JP5978946B2 - 過給機 - Google Patents

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    • F16C2360/23Gas turbine engines
    • F16C2360/24Turbochargers

Description

本発明は、スラスト荷重を受けるスラスト軸受を備える過給機に関する。
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸が、ベアリングハウジングに回転自在に軸支された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、タービン軸を介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに過給する。
スラスト軸受は、タービン軸に作用する軸方向の荷重(スラスト荷重)を受ける軸受であり、タービン軸と一体回転するスラストカラーに対向して配される。スラストカラーはスラスト軸受よりも外径が小さく、スラスト軸受のうち、スラストカラーと対向するすべり面は、スラスト軸受の中心近傍に設けられている。例えば、特許文献1に示される過給機では、ベアリングハウジングに設けられた油路の出口端が、スラスト軸受のすべり面よりも外周側に位置しており、油路の出口端から供給される潤滑油は、スラスト軸受の内部に設けられた孔を通ってすべり面に導かれている。
特開2012−92815号公報
ところで、過給機は高速回転で用いられるため、スラスト軸受のすべり面で発生する摩擦熱が大きい。また、過給機が搭載されるのは、例えばエンジンルームなどであり高温環境になり易い。そのため、スラスト軸受の温度が上昇し、スラスト軸受に供給された潤滑油の温度が上昇して粘性が低下し、油膜厚さが薄くなり易い。そして、想定される油膜厚さが薄いほど、設計時において、すべり面に求められる面粗度の要求値が高まり加工コストが上昇する。
また、スラスト軸受の温度が上昇し過ぎると、スラスト軸受を潤滑した後の潤滑油が熱くなり過ぎ、炭化してすべり面に残ってしまい、スラスト軸受の劣化や損傷を招くおそれがある。
そこで、潤滑油によるスラスト軸受の冷却性能を向上することが期待される。しかし、スラスト軸受に潤滑油を多く供給しようと、単に潤滑油の供給圧(油圧)を高めただけでは、スラスト軸受のすべり面において抵抗となる潤滑油の油量が増加し、機械損失(メカロス)が大きくなってしまう。
本発明の目的は、メカロスの上昇を伴わずにスラスト軸受の冷却効率を高め、すべり面の加工コストの抑制および耐久性の向上を実現することが可能となる過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、過給機本体と、前記過給機本体内に回転自在に収容され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、前記タービン軸に固定され、該タービン軸と一体回転するスラストカラーと、前記スラストカラーに対して前記タービン軸の軸方向に対向面を対向させた状態で、該対向面が前記過給機本体内に設けられた固定面に固定されるスラスト軸受と、前記過給機本体の前記固定面に出口端を開口させ、前記スラスト軸受の対向面に潤滑油を供給する供給油路と、を備え、前記スラスト軸受は、前記タービン軸が挿通される挿通孔と、前記スラストカラーに対向する前記対向面において前記タービン軸の回転方向に複数位相をずらして設けられ、該スラストカラーとの間に油膜を形成し、油膜圧力によってスラスト荷重を受ける受圧部と、前記対向面に形成され、前記供給油路の出口端に対向し、該供給油路から潤滑油が導かれる供給穴と、前記供給穴と前記受圧部とを連通し、該供給穴に導かれた潤滑油を該受圧部に導く導入路と、を有し、前記スラスト軸受および前記過給機本体の固定面のいずれか一方または双方には、該スラスト軸受の外周面に沿って延在する外周溝と、該外周溝と前記供給穴とを連通し、該供給穴に導かれた潤滑油の一部を該外周溝に導く導油路と、が設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決するために、本発明の他の過給機は、過給機本体と、前記過給機本体内に回転自在に収容され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、前記タービン軸に固定され、該タービン軸と一体回転するスラストカラーと、前記スラストカラーに対して前記タービン軸の軸方向に対向面を対向させた状態で、該対向面が前記過給機本体内に設けられた固定面に固定されるスラスト軸受と、前記過給機本体の前記固定面に出口端を開