JP5978370B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者の所有価値を記録した記録媒体を用いて遊技が可能な遊技台を備える遊技場を管理する遊技場用システムに関する。
遊技場において遊技台に対応して設けられる台間装置には、遊技者が獲得した遊技媒体である獲得媒体を計数する計数機能が備えられていると共に、獲得媒体を特定可能な記録媒体を発行する発行機能も備えているものがある。
この発行機能では、遊技者の利便性を考慮し簡単な操作にて記録媒体を発行可能としているが、遊技者が遊技台を離れる際に記録媒体を発行し忘れ、その離れている間に記録媒体の盗難に遭うという問題が後を絶たない。このような問題の対策として、例えば特許文献1のように台間装置や管理装置等を操作し、盗難された記録媒体を使用不能とすることで対応しているが、特許文献1の場合、記録媒体に予め記録されている識別情報のみに基づいて使用不能としている。
特開2009−279248号公報
しかしながら、記録媒体を盗んだ犯人が、記録媒体を盗んだ台間装置とは異なる台間装置にて獲得媒体を貯玉する等して記録媒体と獲得媒体との対応付けを解消することで記録媒体が回収された場合、盗難に遭った遊技者が盗難に気付き、その回収済みの記録媒体を使用不能とする等の盗難登録を行うと、その後に回収された記録媒体に獲得媒体を記録した善意の第三者の遊技者(即ち、盗難された記録媒体を回収した台間装置に対応する遊技台にてたまたま遊技を行い、自身が獲得した獲得媒体を記録するために正当な手順で記録媒体を発行した遊技者)が、その記録媒体が使用不能とされていることから犯人であるとしてトラブルになるケースが発生し得る。
この場合、犯人を特定できないばかりか、善意の第三者の遊技者を誤って犯人として扱うことになり、犯人扱いされた遊技者の遊技場への不信感が高まり来場しなくなる虞がある等、遊技場にとって大きな損害になり得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る遊技場用システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、盗難登録処理を行う際に、記録媒体のIDを指定することによって盗難登録操作を受け付け、盗難された記録媒体に対応した所有価値が予め設定されている消尽基準値に達して当該所有価値が無くなっているかを判定し、その判定結果に応じて盗難登録処理を抑制するので、例えば所有価値が無くなった場合には当該記録媒体に対する盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記した善意の第三者の遊技者が犯人扱いされる等、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
請求項2に記載した発明によれば、盗難登録処理を行う際に、盗難登録操作を台間装置側にて受け付け、盗難された記録媒体に対応した所有価値が予め設定されている消尽基準値に達して当該所有価値が無くなっているかを判定し、その判定結果に応じて盗難登録処理を抑制するので、例えば所有価値が無くなった場合には当該記録媒体に対する盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記した善意の第三者の遊技者が犯人扱いされる等、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図 各台計数機が記憶する持玉設定を示す図 各台計数機が管理する遊技装置記憶領域を示す図 管理装置が管理する管理装置記憶領域を示す図 管理装置が管理する管理装置記憶領域を示す図 管理装置が管理する管理装置記憶領域を示す図 管理装置が管理する管理装置記憶領域を示す図 管理装置が管理する管理装置記憶領域を示す図 管理装置が管理する管理装置記憶領域を示す図
以下、本発明の一実施形態による遊技場用システムについて図面を参照して説明する。
図1に示すように、遊技場用システム100は、遊技台1に対応して貸出機2及び台間装置としての各台計数機3が設置されており、2台の遊技台1、貸出機2及び各台計数機3に対応して中継装置4が接続されている。これら遊技台1、貸出機2及び各台計数機3(「遊技台側」に相当する)からは、後述する各種の遊技信号が出力され、中継装置4を介して管理装置5に送られる。管理装置5は、例えば遊技場内の管理室等に設置されている。管理装置5は、出力手段としてのモニタ6及びキーボード7を備えており、LAN8を介して遊技台1側の装置との間で、互いに情報及び信号を送受信可能に接続されている。遊技場内には数百台の遊技台1が設置され、管理装置5の管理対象となっている。また、遊技場内には、図示しないPOS端末や、スロットマシン等も設けられている。
遊技台1は、発射装置を構成する操作ハンドル9に対する操作により盤面10に発射された遊技価値である玉(遊技価値に相当する)が始動口11又は電動チューリップ式の始動口12に入賞(始動入賞)するのに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部13(所謂役物)において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりを発生させる。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド(15R)分だけ大入賞口14を開放する。入賞により払出された玉は上部受皿15にて受けられ、この上部受皿15が満杯状態となって溢れた玉は下部受皿16で受けられる。1Rの上限入賞数は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
貸出機2は、図示しないCPUからなる制御部、ROM及びRAM等からなる記憶部、信号を送受信するための入出力インターフェースからなる送受信部等を備えており、以下のような機能を備えている。
1)遊技者が貨幣投入口17に貨幣(有価価値)が投入された場合、遊技台1に設けられている図示しない貸出釦の操作に応じて、投入された貨幣を対価として玉を貸出す。このとき、玉の貸出しに応じて、所有価値を減少させると共に、売上げを特定可能な売上信号(遊技信号)を出力する。
2)固有のID(残高券ID)が記録された残高券を残高券挿入口18にて受付け可能であり、残高券挿入口18に挿入された残高券より特定される残高を上限として玉を貸出す。
