JP2016164854A - 燃料電池単セル及び燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料電池単セルのセパレータでのシールをより確実に行う。【解決手段】燃料電池単セル1の第1、第2のセパレータがそれぞれ第1、第2の通路形成領域と、各領域を取り囲みつつ燃料電池単セルの厚さ方向S外向きに突出するように周縁部分に形成された第1、第2の突出部10a、10cとを有し、第1の突出部は厚さ方向に弾性変形可能で、第2の突出部は周縁部分から起立する一対の起立部17と起立部同士間に拡がる当接部16とを含む。隣接する2つの燃料電池単セルの一方の第1のセパレータと他方の第2のセパレータとが対面するように複数の前記燃料電池単セルを積層して燃料電池スタックが形成され、第1、第2の通路形成領域により第1、第2のセパレータ間に流体通路が形成され、第1の突出部と当接部とが当接して、流体通路を取り囲むシール部9が形成される。当接部の外面又は内面には補強部材8が取り付けられる。【選択図】図2
Description
本発明は、燃料電池単セル及び燃料電池スタックに関する。
燃料電池スタックを構成するのに適した燃料電池単セルであって、電解質膜の両側面上に電極触媒層がそれぞれ形成された膜電極接合体と、膜電極接合体の両側面上にそれぞれ配置されたガス拡散層と、ガス拡散層を配置された膜電極接合体を外周において支持する支持フレームと、周縁部分において支持フレームに固定され、中央部分においてガス拡散層に当接するように、支持フレーム及びガス拡散層の一側面上に配置された第1のセパレータ及び他側面上に配置された第2のセパレータと、を備え、第1のセパレータが第1の通路形成領域を有すると共に、第1の通路形成領域を取り囲みつつ燃料電池単セルの厚さ方向外向きに突出するように周縁部分に一体形成された、厚さ方向に弾性変形可能な第1の突出部を有し、第2のセパレータが第2の通路形成領域を有すると共に、第2の通路形成領域を取り囲みつつ厚さ方向外向きに突出するように周縁部分に一体形成された第2の突出部を有し、第2の突出部は、第2のセパレータの周縁部分から起立する一対の起立部と、起立部同士間に拡がる当接部と、を含み、燃料電池単セルは、互いに隣接する2つの燃料電池単セルのうち一方の燃料電池単セルの第1のセパレータと他方の燃料電池単セルの第2のセパレータとが互いに対面するように複数の前記燃料電池単セルを積層方向に互いに積層することにより燃料電池スタックを形成するのに適しており、燃料電池スタックを形成するために燃料電池単セルが互いに積層されたときに、互いに隣接する前記第1のセパレータの第1の通路形成領域と第2のセパレータの第2の通路形成領域とにより、互いに隣接する第1のセパレータと第2のセパレータの間の流体通路が形成されると共に、互いに隣接する前記第1のセパレータの第1の突出部と第2のセパレータの第2の突出部の当接部とが互いに当接し、それにより流体通路を取り囲むシール部が形成されるようになっている、燃料電池単セルが知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の当接部は平板形状である。そのため、複数の燃料電池単セルが厚さ方向に圧縮状態で積層されて燃料電池スタックが形成されたとき、第1の突出部が当接部に押し付けられることにより、当接部は厚さ方向内向きに撓みつつ第1の突出部に当接することになる。ここで、当接部の剛性が低いと、当接部が撓んだ形状に塑性変形される可能性がある。一方、燃料電池単セルの検査、修理又は交換のために、燃料電池スタックを個々の燃料電池単セルに分離し、その後燃料電池単セルを再び積層して燃料電池スタックを再形成する場合がある。このとき、分離された燃料電池単セルの当接部に塑性変形による撓みが残っていると、再び積層したときに、第1の突出部と当接部との間の当接状態が、各燃料電池単セル内の全ての当接箇所において適切な状態に戻るとは限らず、第1の突出部が当接部に十分に当接できず、当接部と第1の突出部との間に隙間が生じる可能性がある。すなわち、セパレータの周縁部分において、良好なシール性能が得られないおそれがある。燃料電池スタックを個々の燃料電池単セルに分離し、その後燃料電池単セルを再び積層したときにも、燃料電池単セルのセパレータでのシールをより確実に行うことが可能な技術が望まれる。
本発明の一の観点によれば、燃料電池スタックを構成するのに適した燃料電池単セルであって、電解質膜の両側面上に電極触媒層がそれぞれ形成された膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両側面上にそれぞれ配置されたガス拡散層と、前記ガス拡散層を配置された前記膜電極接合体を外周において支持する支持フレームと、周縁部分において前記支持フレームに固定され、中央部分において前記ガス拡散層に当接するように、前記支持フレーム及び前記ガス拡散層の一側面上に配置された第1のセパレータ及び他側面上に配置された第2のセパレータと、を備え、前記第1のセパレータが第1の通路形成領域を有すると共に、前記第1の通路形成領域を取り囲みつつ前記燃料電池単セルの厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された、前記厚さ方向に弾性変形可能な第1の突出部を有し、前記第2のセパレータが第2の通路形成領域を有すると共に、前記第2の通路形成領域を取り囲みつつ前記厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された第2の突出部を有し、前記第2の突出部は、前記第2のセパレータの前記周縁部分から起立する一対の起立部と、前記起立部同士間に拡がる当接部と、を含み、前記燃料電池単セルは、互いに隣接する2つの前記燃料電池単セルのうち一方の前記燃料電池単セルの前記第1のセパレータと他方の前記燃料電池単セルの前記第2のセパレータとが互いに対面するように複数の前記燃料電池単セルを積層方向に互いに積層することにより前記燃料電池スタックを形成するのに適しており、前記燃料電池スタックを形成するために前記燃料電池単セルが互いに積層されたときに、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の通路形成領域と前記第2のセパレータの前記第2の通路形成領域とにより、互いに隣接する前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの間の流体通路が形成されると共に、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の突出部と前記第2のセパレータの前記第2の突出部の前記当接部とが互いに当接し、それにより前記流体通路を取り囲むシール部が形成されるようになっており、前記第2の突出部の前記当接部の外面及び内面の少なくとも一方に補強部材が取り付けられている、燃料電池単セルが提供される。
本発明の別の観点によれば、燃料電池スタックを構成するのに適した燃料電池単セルであって、電解質膜の両側面上に電極触媒層がそれぞれ形成された膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両側面上にそれぞれ配置されたガス拡散層と、前記ガス拡散層を配置された前記膜電極接合体を外周において支持する支持フレームと、周縁部分において前記支持フレームに固定され、中央部分において前記ガス拡散層に当接するように、前記支持フレーム及び前記ガス拡散層の一側面上に配置された第1のセパレータ及び他側面上に配置された第2のセパレータと、を備え、前記第1のセパレータが第1の通路形成領域を有すると共に、前記第1の通路形成領域を取り囲みつつ前記燃料電池単セルの厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された、前記厚さ方向に弾性変形可能な第1の突出部を有し、前記第2のセパレータが第2の通路形成領域を有すると共に、前記第2の通路形成領域を取り囲みつつ前記厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された第2の突出部を有し、前記第2の突出部は、前記第2のセパレータの前記周縁部分から起立する一対の起立部と、前記起立部同士間に拡がる当接部と、を含み、前記燃料電池単セルは、互いに隣接する2つの前記燃料電池単セルのうち一方の前記燃料電池単セルの前記第1のセパレータと他方の前記燃料電池単セルの前記第2のセパレータとが互いに対面するように複数の前記燃料電池単セルを積層方向に互いに積層することにより前記燃料電池スタックを形成するのに適しており、前記燃料電池スタックを形成するために前記燃料電池単セルが互いに積層されたときに、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の通路形成領域と前記第2のセパレータの前記第2の通路形成領域とにより、互いに隣接する前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの間の流体通路が形成されると共に、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の突出部と前記第2のセパレータの前記第2の突出部の前記当接部とが互いに当接し、それにより前記流体通路を取り囲むシール部が形成されるようになっており、前記第2の突出部の前記当接部の厚みは、前記第2のセパレータの前記当接部以外の前記周縁部分の厚みよりも厚い、燃料電池単セルが提供される。
本発明の更に別の観点によれば、上記のいずれかに記載の複数の燃料電池単セルを備え、前記複数の燃料電池単セルは、前記燃料電池単セルの厚さ方向に積層されている、燃料電池スタックが提供される。
燃料電池単セルのセパレータでのシールをより確実に行うことが可能となる。
燃料電池単セル及び燃料電池単セルを含む燃料電池スタックの構成について説明する。図1は、燃料電池単セル1の構成例を模式的に示す分解斜視図である。また、図2は、燃料電池単セル1を含む燃料電池スタックAの構成例を示す部分断面図であり、図1のE2−E2断面に相当する部分を示している。
