JP5979174B2 - 燃料電池および燃料電池スタックの製造方法 - Google Patents

燃料電池および燃料電池スタックの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
特許文献1には、燃料電池のセパレータプレートが記載されている。このセパレータプレートは、シール突部を有する金属薄板で形成されている。そのシール突部には、高分子弾性層が設けられ高分子弾性層が高分子膜に当接してシールしている。
特開2006−54058号公報
セパレータプレートが伸びの大きな材料(例えばチタン、SUS、アルミニウム等)で形成されている場合、シール突部の変形により、セパレータプレート、MEA等の厚み公差の吸収が可能であるが、シール部の圧力を大きな値に維持し難いおそれがあった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。本発明の一実施形態によれば、燃料電池が提供される。この燃料電池は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を外縁から支持するフレームと、前記膜電極接合体と前記フレームとを挟持する一対のセパレータプレートと、を備え、前記一対のセパレータプレートのうちの第1のセパレータプレートは、前記フレームと反対側に突出する弾性変形可能な凸状突起部を有し、前記フレームは、前記第1のセパレータプレートの前記凸状突起部の裏側に凹形状の空隙部を有し、前記空隙部の少なくとも一部に、弾性材が配置されており、前記弾性材は、前記第1のセパレータプレート、または、前記空隙部の底を形成する前記フレームの表面部分のうちのいずれか一方と接触しているとともに他方と接触しておらず、前記凸状突起部の頂部、または、前記第1のセパレータプレートとは異なる第2のセパレータプレートの前記凸状突起部と反対側の部分にゴムシートが設けられている。この形態によれば、複数の燃料電池を圧縮して締結するとき、第1のセパレータプレートの凸状突起部の弾性変形による反力に加えて、弾性材による反力が加わるため、燃料電池間のシールラインの線圧(シール圧)を大きくできる
(1)本発明の一実施形態によれば、燃料電池が提供される。この燃料電池は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体を外縁から支持するフレームと、前記膜電極接合体と前記フレームとを挟持する一対のセパレータプレートと、を備え、前記一対のセパレータプレートのうちの第1のセパレータプレートは、前記フレームと反対側に突出する弾性変形可能な凸状突起部を有し、前記フレームは、前記第1のセパレータプレートの前記凸状突起部の裏側に凹形状の空隙部を有し、前記空隙部の少なくとも一部に弾性材を配置している。この形態によれば、セパレータプレートの凸状突起部の弾性変形による反力に加えて、弾性材による反力が加わるため、燃料電池間のシールラインの線圧(シール圧)を大きく出来る。
(2)上記形態の燃料電池において、前記弾性材は、ゴム材またはウレタン材であってもよい。この形態によれば、必要な弾性を有する弾性材を低コストで準備できる。
(3)上記形態の燃料電池において、前記弾性材は、前記空隙部の凹形状の底に設けられていてもよい。この形態によれば、セパレータプレートが弾性材に接するまでの線圧(シール圧)の低い領域で、セパレータプレート、フレームの製造公差によるバラツキを吸収でき、セパレータプレートが弾性材に接触した後の線圧(シール圧)の高い領域(弾性材反力発生領域)において必要な線圧(シール圧)を確保できる。
(4)上記形態の燃料電池において、前記第1のセパレータプレートが外力により変形していない状態で、前記弾性材は、前記第1のセパレータプレートと前記フレームとの両方に接していてもよい。この形態によれば、燃料電池スタックを形成するときの圧縮において、全領域で線圧(シール圧)を大きく出来る。
(5)上記形態の燃料電池において、前記弾性材は、前記空隙部の凹形状の側面部に設けられていてもよい。この形態によれば、フレームの空隙の側面に掛かる応力を緩和できる。
(6)上記形態の燃料電池において、前記弾性材は、前記空隙部の前記第1のセパレータプレート側に設けられていてもよい。この形態によれば、凸状突起部への応力を緩和できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、燃料電池の他、燃料電池用フレーム等の形態で実現することができる。