口させ、前記スラスト軸受の対向面に潤滑油を供給する供給油路と、前記過給機本体の前記固定面のうち前記供給油路の前記出口端よりも鉛直下方に形成され、前記スラスト軸受を潤滑した後の潤滑油が排出される排出油路と、を備え、前記スラスト軸受は、前記タービン軸が挿通される挿通孔と、前記スラストカラーに対向する前記対向面において前記タービン軸の回転方向に複数位相をずらして設けられ、該スラストカラーとの間に油膜を形成し、油膜圧力によってスラスト荷重を受ける受圧部と、前記対向面に形成され、前記供給油路の出口端に対向し、該供給油路から潤滑油が導かれる供給穴と、前記対向面のうち前記供給穴に対して前記タービン軸の回転方向に位相をずらした位置に形成され、該供給穴と連通して該供給穴から潤滑油が導かれる中継穴と、前記中継穴と前記受圧部とを連通し、該中継穴に導かれた潤滑油を該受圧部に導く導入路と、前記対向面のうち前記受圧部よりも鉛直下方に形成され、前記排出油路の入口端に対向し、該受圧部を潤滑した潤滑油が該排出油路に導かれる経路を成す排出穴と、を有し、前記スラスト軸受の対向面および前記過給機本体の固定面のいずれか一方または双方には、前記排出穴と前記中継穴とを連通し、前記供給穴から該中継穴に導かれた潤滑油の一部を該排出穴に流通させる排出溝が形成されていることを特徴とする。
前記スラスト軸受および前記過給機本体の固定面のいずれか一方または双方には、該スラスト軸受の外周面に沿って延在する外周溝と、該外周溝と前記供給穴とを連通し、該供給穴に導かれた潤滑油の一部を該外周溝に導く導油路と、が設けられていてもよい。
本発明によれば、メカロスの上昇を伴わずにスラスト軸受の冷却効率を高め、すべり面の加工コストの抑制および耐久性の向上を実現することが可能となる。
第1の実施形態における過給機の概略断面図である。 図1のベアリングハウジング内部の部分拡大図である。 第1の実施形態におけるコンプレッサインペラ側のスラスト軸受の構造を説明するための説明図である。 受圧部を説明するための説明図である。 比較例におけるコンプレッサインペラ側のスラスト軸受の構造を説明するための説明図である。 第2の実施形態における図2に対応する位置の部分拡大図である。 第3の実施形態における図2に対応する位置の部分拡大図である。 第3の実施形態におけるスラスト軸受の構造を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印L方向を過給機Cの左側とし、矢印R方向を過給機Cの右側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の左側に締結ボルト3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の右側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、が一体化されて形成されている。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの左右方向(タービン軸7の軸方向)に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aに収容された後述するセミフローティングメタル20によって、タービン軸7が回転自在に軸支されている。タービン軸7の左端部(一端)にはタービンインペラ8が一体的に固定されており、このタービンインペラ8がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、タービン軸7の右端部(他端)にはコンプレッサインペラ9が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ9がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの右側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口10が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を昇圧するディフューザ流路11が形成される。このディフューザ流路11は、タービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ9を介して吸気口10に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路11よりもタービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路12が設けられている。