3)残高券を所定数(5枚程度)ストック可能であり、残高券を受け付けていない状態で貨幣を取込むと、ストックしている残高券に貨幣の有価価値を記録して、その残高券を新たに受付状態にする。
4)残高券を受付けた状態で返却釦19が操作されると、受付け中の残高券に残りの所有価値を記録して排出する。
5)受付処理により受付けられた残高券により特定される残高が無くなった場合には、その残高券を回収(ストック)する。
各台計数機3(取込手段、遊技変換手段、発行手段、受付手段、回収手段、会員処理手段に相当する)は、状態表示LED20、タッチパネル式の情報表示部21、払出ノズル22、払戻釦23、発行釦24、カード挿入口25及び受皿部26等を備えている。各台計数機3は、図示しないCPUからなる制御部、ROM及びRAM等からなる記憶部、信号を送受信するための入出力インターフェースからなる送受信部等を備えており、以下のような機能を備えている。
1)遊技台1の下部受皿16から落下した玉を受皿部26で受けて図示しない計数部を通過させることにより計数し、計数した玉(遊技者が遊技により獲得した遊技価値に相当する)を、遊技者の持玉(所有価値に相当する)として特定する取込処理を実行する。そして、特定した所有価値を上限として貸出釦の操作に応じて玉を返却する再プレイ処理(遊技変換処理に相当する)を実行する。再プレイ処理では、玉は払出ノズル22から遊技台1に返却され、返却された玉数に応じて持玉が減少される。尚、カード挿入口25の奥に持玉券27(記録媒体に相当する)を所定数(10枚程度)まで予めストックとしており、持玉券27を受付けていない状態で計数処理を行った場合には、ストックしている持玉券27を内部的に受付状態とする。
2)図2に示す持玉設定を記憶しており、後述する管理IDが未発行の状態で、計数した持玉が図2に示す端玉設定値(30玉)以上となった場合(予め設定されるID発行条件が成立した場合)には、管理IDを発行する。
3)計数した持玉の内、再プレイ処理にて返却した玉数を除いた持玉を対象として、持玉を特定可能な情報を記録した持玉券27を発行する発行処理を実行する。この場合、全ての持玉を対象とした全発行処理と、持玉の一部を指定して発行する分割発行処理とを実行可能となっている。全発行処理時には、持玉券27は、上記した2)で発行された管理IDに対応付けて管理される。一方、分割発行処理時には、上記した2)で発行された管理IDに対応付けられた新たな管理IDが発行され、分割発行された持玉券27は、新たな管理IDに対応付けて管理される。つまり、分割発行処理は、予め設定されるID発行条件に相当する。
4)発行処理にて発行された持玉券27をカード挿入口25にて受付けた場合には、その持玉券27に記録されている情報にて特定可能な持玉を、対応する遊技台1を遊技する遊技者の所有価値とする(計数した持玉及び発行対象となる持玉に加算する)受付処理を実行する。このとき、管理IDが未発行の状態で持玉券27を受付けた場合には、受付けた持玉券27に対応する管理IDを対応付ける。一方、管理IDが発行済みの状態で持玉券27を受付けた場合には、発行済みの管理IDを対応付ける。
5)受付処理により受付けられた持玉券27に対応した持玉(所有価値)が、当該持玉に対して予め設定される持玉が無くなったことを示す初期化持玉値(図2参照。消尽基準値に相当する)に達した場合、即ち、本実施形態の場合では持玉が無くなった場合には、その持玉券27を回収(ストック)する回収処理を実行する。
6)図示しない会員カード(会員識別情報に相当する)を受付け可能であり、会員カードを受付けることにより再プレイ処理及び発行処理の対象となる持玉を会員カードに対応した会員の貯玉口座へと移行する(所有価値を会員識別情報に対応付ける)処理である貯玉処理(会員処理に相当する)を実行する。この場合、貯玉口座に移行することにより持玉が初期化持玉値となれば、管理IDの初期化条件が成立したとして、管理IDと持玉券27との対応付けを解消する。尚、上記した再プレイ処理により持玉が初期化持玉値となった場合も同様である。
また、各台計数機3は、情報表示部21に貸出或いは所謂貯玉関連情報を表示可能であり、会員カードを受付ける等の所定条件が成立すれば、遊技台1に関する各種の遊技情報等を表示する。また、会員カードを受付けていれば、貯玉を対価とした再プレイによる玉の返却も可能である。
また各台計数機3は、図3に示す遊技装置記憶領域に、以下の情報を記憶している。
・遊技機ID:端末ID(各遊技台1に割り振られている所謂台番)。
・管理ID:各台計数機3にて発行される持玉券27に対応したID。上3桁が端末ID、下3桁が発行ID(第2の識別情報に相当する)。
・共有管理ID:持玉の一部を指定して発行する分割発行時に、その持玉券27に対して発行する管理ID(第2の識別情報に相当する)。
・持玉券ID:現在受付けている、或いは発行対象となっている持玉券ID(第1の識別情報)。各持玉券27を識別するための固有のIDで、予め持玉券27に記録されている。
・受付持玉:管理IDが発行されている状態で受付けた持玉券27に記録されている持玉合算値。
・計数玉:計数した玉数の合計値。
・払戻玉:持玉を対価として払出(再プレイ)した玉数の合計値。即ち、払戻した(計数した持玉の内、遊技者に返却した)持玉数。
・分割玉:分割発行処理により発行した持玉数。
・持玉:遊技者の持玉数。持玉=受付持玉+計数玉−払戻玉−分割玉にて算出する。即ち、現時点で発行処理が可能な玉数。
各台計数機3は、これらのデータを遊技装置記憶領域に記憶しており、全発行処理時又は遊技終了時(つまり、持玉≦初期化持玉となった時)に遊技装置記憶領域を初期化すると共に、管理IDも初期化(未発行状態)とする。また、これらを特定可能な事象情報を発行処理等の特定の事象が発生した場合に管理装置5に対して送信することで、後述するように管理装置5ではその事象に対応付けて後述する図6に示す管理装置記憶領域に持玉券事象履歴として、その受信したデータを履歴形式で記憶する。この持玉券事象履歴は、端末ID、管理ID、持玉券ID等を指定してデータを処理履歴として抽出可能であり、例えば後述する図4、図5は、管理IDが指定された場合の抽出例である。
これら遊技台1や貸出機2等の遊技台1側の装置からは、周知の遊技信号、例えば遊技に使用された玉数(アウト)を特定可能なアウト信号、遊技者が獲得した玉数(セーフ)を特定可能なセーフ信号、遊技台1の遊技状態を特定可能な状態信号、上記した売上信号などが出力される。