燃料電池スタックの外観を模式的に示す説明図である。 第1のセパレータプレートを示す説明図である。 フレームと膜電極接合体とを示す説明図である。 燃料電池のシールラインの断面を示す説明図である。 燃料電池を積層し積層方向に少し圧縮された状態を示す説明図である。 燃料電池を図5に示す状態からさらに積層方向に圧縮された状態を示す説明図である。 弾性材がある場合と無い場合において燃料電池スタックの締結時における圧縮量(ストローク)と線圧(シール圧)との関係を比較する説明図である。 第2の実施形態の燃料電池のシールラインの断面を示す説明図である。 第2の実施形態における圧縮量(ストローク)と線圧(シール圧)との関係を示す説明図である。 第3の実施形態の燃料電池のシールラインの断面を示す説明図である。 第4の実施形態の燃料電池のシールラインの断面を示す説明図である。
第1の実施形態:
図1は、燃料電池スタック10の外観を模式的に示す説明図である。燃料電池スタック10は、燃料電池100(「単セル」とも呼ぶ)と、ターミナルプレート200、210と、絶縁プレート220と、エンドプレート230、240と、を備える。燃料電池100は、フレーム140と、一対のセパレータプレート(第1のセパレータプレート150と、第2のセパレータプレート160)と、を備える。フレーム140は、樹脂で形成された額縁状の部材であり、内側に膜電極接合体(MEA)を有している。第1のセパレータプレート150と、第2のセパレータプレート160とは、フレーム140を挟持している。燃料電池100は、複数有り、積層されている。ターミナルプレート200、210は、積層された燃料電池100の両側にそれぞれ配置されており、燃料電池100からの電圧、電流を取り出すために用いられる。絶縁プレート220は、ターミナルプレート200の外側に配置されている。なお、燃料電池スタック10と燃料電池スタック10が搭載される車両のボディとの固定場所によっては、ターミナルプレート210の外側に絶縁プレートを配置する構成であってもよい。エンドプレート230、240は、燃料電池100と、ターミナルプレート200、210と、絶縁プレート220と、を締結するために燃料電池スタック10の両側に配置される。
燃料電池100と、ターミナルプレート200と、絶縁プレート220と、エンドプレート230とは、それぞれ複数の開口部を有しており、これらの開口部が連通してマニホールド310、315、320、325、330、335が形成されている。マニホールド310は、燃料電池100に酸化剤ガスを供給するために用いられるので、「酸化剤ガス供給マニホールド310」とも呼ぶ。以下、マニホールド315、320、325、330、335は、それぞれの役割から、「酸化剤ガス排出マニホールド315」、「燃料ガス供給マニホールド320」、「燃料ガス排出マニホールド325」、「冷媒供給マニホールド330」、「冷媒排出マニホールド335」とも呼ぶ。
図2は、第1のセパレータプレート150を示す説明図である。第1のセパレータプレート150は、金属で形成された略長方形の板状部材である。第1のセパレータプレート150の対向する辺には、開口部1501、1502、1503、1504、1505、1506が開けられており、これらの開口部1501、1502、1503、1504、1505、1506は、それぞれマニホールド310、315、320、325、330、335(図1)を形成するために用いられる。第1のセパレータプレート150は、中央部に、凹凸のある形状を有する流路形成部156を備える。流路形成部156の膜電極接合体110側は、反応ガスが流れる領域であり、流路形成部156の膜電極接合体110と反対側は、冷媒が流れる領域である。第1のセパレータプレート150は、開口部1501、1502、1503、1504をそれぞれ囲う凸状突起部152と、開口部1505と、1506と、流路形成部156を囲う凸状突起部152と、を備える。凸状突起部152は、第2のセパレータプレート160に押圧されてシールラインを形成する。