コンプレッサスクロール流路12は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路11にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ9が回転すると、吸気口10からコンプレッサハウジング6内に流体が吸気されるとともに、当該吸気された流体は、ディフューザ流路11およびコンプレッサスクロール流路12で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4には、タービンインペラ8よりもタービン軸7の径方向外方に位置する環状のタービンスクロール流路14が形成されている。また、タービンハウジング4には、タービンインペラ8を介してタービンスクロール流路14に連通するとともに、タービンインペラ8の正面に臨み、不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口13が形成されている。
また、締結ボルト3によってベアリングハウジング2とタービンハウジング4とが連結された状態では、これら両ハウジング2、4の対向面間に隙間15が形成される。この隙間15は、排気ガスが流通する可変流路xが構成される部分であり、タービン軸7の径方向内側から外側に向けて環状に形成されている。
タービンスクロール流路14は、エンジンから排出される排気ガスが導かれる不図示のガス流入口と連通するとともに、上記の隙間15にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路14に導かれた排気ガスは、可変流路xおよびタービンインペラ8を介して吐出口13に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ8を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ8の回転力は、タービン軸7を介してコンプレッサインペラ9に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ9の回転力によって、上記のとおりに、空気が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4に導かれる排気ガスの流量が変化すると、タービンインペラ8およびコンプレッサインペラ9の回転量が変化して、十分に昇圧された空気をエンジンの吸気口に安定的に導くことができなくなってしまう場合がある。そこで、タービンハウジング4の隙間15には、タービンハウジング4とベアリングハウジング2との対向面に固定され、タービンスクロール流路14と吐出口13との連通開度を可変する可変静翼機構16が設けられている。
可変静翼機構16は、排気ガスの流量に応じて、タービンインペラ8に導かれる排気ガスの流速を変化させる。具体的に、可変静翼機構16は、エンジンの回転数が低く排気ガスの流量が少ない場合には、可変流路xの開度を小さくしてタービンインペラ8に導かれる排気ガスの流速を向上し、少ない流量でもタービンインペラ8を回転させることができるようにするものである。
図2は、図1のベアリングハウジング2内部の部分拡大図であり、図1中、破線の四角で囲われた部分を示す。以下、図2を参照しながら、タービン軸7を回転自在に軸支する軸受構造について説明する。
供給油路21は、ベアリングハウジング2に設けられた孔であって、ベアリングハウジング2の外部から内部に貫通し、軸受孔2aに配されたセミフローティングメタル20および後述するスラスト軸受22、23に潤滑油を供給する。
セミフローティングメタル20は、タービン軸7の軸方向に貫通する軸孔20aを有し、当該軸孔20aにタービン軸7が挿通される環状部材である。また、セミフローティングメタル20には、セミフローティングメタル20の内周面(軸孔20a)から外周面まで貫通する孔20bが形成されている。
そして、供給油路21から軸受孔2aに供給された潤滑油は、一部がセミフローティングメタル20の外周面と軸受孔2aとの隙間に流入し、ベアリングハウジング2の冷却やスラスト軸受22の潤滑などの役割を担う。また、残りの潤滑油は、セミフローティングメタル20の孔20bに流入し、セミフローティングメタル20の内周面に導かれる。
セミフローティングメタル20の内周面には、孔20bから流入した潤滑油によって、タービン軸7との間に油膜を保持し、当該油膜圧力によってタービン軸7の径方向の荷重を受けるラジアル軸受面20cが設けられている。
また、セミフローティングメタル20には、タービン軸7の軸方向に垂直な方向に貫通するピン孔20dが設けられている。そして、ベアリングハウジング2には、軸受孔2aの径方向外側から内側に貫通するとともに、軸受孔2aに収容されたセミフローティングメタル20のピン孔20dに対向するネジ孔2bが形成されている。