管理装置5(盗難登録手段、管理手段、判定手段、抑制手段、会員管理手段に相当する)は、図示しないCPU、ROM、RAM、信号を送受信するための入出力部、及びHDDのような記憶手段等を備えたコンピュータで構成されており、ROMやHDD等に記憶されている制御プログラムに従って作動する。この管理装置5は、遊技台1側の装置から送信される遊技信号に基づいて周知のように遊技情報を集計する。管理装置5が集計する遊技情報は、例えば上記したアウト、セーフ、売上金額、及び、差枚数(=セーフ−アウト)、出率(=セーフ÷アウト)、大当たり回数、スタート回数(大当たり間のゲーム数)等である。尚、管理装置5は、これらの全ての遊技情報を必ずしも集計していなくても良いし、他の遊技情報を集計していても勿論良い。
次に上記した構成の遊技場用システム100の作用について説明する。
遊技者は、自身の持玉が盗難された(所有価値が発行処理により盗難された)ことに気がついた場合、遊技場の従業員等に盗難にあった旨を届け出ることで、盗難された持玉券27の使用を禁止しようとする。このとき、遊技場の従業員(主として管理者)は、遊技者からの届け出があると、その遊技者が遊技していた遊技台1の端末ID(台番)の処理履歴を調査し、当該遊技台1に対応して設けられている各台計数機3において発行された持玉券27の持玉券IDを特定する。そして、その持玉券27は盗難されたものであるとして、その持玉券27に記録されている持玉(記録媒体により特定される所有価値)の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を行う。このとき、管理装置5は、盗難登録操作を受付けると、盗難登録処理を実行する。これにより、その持玉券IDが記録されている持玉券27の使用が例えば禁止されると共に、当該持玉券27を所有している遊技者が盗難の犯人である可能性が推測される。
ところで、盗難された持玉券27は、善意の第三者の遊技者(即ち、盗難とは無関係の遊技者)に所有されることがあり、善意の第三者の遊技者が犯人扱いされてしまう可能性がある等、持玉券27の使用を抑制する際にトラブルが発生してしまうことがある。そこで、遊技場用システム100は、管理装置5が管理する処理履歴に基づいて、上記のようなトラブルの発生を防止する。
ここで、まず、盗難時に想定される状況について、図4、図5の処理履歴を参照しながら説明する。以下に説明する図4及び図5では、盗難時の状況が異なる2つの例が示されている。
図4の処理履歴の場合、図4(A)に示すように、管理ID=002001の持玉券27(持玉券ID=00391)は、まず端末ID=002の遊技台1にて持玉が6000玉の状態で全発行処理にて発行されている(レコードNO1)。その後、端末ID=369の遊技台1にて受け付けられ、持玉が14500玉になった時点で全発行処理にて発行されている(レコードNO2)。続いて、端末ID=275の遊技台1にて受け付けられ、持玉が17000玉になった時点で全発行処理にて発行されている(レコードNO3)。
その後、その持玉券27は、端末ID=514の遊技台1にて受け付けられ、17000玉の持玉が共有管理ID=123412345(この場合、共有管理IDには貯玉先の口座に対応する会員IDが記録される)の口座に貯玉処理により貯玉され、対応する持玉が0になっている(レコードNO4)。このとき、持玉が0になったことから、持玉券27は、端末ID=514の遊技台1に対応した各台計数機3にて回収される。その後、図4(B)に示すように新たな取込処理により新たな管理ID=514006が発行され、4000玉の持玉が記録された状態で、全発行処理により発行されている(レコードNO1)。
この図4では、具体的には、ある遊技者が端末ID=002→369→275の順で2回遊技移動して計3台の遊技台1を遊技した時点で17000玉の持玉を獲得した状態において、その遊技者が例えば離席した隙に、他者(以下、犯人と称する)が全発行処理にて持玉券27を発行し、その犯人が端末ID=514の遊技台1にて自身の口座(例えば、住所等の会員情報を偽る等して会員登録を行い、その会員登録にて得た会員カードに対応する口座)に盗難した持玉を対応付けたケースを想定している。
この場合、盗難に気付いた遊技者が持玉券27が盗難された旨を遊技場の従業員に届け出ると、遊技場の管理者は、上記したように盗難に遭った端末IDなどから盗難にあった持玉券27の持玉券IDを特定する。図4の場合、持玉券ID=00391の持玉券27が盗難され、従来であれば盗難登録対象となるレコード(即ち、図4(B)のレコードNO1)を識別表示することで示している(図4(B)では、ハッチングにて模式的に示している)。
さて、持玉券ID=00391の持玉券27は確かに盗難されたものであるものの、その持玉券27を現時点で所有している遊技者が犯人であるとは限らない。例えば、犯人が貯玉処理のために利用した各台計数機3に対応する遊技台1(端末ID=514)においてたまたま遊技した善意の第三者の遊技者(盗難とは無関係の遊技者)が、自身が獲得した玉を計数し、持玉を正規に発行した(図4(B)のレコードNO1)だけであること等が考えられる。その場合、持玉券27を発行した遊技者の持玉は、正規に獲得したものであり、盗難とは無関係であるにも関わらず、盗難された持玉券27に対応付けられてしまう。その場合、盗難された持玉券27を所有している遊技者を犯人として特定してしまうと、上記したようなトラブルが発生し得る。即ち、この場合であれば共有管理ID=123412345を盗難登録対象とすべきである。
次に、図5の処理履歴の場合、図5(A)に示すように、犯人は、まず端末ID=352の遊技台1(持玉=9000玉)において全発行処理(持玉の盗難)を行っている(レコードNO1)。この時点では、盗難された持玉は、持玉券ID=01654の持玉券27に対応付けられている。その後、犯人は、端末ID=154の遊技台1に対応する各台計数機3にて100玉を分割発行した後(レコードNO2)、引き続き8900玉を全発行処理にて発行している(レコードNO3)。つまり、犯人は、レコードNO2において盗難した持玉券27(持玉券ID=01654)に少量の玉を対応付けて分割発行することで、持玉券IDの異なる新たな持玉券27(持玉券ID=00754)を各台計数機3にて受付状態とさせ、レコードNO3において新たな持玉券27に残りの8900玉を対応付けている。この時点で、分割発行された持玉券27(持玉券ID=01654)と、新たに発行された持玉券27(持玉券ID=00754)の2枚を犯人が所持した状態になる。
