以下、本発明に係わる遊技用装置の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の遊技用装置1の概要を示す図である。この遊技用装置1では、管理装置13に、ネットワーク8を介して、島コンピュータ7、島端計数機9、精算機10、景品交換POS11、再プレー受付機12、発券機20、各遊技機2a、2b、5の上部に配備されるデータ表示機21、データ公開機22、がそれぞれ通信可能に接続される。また管理装置13には、管理装置13の管理データを表示したり、各種設定を行うパソコン17が接続される。管理装置13は外部のデータセンターと適宜接続させるようにしてもよい。
また、図7に示す如く、遊技機2a、2b、5、台間機3、4、6からの各種信号を台端末27で受けて島コンピュータ7に送信し、島コンピュータ7から管理装置13にネットワーク8を介して送信されるように構成されている。また、管理装置13からはネットワーク8、島コンピュータ7を介して、遊技台2a、2bの発射装置を発射できないようにするモータストップ信号等の各種指示信号が出力される。島コンピュータ7は、遊技機2a、2b、5が列設される各島に配備され、各遊技機2a、2b、5、各台間機3、4、6と通信可能に接続される。尚、島コンピュータ7を設けず、遊技機2a、2b、5、台間機3、4、6との通信をネットワーク8及び台端末27を介して行うことは可能である。ネットワーク8、台端末27と島コンピュータ7の間は、LAN、PLON、アークネット、ハイスピードリンク等の各種回線を適宜採用できるが、ここではLANを採用するのとする。
管理装置13は、記憶媒体の発行、回収、記憶媒体毎の各種有価価値の管理等を行う記憶媒体管理機能、景品毎の入庫数、景品交換や廃棄による出庫数等を行う景品管理機能、遊技機毎の遊技機の稼働情報を管理する遊技機管理機能(ホールコンピュータと呼ぶ)、会員毎の投資金額、獲得有価価値、勝敗情報、投資有価価値、等を管理する会員管理機能、を備える。
管理装置13は本実施例のように1台のコンピュータで構成してもよいが、例えば記憶媒体管理機能、景品管理機能、遊技機管理機能、会員管理機能毎に別々のコンピュータで互いに通信させながら、またはそれぞれ通信することなく構成させてもよいし、上記各機能を1台のコンピュータで行い、他のコンピュータのサポートを得て高速で処理する分散実行させるようにしてもよい。また1台のコンピュータが壊れた場合の保険として、同一制御させる例えばミラーサーバとしての機能を持たせて複数のコンピュータで構成させるようにしてもよい。
また、台間機3はCRユニットと呼ばれ、パチンコCR機2aに信号授受可能に接続され、パチンコCR機2aからパチンコ玉を貸し出す為にパチンコCR機2aと通信制御される。また台間機4は玉貸機、台間玉貸機、台間玉貸しサンド等と呼ばれ、パチンコ現金機2bに隣接して配備され、パチンコ現金機2bと台間機4の間は、特に通信を行わない。また台間機6は、台間メダル貸機または台間メダルサンドと呼ばれ、スロットマシン5に隣接して配備され、スロットマシン5と台間機6の間は特に通信を行わない。
また発券機20や台間機3、4、6では、現金を紙幣挿入口3h、4h、6h等に入金し、入金分の電子的データである度数有価価値に変換し、記憶媒体(非会員用ICカード、会員用ICカード、レシート、ICコイン等)に対応付けて記憶する。記憶媒体は、台間機3、4、6の返却ボタン3d、4d、6d(図3)を押圧するか、発券機20の返却ボタンを押圧することによって各装置の機体外に排出され、管理装置13にID情報と有価価値情報を送信し、管理装置13の記憶部に有価価値情報をID情報に基づいて記憶させる。
機体外に排出された記憶媒体を再び他の台間機3、4、6のカード挿入口3a、4a、6aに挿入すると、台間機3、4、6の制御部500は、カード挿入口3a、4a、6aの奥側に配置されたカードリーダライタから読み取ったID情報を管理装置13に送信し、管理装置13から返信される情報に基づいて特定される度数有価価値、または上記の如く紙幣挿入口3h、4h、6hに紙幣を挿入した結果生じた度数有価価値を減算し、減算した分の度数有価価値に相当する遊技媒体を貸し出し、貸し出した遊技媒体を遊技機2a、2b、5に投入することで遊技を行うことができる。
また、台間機3、4、6には、各台計数機3x、4x、6xが設けられ、遊技者が獲得したパチンコ玉やメダルを計数することができ、計数した結果を電子的データである獲得有価価値情報に変換し、記憶媒体(非会員用ICカード、会員用ICカード、レシート、ICコイン等)に対応付けて記憶する。獲得有価価値情報としては、持数(持玉数、持メダル数)、貯数(貯玉数、貯メダル数)等が例示できる。
なお、対応付けて記憶するとは、記憶媒体製造時に記憶されているか発券時に記憶媒体に書き込んだ識別情報であるID情報を読み取り、該ID情報と各種有価価値情報とを管理装置13にネットワーク8を介して送信し、管理装置13は受信した有価価値情報をID情報に基づいて記憶部に記憶させること、及び記憶媒体に有価価値を記憶することが例示できる。
持数と貯数について説明する。通常各台計数機3X、4X、6Xがない、島端計数機9でパチンコ玉やメダルを計数する場合、大当りを得て獲得した獲得玉数を玉箱に入れ、大当り後2回目の大当りを得るため特段手数料を支払うこともなく玉箱内の獲得遊技媒体を徐々に使って遊技するが、持数とは、各台計数機を遊技台各台に設ける場合、遊技客が不利にならないよう獲得玉を通常手数料なしで払い戻す為の獲得玉を計数した結果の有価価値であり、貯数は通常手数料ありで払い戻す持数とは分離して管理される有価価値である。持数と貯数の関係は、ある遊技台で獲得した持数に対応つけた記憶媒体を他の遊技台に挿入した場合、または翌日となった場合のいずれかの場合の設定に応じて、持数から貯数に変換される。上記他の遊技台に記憶媒体を挿入した際、持数から貯数に変換する場合、貯数には当日貯数と翌日貯数があり、本実施例では持数、当日貯数、翌日貯数それぞれ別個の任意の払い戻し手数料がかけられるよう構成されている。
遊技後記憶媒体を、精算機10に挿入すると、精算機10では、記憶媒体のID情報を読み取り、管理装置13にID情報をネットワーク8を介して送信する。管理装置13では、受信したID情報に基づいて度数有価価値を記憶部から読み出し、ネットワーク8を介して精算機10に返信する。精算機10では、返信された度数有価価値分の現金を外部に排出する。
また、遊技後、各台計数機3X、4X、6X、若しくは島端計数機9によって計数した遊技媒体(玉、メダル)数は獲得有価価値として、持数、貯数の各情報に変換され、記憶媒体から読み取ったID情報と、獲得有価価値情報とを、管理装置13にネットワーク8を介して送信する。管理装置13では、受信したID情報に基づいてこれら獲得有価価値情報である持数、貯数を記憶部に記憶する。
遊技後記憶媒体を景品交換POS11に挿入すると、景品交換POS11では読み取ったID情報をネットワーク8を介して管理装置13に送信する。管理装置13では受信したID情報に基づき記憶部から読み出した獲得有価価値(貯数、持数)をネットワーク8を介して景品交換POS11に返信する。景品交換POS11では、受信した獲得有価価値(貯数、持数)の合計値の範囲で、景品を店員の手渡しまたは景品払出機18からの払出動作に基づき引き渡すとともに景品交換した分の有価価値を獲得有価価値から減算し、残る獲得有価価値を管理装置13に、記憶媒体のID情報とともに送信し、受信した管理装置13では、残る獲得有価価値をID情報に基づいて記憶部に記憶させる。
また再プレー受付機12は、受け付けた記憶媒体から読み取ったID情報を管理装置13にネットワーク8を介して送信し、管理装置13では受信したID情報に基づき、記憶部から獲得有価価値(貯数)から所定額(例えば1万円分)を再プレー用有価価値として登録する。この再プレー有価価値は、台間機3、4、6に挿入された記憶媒体のID情報に基づき管理装置13との通信によって特定され、再プレーのための払戻に利用することができる。払戻の際、再プレーのために放出する玉数、メダル数以上の再プレー手数料分を加算した再プレー有価価値からの減算が行われるようにすることもできる。尚、再プレー受付機12を設けず、台間機3、4、6によってその機能を代替するようにしてもよい。
またデータ公開機22、データ表示機21は、挿入される記憶媒体のID情報を読み出して管理装置13に送信し、管理装置13では受信したID情報に基づいて読み出した遊技結果情報等をデータ公開機22、データ表示機21に返信する。データ公開機22、データ表示機21は、受信した遊技結果情報と、その他の遊技機に関る情報を表示することができる。尚、データ表示機21としては、図2におけるランプ板105に設置されるランプユニット21、または持数を表示する幕板102に設置される持数表示機205、または台間機3、4、6に配備される液晶表示部が例示できる。
ランプユニット21、持数表示機205は、台間機3、4、6に挿入される記憶媒体から読み取ったID情報を用いて、上記同様、遊技結果情報を表示するものとする。また遊技結果情報としては、持数情報、最近遊技した遊技台毎の遊技に使った遊技媒体数と遊技の結果得られた獲得遊技媒体数の差数情報、グループ設定した他の会員の遊技状況等を例示できる。
また他には、データ表示機21は各遊技機の上部に取り付けられ、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示する。データ公開機22は、各遊技機の、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を検索可能であり、その検索情報を表示部に表示する。
ここで、会員の遊技客とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技客を互いに識別するIDに基づいて管理装置13に登録され、会員用ICカードを有する遊技客をいう。また、非会員の遊技客とは、会員登録されていない一般の遊技客をいう。会員用ICカードや非会員用ICカードには、例えば、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有し、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることができる非接触型の記憶媒体などが使用される。
図2は、遊技機2を複数並設してなるパチンコ島100を示す斜視図である。
図2に示すように、パチンコ島100は、つま板101間に複数の遊技機2、2…が並設されており、遊技機2、2…間には、台間機3、4が挟まれた状態で配置され、その上部に幕板102が設けられている。この幕板102には、例えば、獲得した遊技媒体数に対応した表示機能を備える表示機205が設置され、その表示機205の下部には、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21が設置されている。遊技機2、2…および台間機3、4は、膳板103上に設置されている。
また、遊技機2、2…の前方には、各遊技機2、2…に対応して遊技客が座る椅子(図示しない)が配置される。さらに、各遊技機2、2…の下方に前方に突き出し、パチンコ島100に長手方向に設けられた天板104(カウンタともいう)上には、各遊技機2、2…のそれぞれに対応して、玉受部として機能する玉箱を設置する玉箱設置ベース(玉箱の下側のシート)が設置されている。また、玉箱に収容するパチンコ玉を台間機3、4下方に導く玉通路3Y、4Yは、その一端が玉箱におけるパチンコ玉を排出する開口部に対向するように配置され、他端側は、台間機3、4に着脱可能に挿入され、台間機3、4の下部を貫通して島内にパチンコ玉を返却する返却通路が配置されている。これら玉箱3X、4X、玉通路3Y、4Y、計数処理部503(図4A、台間機3、4の下部を貫通する返却通路、その返却通路内に配置されたけパチンコ玉を計数可能な金属探知する近接センサ)によって各台計数機3X、4Xを構成する。
なお、玉通路3Y、4Yは、パチンコ玉を計数する計数部ではパチンコ玉が整列していないと正確に計数できないので、パチンコ玉を整列させる必要があるため、玉箱の側からパチンコ玉を整列させる構成を備えることが好ましい。玉通路3Y、4Y内で整列させる構成を備える場合、玉通路400内で玉詰りが発生すると、玉通路400を分解して詰ったパチンコ玉を取り除く必要がある。そのため、上方が開口されて構成される玉箱において予めパチンコ玉を整列させる構成を備え、例えば、整列させる際にパチンコ玉が詰って流下しない場合、手でその詰りを取り除けるようにするのが好ましい。
また、玉箱には、玉箱に収容するパチンコ玉を撮像するカメラ(図示しない)が備えられ、玉箱300内にパチンコ玉が収容されているか否かを撮像し、撮像データを台間機3、4、6の制御部500又は管理装置13の制御部1300に送信する構成としてもよい。
また、遊技機2の表面側には、ガラス板が設けられ、ガラス板裏面1.5cm程度奥側には、釘等や入賞口、外れ玉回収口等を設けた遊技盤面2A、台本体2Aの前面のほぼ中央部にほぼ水平に設置される上皿2B、この上皿2Bの下部にほぼ水平に設置される玉受け皿2C、この玉受け皿2Cの右方に設置されるハンドル2Eが設けられている。また、玉受け皿2Cの下方には、所定の距離をおいて玉箱が配置される。
遊技機2は、上皿Aに入れられたパチンコ玉を、ハンドル2Eを回動することで遊技機盤面2A内に打ち込み、入賞して獲得した出玉を上皿2Bおよび玉受け皿2Cで受ける。この玉受け皿2Cの底部には、開口を有し、この開口を閉じている受け皿シャッタ2Dを、玉受け皿2Cの前面に設けられたシャッタ操作部2Fを遊技客が所定方向に動作することで開くことができる。この受け皿シャッタ2Dが開くことで、玉受け皿202内のパチンコ玉を、玉受け皿202の下方の玉箱300内に排出可能となる。
また、遊技機2は、遊技に際して遊技機2に投入されたパチンコ玉を排出する排出管を備え(図示しない)、排出管はパチンコ玉を樋状のどぶ(図示しない)に導出するよう配設され、遊技機2から排出されたパチンコ玉が排出管を介してどぶへ回収される。
そして、各遊技機2の排出管夫々には、排出するパチンコ玉(アウト玉と呼ぶ)を検知するアウトメーター(図示しない)が設けられる。アウトメータは、遊技機2毎に設けられ、遊技機2の下部に設けられた排出口より排出されるアウト玉を検知して1玉1パルス、または10玉1パルスで矩形波(アウト信号)を出力する。アウト玉は遊技者がパチンコ遊技機の盤面内に打ち込んだ玉の全てであり、入賞玉もはずれ玉も両方含まれた玉数となる。
さらに、アウトメータ(図示しない)の出力した矩形波は、台端末27のIOポート、島コンピュータ7、ネットワーク8、管理装置13に送信し、管理装置13では、制御部1300が記憶部に遊技機2a、2b毎にアウト数として記憶管理する。アウト数のカウント機能は、本実施例では島コンピュータ7が矩形波のONをカウントして累積したアウト数とするが、台端末27、管理装置13に設けてもよい。
アウトメータ以外にはパチンコ現金機2bに用いられるセーフメータ(パチンコ機島内の上部に設けられた上皿に供給するパチンコ玉を1玉1パルス、10玉1パルスで矩形波を出力する)(セーフ信号)、パチンコCR機2a本体から出力されるセーフメータ相当出力(セーフ信号)、遊技者が多数のパチンコ玉を獲得可能な状態である旨を表す大当り信号(パチンコ機本体から出力)、大当りとなる確率が通常(例えば1/400)より高い(1/60)確率変動状態(確変状態と呼ぶ)である旨を示す確変信号、台間機3、4、6から出力される売上信号等が上記アウトと同様に管理装置13に入力される。なおセーフ信号とは、賞として払い出された玉数を示し、パチンコCR機2aにパチンコ現金機2bに用いるセーフメータを上記上皿に付けても、パチンコCR機2aの上皿への供給玉数には、パチンコCR機2a本体から貸し出される貸出玉数を含むので純粋な賞玉とならない。このため管理用の規格として、パチンコCR機2a本体が、純粋に賞として払い出した玉数を示すセーフ相当出力が、パチンコCR機2a本体から出力されている。
一方、遊技機5(スロットマシン)は、遊技客が遊技機5に投入するメダル1枚毎に出力されるIN信号、賞として遊技機5の下皿に払い出される際にメダル1枚毎に出力されるOUT信号、BB信号(ビックボーナスである旨を示す信号、1回あたり400枚程度獲得可能)、RB信号(レギュラーボーナスである旨を示す信号、1回あたり100枚程度獲得可能)、を遊技機5本体から出力され、上記アウトと同様管理装置13に入力される。
上記アウト信号、IN信号は、遊技場側の利益となる利益要素である。また上記セーフ信号、OUT信号は、遊技場側の損となる不利益要素である。
次に、上記した本発明に係る玉箱部材を備えた台間機3、4と、メダル用台間機6について説明する。
図3Aは、台間機3(CRユニット)を正面から見た平面図である。図3Bは、玉貸機4(台間機4)を正面から見た平面図である。図3Cは、台間メダル貸機6を正面から見た平面図である。図4Aは、台間機3、4の内部構成を模式的に示した図である。図4Bは、メダル用台間機6の内部構成を模式的に示した図である。
台間機3(ユニット)は、遊技機2と情報通信ができるので、遊技機2の貸出ボタン3Bが押されると、遊技機2内部から遊技機2の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができる。一方、台間機4は、遊技機2と情報通信ができないので、パチンコ玉は、サンドのノズルより遊技機2の上皿へ供給される。台間機3(ユニット)のノズルは、貸玉時に100円25玉を遊技機から払い出す従来の貸玉に代えて、消費税を徴収した22玉または23玉をノズルから貸し出すとか、貯玉を遊技に供する為に再度放出する所謂再プレー時にはノズルから払う出す為に設けられている。
また、各台間機3、4、6には、カード挿入口3a、4a、6a、貸出ボタン3b、4b、6b(遊技機に貸出ボタンを有しているので台間機3(ユニット)にはない場合もある。)、再プレー用貸出ボタン3c、4c、6c、返却ボタン3d、4d、6d、表示部3e、4e、6e、ランプ3f、4f、カード回収部3g、4g、紙幣挿入口3h、4h、6h、玉通路挿入口3i、4i、開口部3j、4j、計数ボタン6k、メダル投入部6m、メダル投入口6n、メダル排出部6p、ノズル6q、返却メダル受け皿6r、メダル返却口6s、各台計数機6Xなどが設けられている。(図3A、図3B、図3C)
なお、紙幣挿入口6h、表示部6e、カード挿入口6aおよび各種ボタンの配置位置は、図3Cに示された位置に限られるものではなく、適宜変更可能である。また3e、4e、6eの一部にはカメラ(図示しない、以後台間カメラと呼ぶ)が埋め込まれ、当該台間カメラは遊技客の方向を撮影可能にセットされている。カメラは遊技者の識別を行い、遊技開始、遊技終了を特定するのに定期的、または記憶媒体の抜き挿しに応じて撮影される(遊技開始判定手段307、遊技終了判定手段308、遊技者認識手段309)。
表示部3e、4e、6eの一部に埋め込まれたカメラによって撮影した、遊技客を含んだ撮像データに基づいて、台間機3、4、6の制御部500は、遊技者を識別し、管理装置13の制御部1300に台端末27、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して送信する。
また、メダル用台間機6の正面ほぼ中央には、計数するメダルを受け入れるメダル投入口6nを有する各台計数機6Xが遊技客側に突出して設けられている(図3C)。また、メダル用台間機6の正面下方には、貸し出されたメダルを排出するためのメダル排出部6pが設けられている(図3C)。このメダル排出部6pの上部には、例えば、メダル投入口6nから各台計数機6Xに投入されたメダルのうち、使用することができないメダル(例えば、偽造メダルなど)が、メダル返却口6sを介して返却される返却メダル受け皿6rが設けられている。(図3C、図4B)
また、図4A、図4Bに示すように、台間機3、4内には、制御部500、カード処理機501(カードリーダライタ)、電源回路502、計数処理部503、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504などが設置されている。制御部500は、電源回路500より電源供給を受けて駆動し、外部のネットワーク8、島コンピュータ7、台端末27、通信インターフェース(通信IFと呼ぶ)500aを介して、管理装置13と情報授受を行う。
図4A、図4B、図5に示すように、制御部500は、電源投入時に起動されるOSソフトが記憶されたROM500c、計算過程や各種データ、ダウンロードされるアプリケーションソフトが記憶されるRAM500d、そしてROM500c、RAM500dに記憶されたOSソフト、アプリケーションソフト、各種データに基づいて演算、プログラムの実行を行う中央演算装置CPU500bが設けられている。
通信IF(図5通信手段399)は、電源ラインに重畳された高周波の周波数バンド毎に、意味のある情報をバンドパスフィルタを介して取り出し、CPUから読み取り可能なIOポートに記憶させ、短周期に更新させる。
カード処理機501は、記憶媒体読取手段301として機能し、内部の構造が、カード挿入口3a、4a、6aの近傍にカード挿入の検知をする光学式センサが設けられ、同近傍から奥側にかけてカードを排出、または内部側に取り込む為の無端ベルトが入口側ローラと奥側ローラに掛け渡され、カード表面にベルトの摩擦力により押圧してカードを順逆各方向に搬送する。カード処理機501の中央部には、ICカードと交信するためのアンテナとアンテナで送受信した情報を処理するためのIC部で形成されるリーダライタ部が配備される(記憶媒体読取手段301)。その奥側には、非会員用ICカードを再発行可能に5枚程度貯留可能な一時貯留部と、その下方に配備されるカード回収部3g、4g、6gに至る回収口がカード処理機奥側下端部に開口する。そして回収口と、一時貯留部の間には、いずれか一方の導く為の振り分け案内板が配備され、一時貯留部が満杯の場合、非会員用ICカードを回収口側へと導く。
また制御部500は、紙幣識別装置504で受けた紙幣を識別し、紙幣の額に対応した新たな度数有価価値を算出する。この時、RAMに記憶された残度数有価が0でなければ残度数有価価値に新たな度数有価価値を加算し、最終的な度数有価価値を算出する。残度数有価価値がない場合新たな有価価値が最終的な度数有価価値となる(有価価値処理手段302)。ここで、制御部500は、カード処理機501内のカードリーダライタの位置に記憶媒体が存在しないと判定した場合には、搬送ベルトを駆動し、一時貯留部から非会員用ICカードを取り出してカードリーダライタの位置迄搬送し、非会員用ICカードのID情報をカードリーダライタにより読み出す。
ここで制御部500は、一時貯留部に設けられた光学式センサの透過状態を検知することで一時貯留部に非会員用ICカードがないと判定した場合、「Card」と表示部3e、4e、6eに表示し、カード補充モードに以降する。店員が巡回し、「Card」の表示を見ると、遊技中にも関らず、店員によるカード挿入口3a、4a、6aへの非会員用ICカードの補充を受けて、制御部500は、リーダライタ部迄搬送する。
その際、制御部500は、リーダライタ部からの受け入れた記憶媒体の記憶情報を読み取り、記憶情報に基づいて正常と判定した場合であってリーダライタ部において待機させ、異常と判定した故障カードや異物等である場合、カード挿入口3a、4a、6aに抜き取り可能な位置迄戻す。一方、カード挿入口3a、4a、6a付近に設けられた光学式センサが次のカードの挿入を検知した場合であってリーダライタ部のカードに対応付けられた有価価値がない場合、搬送ベルトを駆動し、一時貯留部にカードを導き貯留する。そして一時貯留部がカードで満杯になるか店員のリモコン操作によりカード補充モードを終了する。
また制御部500は、返却ボタン3d、4d、6dが押されたことをボタン検知部が検知した旨の信号受けたことに基づき、下記のA)からC)いずれか処理を行う(記憶媒体返却手段)。
A)カード処理機501内に会員用ICカードが存在すると判定した場合、当該会員用ICカードに、RAM500dに記憶保持される現在の獲得有価価値情報(持数、貯数、再プレー用貯数)、及び度数有価価値情報の上記既述した対応付け処理を行った後、カード処理機501の内部に設けられた搬送ベルトを駆動し、カードを外部から取り出し可能な位置まで搬送する。
B)カード処理機501内に非会員用ICカードが存在すると判定した場合であってかつRAM500dに記憶保持される現在の獲得有価価値情報(持数、貯数、再プレー用貯数)、または度数有価価値情報が0でないと判定した場合、非会員用ICカードに現在の獲得有価価値情報(持数、貯数、再プレー用貯数)、及び度数有価価値情報の上記既述した対応付け処理を行った後、カード処理機501の内部に設けられた搬送ベルトを駆動し、カードを外部から取り出し可能な位置まで搬送する。
C)カード処理機501内に非会員用ICカードが存在すると判定した場合であってかつRAM500dに記憶保持される現在の獲得有価価値情報(持数、貯数、再プレー用貯数)、及び度数有価価値情報が0であると判定した場合、カード処理機501の内部に設けられた搬送ベルトを駆動し、一時貯留部に搬送して貯留する。
また制御部500は、カード挿入口3a、4a、6a付近に設けられた光学式センサが新たなカード挿入を検知した場合であって既にカードリーダライタ部にあるカードが会員用ICカードもしくは非会員用ICカードであって有価価値情報が0でない場合には、挿入阻害棒を突き出し新たなカードの挿入を禁止させる。一方、カードリーダライタ部にカードがないか、または非会員用ICカードの有価価値が0である場合には、新たなカードの挿入を受け入れ、カードリーダライタ部に既にある非会員用ICカードを、一時貯留部に搬送するとともに、新たな非会員用ICカードをリーダライタ部に搬送する。
また制御部500は、新たに受け入れた記憶媒体のID情報を、管理装置13に送信し、管理装置13からの返信に基づいて各種有価価値を特定し、表示部3e、4e、6e、データ表示機21、及び持数表示機205に各種有価価値を表示する。そして、特定した各種有価価値の範囲内で貸出ボタン3b、4b、6bが押圧されたことに基づき遊技媒体を貸し出したり、再プレー用払戻ボタン3c、4c、6cが押圧されたことに基づき再放出する為の処理を行う。その際、遊技媒体の貸出であれば、貸し出した遊技媒体数に相当する度数有価価値を、記憶媒体に対応付けられた度数有価価値から減算し、再放出であれば、再放出した遊技媒体数に対応する、持数、貯数分を、記憶媒体に対応付けられた持数、貯数から減算する。減算した度数有価価値、持数、貯数は既述の如く、記憶媒体の返却時に管理装置13に登録する(有価価値処理手段302)。
