JP5977026B2 - ブラシモータ - Google Patents

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Description

本発明はブラシモータに係り、特に、モータ回転軸に固定された整流子と、整流子の周面に摺接されるブラシと、ブラシを整流子側に押圧するバネとを備えたブラシモータに関する。
従来、電気、電子機器では、ブラシを整流子(コミテータ)側に押圧してコイルへ通電し励磁スイッチングを行うブラシモータが多用されている。このようなブラシモータでは、出力の向上とともに、静音化や耐久性の向上が求められている。一般に、静音化に対しては主としてブラシ、整流子等の部品精度を向上させる対策が採られており、耐久性に対しては損耗するブラシの大型化(長寸化)やマグネット、コアスロットの多極化等を図る対策が採られている。
ところが、ブラシは対で装着されるため、部品精度を向上させても、対間のブラシの寸法バラツキや、ブラシを整流子側にそれぞれ押圧するバネ間の押圧力のバラツキを抑えることには限界がある。また、モータへの通電電極差によるブラシの損耗量は、一般に+側より−側のブラシが大きくなるため、使用時間とともに拡大する(これに伴ってブラシを整流子側にそれぞれ押圧するバネの押圧力の差も拡大する。)。さらに、高出力(高回転、高トルク)での使用や起動運転が多くなれば、上述したバラツキは助長される。従って、部品精度の向上等を図っても、依然として騒音が生じ寿命も低減する、という問題がある。
このような問題に対応するために、ブラシを押圧するバネに捩りコイルバネ(以下、捩りバネという。)を用いた技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、捩りバネを用いて対間のブラシへの押圧力(ブラシ圧)を均一化させる技術も開示されている(例えば、特許得文献2参照)。
特開2003−070203号公報(図2(A)、符号12a参照) 特開2006−094647号公報(図3、段落「0030」〜「0032」参照)
しかしながら、上述した特許文献2の技術では、1つの捩りバネの両側の延出部でそれぞれ対(2つ)のブラシを押圧する構造のため、構造が簡単となり部品点数が少なくなる反面、2つのブラシ間が通電(短絡)しないように捩りバネの材質を選定することは難しい。このような通電を防止するために、延出部の先端部に絶縁コーティングを施すことが提案されているが、外装ケース内で浮遊する導電性ブラシ粉の堆積付着を考慮すると、2つのブラシ間の絶縁性が不安定となるおそれがある。
本発明は上記事案に鑑み、静音化、耐久性を向上させつつブラシ間の絶縁性を確保したブラシモータを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、モータ回転軸に固定された整流子と、前記整流子の周面に摺接される一対のブラシと、前記一対のブラシを前記整流子側にそれぞれ押圧する第1、第2の捩りバネと、前記第1、第2の捩りバネのコイル部が挿通される突起と前記第1、第2の捩りバネの一端を固定する係止部とを有し、前記第1、第2の捩りバネがそれぞれ取り付けられた1つのバネ取り付け部材と、前記バネ取り付け部材を支持する支持部材と、を備え、前記バネ取り付け部材は、前記第1および第2の捩りバネによる前記一対のブラシに対する押圧力がそれぞれ均一となるように前記支持部材を中心として回動可能にまたは前記支持部材による支持位置を変更可能に構成されたことを特徴とする。
本発明において、バネ取り付け部材は一対のブラシの間に配置されていてもよい。この場合に、支持部材は一対のブラシそれぞれの軸線から等距離となる位置に配されていることが望ましい。また、バネ取り付け部材は支持部材に軸支され、支持部材を中心として回動するように構成されていてもよい。さらに、支持部材はネジないしピン状部材であり、バネ取り付け部材にはネジないしピン状部材が挿入された溝が形成されていてもよい。このとき、ネジないしピン状部材は外装ケースに取り付けられており、外装ケース側からバネ取り付け部材に形成された溝に挿入されていてもよい