そして、図5(B)に示すように、犯人は、2枚の持玉券27の内、分割発行した持玉券27を各台計数機3に挿入し100玉の払出しを行っている(レコードNO2)。尚、レコードNO1には、当該持玉券27に関連する処理、具体的には、図5(A)のレコードNO2の分割発行処理に対応した分割発行が記憶されている。100玉の払出しにより、持玉券ID=01654の持玉券27は、対応付けられている持玉が0になったことから、回収処理によって回収される。この時点では、払出された玉は、遊技台1の上部受皿15に残っている。その後、犯人は、図5(A)のレコードNO3にて発行した新たな持玉券27を各台計数機3に挿入して受付状態とし、払出された100玉を再度計数した後、計9000玉の持玉を全発行している(レコードNO4)。この結果、盗難された持玉9000玉は、盗難時の持玉券27との対応付けが解消され、盗難時の持玉券27とは異なる持玉券IDが記録された新たな持玉券27に対応付けられることになる。
この状態で遊技者が盗難に気付いて届け出を行うと、盗難された持玉券27、即ち、回収された持玉券27(持玉券ID=01654)が盗難された持玉券27であると判定され、図5(C)に示すようにたまたま対応する遊技台1にて遊技を行った善意の第三者の遊技者が獲得した持玉が盗難された持玉券27に対応付けて発行されることになり、トラブルが発生し得る。即ち、この場合は管理ID=352001に対して盗難登録すべきである。また、特に図示しないが、分割発行した方の持玉券27に多数の持玉が対応付けられた場合には、持玉券ID=01654、或いは共有管理ID=154005に対して盗難登録すべきである。
尚、図4及び図5並びに後述する図9では、基本的には図3と同じデータを記憶しているが、払戻し以外の貯玉や景品交換等に使用された玉を含む表現として、「払戻玉」の代わりに「使用玉」としている。また、各図では遊技移動と判定した場合を二重線にて区切っているが、前のレコード(過去のレコードの内、同じ端末IDである最新のレコード)の事象が分割発行である場合には、遊技移動でなくとも二重線にて区切るものとする。また、「持玉」の項は、分先発行のみ分割玉を加算(受付持玉+計数玉−使用玉+分割玉)する。また、共有管理IDには、貯玉処理の場合には上記したように貯玉口座に対応する会員IDが記憶され、分割発行の場合には分割先の管理IDが記憶される。
つまり、遊技場用システム100では、発行処理が行われた場合には、持玉券ID(第1の識別情報)とは異なる管理ID(第2の識別情報)を発行し、当該発行した管理IDと対応する持玉券27に記録される持玉券IDとを対応付けて管理している。また、受付処理後に全発行処理が行われた場合には、その発行対象となった持玉券27の持玉券IDと受付処理時に対応付けていた管理IDとを対応付ける一方、分割発行処理が行われた場合には、受付処理時に対応付けていた管理IDとは異なる共有管理IDを新たに発行して、その発行対象となった持玉券27に記録されている持玉券IDと対応付けて管理している。
さて、本実施形態の管理装置5は、上記したトラブルを防止するため、以下のように盗難登録処理を抑制する。
管理装置5は、遊技者の遊技の進行に応じて上記したように遊技情報を集計すると共に、本発明に関連して、図6に示すように、全ての持玉券27について、持玉券事象履歴(処理履歴に相当する)を管理装置記憶領域に記憶している。つまり、管理装置5は、前述した遊技変換処理、発行処理、回収処理及び会員処理の内、少なくとも1つの処理である事象処理に応じた所有価値と、その対応する持玉券27とを特定可能な処理履歴を管理している。本実施形態の場合、管理装置5は、「全発行(全発行処理)」、「分割発行(分割発行処理、尚、分割先は分先発行が記憶される)」、「持玉0(持玉を払出すことにより持玉0となること)」、「貯玉(貯玉処理)」が発生した場合に、遊技台1側の装置から各データを特定可能な事象情報(遊技信号)が送信され、その受信に応じてレコードを作成して更新する。尚、再プレイ処理に応じて事象情報を送信し、レコードを作成する等しても良く、例示したいずれか1つを含めば、どのように持玉券事象履歴を更新しても良い。
この図6に示すデータは、例えばモニタ6に表示出力されており、キーボード7等からの管理者の操作(盗難登録操作)、例えばマウスによる管理ID、端末ID、事象等の項目の選択操作や数値入力により直接的に端末IDや持玉券ID等を指定する操作、或いは、指定値以上の受付持玉、計数玉等の検索条件の設定等の操作が入力されることで、その条件に見合う事象履歴を抽出して出力する。例えば管理IDとして「002001」を検索条件とすると、図4のように抽出結果が表示(或いは印字)される。この図4の状態でも、上記した管理者による選択や条件設定の操作は入力可能である。尚、持玉券事象履歴には、例えば遊技台1の機種名や時刻等を対応付けて記憶しても良い。
さて、遊技者から盗難の届け出があると、管理者は、遊技者が遊技していた遊技台1の端末ID(この場合、例えば端末ID=275)等に基づいて、盗難にあった持玉券27の管理ID、持玉券ID、共有管理IDのいずれかを特定し、図7に示すように該当する項目を選択する選択操作(「盗難されたと推測される前記発行処理に対応した処理履歴の指定操作」に対応する)を入力する。図7の場合、持玉券ID=00391が選択されている状態をハッチングにて模式的に示している。管理装置5は、選択操作が入力されると、選択された持玉券27を盗難登録するか否かを確認する選択ポップメニューM1を表示する。この選択ポップメニューM1には、「1.盗難登録」、「2.利用確認」の選択肢が表示され、管理者は、いずれかを選択する。
管理装置5は、管理者が「1.盗難登録」を選択すると、該当する持玉券IDの事象履歴を検索し、選択したレコード以降の履歴即ち盗難後の履歴に持玉が0になったレコードがあるか否かを判定する。つまり、管理装置5は、盗難登録操作の受付けに応じて、指定操作により指定された処理履歴以降の事象履歴(処理履歴)において、その盗難登録処理対象となる持玉券27に対応した持玉が、予め設定される消尽基準値に達している事象履歴の有無を検索し、持玉が無くなったことを特定する判定処理を実行する。一方、管理装置5は、持玉が無くなったレコードが無い場合(持玉が無くなったことを特定できなかった場合)には、後述する警告表示メッセージ(図8参照)を伴うことなく選択釦(図8参照)を表示して、管理者の選択を受付ける。