尚、制御部500は、カード処理501に新たに受け入れた記憶媒体から読み出したID情報から、管理装置13に問い合わせて特定された有価価値の一種である持数があると判定した場合、電源投入時に管理装置13から送信された店側の設定によっては、持数情報を当日貯玉情報に変換し、管理装置13の制御部1300では日付更新処理時に当日貯玉情報を翌日貯玉情報に変換する(有価価値処理手段302)。
また、台間機3、4を構成する計数処理部503(各台計数機3X、4X)の場合、台間機3、4の遊技者側から島内に傾斜した返却通路を備え、返却通路内には、パチンコ玉の流入を阻止する為のシャッタ機構と、その奥側にはパチンコ玉を計数する為の金属体を検知する近接センサが配備されて構成される。
近接センサがパチンコ玉の流下を検知すると、制御部500は、管理装置13から受信した、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定値>0の条件が成立する範囲で、シャッタを開として計数させる。該条件が不成立、遊技機のガラス扉の開、異常な電波に検知時にはシャッタを閉とし、計数を阻害させるとともに、返却ボタン3d、4d、6dが押されたことをボタン検知部が検知したとしても記憶媒体の返却を行わず、アラームして店員に報知する(返却禁止手段304)。そして、当該条件不成立、遊技機のガラス扉の開、異常な電波に検知時には、制御部500は、返却動作に伴う各種有価価値のRAM500dにおけるクリア、表示部3e、4e、6e、データ表示機21、持数表示機205における各種有価価値のクリアを行わない(クリア禁止手段306)。
一方、台間機6の台間メダル貸機に付帯の計数処理部505(各台計数機6X)(特願2010−083491等で例示)は、メダル投入口6nから投入されたメダルを、横倒し状態に整列後、上部からのカメラによる画像認証及び計数を行い(計数は、樋側排出口近くに設けた近接センサによって行うようにしてもよい)、受入方向に垂直な左右のいずれかの方向に傾斜する傾斜面に沿って滑落流下させ、横倒し状態から縦立状態に変位させる。その後、縦立状態となったメダルを台間機6の側面に沿って島奥方向に転動流下させる流下通路にて、転動流下せしめる。
当該流下通路途中に、カメラによる画像認証によって偽と判定されたメダルは、メダル排除手段である流下通路の一方(下側)通路を外し、遊技客側に傾斜してNGメダルを流下返却する返却通路を介して、メダル返却口6sを経由して返却メダル受け皿6rに返却する。一方、画像認証によって真と判定されたメダルは、引き続き流下通路を転動流下させ、樋側排出口6tを介して島内のメダル洗浄装置迄搬送するメダル搬送装置に導く。
尚、各台計数機6Xにおけるメダルの計数は、制御部500は、遊技開始からの累積獲得メダル数(OUT累積値)−遊技開始からの累積IN玉数(遊技に使った玉数)−所定値>0の条件が成立する範囲で計数を許可し、該条件不成立の場合計数を禁止させる。なお、制御部500は、計数を許可する場合、上記メダル排除手段を作動させず、件数を禁止させる場合、上記メダル排除手段を作動させる。
これら各台計数機3X、4X、6Xによって計数した獲得遊技媒体数は、制御部50によって電子的データである持数(持玉数、持メダル数)に変換され、RAM500dに記憶される旧持数に加算し、合計値を新しい持数として、RAM500dに記憶させ、表示部3e、4e、6e、及び持数表示機205に新しい持数を表示させる(有価価値処理手段302)。
また会員用ICカードをカード処理機501内のカードリーダライタ部に検知すると制御部500が判断した場合、管理装置13からカードID情報に基づいて特定される各種有価価値を受信するが、各種有価価値の内、貯数については、表示部3e、4e、6eのタッチパネルのボタン操作に従い、当該貯数の範囲で再プレー用貯数として登録する。その際制御部500は、貯数から再プレー用貯数分を減算し、RAM500dに記憶する。再プレー用貯数は、既に上記した記憶媒体の返却時に、残りの再プレー用貯数分を0として、貯数に残りの再プレー用貯数を、返却カードのID情報とともに管理装置13に送信し、受信した管理装置13ではID情報に基づいて貯数を記憶する。
尚、再プレー貯数を登録する際表示部3e、4e、6eのタッチパネル上に、数を表示して、暗証入力による認証を行うようにしてもよい。
また制御部500は、遊技開始判定手段307として、遊技終了(電源ON直後には遊技終了状態から開始される)状態と判定中において、
1)紙幣識別装置504からの入金を検知した旨の情報を受けた場合、
2)カード処理機501のリーダライタの読み取りに基づく正規記憶媒体であると判断した場合(正規判定するロジックを備えず、単にID情報、有価価値等の所定の情報を読み取りできればこの正規判定に含まれる)、
3)遊技機からの排出遊技媒体の検知として例えばアウト信号、スロットマシン5であればIN信号が検知された場合(アウト信号、IN信号のでることが確実な状況を検知すれば、信号検知ロジックを遊技用装置として必ずしも必要ない)、
4)遊技媒体の払出が検知として例えばセーフ信号、スロットマシン5であればOUT信号が検知された場合(セーフ信号、OUT信号のでることが確実な状況を検知すれば、信号検知ロジックを遊技用装置として必ずしも必要ない)、
5)遊技機2a、2b、5における各台計数機3X、4X,6Xによる遊技媒体の最初の計数、
6)パチンコ遊技場が、上記既述の台間カメラを配備した際には、台間カメラによって新たな遊技客を認識した場合、
の1)から5)から、パチンコホールの設定によって選択された、少なくとも1つのAND条件、またはOR条件(第1の所定条件)が成立した場合、「遊技開始」と判定される。
上記第1の所定条件は、管理装置13にて行うようにしてもよい。尚、上記3)、4)の条件を採用する場合、台間機3、4、6には、アウト信号、セーフ信号、IN信号、OUT信号、大当り信号、確変信号、BB信号、RB信号等が台端末27から通信IF(通信手段399)を介して入力される。
また制御部500は、遊技終了判定手段308として、「遊技開始」状態と判定中において、
A)台間機3、4、6におけるカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)の返却ボタン等の押圧(「指示」)検知(カード処理機501にカードがないことの検知でもよい)後に、全ての有価価値(貯数(当日貯玉数、当日貯メダル数、翌日貯玉数、翌日貯メダル数)、再プレー用貯玉数、再プレー用貯メダル数、持数(持玉数、持メダル数)、度数有価価値)が、機体内部の記憶部(例えばRAM500d)、機体内部であるカード処理機501に取り込んだ記憶媒体(会員用ICカード、非会員用ICカード)の記憶部において0である場合、
B)台間機3、4、6におけるカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)の返却ボタン等の押圧(「指示」)検知(カード処理機501にカードがないことの検知でもよい)後に、遊技機からの排出遊技媒体の検知として例えばアウト信号、スロットマシン5であればIN信号が所定時間(例えば1分)検知されない場合(アウト信号、IN信号のでることが確実な状況を検知すれば、信号検知ロジックを遊技用装置として必ずしも必要ない)、
C)台間機3、4、6におけるカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)の返却ボタン等の押圧(「指示」)検知(カード処理機501にカードがないことの検知でもよい)後に、遊技媒体の払出が検知として例えばセーフ信号、スロットマシン5であればOUT信号が所定時間(例えば1分)検知されない場合(セーフ信号、OUT信号のでることが確実な状況を検知すれば、信号検知ロジックを遊技用装置として必ずしも必要ない)、
D)スロットマシン5においては、遊技開始からの累積獲得メダル数(OUT累積値)−遊技開始からの累積IN玉数(遊技に使った玉数)−所定メダル数≦0、パチンコ遊技機2a、2bにおいては、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定玉数≦0の場合、
E)パチンコ遊技場が、上記既述の台間カメラを配備した際には、「遊技開始」の判定時(第1の所定条件成立時)台間カメラによって認識された新たな遊技客が認識されなくなって所定時間(例えば1分)経過した場合、
のA)からE)から、パチンコホールの設定によって選択された、少なくとも1つのAND条件、またはOR条件(第2の所定条件)が成立した場合、「遊技終了」と判定される。
上記第2の所定条件は、管理装置13にて行うようにしてもよい。尚、上記B)、C)の条件を採用する場合、台間機3、4、6には、アウト信号、セーフ信号、IN信号、OUT信号、大当り信号、確変信号、BB信号、RB信号等が台端末27から通信IF(通信手段399)を介して入力される。
上記「遊技開始」、「遊技終了」は、その状態と判定したタイミングで、制御部500が通信IF、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に通知する。管理装置13の制御部1300は、当該通知に従って、上記「指示」のなされる以前のカードID情報、台ID情報に基づいて、それぞれ遊技者毎の稼働データと、台ID毎かつ遊技者毎の稼働データとして集計する。尚上記「指示」のなされる以前のカードID情報、台ID情報は、「遊技開始」、「遊技終了」の各タイミング、及び上記「指示」のなされた記憶媒体の機外への排出時近傍のタイミングで管理装置13に、上記同様通知される。
上記「遊技開始」から「遊技終了」迄、例え遊技者が大当りを得て記憶媒体を台間機3、4、6から抜き取っても、1人の遊技者としての正しい遊技機間が特定でき、その間管理装置13において、遊技者毎の稼働データを正しく集計できるようになる。
また異常状態判定手段310として、制御部500が、パチンコ遊技機2a、2bにおいては、遊技機のガラス扉の開、電波の連続的検知時、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定玉数>0の条件が不成立、の各場合のいずれかを検知した場合に異常状態と判定する。
他の異常状態判定手段310として、制御部500が、スロットマシン5においては、遊技開始からの累積獲得メダル数(OUT累積値)−遊技開始からの累積IN玉数(遊技に使った玉数)−所定メダル数>0、スロットマシン前面扉の開、各台計数機6Xにおける電波の連続的検知のいずれかを検知した場合に異常状態と判定する。
また異常回数計数手段311として、制御部500は、上記「遊技開始」から上記「遊技終了」迄の間の、上記異常状態判定手段310にて異常と判定した回数をカウントするものである。
また異常状態判定手段310として、制御部500が、パチンコ遊技機2a、2bにおいては、遊技機のガラス扉の開、電波の連続的検知時、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定値>0の条件が不成立、の各場合のいずれかを検知した場合に異常状態と判定する。
他の異常状態判定手段310として、制御部500が、スロットマシン5においては、遊技開始からの累積獲得メダル数(OUT累積値)−遊技開始からの累積IN玉数(遊技に使った玉数)−所定値>0、スロットマシン前面扉の開、各台計数機6Xにおける電波の連続的検知のいずれかを検知した場合に異常状態と判定する。
上記異常状態判定手段310において、所定玉数、所定メダル数をそれぞれ2段階にわけ、第1の所定玉数、第2の所定玉数、第1の所定メダル数、第2の所定メダル数、を夫々設け、第1の所定玉数>第2の所定玉数、第1の所定メダル数>第2の所定メダル数とし、第1の所定玉数、第1の所定メダル数で異常判定を行う場合、即座にアラームし、また上記返却禁止手段304、上記クリア禁止手段306、及びシャッタ閉、計数ストップ等を行い、第2の所定玉数、第2の所定メダル数で異常判定を行う場合、異常回数は計数手段311で、所定回数以上にカウントした場合、アラームし、また上記返却禁止手段304、上記クリア禁止手段306、及びシャッタ閉、計数ストップ等を行うようにすると、不正を時間をかけて正しく検知できる。
同様に、単発的な電波検知は、上記異常回数計数手段311で所定回数検知した場合に、アラームし、また上記返却禁止手段304、上記クリア禁止手段306、及びシャッタ閉、計数ストップ等を行い、連続的な電波検知は、1回の検知でアラームし、また上記返却禁止手段304、上記クリア禁止手段306、及びシャッタ閉、計数ストップ等を行うようにするとよい。上記アラーム、異常回数計数手段311による異常のアラーム、異常状態判定手段311によるアラームは、通信IF、島コンピュータ7、ネットーワーク8を介して管理装置13に通知される。
以下図6A、図6B、図6Cのフローチャートを参照して台間機3、4、6の動作説明する。以下で説明するフローチャートは、台間機3、4、5における制御部500により実行されるものであるが、制御部500は、電源ON起動時に起動される基本プログラムをROMから読み出して管理装置13から制御に必要な初期データを受けて初期設定を終える。次いで、ホール外のダウンロードセンタ(図示せず)から台間機3、4、6に係る新規プログラムが管理装置13に外部専用通信回線を介して管理装置13にダウンロードされる。管理装置13の制御部1300は、電源ON起動時に、ネットワーク8を介して、設定された各種機器からの応答を受けて通信可能か否かを判断し、通信可能と判断した場合、受信した新規プログラムの更新があれば、台間機3、4、6にネットワーク8を介して新規プログラムを送信する。台間機3、4、6における制御部500においては、通信インターフェースを介して受信した新規プログラムをRAM等で構成される記憶部500dの所定のメモリ領域に記憶させる。(以上図示しない基本プログラム)
まず図5Aから説明する。基本プログラムを実行した制御部500は、記憶部500dから読み出しステップS108から順次実行し、各種条件分岐を経てリターンに至るとスタートに戻る。尚、本実施例では逐次実行型フローチャートではなく、実際に製品に採用される、スタートからリターンまで高速(CPUの処理速度にもよるが例えば1msec間)にループして繰り返し実行する形態を説明する。
制御部500はステップS105において、初期設定として、タッチパネルで形成された表示部3e、4e、6eを用いて、各種指示入力を受け付ける。会員用ICカードをカード処理機501に受け入れていれば、会員毎の遊技データ(これまでの戦績、好みの台の空き状況等)と一般データを表示し、非会員用ICカードを受け入れていれば、一般データとして、この台の大当り回数とか、スランプグラフ、現在の度数情報、持数情報等を表示する。また、会員用ICカードを受け入れている場合には、再プレーを希望する旨の指示ボタンを受けた場合、暗証認証させ、貯数の範囲で、再プレー用貯数を登録し、再プレーフラグを1にセットする。
制御部500はステップS106において、上記台間カメラが配備されない場合ステップS107に移行し、台間カメラが配備される場合には、図示しないタイマー割込みで起動される10秒毎のルーチンで新たな撮像データがあった場合、そして前回の顔認証がなされていない場合に、顔認証(従来技術)可能か否かを判別する(ステップS106、遊技者認識手段309)。
次いで制御部500はステップS107において、上記遊技開始判定手段307で記載した通り「遊技開始」を判定する。「遊技開始」と判定した場合、記憶部500dにその旨を記憶し、その旨の情報と絵台間機を特定可能な台間機ID情報、撮像データがもしあれば撮像データと、カードがカード処理機501にあり交信できる場合はカードID情報を管理装置13に、ネットワーク8を介して通知しステップS108へ移行する。「遊技開始」を判定しない場合、なにもしないでステップS108へ移行する(ステップS107、遊技開始判定手段307)。
次いで制御部500はステップS108において、上記遊技終了判定手段308で記載した通り「遊技終了」を判定する。「遊技終了」と判定した場合、記憶部500dにその旨を記憶し、その旨の情報と絵台間機を特定可能な台間機ID情報と、「遊技開始」と判定された間に挿入されていた最初のカードのID情報を管理装置13に、ネットワーク8を介して通知しステップS1081へ移行する。「遊技終了」を判定しない場合、なにもしないでステップS1081へ移行する(ステップS108、遊技開始判定手段308)。
次いで制御部500はステップS1081において、上記異常状態判定手段310、上記異常回数計数手段311を既述したとおりに実行し、異常状態と判定した場合、または異常回数計数手段によって異常回数が所定値を超えた場合、上記クリア禁止手段306及び上記返却禁止手段304の実行を行う旨の情報をRAM500dに書き込んだ後ステップS109に移行し、そうでない場合には何もせずにステップS109に移行する。
次いで制御部500はステップS109において、各台計数機401における計数処理部503からの近接センサ出力を1パルス1玉にてカウントし、そのカウント値を旧持数情報に加算(パチンコ機の場合持玉数、スロットマシンの場合持メダル数)して新たな持数情報に更新する(有価価値設定手段の一例)。当該持数情報を台間機3、4、6の表示部3e、4e、6eに表示し、外部の表示機に持数情報を出力する。近接センサの出力は正弦波のようになるので、波形整形回路で矩形波としたロー状態からハイ状態に移行するエッジで1を加算する。上記の如く、計数処理部503によってカウントし、カウント値を持数情報(有価価値情報の1つ)とし記憶部500dに記憶させた後、当該持数情報を記憶媒体と対応付ける有価価値対応付手段を行うが、有価価値対応付手段について、以下3パターンを説明する。
第1のパターンとして、カード(会員用ICカード、非会員用ICカード)を台間機3、4、6に備えられたカード処理機501へ外部から挿入されてリーダライタ部迄搬送して受け付けていた場合、定期(例えば1秒毎)に制御部500は記憶媒体から読み出したID情報と、持数情報と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報を管理装置13の制御部1300に送信し、管理装置13の制御部1300では受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。この場合の持数情報は、外部から挿入されたカードに対応つけることになるので、U計数値(所有者不明の計数値)として処理しない。なお、持数情報が、カードの受け付けのない状態で生じたU計数値(U有価価値の1例)である場合であって、外部から挿入された新たなカードにU計数値を対応付ける場合には、上記と同様に、後程詳述するステップS135において、外部から挿入された新たなカードのID情報と、U計数値と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報とをカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)に記憶、又は、管理装置13に送信し、管理装置13では受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
第2のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部から取り出したカード(非会員用ICカード)をリーダライタ部迄搬送して受け付けていた場合、定期(例えば1秒毎)に制御部500は記憶媒体から読み出したID情報と、持数情報と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報、ステップS108にて判定した継続遊技中に生じたU計数値である旨の情報であるflg=3の情報、を管理装置13の制御部1300に送信し、管理装置13の制御部1300で0は受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、貯留部から取り出して受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
ここで「終了判定」でないとステップS108にて判定していれば、持数情報をU計数値として、該U計数値、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻、台間機3、4、6の識別情報(ID)を自機の記憶部500d、又は現在貯留部から取り出したカードに記憶するとともに、通信インターフェース回路、ネットワーク8を介して管理装置13の制御部1300へ送信し、管理装置13の制御部1300では受付けたこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶する。(ステップS109)
第3のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部に予備のカード(非会員用ICカード)が存在せず、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRAMを用いてもよい)のIDを読み出し、そのID、計数結果に対応する持数情報をU計数値として、該U計数値、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報、カードがない状態で生じたU計数値である旨の情報であるflg=2の情報、を管理装置13の制御部1300に送信し、管理装置13の制御部1300では受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、Pタグに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
ここで、持数情報であるU計数値、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻、を自機の記憶部500dに記憶するとともに、通信インターフェース回路及びネットワーク8を介して管理装置13の制御部1300へ送信し、管理装置13の制御部1300では受付けたこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶する。(ステップS109)
次いで制御部500はステップS110を実行する。紙幣識別装置(ビルバリ)504は、紙幣挿入口3h、4h、6hの入り口部分に配置された光学式センサからの信号を制御部500が定期的に受ける。光学式センサが何も検知しない場合にはステップS120に移行する。制御部500は光学式センサがなんらかの物体の挿入を検知したと判断した場合には、ベルト搬送を開始するとともに識別用光学式センサ及び識別用磁気式センサからの出力を読み取り、1000円、2000円、5000円、10000円のいずれかの紙幣のパターンに受け入れた物体が合致するか否かを判定し、いずれかの紙幣パターンに合致する場合には受け入れた紙幣の種別を特定して記憶部500dに記憶するとともにステップS111へ移行し、合致しない場合にはベルト搬送を逆転させて外部に受け入れた物体を排出する。(ステップS110)。なおステップS110は、有価価値処理手段302の1態様としての、入金分の度数を設定する際の入金額を特定する為の処理の一部を構成する。
ステップS110の判定で、Yesの場合、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS111)。
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3a、4aから新たな会員用ICカードまたは新たな非会員用ICカードが挿入されるのを防止する(ステップS112)。但し、カード貯留部に貯留カードが1枚もない場合には、カード受け入れ防止を行わない。
続いて、紙幣識別装置(ビルバリ)504は、紙幣種別を制御部500に出力し、制御部500は紙幣種別に対応する、1度数100円で換算した度数情報を演算する(有価価値設定手段の1例)。制御部500はカード処理機501内に常に会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されたか否かを判定し、カード処理機501内に、会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード処理機501に挿入されていることが判定された場合、カード処理機501で会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDが読み取られ、制御部500に出力される(ステップS113)。
制御部500は、読み取ったIDの情報と度数情報を島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、または/及び、度数情報を会員用ICカードまたは非会員用ICカードに書き込む(ステップS113)。管理装置13に送信された度数情報は、管理装置13のデータベース部にID情報に基づいて管理装置13に記録される(ステップS113)(有価価値対応付手段の1例)。ここで挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードが読み取りまたは書き込みが不可能な場合は、カード処理機501は、会員用ICカードまたは非会員用ICカードを返却する。
なお、この場合のように外部から挿入されたカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)に度数情報を対応付ける場合、該度数情報はU度数(U有価価値の1例)として処理しない。度数情報が、カードの受け付けのない状態で生じたU度数(所有者不明の度数有価価値)である場合であって、外部から挿入された新たなカードにこれらU度数を対応付ける場合には、後程詳述するステップS135において、外部から挿入された新たなカードのID情報と、U度数と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報とをカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)に記憶、又は、管理装置13に送信し、管理装置13では受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。(ステップS113)
