JP5977989B2 - 遊技場管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者の射幸心を煽るための特別演出を実行する特別演出実行手段を備えた遊技場の管理装置に関する。
遊技場には、例えば遊技機に対応して呼出ランプ(特別演出実行手段)が設けられている。呼出ランプには、遊技者が遊技場の管理者を呼び出す機能や、対応する遊技機の遊技データを表示する機能等が設けられている。また、呼出ランプの機能は近年多様化しており、例えば特許文献1には、一の遊技機にて遊技者に有利な大当たり状態が発生した場合に、他の遊技機に対応した呼出ランプが発光する特別演出を実行することが記載されている。これにより、一の遊技機にて大当たり状態が発生したことを他の遊技機にて遊技を行っている遊技者に対して報知することができる。
特開2010−227199号公報
しかしながら、呼出ランプにて特別演出を実行した場合に、どの程度の遊技者が特別演出に注目しているかを特定することができなかった。このため、特別演出の実行を今後も継続するべきか、或いは実行する特別演出の内容を変更するべきかを遊技場の管理者が判断しにくいという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、特別演出実行手段にて実行する特別演出に対する遊技者の注目度を良好に特定することができる遊技場管理装置を提供することにある。
本発明は、複数設置された遊技機に1対1で対応して設けられ、特別演出を実行する複数の特別演出実行手段と、一の遊技機にて遊技を行う遊技者を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した前記遊技者の顔又は視線が、当該遊技者が遊技を行う遊技機とは異なる方向を向いている場合に、遊技よりも前記特別演出に注目していることを特定する注目特定手段と、前記特別演出を実行した場合に、前記注目特定手段の特定結果に基づいて前記特別演出に注目した遊技者の人数を集計する人数集計手段と、を備えたものである(請求項1)
求項記載の遊技場管理装置において、
前記特別演出実行手段は、特定の遊技機を報知の対象とした特別演出を実行するものであり、前記注目特定手段は、報知対象となった遊技機とは異なる遊技機にて遊技を行う遊技者が、前記特別演出にて報知対象となった遊技機の方向を向いている場合に、当該遊技者が遊技よりも前記特別演出に注目していると特定するようにしてもよい(請求項)。
請求項記載の遊技場管理装置において、
遊技者が所定方向を向いている状況において前記撮像手段が撮像した場合に抽出可能な情報であり、かつ、遊技者を識別可能な情報である識別情報を抽出する識別情報抽出手段と、遊技者の前記識別情報と、その遊技者が遊技を行った遊技機とを対応付けた個人データを記憶する個人データ記憶手段とを備え、前記注目特定手段は、遊技者が遊技を行っている状況において前記撮像手段の撮像結果から前記識別情報抽出手段が前記識別情報を抽出できなかった場合に、遊技者が遊技機とは異なる方向を向いていると特定するようにしてもよい(請求項)。
請求項1の発明によれば、遊技よりも特別演出に注目している遊技者の人数や割合を特定できるので、特別演出を実行したことによって遊技者に与えた影響を特定し易くなる。したがって、遊技者に与える影響が小さければ特別演出の実行を中止することや、特別演出の内容を変更すること等、遊技場に適した運営を採用し易くなる。
また、遊技者が遊技機の方向を向いていないことで特別演出に注目していることを撮像手段により特定するため、遊技者が特別演出に着目しているかの判定を確実に行うことができる
請求項の発明によれば、特別演出実行手段が特定の遊技機を報知の対象とした特別演出を実行するような遊技場に適用することができる。
遊技者を識別可能な識別情報と遊技機とを対応付けた個人データを記憶することで遊技者の動向を管理することが可能となるものの、遊技者を識別するためには遊技者が所定方向を向いている状況において抽出可能な識別情報が必要であるため、遊技者が所定方向以外を向いている場合には識別情報を抽出できない。つまり、請求項では、遊技者の個人データを記憶しようと遊技者を撮像すれば、遊技者が遊技に注目しているか、それとも特別演出に注目しているかを特定することができるので、遊技者の個人データ及び遊技者の注目先を特定するための設備を共通化することができる。