一方、管理装置5は、持玉が無くなったレコードがある場合(持玉が無くなったことを特定した場合)には、図8に示す確認ポップメニューM2を表示する。この場合、確認ポップメニューM2には、「この後に端末ID514にて一度回収されていますが、盗難登録を行いますか?」の警告表示メッセージと共に、選択釦(「登録」釦、「確認」釦及び「キャンセル」釦)が表示され、管理者の選択を受付ける。つまり、管理装置5は、判定処理の判定結果に応じて、盗難登録処理を抑制する。
管理装置5は、「登録」釦が操作されると、当該持玉券27を盗難登録し、以降の各台計数機3等による受付や景品交換等を禁止する(所有価値の使用を抑制する)。
一方、管理装置5は、「確認」釦が操作されると、図9に示す持玉券確認履歴を表示することで、選択された持玉券27の使用履歴を表示する。尚、図9では、図7で選択されたレコード(図7のレコードNO685に対応するレコード)をハッチングにて示している(図9のレコードNO3)。この図9には、レコードNO3より以降において、端末ID=514に対応する各台計数機3にて全ての持玉を対象とした貯玉が行われていること(レコードNO4)、貯玉の後で同じ計数機にて全発行処理が行われていること(レコードNO5)、及び、その持玉券27が現在は端末ID=333の遊技台1に対応する各台計数機3にて受け付けられていることが示されている。尚、図9には、その持玉券27の現時点の状況、即ち、事象処理は行われていなのでレコードは記録されていないものの参考データとして「現在」のデータが示されている。
管理者は、この図9から、持玉券ID=00391の持玉券27が盗難後に貯玉処理が行われ回収されていること、即ち、現時点では持玉券ID=00391の持玉券27は盗難にあった持玉に対応付けられていないことを認識出来る。その状況を認識した管理者は、図9の画面から図示しない「戻る」釦等を操作して図8の画面に戻り、「キャンセル」釦を操作することにより、盗難登録をキャンセルする。このとき、管理装置5は、「キャンセル」釦が操作されたことから、盗難登録処理を実行しない(盗難登録処理を抑制する)。
これに対して、図8にて管理者が選択したレコード以降の事象履歴に持玉が無くなったレコードが記憶されていない場合、例えば、盗難後に他の各台計数機3に対応する遊技台1にて使用中である場合などには、「登録」釦を操作することにより、盗難登録を行うことができる。これにより、上記したように、各台計数機3における「受付」や、POS端末における「景品交換」等を禁止することで持玉券27の使用が抑制される。
このように、遊技場用システム100は、盗難後に持玉が0になっているか否か(所有価値が無くなったことを示す消尽基準値に達しているかを判定した判定結果)に応じて、盗難された持玉券27が現時点では盗難とは無関係の善意の第三者の遊技者により使用されていると判断した場合、盗難登録を抑制することで善意の第三者の遊技者に盗難の疑いが掛かることを防止し、無用なトラブルを防止出来る。尚、図5の処理履歴が想定される盗難状況においても、同様に不必要或いは無用なトラブルを防止出来る。
尚、図9の状態から「戻る」釦で図8の表示に戻ったとしたが、遊技場用システム100では、図9の表示のまま「持玉券ID」或いは「管理ID」を選択すると、図7と同様に盗難登録が可能となっている。また、管理IDではなく、共有管理ID(図4のレコードNO4で犯人が貯玉したと推測される会員ID)についても同様に盗難登録や利用確認が可能である。つまり、遊技場用システム100では、貯玉処理(会員処理)により持玉券27に対応した持玉が0になることで盗難登録処理を抑制した場合、その貯玉処理に対応する会員ID(会員識別情報)を抽出して表示(出力)し、その会員IDに対応付けられた持玉(貯玉された持玉)の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作も受付け可能となっている。これにより、盗難された持玉が盗難時の持玉券27から会員IDに対応する貯玉口座へと移行したか否かを容易に判断出来、対応する貯玉口座へと移行した場合であっても共有管理ID(この場合、会員ID)について盗難登録を行うことが出来る。尚、共有管理IDに基づいて盗難登録操作を行う場合を考慮し、例えば図9のような態様にて共有管理ID毎の事象履歴も表示される。これにより、盗難登録操作の作業を容易に行うことが出来る。
以上説明した遊技場用システム100によれば、次のような効果を得ることが出来る。
遊技場用システム100は、盗難登録処理を行う際に、記録媒体のIDを指定することによって盗難登録操作を受け付け、盗難された記録媒体に対応した所有価値が予め設定されている消尽基準値に達して当該所有価値が無くなっているかを判定し、その判定結果に応じて盗難登録処理を抑制するので、例えば所有価値が無くなった場合には当該記録媒体に対する盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記した善意の第三者の遊技者が犯人扱いされる等、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
また、図8に示したような警告表示メッセージを表示することにより盗難登録処理を抑制するため、登録する必要が無い記録媒体を誤って盗難登録してしまうおそれが低減される。これにより、誤った登録によって善意の第三者の遊技者を犯人扱いしてしまうこと等が防止され、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
また、実施形態のように、盗難登録処理を行う際に、盗難された持玉券27(記録媒体)に対応した持玉(所有価値)が予め設定されている消尽基準値に達しているか(持玉が無くなっているか)を判定し、その判定結果に応じて盗難登録処理を抑制するので、例えば盗難された持玉券27に対応する持玉が無くなった場合には、当該持玉券27に対する盗難登録処理を抑制することが可能となる。これにより、盗難とは無関係の善意の第三者の遊技者を犯人扱いすること等が抑制される。したがって、抑制対象となる持玉券27を使用不能や景品交換不能等とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
管理装置5は、事象処理を行った際における持玉とその対応する持玉券27とを特定可能な処理履歴を管理しており、盗難登録操作の受付けに応じて盗難登録処理対象となる持玉券27に対応した処理履歴において持玉が0になったレコードの有無を検索するので、例えば善意の第三者の遊技者が遊技を行って持玉を持玉券27に記録(持玉券27を発行)した後で当該持玉券27に対して盗難登録処理が行われたような場合に、過去に持玉が0になった処理履歴があれば盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記したトラブルを防止出来る。