本発明によれば、バネ取り付け部材は、第1および第2の捩りバネによる一対のブラシに対する押圧力がそれぞれ均一となるように支持部材を中心として回動可能にまたは支持部材による支持位置を変更可能に構成されているので、第1および第2の捩りバネによる一対のブラシに対する押圧力が均一となり静音化を図ることができるとともに、押圧力が均等となることから一対のブラシ間の損耗量に差がなくなるため耐久性を高めることができ、バネ取り付け部材の材質を樹脂とし1つのバネ取り付け部材に第1および第2の捩りバネがそれぞれ取り付けられているため、一対のブラシ間の絶縁性を確保できる、という効果を得ることができる。
本発明が適用可能な実施形態のブラシモータの長手方向断面図である。 図1のII−II線側から見た実施形態のブラシモータのブラシ支持構成の正面図である。 図2のIII−III線での支持プレートの断面図である。 ブラシと捩りバネとの関係を示す正面図であり、(A)は第1、第2のブラシの損耗が不均一となった状態、(B)は第1、第2の捩りバネが第1、第2のブラシをそれぞれ押圧するバネ圧のバランスをとるように支持プレートが回動した状態、(C)は第1、第2のブラシの損耗が均一化された状態を示す。 ブラシ圧自動調整機構の作動原理を示す説明図である。 捩りバネの説明図であり、(A)は捩りバネの荷重、たわみ角および荷重作用半径の関係についての説明図、(B)は第1、第2の捩りバネの押圧力、たわみ角およびばね定数の説明図である。
(構成)
以下、図面を参照して、本発明が適用可能な実施形態のブラシモータについて説明する。
<回転子側構成>
図1に示すように、本実施形態のブラシモータ1は、モータ回転軸としてのシャフト3を備えている。本実施形態では、シャフト3の一側(図1の右側)は切り欠かかれており出力側とされているが、他側(図1の左側)を出力側とするようにしてもよい。
シャフト3の長手方向中央部を含む左寄りの位置には、磁束の通路となる円柱状の鉄心(コア)4が固定されている。鉄心4の周部には長手方向に沿って複数本の溝(コアスロット)が形成されており、これらの溝に巻線(コイル)17が多数回巻き付けられている。このため、鉄心4の両側に巻線17が膨らむように配設された構造となる。なお、鉄心4と巻線17との間には両者の絶縁を保つ絶縁層(プラコ)16が介在しており、絶縁層16の材質には例えばエポキシ樹脂が用いられる。
また、シャフト3には、鉄心4の一側(図1の右側)に配された巻線17から若干離間した位置に、巻線17に流れる電流の方向と相を切り替えるための整流子(コミテータ)9が固定されている。本実施形態では、6片に分割された整流子9が用いられている(図2参照)。なお、整流子9の鉄心4側には巻線17と接続するための接続部が設けられている。
従って、ブラシモータ1では、シャフト3、鉄心4、巻線17、絶縁層16および整流子9により回転子(ロータ)が構成されている。一方、固定子(ステータ)側は次のように構成されている。
<固定子側構成>
鉄心4から離間した位置には、断面が円弧状でモータのトルク発生に必要な磁束を発生させるマグネット(永久磁石)15が配置されている。マグネット15はケース2の内側に固定されている。なお、本実施形態では、N、S極がそれぞれ着磁されたマグネット15が4つ用いられている。
ケース2は、鋼板に深絞り加工を施すことで有底円筒状に形成されており、底側(図1の左側)中央部にはシャフト3を挿通するための丸穴が形成されている。ケース2に鋼板が用いられる理由は、発生した磁束の通路を構成するとともに、モータ外部への磁束の漏れを防ぐためである。
ケース2の開口部側は円板状のブラケット20で封止されており、ブラケット20の中央部にはシャフト3を挿通するための丸穴が形成されている。ブラケット20の材質にはケース2と同様に鋼板が用いられている。なお、本実施形態では、ケース2とブラケット20とでブラシモータ1の外装ケースを構成している。