ピン24は、一部にネジ溝が切られ、ネジ孔2bに螺合すると共に、先端側がセミフローティングメタル20のピン孔20dに挿通される。こうして、セミフローティングメタル20は、軸受孔2aに対して、タービン軸7の回転方向および軸方向の移動が規制される。
スラストカラー25は、タービン軸7が挿通される固定孔25aを有し、固定孔25aにタービン軸7を挿通させた状態で、タービン軸7のうち、セミフローティングメタル20よりコンプレッサインペラ9側に固定される。
スラスト軸受22、23は、スラストカラー25の軸方向の両側に1つずつ配され、タービン軸7の軸方向の荷重(スラスト荷重)を受ける。スラスト軸受22、23は、それぞれタービン軸7の軸方向に貫通する挿通孔22a、23aに、タービン軸7が挿通されており、タービン軸7とスラスト軸受22、23とが相対回転する関係を有している。
ベアリングハウジング2のうち、軸受孔2aのコンプレッサインペラ9側においては、軸受孔2aのタービンインペラ8側よりも大径となっており、この軸受孔2aの内径差によって、タービン軸7の軸方向に垂直な面である嵌合面2cが形成されている。
両スラスト軸受22、23のうち、タービンインペラ8側のスラスト軸受22は、スラストカラー25に対してタービン軸7の軸方向に対向面22bを対向させた状態で、対向面22bの反対側の面22cが、嵌合面2cに対面接触して固定される。
また、ベアリングハウジング2のうち、嵌合面2cよりもコンプレッサインペラ9側においては、タービン軸7の軸方向に垂直な面である固定面2dが形成されている。
コンプレッサインペラ9側のスラスト軸受23は、スラストカラー25に対してタービン軸7の軸方向に対向面23bを対向させた状態で、対向面23bが固定面2dに固定される。
供給油路21は、上記の軸受孔2aに連通する経路と分岐する分岐路21aを有しており、ベアリングハウジング2の固定面2dに分岐路21aの出口端21bを開口させ、コンプレッサインペラ9側のスラスト軸受23の対向面23bに潤滑油を供給する。
また、スラスト軸受22およびスラストカラー25には、供給油路21から供給された潤滑油のうち、セミフローティングメタル20側を経由した潤滑油が供給されると共に、スラスト軸受23側を経由した潤滑油も供給される。
排出油路26は、入口端26aが、ベアリングハウジング2の固定面2dのうち供給油路21の出口端21bよりも鉛直下方(図2中、下側)に形成されると共に、出口端26bが鉛直下方に開口しており、スラスト軸受22、23、スラストカラー25を潤滑した後の潤滑油を鉛直下方に排出する。
シールプレート27は、タービン軸7が挿通される中心孔27aを有し、中心孔27aにタービン軸7を挿通させた状態でコンプレッサインペラ9の背面9aに対向配置される。
油切り部材28は、タービン軸7が挿通される円筒状の本体部28aを有し、この本体部28aの一端が、スラストカラー25よりもコンプレッサインペラ9側に配されたスラスト軸受23の挿通孔23aに挿通され、かつ、その端面がスラストカラー25に当接した状態でタービン軸7に固定されている。また、本体部28aの他端は、シールプレート27の中心孔27a内に挿通される寸法関係を維持している。
そして、油切り部材28は、タービン軸7と一体回転し、ベアリングハウジング2から漏れ出した潤滑油を、タービン軸7の回転による遠心力で径方向に飛散させ、シールプレート27の中心孔27aからコンプレッサインペラ9の背面9aまで潤滑油が到達するのを防ぐ。
また、タービン軸7には、段部7aが設けられている。段部7aは、スラストカラー25の固定孔25aの内径に対し、タービンインペラ8側の部位の外径が大きく、コンプレッサインペラ9側の部位の外径が小さく形成された境界部分に位置する段差である。タービン軸7は、段部7aの外径差によるタービン軸7の軸方向に垂直な面7bに、スラストカラー25が当接する位置まで、固定孔25aに挿通可能となっている。
このとき、スラストカラー25におけるタービン軸7の軸方向の厚さに対して、両スラスト軸受22、23の間隔がわずかに大きくなるように設計されている。これにより、タービン軸7が軸方向に移動すると、スラストカラー25が、タービンインペラ8側のスラスト軸受22から油膜を介して荷重を受けたり、コンプレッサインペラ9側のスラスト軸受23から油膜を介して荷重を受けたりする。こうして、タービン軸7の軸方向のいずれの方向に対するスラスト荷重も、両スラスト軸受22、23によって支持されることとなる。
ところで、過給機Cは高速回転で用いられるため、スラスト軸受22、23のすべり面で発生する摩擦熱が大きい。また、過給機Cが搭載されるのは、例えばエンジンルームなどであって高温環境になり易い。本実施形態では、コンプレッサインペラ9側のスラスト軸受23の構造を工夫することで、潤滑油による冷却効率の向上を図っている。