本発明の一実施形態における遊技場用管理システムの全体構成を概略的に示す図 管理装置による帳票の作成例を示す図 管理装置によるパトランプ演出対応視線特定処理を示すフローチャート 管理装置による遊技機報知演出対応視線特定処理を示すフローチャート 管理装置による光フロー演出対応視線特定処理を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用管理システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には、複数台の遊技機1が設置されている。本実施形態の場合、遊技機1は所謂スロットマシンである。各遊技機1には、貸出機2がそれぞれ付設されている。これら遊技機1は呼出ランプ3を介して中継装置4に接続され、貸出機2は中継装置4に接続されており、中継装置4及びLAN5を介して管理装置6(注目特定手段、人数集計手段、識別情報抽出手段、個人データ記憶手段に相当)に通信可能に接続している。この管理装置6は、遊技場内の例えば事務所等に設置されており、出力手段としてのモニタ7や図示しないプリンタ等が接続されている。このような遊技場内には、例えば数百台の遊技機1が設置されており、管理装置6の管理対象となっている。
遊技機1は、表示窓8、リール9a〜9c、スタートレバー10、ストップボタン11a〜11c、表示ランプ部12、メダル投入口13、BETボタン14、告知ランプ15等が設けられている。遊技者は、表示窓8を通じて内部に設けられたリール9a〜9cの図柄を視認可能となっている。各図柄は、左リール9a、中リール9b及び右リール9cの円周面に描かれてり、各リール9a〜9cが停止した状態では、表示窓8の上段、中段及び下段に対応して停止表示される。即ち、遊技機1には、各リール9a〜9cそれぞれについて3図柄ずつ、合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。遊技機1は、遊技者によってメダル投入口13からメダル(遊技価値)を投入、或いは、BETボタン14を操作することでクレジットメダル(遊技価値)を所定枚数(通常状態では3枚、ボーナス状態では1枚)投入した状態(BETした状態)でスタートレバー10が操作されると(ゲームが開始されると)、内部抽選を実行すると共にリール9a〜9cの変動を開始させ、ストップボタン11a〜11cを操作することによって所謂引込制御(予め規定された引込範囲例えば4図柄までにある図柄を有効ライン上に引込んで停止表示させる制御)によってリール9a〜9cの変動を停止する。遊技機1には、合計5本(図中に点線で示す)の有効ラインが設けられている。ゲームが開始され遊技者によるストップボタン11a〜11cの操作によってこれらの有効ラインのうち何れかの有効ライン上に内部当選役に対応する図柄が揃ったとき、即ち、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが内部当選役に対応する図柄の組合せと一致したときに入賞となる。そして、入賞となった場合には、入賞した役に応じて例えばBB状態やRB状態の発生、或いは、対応する枚数のメダルの払出(遊技価値の付与)が行われる。これにより、1ゲームが終了する。尚、小役が内部当選した場合にはその当選状態は内部当選したゲームでのみ有効である一方、ボーナス役が内部した場合にはその当選状態はボーナス役が入賞するまで持ち越される。また、ボーナス役の入賞に伴って発生したBB状態或いはRB状態は、予め設定される終了条件の成立(例えば、払出したメダル数が300枚を超えたときなど)により終了する。
告知ランプ15はボーナスが内部当選したことを遊技者に報知するために設けられており、管理装置6は、告知ランプ15の点灯を図示しない光センサで検出することで遊技機1が内部当選したことを検出するようになっている。遊技機1の上面にはパトランプ16(特別演出実行手段に相当)が設置されており、管理装置6は、光センサにより告知ランプ15が点灯したことを検出すると、パトランプ16に通電する。これにより、告知ランプ15が点灯すると、パトランプ16が発光すると同時にパトランプ16から報知音が出力される。