この度数情報は、制御部500からIDとともに管理装置13に出力され、管理装置13の記憶部において受けた度数情報及び発生日時情報をID毎に記録される(ステップS113)(有価価値対応付手段の1例)。なお、U有価価値であるU計数値、U度数は、それぞれ持数情報、度数情報とは別個に管理され、管理装置13の記憶部、各カードに別個に累積的に記憶されるものであるが、持数情報、度数情報、U計数値、U度数が生じるたびに、管理装置13の記憶部にヘッダ情報によって何の情報なのかを判るように記憶するようにしてもよい。
一方、カード処理機501によって、会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード処理機501に挿入されていないと判定された場合、非会員用ICカードのカード貯留部(図示しない)から非会員用ICカードが取り出される。そして、取り出された非会員用ICカードは、カード処理機501に搬送される(ステップS114)。
そして、カード処理機501に搬送された非会員用ICカードは、カード処理機501によってIDが与えられる(但し、IDは工場出荷時に付与されその後変更されない形態の場合ID付与は行われない。)(ステップS114)。制御部500は、そのID、紙幣の入金額に対応する度数、を管理装置13に出力し、または/及び、度数情報を会員用ICカードまたは非会員用ICカードに書き込む。管理装置13の制御部1300は、その度数情報をIDに基づいて記録する(ステップS114)(有価価値対応付手段の1例)。なお、この場合のようにカード貯留部からカードを取り出して有価価値対応付手段により度数情報とID情報を処理する場合であって、継続遊技判定(S108)で継続遊技と判定された場合の度数情報は既述のU度数(U有価価値の1例)として、制御部500は管理装置にU度数である旨を同時に送信し、管理装置13の制御部1300は、U度数である旨の情報をIDに基づいて記憶し、または/及び、カード貯留部から取り出した非会員用ICカードに記憶する。
上記の如く、ステップS113、S114は、有価価値対応付手段の1態様としての、入金分の度数を設定する処理の一部を構成するが、カード貯留部(図示しない)に非会員用ICカードが貯留されていない場合(予備カードがない場合)、制御部500は、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRMを用いてもよい)のIDを読み出し、そのID、紙幣の入金額に対応する度数をU度数として、U度数、入金日時、台識別番号を管理装置13に出力し、または/及び、度数情報を既述のPタグに書き込む(ステップS114)(有価価値対応付手段の1例)。なおこの場合のようにPタグに対し、有価価値対応付手段により度数情報とPタグのID情報を処理する場合の度数情報は既述のU度数(U有価価値の1例)である。
上記の如く、度数情報を管理装置13に記憶させる例として、以下の2パターンが例示できる。
即ち、第1のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部から取り出したカード(非会員用ICカード)をリーダライタ部まで搬送してリードライト可能な状態にした場合、定期(例えば1秒毎)に制御部500は記憶媒体から読み出したID情報と、紙幣の入金額に対応する度数、を管理装置13に出力し、または/及び、度数情報を会員用ICカードまたは非会員用ICカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
なお、ここでステップS108において遊技終了か否かを判定されている。継続遊技である旨の情報があれば、度数情報をU度数として、該U度数、直前に遊技していた遊技客の映像に関する情報、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻、継続遊技によるU度数が生じた旨の情報であるflg=3の情報を、自機の記憶部500d、又は現在貯留部から取り出したカードに記憶するとともに、通信インターフェース回路、ネットワーク8を介して管理装置13の制御部1300へ送信し、管理装置13の制御部1300では記憶部に受けたこれらの情報を管理装置13の制御部1300の記憶部に記憶する。(ステップS114)
なお、管理装置13の制御部1300の記憶部に記録された遊技客の映像に関する情報をホールの従業員等が閲覧し、現在遊技継続中の遊技客と同一人物であると特定された場合に、前記記憶部500dに記憶しているU度数を前記遊技客に所有させるよう所定の操作を行う構成としてもよい。
ここで、遊技客の映像に関する情報をホールの従業員等が閲覧する構成について例示したが、これに限定されるだけではなく、例えば、ネットワーク8を介して管理装置13に記憶されている遊技客の映像に関する情報と、現在遊技継続中の遊技客の映像を顔相判定ソフト等に入力し、前記顔相判定ソフトの判定結果が同一人物と判定したときに報知する構成としてもよい。
前記所定の操作は、従業員の携帯するリモコンの操作により、カード処理機501内部に貯留されているカード(非会員用ICカード)をリーダライタ部まで搬送し、前記U度数を該カードに対応付ける手段等が例示できる。
前記所定の操作は、前記顔相判定ソフトの判定結果が同一人物と判定されたとき、現在遊技継続中の遊技客が遊技する台に対応するカード処理機501の貯留部からカード(非会員用ICカード)をリーダライタ部に搬送し、該カードにU度数を対応付けて外部に排出する手段等が例示できる。
第2のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部に予備のカード(非会員用ICカード)が存在せず、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRAMを用いてもよい)のIDを読み出し、そのID、度数情報をU度数としてU度数情報、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報を管理装置13に送信し、管理装置13では受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶し、及び/または、Pタグに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
なお、ここで、度数情報であるU度数、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻、カードがない状態で生じたU度数である旨を示すflg=2の情報、を自機の記憶部500dに記憶するとともに、通信インターフェース回路及びネットワーク8を介して管理装置13へ送信し、管理装置13では記憶部に受けたこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶する。(ステップS114)
次いで、制御部500は、ステップS114の応答が管理装置13からあって、かつ、紙幣識別装置(ビルバリ)504からの信号に基づいて入金処理が完了したか(紙幣の収納が完了したか)を判定する(ステップS115)。
ステップS115の判定で、入金処理が完了を判定された場合には、制御部500は、表示部3e、4eに、入金額に対応する度数を表示するための表示情報を出力する。表示部3e、4eは、その表示情報に基づいて入金額に対応する度数を、例えば、LEDなどを発光させて表示する(ステップS116)。
入金処理の完了は、非会員用ICカードのIDに基づいて、度数などが制御部500に適正に記録されたか確認(ベリファイ)することでなされ、それが確認できるまで制御部500は待機状態となる(ステップS119)。
続いて、制御部500の入金履歴がクリアされる(ステップS117)。さらに、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金が可能であることを遊技者に示す(ステップS118)。
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3a、4aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入可能にする(ステップS119)。そして、リターンし、スタートに戻る。
ステップS110の判定で、紙幣識別装置(ビルバリ)504が紙幣を受け入れていないと判定した場合(ステップS110のNo)の場合には、紙幣識別装置(ビルバリ)504は、その情報を制御部500に出力する。続いて、カード処理機501に会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS120)
カード処理機501において、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されていないと判定された場合(ステップS120のNo)には、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、貯留用の非会員用ICカードが貯留部にない場合、補充要求に関する情報を管理装置13に出力し、管理装置13の制御部1300は、その情報を受信すると、例えば、場内放送などによって、その台番号と補充指示を従業員に通知する(ステップS121)。
続いて、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金が可能であることを遊技者に示す(ステップS122)。
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3a、4aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入可能にする(ステップS123)。そして、リターンし、スタートに戻る。
一方、制御部500は、カード処理機501において、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されていると判定された場合(ステップS120のYes)には、ステップS124に移行する。
制御部500は、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されている旨の情報に基づいて、挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードをリーダライタ部(図示しない)に移動させるためベルト搬送指示をカード処理機501に出力する。そして、カード処理機501のカード搬送手段である搬送ベルト(図示しない)が駆動され、挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードは、リーダライタ部と通信可能な所定の位置に移動される(ステップS124)。
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されるのを防止する(ステップS125)。
続いて、制御部500は、カード処理機501によって、会員用ICカードまたは非会員用ICカードの情報の読み取りおよび/または書き込みが可能か否かが判定される(ステップS126)。
ステップS126の判定で、Noの場合(読み取りおよび/または書き込み不良あり)には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、情報の読み取りまたは書き込みが不可能な不良のカードを返却させる情報をカード処理機501に出力し、搬送ベルト(図示しない)を駆動し、不良のカードをカード挿入口3aから返却する(ステップS127)。
続いて、制御部500は、表示部3eに、挿入されたカードが読み取りおよび/または書き込みができない不良カードであることを表示するための表示情報を出力し、表示部3eでは、その情報に基づいて、例えば、「エラーコード○○○」、「不良カード」、「読み取りおよび/または書き込み不可能」などの表示をする(ステップS128)。
また、制御部500は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に、これらのエラー情報を出力する。さらに、制御部500は、状態表示ランプ3fにエラー発生中を示す赤点滅表示させる(ステップS129)。また、ブザー、場内放送などでエラーが発生したことを報知することも可能である。
さらに、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS130)。
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されるのを防止する(ステップS131)。
ここで、カード搬送不良の原因となるカードが取り除かれるなどエラーが解除されるまで待機したのち(ステップS132のYes)、エラーが解除された場合(ステップS132のNo)には、エラー履歴がクリアされ(ステップS133)、ステップS118へ進む。
一方、ステップS126の判定で、会員用ICカードまたは非会員用ICカードの情報の読み取りおよび/または書き込みが可能であると判定された場合(ステップS126のYes)には、制御部500は、カード搬送部(図示しない)からの情報に基づいて搬送不良などのその他の不良がないか否かを判定する(ステップS134)。
ステップS134の判定で、その他の不良があると判定された場合(ステップS134のYes)には、制御部500は、カードを返却させる情報をカード処理機501に出力し、搬送ベルト(図示しない)を駆動し、不良のカードをカード挿入口3aから返却する(ステップS127)。次いで既述のステップS128へ移行する。
制御部500においてステップS134の判定でその他不良がないと判定された場合(ステップS134のNo)には、ステップS135へ移行する。ステップS135では、制御部500が、挿入されたカード(以下自機受付カードと呼ぶ)から読み出したID情報、台間機ID情報を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部1300から既述の度数情報、貯数情報、持数情報、前回遊技の遊技台に対応した台間機(第1の記憶媒体処理装置)の識別情報、ステップS109、S113で管理装置13に記憶したU有価価値情報(U度数、U計数値)、直前に返却した記憶媒体のID情報等を受ける。
そして、自機である台間機3、4、6において所有者不明であり直前の遊技者所有と思われる有価価値(ステップS114にて生じたU度数、ステップS109において生じたU計数値、でありここではU有価価値と呼ぶ)がある場合、当該U有価価値を自機受付カード(会員用ICカード、または非会員用ICカード)に対応付け処理(カードに記憶させるとともに管理装置13の制御部1300に、自機である台間機3、4、6に挿入されたカードIDに基づいて特定可能にU有価価値を記憶させる)を行う(ステップS135)。
即ち、対応付け処理とは、自機受付カードのID情報と、U有価価値(U度数、U計数値)と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報とを、管理装置13に送信し、管理装置13では受信した自機受付カードID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
上記では、自機受付カード(会員用ICカード、または非会員用ICカード)の受け付けによって自機で生じていたU有価価値についての有価価値対応付け手段の1例を示したが、自機受付カードを受け付けた時点で、無条件に退避的に、U有価価値をどの記憶媒体のIDとも対応付けない形態で管理装置13等の外部機器に記憶させるようにしてもよい。この場合、自機受付カードのID情報と、U有価価値(U度数、U計数値)と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報とを、管理装置13に送信し、管理装置13では受信した台間機3、4、6の識別情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部1300に記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(U有価価値の退避処理の1例)。
また上記に示した退避処理の1例に加えて、U有価価値が、
A)(flg=2の場合)自機にカードがない状態で生じたU有価価値(例えばPタグや内部RAMにU有価価値を記憶)である場合には、自機受付カードとU有価価値の対応付け処理を行い、
B)(flg=3の場合)継続遊技により生じたU有価価値である場合、上記と同様のU有価価値の退避処理を行う、ようにしてもよい。
C)(flg=2の場合)自機にカードがない状態で生じたU有価価値である場合には、U有価価値をどの記憶媒体のIDとも対応付けない形態で管理装置13等の外部機器に記憶させるようにしてもよい。
D)(flg=3の場合)である継続遊技により生じたU有価価値である場合、上記C)と同様のU有価価値の退避処理を行う、ようにしてもよい。
このようにさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。
またさらに(flg=3の場合)B)継続遊技により生じたU有価価値である場合、
第1の記憶媒体処理装置において、前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、
1)排出遊技媒体を検知しなくなって所定時間経過したか否か、
2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上か否か、
3)遊技者側に向けた撮像情報に変化があったか否か、
4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があるか否か、(撮影とノズルや台間機から伸びた触手に導通センサをつけて遊技媒体の有無を検知)
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していたか否かの1)から5)の条件の内、1)の場合のみ、上記と同様のU有価価値の退避処理を行い、その他2)、3)、4)、5)は、自機受付カードとU有価価値の対応付け処理を行うようにしてもよい。
このようにさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。他にはホール毎に1)〜5)の条件の選択と複数条件のAND、ORの任意の所定条件式の成立による上記と同様のU有価価値の退避処理を行ったり、非成立による自機受付カードとU有価価値の対応付け処理を行うようにしてもよい。このようにさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。
続いて、台間機3、4、6の制御部500は、遊技者が遊技媒体の貸出ボタン3b、4b、6bを選択することに基づく貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS150)。
ステップS150の判定がYesの場合には、制御部500は、使用可能度数を表示するための情報を表示部3e、4e、6eに出力する。表示部3e、4e、6eでは、その情報に基づいて、貸玉して消費した度数を差し引いた残りの使用可能度数を表示する(ステップS151)。
また、制御部500では、会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDと、預り消費税、減算された度数残高を使用履歴として管理装置13へ送信する。管理装置13は、自身の記憶部にこれらの情報をID毎に書き込む。(ステップS152)。
さらに、会員用ICカードが利用されている場合には、管理装置13では、貸玉要求信号に相当する度数に応じて付与されるポイントをIDに基づいて加算する(ステップS153)。
ステップS150の判定がNoの場合には、制御部500で、遊技者が再プレー用貸出ボタン3c、4c、6cを選択することに基づく再プレー用貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS154)。
ここで、有価価値の1つである持数(持玉数、持メダル数)が0でない場合、下記に示す再プレー可能貯玉数に代えて、既に説明した持数が用いられる。この場合再プレーフラグの値に係らず、持数の払い戻しが可能であり、再プレー可能貯玉数に代えて持数が表示部3e、4e、6eに用いられることになる。また持数の場合、再プレー手数料に相当する手数料徴収は通常行われない。ステップS154の判定がYesの場合には、再プレー用貸玉要求信号がIDに基づいて、制御部500から管理装置13に送信される。管理装置13は、IDに基づいて管理されている再プレーFLGの値を制御部500に出力する。制御部500では、管理装置13からの再プレーFLGの値を判定する(ステップS155)。再プレー受付機12で受付されたときには、管理装置13内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
ステップS155の判定において、再プレーFLGが1であることが制御部500によって判定された場合、制御部500は、再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示するための情報を表示部3e、4e、6eに出力する。表示部3eでは、その情報に基づいて再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示する(ステップS156)。
また、制御部500は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機2の制御部に出力する(ステップS157)。パチンコ機2の制御部は、パチンコ機2から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる(ステップS157)。また、制御部500は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を使用履歴として管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に書き込まれる(ステップS157)。なお、ここで再プレーによる貸玉時には消費税は徴収されない。消費税の徴収は度数を消費しての貸玉した際すでに徴収済みであり、その貸玉で得た再プレー用の貯玉数に対し再び徴収すると二重徴収となる。
一方、ステップS155の判定において、再プレーFLGが0であることが制御部500によって判定された場合、パチンコ玉の貸し出しは行われず、ステップS170へ進む。このときには、例えば、制御部500は、表示部3eに「再プレーできません。」などの表示をさせることもできる。また、ステップS154でNoと判定されると、ステップS158に進む。
続いて、制御部500は、カードIDに対応付けられた再プレー用貯玉数の情報を要求する信号を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部1300は、その要求に応じて再プレー用貯玉数の情報を制御部500に返信する。その後、第2の装置における制御部500は管理装置13から再プレー用貯玉数の情報を受信し、その情報に基づいて再プレー用貯玉数が0か否かを判定する(ステップS158)。
ステップS158の判定において、Yesの場合には、制御部500は、再プレーFLGの数値を0に書き換える情報を管理装置13に出力する(ステップS159)。そして、管理装置13では、IDに基づいて再プレーFLGの数値が0に書き換える(ステップS159)。
ステップS158の判定において、Noの場合には、制御部500で、返却ボタン3d、4d、6dが押下されたか否かが判定される(ステップS170)。
続いて、台間機3、4、6の制御部500は、遊技者が遊技媒体の貸出ボタン3b、4b、6bを選択することに基づく貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS150)。
ステップS150の判定がYesの場合には、制御部500は、使用可能度数を表示するための情報を表示部3e、4e、6eに出力する。表示部3e、4e、6eでは、その情報に基づいて、貸玉して消費した度数を差し引いた残りの使用可能度数を表示する(ステップS151)。
また、制御部500では、会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDと、預り消費税、減算された度数残高を使用履歴として管理装置13へ送信する。管理装置13は、自身の記憶部にこれらの情報をID毎に書き込む。(ステップS152)。
さらに、会員用ICカードが利用されている場合には、管理装置13では、貸玉要求信号に相当する度数に応じて付与されるポイントをIDに基づいて加算する(ステップS153)。
ステップS150の判定がNoの場合には、制御部500で、遊技者が再プレー用貸出ボタン3c、4c、6cを選択することに基づく再プレー用貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS154)。
ここで、有価価値の1つである持数(持玉数、持メダル数)が0でない場合、下記に示す再プレー可能貯玉数に代えて、既に説明した持数が用いられる。この場合再プレーフラグの値に係らず、持数の払い戻しが可能であり、再プレー可能貯玉数に代えて持数が表示部3e、4e、6eに用いられることになる。また持数の場合、再プレー手数料に相当する手数料徴収は通常行われない。ステップS154の判定がYesの場合には、再プレー用貸玉要求信号がIDに基づいて、制御部500から管理装置13に送信される。管理装置13は、IDに基づいて管理されている再プレーFLGの値を制御部500に出力する。制御部500では、管理装置13からの再プレーFLGの値を判定する(ステップS155)。再プレー受付機12で受付されたときには、管理装置13内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