図3は、フレーム140と膜電極接合体110とを示す説明図である。フレーム140は、フェノール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂等により形成された略長方形の額縁形状を有している。樹脂として、フェノール樹脂やエポキシ樹脂の代わりにメラミン樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等を用いても良い。フレーム140は、膜電極接合体110を外縁から支持している。膜電極接合体は、プロトン伝導性を有する電解質膜と、該電解質膜の両面に形成された触媒層を備える。なお、膜電極接合体110は、触媒層の上にさらにガス拡散層を有する膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)であってもよい。フレーム140の対向する辺には、開口部1401、1402、1403、1404、1405、1406が開けられており、これらの開口部1401、1402、1403、1404、1405、1406は、それぞれマニホールド310、315、320、325、330、335(図1)を形成するために用いられる。
フレーム140は、第1のセパレータプレート150の凸状突起部152に対応する位置において、第1のセパレータプレート150側が空隙部142となる凹形状の凹部141を備える。凹部141には、少なくとも一部にゴム材の弾性材180が配置されている。弾性材180は、フレーム140を形成する材料よりも柔らかければ良い。弾性材180がフレーム140を形成する材料よりも柔らかければ、弾性材180が先に変形して反力を生じさせる。弾性材180は、ゴム材の他、ウレタン材で形成されていてもよい。必要な弾性を有する弾性材180を低コストで準備できる。なお、ウレタン材としては、軟質ウレタンフォームや低反発ウレタンフォームを用いることが出来る。
図4は、燃料電池100のシールラインの断面を示す説明図である。図4は、燃料電池100を図2、図3の4A−4B切断線で切ったときの一部の断面構造を示している。第1のセパレータプレート150と、第2のセパレータプレート160は、フレーム140を挟持している。第1のセパレータプレート150は、フレーム140と反対側に突出する凸状突起部152を備える。フレーム140は、凸状突起部152の裏側に対応する位置において、第1のセパレータプレート150側が凹んで空隙部142となっている凹部141を備える。凹部141は、底141aと、側面141bとを備える。本実施形態では、弾性材180は、凹部141の底141aに配置されている。フレーム140の第1のセパレータプレート150側の表面から弾性材180までの間隔はh1である。第2のセパレータプレート160のフレーム140と反対側には、ゴムシート170が配置されている。第1のセパレータプレート150の凸状突起部152が、ゴムシート170を挟んで隣接するセル(単燃料電池100)の第2のセパレータプレート160に押圧されることにより、シールラインが形成される。したがって、ゴムシート170は、凸状突起部152の頂部に配置されていても良い。
図5は、燃料電池100を積層し、積層方向に少し圧縮された状態を示す説明図である。燃料電池100を積層して積層方向に縮めると、凸状突起部152がゴムシート170を介して隣接するセル(単燃料電池100)の第2のセパレータプレート160に押圧される。このとき、第1のセパレータプレート150の凸状突起部152及び凸状突起部152の両側の部分は、第2のセパレータプレート160からの反力によって弾性変形し、フレーム140の空隙部142の方に曲がる。なお、図5に示す状態では、第1のセパレータプレート150は、弾性材180に接触していない。第1のセパレータプレート150が弾性材180に接触するまでの領域では、弾性材180による反力が発生していないため、この領域を「弾性材反力非発生領域」とも呼ぶ。
図6は、燃料電池100を図5に示す状態からさらに積層方向に圧縮された状態を示す説明図である。この状態では、凸状突起部152の根元が弾性材180に接触する。そのため、第1のセパレータプレート150の弾性変形による反力に加えて弾性材180による反力が加わる。すなわち、弾性材180があると、同じ圧縮量(ストローク)でも、より強い反力を得ることができる。なお、第1のセパレータプレート150が弾性材180に接触した以降の領域を「弾性材反力発生領域」とも呼ぶ。