ケース2の底側中央部に形成された丸穴およびブラケット20の中央部に形成された丸穴にはそれぞれシャフト3を支持する軸受22、23が固定されており、シャフト3はこれらの軸受22、23と摺接するように回転する。
図1および図2に示すように、整流子9の周面には黒鉛を主材料とする第1のブラシ5および第2のブラシ6(一対のブラシ)の一端が圧接されており、これら一対のブラシは整流子9の周面に摺接する構造を有している。ブラシ5、6はそれらの一端が整流子9の周面と直角に当接するようにそれぞれブラシケース24、25内に収容されている。なお、本実施形態では、ブラシ5、6の軸線方向の角度が90°を構成する(直交する)ようにブラシケース24、25が配設されている。また、ブラシ5、6には製造上同一(材質、長さ等が同一)のものが用いられている。
ブラシ5、6の間には、第1の捩りバネ7、第2の捩りバネ8がそれぞれ取り付けられた樹脂製の支持プレート10が配置されている。本実施形態では支持プレート10は概ね扇状の形状を呈しており板状部材で構成されているが、本発明はこれに限るものではない。図3に示すように、支持プレート10からはマグネット15側に突出し(図1も参照)、捩りバネ7、8のコイル部が挿通された円柱状の位置決め突起13、14が突設されている。また、支持プレート10には捩りバネ7、8のそれぞれの一端を係止するための係止部(空間)が形成されている。
図2に示すように、捩りバネ7、8の他端はブラシ5、6のそれぞれの他端を押圧するように当接(圧接)している。なお、上述したブラシケース24、25には長手方向に切り欠きが形成されており、ブラシ5、6が損耗しても捩りバネ7、8の他端によるブラシ5、6の他端への圧接が継続して確保されるように構成されている。
図2および図3に示すように、支持プレート10の中央部には溝(丸孔)11が形成されている。溝11には、ブラケット20の外側に頭部の座部が当接し、ブラケット20に螺設された雌ネジに螺合するネジ部を有する支持部材としてのネジ12の先端部が挿入されている。本実施形態では、この溝11の位置が捩りバネ7、8を取り付けた後の支持プレート10の重心と平面上で一致する位置に形成されている。また、ネジ12はブラシ5、6を収容するブラシケース24、25、より具体的にはブラシ5、6の軸線から等距離となる位置に設けられている。このため、支持プレート10はネジ12に軸支され、ネジ12を中心として回動するように構成されている。
すなわち、図4(A)に示すように、ブラシ5、6の損耗が不均一となった場合には、第1の捩りバネ7による第1のブラシ5への押圧力(付勢力)F1と、第2の捩りバネ8による第2のブラシ6への押圧力F2には差が生じる。従来技術欄で述べたように、第1のブラシ5が電源の−側に接続され、第2のブラシ6が+側に接続される場合には、一般に経時に従って第1のブラシ5の損耗が第2のブラシ6の損耗より大きくなり(第1のブラシ5が第2のブラシ6より短くなり)、押圧力F2が押圧力F1より大きくなる。
その際、本実施形態では、図4(B)に示すように、支持プレート10が、押圧力F1およびF2のバランスを取るように(押圧力F1とF2が同じ大きさとなるように)、ネジ12を回動中心として回動する。その原理については後述する(「ブラシ圧自動調整機構」参照)。
図1および図2に示すように、ブラシモータ1は電源と接続するためのリード線18を有している。リード線18は、電源の−側に接続されるリード線18aと、+側に接続されるリード線18bとで構成されており、リード線18の端部には電源接続用のコネクタが設けられている。なお、リード線18はブラケット20に形成された孔を介して外装ケース内に導入されている。
すなわち、リード線18aは断面コ字状の金属製接続片19aの一側に接続されており、接続片19aの他側は接続線21aを介してブラシ5に接続されている。同様に、リード線18bは断面コ字状の金属製接続片19bの一側に接続されており、接続片19bの他側は接続線21bを介してブラシ6に接続されている。