盗難登録操作として、処理履歴の内、盗難されたと推測される発行処理に対応した処理履歴の指定操作を行い、盗難登録操作の受付けに応じて判定処理を行う場合に、指定操作により指定された処理履歴以降の処理履歴において持玉が0になった処理履歴の有無を検索するので、不必要な抑制処理が行われる虞を解消出来る。また、例えば盗難される以前に既に持玉が無くなっていた場合にも、無用な抑制処理が行われる虞を解消出来る。
貯玉処理(会員処理)が行われることで持玉券27に対応する持玉が0になった場合に、その貯玉処理に対応する会員IDを抽出し、その会員IDに対応付けられた持玉の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を受付け可能であるので、犯人が貯玉処理により持玉を自身の貯玉口座に移行した場合であっても、その所有価値の使用を抑制出来、効率的な盗難登録処理が可能となる。
分割発行処理が行われた場合には、受付処理時に対応付けていた管理IDとは異なる共有管理IDを発行して、共有管理IDを発行対象となった持玉券27に記録されている持玉券IDと対応付けて管理すると共に、盗難登録操作において持玉券ID及び共有管理IDを選択的に指定可能とする。遊技者の利便性を考慮して全発行処理と分割発行処理とを採用すると、分割発行処理を利用して犯人が持玉を盗難登録対象となる持玉券27とは異なる新たな持玉券27へと移行することが想定されるが、分割先の持玉券27の持玉券IDと共有管理IDとを対応付けることにより、更に、持玉券IDと共有管理IDとを選択的に盗難登録対象として指定可能とすることにより、持玉券27を入れ替える目的で分割発行を利用した犯人の行動に柔軟に対応出来る。
(その他の実施形態)
本発明は、上記した一実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
盗難登録する際に盗難されたレコードを指定して行ったが、レコードを指定せず持玉券IDや管理IDを指定するだけで盗難登録を行っても良く、この場合、現在の持玉が0(現在回収中)であるか、或いは指定された各台計数機3を除いた他の端末にて持玉が0となったか(回収されたことがあるか)を検索条件として検索し、その結果を示しても良い。
盗難登録する場合、検索後に図8のように盗難登録確認を行い、警告表示メッセージを表示することで使用を抑制可能としたが、回収された場合に盗難登録を禁止することで使用を抑制しても良い。また、盗難登録として「受付」や「景品交換」の使用抑制を例示したが例えば再プレイや発行を禁止する等、例示した以外の処理を使用の抑制対象としても良い。
図6から図9の事象履歴は数日間を記録期間とし、その期間内を対象として表示可能としても良い。また、盗難登録等の操作履歴を別途記憶し、検索可能に構成しても良い。
盗難登録を管理装置5にて行うことを例示したが、例えば各台計数機3など遊技台1側の装置にて従業員が携帯するリモコン等による操作を受付けて最新の発行処理対象の持玉券27の盗難登録を行う場合に、回収されたかを検索して盗難登録を抑制しても良い。即ち、盗難登録処理を行う際に、盗難登録操作を台間装置側にて受け付け、盗難された記録媒体に対応した所有価値が予め設定されている消尽基準値に達して当該所有価値が無くなっているかを判定し、その判定結果に応じて盗難登録処理を抑制するので、例えば所有価値が無くなった場合には当該記録媒体に対する盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記した善意の第三者の遊技者が犯人扱いされる等、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
また、事象履歴を記憶せず、持玉券ID等に対して回収処理が実行されたか否かを対応付けて記憶し、回収処理が行われていれば盗難登録処理を抑制する構成としても良い。
持玉券27を回収する場合、受付処理に応じて持玉券27を回収すると共に持玉券27と持玉との対応付けを一端解消し、その後の発行処理時に新たな対応付けを行う構成も想定出来るが、この場合も同様に持玉券27を受け付けてから持玉0になったかを判定すれば良い。尚、一実施形態では初期化持玉値(消尽基準値)として0を採用し、0となった場合に持玉が無くなったと判定したが、0以外の数値、例えば10等の数値により無くなったと見做しても良い値を初期化持玉値として採用しても良い。
記録媒体として持玉券27を例示し、その発行及び回収を行う台間装置として各台計数機3を例示したが、記録媒体として残高券を対象とし、計数機能を持たない貸出機2による残高券の発行及び回収を対象として事象履歴を記憶し、残高券の盗難処理を対策するようにしても良い。この場合、残高券の発行時に、残高券IDと、管理IDのような第2の識別情報とを対応付けて管理すれば良い。つまり、貸出機2を台間装置として採用し、貸出機2に取込手段、遊技変換手段、発行手段、受付手段、回収手段を設けても良い。この場合、各残高券に固有で記録されている残高券IDが第1の識別情報に相当し、貨幣の受付処理が計数処理により例示した取込処理に相当し、受付処理にて受付けられた貨幣が持玉にて例示した所有価値に相当し、貨幣を対価として玉を貸出す貸出処理が再遊技処理により例示した遊技変換処理に相当し、受付けた貨幣の内、貸出処理の対価となった残りの貨幣を会員カードに対応付ける処理が貯玉処理により例示した会員処理に相当することになる。更に分割発行処理としては受付けた貨幣の一部を発行対象とすることが想定される。
遊技場に関わる規則等により持玉券27等に持玉等を記録させられないこともあるので、管理装置5側にて持玉券27と持玉とを対応付けて管理し、図6等のように記憶しているデータに基づいて持玉を特定しても良い。即ち、持玉を特定可能であれば必ずしも持玉券27に直接持玉を記録しなくとも良い。
管理IDの代わりに、持玉券IDにより図6等を管理しても勿論良い。また、持玉券27はカード状の記録媒体だけでなく、例えばコイン型の記録媒体等であっても良い。同様に会員IDについても例えば指紋等の生体認証により特定する等どの様に特定しても良い。