図3は、第1の実施形態におけるコンプレッサインペラ9側のスラスト軸受23の構造を説明するための説明図であり、図3(a)は、スラスト軸受23の対向面23b側の正面図を示し、図3(b)は、図3(a)のIII(b)―III(b)線断面図を示す。ここでは、理解を容易とするため、図3(a)において、最も手前側に突出し、ベアリングハウジング2の固定面2dに当接する当接面29をハッチングで示す。
供給穴30は、スラスト軸受23のうち、スラストカラー25に対向する対向面23bに形成され、上記の供給油路21の出口端21bに対向し、供給油路21から潤滑油が導かれる。
中継穴31は、対向面23bのうち供給穴30に対してタービン軸7の回転方向に位相をずらした位置に1または複数(本実施形態においては2つ)形成される。スラストカラー25と対向面23bが当接した状態において、中継穴31は、図3(a)にクロスハッチングで示す窪みによって供給穴30と連通しており、供給穴30から潤滑油が導かれる。
また、スラスト軸受23の対向面23bには、受圧部32(パッド)が設けられている。
受圧部32は、タービン軸7の回転方向に位相をずらして複数(本実施形態では3つ)設けられ、スラストカラー25との間に油膜を形成し、油膜圧力によってスラスト荷重を受ける。
図4は、受圧部32を説明するための説明図であり、図4(a)は、受圧部32の正面図を示し、図4(b)は、図4(a)のIV(b)−IV(b)線断面図を示す。
図4(a)に示すように、受圧部32は、扇形に形成され、タービン軸7の軸方向(図4(b)中、上下方向)に垂直な面に対して傾斜するテーパ部32aと、タービン軸7に垂直な面に対して平行なランド部32b(すべり面)とで構成される。すなわち、スラスト軸受23は、テーパランド型のすべり軸受で構成されている。
なお、図4(b)では、理解を容易とするため、タービン軸7に垂直な面に対するテーパ部32aの傾斜角を大きく示している。
導入路33aは、図3に示すように、スラスト軸受23の内部に設けられた孔であって、供給穴30と、供給穴30の径方向の内側に設けられた受圧部32とを連通し、供給穴30に導かれた潤滑油を受圧部32に導く。
同様に、導入路33bは、中継穴31と、中継穴31それぞれの径方向の内側に設けられた受圧部32とを連通し、中継穴31に導かれた潤滑油を受圧部32に導く。
また、受圧部32のテーパ部32aには、図4に示すように、ランド部32bとの近接側に対する反対側において、導入路33a、33bの出口端33cが形成されている。潤滑油は、テーパ部32aに設けられた出口端33cからテーパ部32aに流入し、スラストカラー25の回転に伴い受圧部32全体に行き渡る。受圧部32を潤滑した潤滑油は、重力に従って鉛直下方(図3中、下側)に流れる。
排出穴34は、図3に示すように、対向面23bのうち受圧部32よりも鉛直下方に形成され、ベアリングハウジング2に形成された排出油路26の入口端26a(図2参照)に対向し、受圧部32を潤滑した潤滑油が流入する。そして、潤滑油は排出油路26から排出される。すなわち、排出穴34は、潤滑油が排出油路26に導かれる経路を成すこととなる。
そして、スラスト軸受23の対向面23bには、排出穴34と中継穴31とを連通し、供給穴30から中継穴31に導かれた潤滑油の一部を排出穴34に流通させる排出溝35が形成されている。
図5は、比較例におけるコンプレッサインペラ側のスラスト軸受Sの構造を説明するための説明図であり、図5(a)は、スラスト軸受Sのスラストカラーと対向面Aの対向面A側の正面図を示し、図5(b)は、図5(a)のV(b)―V(b)線断面図を示す。
図5に示すように、比較例においては排出溝が設けられていない。そのため、潤滑油はほとんどが受圧部Pを潤滑した後、受圧部Pから排出穴Oに流れ落ちる。
一方、本実施形態では、スラスト軸受23の対向面23bに排出溝35が形成されるため、潤滑油は排出溝35を通って排出油路26に流入する。このとき、排出溝35に潤滑油を流しても受圧部32を経由しないため、メカロスが増大することはない。
そのため、潤滑油の排油性が高まって流量を増加させることが可能となるうえ、排出溝35を流れる潤滑油は、受圧部32を経由していないため温度が低く、排出溝35近傍を効果的に冷却する。こうして、スラスト軸受23の冷却効率を高めることができる。そして、スラスト軸受23の温度上昇が抑制されれば、スラスト軸受23に供給された潤滑油の温度上昇も抑制され、油膜の薄膜化を回避することができる。このことから、設計時において、ランド部32bに厳密な精度の面粗度が要求されなくなり、ランド部32bの加工コストを抑制することが可能となる。また、スラスト軸受23の温度上昇を抑えることで潤滑油の炭化が回避され、スラスト軸受23の耐久性を向上することができる。