図1に示すように、燃料電池単セル1は、膜電極接合体5を備えている。膜電極接合体5の両側面上にはそれぞれアノードガス拡散層3a及びカソードガス拡散層3cが配置される。膜電極接合体5の外周には膜電極接合体5を支持する支持フレーム2が接着剤層20を介して配置される。膜電極接合体5及び支持フレーム2の両側面上にはそれぞれアノードセパレータ4a及びカソードセパレータ4cが配置される。したがって、アノードセパレータ4a及びカソードセパレータ4cがガス拡散層3a、3cを有する膜電極接合体5及び支持フレーム2の両側面上にそれぞれ組み付けられることにより燃料電池単セル1が形成される。
図2に示すように、燃料電池スタックAは、互いに隣接する2つの燃料電池単セル1のうち一方の燃料電池単セル1のアノードセパレータ4aと他方の燃料電池単セル1のカソードセパレータ4cとが互いに対面するように複数の燃料電池単セル1を厚さ方向Sに沿って積層することにより形成される。燃料電池単セル1は、燃料ガス(例示:水素ガス)と酸化剤ガス(例示:空気)との電気化学反応により電力を発生する。燃料電池単セル1で発生された電力は、積層体の両端に配置されたターミナルプレート(図示せず)から燃料電池スタックの外部に到る複数の配線(図示せず)を介して燃料電池スタックの外部に取り出される。燃料電池スタックから取り出された電力は例えば電動車両の駆動用電気モータ又は蓄電器に供給される。
膜電極接合体5は、電解質膜5eを備える。電解質膜5eの両側上それぞれにはカソード電極触媒層5c及びアノード電極触媒層5aが形成される。カソードガス拡散層3cはカソード電極触媒層5cの外側に配置され、アノードガス拡散層3aはアノード電極触媒層5aの外側に配置される。図2に示す実施例では、膜電極接合体5のカソード電極触媒層5c上の外周縁部に支持フレーム2の内周縁部が接着剤層20を介して接着される。
図1に示すように、支持フレーム2では、長手方向の両端部付近には、支持フレーム2を貫通するように、燃料ガスマニホールド用貫通口6a5、6a6、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c5、6c6、及び、冷却媒体マニホールド用貫通口6w5、6w6が形成される。支持フレーム2には、燃料ガスマニホールド用貫通口6a5、6a6から膜電極接合体5のアノード電極触媒層5a側へ燃料ガスを導く燃料ガス流路溝2as1、2as2が形成される。また、支持フレーム2には、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c5、6c6から膜電極接合体5のカソード電極触媒層5c側へ酸化剤ガスを導く酸化剤ガス流路溝2cs1、2cs2が形成される。
図2に示すように、アノードセパレータ4aの一側の周縁部分4aeは支持フレーム2の一側面上に別の接着剤層(図示せず)で接着されて固定され、アノードセパレータ4aの中央部分4amはアノードガス拡散層3aに当接され、それによりアノードセパレータ4aはアノードガス拡散層3aに電気的に接続される。また、図1に示すように、アノードセパレータ4aの中央部分4amには、膜電極接合体5側(図に示す側)に燃料ガス供給路用の複数の溝が形成され、その裏側に冷却媒体供給路用の複数の溝が形成される。図1に示す実施例では中央部分4amの複数の溝は一方向に延びる流路である。図示しない別の実施例では複数の溝はサーペンタイン型の流路である。中央部分4amに形成された燃料ガス供給路用の複数の溝とアノードガス拡散層3aとにより、図2に示すように複数の燃料ガス供給路21が形成される。アノードセパレータ4aの周縁部分4aeのうち、アノードセパレータ4aの長手方向の両端付近には、アノードセパレータ4aを貫通するように、燃料ガスマニホールド用貫通口6a3、6a4、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c3、6c4及び冷却媒体マニホールド用貫通口6w3、6w4が形成される。
アノードセパレータ4aの周縁部分4aeには、燃料電池単セル1の厚さ方向S外向きに突出したアノード突出部10a(第1の突出部)が形成される。アノード突出部10aは、厚さ方向Sに弾性変形可能である。図1に示す実施例では、アノード突出部10aは、燃料ガスマニホールド用貫通口6a3、6a4の各々の周囲を取り囲み、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c3、6c4の各々の周囲を取り囲み、冷却媒体マニホールド用貫通口6w3、6w4及び冷却媒体供給路用の複数の溝を一まとめにした領域の周囲を取り囲むようにそれぞれ形成される。周縁部分4aeのアノード突出部10a及び中央部分4amの複数の溝は、アノードセパレータ4aの一体成形で形成される。すなわち、一枚の板をプレス成形によりアノード突出部10a及び複数の溝を有するアノードセパレータ4aに成形する。