貸出機2は、動作状態を示す動作ランプ17、貨幣投入口18、メダル払出口19、及びカメラ20(撮像手段に相当)を備えている。動作ランプ17は、不具合が生じた場合等に点灯し、従業員に不具合の発生等を報知する。遊技者が貨幣投入口18に有価価値(例えば貨幣)を投入すると、メダル払出口19から投入された有価価値に応じた数のメダルを貸出す。カメラ20は、各遊技機1に対応して設けられており、対応する遊技機1で遊技している遊技者を繰返して撮像する。この場合、遊技機1の方向(所定方向に相当)を向いている遊技者の顔を撮像するのは勿論であるが、カメラ20の方向(所定方向に相当)を向いている場合も遊技者の顔を撮像する。カメラ20により撮像された遊技者を特定可能な識別情報を含む顔画像は、中継装置4を介して管理装置6に送信され、後述するように管理装置6において遊技者の特定に利用される。
これら遊技機1及び貸出機2等の遊技機側の機器からは、以下に示すような遊技信号が出力される。
・アウト信号:稼動信号に相当し、遊技機1から出力する。ゲームの開始操作に応じてBET状態のメダル数(3枚又は1枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(使用媒体数)となる。尚、リプレイ役入賞時にも対応分を出力する。
・セーフ信号:稼動信号に相当し、遊技機1から出力する。メダルが1枚払出される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(払出媒体数)となる。尚、リプレイ役入賞時にも、そのゲームに使用されたメダル分を出力する。
・BB信号/RB信号:稼動信号に相当し、遊技機1から出力する。対応するボーナス状態(BB状態又はRB状態)時にレベル出力されるので、信号受信期間をボーナス状態として特定する。
・売上信号:貸出機2から出力する。投入された有価価値を対価としてメダルの貸出が行われると、貸出メダルが5枚(例えば100円相当)毎に1パルス出力されるので、売上信号数×100が売上金額、売上信号数×5を売上メダルとする等して売上情報を特定する。
中継装置4は、図示しない制御部や信号を送受信する入出力部などを備えており、遊技機1側の機器から出力される遊技信号を受信すると共に、受信した遊技信号をLAN5を介して管理装置6へ送信することにより、遊技機1側の機器と管理装置6との間の通信を中継する。
呼出ランプ3は、呼出ボタン21、データ切換ボタン22、液晶表示部23(特別演出実行手段に相当)、ランプ部24(特別演出実行手段に相当)を備えると共に、内部に図示しない制御部(CPU)、記憶部(RAM、ROM、CF(コンパクトフラッシュ、登録商標)、送受信部(I/F)を備えている。データ切換ボタン22を操作することで、所謂ボーナス履歴、小役の入賞回数、過去の遊技情報等を待機表示から切換えて表示可能である。液晶表示部23には、遊技者の遊技の進行に伴って、図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率などの周知の遊技データが表示される。制御部は、呼出ボタン21がオン操作された状態でランプ部24を赤色に点灯する呼出機能に加えて、送受信部を通じて遊技機1と通信することにより当該遊技機1の稼動情報を収集して液晶表示部23に表示する表示機能、及び稼動情報を中継装置4に定期的に送信する送信機能を備えている。
管理装置6は、図示しないCPU、ROM、RAM、信号を送受信するための入出力部、及びHDD等の記憶手段を備えたコンピュータで構成されており、ROMやHDD等に記憶されている制御プログラムに従って作動する。この管理装置6は、周知のように、遊技機側の機器から送信される遊技信号に基づいて遊技情報を集計する。管理装置6は、例えば遊技機1の遊技状態(通常状態かボーナス状態か)の特定、差数(=セーフ−アウト)、出玉率(=セーフ÷アウト)、ゲーム回数、売上情報等の遊技情報の集計及び管理を行っている。これらの遊技情報は、遊技機別の遊技情報、或いはそれらを集計した遊技場全体としての遊技情報等、複数の態様にて集計及び管理されている。