また、スラスト軸受23の対向面23bには、外周溝36が設けられている。外周溝36は、スラスト軸受23の外周面23cに沿って延在する。
さらに、スラスト軸受23の対向面23bには、導油路37が設けられている。導油路37は、外周溝36と供給穴30とを連通し、供給穴30に導かれた潤滑油の一部を外周溝36に導く。
外周溝36と導油路37を設ける構成により、供給穴30に導かれた潤滑油の一部は、外周溝36と導油路37を通って、受圧部32を通らずに鉛直下方に排出される。そのため、受圧部32に供給される潤滑油が増えてメカロスが増大することなく、スラスト軸受23を外周面23c側から冷却することができ、上記の作用効果を一層促進することが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した実施形態では、2つのスラスト軸受22、23が、スラストカラー25を挟んで配される場合について説明した。第2の実施形態では、スラストカラー45および油切り部材48がスラスト軸受43を挟んで配される場合について説明する。なお、第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図6は、第2の実施形態における図2に対応する位置の部分拡大図である。図6に示すように、スラストカラー45は、タービン軸7が挿通される円筒状の本体部45aと、本体部45aの一端において本体部45aより径が大きく形成された大径部45bを有する。そして、スラストカラー45は、大径部45bを軸受孔2a側に向けて固定孔45cにタービン軸7を挿通させた状態でタービン軸7に固定される。タービン軸7は、段部7aの外径差によるタービン軸7の軸方向に垂直な面7bに、スラストカラー45が当接する位置まで、固定孔45cに挿通可能となっている。
スラスト軸受43は、タービン軸7の軸方向に貫通する挿通孔43aを有し、挿通孔43aにスラストカラー45の本体部45aが挿通され、タービン軸7とスラスト軸受43とが相対回転する関係となっている。
また、スラスト軸受43は、スラストカラー45の大径部45bに対してタービン軸7の軸方向に対向面43bを対向させる。また、当該対向面43bは、ベアリングハウジング2の固定面2dに対面接触している。供給油路21は、ベアリングハウジング2の固定面2dに分岐路21aの出口端21bを開口させ、スラスト軸受43の対向面43bに潤滑油を供給する。
油切り部材48は、タービン軸7が挿通される円筒状の本体部48aを有し、この本体部48aの一端において本体部48aより径が大きく形成された大径部48bを有する。そして、油切り部材48は、大径部48bが形成された一端の端面がスラストカラー45に当接した状態でタービン軸7に固定されている。また、本体部48aの他端は、シールプレート27の中心孔27a内に挿通される寸法関係を維持している。
スラスト軸受43は、スラストカラー45の大径部45bと油切り部材48の大径部48bに挟まれた状態となっている。このとき、スラスト軸受43におけるタービン軸7の軸方向の厚さに対して、スラストカラー45の大径部45bと油切り部材48の大径部48bとの間隔がわずかに大きくなるように設計されている。これにより、タービン軸7が軸方向に移動すると、スラスト軸受43が、スラストカラー45または油切り部材48から油膜を介して荷重を受ける。こうして、タービン軸7の軸方向のいずれの方向に対するスラスト荷重も、スラスト軸受43によって支持されることとなる。
なお、スラスト軸受43の構成は、図3および図4に示す第1の実施形態と同様である。すなわち、スラスト軸受43の対向面43bには、排出穴34と中継穴31とを連通し、供給穴30から中継穴31に導かれた潤滑油の一部を排出穴34に流通させる排出溝35が形成されている。そのため、潤滑油の排油性が高まって流量を増加させることが可能となるうえ、スラスト軸受43の冷却効率を高めることができ、油膜の薄膜化を回避し、ランド部32bに厳密な精度の面粗度が要求されなくなり加工コストを抑制することが可能となる。また、潤滑油の炭化が回避され、スラスト軸受43の耐久性を向上することができる。
また、上述した第1の実施形態と同様、スラスト軸受43には、外周溝36が設けられている。外周溝36は、スラスト軸受43の外周面に沿って延在する。さらに、スラスト軸受43の対向面43bには、導油路37が設けられている。導油路37は、外周溝36と供給穴30とを連通し、供給穴30に導かれた潤滑油の一部を外周溝36に導く。かかる構成により、スラスト軸受43を外周面側から冷却することができ、上記の作用効果を一層促進することが可能となる。