一方、図2に示すように、カソードセパレータ4cの一側の周縁部分4ceは支持フレーム2の他側上に別の接着剤層(図示されず)で接着されて固定され、カソードセパレータ4cの中央部分4cmはカソードガス拡散層3cに当接され、それによりカソードセパレータ4cはカソードガス拡散層3cに電気的に接続される。また、図1に示すように、カソードセパレータ4cの中央部分4cmには、膜電極接合体5側(図に示さない側)に酸化剤ガス供給路用の複数の溝が形成され、その裏側に冷却媒体供給路用の複数の溝が形成される。図1に示す実施例では中央部分4cmの複数の溝は一方向に延びる流路である。図示しない別の実施例では複数の溝はサーペンタイン型の流路である。中央部分4cmに形成され酸化剤ガス供給路用の複数の溝とカソードガス拡散層3cとにより、図2に示すように複数の酸化剤ガス供給路23が形成される。カソードセパレータ4cの周縁部分4ceのうち、カソードセパレータ4cの長手方向の両端付近には、カソードセパレータ4cを貫通するように、燃料ガスマニホールド用貫通口6a1、6a2、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c1、6c2及び冷却媒体マニホールド用貫通口6w1、6w2が形成される。
カソードセパレータ4cの周縁部分4ceには、厚さ方向S外向きに突出したカソード突出部10c(第2の突出部)が形成される。図1に示す実施例では、カソード突出部10cは、厚さ方向Sに弾性変形可能であり、燃料ガスマニホールド用貫通口6a1、6a2の各々の周囲を取り囲み、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c1、6c2の各々の周囲を取り囲み、冷却媒体マニホールド用貫通口6w1、6w2及び冷却媒体供給路用の複数の溝を一まとめにした領域の周囲を取り囲むようにそれぞれ形成される。周縁部分4ceのカソード突出部10c及び中央部分4cmの複数の溝は、カソードセパレータ4cの一体成形で形成される。すなわち、一枚の板をプレス成形によりカソード突出部10c及び複数の溝を有するカソードセパレータ4cに成形する。
また、図2に示すように、隣り合う二つの燃料電池単セル1では、一方の燃料電池単セル1のカソードセパレータ4cと他方の燃料電池単セル1のアノードセパレータ4aとが当接することにより、二つの酸化剤ガス供給路23と二つの燃料ガス供給路21とに囲まれた冷却媒体供給路22が形成される。
したがって、アノードセパレータ4aは、冷却媒体供給路22、すなわち流体通路を形成するための複数の溝を含む領域である第1の通路形成領域31aを有していると見ることができる。同様に、カソードセパレータ4cは、冷却媒体供給路22、すなわち流体通路を形成するための複数の溝を含む領域である第2の通路形成領域31cを有していると見ることができる。
アノードセパレータ4a及びカソードセパレータ4cは、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体を透過させず、導電性を有する材料で形成される。アノードセパレータ4a及びカソードセパレータ4cの材料としては、例えばステンレスやチタンのような金属が挙げられる。図1に示す実施例では、チタンを用いる。また、図2に示す実施例では、アノードセパレータ4aの厚みとカソードセパレータ4cの厚みとは等しい。図示しない実施例では、アノードセパレータ4aの厚み及びカソードセパレータ4cの厚みのうち、いずれか一方が他方よりも厚い。
燃料電池単セル1が形成されるとき、支持フレーム2に支持された膜電極接合体5の両側にアノードセパレータ4a及びカソードセパレータ4cが組み付けられると、アノードセパレータ4a、支持フレーム2及びカソードセパレータ4cの燃料ガスマニホールド用貫通口6a1、6a5、6a3及び6a2、6a6、6a4、冷却媒体マニホールド用貫通口6w1、6w5、6w3及び6w2、6w6、6w4、並びに、酸化剤ガスマニホールド用貫通口6c1、6c5、6c3及び6c2、6c6、6c4が厚さ方向Sに互いに整列される。それにより厚さ方向Sに延びる流体通路としての燃料ガスマニホールド、冷却媒体マニホールド及び酸化剤ガスマニホールドがそれぞれ画定される。
したがって、アノードセパレータ4aは、各マニホールド、すなわち各流体通路を形成するための各貫通口を含む領域を有しているから、第1の通路形成領域32aを有していると見ることができる。同様に、カソードセパレータ4cは、各マニホールド、すなわち各流体通路を形成するための各貫通口を含む領域を有しているから、第2の通路形成領域32cを有していると見ることができる。
よって、アノード突出部10aは、アノードセパレータ4aにおいて第1の通路形成領域31a及び32aを取り囲みつつ厚さ方向S外向きに突出している。同様に、カソード突出部10cは、カソードセパレータ4cにおいて第2の通路形成領域31c及び32cを取り囲みつつ厚さ方向S外向きに突出している。そして、燃料電池スタックAを形成するために燃料電池単セル1が互いに積層されたときに、互いに隣接するアノードセパレータ4aの第1の通路形成領域31a及び32aとカソードセパレータ4cの第2の通路形成領域31c及び32cとにより、互いに隣接するアノードセパレータ4aとカソードセパレータ4cとの間の流体通路(冷却媒体供給路22や各マニホールド)が形成される。それと共に、互いに隣接するアノードセパレータ4aのアノード突出部10aとカソードセパレータ4cのカソード突出部10cの当接部16とが互いに当接し、それにより流体通路(各マニホールド、冷却媒体供給路22)を取り囲むシール部9が形成される。シール部9は、アノード突出部10a及びカソード突出部10cが隔てる一方の側から他方の側へ流体が往き来できないようする。図2に示す実施例では、カソード突出部10cとアノード突出部10aとの接触部分にエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)のようなゴム7を更に配置する。
