処理を示している。残存媒体検知センサSa5の出力以外は、上記ID「k+7」〜ID「k+12」の場合と同じ処理になるので、説明は省略する。
そして、IDp−1と合致せず(ステップP−1でNo)、さらにIDpと合致しない場合(ステップPでNo)、ジャム処理における操作手順が全て終了することになる。
図8は、オペレーションパネル341に表示される操作手順の一例を示す説明図である。図8は両面ガイド板59を閉じる操作手順を示したものである。なお、動画データとして開閉動作をアニメーションにしておく方がよりユーザにとって操作手順が理解しやすいものとなる。また、周辺機を含めたそれぞれの操作箇所及び操作手順に応じて図8のような動画データを用意し、参照テーブルと一致したIDに対応した報知する操作手順をオペレーションパネル341に表示してもよい。更に、報知手段として、スピーカなどの音声出力手段を設けて音声ガイダンスにて操作手順を報知したり、動画データによる表示と音声ガイダンスとを併用してもよい。
このようにして、開閉検知、残存媒体検知、残存位置情報の3つの情報を一塊の情報データとし、検知状態の組み合わせを予め記憶した参照テーブルと比較して状態を一意に特定すべくID1〜IDpまでチェックを行い、IDと一致した操作手順をオペレーションパネル341へ表示する。状態検知のサンプリング間隔は、センサのチャタリング等を考慮し適切な時間設定(例えば500[msec])とするのが好ましい。
上記表1を用いて説明した例は、開閉検知、残存媒体検知、残存位置情報の3つの情報を一塊の情報データとし、検知状態の組み合わせを予め記憶した参照テーブルと比較して状態を一意に特定すべくID1〜IDpまでチェックを行い、IDの値と一致した操作手順をオペレーションパネル341へ表示するとともに、開閉操作が必要な開閉部材の操作箇所又はその近傍に配設された発光部材Lを発光させるようになっている。このように、本実施形態に係る画像形成装置は、ジャムが発生した記録媒体の有無や開閉部材の開閉状態の変化に応じてリアルタイムで次の操作を報知するため、短時間でジャム処理を行うことができる。
ここで、画像形成装置側で想定した操作手順どおりにユーザが操作を実施するとは限らない場合がある。例えば、排紙トレイ41に一部露出した状態で記録媒体が排紙ローラ7でジャムが発生した場合、ユーザは開閉部材(両面ドア、両面ガイド板、転写ガイド板)の開閉操作をせずに排紙トレイ41側からジャムした記録媒体を引き抜いて除去する場合がある。また例えば、複数の記録媒体がジャムした場合、ユーザはジャム発生時にオペレーションパネル341に表示されている箇所ではない箇所でジャムが発生した記録媒体に気が付いて、その記録媒体を先に処理してしまう場合がある。ジャム発生時に参照テーブルにおいてIDが若い順に該当している操作手順を実施するのが装置側で想定している最短手順である。このため、処理手順の順番として後に想定している処理手順が先に実行された場合、既に処理済の操作手順であっても、IDが変位してその操作手順に該当した場合、オペレーションパネル341上に当該操作手順が表示されてしまい、開閉部材の開閉操作が必要なIDの場合、発光部材Lが発光してしまう。すると、ジャム処理が済んだ箇所について再度処理操作を促すことになり、ユーザに不必要な処理操作(開閉操作)を強いることがある。また、一般的にジャムリカバリーは開閉部材の開閉操作を必要としていることが多く、装置内にジャムが発生した記録媒体が存在しないにもかかわらず、ユーザにカバー開閉操作を実施させ、ユーザに装置内にジャムが発生した記録媒体がないことへの疑問や、不必要な操作によるストレスを与えてしまうおそれがある。
そこで、開閉部材(両面ドア、両面ガイド板、転写ガイド板)の開閉操作をせずに残存媒体検知手段30の出力の変化によって当該箇所の記録媒体の除去完了(残存無)と判断された際に、開閉部材(ドア、ガイド板)の開閉操作をすることなく当該箇所の操作完了とする構成としてもよい。
表3は、開閉部材の開閉操作をせずに残存媒体検知手段30の出力の変化によって当該箇所の記録媒体の除去完了(残存無)と判断された際の操作処理方法における、記録媒体通過部21に残存する記録媒体の状態と開閉部材の状態と処理操作手順との関係を示すデータの一例を示している。なお、表3は、表1の参照テーブルに含まれる一部を抜粋したものであり、表1では省略された部分である。
表3において、ID「n+1」の行は、反転部の残存媒体検知センサSa1に記録媒体がかかった状態でジャム発生した場合を示す。本来であれば、ID「n+1」→ID「n+2」→ID「n+3」→ID「n+4」の順序に従い両面ドア56を開放しジャム処理する操作手順であるが、本実施形態のような胴内反転方式の場合、反転部においてジャムが発生すると、反転口から記録媒体の一部が露出しているため露出している端部をつかみ、引き抜くようにジャム処理が実施されることがある。すなわち、オペレーションパネル341に表示されているジャム処理操作と異なる順序でジャム処理が実施されることがある。その場合、開閉部材の開閉操作をジャムリカバリーの条件とする従来の構成であると、画像形成装置本体内の残存無(除去完了)と判断できる状態にもかかわらず、両面ドア56の開閉操作が必要となってしまう。