(ブラシ圧自動調整機構)
図6(A)に示すように、捩りバネによる荷重Fは、バネ定数をk、たわみ角をΔθ、コイル部の中心から荷重作用点までの荷重作用半径をLとすると、荷重F(N)=バネ定数k×たわみ角Δθ(deg)÷荷重作用半径Lで表される。
本実施形態では、上述したように、捩りバネ7、8に同一部材を用いているため、ブラシ5、6の損耗が不均一となった状態では、第1の捩りバネ7による第1のブラシ5への押圧力(荷重)F1と、第2の捩りバネ8による第2のブラシ6への押圧力F2には差が生じる。すなわち、第1の捩りバネ7のたわみ角Δθ1と第2の捩りバネ8のたわみ角Δθ2とには、Δθ2>Δθ1>0・・・式(1)で表される関係式が成立する。また、押圧力F1、F2、たわみ角Δθ1、Δθ2およびバネ定数kの間には、図4(B)に示す関係(F1<F2)が成立する。
以上を前提として、図5は、図4(A)に示した状態を模式的に表したものであり、第1のブラシ5の軸線をx軸に配置し、第2のブラシ6の軸線をy軸に配置したものである。なお、図5では、ブラシ圧自動調整機構の原理を分かりやすく説明するために、溝11に代えて長穴11’で表し、θ0はたわみ角が0°の位置を示している。
第1の捩りバネ7の第1のブラシ5への押圧力F1および第2の捩りバネ8の第2のブラシ6への押圧力F2のx、y成分はそれぞれ下式(2)〜(5)のように表される。なお、下式(2)〜(5)では、例えば、F1xのように末尾がxのものは押圧力F1のx成分を表し、F2yのように末尾がyのものは押圧力F2のy成分を表している。
F1x=|F1|cosΔθ1・・・式(2)
−F1y=|F1|sinΔθ1・・・式(3)
F2x=|F2|sinΔθ2・・・式(4)
−F2y=|F2|cosΔθ2・・・式(5)
式(2)〜(5)により、シャフト3の中心Oでの押圧力F1およびF2のx方向成分の絶対値|Fx|およびy方向成分の絶対値|Fy|はそれぞれ下式で表される。
|Fx|=F1x+F2x=|F1|cosΔθ1+|F2|sinΔθ2
|Fy|=F1y+F2y=|F1|sinΔθ1+|F2|cosΔθ2
式(1)および図4(B)に示した関係(F1<F2)から、|Fy|>|Fx|となり、シャフト3の軸Oでの押圧力F1およびF2の合成押圧力が作用する方向は、図5に示すFで表される。
一方、ブラシ5、6の損耗が均一の場合には、第1の捩りバネ7による第1のブラシ5への押圧力F1と、第2の捩りバネ8による第2のブラシ6への押圧力F2は絶対値が同じとなり、シャフト3の軸Oでの押圧力F1およびF2の合成押圧力が作用する方向は、x軸、y軸から等分の(それぞれ45°の)線E上の方向となる。ネジ12はこの方向の延長線上に位置している。換言すれば、ネジ12の軸からx軸に垂らした垂線の足の長さと、ネジ12の軸からy軸に垂らした垂線の足の長さとは同じ位置となるように、すなわち、一対のブラシの軸線から等距離となる位置に、ネジ12の位置が設定されている。
上述した合成押圧力Fの反力として、支持プレート10は長穴11’に沿って図5の矢印S方向へ移動する。これにより、第2の捩りバネ8のたわみ角Δθ2は減少し、第1の捩りバネ7のたわみ角Δθ1は増加し、反力のバランスがとれたところで安定する。逆に云えば、シャフト3の軸Oでの押圧力F1およびF2の合成押圧力が作用する方向は、x軸、y軸から等分の方向となる。従って、ブラシ圧自動調整機構により、第1の捩りバネ7による第1のブラシ5への押圧力F1と、第2の捩りバネ8による第2のブラシ6への押圧力F2とが均一となるように調整される。なお、図5の例では、長穴11’は支持プレート10上で上述した線Eと交差する方向に形成されている。