ステップS155の判定において、再プレーFLGが1であることが制御部500によって判定された場合、制御部500は、再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示するための情報を表示部3e、4e、6eに出力する。表示部3eでは、その情報に基づいて再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示する(ステップS156)。
また、制御部500は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機2の制御部に出力する(ステップS157)。パチンコ機2の制御部は、パチンコ機2から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる(ステップS157)。また、制御部500は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を使用履歴として管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に書き込まれる(ステップS157)。なお、ここで再プレーによる貸玉時には消費税は徴収されない。消費税の徴収は度数を消費しての貸玉した際すでに徴収済みであり、その貸玉で得た再プレー用の貯玉数に対し再び徴収すると二重徴収となる。
一方、ステップS155の判定において、再プレーFLGが0であることが制御部500によって判定された場合、パチンコ玉の貸し出しは行われず、ステップS170へ進む。このときには、例えば、制御部500は、表示部3eに「再プレーできません。」などの表示をさせることもできる。また、ステップS154でNoと判定されると、ステップS158に進む。
続いて、制御部500は、カードIDに対応付けられた再プレー用貯玉数の情報を要求する信号を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部1300は、その要求に応じて再プレー用貯玉数の情報を制御部500に返信する。その後、第2の装置における制御部500は管理装置13から再プレー用貯玉数の情報を受信し、その情報に基づいて再プレー用貯玉数が0か否かを判定する(ステップS158)。
ステップS158の判定において、Yesの場合には、制御部500は、再プレーFLGの数値を0に書き換える情報を管理装置13に出力する(ステップS159)。そして、管理装置13では、IDに基づいて再プレーFLGの数値が0に書き換える(ステップS159)。
ステップS158の判定において、Noの場合には、制御部500で、返却ボタン3d、4d、6dが押下されたか否かが判定される(ステップS170)。
ステップS170の判定で、返却ボタン3d、4d、6dが押下された場合(ステップS170のYes)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、会員用ICカードを受け付けているか否かを判定させる旨の指示を送信する(ステップS171)。
ステップS171の判定で、制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「会員用ICカードを受け付けている」とした場合(ステップS171のYes)、ステップS1711に移行する。ステップS1711の判定では、制御部500は、上記異常状態判定手段310(ステップS1081)、異常回数計数手段311(ステップS1081)において、返却禁止とする旨の情報がRAM500dに記憶されていれば、会員用ICカードの返却を行わず、かつRAM500dに記憶される当該会員用ICカードに対応つけられた各種有価価値(貯数、持数、度数)をクリアしないでそのままリターンしてスタートに戻る(ステップS1711の判定でYes)。
返却禁止とする旨の情報がRAM500dに記憶されていなければステップS174に移行する(ステップS1711の判定でNo)。ステップS174では、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、RAM500dに記憶されている各種有価価値(貯数、持数、度数)をクリアし、表示部3e、4e、6eに表示される各種有価価値を0にして、かつ受付けている会員用ICカードに台間機3、4、6における使用履歴を記録して外部に排出するよう排出指示をし、台間機3、4、6のカード処理機501に会員用ICカードを排出させ(ステップS174)、タイマ割り込みにて10msec毎に起動されるルーチンでカウントアップするカード返却後タイマの0クリアを行い、その後、ステップS181へ移行する。(記憶媒体返却手段303、返却禁止手段304、有価価値クリア手段305、クリア禁止手段306)
ここで台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6として有する度数情報、及び持数情報はクリアし、結果台間機3、4、6の表示部3e、4e、6eの度数情報と持数情報、貯数情報も同時にクリアする。また台間機3、4、6の制御部500は、管理装置13の制御部1300に通信インターフェース回路を介して、会員用ICカードのID情報とともに当該会員用ICカードを排出した旨の情報を出力し、これら情報を受けた管理装置13の制御部1300は、自身の記憶部にID情報に基づいて各有価価値情報(度数情報、持数情報、貯数情報)と返却時刻を記憶する(ステップS174)。また同時に各有価価値情報を会員用ICカードに記憶する構成としてもよい。(有価価値クリア手段として例示)
なお、使用履歴は、遊技をしていた台間機3、4、6の識別情報(ID)、度数情報、貯数情報、持数情報等が例示できる。
一方、ステップS171の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「会員用ICカードを受け付けていない」場合(ステップS171のNo)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、非会員用ICカードを内部に貯留しているか否かを判定させる旨の指示を送信する(ステップS172)。
ステップS172の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「非会員用ICカードを内部に貯留してない」である場合(ステップS172のNo)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6の表示部3e、4e、6eに対し非会員用ICカードを補充させる旨の報知を表示させるよう表示指示を送信する(ステップS1721)。
ここで、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に新たな非会員用ICカードが補充されるまで待機し、非会員用ICカードの補充が確認された後にステップS173へ移行する。
一方、ステップS172の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「非会員用ICカードを内部に貯留している」である場合(ステップS172のYes)、または、ステップS1721において新たな非会員用ICカードが補充された場合、台間機3、4、6の制御部500は、自身の制御部500に非会員用ICカードとの対応付けがない計数値等のU有価価値が存在するか否かを判定する(ステップS173)。
ステップS173の判定で、判定結果が「U有価価値が存在する」である場合(ステップS173の有)、台間機3、4、6の制御部500は、U有価価値を非会員用ICカードまたは管理装置13の制御部1300の記憶部に登録する(ステップS1731)。
一方、ステップS173の判定で、判定結果が「U有価価値が存在しない」である場合(ステップS173の無)、または、ステップS1731においてU有価価値を非会員用ICカードまたは管理装置13の制御部1300の記憶部に登録した後、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対して非会員用ICカードに各種有価価値(度数情報、持数情報、貯数情報)があるか否かを判定させる旨の指示を送信する(ステップS175)。
ステップS175の判定で、制御部500は、台間機3、4、6のRAM500dに記憶される各種有価価値を読み出し、各種有価価値がある場合(ステップS175のYes)、ステップS1751に移行する。ステップS1751の判定で、上記異常状態判定手段310(ステップS1081)、異常回数計数手段311(ステップS1081)において、返却禁止とする旨の情報がRAM500dに記憶されていれば、非会員用ICカードの返却を行わず、かつRAM500dに記憶される当該会員用ICカードに対応つけられた各種有価価値(貯数、持数、度数)をクリアしないでそのままリターンしてスタートに戻る(ステップS1711の判定でYes)。
ステップS1751の判定で、上記異常状態判定手段310(ステップS1081)、異常回数計数手段311(ステップS1081)において、返却禁止とする旨の情報がRAM500dに記憶されていなければ、非会員用ICカードの返却を行い、かつRAM500dに記憶される当該会員用ICカードに対応つけられた各種有価価値(貯数、持数、度数)をクリアして、ステップS176へ移行する(ステップS1711の判定でNo)。ステップS175では、台間機3、4、6の制御部500は、RAM500dに記憶されている各種有価価値(貯数、持数、度数)をクリアし、表示部3e、4e、6eに表示される各種有価価値を0にして、かつ台間機3、4、6のカード処理機501に対し、受付けている会員用ICカードに台間機3、4、6における使用履歴を記録して外部に排出するよう排出指示をし、台間機3、4、6のカード処理機501に非会員用ICカードを排出させ(ステップS176)、その後ステップS180に移行する。(記憶媒体返却手段303、返却禁止手段304、有価価値クリア手段305、クリア禁止手段306)
ここで台間機3、4、6の制御部500は、度数情報、及び持数情報はクリアし、結果台間機3、4、6の表示部の度数情報と持数情報、貯数情報も同時にクリアする。また台間機3、4、6の制御部500は、管理装置13の制御部1300に通信インターフェース回路を介して、会員用ICカードのID情報とともに当該会員用ICカードを排出した旨の情報を出力し、これら情報を受けた管理装置13の制御部1300は、記憶部にID情報に基づいて各有価価値情報(度数情報、持数情報、貯数情報)と返却時刻を記憶し、制御部500は、タイマ割り込みにて10msec毎に起動されるルーチンでカウントアップするカード返却後タイマの0クリアを行う(ステップS176)。また同時に各有価価値情報を非会員用ICカードに記憶する構成としてもよい(有価価値クリア手段として例示)。
なお、使用履歴は、遊技をしていた台間機3、4、6の識別情報(ID)、度数情報、貯数情報、持数情報等が例示できる。
ステップS175の判定において、Noの場合には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。続いて、カード貯留部(図示しない)は、貯留量が限界か否かを判定する(ステップS177)。
ステップS177の判定において、Yesの場合には、カード貯留部(図示しない)は、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、前述した非会員用ICカードのカード排出部への誘導動作を行わせる情報をカード貯留部(図示しない)に出力する。そして、カード貯留部(図示しない)は、非会員用ICカードをカード回収部3gへ搬送する(ステップS178)。
ステップS177の判定において、Noの場合には、カード貯留部(図示しない)は、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、前述した非会員用ICカードのカード貯留部(図示しない)への貯留動作を行わせる(ステップS179)。
さらに、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入できるようにする(ステップS180)。また、制御部500は、返却ボタンのON履歴をクリアする(ステップS181)。
一方、ステップS170の判定において、返却要求信号が入力された場合(ステップS170のNo)には、カード処理部(図示しない)は、会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS182)。
ステップS182の判定で、Yesの場合には、カード処理部(図示しない)は、その情報を制御部500に出力する。そして、制御部500は、状態表示ランプ3fに青色を点灯させ(ステップS183)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS184)。
一方、ステップS182の判定において、Noの場合には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。
続いて、カード処理機501は、非会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS185)。
ステップS185の判定において、Yesの場合には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。そして、制御部500は、状態表示ランプ3fに赤色を点灯させ(ステップS186)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS184)。ステップS185の判定において、Noの場合には、リターンしてスタートに戻る。
図7は、管理装置と各遊技機の間のネットワーク構成の拡大図である。パチンCR機2a、パチンコ現金機2b、スロットマシン5などの遊技機が、台端末27、島コンピュータ7、管理装置13に接続されている。パチンコCR機2aの本体裏面に配置の端子から台端末27に入力される信号種別としては、遊技者が著しく多数のパチンコ玉を獲得可能な大当り状態である旨を示す大当り信号、通常1/400の大当り確率が、1/60程度となり、出玉数と打ち込み玉数がほぼ等しい状態を維持可能な確率変動(確変)状態である旨を示す確変信号、賞玉数(セーフ相当1玉1パルス、または1玉10パルス)、大当りの抽選信号であるスタート信号、大当りの抽選毎に複数種の図柄を変動させた後停止した旨を示す図柄確定信号、実入賞信号等が例示でき、CRユニット3から台端末27に入力される信号種別としては、貸玉数、売上(入金)、再プレー玉数、持ち玉数、持込玉判定信号(セーフ数+貸玉数+再プレー玉数+持玉再放出数−賞玉数−所定値>0成立でON)、有価価値情報(度数、持玉数、貯玉数、再プレー用貯玉数)、等が例示でき、周辺に配備する周辺装置であるアウトメータ(パチンコ遊技機2aからの排出玉を計数した打込玉信号、1玉1パルスまたは10玉1パルス)、遊技台のドアの開を検知するドアオープン信号、違法な電波を検知する電波センサ等が例示できる。
パチンコ現金機2bから台端末27に入力される信号としては、上記確変信号がなく(現金機は確変状態がない)、賞玉数がパチンコ現金機2bの裏面上部に配置される上皿へのパチンコ玉数を検知するセーフメータからの入力となり、その他の信号は、現金機2bはパチンコCR機2aと同様、CRユニット3は玉貸機4と同様、その他周辺装置についてもほぼ同様の入力信号となる。
スロットマシンからの台端末27に入力される信号しては、IN信号(スロットマシンへの投入メダル数)、OUT信号(スロットマシンからの賞メダル数)、BB信号(400枚程度のメダルを獲得可能な状態でビックボーナス(BB)信号という)、RB信号(100枚程度のメダルを獲得可能な状態でレギュラーボーナス(RB)信号という)等が例示できる。台間メダル貸機6から台端末27に入力される信号種別としては、貸メダル数、売上(入金)、再プレーメダル数、持メダル数、持込メダル判定信号(例えば映像判定)等が例示できる。その他の入力信号は、遊技台のドアの開を検知するドアオープン信号、違法な電波を検知する電波センサ等が例示できる。
管理装置13から台端末27を経由して遊技機に入力される信号としては打ち止め信号等が例示できる。
台端末27から島コン7へは同軸ケーブルでシリアル通信のハイスピードリンクが採用され、島コン7から管理装置13へはLANが採用されるものであるが、管理装置13から直接管理装置13のインターフェースボードへ上記ハイスピードリンクによって接続する形態もある。ハイスピードリングにおいては、台端末27から上位の装置(島コン7、管理装置13)がデータの状態をメモリーイメージで吸い上げる方式を採用している。また台端末27は、図7においては遊技機1台につき台端末27を1台としたが、遊技機複数台につき台端末27を1台設けるようにしてもよい。
さらに「遊技データ」を取り扱う周辺機器と、各周辺機器の取り扱う「遊技データ」を説明する。遊技データを出力する周辺機器としては、入金を受けて入金分の有価価値を特定可能な情報が記憶部に記憶されたICカードを発行する発券機20、受け入れたICカードの記憶部に記憶された有価価値を特定可能な情報(ICカードのID情報、又は/及び有価価値としての度数情報等)を読み取るとともに、特定される度数情報に相当する貨幣を返金する精算機10、遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、計数した遊技媒体数を特定可能な情報が記憶させたレシートまたはICカードを排出する計数機9、これらのレシートまたはICカードに記憶された遊技媒体数を特定可能な情報を読み取り、遊技者に渡される景品を払い出すか景品種別と数量を表示する景品管理機(POS)11、会員の好みの遊技機等の嗜好趣味を入力可能なデータ公開機22等が例示できる。
上記した各種機器から出力させる遊技データとして、発券機20の場合には、入金総額、入金金種毎の枚数、払い出した釣りの総額および金種毎の枚数、100円で1度数となる発行度数、処理したICカードのID等が例示できる。精算機10の場合には、処理したICカードのIDと残度数、払い出した返金総額とその金種毎の枚数等が例示できる。計数機9の場合には、処理した記憶媒体がレシートであるかICカードであるかの情報、発行記憶媒体のID、獲得した遊技媒体数等が例示できる。景品管理機(POS)11の場合には、処理した記憶媒体がレシートでるかICカードであるかの情報、処理した記憶媒体のID、景品払出機18から払い出すか、景品交換させるために表示する景品種別と数量等が例示できる。データ公開機22の場合には、会員の好みの遊技台等の嗜好趣味などが例示できる。管理装置13は、これらの情報をネットワーク8を介して受け付けてハードディスク等の記憶部に記憶する。
管理装置13は、パチンコ機2、スロットマシン5、台間機3、4、6、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22などの機器からの情報を管理するものとしても機能するものである。また、前述した各機器と管理装置13との情報の通信に基づいて、管理装置13には後述するような様々な情報が記憶されている。
また、図8に示すように、遊技機端末装置27には、パチンコ機2からの各種出力が、パチンコ機2と幕板28との間の表面に設置されたランプ29を介して出力される。また、遊技機端末装置27からの出力は、ランプ29を介してパチンコ機2に出力される。なお、ここでは、遊技機端末装置27とパチンコ機2との間の情報の入出力を、ランプ29を介して行っているが、直接、遊技機端末装置27とパチンコ機2との間で情報の入出力を行ってもよい。遊技機端末装置27には、遊技機から出力される、特賞信号、1乃至複数の入賞信号(実入賞信号を含む)、スタート信号(スタート、図柄確定信号、遊技機から払いだされる賞玉数であるセーフ信号等、遊技機周辺に配置されるアウトボックスからの遊技機の排出玉であるアウト信号、遊技機周辺に配置される遊技玉補給機から遊技機への補給玉数を出力するセーフ信号、台間機からの入金信号、貸玉信号、再プレー信号等が入力される。
また、遊技機端末装置27は、各パチンコ機2毎または数台のパチンコ機2に1台接続され、上記した通信回線LAN、及び島コンピュータ7を介して、管理装置13に、遊技機および台間機3、4、6等の周辺機器からの各種信号を伝送する。
また、記憶媒体を受け付けて該記憶媒体の記憶情報を読み取る記憶媒体読取手段として、台間機3、4、6におけるカードリーダライタが例示できる。そして記憶媒体読取手段によって読み取った記憶情報に基づいて有価価値を特定する有価価値特定手段として、カードリーダライタで読み取った記憶媒体のID情報を管理装置13に送信し、ID情報を受けた管理装置13ではID情報に基づいて有価価値である、度数、持数、貯数をそのID情報の送信元である台間機3、4、6に返信したり、記憶媒体に記憶された有価価値である、度数、持数、貯数を直接読み出して特定することができる。また有価価値特定手段によって特定された有価価値(度数、持数、貯数)の範囲で遊技媒体を払い出す為の処理を行う遊技媒体処理手段としては、度数を減算し、減算した分の度数に相当する遊技媒体を直接台間機4、6からそれぞれ遊技機2、5に払い出したり、度数を減算し、減算した分の遊技媒体を台間機3からの指示に基づいて遊技機2から払い出す処理と、持数または/及び貯数を減算し、減算した分の持数または/及び貯数に相当する遊技媒体を直接台間機4、6からそれぞれ遊技機2、5に払い出したり、持数または/及び貯数を減算し、減算した分の遊技媒体を台間機3からの指示に基づいて遊技機2から払い出す処理が例示でき、記憶媒体処理装置としては台間機3、4、6が例示できる。
また、記憶媒体処理装置と通信可能に接続され、前記記憶媒体の記憶情報及び有価価値情報を受けて前記記憶媒体の記憶情報に基づいて有価価値を記憶管理する有価価値管理手段としては、管理装置13に同一筺体内に含まれる、または他の管理装置と別筺体で形成されるカード管理装置が例示でき、台間機3、4、6から受信したID情報に基づいて、遊技データとして有価価値である度数、貯数、持数、既述のアウト、セーフ、差玉、他の遊技データの読み出しと書き換え可能に記憶させる(データ集計させる)ものである。
なお、有価価値としては、遊技媒体であるパチンコ玉やメダルを貸し出す時に貸し出した遊技媒体数に対応して消費される度数、景品交換可能な持数、貯数、その他特典が付与されるポイント等が例示できる。持数には持玉数、持メダル数があり、貯数には貯玉数と貯メダル数がある。また貯数には当日貯数(貯当日貯玉、当日貯メダル)と、翌日貯数(翌日貯玉数、翌日貯メダル数)等に分類される。
度数とは、入金1万円で100度数の有価価値であり、1玉4円の貸玉の場合、1回の玉貸しボタンを押すと500円分125玉を貸し出され、その際500円分5度数が減算される。持数と貯数の関係を説明する。個別計数機がない場合、大当りを得て獲得した獲得玉数を玉箱に入れ、大当り後2回目の大当りを得るため特段手数料を支払うこともなく玉箱内の獲得玉を徐々に使って遊技するが、同様に、持数とは、個別計数機を遊技台各台に設ける場合、獲得玉を手数料なしで払い戻す為の獲得玉を計数した結果である。
また当日貯玉とは、獲得玉を計数した結果である持数に対応付けられた記憶媒体を、他の遊技台に挿入し、払い戻す際には、手数料を付けて払い戻すことができるようにしたものである。また翌日貯玉とは、当日貯玉を使って景品交換しないで遊技者が帰った場合、日を跨ぐことで当日貯玉が翌日貯玉となる。本実施例では、持数、当日貯玉、翌日貯玉は、それぞれ別個の払い戻し手数料がかけられるように設定され、遊技ホールの営業施策として、それぞれの払い戻し手数料を任意に設定できるように構成されている。
また、管理装置13は、パチンコ機2からの遊技データに基づいて、各パチンコ機2の作動状態を判定することができる。即ち遷移期間(遷移期間の判定は後程詳述する)等の所定の期間において、遊技データとしての遊技の為に打ち込んだパチンコ玉の排出玉が例えば4秒と途切れることなく継続している場合には稼働有りとして、管理装置13の記憶部に当該遷移期間における「稼働有り」を記憶させ、4秒以上30秒(遊技機毎に異なる)未満途切れた場合には「稼働時々あり」と記憶させ、30秒以上途切れた場合には「稼働なし」と記憶させ(集計)これらの情報を指示に従って表示させることができる。
また、例えば、特賞が発生した場合に、管理装置13は、パチンコ機2からの遊技データに基づいて、各特賞毎に遊技データを集計して、記憶することができる。また、管理装置13は、パチンコ機2からの遊技データに基づいて、例えば、差玉、ベースなどの値を算出する。ここで、差玉とは、アウト(遊技機排出)玉数−セーフ(賞)玉数の値である。また、ベースとは、約1分間のアウト(遊技機排出)玉数100個に対して、遊技者側に戻されるセーフ(賞)玉数の割合である。差玉、ベース共にパチンコ機2の釘幅を調整するなどの指標としてパチンコ機2毎に算出する。また同様に、確変状態、時短状態、通常状態などの他遊技状態においても、各遊技状態発生毎に、差玉、ベースなどの遊技データが算出され記憶される。
以下に、一実施の形態の管理装置13について図を参照して説明する。
図9には、管理装置13の構成部を示す図、図10には、管理装置13における全体的な動作の流れを示す図、図11には管理装置13における営業中の実行処理、図12Aから図12CにはQ計算、図13にはタイムチャート、図14から図18にはそれぞれの場合に応じた集計表が示されている。
図9に示す管理装置13の構成図において、制御部1300は、中央演算装置CPU、電源起動直後に起動される基本ソフトウェアが記憶されるROM、更新可能に外部からダウンロードされる各種アプリケーションソフトや演算結果を記憶するRAM、大容量の記憶部である半導体ハードディスク、島コン7やネットワーク8、管理装置13専用の端末であるパソコン17等と通信する為の各種通信インターフェース回路(通信IFと呼ぶ)等で構成される。
情報集計管理手段1301は、状態判定手段1302、異常状態判定手段1304、1の遊技者稼働情報集計手段1306、指標化手段1307及び指標補正手段1308で決定した指標を段階分けする指標段階分け手段1309によって指標段階毎に集計する指標段階毎集計手段1310、1遊技者稼働情報算出手段1311、遊技者動向集計手段1312、波形パターン別集計手段1313、遊技ID設定手段1314にて集計あるいは算出された各稼働情報を、上記各手段毎に記憶し、上記半導体ハードディスクに、パソコン17からの指示に応じて適宜表示可能に記憶管理するものである。