図7は、弾性材がある場合と無い場合において、燃料電池スタック10の締結時における圧縮量(ストローク)と線圧(シール圧)との関係を比較する説明図である。圧縮量は、第1のセパレータプレート150の変形量に対応する。圧縮量がh1(図4の間隔h1)までの間は、弾性材がある場合であっても、凸状突起部152の根元が弾性材180に接触しておらず、弾性材180からの反力を受けない。そのため、弾性材が無い場合と同様に第1のセパレータプレートはバネのように弾性変形する。この弾性変形による生じる反力により線圧(シール圧)が与えられる。この領域を、上述したように、弾性材反力非発生領域とも呼ぶ。弾性材反力非発生領域では、線圧(シール圧)は低く、シールに必要な大きさに至っていない。また、第1のセパレータプレート150、第2のセパレータプレート160、フレーム140の製造公差を線圧の低い領域(弾性材反力非発生領域)で吸収できる。
弾性材180がある場合には、圧縮量がh1よりも大きくなると、凸状突起部152の根元が弾性材180に接触し、弾性材180が変形する。この場合、第1のセパレータプレートの弾性変形による反力に、弾性材180の変形により生じる反力が加わるため、全体としての線圧(シール圧)は弾性変形の反力に比べて急勾配で上昇する。一方、弾性材180が無い場合には、圧縮量がh1よりも大きくなっても、圧縮量がh1と同等の勾配で線圧(シール圧)は上昇する。なお弾性材180がある場合、無い場合、いずれも、第1のセパレータプレート150の変形量がある大きさを超えると、弾性限界を超え塑性変形する。
弾性材180が無い場合には、弾性材180による反力が加わらないため、弾性限界を超えても、必要なシール圧を確保できない場合がある。特に、セパレータプレート150がヤング率の小さい材料(チタン、SUS、アルミニウム等)で形成されている場合には、必要なシール圧を確保できない場合もある。弾性材180がある場合には、弾性材180による反力が加わるため、第1のセパレータプレート150の変形量が弾性限界を超える前、すなわち、第1のセパレータプレート150が弾性変形できる間に必要なシール圧を確保できる。
以上、本実施形態によれば、弾性変形可能な凸状突起部152を備える第1のセパレータプレート150と、凹部141(空隙部142)を有するフレーム140と、凹部141の底141aに配置された弾性材180と、を備えているので、線圧(シール圧)の低い領域(弾性材反力非発生領域)において、製造公差によるバラツキを吸収し、線圧(シール圧)の高い領域(弾性材反力発生領域)において必要な線圧(シール圧)を確保できる。
また、本実施形態によれば、燃料電池100の積層時に、第1のセパレータプレート150がh1以上変形すると、弾性材180の反力が加わる。その結果、同じ変形量であっても、第1のセパレータプレート150の弾性変形により得られる線圧(シール圧)を大きく出来る。また、第1のセパレータプレート150が塑性変形する前に、必要な線圧(シール圧)を確保できる。
第2の実施形態:
図8は、第2の実施形態の燃料電池100のシールラインの断面を示す説明図である。第1の実施形態では、弾性材180が凹部141の底141aに配置されているが、第2の実施形態では、弾性材180は、空隙部142の全部を埋めている。この形態の場合、燃料電池スタックを形成するときの圧縮において、圧縮量(ストローク)の全領域で線圧(シール圧)を大きく出来る。
図9は、第2の実施形態における圧縮量(ストローク)と線圧(シール圧)との関係を示す説明図である。図9から明らかなように、圧縮量(ストローク)の全領域で線圧(シール圧)が大きくなっている。
なお、図8では、弾性材180は、空隙部142の全部を埋めているが、空隙部142の全部を埋めていなくても、燃料電池スタック10の締結のための外力が掛かっていない状態で、弾性材180が、第1のセパレータプレート150と、フレーム140の両方に接触していれば良い。この場合でも、圧縮量(ストローク)の全領域で線圧(シール圧)を大きくできる。
第3の実施形態:
図10は、第3の実施形態の燃料電池100のシールラインの断面を示す説明図である。第1の実施形態では、弾性材180が凹部141の底141aに配置されているが、第3の実施形態では、弾性材180は、凹部141の側面141bに沿って配置されている。側面141bのフレーム140側141cは、第1のセパレータプレート150の変形により応力が集中しやすい。本実施形態では、弾性材180を凹部141の側面141bに沿って配置することで、側面141bのフレーム140側のフレーム側面部141cに掛かる応力を緩和する。また、第3の実施形態では、第2実施形態ほどでは無いが、弾性材180による反力が加わるため、燃料電池スタック10を形成するときの圧縮において、圧縮量(ストローク)の全領域で線圧(シール圧)を大きく出来る。