(第3の実施形態)
上述した第2の実施形態では、ベアリングハウジング2に排出油路26が設けられ、スラスト軸受23の対向面23bには、中継穴31、排出穴34および排出溝35が形成される場合について説明した。第3の実施形態では、中継穴31、排出油路26、排出穴34、および、排出溝35がない場合について説明する。なお、第3の実施形態において、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図7は、第3の実施形態における図2に対応する位置の部分拡大図である。上記のように、第3の実施形態においては、ベアリングハウジング2に排出穴34が形成されていない点が、上記の第2の実施形態と異なる。
図8は、第3の実施形態におけるスラスト軸受53の構造を説明するための説明図であり、図8(a)は、スラスト軸受53のスラストカラー45との対向面53b側の正面図を示し、図8(b)は、図8(a)のVIII(b)―VIII(b)線断面図を示す。図8(b)では、理解を容易とするため、潤滑油が流通する外周溝56および中間路58をクロスハッチングで示す。
上記のように、図8(a)に示すスラスト軸受53においては、排出穴34が形成されず、その分、スラスト軸受53には鉛直下側に切欠54が形成されている。また、スラスト軸受53の対向面53bには、中継穴31が形成されておらず、供給油路21から供給穴30に導かれた潤滑油は、受圧部32ごとに設けられた導入路53aによって、供給穴30から受圧部32に直接導かれる。
そして、上述した第1の実施形態と同様、スラスト軸受53には、当該スラスト軸受53の外周面に沿って延在する外周溝56が形成されている。さらに、スラスト軸受53の内部には、導油路57が設けられている。導油路57は、外周溝56と供給穴30とを連通し、供給穴30に導かれた潤滑油の一部を外周溝56に導く。かかる構成により、スラスト軸受53を外周面側から冷却することができる。
また、スラスト軸受53の対向面53bには、供給穴30と受圧部32との間において、スラスト軸受53の周方向に延材する中間路58が形成されている。中間路58は、図8(b)に示すように、導入路53aと連通しており、導入路53aに導かれた潤滑油の一部が流通し、潤滑油を切欠54に導いて排出する。
このように中間路58を設ける構成により、スラスト軸受53を、供給穴30と受圧部32との間から冷却することができ、上記の作用効果を一層促進することが可能となる。
なお、上述した第1の実施形態および第2の実施形態では排出溝35、および、外周溝36と導油路37が設けられる場合について説明したが、外周溝36と導油路37を設けずに、排出溝35のみを設けてもよいし、これとは逆に、排出溝35を設けずに、外周溝36と導油路37のみを設けてもよい。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態では、スラスト軸受23、43の対向面23bに、排出溝35が設けられる場合について説明したが、排出溝35は、ベアリングハウジング2の固定面2dに設けられてもよいし、スラスト軸受23の対向面23bとベアリングハウジング2の固定面2dの双方に設けられてもよい。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態では、スラスト軸受23、43の対向面23bに、外周溝36と導油路37が設けられる場合について説明したが、外周溝36と導油路37は、ベアリングハウジング2の固定面2dに設けられてもよいし、スラスト軸受23の対向面23bとベアリングハウジング2の固定面2dの双方に設けられてもよい。また、第3の実施形態のように、外周溝56は、対向面53bから離隔して形成されてもよいし、導油路57は、スラスト軸受53の内部に形成されてもよい。
また、上述した第1の実施形態および第2の実施形態では、排出油路26が、スラスト軸受23、43を潤滑した後の潤滑油を鉛直下方に排出する場合について説明した。しかしながら、例えば、軸受部を潤滑した後の潤滑油をそのままベアリングハウジング2の冷却に用いる油冷方式の過給機に用いる場合、排出油路26は、スラスト軸受23、43から排出される潤滑油を、ベアリングハウジング2の中心側に導く油路であってもよい。
また、上述した第3の実施形態では、中間路58を設ける場合について説明したが、中間路58は必須の構成要素ではなく、中間路58を設けずともよい。また、中間路58は、スラスト軸受53の対向面53bに限らず、ベアリングハウジング2の固定面2dに設けられてもよいし、スラスト軸受53の対向面53bとベアリングハウジング2の固定面2dの双方に設けられてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、スラスト荷重を受けるスラスト軸受を備える過給機に利用することができる。