図3は、図2におけるアノード突出部10a及びカソード突出部10cの構成例を示す部分断面図である。この図においてゴム7の記載は省略される。アノードセパレータ4aの周縁部分4aeに形成されたアノード突出部10aは、アノードセパレータ4aと支持フレーム2とが接するアノードセパレータ4aの面としての基準面SSaから、厚さ方向S外向き(支持フレーム2から離れる向き)に突出した形状を有する。アノード突出部10aは、弾性変形可能なバネ構造を有している。図3に示す実施例では、アノード突出部10aは、シール機能部12と一対の支持部13と一対の起立部14とを備えている。一対の起立部14は、アノード突出部10aの幅方向の両側に設けられ、一端をアノードセパレータ4aの基準面SSaの周縁部分4aeに連結され、基準面SSaの周縁部分4aeから厚さ方向S外向きに起立する部分である。一対の支持部13は、起立部14よりもアノード突出部10aの幅方向の内側に設けられ、それぞれ一端を起立部14の他端に連結され、基準面SSaに略平行に、幅方向の中心に向かって広がる部分である。シール機能部12は、アノード突出部10aの幅方向の略中央に設けられ、両端を両側の支持部13の他端にそれぞれ連結されて支持され、支持部13の形成する面よりも厚さ方向S外向きに突出している。図3の実施例では、シール機能部12は支持部13上に凸曲面状に形成される。一対の起立部14と一対の支持部13とシール機能部12とは、板バネ的な機能を有し、カソード突出部10cによりシール機能部12に加わる荷重を、一対の起立部14と一対の支持部13とシール機能部12の弾性変形で受け止める。
また、カソードセパレータ4cの周縁部分4ceに形成されたカソード突出部10cは、カソードセパレータ4cと支持フレーム2とが接するカソードセパレータ4cの面としての基準面SScから、厚さ方向S外向き(支持フレーム2から離れる向き、ただしアノード突出部10aの場合とは逆向き)に突出した形状を有する。図3に示す実施例では、カソード突出部10cは、弾性変形可能なバネ構造を有し、当接部16と一対の起立部17とを備えている。一対の起立部17は、カソード突出部10cの幅方向の両側に設けられ、一端をカソードセパレータ4cの基準面SScの周縁部分4ceに連結され、基準面SScの周縁部分4ceから厚さ方向S外向きに起立する部分である。当接部16は、起立部17同士間に拡がるように設けられ、両端を両側の起立部17の他端にそれぞれ連結され、基準面SScに略平行な部分である。当接部16の幅は、シール機能部12の幅よりも広い。また、図3の実施例では、当接部16と一対の起立部17とは、板バネ的な機能を有し、アノード突出部10aにより当接部16に加わる荷重を一対の起立部17と当接部16の弾性変形で受け止める。図3に示す実施例では当接部16は平坦だが、図示しない別の実施例では当接部16はシール機能部12の凸曲面を受ける凹曲面のような曲面で形成される。図示しない別の実施例では、アノード突出部10aがシール機能部12を有さず、カソード突出部10cがシール機能部12を有する。また、図3に示す実施例では一対の支持部13とシール機能部12とを合わせた幅と、当接部16の幅とは概ね等しいが、図示しない更に別の実施例では、両者の幅は相違する。
図3に示す実施例では、カソード突出部10cは、補強部材8を更に備えている。補強部材8は、当接部16の支持フレーム2側の面、すなわち内面に取り付けられた薄板状の部材である。補強部材8は、当接部16と概ね同じ平面形状を有する。補強部材8の厚みは、当接部16の撓みを抑制する効果があれば特に制限はないが、例えば当接部16と同じ厚みが挙げられる。
補強部材8の材料としては、ステンレス及びチタンのような金属材料や樹脂材料が挙げられる。図3に示す実施例では、当接部16、すなわちカソードセパレータ4cの材料と同じチタンを用いる。図示しない別の実施例では、補強部材8はカソードセパレータ4cと異なる材料で形成される。好ましくは、当接部16の剛性を高めるために、当接部16を形成する材料のヤング率よりも高いヤング率を有する材料で補強部材8は形成される。補強部材8と当接部16との接合方法としては、溶接や接着剤による接着が挙げられる。図3に示す実施例では、補強部材8の外周縁部をスポット溶接する方法を用い、補強部材8の外周縁部に溶接個所8aが形成される。