第4の実施形態:
図11は、第4の実施形態の燃料電池100のシールラインの断面を示す説明図である。第1の実施形態では、弾性材180が凹部141の底141aに配置されているが、第4の実施形態では、弾性材180は、空隙部142の第1のセパレータプレート150側に配置されている。第4の実施形態では、弾性材180を用いることで凸状突起部152への応力を緩和できる。また、第4の実施形態では、第2実施形態ほどでは無いが、弾性材180による反力が加わるため、圧縮量(ストローク)の全領域で線圧(シール圧)を大きく出来る。
以上、第1〜第4の実施形態で説明したように、弾性材180は、空隙部142の少なくとも一部に配置されていれば良い。線圧(シール圧)を大きくすることが可能となる。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…燃料電池スタック
100…燃料電池
110…膜電極接合体
140…フレーム
141…凹部
141a…底
141b…側面
141c…フレーム側面部
142…空隙
150…第1のセパレータプレート
152…凸状突起部
156…流路形成部
160…第2のセパレータプレート
170…ゴムシート
180…弾性材
200…ターミナルプレート
210…ターミナルプレート
220…絶縁プレート
230…エンドプレート
310…酸化剤ガス供給マニホールド
315…酸化剤ガス排出マニホールド
320…燃料ガス供給マニホールド
325…燃料ガス排出マニホールド
330…冷媒供給マニホールド
335…冷媒排出マニホールド
1401〜1406…開口部
1501〜1506…開口部

Claims (7)

  1. 燃料電池であって、
    膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を外縁から支持するフレームと、
    前記膜電極接合体と前記フレームとを挟持する一対のセパレータプレートと、
    を備え、
    前記一対のセパレータプレートのうちの第1のセパレータプレートは、前記フレームと反対側に突出する弾性変形可能な凸状突起部を有し、
    前記フレームは、前記第1のセパレータプレートの前記凸状突起部の裏側に凹形状の空隙部を有し、
    前記空隙部の少なくとも一部に、弾性材配置されており、
    前記凸状突起部の頂部、または、前記第1のセパレータプレートとは異なる第2のセパレータプレートの前記凸状突起部と反対側の部分にゴムシートが設けられている、燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、
    前記弾性材は、ゴム材またはウレタン材である、燃料電池。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池において、
    前記弾性材は、前記空隙部の凹形状の底に設けられている、燃料電池。
  4. 請求項1または2に記載の燃料電池において、
    記弾性材は、前記第1のセパレータプレートと前記フレームとの両方に接している、燃料電池。
  5. 請求項1または2に記載の燃料電池において、
    前記弾性材は、前記空隙部の凹形状の側面部に設けられている、燃料電池。
  6. 請求項1または2に記載の燃料電池において、
    前記弾性材は、前記空隙部の前記第1のセパレータプレート側に設けられている、燃料電池。
  7. 燃料電池スタックの製造方法であって、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料電池を複数準備する工程と、
    複数の前記燃料電池を積層する工程と、
    前記複数の燃料電池を積層方向に圧縮して、前記第1のセパレータプレートの変形による反力に、前記弾性材の反力を加えることにより、前記凸状突起部と前記ゴムシートと前記第2のセパレータプレートとの間に形成されるシールラインのシール圧を上昇させる工程と、
    を備える、燃料電池スタックの製造方法。
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