管理装置6は、貸出機2に設けられているカメラ20で撮像した遊技者毎の顔画像に基づいて遊技者を特定する(人物認証を行う)。具体的には、管理装置6は、中継装置4を介して遊技者を識別するための識別情報である遊技者の顔画像を取得すると、周知の画像処理を施して顔画像から特徴点を抽出すること等による顔認証により遊技者を特定する。この顔認証は、例えば顔の輪郭抽出や、目、鼻、口などの特徴点の抽出などの画像処理を行うことにより既に記憶している顔画像情報と比較して一致率を求め、一致率が所定値(例えば80%)以上の場合に同一人物であることを特定する。このようにして同一人物であると認識している間に収集した遊技データと顔画像情報とを対応付け、遊技者個人の個人データとしてHDDなどにデータベースとして記憶する。特定できない場合は、顔画像情報に新規の識別番号(遊技者ID)を付与して記憶し、同一人物であると認識されている間に収集した遊技データと顔画像情報とを対応付けて記憶する。遊技を開始した遊技者が記憶されている個人データの遊技者と同一人物であると特定した場合は、記憶されている遊技データは、同一人物で認識している間の遊技データと再集計される。遊技者が同一人物であると認識を開始及び終了したタイミング、或いは会員カードが挿入及び排出されたタイミング、或いはアウトが連続的に発生及び終了したタイミングにより遊技者の遊技時間を特定する。さらに、管理装置6は、後述するように遊技者を煽るための特別演出を実行した場合は、顔画像から遊技者が向いた方向を特定する。
管理装置6は、呼出ランプ3からの稼動情報を受信することで各遊技機1の稼動情報を管理する遊技機管理機能に加えて、告知ランプ15が点灯した遊技機1に設置されたパトランプ16を点灯するパトランプ演出、一の遊技機1でボーナスゲームが連荘したことを他の遊技機1の呼出ランプ3の液晶表示部23に表示する遊技機報知、一の遊技機1でボーナスが発生した場合に、他の遊技機1に対応した呼出ランプ3のランプ部24を順に点灯することでボーナスが発生した遊技機1を示す光フロー演出を実行する。
次に上記構成の作用について説明する。
管理装置6は、各遊技機1の遊技データ及び各遊技者の個人データを管理する通常処理に加えて、本発明に関連してパトランプ演出対応視線特定処理、遊技機報知演出対応視線特定処理、光フロー演出対応視線特定処理を実行している。
管理装置6は、図3に示すパトランプ演出対応視線特定処理において、パトランプ演出(特別演出に相当)を実行したかを判定しており(A1)、実行していない場合は(A1:NO)、リターンする。
遊技機1でボーナスが内部当選すると、そのことを示す告知ランプ15が点灯して遊技機1で内部当選したことを遊技者に報知する。管理装置6は、図示しない光センサにより告知ランプ15が点灯したことを検出すると、パトランプ16を発光するパトランプ演出を実行することにより内部当選したことを周囲の遊技者に報知する。これにより、パトランプ16が発光すると同時にパトランプ16から報知音が出力されるので、周囲の遊技者の中にパトランプ16の方向を向く(注目する)遊技者がいる。
管理装置6は、パトランプ演出を実行したときは(A1:YES)、パトランプ16の方向を向いた遊技者を特定する(A2)。この特定は、パトランプ16から音が出力された後、所定時間以内(例えば5秒以内)にパトランプ16の方向を向いた(反応した)遊技者を特定することで行われる。
ここで、遊技者がパトランプ16の方向に向くにしても遊技機1で遊技しながらであることから、顔を遊技機1の方向に向けたまま視線だけパトランプ16の方向に向けるのが一般的である。このため、カメラ20が撮像した顔画像から遊技者の視線の方向を特定することになるが、顔画像から遊技者の視線の方向を正確に特定することは難しいため、概ね遊技者の視線の方向がパトランプ16の方向であればパトランプ演出に注目した遊技者として特定する。例えば、10番台のパトランプ16が光フロー演出により点灯した場合、10番台の方向に視線を概ね向けた遊技者をパトランプ演出に注目した遊技者として特定する。このようにして遊技者の視線を特定することにより特別演出に注目した遊技者を特定する方法は、後述する遊技機報知演出対応視線特定処理、或いは光フロー演出対応視線特定処理でも同一である。
次に管理装置6は、パトランプ16の方向を向いた遊技者の人数を集計してから(A3)、その割合を集計する(A4)。例えば図2中のパトランプ演出に示すように、遊技者の総人数(述べ人数)が500人であり、その中でパトランプ16の方向を向いた(反応した)遊技者が250人であった場合は、その割合(反応率)は50%となる。
一方、管理装置6は、図4に示す遊技機報知演出対応視線特定処理において、呼出ランプ3により遊技機報知演出(特別演出に相当)を実行したかを判定しており(B1)、実行していない場合は(B1:NO)、リターンする。