例示した全ての遊技情報は、入力された遊技信号により直接的に特定しても良いし、演算式を利用して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
対象となる遊技台1としては遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。尚、封入式を考慮して、遊技媒体を必要に応じて遊技価値と表現している。
管理装置5が行う情報処理の一部を各台計数機3等の遊技台1側の装置や中継装置4等にて行う構成としても良い。同様に遊技台1側の装置が行う処理の一部を中継装置4や管理装置5等にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良い。
管理IDを持玉が0となった場合に持玉券27との対応付けを解消することを例示したが、持玉が0になった場合に対応付けを解消することなく継続して管理IDを用いても良い。
また、本明細書には、以下の発明が記載されている。
遊技者が遊技により獲得した遊技価値、或いは貨幣を取込み、取込んだ遊技価値、或いは貨幣を遊技者の所有価値として特定する取込処理を行う取込手段と、前記所有価値を遊技に使用可能な状態へと変換する遊技変換処理を行う遊技変換手段と、前記所有価値を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、前記記録媒体を受付け、当該受付けた記録媒体により特定される所有価値を、対応する遊技台を遊技する遊技者の所有価値とする受付処理を行う受付手段と、受付処理により受付けられた記録媒体を回収する回収処理を行う回収手段と、を1の遊技台に対応して設けた遊技場用システムであって、前記記録媒体が前記発行処理により盗難された場合に、当該記録媒体により特定される前記所有価値の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を受付け、当該盗難登録操作に応じて盗難登録処理を行う盗難登録手段と、前記所有価値と、その対応する前記記録媒体とを特定可能に管理する管理手段と、前記盗難登録操作の受付けに応じて、その盗難登録処理対象となる記録媒体に対応した所有価値が、前記所有価値に対して予め設定される所有価値が無くなったことを示す消尽基準値に達しているかを判定し、その判定結果により当該所有価値が無くなったことを特定する判定処理を行う判定手段と、前記判定処理の判定結果に応じて前記盗難登録処理を抑制する抑制手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
この発明によれば、盗難登録処理を行う際に、盗難された記録媒体に対応した所有価値が予め設定されている消尽基準値に達して当該所有価値が無くなっているかを判定し、その判定結果に応じて盗難登録処理を抑制するので、例えば所有価値が無くなった場合には当該記録媒体に対する盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記した善意の第三者の遊技者が犯人扱いされる等、抑制対象となる記録媒体を使用不能とする際に発生し得る無用なトラブルを防止出来る。
前記管理手段は、前記遊技変換処理、前記発行処理、及び前記回収処理の内、少なくとも1つの処理である事象処理に応じた前記所有価値と、その対応する前記記録媒体とを特定可能な処理履歴を管理し、前記判定手段は、前記盗難登録操作の受付けに応じて、その盗難登録処理対象となる記録媒体に対応した前記処理履歴において、前記消尽基準値に前記所有価値が達した前記処理履歴の有無を検索することで前記判定処理を行うことを特徴とする遊技場用システム。
この発明によれば、管理手段は、事象処理を行った際における所有価値とその対応する記録媒体とを特定可能な処理履歴を管理しており、判定手段は、盗難登録操作の受付けに応じて、盗難登録処理対象となる記録媒体に対応した処理履歴において消尽基準値に達した処理履歴の有無を検索するので、当該記録媒体に対応する所有価値が無くなった処理履歴が記録されているか否かが過去に遡って検索される。これにより、例えば善意の第三者の遊技者が遊技を行って獲得媒体を記録媒体に記録した後で当該記録媒体に対して盗難登録処理が行われたような場合に、過去に所有価値が無くなった処理履歴があれば盗難登録処理を抑制することが可能となり、上記したトラブルを防止出来る。
前記管理手段は、少なくとも前記発行処理に対応した処理履歴を管理し、前記盗難登録操作は、前記処理履歴の内、盗難されたと推測される前記発行処理に対応した処理履歴の指定操作を含み、前記判定手段は、前記盗難登録操作の受付けに応じて前記判定処理を行う場合に、前記指定操作により指定された処理履歴以降の処理履歴において、前記消尽基準値に前記所有価値が達した前記処理履歴の有無を検索することを特徴とする遊技場用システム。
この発明によれば、例えば盗難される以前に既に所有価値が無くなっていた場合には無用な抑制処理が行われる虞があるものの、判定手段は、判定処理を行う場合に指定操作により指定された処理履歴以降の処理履歴において消尽基準値に所有価値が達した処理履歴の有無を検索するので、その虞を解消出来る。
遊技場の会員となった遊技者を識別するための会員識別情報を受付け、前記所有価値を前記会員識別情報に対応付ける会員処理を行う会員処理手段を1の遊技台に対応して設け、前記管理手段は、少なくとも前記会員処理に対応した処理履歴を管理し、その会員処理に対応した処理履歴として、当該会員処理の対象となった前記所有価値と、前記会員識別情報とを特定可能に管理し、前記判定手段は、前記記録媒体に対応する処理履歴として、前記会員処理に対応した処理履歴があると共に、その会員処理により前記記録媒体に対応した前記所有価値が前記消尽基準値に達した処理履歴がある場合に、当該所有価値が無くなったことを特定し、前記盗難登録手段は、前記会員処理により前記記録媒体に対応した前記所有価値が前記消尽基準値に達することで、前記抑制手段により前記盗難登録処理が抑制された場合に、その会員処理に対応する前記会員識別情報を抽出して出力し、その会員識別情報に対応付けられた所有価値の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を受付け可能であることを特徴とする遊技場用システム。
この発明によれば、例えば所謂貯玉処理のような会員処理が行われることで記録媒体に対応する所有価値が無くなった場合に、その会員処理に対応する会員識別情報を抽出し、その会員識別情報に対応付けられた所有価値の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を受付け可能であるので、犯人が会員処理により所有価値を移行した場合であっても、その所有価値の使用を抑制出来、効率的な盗難登録処理が可能となる。