ここで、カソード突出部10cが補強部材8を備えていない場合、当接部の塑性変形が起き易くなる。図4は、補強部材8を備えていない比較例の燃料電池単セル101について、特にカソード突出部110c及びアノード突出部110a近傍を模式的に示す断面図である。図4(A)は、複数の燃料電池単セルを燃料電池スタックに組み付ける前、すなわち厚さ方向Sに圧縮しないで積層した状態を示す。図4(B)は、複数の燃料電池単セルを燃料電池スタックに組み付けたとき、すなわち厚さ方向Sに圧縮しつつ積層した状態を示す。図4(C)は、燃料電池単セルを燃料電池スタックから解放した後、すなわち厚さ方向Sの圧縮を開放した後、燃料電池単セルをばらした状態を示す。
図4に示すように、比較例の複数の燃料電池単セル101を厚さ方向Sに積層し(図4(A))、厚さ方向Sに圧縮して燃料電池スタックに組み付けると(図4(B))、アノード突出部110aのシール機能部112と当接部116とは当接して、シール機能部112が厚さ方向S内側にやや沈み込むと共に、当接部116が厚さ方向S内側に撓んだ状態となる。ここで、当接部116の剛性が低いと、当接部116が撓んだ形状に塑性変形される可能性がある。そうなると、その後、燃料電池単セル101の検査、修理又は交換のために、燃料電池スタックを個々の燃料電池単セル101に分離すると(図4(C))、塑性変形の撓みが当接部116に残ってしまう場合がある。そうなると、複数の燃料電池単セル101を厚さ方向Sに再び積層して燃料電池スタックを再形成するとき、シール機能部112と当接部116との間の当接状態が、各燃料電池単セル101内の全ての当接箇所において適切な状態に戻るとは限らず、シール機能部112が当接部116に当接できず、当接部116とシール機能部112との間に隙間が生じる可能性がある。すなわち、セパレータの周縁部分において、良好なシール性能が得られないおそれがある。
そこで、図3に示す実施例のカソード突出部10cでは、当接部16に補強部材8が取り付けられる。それにより、当接部16の剛性を高めて、当接部16の塑性変形を起き難くしている。図5は補強部材8を備える燃料電池単セル1について、特にカソード突出部10c及びアノード突出部10a近傍を模式的に示す断面図である。図5(A)〜図5(C)は、燃料電池単セル1を用いている他は図4(A)〜図4(C)と同様である。
図5に示すように、補強部材8を備える複数の燃料電池単セル1を厚さ方向Sに積層し(図5(A))、厚さ方向Sに圧縮して燃料電池スタックに組み付けると(図5(B))、シール機能部12と当接部16とは当接して、シール機能部12が厚さ方向S内側にやや沈み込むと共に、当接部16が厚さ方向S内側に撓んだ状態となる。ここで、当接部16には補強部材8が取り付けられているため、補強部材8が取り付けられていない比較例の当接部116の剛性よりも当接部16の剛性は高くなる。それにより、当接部16が撓んだ形状に塑性変形することを抑制できる。したがって、その後、燃料電池単セル1の検査、修理又は交換のために、燃料電池スタックを個々の燃料電池単セル1に分離すると(図5(C))、当接部16において塑性変形による撓みが抑制され、撓みの程度が小さくなるか、又は、撓みが無くなる。その結果、複数の燃料電池単セル1を厚さ方向に再び積層して燃料電池スタックを再形成するとき、シール機能部12と当接部16との間の当接状態が、各燃料電池単セル1内の全ての当接箇所において適切な状態に戻り、前回の組み付け時と同様にシール機能部12が当接部16に当接でき、当接部16とシール機能部12との間に隙間が生じなくなる。すなわち、セパレータの周縁部分において、良好なシール性能が得られる。
以上のように、図1〜図3に示すような燃料電池単セル1を用いた燃料電池スタックAにより、アノード突出部10aとカソード突出部10cの当接部16との間に隙間を生じさせず、燃料電池単セル1のアノードセパレータ4a及びカソードセパレータ4cでのシールをより確実に行うことが可能となる。
次に、図6を参照して別の実施例について説明する。図3に示す実施例では、補強部材8は、当接部16の支持フレーム2側の面、すなわち内面に取り付けられる。一方、図6に示す別の実施例では、補強部材8は、当接部16の支持フレーム2と逆側の面、すなわち外面に取り付けられる。この場合にも、図3の実施例と同様の効果を奏することができると共に、補強部材8が燃料電池単セル1内のガス雰囲気に曝されるおそれが無いため、例えば材料選択の自由度が高まり、生産性の向上や生産コストの抑制ができる。図6に示す実施例では、補強部材8の外周縁部をカソード突出部10cの全周にわたって切れ目なく溶接する。このとき、カソード突出部10cの全周にわたって、当接部16の2か所が溶接されており、溶接個所8aの内側では、補強部材8と当接部16との間に隙間があってもよい。
次に、図7を参照して更に別の実施例について説明する。図3に示す実施例では、補強部材8の厚みは、当接部16と概ね同じである。一方、図7に示す更に別の実施例では、補強部材8の厚みは、当接部16の厚みよりも厚い。この場合にも、図3の実施例と同様の効果を奏することができると共に、補強部材8の厚みを厚くすることで、当接部16の剛性を更に高くして、塑性変形をより起こり難くできる。図示しない更に別の実施例では、補強部材8の厚みは、当接部16の厚みよりも薄い。この場合にも、図3の実施例と同様の効果を奏することができると共に、補強部材8の厚みを薄くすることで、補強部材8の溶接を容易に行うことができる。