そこで、表3の例では、ID「n+1」の状態から両面ドア56の開放操作をせずに記録媒体を引き抜いてジャム処理した場合は、残存媒体検知センサSa1の出力が1から0に変化し、ID(n+5)の状態へ変移するようになっている。つまり、ID「n+2」からID「n+4」までは操作手順をスキップした状態となり、参照テーブルのID「n+5」の状態に変移する。上記表1を用いて説明した例と同様に、ID「n+5」の行において両面ドア56閉であるにもかかわらず「手順n+5(右カバー閉)」となっているのは、ID「n+6」において残存媒体位置のフラグを1から0へ変更(当該箇所のジャム除去完了)するために便宜上一つ前の操作手順を表示しているためである。また、体感できる間もなくID「n+5」からID「n+6」の状態に変移する。なお、表3の例においてはジャム発生時に画像形成装置本体内に残存する記録媒体は反転部の1枚のみであるので、参照テーブルの最下段(END)にあるデフォルト状態のIDと一致し、ジャム除去が完了することになる。
但し、前述した反転部や排紙部の残存媒体検知センサSa2に記録媒体がかかった状態の排紙途中(排紙口から記録媒体が露出)でジャムが発生した場合の他、開閉部材(両面ドア、両面ガイド板、転写ガイド板)の開閉操作をせずに前記残存媒体検知センサSaの出力の変化によって当該箇所の記録媒体の除去完了(残存無)と判断できる場合は、ジャムの発生箇所及び状況に条件がある。すなわち、画像形成装置本体1内に別の残存媒体がある場合は、構成上両面ドア56を開閉する必要があり、残存媒体検知センサSaに記録媒体がかからない状態であれば、シャム処理操作手順が実施されたことを判断することができない。
また、本実施形態に係る画像形成装置では、ジャム発生時に画像形成装置本体内に複数の記録媒体が残存した場合で、ジャム処理操作を、その組み合わせよりも前に規定されている操作手順より先に実施した場合に、完了している操作手順に関して表示しないように構成してもよい。
ここで、オペレーションパネル341に表示した操作手順より後に処理を実施すべきものが先に処理された場合の一例について、表1を用いて説明する。ジャム発生時の状況としては、転写ガイド板58と両面ガイド板59を開放した箇所に記録媒体が残存し、画像形成装置本体1内の残存記録媒体は2枚であるとする。この場合、本来の操作手順どおりであれば、転写ガイド板58を開放した箇所のジャム処理(ID「k+1」〜ID「k+6」)を実施し、続いて両面ガイド板59を開放した箇所のジャム処理(ID「k+7」〜ID「k+12」)が実施される。ここで、ID「k+6」の後、右カバー(両面ドア56)は既に開放されているので、ID「k+7」における「手順k+7(右カバー開)」の報知はなされずID「k+8」の状態に変移する。尚、参照テーブルにおいて「−(ハイフン)」の箇所は、比較チェックをしている際にマスクしてその値は比較対象としておらず、本例のジャム発生時における初期状態は表1中のSa6,Sa5,J1,J2それぞれの値が「1」の状態である。
オペレーションパネル上は二次転写開(ID「k+2」)が表示されているが、ユーザが操作手順を無視して両面ガイド板59開(ID「k+8」)を実施し当該箇所のジャム処理を実施した場合について説明する。この場合、ユーザが両面ガイド板59開としても、オペレーションパネル上は依然参照している箇所のデータに変移がないため、二次転写開(ID「k+2」)を表示し続ける。ユーザが、両面ガイド板59を開放し、ジャム処理を終え両面ガイド板59を閉じる(ID「k+10」)操作手順を実施すると、Sa5,J2の値はそれぞれ1から0へ変化する。両面ガイド板59部のジャム処理を実施後、オペレーションパネル341に表示されている転写ガイド板58を開放し、転写ガイド板58を開放した箇所のジャム処理を実施(2枚目の記録媒体除去)した後は、その後の操作手順であるID「k+7」〜ID「k+12」の操作手順の報知はスキップされることになる。このようにして、画像形成装置本体1内に残存する記録媒体はなくなり、ジャム処理を完了できる状態となる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
画像形成装置1本体内の記録媒体通過部21に残存する記録媒体の有無を検知する残存媒体検知センサSaなどの残存媒体検知手段30と、記録媒体通過部21に残存する記録媒体を画像形成装置1本体から取り出すときに操作される転写ガイド板58などの開閉部材と、を備えた画像形成装置1であって、開閉部材の取手部58aなどの操作箇所又はその近傍に設けた発光部材Lと、記録媒体通過部21における搬送異常によって残存する記録媒体が残存媒体検知手段30で検知され開閉部材の開閉操作が必要と判断された場合に、発光部材Lを発光させるように制御する制御手段33と、を備える。
これよれば、上記実施形態について説明したように、制御手段33で開閉部材の開閉操作が必要と判断された場合、開閉部材の操作箇所又はその近傍に設けた発光部材Lが発光するので、ユーザは操作すべき開閉部材の操作箇所が容易に認識でき操作性がよい。また、発光部材Lの発光により開閉操作をすべき開閉部材の操作箇所が容易にわかるので、操作ボタンを押してディスプレイにジャム処理手順を順次表示したり、ディスプレイにジャム処理手順を動画で表示したりして開閉操作をすべき開閉部材を認識する場合に比べて、ジャム処理時間を短縮することができる。