以下に上記制御部1300によってなされる情報集計管理手段1301、状態判定手段1302、稼働情報入力手段1303、異常状態判定手段1304、異常回数計数手段1305、1の遊技者稼働情報集計手段1306、指標化手段1307、指標補正手段1308、指標段階分け手段1309、指標段階毎集計手段1310、1遊技者稼働情報算出手段1311、遊技動向集計手段1312、波形パターン別集計手段1313、遊技ID設定手段1314を説明する。下記各手段1301から1312は所謂アプリケーションソフトとよばれるもので、コンピュータプログラムを制御部1300のハードウェアが処理することでなされる。
状態判定手段1302は、後程詳述する図12Bに示す遊技状態別データ取得・集計処理で判定される大当り(特賞)、確変、通常等の各種遊技状態毎に集計するものである。
稼働情報入力手段1303は、ネットワーク8を介して入力した各島コンピュータ7からの稼働情報をヘッダー情報(各遊技台毎のパケット情報に先頭に付加される遊技台ID情報)に基づき分類し、当該分類に従い各格納エリアに記憶するものである。
異常状態判定手段1304は、遊技台毎の稼働情報を元に遊技台毎の異常状態を判定するとともに、台間機3、4、6の制御部500が判定した異常状態に基づいた異常判定をするものである。異常判定としては、例えば各台計数機付き遊技機であれば、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定値>0に不成立によって判定される持込玉判定、遊技機のガラス扉の開によるドアオープン判定、異常な電波に検知による電波判定、等が例示できる。
異常回数計数手段1305は、上記異常状態判定手段1304において異常と判定した異常状態毎の回数を遊技機毎に計数するものであり、例えば、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定値2≦0、所定値>所定値2とし、より不正か不正でないか判別つきにくいボーダーラインの不正を繰り返し行う場合を検知する目的に異常回数を計数する。
1の遊技者稼働情報集計手段1306は、先に説明した台間機3、4、6における「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎稼働情報を集計するものである。また店員の設定に応じて、遊技台を跨いで「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎稼働情報を集計するようにしてもよい。
遊技台を跨いでとは、例えば、ある遊技台において「遊技開始」から「遊技終了」を終え、他の台に当該遊技客が移動した場合の「遊技開始」から「遊技終了」迄を含んだ複数遊技台の稼働情報の累計情報を含み、例えば遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)獲得玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)貸玉数−所定値≦0による異常判定の回数、遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)獲得玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)貸玉数−所定値2≦0による異常回数計数手段による異常回数の計数値が所定値以上となったことによる第2の異常判定の回数等が例示でき、1の遊技者稼働情報集計手段1305によって、これらの異常を店員が認知し易いよう他の稼働情報を含めて対比可能に並べて表示可能に集計する等が例示できる。
上記遊技台を跨いだ複数の遊技台の「遊技開始」から「遊技終了」迄の稼働情報の集計を行うことで、例えば、コート内のポケットに偽造メダルを持ち込んだ盗人が、複数の遊技台で少しずつ流すことを検知することができる。台間カメラ、または会員用ICカードを用いない場合には、「遊技開始」から「遊技終了」迄の間に利用した全てのカードIDのカードが他の遊技台に挿入された場合に、1の遊技者稼働情報集計手段1305による1の遊技者として稼働情報の集計がなされる。
1の遊技者稼働情報週件手段1306としては、後程詳述する図15に示す遊技ID毎の稼働データテーブルに記憶管理するものである。
また指標化手段1307は、所定期間毎、遊技台毎、会員遊技客毎、(「遊技開始」から「遊技終了」迄毎or遊技台を跨いで「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎)の1乃至複数の組合せ毎の稼働データのいずれかを選択して0〜1.0(−1.0〜1.0)、0点〜100点(−100点から+100点)、等に指標化するものである。指標化すべき代表例として、稼働情報を勝敗(遊技に使った金額情報と遊技の結果得られた金額情報の差分に基づく情報)または差玉(遊技に使った使用遊技媒体数と遊技の結果得られた獲得遊技媒体数の差分に基づく)としての満足度−100点〜100点等が例示できる。尚、遊技に使った金額情報としては、アウト数×1玉金額情報、入金額−精算機払戻金金額、(貸出玉数+再プレー玉数+持数払戻玉数)×1玉金額情報等が例示できる。また遊技の結果得られた金額情報としては、景品総額、セーフ数×1玉金額情報等が例示できる。差分に基づくとは、勝敗の演算にこれらの情報の一部乃至全部を利用して算出する場合が例示できる。
指標化の為には、例えば単純に、ある稼働情報の上下限のそれぞれを、100点、0点としてその間を直線で結び、稼働情報を当該直線の式に代入することで指標を算出するようにしてもよい。また他には、上下限の算出は、上下限の間の距離の10%内に入る上限、下限夫々の平均値を直線で結び、稼働情報を当該直線の式に代入することで指標を算出するようにしてもよい。また店員が、稼働情報に前記上下限の間が間隔的に直線でないと判断した場合、パソコン17において適宜直線をドラックドローして直線を曲線に修正できるようユーザーインターフェースを機能追加してもよい。上下限には特異点として他の上下限グループに比べてかけ離れた点を時々存在するので、最上位の上限値、最下位の下限値をそれぞれカットしてもよい。
また指標補正手段1308は、指標値を遊技状態毎に補正するものである。例えば、指標化手段1307によって指標化した指標情報は、遊技者が著しく多数の遊技媒体を獲得可能な特定遊技状態以降、または該特定遊技状態から遊技者の遊技媒体数が現状維持される現状維持状態以降から、遊技者の遊技媒体を減じる通常遊技状態に移行した際の経過時間に応じて、前記指標情報を補正するものが例示できる。または他には、指標化手段1307によって指標化した指標情報は、上昇状態の場合と、下降状態の場合とで、異なる補正がなれるものが例示できる。上昇状態、下降状態は、指標値そのもの、または指標値の算出元データである稼働情報等が例示できる。即ち、勝敗情報または満足度の上昇時には、満足度を満足度計算値以上に上昇させ、同下降時には、満足度を満足度計算値より下がりにくく補正すること等が例示できる。
これは、大当りを得た途端、大当りが連続する所謂連荘による無限に獲得玉数を増大できるかもしれないという期待感が生じる為、遊技者の満足度を出玉や勝敗以上に大きなものとすると満足度の実情に即することができる。一方大当り後はやはり連荘への期待感から、満足度は下がり難いが、確変でない時短中における満足度は、時短の終了する図柄スタートの起点となるスタート回数100回に地近づく程急速に満足度は減少する。(図12BステップS3432、S3433にて後程詳述する)
また指標段階分け手段1309は、上記指標化手段1307において算出した上下限値の間で所定の段階(例えば5段階や10段階、10段階分けのことを特にデシル分析と呼ぶ)に分類する夫々の段階間の境目データを算出するものである。夫々の段階間の境目データと、満足度にあっては「遊技終了」時の指標、またはまた他の項目におっては「遊技開始」から「遊技終了」迄の間の平均指標が、どの段階に属するかを判定し、当該段階に応じた稼働データを集計する。単純に上下限の間を所定の段階に分けてもよいし、発生頻度グループを当該所定の段階数に分け、各発生頻度グループ毎の指標平均の中間値を境目データとして算出するようにしてもよい。
また指標段階毎集計手段1310は、制御部1300が「遊技終了」時の指標、またはまた他の項目におっては「遊技開始」から「遊技終了」迄の間の平均指標が、上記境目データに基づいてどの段階に所属しているかを判定し、店員が選択した稼働データ、若しくは任意に関数化した新稼働データを、各段階毎に集計するものである。
また1遊技者稼働情報算出手段1311は、例えば各遊技者の「遊技開始」から「遊技終了」迄の間、若しくは各遊技者の遊技機を跨いだ「遊技開始」から「遊技終了」迄の間の同一稼働データに関する合計値を、全遊技者(サンプル)数で割ったもので、稼働データは、平均稼働データを算出するもの等を例示できる。稼働情報は、店員が選択した稼働データ、若しくは任意に関数化した新稼働データである。従って例えば遊技者1人当りの満足度(指標)が高いか低いかを店舗間等で比較するのに用いる。
また遊技動向集計手段1312は、例えば満足度の各段階毎、下記に説明する波形パターン別集計手段1313で分類されるパターン毎、或いは会員遊技客の年齢層毎、遊技機機種毎、の1乃至複数の組合せ毎、の来店率、遊技機移動率、遊技先遊技機機種、即ち遊技動向情報を集計して表示するものである。
また波形パターン別集計手段1313は、店員の選択または任意に関数化した遊技データ、例えば各遊技客毎の満足度(指標)等のデータの波形パターンであり、「遊技開始」から「遊技終了」迄の間、若しくは各遊技者の遊技機を跨いだ「遊技開始」から「遊技終了」迄の間における波形パターンについて、予め設定された複数分類、或いは自動波形パターン分析ロジックにおいて複数に分類された複数分類のいずれにあるかを判定し、当該分類毎に、稼働データ(来店率、遊技機移動率、遊技先遊技機機種、即ち遊技動向情報、が適する)を集計するものである。
また遊技ID設定手段1314は、「遊技開始」時に設定され、「遊技終了」時迄の各種稼働データを、遊技ID毎のテーブル(図15)に記憶管理するものである。尚、図6AにおけるステップS108による「遊技終了」の他、パソコン17を介して店員の設定に応じては遊技台を跨いでの「遊技終了」を精算機10、景品交換POS11、または日付け更新がなされた場合に「遊技終了」としてもよい。
図15は、上記「遊技開始」から遊技台を跨いでの「遊技終了」を精算機10、景品交換POS11、または日付け更新がなされた場合に「遊技終了」迄を1人の遊技者として遊技ID=20110831_0789によって記憶管理されるデーブルデータであり、遊技ID毎の稼働データを記憶したテーブルを示す。横軸1〜15の「a」の行には発生時刻、「b」の行には、その発生時刻毎のイベント名、「c」の行にはそのイベントの発生要因、土曜に「d」「f」には台ID、台番号、「e」遊技機機種名、「g」〜「γ」迄夫々、撮像データの有無(図15では台間カメラを搭載しないので全て無とした例)、カードID、指標(満足度)、セーフ玉数S、アウト玉数O、貸玉数K、再放出玉数H、S+K+H−O、差玉数(遊技に使った使用遊技媒体数と遊技の結果得られた獲得遊技媒体数の差分)、ベース(1分間の獲得玉数)、勝敗(遊技に使った金額情報と遊技の結果得られた金額情報の差分に基づく情報)、持数(パチンコ機なので持玉数を示す)、度数(1度数100円、入金時に加算更新される)、貯数(パチンコ機なので貯玉数を示す)、再プレー貯数(再プレー用に貯数から登録した玉数)、来店率%(36カ月または来店初日からの来店回数/3年分の日数または来店初日からの日数)、遊技機移動率%(1日当たりの遊技機の移動率、初回遊技台から他の台に1回だけ移動する客の場合100%)、特賞(○で特賞発生)、確変(○で特賞後の確変中)、通常(特賞でも確変でも時短でもない通常の状態で○)、時短(○で特賞後の時短中)、不正回数、の各稼働データが記憶される。
図15において、横軸13の「b」行に示すイベント「台移動」では、「c」行に示す要因が「カード挿入」であり、その際の挿入されたカードのIDが、「h」行に示す1105である。即ち制御部1300は、台間機3、4、6の台番号38からカードID1105を受信した際に、本遊技ID毎の稼働データテーブルを参照し、遊技ID=20110831_0789であることを検索し、同じ遊技IDである図15に示すテーブルに記憶更新する。即ち遊技台を跨いでの「遊技開始」から「遊技終了」迄の稼働データテーブルを記憶管理する(1の遊技者稼働情報集計手段1306)。
また図15において、制御部1300は、「n」行に示すS+K+H−Oの値>第2の所定値(既述)の場合に、横軸8、10、11のγ不正回数が1ずつカウントアップされている。そして制御部1300は横軸11の不正回数=3となったことを条件にアラームすることになる。
図10メインフローを説明する。メインフローは、制御部1300により、スタート後ステップS110からリターン後再びステップS110まで繰り返し高速にループして実行されるもので、CPUに内蔵するフリーランニングカウンタのクロック毎である0.3nsec(0.3×10^−9秒)毎のクロックを1単位として1命令数単位読み出して実行され、ステップS110からステップS115を実行した後、リターン迄の間の各種の演算処理を実行する。そしてスタート(メインフローと記載された時点)からリターンまで制御部1300におけるCPUが約数m秒程度で行われ、リターンの後スタートに戻り、繰り返しこのメインフローが実施されることになる。
制御部1300は、電源投入時の初期処理として自己診断、プログラムの不正な書き換えの有無の確認としてプログラムサムチェック、各機器との通信状態の異常の有無を確認する(ステップS110)。通信状態の異常を検知した場合には、例えば、ブザーによる警告や管理装置13に接続されたパーソナルコンピュータ17の表示部へ通信状態異常を示す出力を行い、異常を警報する。
また、ステップS110では、状態判定手段1302で状態判定する為のパチンコ2の作動状態を判定する判定値を含めた遊技機機種毎の各種設定データを、稼働情報入力手段1303を介して上位のダウンロードセンタからダウンロードして設定するか、または新たに手入力されるか手入力にて更新されたデータを設定する。なお、当該設定によって本日の営業におけるデータ集計に各種設定データを利用可能になる。
電源投入時以外の2回目のフロー場合はステップS111に移行する。
また制御部1300は、満足度である新指標を0〜0.1、0.1〜0.2、・・・、0.9〜1.0の等間隔毎に10段階に分けて記憶部に記憶させる。
通信状態の異常を検知しない場合には、制御部1300は、例えば、営業開始か否かを判定する(ステップS111)。この営業開始か否かの判定は、例えば、管理装置13に接続されたパソコン17の表示部に、「営業開始ですか」などの表示をして、パソコン17のキーボードから入力された応答信号の入力履歴ありで営業中の旨の判定を行うようにしてもよい。
ステップS111の判定で、制御部1300が営業開始でないと判定した場合(ステップS111のNo)には、ステップS113を実行する。
一方、ステップS111の判定で、制御部1300が営業開始であると判定した場合(ステップS111のYes)には、営業中の実行処理として図7に示すサブルーチンを呼び出して実行する(ステップS112)。営業中の実行処理としては、遊技機及び各機器からの情報入力、遊技機及び各機器への情報出力、情報集計処理、異常判定などが行われる。詳細については後述する。
次に、制御部1300が、管理装置13に接続された、例えばパソコン17からの入力によりこれまでに処理された各情報の出力要求を検知した場合には、その要求情報を情報集計管理手段1301から読み出し、パーソナルコンピュータ17に遊技データを出力する(ステップS113)。例えば図14のようなデータの形態で出力する。
続いて、制御部1300は、例えば、パソコン17などから終業処理信号が入力されたか否かを判定する(ステップS114)。
ステップS114の判定で、終業処理信号が入力されていないと判定した場合(ステップS114のNo)にはリターンする。
一方、ステップS114の判定で、終業処理信号が入力されたと判定した場合(ステップS114のYes)には、制御部1300は、例えば、情報集計管理手段1301で管理されている情報で、例えば、所定日数より前に記憶されている、差玉、スタート回数などの遊技データを累積したり、消去したり、集計する(ステップS115)。続いて、ステップS115の処理後、リターンする。
次に、上記した管理装置13における全体的な動作で説明した、ステップS112にて呼び出される図7のサブルーチンである営業中の実行処理について説明する。
(営業中の実行処理)
図11には、営業中の実行処理の全体的な動作の流れを示す。
遊技ホールのネットワーク8を介して通信可能な、パチンコ機2、スロットマシン5、発券機20、再プレー受付機12、台間機3、4、6、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10、データ公開機22などの各遊技ホール機器毎に予め付与され、管理装置13が管理している遊技機識別番号「J」に基づいて動作を行う。まず、制御部1300は、遊技機識別番号として全台数−1を示す番号(1000台のホールであれば999、0から999まで1000台を識別可能である)である遊技台識別番号がJに代入される。(ステップS200)。
なお、ここでは、遊技機識別番号「J」は、新しい遊技機を購入して増台した場合、登録するごとに新たな増加数が全台数に加算される。また、遊技機識別番号の大きい順に処理を行う一例について示すが、この順に処理が行われることに限らず、例えば、遊技機識別番号の小さい順や、ランダムに行ってもよい。
続いて、制御部1300は、すべての遊技機及び周辺機器、つまりすべての遊技機識別番号について処理が終了したか否かを判定する(ステップS201)。ここでは、例えば遊技ホール機器1000台の遊技ホールで、遊技機識別番号J=999からステップS211にてJをカウントダウンしてきた結果J<0(Jが0未満)になったら全遊技ホール機器終了としてリターンし、図6のメインフローのサブルーチンの呼び出し直後(ステップS113の始め)に戻る(ステップS201のYes)。
一方、ステップS201の判定で、すべての遊技ホール機器について処理が終了していないと判定した場合(ステップS201のNo)には、制御部1300は、遊技機識別番号「J」に対応させて、ステップS110にて予め設定された遊技機種別番号「K」を設定する(ステップS202)。
つまり、例えば、「J=1、K=1」とは、遊技機識別番号「1」で、遊技機種別番号「1」の遊技機ということになる。なお、ここで、遊技機種別番号「K」は、パチンコ機2およびスロットマシン5ではさらに機種毎、つまりCR新海物語(登録商標)、CR花満開極GS(登録商標)、CR水前寺清子C(登録商標)、CRGO!GO!郷MB(登録商標)、CR暴れん坊将軍V(登録商標)、北斗の拳(登録商標)、吉宗(登録商標)、主役は銭形(登録商標)、鉄拳R(登録商標)等毎に異なる番号が遊技ホールの店員の導入時における登録の受け付け処理、もしくはステップS110にて予め設定されて付与されている。
同様に、この他、発券機20、再プレー受付機12、台間機3、4、6、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10、データ公開機22の各種別において、各種別の複数機種毎にグループ番号である異なる番号の「K」が予め付与されている。店員の導入時における登録の受け付け処理とは、導入日、遊技機識別番号(Jに代入される)、遊技機種別番号(Kに代入される)、遊技機台番号、機種別フラグ、遊技機の機種名、メーカ名、等が管理装置13の端末(例えばパーソナルコンピュータ17)から入力されて登録指示の旨の端末からのボタン押圧指示がなされると、管理装置13の記憶部に記憶される。その際、記憶部はJをキーとするデータベースであり、Jを指定することにより上記導入日、遊技機種別番号(Kに代入される)、遊技機台番号、機種別フラグ、遊技機の機種名、メーカ名等の情報を読み出すことができる。
なお、機種別フラグは、パチンコ機2、スロットマシン5、または周辺機器のいずれかの種別を識別するための情報であり、例えば0、1、2等の番号情報としてもよいし、「パチンコ」、「スロット」、「周辺」等の文字情報としてもよい。
続いて、制御部1300は、遊技機識別番号「J」に基づいて機種別フラグを管理装置13の記憶部から読み出して、パチンコ機2、スロットマシン5、周辺機器であるか否かを判定する(ステップS203)。
まず、ステップS203の判定で、パチンコ機2と判定した場合(ステップS203の「パチンコ機」)には、制御部1300は、状態信号受信手段(稼働情報入力手段1303に含まれる)として、各遊技機からの遊技状態を示す状態信号を、図2におけるパチンコ機2から台端末27、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13の備える稼働情報入力手段1303が受ける。(ステップS204)。
状態信号としては、例えば、特賞信号(ONの場合遊技者が著しく多数のパチンコ玉を獲得可能な状態を示す)、確変信号(ONの場合、特賞状態、確変状態、時短状態中である事を示す)、スタート信号(ルーレットの回転トリガーとなる入賞口への入賞を示す入賞信号等)、図柄確定信号(ルーレットの回転停止時に出力されるメーカが多いが、出力がないメーカもある。)、実入賞信号(ルーレットの回転トリガーとなる入賞時及びその他入賞口に入賞時に出力されるメーカが多い)、アウト信号(パチンコ機の排出口の下方に設置されたホッパーの集合部に設置された近接センサによる排出玉(1分間に100玉程度排出)信号)、セーフ信号(パチンコ機の上皿への補給玉信号であり、10玉1パルスの設定が多い。
CR機の場合セーフ相当信号がパチンコ機2から出力されるのでセーフ信号を出力するセーフメータを付けないことがある。CR機にセーフメータを付けると実際の貸玉数と実際の賞玉数の両方の加算値を検知することになる)、CR機からのセーフ相当信号(CR機の場合の賞として払い出したパチンコ玉数)、不正信号(ドアオープン信号、電波発信検知信号等)、売上(入金額)、貸玉信号(度数を消費して貸し出した旨の信号)、再プレー信号(客が獲得した玉数を減算して放出した旨の信号)などが挙げられる。
続いて、制御部1300は、ステップS205において、上記した状態信号に基づいて、通常状態、特賞状態、確変状態、時短状態、遷移状態などのいずれの遊技状態にあるか、遊技状態判定を行う(状態判定手段1302)。ステップS204において状態信号受信手段によって入力された状態信号は、後程詳述する遊技状態判定結果に基づいて、例えば、遊技機毎、遊技機機種毎、遊技状態毎、カードID毎、上記「遊技開始」から「遊技終了」迄毎、上記遊技機を跨いだ「遊技開始」から「遊技終了毎」迄毎などにデータ集計処理を実行する(ステップS205)。
ステップS205における遊技状態別データ取得・集計処理には、状態判定手段1302として、「状態信号受信手段によって受けた状態信号が新たな状態への移行を示した場合、実際の遊技状態が前記新たな状態となるまでの遷移期間を除いて、新たな状態における遊技データのデータ集計を行う」旨を含み、後程図12A、B、Cに示すフローチャートにて説明する。
また記憶媒体の記憶情報であるカードID毎にデータ集計処理を実行するとは、上記した状態信号に基づいて、状態判定手段1302(後程図8にて詳述)によって判定した、通常状態、特賞状態、確変状態、時短状態、遷移状態などのいずれの遊技状態毎のアウト数、セーフ数、差玉数、遊技媒体の貸出数、遊技媒体の再プレーにおける払戻数、入金金額をカードID毎に集計し記憶する。即ち記憶媒体の記憶情報に対応して、前記遊技データを集計する。そして、パソコン17からの稼働情報入力手段1303を介しての指示に基づいて、カードID毎の上記状態判定手段で判定した遊技情報毎の集計結果を、パソコン17へ出力する。
また遊技状態別データ取得・集計処理としては、稼働情報入力手段1303により、台間機3、4で判定した「遊技開始」の旨の情報、カードの返却時に受けたカードID、そして「遊技終了」の旨を情報を受信する。そして、「遊技開始」から「遊技終了」の間にデータ取得・集計処理する項目としては、カードID情報(複数)、上記稼働情報入力手段1302で入力する稼働情報、大当り発生時刻、大当り終了時刻、確変終了時刻、等が例示できる。上記稼働情報の入力は定時毎の通信、大当り開始、大当り終了、確変終了、カード返却、カード挿入等のイベント毎になされる。(ステップS205)
また制御部1300は、ステップS210において、異常状態判定手段1304、及び異常回数計数手段1305として機能する異常判定処理を説明する。
異常判定処理ステップS210においては、各台計数機付き遊技機であれば、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定値>0に不成立によって判定される持込玉判定、遊技機のガラス扉の開によるドアオープン判定、異常な電波に検知による電波判定、を行う。(ステップS210)
異常回数計数手段1305は、上記異常状態判定手段1304において異常と判定した異常状態毎の回数を遊技機毎に計数するものであり、例えば、遊技開始からの累積獲得玉数−遊技開始からの累積アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積貸玉数−所定値2≦0、所定値>所定値2とし、より不正か不正でないか判別つきにくいボーダーラインの不正を繰り返し行う場合を検知する目的に異常回数を計数する。(ステップS210)
1の遊技者稼働情報集計手段1305は、先に説明した台間機3、4、6における「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎稼働情報を集計するもので、異常判定処理としては、この間の異常判定回数を処理するものある。また店員の設定に応じて、遊技台を跨いで「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎稼働情報を集計するものである。(ステップS210)