管理装置6は、例えばボーナスゲームが10連荘した遊技機1を報知する等、所定条件を満たした遊技機1の報知を行う遊技機報知演出を実行する。この遊技機報知演出は、ボーナスゲームが連荘した遊技機1を呼出ランプ3の液晶表示部23に表示することにより実行する。例えば、5番台(報知対象とは異なる遊技機)に対応した呼出ランプ3にて10番台(報知対象となる遊技機)でボーナスゲームが10連荘した場合にそのことを示すメッセージを表示する。この場合、10連荘したことを示すメッセージを点滅させたり、呼出ランプ3のランプ部24を点滅させたりする等により遊技者の注意を喚起することで特別演出が発生したことを報知する。このように呼出ランプ3によりボーナスが発生した遊技機1の報知が行われると、周囲の遊技者の中に当該遊技機1の方向を向く(注目する)遊技者がいる。
管理装置6は、呼出ランプ3により遊技機報知演出を実行すると(B1:YES)、所定時間以内(例えば8秒以内)に報知対象となった遊技機1の方向を向いた(注目した)遊技者を特定し、その人数を集計すると共に(B3)、その割合を集計する(B4)。例えば図2中の遊技機報知演出に示すように、遊技者の総人数(述べ人数)が500人であり、その中で呼出ランプ3の方向を向いた(反応した)遊技者が150人であった場合は、その割合(反応率)は30%となる。
さらに、管理装置6は、図5に示す光フロー演出対応視線特定処理において、光フロー演出(特別演出に相当)を実行したかを判定しており(C1)、実行していない場合は(C1:NO)、リターンする。
管理装置6は、一の遊技機1でボーナスゲームが発生した場合に、ボーナスゲームが発生した遊技機1を示す光フロー演出を実行する(C1:YES)。この光フロー演出は、遊技機1からの信号に基づいてボーナスが発生した遊技機(以下「基準遊技機」)1に対応した呼出ランプ3を基準として両側に位置する呼出ランプ3のランプ部24を順に点灯させるもので、ランプ部24の点灯が島内を1周回、或いは複数周回循環したところで基準遊技機1に対応した呼出ランプ3にて光フローを終了することによりボーナスが発生した基準遊技機1を他の遊技者に報知するものである。このように光フロー演出が行われると、周囲の遊技者の中に光フロー演出が行われた呼出ランプ3の方向を向く(注目する)遊技者がいる。この場合、自分が遊技する遊技機1に対応した呼出ランプ3が点灯したことに反応して光フロー演出に気付く可能性が高いため、光フロー演出に興味を示す遊技者は光フロー演出を実行した場合に自分が遊技する遊技機1に対応した呼出ランプ3の方向に視線を向ける可能性が高い。
管理装置6は、光フロー演出を実行してから所定時間以内(例えば3秒以内)に遊技を行っている遊技機1に対応した呼出ランプ3を見た遊技者、つまり、呼出ランプ3が点灯してから視線を上に動かした遊技者を特定する(C2)。この場合、上述したように、光フロー演出を見た遊技者の特定は、自分が遊技を行っている遊技機1に対応した呼出ランプ3を向いたか否かであることから、光フロー演出が行われた他の遊技機1に対応した呼出ランプ3が点灯したことに反応したことによる特定は行っていない。
次に管理装置6は、呼出ランプ3の方向を向いた遊技者の人数を集計してから(C3)、その割合を集計する(C4)。例えば図2中の光フロー演出に示すように、遊技者の総人数(述べ人数)が500人であり、その中で呼出ランプ3の方向を向いた(反応した)遊技者が50人であった場合は、その割合(反応率)は10%となる。
尚、上述したパトランプ演出は、一の遊技者が遊技を行っている遊技機1にて遊技者に有利なボーナスゲーム(特別遊技状態)が発生した場合に、当該一の遊技者に対してボーナスゲームが発生したことを報知する特別演出であるが、遊技機報知演出及び光フロー演出は、一の遊技者が遊技を行っている遊技機1とは異なる遊技機1にてボーナスが発生した場合に、当該一の遊技者に対してその他の遊技機1にてボーナスが発生したことを報知する特別演出である。つまり、特別演出を実行する場合としては、自分が遊技している遊技機1でボーナスが発生したことを示す場合と、他の遊技機1でボーナスが発生したことを示す場合とがある。
管理装置6は、上述のようにして特定した遊技者を管理者に対する操作に応じて集計して帳票を作成する。