次に、図8を参照して更に別の実施例について説明する。図1に示すように、カソード突出部10cには直線状に延びる直線部及び曲線状に曲がった曲線部がある。図3、図7に示す実施例では、補強部材8は、曲線部を含む全周にわたり設けられる。一方、図8に示す更に別の実施例では、補強部材8は、シール部9(又はカソード突出部10c)のうち直線状の直線部STにおいて当接部16に取り付けられ、曲線状の曲線部Rにおいて当接部16に取り付けられない。この場合にも、図3の実施例と同様の効果を奏することができると共に、カソード突出部10cの直線部STの剛性は曲線部Rの剛性より低いため、剛性の低い直線部STのみを補強部材8で補強することで、補強部材8の取り付け箇所を削減でき、生産性の向上や生産コストの抑制ができる。
次に、図9を参照して更に別の実施例について説明する。図3に示す実施例では、当接部16の内面に補強部材8が取り付けられて、当接部16の剛性が高められる。一方、図9に示す更に別の実施例では、補強部材8が当接部16に取り付けられずに、当接部16自体の厚みがカソードセパレータ4cの当接部16以外の周縁部分4ceの厚みよりも厚くされる。この場合にも、図3の実施例と同様の効果を奏することができると共に、補強部材8を取り付ける作業が不要となるため、生産性の向上や生産コストの抑制ができる。あるいは、図8の実施例と同様に、シール部9(又はカソード突出部10c)のうち直線状の直線部STにおいて当接部16自体の厚みをカソードセパレータ4cの当接部16以外の周縁部分4ceの厚みよりも厚くされ、曲線状の曲線部Rにおいて厚くされなくてもよい。この場合にも、図8の実施例と同様の効果を奏することができると共に、補強部材8を取り付ける作業が不要となるため、生産性の向上や生産コストの抑制ができる。
また、これまで述べてきた各実施例では、カソード突出部10cが当接部16を備え、アノード突出部10aがシール機能部12を備えている。一方、図示しない別の実施例では、アノード突出部10aが当接部16を備え、カソード突出部10cがシール機能部12を備えている。この場合にも、図3に示す実施例と同様の効果を奏することができる。
1 燃料電池単セル
4a アノードセパレータ
4c カソードセパレータ
5 膜電極接合体
9 シール部
10a アノード突出部
10c カソード突出部
16 当接部
17 起立部
A 燃料電池スタック
4a アノードセパレータ
4c カソードセパレータ
5 膜電極接合体
9 シール部
10a アノード突出部
10c カソード突出部
16 当接部
17 起立部
A 燃料電池スタック
Claims (8)
- 燃料電池スタックを構成するのに適した燃料電池単セルであって、
電解質膜の両側面上に電極触媒層がそれぞれ形成された膜電極接合体と、
前記膜電極接合体の両側面上にそれぞれ配置されたガス拡散層と、
前記ガス拡散層を配置された前記膜電極接合体を外周において支持する支持フレームと、
周縁部分において前記支持フレームに固定され、中央部分において前記ガス拡散層に当接するように、前記支持フレーム及び前記ガス拡散層の一側面上に配置された第1のセパレータ及び他側面上に配置された第2のセパレータと、
を備え、
前記第1のセパレータが第1の通路形成領域を有すると共に、前記第1の通路形成領域を取り囲みつつ前記燃料電池単セルの厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された、前記厚さ方向に弾性変形可能な第1の突出部を有し、
前記第2のセパレータが第2の通路形成領域を有すると共に、前記第2の通路形成領域を取り囲みつつ前記厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された第2の突出部を有し、前記第2の突出部は、前記第2のセパレータの前記周縁部分から起立する一対の起立部と、前記起立部同士間に拡がる当接部と、を含み、
前記燃料電池単セルは、互いに隣接する2つの前記燃料電池単セルのうち一方の前記燃料電池単セルの前記第1のセパレータと他方の前記燃料電池単セルの前記第2のセパレータとが互いに対面するように複数の前記燃料電池単セルを積層方向に互いに積層することにより前記燃料電池スタックを形成するのに適しており、
前記燃料電池スタックを形成するために前記燃料電池単セルが互いに積層されたときに、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の通路形成領域と前記第2のセパレータの前記第2の通路形成領域とにより、互いに隣接する前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの間の流体通路が形成されると共に、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の突出部と前記第2のセパレータの前記第2の突出部の前記当接部とが互いに当接し、それにより前記流体通路を取り囲むシール部が形成されるようになっており、