遊技台を跨いでとは、例えば、ある遊技台において「遊技開始」から「遊技終了」を終え、他の台に当該遊技客が移動した場合の「遊技開始」から「遊技終了」迄を含んだ複数遊技台の稼働情報の累計情報を含み、例えば遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)獲得玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)貸玉数−所定値≦0による異常判定の回数、遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)獲得玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)アウト玉数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)再プレー再放出玉数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)貸玉数−所定値2≦0による異常回数計数手段による異常回数の計数値が所定値以上となったことによる第2の異常判定の回数等が例示でき、1の遊技者稼働情報集計手段1305によって、これらの異常を店員が認知し易いよう他の稼働情報を含めて対比可能に並べて表示可能に集計する等が例示できる。(ステップS210)
上記遊技台を跨いだ複数の遊技台の「遊技開始」から「遊技終了」迄の稼働情報の集計を行うことで、例えば、コート内のポケットに偽造パチンコ玉を持ち込んだ盗人が、複数の遊技台で少しずつ流すことを検知することができる。台間カメラ、または会員用ICカードを用いない場合には、「遊技開始」から「遊技終了」迄の間に利用した全てのカードIDのカードが他の遊技台に挿入された場合に、1の遊技者稼働情報集計手段1305による1の遊技者として稼働情報の集計がなされる。(ステップS210)
次に、ステップS203の判定で、スロットマシン5であると判定した場合(ステップS203の「スロットマシン」)には、制御部1300は、状態信号受信手段(稼働情報入力手段1303に含まれる)として、各遊技機からの遊技状態を示す状態信号を、図1におけるスロットマシン5から台端末27、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13の備える稼働情報入力手段1303が受ける(ステップS206)。状態信号としては、例えば、BB信号(ONの場合遊技者が著しく多数のメダルを獲得可能なビックボーナス状態を示す)、RB信号(ONの場合遊技者が多数のメダルを獲得可能なレギュラーボーナス状態を示す)、IN信号(ルーレットの回転スタートレバーを叩いた時に出力される掛けメダルの枚数に対応した信号、最大3枚の場合3パルス出力される)、OUT信号(ルーレットの図柄が確定した際に遊技者に払い出される枚数に対応した信号であり、15枚払い出される場合15パルス出力される)、不正信号(ドアオープン信号、電波発信検知信号等)、売上(入金額)、貸メダル信号(度数を消費して貸し出した旨の信号)、再プレーメダル信号(客が獲得した玉数を減算して放出した旨の信号)などが挙げられる。
続いて、制御部1300は、ステップS207において、上記した状態信号に基づいて、通常状態、BB(ビックボーナス)状態、RB(レギュラーボーナス)状態、アシストリプレー(リールの止め方を機械が指示する)やRT(リプレータイム:はずれがリプレーとなり持ちメダルが減らない)等の特殊な状態、遷移状態などのいずれの遊技状態にあるか、遊技状態判定を行う(状態判定手段1302)。
ステップS206において状態信号受信手段によって入力された状態信号は、遊技状態判定結果に基づいて、例えば、遊技機毎、遊技機機種毎、遊技状態毎、カードID毎、上記「遊技開始」から「遊技終了」迄毎、上記遊技機を跨いだ「遊技開始」から「遊技終了毎」迄毎などにデータ集計処理を実行する(ステップS207)。
また記憶媒体の記憶情報であるカードID毎にデータ集計処理を実行するとは、上記した状態信号に基づいて、状態判定手段1302(後程図12A、B、Cにて詳述)によって判定した、通常状態、BB状態、RB状態、アシストリプレーやRT等の特殊な状態、遷移状態などのいずれの遊技状態毎のIN、OUT、差メダル数(IN−OUT)、メダルの貸出数、遊技媒体の再プレーにおける払戻数、入金金額をカードID毎に集計し記憶する。即ち記憶媒体の記憶情報に対応して、前記遊技データを集計する(当初出願請求項8)。そして、パーソナルコンピュータ17からの稼働情報入力手段1303を介しての指示に基づいて、カードID毎の上記状態判定手段で判定した遊技情報毎の集計結果を、パソコン17へ出力する。
また遊技状態別データ取得・集計処理としては、稼働情報入力手段1303により、台間機6で判定した「遊技開始」の旨の情報、カードの返却時に受けたカードID、そして「遊技終了」の旨を情報を受信する。そして、「遊技開始」から「遊技終了」の間にデータ取得・集計処理する項目としては、カードID情報(複数)、上記稼働情報入力手段1302で入力する稼働情報、大当り発生時刻、大当り終了時刻、確変終了時刻、等が例示できる。上記稼働情報の入力は定時毎の通信、大当り開始、大当り終了、確変終了、カード返却、カード挿入等のイベント毎になされる。(ステップS207)
また制御部1300は、ステップS2102において、異常状態判定手段1304、及び異常回数計数手段1305として機能する異常判定処理を説明する。
異常判定処理ステップS2102においては、各台計数機付きスロットマシンであれば、遊技開始からの累積OUT数(賞として払い出されたメダル数)−遊技開始からの累積IN数(遊技に使ったメダル数)−遊技開始からの累積再プレー再放出メダル数−遊技開始からの累積貸メダル数−所定値>0に不成立によって判定される持込メダル判定、遊技機の前面扉の開によるドアオープン判定、異常な電波に検知による電波判定、を行う。(ステップS2102)
異常回数計数手段1305は、上記異常状態判定手段1304において異常と判定した異常状態毎の回数を遊技機毎に計数するものであり、例えば、遊技開始からの累積AUT数−遊技開始からの累積IN数−遊技開始からの累積再プレー再放出メダル数−遊技開始からの累積貸メダル数−所定値2≦0、所定値>所定値2とし、より不正か不正でないか判別つきにくいボーダーラインの不正を繰り返し行う場合を検知する目的に異常回数を計数する。(ステップS2102)
1の遊技者稼働情報集計手段1305は、先に説明した台間機3、4、6における「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎稼働情報を集計するもので、異常判定処理としては、この間の異常判定回数を処理するものある。また店員の設定に応じて、遊技台を跨いで「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎稼働情報を集計するものである。(ステップS210)
遊技台を跨いでとは、例えば、ある遊技台において「遊技開始」から「遊技終了」を終え、他の台に当該遊技客が移動した場合の「遊技開始」から「遊技終了」迄を含んだ複数遊技台の稼働情報の累計情報を含み、例えば遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)OUT数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)IN数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)再プレー再放出メダル数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)貸メダル数−所定値≦0による異常判定の回数、遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)獲得メダル数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)IN数(遊技に使った玉数)−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)再プレー再放出メダル数−遊技開始からの累積(遊技台を跨いだ累計)貸玉メダル−所定値2≦0による異常回数計数手段による異常回数の計数値が所定値以上となったことによる第2の異常判定の回数等が例示でき、1の遊技者稼働情報集計手段1305によって、これらの異常を店員が認知し易いよう他の稼働情報を含めて対比可能に並べて表示可能に集計する等が例示できる。(ステップS2102)
上記遊技台を跨いだ複数の遊技台の「遊技開始」から「遊技終了」迄の稼働情報の集計を行うことで、例えば、コート内のポケットに偽造メダルを持ち込んだ盗人が、複数の遊技台で少しずつ流すことを検知することができる。台間カメラ、または会員用ICカードを用いない場合には、「遊技開始」から「遊技終了」迄の間に利用した全てのカードIDのカードが他の遊技台に挿入された場合に、1の遊技者稼働情報集計手段1305による1の遊技者として稼働情報の集計がなされる。(ステップS2102)
次に、ステップS203の判定で、パチンコ機2、スロットマシン5のどちらでもない、すなわち台間機3、4、6、発券機20、再プレー受付機12、計数機9、景品管理機(POS)11、精算機10、データ公開機22等の周辺機器と判定した場合(ステップS203の「その他」)には、制御部1300は、状態信号受信手段(稼働情報入力手段1303に含まれる)として、上記各周辺機器からの状態を示す状態信号を、図2における島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13の備える稼働情報入力手段1303が受ける。(ステップS208)。
続いて、制御部1300は、受信した状態信号に基づいて、データ集計処理を実行する(ステップS209)。なお、周辺機器としての台間機3、4、6、発券機20、再プレー受付機12、計数機9、精算機10、景品管理機(POS)11では記憶媒体(例えば会員カード、非会員カード)の記憶情報を読み取る記憶媒体読取手段(カードリーダライタ)と、記憶媒体読取手段によって読み取った記憶情報(例えばカードID情報、有価価値情報(度数、持ち数、貯数))に基づいて、有価価値(例えば度数、持ち数、貯数)を特定する有価価値特定手段と、を備える。
有価価値特定手段としては、管理装置13にカードID情報を送信し、管理装置13では制御部1300の記憶部に記憶された有価価値(例えば度数、持ち数、貯数)をカードID情報で検索して読み出し、その送信元である周辺機器へ有価価値(例えば度数、持ち数、貯数)とカードID情報とを送信し、受けた周辺機器は有価価値(例えば度数、持ち数、貯数)を特定できる。またカードに記憶された有価価値(例えば度数、持ち数、貯数)と管理装置13から受信した有価価値が一致するか否かを判断し、一致しなければ管理装置13に記憶された有価価値に優先して特定する。
また周辺機器が台間機3、4、6の場合、有価価値を減じて、減じた有価価値の遊技媒体を台間機が備えるノズルやパチンコ機2から払い出すことができる。即ち、有価価値特定手段によって特定された有価価値の範囲で遊技媒体を払い出す為の処理を行う遊技媒体処理手段を備える。また周辺装置では、記憶媒体を返却ボタン押圧をトリガーにして返却する際に、管理装置13にカードID情報と最終的な有価価値(例えば度数、持ち数、貯数)とを送信し、管理装置13ではカードIDに基づいて制御部1300の記憶部に記憶する。即ち、前記記憶媒体の記憶情報及び有価価値情報を受けて、前記記憶媒体の記憶情報に基づいて有価価値を記憶管理する有価価値管理手段を備える。
続いて、状態判定手段1302は、各周辺機器に関る異常判定処理を実行する(ステップS2101)。例えば、発券機20、精算機10、紙幣搬送装置の搬送先の金庫等のドア開、島端計数機9における電波検知等により異常と判定する。
続いて、制御部1300は、遊技機識別番号「J」に「1」を減算して、再びステップS201からの処理を、次の遊技機に対して行う(ステップS211)。
次いで、制御部1300が実行する、遊技状態別データ取得・集計処理の詳細として、図12A、図12B、図12Cに示すフローチャート、そのフローチャートに従った実行結果である図13タイムチャート、及び図14A、B、C、図15、図16、図17、図18における各集計結果、に従って説明する。
図12Bにおいて、制御部1300は、遊技状態別データ取得・集計処理を行う。遊技機識別番号Jをキーにして管理装置13の記憶部であるデータベースから読み出して遊技機種別番号「K」を判定し、その番号がこれから処理を行う所定の識別番号(ここでは、「所定機種」とする)であるか否かを判定する(ステップS300)。
ステップS300の判定で、遊技機種別番号「K」の値が「所定機種」でないと判定した場合(ステップS300の「所定機種以外」)には、他の遊技機種の遊技状態別データ取得集計処理を実行する(ステップS301)。即ち、この実施例では、遊技機メーカ毎に異なる態様に対応し、遊技機種毎に異なる「遊技機状態別データ取得・集計処理」を行うことができるが、同一のフローチャートにより対応してもよい。
次いで制御部1300は、所定機種の1と判定すると、ステップS3000に移行する。ステップS3000では、既述の遊技ID設定手段1314により遊技IDを設定する。遊技IDは、「遊技開始」から「遊技終了」迄の間、カードを何回抜き差ししても、同一遊技IDに基づく継続遊技(上記台間機3、4、6の図6AS107、S108にて説明既述)がなされる限り、稼働データは図15に例示する「遊技ID毎の稼働データテーブル」に記憶更新する。
次いで制御部1300は、ステップS3001に移行する。ステップS3001では、指標化手段1307として機能し、計算指標演算を行う。計算指標としては、図12Aに示す通り、遊技に使った使用遊技媒体数と遊技の結果得られた獲得遊技媒体数の差分である差数情報、遊技に使った使用遊技媒体数に単位数当りの貸玉レートを乗じた金額情報と遊技の結果得られた遊技媒体数に単位数当りの金額情報を乗じた勝敗情報、のいずれかをパラメータにマップ情報を参照し、−1.0から+1.0の判り易い指標(「計算指標」と呼ぶ)に直す。
また指標化手段1307は、所定期間毎、遊技台毎、会員遊技客毎、(「遊技開始」から「遊技終了」迄毎or遊技台を跨いで「遊技開始」から「遊技終了」の期間毎)の1乃至複数の組合せ毎の稼働データのいずれかを選択して0〜1.0(−1.0〜1.0)、0点〜100点(−100点から+100点)、等に指標化するものである。指標化すべき代表例として、稼働情報を勝敗(既述)または差玉(既述)としての満足度−100点〜100点等が例示できる。
指標化の為には、例えば単純に、ある稼働情報の上限(MAX)、下限(MIN)のそれぞれを、100点、0点としてその間を直線で結び、稼働情報を当該直線の式に代入することで指標を算出するようにしてもよい。また他には、上下限の算出は、上下限の間の距離の10%内に入る上限(MAX)、下限(MIN)夫々の平均値を直線で結び、稼働情報を当該直線の式に代入することで指標を算出するようにしてもよい。また店員が、稼働情報に前記上下限の間が間隔的に直線でないと判断した場合、パソコン17において適宜直線をドラックドローして直線を曲線に修正できるようユーザーインターフェースを機能追加してもよい(例えば図12Aに示す曲線のような形状)。上下限には特異点として他の上下限グループに比べてかけ離れた点を時々存在するので、最上位の上限値、最下位の下限値をそれぞれカットしてもよい(ステップS3001)。
次いで制御部1300は、ステップS3432に移行し、稼働情報入力手段1303の入力情報に基づいて時短中と判定した場合には、ステップS3433の新指標の計算に用いるQを1/8にする(ステップS3432)。尚、大当り中Q=2(ステップS3091)、通常時Q=1(ステップS3501)、特賞後の確変中Q=1/32(ステップS3251)にそれぞれ代入されている(指標補正手段1308)。
ここでステップS3432に代え(この場合、大当り中Q=2(ステップS3091)、通常時Q=1(ステップS3501)、特賞後の確変中Q=1/32(ステップS3251)は廃止)、図12Cに示す如く、制御部1300は、上記計算指標(満足度)の変化率(1分毎)を計算し(ステップS30011)、大当りからの経過時間を計測し(ステップS30012)、計算指標(満足度)変化率を横軸とした第1マップから0〜3.0のQの値を参照し、次いで大当り後の経過時間を横軸とした第2マップから0〜1.0のQの補正値を参照する。次いで制御部1300は「Q」×「Qの補正値」での式にて最終的なQを算出するようにしてもよい。(図12C)なお、図12Cに示すフローチャートで決定したQに従い、下記に示す式1にて算出した結果は、図13のタイムチャート一点鎖線にて示す。
上記第1のマップにおいては、計算指標(満足度)の変化率が0より大であるほど、未来の出玉が増えるので、期待感から計算指標(満足度)がより上昇するように補正させるためQ=3.0等の大きな値となる。
上記第1のマップにおいては、計算指標(基本満足度)の変化率が0より小さいほど未来の所有する遊技媒体数が減るので、懸念から計算指標(基本満足度)が下降するよう補正されるためQ=1.0(計算指標=新指標)となるようにする。一方計算指標(基本満足度)の変化率が0、即ち出玉の増減がない場合には、Q=0とし、実質的に新指標(満足度)の更新を禁止する。計算指標(基本満足度)の変化率が0の場合とは確変中、時短中が該当するので、Q=0として下記式1の計算を行う以外に、確変中または時短中には単に新指標の計算(下記式1)を行わないようにして、現状維持するようにしてもよい。
上記第2のマップにおいては、横軸を大当り後の経過時間とし、大当り直後はQが小さくなるよう補正し、大当り後の経過時間がたつほど、Qが増大するように補正している。また時短中と確変中ではそれぞれ実線、一点鎖線を参照し、時短など次の大当りの期待がすくない場合、Qを増大するよう補正して、いち早く計算指標=新指標となるように補正するとよい。
次いで制御部1300は、記憶媒体(会員用ICカード、非会員用ICカード)のID情報毎、遊技台を跨いだ記憶媒体(会員用ICカード、非会員用ICカード)のID情報毎、「遊技開始」から「遊技終了」の期間内と判断すれば、所定時間毎(例えば1分)に下記式1を演算する。
新指標=旧指標(1−Q)+計算指標×Q、0≦Q・・・(式1)
を計算し、計算後に旧指標←新指標に代入する。即ち大当り中は例えば満足度である新指標はQ=2として、連荘への期待から急激に上昇させる。その後の確変時には上昇させた満足度である新指標はQ=1/32として、下がり難いものとする。しかしながら時短時は次が遊技者不利の通常状態となるので、確変時よりは大きく通常時よりは小さいQ=1/8とし満足度である新指標は中間的な減衰をとるようにし、通常時はQ=1として補正無状態である、計算指標=新指標とするものである。
尚、上記式1に代えて、新指標=計算指標×勝敗補正、勝敗補正は勝敗変化量>0で勝敗補正値>1、勝敗変化量<0で0<勝敗補正値<1・・・(式2)
または
新指標=計算指標×差玉補正、差玉補正は差玉変化量>0で差玉補正値>1、差玉変化量<0で0<差玉補正値<1 ・・・(式3)のようにしてもよい。即ち所有の遊技媒体数が減ると新指標である満足度が計算指標より将来を悲観して下がり、大当り等で所有の遊技媒体数が増えると新指標である満足度が計算指標より将来を期待して上がるように補正する。
次いで制御部1300は、ステップS3434にて遊技動向を演算する。まず台間機3、4、6のフローチャート図6AのS135にて管理装置13に送信した会員用ICカードを挿入時の会員ID情報と台間機IDに基づき、または台間カメラを装備する場合にはステップS106にて管理装置13に送信した撮像データと台間機IDに基づき、管理装置13の制御部1300は所定単位期間当り(例えば1カ月)の来店率、当日の遊技機移動率、移動先遊技機機種、計算する。(遊技動向集計手段1312、ステップS3434)
具体的な来店率の計算方法は、その当日初回の会員ICカード挿入または新たな撮像データの検知があったと判定すれば、会員ID情報または撮像データで特定される36カ月間の来店回数を記憶部から読み出して+1して更新(記憶部への記憶)し、次いで来店率=36カ月間の来店回数/36か月を計算する。(遊技動向集計手段1312、ステップS3434)
次いで、具体的な遊技機移動率の計算方法は、その当日の会員ICカード挿入または新たな撮像データの検知毎に台間機IDに基づいて遊技機種を特定し、前回と異なる遊技機種の場合、会員ID情報または撮像データで特定される当日移動回数(当日初めての遊技機の場合0とする)を+1し、新遊技機移動率=旧遊技機移動率(1−1/32)+当日移動回数×1/32(パラメータは会員ID情報または撮像データで特定される)、にて算出した値を遊技機移動率として算出する。(遊技動向集計手段1312、ステップS3434)
次いで、具体的な「移動先遊技機機種を把握可能な関連したデータ」としては、その当日の会員ICカード挿入または新たな撮像データの検知毎に台間機IDに基づいて遊技機種を特定し、会員ID情報または撮像データで特定される「移動先遊技機機種毎の当日移動回数」を+1し、記憶部に記憶更新する。(遊技動向集計手段1312、ステップS3434)尚、「移動先遊技機機種毎の当日移動回数」は「移動先遊技機機種を把握可能な関連データ」として例示できる。「移動先遊技機機種を把握可能な関連データ」としての他の例は、「移動先遊技機機種毎の選択率」のような割合でもよい。このような「移動先遊技機機種毎の当日移動回数」、「移動先遊技機機種毎の選択率」のようにいろいろなものが例示できるので「移動先遊技機機種を把握可能な関連データ」とした。
次いで制御部1300は、ステップS3433で算出した新指標(例えば満足度)の内「遊技終了時」のもの、または「遊技開始」から「遊技終了」の間の平均値が、ステップS110にて10段階に分けた指標(例えば満足度)段階のいずれに属するかを判定し、全ての遊技客のデータの平均値である、来店率平均、遊技機移動率平均、遊技機機種毎の移動回数の平均、の内の少なくとも1つを再演算して記憶更新する。(ステップS3435、遊技動向集計手段1314)
また、図16は、遊技機種を全部含めた、大当りの無と、大当り有の場合に勝敗レベルを3段階に区分して、各稼働データを集計した表である。もちろん遊技機種毎の同様の図表としてもよい。また項目1から16には既述した、指標(満足度)平均、セーフ玉数平均(S)、アウト玉数平均(O)、貸玉数平均(K)、再放出数平均(H)、S+K+H−O、差玉数平均、ベース平均、勝敗平均、持数平均、残度数平均、貯数平均、再プレー貯数平均、投資金額平均、来店率平均、遊技機移動率平均を集計して記憶する。また勝敗レベルとしては、勝敗情報の上下限値の間を3レベルに等分している。従ってレベル2は差し引きがほぼ0の勝敗を示す。なお、この実施例では3レベルとしたが、店員による設定で適宜レベル数を増加することもできる。
当該表をデーブルとして作成するには、まず、制御部1300は、遊技ID設定手段によって設定した遊技ID毎に、大当り無と、大当り有の場合の勝敗レベル(3段階)の合計4区分のいずれに属するかを判定する。次いで全遊技ID分の、4区分毎の、遊技ID間の1〜16の稼働データ合計値を算出する。算出した各稼働データ合計値をサンプル数(4区分毎の遊技ID数)で除算して算出する(ステップS3435、遊技動向集計手段1314)。また尚、図16に遊技機種:所定の機種の場合には、図15に示す、遊技機種名が同一のものに限って、全遊技ID分の、4区分毎の、遊技ID間の1〜16の稼働データ合計値を算出し、算出した各稼働データ合計値をサンプル数(4区分毎の遊技ID数)で除算して算出する。(ステップS3435、遊技動向集計手段1314、1遊技者稼働情報算出手段1311)
図17においては、図16の上記4区分に代えて、大当り有かつ勝敗レベルが勝ちかつスランプグラフが大幅増の場合、大当り有かつ勝敗レベルが勝ちかつスランプグラフ(既述の差玉数の時間的推移)が遊技ID期間の前半で出玉のピークを検出した場合、大当り有かつ勝敗レベルが勝ちかつスランプグラフが遊技ID期間の後半で出玉のピークを検出した場合、大当り有かつ勝敗レベルが負けかつスランプグラフが大幅増の場合、大当り有かつ勝敗レベルが負けかつスランプグラフが遊技ID期間の前半で出玉のピークを検出した場合、大当り有かつ勝敗レベルが負けかつスランプグラフが遊技ID期間の後半で出玉のピークを検出した場合、大当り無かつ勝敗レベルが負け場合、の各場合分けして、他の演算は図16と同様に算出する。(ステップS3435、遊技動向集計手段1314、1遊技者稼働情報算出手段1311)
図18においては、図16の上記4区分に代えて、上記既述の新指標(満足度)(式1)を等間隔に5等分した5区分に場合分けして、他の演算は図16と同様に算出する。(ステップS3435、遊技動向集計手段1314、1遊技者稼働情報算出手段1311、指標段階毎集計手段1310)
次いで制御部1300は、所定機種以外と判別するとステップS301に移行する。ステップS301では、遷移期間は、「遊技機種別毎に設定された所定の遷移期間」(A機種はS311、S317において所定期間3秒を経過したか否かを判定し3秒経過時にはそれぞれステップS315、ステップS319を行い、B機種では3秒を2秒とする)としてもよい。なおここでS311,S317にてA機種3秒弱から3秒、B機種2秒弱から2秒経過前であれば遊技機が発射できないようモータストップ信号を出力し、A機種3秒弱から3秒、B機種2秒弱から2秒経過後にモータストップ信号をOFFとし、発射可能に制御するようにしてもよい。即ち「遊技機の稼働を停止させる稼働停止手段を備え、前記遷移期間中の少なくとも一部の期間(盤面への遊技玉の滞在時間分早く発射することで遷移期間の終了ピッタリに遊技玉が入賞口、大入賞口に到達するようにしてもよい)において、前記稼働停止手段(遊技機の発射装置のモータストップ入力端子に所定信号を出力する。)を実行する」ことになる。
一方、「遷移期間は、該賞数関連遊技データが変動を開始した時点迄とする」事例としては、以下に示す通りステップS311、S317における特賞となってからセーフ信号初回履歴があるか否かの判定を例示する。またステップS327、S333における「確変となってから図柄確定信号(スタート信号)初回履歴ありか否か」の判定も、図柄確定信号自体、図柄変動スタートのための入賞口へのパチンコ玉の入賞に起因しているので、賞数関連遊技データが変動を開始した時点と解釈することができる。「遊技機種別毎に設定された所定の遷移期間」によって遷移期間を特定するより、「遷移期間は、該賞数関連遊技データが変動を開始した時点迄とする」ことで特定する方が、店員等による設定の労が不要な自動的な判別性を有しているので、すぐれている。