(態様B)
上記態様Aにおいて、開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知センサSbなどの開閉検知手段31をさらに備え、制御手段33は、残存媒体検知手段30の検知結果と開閉検知手段31の検知結果とに基づいて、開閉部材の開閉操作が必要か否かを判断する。これによれば、上記実施形態について説明したように、記録媒体が残存している記録媒体通過部21から記録媒体を取り除くことが可能な開閉部材の開閉操作が必要と判断され、ジャム処理をスムーズに進めることができる。
(態様C)
上記態様Bにおいて、残存媒体検知手段30の複数の検知候補と開閉検知手段31の複数の検知候補との複数種類の組み合わせそれぞれについて必要となる操作が特定されている参照テーブルを記憶するメモリなどの記憶手段32をさらに備え、制御手段33は、残存媒体検知手段30の検知結果と開閉検知手段31の検知結果とに基づいて、記憶手段32に記憶されている参照テーブルを参照し、開閉部材の開閉操作が必要か否かを判断する。これによれば、上記実施形態について説明したように、制御手段33では、記憶手段に記憶されている参照テーブルを参照することにより、開閉部材の開閉操作が必要な否かが速やかに判断される。
(態様D)
上記態様Cにおいて、操作手順を報知する報知手段34をさらに備え、制御手段33は、残存媒体検知手段30の検知結果と開閉検知手段31の検知結果とに基づいて、記憶手段32に記憶されている参照テーブルを参照することにより、必要な複数の操作手順を決定し、その決定された複数の操作手順を順次報知し、各操作手順を報知するときに操作手順で操作される開閉部材に対応する発光部材Lを順次発光させるように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ユーザは発光部材Lが発光した順に開閉部材の開閉操作を行うとともに、報知手段で報知された操作手順に従ってジャム処理を順次行うことにより、装置内の記録媒体通過部21でジャムが発生した記録媒体を除去することが可能となり、操作性がより向上する。
(態様E)
上記態様Dにおいて、制御手段33は、画像形成装置本体内の複数の記録媒体通過部21それぞれに記録媒体が残存し、複数の記録媒体通過部21の一部について操作手順が完了している場合、その記録媒体通過部21の一部については操作手順の報知を行わないように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、既に操作手順が完了している操作手順について報知が行われることがなく、ユーザが、装置内にジャムが発生した記録媒体が残っているかどうか迷ったり、無駄な操作をしたりすることを防ぐことができる。
(態様F)
上記態様D又はEにおいて、報知手段34は、操作手順を表示するオペレーションパネル341などの表示手段である。これによれば、上記実施形態について説明したように、操作手順が表示手段に表示されるので、ユーザは操作手順を確認することができる。
(態様G)
上記態様D又はEにおいて、報知手段34は、操作手順を音声により出力するスピーカなどの音声出力手段である。これによれば、上記実施形態について説明したように、操作手順が音声により案内されるので、ユーザは記録媒体の除去処理作業をしながら、音声で操作手順を確認することができる。
(態様H)
上記態様A乃至Gのいずれかにおいて、開閉部材が複数設けられ、複数の開閉部材それぞれの操作箇所又はその近傍に発光部材Lが設けられ、制御手段33は、複数の開閉部材Lのうち開閉操作が必要と判断された開閉部材の操作箇所又はその近傍に設けられた発光部材Lについてのみ発光させるように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、複数の開閉部材の開閉操作が必要と判断された開閉部材操作箇所又はその近傍に設けられた発光部材Lが発光する。これにより、ユーザは複数の開閉部材のうち操作すべき開閉部材の操作箇所を容易に認識できるので、他の開閉部材の開閉操作をしてしまうといった開閉操作ミスを防ぐことができる。
(態様I)
上記態様A乃至Hのいずれかにおいて、制御手段33は、発光部材Lを発光させた後、発光部材Lに対応する開閉部材の開閉操作が行われた場合に、発光部材Lを消灯させるように制御する。これによれば、上記実施形態について説明したように、ユーザは開閉部材の開閉操作が行われたことを認識でき、次の操作にスムーズに移行することができる。
(態様J)
上記態様A乃至Iのいずれかにおいて、開閉部材の操作箇所は取手である。これによれば、上記実施形態について説明したように、ユーザは発光部材Lが発光している取手を操作して開閉操作を行うことにより、操作性をより向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。また、本発明は、電子写真複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ装置等の各種の画像形成装置に適用することができる。