前記第2の突出部の前記当接部の外面及び内面の少なくとも一方に補強部材が取り付けられている、
燃料電池単セル。 - 前記補強部材は、前記当接部と同じ材料で形成される、
請求項1に記載の燃料電池単セル。 - 前記補強部材の厚みは、前記当接部の厚みよりも厚い、
請求項2に記載の燃料電池単セル。 - 前記補強部材を形成する材料のヤング率は、前記当接部を形成する材料のヤング率よりも高い、
請求項1に記載の燃料電池単セル。 - 前記補強部材は、金属材料で形成されている、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料電池単セル。 - 前記補強部材は、前記シール部のうち直線状の箇所において前記当接部に取り付けられる、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の燃料電池単セル。 - 燃料電池スタックを構成するのに適した燃料電池単セルであって、
電解質膜の両側面上に電極触媒層がそれぞれ形成された膜電極接合体と、
前記膜電極接合体の両側面上にそれぞれ配置されたガス拡散層と、
前記ガス拡散層を配置された前記膜電極接合体を外周において支持する支持フレームと、
周縁部分において前記支持フレームに固定され、中央部分において前記ガス拡散層に当接するように、前記支持フレーム及び前記ガス拡散層の一側面上に配置された第1のセパレータ及び他側面上に配置された第2のセパレータと、
を備え、
前記第1のセパレータが第1の通路形成領域を有すると共に、前記第1の通路形成領域を取り囲みつつ前記燃料電池単セルの厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された、前記厚さ方向に弾性変形可能な第1の突出部を有し、
前記第2のセパレータが第2の通路形成領域を有すると共に、前記第2の通路形成領域を取り囲みつつ前記厚さ方向外向きに突出するように前記周縁部分に一体形成された第2の突出部を有し、前記第2の突出部は、前記第2のセパレータの前記周縁部分から起立する一対の起立部と、前記起立部同士間に拡がる当接部と、を含み、
前記燃料電池単セルは、互いに隣接する2つの前記燃料電池単セルのうち一方の前記燃料電池単セルの前記第1のセパレータと他方の前記燃料電池単セルの前記第2のセパレータとが互いに対面するように複数の前記燃料電池単セルを積層方向に互いに積層することにより前記燃料電池スタックを形成するのに適しており、
前記燃料電池スタックを形成するために前記燃料電池単セルが互いに積層されたときに、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の通路形成領域と前記第2のセパレータの前記第2の通路形成領域とにより、互いに隣接する前記第1のセパレータと前記第2のセパレータの間の流体通路が形成されると共に、互いに隣接する前記第1のセパレータの前記第1の突出部と前記第2のセパレータの前記第2の突出部の前記当接部とが互いに当接し、それにより前記流体通路を取り囲むシール部が形成されるようになっており、
前記第2の突出部の前記当接部の厚みは、前記第2のセパレータの前記当接部以外の前記周縁部分の厚みよりも厚い、
燃料電池単セル。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の複数の燃料電池単セルを備え、
前記複数の燃料電池単セルは、前記燃料電池単セルの厚さ方向に積層されている
燃料電池スタック。
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JP2015045123A JP2016164854A (ja) | 2015-03-06 | 2015-03-06 | 燃料電池単セル及び燃料電池スタック |
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---|---|---|---|---|
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CN110291670A (zh) * | 2017-01-31 | 2019-09-27 | 株式会社Lg化学 | 燃料电池堆 |
JP2019185948A (ja) * | 2018-04-05 | 2019-10-24 | 株式会社Soken | 燃料電池セパレータ |
JP2020107551A (ja) * | 2018-12-28 | 2020-07-09 | 本田技研工業株式会社 | 燃料電池スタック |
CN112242532A (zh) * | 2019-07-16 | 2021-01-19 | 本田技研工业株式会社 | 燃料电池用金属隔板、接合隔板以及发电单电池 |
-
2015
- 2015-03-06 JP JP2015045123A patent/JP2016164854A/ja active Pending
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