ステップS300の判定で、遊技機種別番号「K」の値が「所定機種」であると判定した場合(ステップS300の「所定機種」)には、制御部1300は、稼働情報入力手段1303に入力される状態信号の1つである、特賞信号が「ON」か、「OFF」かを判定する(ステップS302)。なお、パチンコ機2において特賞発生時点から特賞終了時点に渡る特賞状態期間の全期間中は、この特賞信号は「ON」となる。また特賞信号は、パチンコ機2から出力される遊技客が著しく多数のパチンコ玉を獲得可能な特賞状態を示す信号であり、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に入力されるものである。特賞信号の判定は、島コンピュータ7、もしくは遊技機端末装置27が、特賞信号の判定を行い、S302において、管理装置13が、島コンピュータ7、もしくは遊技機端末装置27から、判定結果を入力してもよい。
続いて、ステップS302の判定で、特賞信号が「ON」であると判定した場合、制御部1300は、特賞flgが「ON」か、「OFF」かを判定する(ステップS303)。なお、特賞flgは、記憶部であるデータベースに記憶され、検索キーJによって読み出し可能である。稼働情報入力手段1303(状態信号受信手段)に特賞信号が入力されると、制御部1300によってステップS305において「ON」に書き換えられ、稼働情報入力手段1303(状態信号受信手段)に特賞信号が入力されていない状態だと、ステップS321において「OFF」に書き換えられる。
次に、ステップS303の判定で、特賞flgが「OFF」であると判定した場合、即ち特賞となって初回であると判定した場合であって図13のタイムチャートにおけるP、Uのタイミングの場合、制御部1300は、通常flgを「OFF」に書き換える(ステップS304)。なお、通常flgは、記憶部であるデータベースに記憶され、検索キーJによって読み出し可能である。通常flgは、稼働情報入力手段1303に特賞信号、及び/または確変信号が入力されていない状態だと、制御部1300によってステップS336またはステップS346において「ON」に書き換えられ、稼働情報入力手段1303に特賞信号、及び/または確変信号が入力されると、ステップS304において「OFF」に書き換えられる。
続いて、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段(ステップS204)により受けた特賞信号のON状態に基づき、検索キーJに基づいて記憶部であるデータベースに記憶される特賞flgを「0N」に書き換える(ステップS305)。
続いて、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段(ステップS204)により受けた確変信号のON状態に基づき、検索キーJに基づいて記憶部であるデータベースに記憶される確変flgを「ON」に書き換える(ステップS306)。なお、確変flgは、稼働情報入力手段1303に確変信号が入力されると、制御部1300によって「ON」に書き換えられ(ステップS306)、稼働情報入力手段1303に確変信号が入力されていない状態だと、「OFF」に書き換えられる(ステップS337、ステップS347)。
続いて、制御部1300は、情報集計管理手段1301にその時点までに累計された遊技データの集計、即ち特賞となる以前の遊技状態における下記素データの累計値と平均値、及び下記演算データの累計値と平均値を記憶する。またカードID毎に同様に記憶する(ステップS307)。遊技データとしては、例えば状態信号であるアウト玉数、セーフ玉数、売上(入金金額)、貸玉数、再プレーによる払戻数、等の素データ、差玉数、ベース等の演算を必要とする演算データとなる。なお、ステップS307の時点で集計される遊技データは、特賞となる以前の遊技状態、即ち、特賞状態が発生するまでの通常状態、もしくは確変状態期間中の遊技データとなる。集計された遊技データは、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号J、及びカードIDに対応して記憶される。また、例えば、集計毎に随時パーソナルコンピュータ17に出力し、パーソナルコンピュータの画面に表示するようにしてもよい。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「特賞時初回セーフ迄の累計セーフ」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS308)。即ち「特賞時初回セーフ迄の累計セーフ」とは、特賞信号ONとなってから真の特賞状態となるまでの遷移状態期間のみのセーフの累計値であるので、図13のタイミングチャートのP、Uのタイミングによってクリアする。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「特賞時初回セーフ迄の累計アウト」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS309)。即ち「特賞時初回セーフ迄の累計アウト」とは、特賞信号ONとなってから真の特賞状態となるまでの遷移状態期間のみのアウトの累計値であるので、図13タイミングチャートのP、Uのタイミングによってクリアする。
ステップS309に続いて、ステップS3091では、ステップS3433の計算に用いるQの値を2とし、獲得玉数の増大する特賞時には意図的に指標を増やす(ステップS3091)。
ステップS3091に続いて、もしくはステップS303の判定で、特賞flgが「ON」であると判定した場合、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段(ステップS204)により受けたセーフ信号の入力が初回か否かを判定する(ステップS310)。信号入力が初回かの判定は、入力された信号が「OFF」から「ON」に切り替わった際をとらえて、初回カードうかにより判定する。また、ここでは、「セーフ信号」は、パチンコ玉1玉の払い出しにより、1パルスの信号が、セーフメータから出力されることとする。
次に、ステップS310の判定で、セーフ信号の入力が初回であると判定した場合、制御部1300は、情報入出力手段における状態信号受信手段で受信したセーフ信号が、特賞状態の発生後初回の入力かを判定する(ステップS311)。
次に、ステップS311の判定で、特賞状態の発生後、初回のセーフ信号の入力であると判定した場合、即ち図13のタイムチャートにおけるQ、Vのタイミングの場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「特賞間累計セーフ」の値を「0」にして、カウント数を消去し、続いて「1」に書き換える(ステップS312)。即ち「特賞間累計セーフ」とは、特賞信号ONとなってから真の特賞状態となるまでの遷移状態期間を除いた、真の特賞状態になってからのセーフの累計値であるので、Q、Vのタイミングによってクリアする。また同時にステップS317の判定で利用する為、「特賞となってからセーフ信号初回」の旨の情報を、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶させる。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「特賞間累計アウト」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS313)。即ち「特賞間累計アウト」とは、特賞信号ONとなってから真の特賞状態となるまでの遷移状態期間を除いた、真の特賞状態になってからのアウトの累計値であるので、Q、Vのタイミングによってクリアする。
続いて、制御部1300は、情報集計管理手段1301にその時点までに累計された遊技データの集計、即ち下記素データの累計値と平均値、及び下記演算データの累計値と平均値を記憶する。またカードID毎に同様に記憶する(ステップS314)。遊技データとしては、例えば状態信号であるアウト玉数、セーフ玉数、売上(入金金額)、貸玉数、再プレーによる払戻数、等の素データ、差玉数、ベース等の演算を必要とする演算データとなる。なお、ステップS314の時点で集計される遊技データは、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段が受信した特賞信号がONとなってから、実際のパチンコ機2の状態が特賞状態となるまでの遷移期間の遊技データとなる。集計された遊技データは、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号J、及びカードIDに対応して記憶される。また、例えば、集計毎に随時パーソナルコンピュータ17に出力し、パーソナルコンピュータ17の画面に表示するようにしてもよい。
次に、ステップS311の判定で、特賞状態の発生後、初回のセーフ信号の入力ではないと判定した場合(ステップS311がNoの場合)、図13におけるQからR、VからWの期間であることを示し、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「特賞間累計セーフ」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS315)。
ステップS314、ステップS315に続いて、もしくは、S310の判定でNoの場合、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段で受けたアウト信号の入力が初回か否かを判定する(ステップS316)。信号入力が初回かの判定は、入力された信号が「OFF」から「ON」に切り替わった後、初回カードうかにより判定する。つまり、「アウト信号」は、パチンコ玉1玉の排出により、1パルスの信号が、アウトメータから出力されるので、ステップS318またはS319において、それぞれ特賞時初回セーフ迄の累計アウト、特賞間累計アウトを+1インクリメントする際にアウト信号1パルスにつき1回のみ行うため、アウト信号「OFF」から「ON」に切り替わった直後のみ実施することにした。従ってアウト信号ON→OFF時の1回のみ同様に+1インクリメントするようにしてもよい。
まず、ステップS316の判定で、アウト信号の入力が初回ではないと判定した場合、ステップS316の処理後、リターンする。
一方、ステップS316の判定で、アウト信号の入力が初回であると判定した場合、制御部1300は、ステップS311Yesの場合に管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「特賞となってからセーフ信号初回」の旨の情報を読み出し、特賞状態発生後、セーフ信号の初回入力履歴があるかを判定する(ステップS317)。
次に、ステップS317の判定で、特賞状態発生後、セーフ信号の初回入力履歴がないと判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「特賞時初回セーフ迄の累計アウト」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させ、記憶する(ステップS318)。続いて、ステップS318の処理後、リターンする。
次に、ステップS317の判定で、上記の如く特賞状態発生後セーフ信号の初回入力履歴ありと判定した場合(ステップS317Yes)、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「特賞間累計アウト」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS319)。続いて、ステップS319の処理後、リターンする。
一方、ステップS302の判定で、特賞信号が「OFF」であると判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている特賞flgを読み出して、「ON」か、「OFF」かを判定する(ステップS320)。なお、特賞flgは、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段が特賞信号のOnを受ける(ステップS302のOn)と制御部1300によってステップS305にて「ON」に書き換えられ、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段によって特賞信号が入力されていない状態(S302のOff)だと、ステップS321にて「OFF」に書き換えられる。
次に、ステップS320の判定で、特賞flgが「ON」であると判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている特賞flgを「OFF」に書き換える(ステップS321)。
続いて、制御部1300は、情報集計管理手段1301にその時点までに累計された遊技データの集計、即ち下記素データの累計値と平均値、及び下記演算データの累計値と平均値を記憶する。またカードID毎に同様に記憶する(ステップS322)。遊技データとしては、例えば状態信号であるアウト玉数、セーフ玉数、売上(入金金額)、貸玉数、再プレーによる払戻数、等の素データ、差玉数、ベース等の演算を必要とする演算データとなる。なお、ステップS322の時点で集計される遊技データは、特賞信号ONとなってから真の特賞状態となるまでの遷移状態期間を除いた、真の特賞状態期間中の遊技データとなる。集計された遊技データは、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号J、及びカードIDに対応して記憶される。また、例えば、集計毎に随時パーソナルコンピュータ17に出力し、パーソナルコンピュータの画面に表示するようにしてもよい。
続いて、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段により受けた確変信号が「ON」か、「OFF」かを判定する(ステップS323)。なお、パチンコ機2において、特賞状態中、確変状態中、時短状態中、特賞発生直後の遷移状態中、特賞後確変発生直後の遷移状態中、また特賞後時短発生直後の遷移状態中の全期間中は、確変信号は「ON」となる。また、確変信号は、パチンコ機2から出力され、遊技機端末装置27、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に入力されるものである。確変信号の判定は、島コンピュータ7、もしくは遊技機端末装置27が、確変信号の判定を行い、S323において、管理装置13が、島コンピュータ7、もしくは遊技機端末装置27から、判定結果を入力してもよい。なお、本実施例において、確変状態と時短状態は同一の効果となるため、以下において「時短状態」と記載しないが、「確変状態」に「時短状態」も含まれることとする。
次に、ステップS323の判定で、確変信号が「ON」であると判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「特賞後確変開始迄の累計セーフ」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS324)。即ち「特賞後確変開始迄の累計セーフ」とは、特賞信号OFF、確変信号ONの状態となってから真の確変状態となるまでの遷移状態期間のみのセーフの累計値であるので、図13タイミングチャートのR、Wのタイミングによってクリアする。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「特賞後確変開始迄の累計アウト」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS325)。即ち「特賞後確変開始迄の累計アウト」とは、特賞信号OFF、確変信号ONの状態となってから真の確変状態となるまでの遷移状態期間のみのセーフの累計値であるので、図13タイミングチャートのR、Wのタイミングによってクリアする。
ステップS325に続いて、ステップS3251では、ステップS3433の計算に用いるQの値を1/32とし、確変時には意図的に指標の変化をなくす(ステップS3091)。
続いて、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段(ステップS204)により受けたセーフ信号の入力が初回か否かを判定する(ステップS326)。信号入力が初回かの判定は、入力された信号が「OFF」から「ON」に切り替わった際をとらえて、初回カードうかにより判定する。また、ここでは、「セーフ信号」は、パチンコ玉1玉の払い出しにより、1パルスの信号が、セーフメータから出力されることとする。
次に、ステップS326の判定で、セーフ信号の入力が初回であると判定した場合、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段で、確変状態の発生後、初回の図柄確定信号を入力したか判定する(ステップS327)。
次に、ステップS327の判定で、確変状態の発生後、初回の図柄確定信号を入力したと判定した場合、即ち図9のタイムチャートにおけるS、Xのタイミングの場合、制御部1300は、情報集計管理手段1301にその時点までに累計された遊技データの集計、即ち下記素データの累計値と平均値、及び下記演算データの累計値と平均値を記憶する。またカードID毎に同様に記憶する(ステップS328)。また同時にステップS333の判定で利用する為、「確変となってから図柄確定信号初回」の旨の情報を、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶させる。
なお、遊技データとしては、例えば状態信号であるアウト玉数、セーフ玉数、売上(入金金額)、貸玉数、再プレーによる払戻数、等の素データ、差玉数、ベース等の演算を必要とする演算データとなる。なお、ステップS328の時点で集計される遊技データは、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段が受信した特賞信号がOFF、及び確変信号がONとなってから、実際のパチンコ機2の状態が確変状態となるまでの遷移期間の遊技データとなる。集計された遊技データは、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号J、及びカードIDに対応して記憶される。また、例えば、集計毎に随時パーソナルコンピュータ17に出力し、パーソナルコンピュータ17の画面に表示するようにしてもよい。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「確変間累計セーフ」の値を「0」にして、カウント数を消去し、続いて「1」に書き換える(ステップS329)。即ち「確変間累計セーフ」とは、特賞信号OFF、及び確変信号ONとなってから真の確変状態となるまでの遷移状態期間を除いた、真の確変状態になってからのセーフの累計値であるので、S、Xのタイミングによってクリアする。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「確変間累計アウト」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS330)。即ち「確変間累計アウト」とは、特賞信号OFF、及び確変信号ONとなってから真の確変状態となるまでの遷移状態期間を除いた、真の確変状態になってからのアウトの累計値であるので、S、Xのタイミングによってクリアする。
一方、ステップS327の判定で、確変状態の発生後、初回の図柄確定信号の入力ではないと判定した場合、即ち確変状態の発生後、複数回目の図柄確定信号の入力であると判定した場合(ステップS327がNoの場合)、即ち図13におけるSからTの期間において、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「確変間累計セーフ」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS331)。
ステップS330、ステップS331に続いて、もしくは、S326の判定でNoの場合、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段で受けたアウト信号の入力が初回か否かを判定する(ステップS332)。信号入力が初回かの判定は、入力された信号が「OFF」から「ON」に切り替わった後、初回カードうかにより判定する。つまり、「アウト信号」は、パチンコ玉1玉の排出により、1パルスの信号が、アウトメータから出力されるので、ステップS334またはS335において、それぞれ特賞後確変開始迄の累計アウト、確変間累計アウトを+1インクリメントする際にアウト信号1パルスにつき1回のみ行うため、アウト信号「OFF」から「ON」に切り替わった直後のみ実施することにした。従ってアウト信号ON→OFF時の1回のみ同様に+1インクリメントするようにしてもよい。
まず、ステップS332の判定で、アウト信号の入力が初回ではないと判定した場合、ステップS332の処理後、リターンする。
一方、ステップS332の判定で、アウト信号の入力が初回であると判定した場合、制御部1300は、ステップS327Yesの場合に管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「確変となってから図柄確定信号初回」の旨の情報を読み出し、確変状態発生後、図柄確定信号の初回入力履歴があるかを判定する(ステップS333)。
次に、ステップS333の判定で、確変状態発生後、図柄確定信号の初回入力履歴がないと判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「特賞後確変開始迄の累計アウト」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS334)。続いて、ステップS334の処理後、リターンする。
次に、ステップS333の判定で、上記のごとく確変状態発生後、図柄確定信号の初回入力履歴ありと判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている、「確変間累計アウト」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS335)。続いて、ステップS335の処理後、リターンする。
次に、ステップS323の判定で、確変信号が「OFF」であると判定した場合、即ち特賞終了後、確変状態に移行せずに即時通常状態に移行した場合、制御部1300は、通常flgを「ON」に書き換える(ステップS336)。なお、通常flgは、記憶部であるデータベースに記憶され、検索キーJによって読み出し可能である。通常flgは、稼働情報入力手段1303に特賞信号、及び/または確変信号が入力されていない状態だと、制御部1300によってステップS336またはステップS346にて「ON」に書き換えられ、稼働情報入力手段1303に特賞信号、及び/または確変信号が入力されると、ステップS304にて「OFF」に書き換えられる。
続いて、制御部1300は、検索キーJに基づいて記憶部であるデータベースに記憶される確変flgを「OFF」に書き換える(ステップS337)。なお、確変flgは、稼働情報入力手段1303に確変信号が入力されると、制御部1300によって「ON」に書き換えられ(ステップS306)、稼働情報入力手段1303に確変信号が入力されていない状態だと、「OFF」に書き換えられる(ステップS337、347)。
次に、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「通常時累計セーフ」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS338)。即ち「通常時累計セーフ」とは、特賞信号OFF、及び確変信号OFFの、特賞状態、確変状態、時短状態、遷移状態のいずれにも属さない通常遊技状態の期間のセーフ累計値となる。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「通常時累計アウト」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS339)。即ち「通常時累計アウト」とは、特賞信号OFF、及び確変信号OFFの、特賞状態、確変状態、時短状態、遷移状態のいずれにも属さない通常遊技状態の期間のアウト累計値となる。
続いて、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段(ステップS204)により受けたセーフ信号の入力が初回か否かを判定する(ステップS340)。信号入力が初回かの判定は、入力された信号が「OFF」から「ON」に切り替わった際をとらえて、初回カードうかにより判定する。また、ここでは、「セーフ信号」は、パチンコ玉1玉の払い出しにより、1パルスの信号が、セーフメータから出力されることとする。
次に、ステップS340の判定で、セーフ信号の入力が初回であると判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「通常時累計セーフ」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS341)。
ステップS341に続いて、もしくは、S341の判定で、セーフ信号の入力が初回ではないと判定した場合(ステップS341のNO)、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段で受けたアウト信号の入力が初回か否かを判定する(ステップS342)。信号入力が初回かの判定は、入力された信号が「OFF」から「ON」に切り替わった後、初回カードうかにより判定する。つまり、「アウト信号」は、パチンコ玉1玉の排出により、1パルスの信号が、アウトメータから出力されるので、ステップS343において、通常時累計アウトを+1インクリメントする際にアウト信号1パルスにつき1回のみ行うため、アウト信号「OFF」から「ON」に切り替わった直後のみ実施することにした。従ってアウト信号ON→OFF時の1回のみ同様に+1インクリメントするようにしてもよい。