前記記録媒体には当該記録媒体を識別するための第1の識別情報が予め記録され、前記発行処理は、前記所有価値の全てを発行対象とする全発行処理と、前記所有価値の一部を発行対象とする分割発行処理とに区分けされ、前記管理手段は、前記取込処理、或いは前記発行処理により成立する予め設定されるID発行条件が成立した場合に、前記記録媒体に対して前記第1の識別情報とは異なる第2の識別情報を発行し、当該発行した第2の識別情報と対応する記録媒体に記録される第1の識別情報とを対応付けて管理し、前記受付手段による受付処理後に、当該受付手段に対応した遊技台に対応する発行手段により前記全発行処理が行われた場合には、その発行対象となった記録媒体に記録される前記第1の識別情報と前記受付処理時に対応付けていた前記第2の識別情報とを対応付ける一方、前記分割発行処理が行われた場合には、前記受付処理時に対応付けていた前記第2の識別情報とは異なる前記第2の識別情報を新たに発行して、その発行対象となった記録媒体に記録されている前記第1の識別情報と対応付けて管理し、前記盗難登録操作は、前記第1の識別情報、及び前記第2の識別情報を選択的に指定可能とすることを特徴とする遊技場用システム。
この発明によれば、分割発行処理が行われた場合には、受付処理時に対応付けていた第2の識別情報とは異なる新たな第2の識別情報を発行して、当該新たな第2の識別情報を発行対象となった記録媒体に記録されている第1の識別情報と対応付けて管理すると共に、盗難登録操作において第1の識別情報及び第2の識別情報を選択的に指定可能とする。これにより、遊技者の利便性を考慮して全発行処理と分割発行処理とを採用した場合、分割発行処理を利用して犯人が所有価値を盗難登録対象となる記録媒体とは異なる新たな記録媒体へと移行することが想定されるが、分割発行した場合に、分割先の記録媒体には第1の識別情報が記録されており、分割元の記録媒体には第2の識別情報が対応付けられることになり、更に、識別情報を選択的に盗難登録対象として指定可能とすることで、分割発行を利用した犯人の行動に柔軟に対応出来る。
図面中、1は遊技台、2は貸出装置(取込手段、遊技変換手段、発行手段、受付手段、回収手段)、3は各台計数機(台間装置、取込手段、遊技変換手段、発行手段、受付手段、回収手段)、5は管理装置(盗難登録手段、管理手段、判定手段、抑制手段)、27は持玉券(記録媒体)、100は遊技場用システムを示す。

Claims (3)

  1. 遊技者が遊技により獲得した遊技価値、或いは貨幣を取込み、取込んだ遊技価値、或いは貨幣を遊技者の所有価値として特定する取込処理を行う取込手段と、
    前記所有価値を遊技に使用可能な状態へと変換する遊技変換処理を行う遊技変換手段と、
    前記所有価値を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
    前記記録媒体を受付け、当該受付けた記録媒体により特定される所有価値を、対応する遊技台を遊技する遊技者の所有価値とする受付処理を行う受付手段と、
    受付処理により受付けられた記録媒体を回収する回収処理を行う回収手段と、を備えた台間装置を1の遊技台に対応して設けた遊技場用システムであって、
    前記記録媒体が前記発行処理により盗難された場合に、当該記録媒体のIDを指定することによって、当該記録媒体により特定される前記所有価値の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を受付け、当該盗難登録操作に応じて盗難登録処理を行う盗難登録手段と、
    前記所有価値と、その対応する前記記録媒体とを特定可能に管理する管理手段と、
    前記盗難登録操作の受付けに応じて、その盗難登録処理対象となる記録媒体に対応した所有価値が、前記所有価値に対して予め設定される所有価値が無くなったことを示す消尽基準値に達しているかを判定し、その判定結果により当該所有価値が無くなったことを特定する判定処理を行う判定手段と、前記判定処理の判定結果に応じて前記盗難登録処理を抑制する抑制手段と、を備えた管理装置と、
    前記台間装置と、を含んで構成されることを特徴とする遊技場用システム。
  2. 遊技者が遊技により獲得した遊技価値、或いは貨幣を取込み、取込んだ遊技価値、或いは貨幣を遊技者の所有価値として特定する取込処理を行う取込手段と、
    前記所有価値を遊技に使用可能な状態へと変換する遊技変換処理を行う遊技変換手段と、
    前記所有価値を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
    前記記録媒体を受付け、当該受付けた記録媒体により特定される所有価値を、対応する遊技台を遊技する遊技者の所有価値とする受付処理を行う受付手段と、
    受付処理により受付けられた記録媒体を回収する回収処理を行う回収手段と、を1の遊技台に対応して設けた遊技場用システムであって、
    前記記録媒体が前記発行処理により盗難された場合に、当該記録媒体により特定される前記所有価値の使用を抑制する盗難登録処理を行うための盗難登録操作を遊技台側にて受付け、当該盗難登録操作に応じて当該盗難登録操作を受付けた遊技台に対応する前記発行手段にて最新の前記発行処理の対象となった前記記録媒体に対して盗難登録処理を行う盗難登録手段と、
    前記所有価値と、その対応する前記記録媒体とを特定可能に管理する管理手段と、
    前記盗難登録操作の受付けに応じて、その盗難登録処理対象となる記録媒体に対応した所有価値が、前記所有価値に対して予め設定される所有価値が無くなったことを示す消尽基準値に達しているかを判定し、その判定結果により当該所有価値が無くなったことを特定する判定処理を行う判定手段と、
    前記判定処理の判定結果に応じて前記盗難登録処理を抑制する抑制手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  3. 前記抑制手段は、警告表示メッセージを表示することにより前記盗難登録処理を抑制することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
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