図2は、管理装置6による帳票の作成例を示している。特別演出の種類に対応して、総人数、全体反応人数、全体反応率、13席範囲反応率、9席範囲反応率、5席範囲反応率、反応率50%を超える範囲の各項目が設定されている。13,9,5席反応率とは、ボーナスが発生したことに応じてパトランプ16が点灯したり、遊技機報知が行われたりした基準遊技機1を中心として13,9,5席範囲の遊技者の中で特別演出に注目した遊技者の割合である。この場合、基準遊技機1を中心として13,9,5席範囲の遊技者は、基準遊技機1で遊技する遊技者と島に沿って並んで遊技する遊技者と、基準遊技機1で遊技する遊技者の背面側で島に沿って並んで遊技する遊技者の中から設定される。具体的には、基準遊技機1で遊技する遊技者から両側方向に数えて13,9,5席範囲となる遊技者と、基準遊技機1で遊技する遊技者の背面側で遊技する遊技者(1席目)と、当該1席目となる遊技者から両側方向に数えて12,8,4席(基準遊技機1から数えて13,9,5席)範囲となる遊技者とが設定される。尚、図2に示す13,9,5席範囲反応率は、基準遊技機1の方向を向いた遊技者の割合であることから、光フロー演出で自分が遊技する遊技機1に対応した呼出ランプ3(基準遊技機以外の遊技機)の方向を向いた遊技者の割合(光フロー演出の13,9,5席反応率)は集計対象から除外した。
図2に示す例では、基準遊技機1から13席範囲の遊技者の内60%の遊技者がパトランプ演出に注目し、9席範囲の遊技者の内70%の遊技者がパトランプ演出に注目し、5席範囲の遊技者の内80%の遊技者がパトランプ演出に注目したことが分る。
管理者は、管理装置6が作成した帳票から特別演出の効果を判断する。
図2に示す例では、パトランプ演出は、遊技機報知演出よりも広範囲に亘って演出効果が見込めることが分る。遊技機報知演出は、ある程度距離が離れると演出を実行したことによる効果が極端に落ちていることが分る。このため、全ての呼出ランプ3にて遊技機報知演出を実行しなくとも報知対象となる遊技機周辺でのみ遊技機報知演出を実行すればよいことが考えられる。一方、光フロー演出は、興味を示している遊技者が少なく、点滅方法を変更する等改良する必要があると考えられる。
このような実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
遊技者を煽るための特別演出をパトランプ16、或いは呼出ランプ3により実行した場合に、それらの方向、或いは報知された遊技機1の方向を向いた遊技者がどれぐらい存在するかを特定するようにしたので、特別演出を実行したことによって遊技者に与えた影響が特定し易くなる。したがって、遊技者に与える影響が小さければ特別演出の実行を中止することや、特別演出の内容を変更すること等、遊技場に適した運営を採用し易くなる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
図2の帳票として、特別演出に注目した遊技者の人数及び割合をそれぞれ出力するようにしたが、遊技者の人数又は割合の一方のみを出力するようにしてもよい。遊技者の人数のみを出力する場合、特別演出に注目した遊技者の割合は算出しなくともよい。
複数種類の特別演出について注目した遊技者をそれぞれ特定するようにしたが、一の特別演出についてのみ注目した遊技者を特定するようにしてもよい。
集計対象とする特別演出の種類は任意であり、その特別演出を実行する手段(特別演出実行手段)の位置や構成が限定されることはない。例えば、遊技よりも特別演出に注目していることが特定できれば特別演出実行手段を遊技機が備えていてもよい。つまり、特別演出実行手段は呼出ランプに限られるものではない。
遊技者の視線にて特別演出に注目しているか否かを特定するものとしたが、遊技者の顔の向きにて特別演出に注目しているか否かを特定するようにしてもよい。
遊技者によっては、音や光により特別演出に興味を示したが、いずれの場所にて特別演出が実行されているかを理解できず視線を動かし続けることが考えられる。この場合、特別演出に興味を示したが特別演出実行手段の方向を向くとは限らないため、遊技機とは異なる方向を向いた遊技者を特別演出に注目した遊技者として特定するようにしてもよい。即ち、「特別演出に注目」とは、特別演出そのものに注目するだけでなく、特別演出にて特定の遊技機の報知を実行した場合にはその報知対象となった遊技機に注目することが含まれる概念である。つまり、特別演出を実行することにより遊技の進行から遊技者の注目を背けさせれば特別演出に注目したことに該当する。