まず、ステップS342の判定で、アウト信号の入力が初回ではないと判定した場合(ステップS342NO)、ステップS342の処理後、リターンする。
一方、ステップS342の判定で、アウト信号の入力が初回であると判定した場合(ステップS342YES)、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「通常時累計アウト」の値に「+1」して更新し、カウント数を増加させる(ステップS343)。続いて、ステップS343の処理後、リターンする。
次に、ステップS320の判定で、特賞flgが「OFF」であると判定した場合、制御部1300は、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段により受けた確変信号が「ON」か、「OFF」かを判定する(ステップS344)。なお、パチンコ機2において、特賞状態中、確変状態中、時短状態中、特賞発生直後の遷移状態中、特賞後確変発生直後の遷移状態中、また特賞後時短発生直後の遷移状態中の全期間中は、確変信号は「ON」となる。また、確変信号は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に入力されるものである。確変信号の判定は、島コンピュータ7、もしくは遊技機端末装置27が、確変信号の判定を行い、S344において、管理装置13が、島コンピュータ7、もしくは遊技機端末装置27から、判定結果を入力してもよい。
まず、ステップS344の判定で、確変信号が「ON」であると判定した場合、ステップS344の処理後、上記したステップS326の処理へ進む。
一方、ステップS344の判定で、確変信号が「OFF」であると判定した場合、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている確変flgを読み出して、「ON」か、「OFF」かを判定する(ステップS345)。なお、確変flgは、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段が確変信号のONを受けると、制御部1300によってステップS306にて「ON」に書き換えられ、稼働情報入力手段1303における状態信号受信手段によって確変信号が入力されていない状態(S344のOFF)だと、ステップS347にて「OFF」に書き換えられる。
次に、ステップS345の判定で、確変flgが「ON」であると判定した場合、制御部1300は、即ち確変が終了し通常状態に移行した場合、制御部1300は、通常flgを「ON」に書き換える(ステップS346)。なお、通常flgは、記憶部であるデータベースに記憶され、検索キーJによって読み出し可能である。通常flgは、稼働情報入力手段1303に特賞信号、及び/または確変信号が入力されていない状態だと、制御部1300によってステップS336またはステップS346にて「ON」に書き換えられ、稼働情報入力手段1303に特賞信号、及び/または確変信号が入力されると、ステップS304にて「OFF」に書き換えられる。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている確変flgを「OFF」に書き換える(ステップS347)。なお、確変flgは、稼働情報入力手段1303に確変信号が入力されると、制御部1300によって「ON」に書き換えられ(ステップS306)、稼働情報入力手段1303に確変信号が入力されていない状態だと、「OFF」に書き換えられる(ステップS337、347)。
続いて、制御部1300は、情報集計管理手段1301にその時点までに累計された遊技データの集計、即ち下記素データの累計値と平均値、及び下記演算データの累計値と平均値を記憶する。またカードID毎に同様に記憶する(ステップS348)。遊技データとしては、例えば状態信号であるアウト玉数、セーフ玉数、売上(入金金額)、貸玉数、再プレーによる払戻数、等の素データ、差玉数、ベース等の演算を必要とする演算データとなる。なお、ステップS348の時点で集計される遊技データは、確変信号のみONとなってから真の確変状態となるまでの遷移状態期間を除いた、真の確変状態期間中の遊技データとなる。集計された遊技データは、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号J、及びカードIDに対応して記憶される。また、例えば、集計毎に随時パーソナルコンピュータ17に出力し、パーソナルコンピュータの画面に表示するようにしてもよい。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「通常時累計セーフ」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS349)。即ち「通常時累計セーフ」とは、特賞信号OFF、及び確変信号OFFの、特賞状態、確変状態、時短状態、遷移状態のいずれにも属さない通常遊技状態の期間のセーフ累計値となる。
続いて、制御部1300は、管理装置13における記憶部データベースにキーである遊技機識別番号Jに対応して記憶されている「通常時累計アウト」の値を「0」にして、カウント数を消去する(ステップS350)。即ち「通常時累計アウト」とは、特賞信号OFF、及び確変信号OFFの、特賞状態、確変状態、時短状態、遷移状態のいずれにも属さない通常遊技状態の期間のアウト累計値となる。
ステップS350に続いて、ステップS3501では、ステップS3433の計算に用いるQの値を1とし、新指標は獲得遊技媒体数から求めた計算指標そのものにする(ステップS3501)。
ステップS3501に続いて、もしくはステップS345の判定で、確変flgが「OFF」であると判定した場合、上記したステップS340の処理へ進む。なお、ステップS311では特賞となってからセーフ信号初回入力か否か(初回の場合図13タイミングチャートQ、Vのタイミング)、ステップS327では確変となってから図柄確定信号初回入力か否か(初回の場合図13のタイミングチャートS、Xのタイミング)によって、状態信号受信手段によって受けた状態信号が新たな状態への移行を示した場合、実際の遊技状態が新たな状態となるまでの遷移期間の終了タイミングを検知したが、遊技機の機種毎に異なるものであるから、例えば、ステップS311では図柄確定信号初回入力か否かによって判別してもよいし、ステップS327ではセーフ信号初回入力か否かによって判別してもよい。これらのその他の態様はステップS301によって実施する。また下記に詳述するように、遷移期間は、該賞数関連遊技データが変動を開始した時点迄としてもよいし、その変動を開始した時点が賞数関連遊技データの単位期間当りの微分値が所定値を超えた時点としてもよい。
次に、上記した遊技状態別データ取得・集計処理で説明したステップS307、ステップS314、ステップS322、ステップS328、及びステップS348の集計の一例について、図13、及び図14を用いて説明する。
まず、図13は、特賞信号の「ON」「OFF」の状態、確変信号の「ON」「OFF」の状態、ならびに差玉の推移をグラフにしたスランプグラフを、一般的なパチンコ機2の遊技状態の推移に当てはめて表したタイムチャートである。スランプグラフは、上方向がマイナス差玉となっており、グラフが上昇すると発射した玉数より払い出された賞玉が多い遊技者有利の状態を表し、一方、下方向はプラス差玉となり、グラフが下降すると発射した玉数より払いだされた賞玉が少ない遊技者不利の状態となる。本実施例では、スランプグラフの横軸を時間としているが、例えば、横軸をアウト玉数としてもよい。また、上方向をプラス差玉、下方向をマイナス差玉としてもよい。
次に、図13の時間推移にそって、一般的な遊技状態の変化を説明する。
まず、特賞が発生した時点(特賞信号がOFFからONとなった時点P/ステップS303OFF)から、特賞状態が終了(特賞信号がONからOFFとなった時点R/ステップS320ON)し、確変状態(特賞信号がONからOFFとなった時点で、及び確変信号の入力がある時点R/ステップS323ON、から確変信号がONからOFFとなった時点T/ステップS345ON)、もしくは通常状態(確変信号がONからOFFとなった時点T/ステップS345ON、から特賞信号がOFFからONとなった時点U/ステップS303OFF)などを経て、次の特賞状態が発生する時点(特賞信号がOFFからONとなった時点U/ステップS303OFF)までを、特賞識別Aの区間とする。同様に、次回の特賞状態が発生した時点から、次次回の特賞状態が発生する時点までを、特賞識別Bの区間とする。
上記したように、特賞識別Aの区間は特賞状態発生直後の遷移期間から遊技データの集計を開始する。通常状態遊技中に特賞が発生すると(時点P/ステップS303OFF)、特賞信号、並びに確変信号が「ON」になり、特賞識別Aの区間が開始される。
次に、パチンコ機2は特賞信号、並びに確変信号は「ON」であるが、大入賞口が開かないため、遊技者不利の状態となる遷移状態区間aとなる。遷移状態区間aとなってから所定の時間が経過すると、大入賞口が開口を始めるため、大入賞口への入賞が発生し、特賞発生後初回のセーフ信号が入力される(時点Q/ステップS311YES)。遷移状態遊技中に、特賞発生後初回のセーフ信号が入力されると(時点Q/ステップS311YES)、制御部1300は、時点Qまでに累計された遷移状態区間aのアウト玉数、即ち特賞時初回セーフ迄の累計アウト、及びセーフ玉数、即ち特賞時初回セーフ迄の累計セーフを情報集計管理手段1301に記録するとともに、例えば、差玉、ベースなどの遊技データとしての演算データの算出、及び記録を行う(ステップS314における集計)。
次に、パチンコ機2は、大入賞口が開口し遊技者有利の状態である、特賞状態区間bとなる。所定の特賞状態遊技を消化すると、特賞状態が終了し、特賞信号が「OFF」となる(時点R/ステップS320ON)。特賞信号が「OFF」になると、制御部1300は、時点Qから時点Rの間に累計された特賞状態区間bのアウト玉数、即ち特賞間累計アウト、及びセーフ玉数、即ち特賞間累計セーフを情報集計管理手段1301に記録するとともに、例えば、差玉、ベースなどの遊技データとしての演算データの算出、及び記録を行う(ステップS322における集計)。
次に、時点R(ステップS323ON)から時点S(ステップS327YES)にかけては、パチンコ機2は特賞信号「OFF」、確変信号「ON」であるが、入賞口(所謂チューリップ)の開口頻度が通常状態と同等である遊技者不利の状態となる遷移状態区間cとなる。遷移状態区間cとなってから所定の時間が経過すると、入賞口(所謂チューリップ)の開口頻度が上がるため、入賞口への入賞に伴う抽選が行われ、確変発生後初回の図柄確定信号が入力される(時点S/ステップS327YES)。遷移状態遊技中に、確変発生後初回の図柄確定信号が入力されると(時点S/ステップS327YES)、制御部1300は、時点Sまでに累計された遷移状態区間cのアウト玉数、即ち特賞後確変開始迄の累計アウト、及びセーフ玉数、即ち特賞後確変開始迄の累計セーフを情報集計管理手段1301に記録するとともに、例えば、差玉、ベースなどの遊技データとしての演算データの算出、及び記録を行う(ステップS328における集計)。なお、本実施例の特賞識別Aでは、確変状態が発生せず、特賞後、時短状態になるケース(所謂単発大当たり)としているが、確変状態を伴う特賞(所謂確変大当たり)のケースに関しても、確変状態から次回の特賞状態が発生した時点で、次の特賞識別区間(図13ではAの次はB)へ移行する。
次に、パチンコ機2は、入賞口が高い頻度で開口し。発射した玉数と賞玉として払い出した玉数がほぼ拮抗するか遊技者やや有利の状態である、確変(図13においては、区間d後、通常状態に移行しているため、時短の実施例となっているが、本願において確変遊技状態と時短遊技状態の相違点は、区間dの終了後に移行する遊技状態が特賞状態か、通常状態かの違いのみのため、確変と表記する。)状態区間dとなる。所定の確変(時短)遊技を消化すると、確変(時短)状態が終了し、確変信号が「OFF」となる(時点T/ステップS345ON)。確変信号が「OFF」になると、制御部1300は、時点Tまでに累計された確変(時短)状態区間dのアウト玉数、即ち確変間累計アウト、及びセーフ玉数、即ち確変間累計セーフを情報集計管理手段1301に記録するとともに、例えば、差玉、ベースなどの遊技データとしての演算データの算出、及び記録を行う(ステップS348における集計)。
次に、パチンコ機2は、特賞信号、確変信号ともに「OFF」であり遊技者不利の状態である、通常状態区間eとなる。通常状態において、再度特賞状態が発生すると、通常状態が終了し、特賞信号、確変信号ともに「ON」となる(時点U/ステップS303OFF)。特賞信号、確変信号共に「ON」になると、制御部1300は、時点Uまでに累計された通常状態区間eのアウト玉数、即ち通常時累計アウト、及びセーフ玉数、即ち通常時累計セーフを情報集計管理手段1301に記録するとともに、例えば、差玉、ベースなどの遊技データとしての演算データの算出、及び記録を行う(ステップS307における集計)。
続いて、制御部1300は、次回の特賞状態が発生すると、時点U以降に集計する遊技データは特賞識別Bに移行し、特賞識別Aと同様の処理を繰り返す。
なお、「状態信号受信手段によって受けた状態信号が新たな状態への移行を示した場合、実際の遊技状態が前記新たな状態となるまでの遷移期間(遷移状態区間a、c)を除いて、前記新たな状態(特賞状態区間b、確変(時短)状態区間dのみ)における遊技データのデータ集計を行う」ことは、図13における特賞状態区間b、確変(時短)状態区間dのみのデータ集計で実現されている。
次に、集計データの一例を図14に示す。
制御部1300は、図13の各時点において、例えば、アウト玉数、セーフ玉数、差玉、ベースなどの遊技データの集計を行い、管理装置13の情報集計管理手段1301に遊技機識別番号Jをキーとして、即ち遊技機毎に、図14の一覧表データを記憶する。図14においては特賞識別毎、遊技状態区間(m)毎に各遊技データであるアウト、セーフ、差玉、ベースの累積値を記憶する。また、制御部1300は、特賞発生直後の遷移状態区間aの開始時(図13、時点P及びU/ステップS303OFF)に、前回特賞識別区間中の、例えば、アウト玉数、セーフ玉数、差玉、ベースなどの遊技データの累積値を算出し、上記の如く記憶する。
即ち特賞識別Aにおけるアウトa、b、c、d、e、セーフa、b、c、d、e、差玉a、b、c、d、e、ベースa、b、c、d、e、はそれぞれ図12のステップS314、S322、S328、S348、S307にて算出して、図14の表の数値を管理装置13の情報集計管理手段1301に遊技機識別番号Jをキーとして、即ち遊技機毎に記憶させる。遊技機機種(K)毎に、同一機種のアウトa、b、c、d、e、セーフa、b、c、d、e、差玉a、b、c、d、e、ベースa、b、c、d、e、の平均値を算出して記憶させるようにしてもよい。
これらアウトa、b、c、d、e、セーフa、b、c、d、e、差玉a、b、c、d、e、ベースa、b、c、d、e、及びアウトa、b、c、d、e、セーフa、b、c、d、e、差玉a、b、c、d、e、ベースa、b、c、d、e、の各平均値は、例えばパーソナルコンピュータ17に指示に基づき表示させてもよいし、所定のタイミング、もしくは指示により帳票として出力してもよい。
なおここで、遷移期間であるa、cのアウトa、アウトcが0または10玉未満であれば稼働なしと認識できるので、アウトa、アウトcを示すことは「遷移期間における、遊技データに基づいて遊技台毎の稼働の有無の表示」したと言える。勿論、アウトa、アウトcがそれぞれ所定玉数(10玉等)以下か否かで稼働の有無を判定し、図14のM=a、cの横に稼働有り、もしくは稼働無しと表示してもよい。同様に「稼働に関連した遊技データを集計して表示する」の例として図14におけるセーフa、セーフc、差玉a、差玉c、ベースa、ベースcを表示するようにしても稼働の有無は判別できる。このように稼働の有無、または稼働の有無が確認できる遊技データを表示することにより、該遊技データの遊技客は、練度の高い客か否かを容易に判別できる。
(付記項)
異常状態判定手段は、稼働情報入力手段で入力される稼働情報に基づいて、即ち、入力した稼働情報そのものの情報または入力した稼働情報をさらに加工した情報が、これら情報が異常状態より明確となる大きな数値(第1の判定値)を超える、即ち例えば、セーフ数+貸出数+払戻数−アウト数<<各台計数機の計数値、のような場合、1回で不正検知させ、本発明である記憶媒体返却手段による返却を禁止するとか、有価価値クリア手段による処理を禁止させるとか、を行い、第1の判定値より低い、異常状態であるカードうか不明となる方向の第2の判定値を超える回数が所定回数を超える場合に本発明である記憶媒体返却手段による返却を禁止するとか、有価価値クリア手段による処理を禁止させるとか、を行うようにしてもよい。
(付記項作用効果)
第1の判定値を超えるような不正が明確な場合にはただちに不正への対処が可能となり、第2の判定値を超えるような不正が明確でない場合には時間をかけて不正を明確にしたところで不正への対処が可能となるので、第2の判定値を超える場合ただちに不正への対処をすることに比べて、遊技者に迷惑をかけることが少ない。
(解釈)
上記「遊技機の遊技の進行に伴い前記有価価値を減算する」とは、例えば、パチンコ遊技機においては、貸玉の為の度数(有価価値)を減算し、減算した度数に相当するパチンコ玉を貸し出すこと、計数した持玉数・貯玉数等(有価価値)を減算し、減算した持玉数・貯玉数に相当するパチンコ玉を再放出すること、またスロットマシンにおいては、貸しメダルの為の度数(有価価値)を減算し、減算した度数に相当するメダルを貸し出すこと、計数した持メダル数・貯メダル数等(有価価値)を減算し、減算した持メダル数・貯メダル数に相当するメダルを再放出すること、カジノで用いられるスロットマシンでは、金銭に相当する有価価値を減算し、減算した金銭に相当する有価価値を掛け金に対応したゲームを行こと、等が例示できる。
なお、上記持玉数、持メダル数、貯玉数、貯メダル数について説明する。説明にあたり、持玉数、持メダル数を総称して持数と呼ぶことにし、貯玉数、貯メダル数を総称して貯数と呼ぶことにする。持数は、従来、大当り等で獲得した遊技媒体は玉箱・メダル箱に入れて通常無料で遊技機に再投入できる。ところが近年各台計数機が一般的になり、計数すると有価価値である電子的データ(計数有価価値)に変換される。計数有価価値としては、従来島端計数機で計数した際に有料(再プレー手数料)で遊技機に再投入させる貯数としていた。
同様に各台計数機において、計数有価価値をすぐに再プレー手数料のかかる貯数としてしまうと遊技者が玉箱・メダル箱から遊技者自ら無料で再投入することと比較し不利になるので、再プレー手数料のかかる貯数と、再プレー手数料のかからない持数とを分類して管理することとした。なお持数から貯数への変換は、他の遊技台に移動して再投入する場合、または/及び、翌日になった場合等が例示できる。
また尚、「指示」とは、記憶媒体返却手段においては、例えば、機体内に挿入されたICカードやICコイン等の返却ボタン・タッチパネルの押圧等が例示でき、有価価値クリア手段においては、例えば、ICカードやICコイン、免許証等のICタグの情報を非接触でリードライトするICリードライタへのリタッチ、遊技終了等の指示ボタン・タッチパネルの押圧等が例示できる。
また尚、「稼働情報」としては、例えば、エラー回数カウント、遊技に使った使用遊技媒体数と遊技の結果得られた獲得遊技媒体数の差分に基づく差数情報、遊技に使った金額情報と遊技の結果得られた金額情報の差分に基づく勝敗情報、の少なくとも1つを例示できる。他には、入金金額、遊技媒体の貸出数、遊技に使った使用遊技媒体(パチンコ機ではアウト数、スロットマシンではIN数)、遊技機の結果得られた獲得遊技媒体数(パチンコ機ではセーフ数、スロットマシンではOUT数)、計数した計数遊技媒体数(ここでは持数となる)、計数遊技媒体数の払戻数、貯数の払戻数、大当り信号、確変信号、等が例示できる。またエラーとしては、例えば、セーフ数+貸出数+全払戻数−アウト数>所定値等の条件成立、遊技機のガラス扉等の開信号、異常な電波の検知等が例示できる。
また尚、第1の所定条件としては、上記例示以外の諸条件で、例えば、各遊技機に最も近い椅子等に設けた座圧センサによる座圧の検知、各台計数機に設けた赤外線センサによる人感の検知、等が例示できる。
また「遊技者認識手段」における撮影は、例えば遊技台に隣接して配備される遊技媒体を貸し出す為の処理をする台間機の遊技者側、各台計数機の遊技者側、遊技機のデータを個別に表示し店員を呼ぶ為の呼出しボタン等が装備される各台データ表示機の遊技者側に設けたカメラや、遊技場の天井等に配備したカメラ等が例示できる。
また、例えば、「第1の所定条件が、遊技者認識手段によって、新たな遊技者を認識した場合に判定される」とは、例えばカメラで定期的に撮像し、前回の撮像データが遊技者のいない背景像であり、今回の撮像データが遊技者認識がなされた場合に判定される、或いは入金、読取手段により前記記憶媒体の最初の記憶情報の読み取り、遊技機からの排出遊技媒体の検知、遊技媒体の払出の検知、遊技媒体の最初の計数のいずれかに起因して、カメラを撮像させ、遊技者の顔を認識した場合に判定される、等が例示できる。
また尚、「前記指示の検知後、前記有価価値に関る機体内部の記憶情報が0である」とは、有価価値としては、計数有価価値(持数、貯数等)、遊技媒体を貸し出す為の度数有価価値等が例示でき、記憶媒体を台間機等に挿入する場合には、その記憶媒体に対応付けられた(遊技者の所有である)有価価値の残りが0であること、即ち「機体内部の記憶情報」とは台間機内に挿入された記憶媒体の記憶情報を含み、台間機内に挿入された記憶媒体に関る有価価値の記憶情報が0であることを含む。また記憶媒体を台間機内に挿入しないタッチ式の記憶媒体を利用する場合には、そのタッチ式の記憶媒体から機体内部の記憶部に移行した有価価値が0であること等を含む。
また尚、第2の所定条件としては、上記例示以外の諸条件で、例えば、各遊技機に最も近い椅子等に設けた座圧センサによる座圧を検知しない状態に移行した、各台計数機に設けた赤外線センサによる人感を検知しない状態に移行した、遊技機の獲得遊技媒体を溜めておく上皿、下皿等の獲得遊技媒体が検知できない、そして上記例示の諸条件と、本段落で例示の諸条件等を適宜組み合わせて第2の所定条件とする、等が例示できる。
また「第2の所定条件が、請求項4記載の前記遊技者認識手段により認識した新たな遊技者の撮像データと異なる撮像データとなった場合に判定される」とは、例えば、カメラで定期的に撮像し、前回の撮像データが遊技者の撮像データであり、今回の撮像データが遊技者のいない撮像データである場合に判定される、或いは記憶媒体の返却後所定時間、遊技機からの排出遊技媒体が所定時間検知しなかった、遊技媒体の計数後所定時間後のいずれかに起因して、カメラを撮像させ、当初認識した遊技者の画像と異なる場合に判定される、等が例示できる。
また尚、「稼働情報入力手段で入力される稼働情報に基づいて、異常を判定する異常判定手段」とは、例えば、入力した稼働情報そのものの情報または入力した稼働情報をさらに加工した情報が、所定レベルを超える場合に異常状態と判定するとか、電波検知センサ等の何らかの異常検知センサの信号ONの状態で異常状態と判定するとかが例示できる。
また尚、「異常状態判定手段」で判定する「異常状態」としては、例えば、セーフ数+貸出数+全払戻数−アウト数>所定値となった、異常な電波の検知、パチンコ玉の流下通路の流下方向に前後して2つの近接センサ(金属を検知するもので、上流側センサ次いで下流側センサの順で検知すれば正常、下流センサに次いで上流センサの順で検知すれば異常)を設け計数した遊技媒体の逆流を検知した、等が例示できる。セーフ数+貸出数+全払戻数−アウト数>所定値における所定値を小さくすると正常な場合を検知してしまい、異常な電波の検知は例えば携帯電話の使用等の正常な場合を検知してしまい、遊技媒体の逆流は、たまたま先行する遊技媒体に衝突して逆流するような正常な場合を検知することが想定されるので、1回の異常状態の判定ですぐに、記憶媒体返却手段による返却を禁止するとか、前記有価価値クリア手段による処理を禁止するのは遊技客に迷惑をかけることになる。
また尚、「指示に基づいて、前記有価価値処理手段によって処理された有価価値を前記記憶媒体に対応付けるとともに、該対応付けた有価価値に関る、機体内部の記憶情報、を0にする有価価値クリア手段」としては、例えば、遊技開始時に台間機等にタッチにより記憶媒体のID情報を読み取らせ、その後台間機等の配備された紙幣識別機(ビルバリ)を介して入金し、遊技終了時に、先にタッチした記憶媒体を再びリタッチ(指示に相当)し、遊技終了時の獲得有価価値や残度数等の残有価価値を、リタッチした記憶媒体に記憶するか、リタッチした記憶媒体のIDを読み取って管理装置にIDに基づいて記憶する(有価価値の記憶媒体への対応付けに相当)。そして、台間機等の機体内部の記憶情報としての有価価値は0にクリアする(クリアは台間機の表示部の有価価値が0となるので確認できる)等が例示できる。
また他の例えとして、遊技開始時に台間機等のカード挿入口にカードを挿入し、遊技終了時にカードの返却ボタンを押して(指示に相当)、カード挿入口からカードを返却する際、返却するカードに残有価価値を記憶するか、返却する記憶媒体のIDを読み取って管理装置にIDに基づいて残有価価値を記憶する(有価価値の記憶媒体への対応付けに相当)。そして、台間機等の機体内部の記憶情報としての有価価値は0にクリアする(クリアは台間機の表示部の有価価値が0となるので確認できる)等が例示できる。なお上記は遊技機に挟まれた台間機に配置される台間機をベースに説明したが、遊技機に隣接配置する例えば遊技機上部の店員呼出しランプ、遊技機の機体に一部に入金、記憶媒体の受付と発行、記憶媒体に対応付けた有価価値を減じて遊技機の遊技の実行をさせる、等台間機の機能を配置してもよい。
また尚、「有価価値を前記記憶媒体に対応付ける」とは、例えば、記憶媒体自体の記憶部に記憶するか、記憶媒体のIDを読み取って管理装置にIDに基づいて記憶することが例示できる。
また尚、「遊技用装置」とは、1の筺体内に全ての構成を含むとは限らず、通信または信号授受が可能な、複数の装置で構成するようにしてもよい。また上記した各手段についても、適宜、複数の装置で協働させて分散実行させるようにしてもよい。