また、上記実施形態において、制御手段33は、参照テーブルの参照において、残存媒体検知手段30の検知結果と開閉検知手段31の検知結果との組み合わせが、例えば表1や表3におけるIDx(x:自然数)の行と一致した場合、それ以降の参照テーブルとの比較は上記IDxから行うようにして、ID1からIDx−1までの参照をスキップするような制御を行い、参照テーブルを参照する処理時間の効率化を図ってもよい。
1 画像形成装置(本体)
21 記録媒体通過部
30 残存媒体検知手段
31 開閉検知手段
32 記憶手段
33 制御手段
34 報知手段
56 開閉部材(両面ドア)
58 開閉部材(転写ガイド板)
59 開閉部材(両面ガイド板)
341 オペレーションパネル
Sa1〜Sam 残存媒体検知センサ
Sb1〜Sbn 開閉検知センサ
L(L1〜Ln) 発光部材
特開平8−69223号公報 特開2000−122361号公報

Claims (8)

  1. 画像形成装置本体内の記録媒体通過部に残存する記録媒体の有無を検知する残存媒体検知手段と、
    前記記録媒体通過部に残存する記録媒体を画像形成装置本体から取り出すときに操作される開閉部材と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記開閉部材の操作箇所又はその近傍に設けた発光部材と、
    前記記録媒体通過部における搬送異常によって残存する記録媒体が前記残存媒体検知手段で検知され前記開閉部材の開閉操作が必要と判断された場合に、前記発光部材を発光させるように制御する制御手段と
    記開閉部材の開閉状態を検知する開閉検知手段と、
    記残存媒体検知手段の複数の検知候補と前記開閉検知手段の複数の検知候補と残存媒体位置の複数の検知候補との複数種類の組み合わせそれぞれについて必要となる操作手順が特定されている参照テーブルを記憶する記憶手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記残存媒体検知手段の検知結果と前記開閉検知手段の検知結果と残存媒体位置の検知結果とに基づいて、前記記憶手段に記憶されている参照テーブルを参照し、前記開閉部材の開閉操作が必要か否かを判断することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項の画像形成装置において、
    操作手順を報知する報知手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記残存媒体検知手段の検知結果と前記開閉検知手段の検知結果とに基づいて、前記記憶手段に記憶されている参照テーブルを参照することにより、必要な複数の操作手順を決定し、その決定された複数の操作手順を順次報知し、各操作手順を報知するときに該操作手順で操作される開閉部材に対応する前記発光部材を順次発光させるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項の画像形成装置において、
    前記制御手段は、画像形成装置本体内の複数の記録媒体通過部それぞれに記録媒体が残存し、該複数の記録媒体通過部の一部について前記操作手順が完了している場合、その記録媒体通過部の一部については前記操作手順の報知を行わないように制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項又はの画像形成装置において、
    前記報知手段は、前記操作手順を表示する表示手段であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項又はの画像形成装置において、
    前記報知手段は、前記操作手順を音声により出力する音声出力手段であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかの画像形成装置において、
    前記開閉部材が複数設けられ、
    前記複数の開閉部材それぞれの操作箇所又はその近傍に前記発光部材が設けられ、
    前記制御手段は、前記複数の発光部材のうち開閉操作が必要と判断された開閉部材の操作箇所又はその近傍に設けられた発光部材についてのみ発光させるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至のいずれかの画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記発光部材を発光させた後、該発光部材に対応する開閉部材の開閉操作が行われた場合に、該発光部材を消灯させるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかの画像形成装置において、
    前記開閉部材の操作箇所は取手であることを特徴とする画像形成装置。
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