C …過給機
1 …過給機本体
2d …固定面
7 …タービン軸
8 …タービンインペラ
9 …コンプレッサインペラ
21 …供給油路
21b …出口端
23、43、53 …スラスト軸受
23a …挿通孔
23b、43b、53b …対向面
23c …外周面
25、45 …スラストカラー
26 …排出油路
26a …入口端
30 …供給穴
31 …中継穴
32 …受圧部
33a、33b、53a …導入路
34 …排出穴
35 …排出溝
36、56 …外周溝
37、57 …導油路

Claims (3)

  1. 過給機本体と、
    前記過給機本体内に回転自在に収容され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、
    前記タービン軸に固定され、該タービン軸と一体回転するスラストカラーと、
    前記スラストカラーに対して前記タービン軸の軸方向に対向面を対向させた状態で、該対向面が前記過給機本体内に設けられた固定面に固定されるスラスト軸受と、
    前記過給機本体の前記固定面に出口端を開口させ、前記スラスト軸受の対向面に潤滑油を供給する供給油路と、
    を備え、
    前記スラスト軸受は、
    前記タービン軸が挿通される挿通孔と、
    前記スラストカラーに対向する前記対向面において前記タービン軸の回転方向に複数位相をずらして設けられ、該スラストカラーとの間に油膜を形成し、油膜圧力によってスラスト荷重を受ける受圧部と、
    前記対向面に形成され、前記供給油路の出口端に対向し、該供給油路から潤滑油が導かれる供給穴と、
    前記供給穴と前記受圧部とを連通し、該供給穴に導かれた潤滑油を該受圧部に導く導入路と、を有し、
    前記スラスト軸受および前記過給機本体の固定面のいずれか一方または双方には、該スラスト軸受の外周面に沿って延在する外周溝と、該外周溝と前記供給穴とを連通し、該供給穴に導かれた潤滑油の一部を該外周溝に導く導油路と、が設けられていることを特徴とする過給機。
  2. 過給機本体と、
    前記過給機本体内に回転自在に収容され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、
    前記タービン軸に固定され、該タービン軸と一体回転するスラストカラーと、
    前記スラストカラーに対して前記タービン軸の軸方向に対向面を対向させた状態で、該対向面が前記過給機本体内に設けられた固定面に固定されるスラスト軸受と、
    前記過給機本体の前記固定面に出口端を開口させ、前記スラスト軸受の対向面に潤滑油を供給する供給油路と、
    前記過給機本体の前記固定面のうち前記供給油路の前記出口端よりも鉛直下方に形成され、前記スラスト軸受を潤滑した後の潤滑油が排出される排出油路と、
    を備え、
    前記スラスト軸受は、
    前記タービン軸が挿通される挿通孔と、
    前記スラストカラーに対向する前記対向面において前記タービン軸の回転方向に複数位相をずらして設けられ、該スラストカラーとの間に油膜を形成し、油膜圧力によってスラスト荷重を受ける受圧部と、
    前記対向面に形成され、前記供給油路の出口端に対向し、該供給油路から潤滑油が導かれる供給穴と、
    前記対向面のうち前記供給穴に対して前記タービン軸の回転方向に位相をずらした位置に形成され、該供給穴と連通して該供給穴から潤滑油が導かれる中継穴と、
    前記中継穴と前記受圧部とを連通し、該中継穴に導かれた潤滑油を該受圧部に導く導入路と、
    前記対向面のうち前記受圧部よりも鉛直下方に形成され、前記排出油路の入口端に対向し、該受圧部を潤滑した潤滑油が該排出油路に導かれる経路を成す排出穴と、を有し、
    前記スラスト軸受の対向面および前記過給機本体の固定面のいずれか一方または双方には、前記排出穴と前記中継穴とを連通し、前記供給穴から該中継穴に導かれた潤滑油の一部を該排出穴に流通させる排出溝が形成されていることを特徴とする過給機。
  3. 前記スラスト軸受および前記過給機本体の固定面のいずれか一方または双方には、該スラスト軸受の外周面に沿って延在する外周溝と、該外周溝と前記供給穴とを連通し、該供給穴に導かれた潤滑油の一部を該外周溝に導く導油路と、が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の過給機。
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