このように「特別演出に注目」を規定することにより、遊技者が遊技機1或いはカメラ20の方向を向いている場合には顔認識により遊技者を特定して個人データを管理することで遊技者の動向を管理することが可能となる一方、「特別演出に注目」していないことを特定できる。これに対して、遊技者がパトランプ16或いは呼出ランプ3の方向を向いている場合には遊技者を特定することができなくなるものの、「特別演出に注目」していることを特定できる。したがって、遊技者の個人データを記憶しようと遊技者を撮像すれば、遊技者が遊技に注目しているか、それとも特別演出に注目しているかを特定することができ、遊技者の個人データ及び遊技者の注目先を特定するための設備を共通化することができる。
遊技者の視線にて遊技に注目しているか特別演出に注目しているかを判定したが、その判定を遊技の進行度から特定するようにしてもよい。具体的には、アウト信号の発生頻度が遅くなった場合には、特別演出の実行時に遊技よりも特別演出に注目していると特定するようにしてもよい。
顔認証用カメラを遊技機に設けたり、顔認証用カメラ1台を複数の遊技機に対応して設けたりしてもよい。
特別演出の終了後、所定時間内の遊技者の視線に基づいて特別演出に注目するか否かを判定したが、特別演出の実行中に特別演出実行手段や報知対象となった遊技機を向いた遊技者のみをカウントするようにしてもよい。つまり、特別演出の終了後に特別演出実行手段や報知対象となった遊技機を向いた遊技者は特別演出に注目した遊技者として特定しなくともよい。
顔認証により遊技者を特定するための識別情報を抽出できれば、遊技機、或いは顔認証用カメラの方向である所定方向を向いており、識別情報を抽出できなかった場合には所定方向以外を向いていると判定するようにしてもよい。この場合、所定方向以外を向いている遊技者を特別演出に注目した遊技者として集計するようにすればよい。
遊技機でボーナスが内部当選したり、実際にボーナスが発生した場合に特別演出を実行したりするのに限定されることなく、遊技機でボーナスの予兆であるリーチが発生した場合に特別演出を実行する遊技機を対象としてもよい。
上記変形例を任意に組み合わせるようにしてもよい。
図面中、1は遊技機、6は管理装置(注目特定手段、人数集計手段、識別情報抽出手段、個人データ記憶手段)、16はパトランプ(特別演出実行手段)、20はカメラ(撮像手段)、23は液晶表示部(特別演出実行手段)、24はランプ部(特別演出実行手段)である。

Claims (3)

  1. 複数設置された遊技機に1対1で対応して設けられ、特別演出を実行する複数の特別演出実行手段と、
    一の遊技機にて遊技を行う遊技者を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段が撮像した前記遊技者の顔又は視線が、当該遊技者が遊技を行う遊技機とは異なる方向を向いている場合に、遊技よりも前記特別演出に注目していることを特定する注目特定手段と、
    前記特別演出を実行した場合に、前記注目特定手段の特定結果に基づいて前記特別演出に注目した遊技者の人数を集計する人数集計手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場管理装置。
  2. 前記特別演出実行手段は、特定の遊技機を報知の対象とした特別演出を実行するものであり、
    前記注目特定手段は、報知対象となった遊技機とは異なる遊技機にて遊技を行う遊技者が、前記特別演出にて報知対象となった遊技機の方向を向いている場合に、当該遊技者が遊技よりも前記特別演出に注目していると特定することを特徴とする請求項記載の遊技場管理装置。
  3. 遊技者が所定方向を向いている状況において前記撮像手段が撮像した場合に抽出可能な情報であり、かつ、遊技者を識別可能な情報である識別情報を抽出する識別情報抽出手段と、
    遊技者の前記識別情報と、その遊技者が遊技を行った遊技機とを対応付けた個人データを記憶する個人データ記憶手段とを備え、
    前記注目特定手段は、遊技者が遊技を行っている状況において前記撮像手段の撮像結果から前記識別情報抽出手段が前記識別情報を抽出できなかった場合に、遊技者が遊技機とは異なる方向を向いていると特定することを特徴とする請求項記載の遊技場管理装置。
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