以上の説明では、支持プレート10に形成された長穴11’に挿入されたネジ11に対し支持プレート10が矢印S方向へ移動することでバランスをとり、ネジ11による支持位置を変更可能な例を示したが、これに代えて、上記実施形態では、支持プレート10に形成された溝(丸孔)11に挿入され支持プレート10を軸支するネジ11に対し支持プレート10が回動することでバランスをとっている。図4(C)は本実施形態のブラシ圧自動調整機構により第1のブラシ5および第2のブラシ6の損耗量が均一化された状態を示したものである。
(作用効果等)
次に、本実施形態のブラシモータ1の作用効果等について説明する。
本実施形態のブラシモータ1では、支持プレート10は、第1の捩りバネ7および第2の捩りバネ8による一対のブラシ5、6に対する押圧力がそれぞれ均一となるようにネジ12を中心として回動可能に(図4)またはネジ12による支持位置を変更可能に(図5)構成されているので(ブラシ圧自動調整機構を有しているので)、2つの捩りバネ7、8による一対のブラシ5、6に対する押圧力が均一となり静音化を図ることができる。また、捩りバネ7、8による押圧力が均等となるため一対のブラシ5、6の損耗量に差がなくなるため耐久性を高めることができる。さらに、支持プレート10の材質を樹脂とし支持プレート10に2つの捩りバネ7、8がそれぞれ別々に取り付けられているため、一対のブラシ5、6間の絶縁性を確保することができる。
また、本実施形態のブラシモータ1では、支持プレート10が一対のブラシ5、6間に配置されているので、ブラシ5、6を押圧する捩りバネ7、8の他端の長さを短くすることができ、ひいてはブラシ圧自動調整機構のサイズを小さくすることができる。
さらに、本実施形態のブラシモータ1では、ネジ12が外装ケースを構成するブラケット20に固定されており(取り付けられており)、ブラケット20側から支持プレート10に形成された溝11に挿入されているので、組み立てが簡単となり組立工数を低減させることができる。
また、本実施形態のブラシモータ1では、支持プレート10に、捩りバネ7、8のコイル部が挿通された位置決め突起13、14が突設されているので、上述したブラシ圧自動調整機構によりブラシ5、6から反力が働いても、捩りバネ7、8が座屈することなくバネ本来の機能を発揮させることができる。
なお、本実施形態では、支持プレート10を扇形の一部材とした例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、捩りバネ7、8をそれぞれ取り付けるための2つ部材と、これら2つの部材を接続するための接続部材とで構成し、溝12を接続部材に形成するようにしてもよい。その際、接続部材の強度を確保するために、溝形成位置の近傍を大きくするようにしてもよい。従って、バネを取り付けるための部材はプレート状のものに限られるものでもない。
さらに、本実施形態では、支持部材にネジ12を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば、ピン状の部材であってもよい。また、本実施形態では、支持プレート10(バネ取り付け部材)とネジ12(支持部材)とを別個のものとした例を示したが、バネ取り付け部材と支持部材とを一体とし、支持部材を外装ケースまたは外装ケースから外装ケース内に向けて延出した箇所や外装ケースに固定された別の部材の溝等に挿入することで軸支するようにしてもよい。さらにまた、本実施形態では、ネジ12を溝11に挿入した例を示したが、図5でも示したように、ネジが溝ないし長穴を貫通するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ネジ12を支持プレート10の重心の位置に配置した例を示したが、図5でも示したように、本発明はこれに制限されるものではない。このような構成では、支持プレートの揺動(例えば、図5に示す支持プレートの右上と左下とで紙面方向での高さが異なるように動くこと)を避けるために、揺動規制部材を設けるようにしてもよい。そのような揺動規制部材としてガイド部材やピン若しくはネジ状部材を用いるようにしてもよい。また、本実施形態のようにネジ12を支持プレート10の重心の位置に配置した場合でも必要に応じてこのような揺動規制部材を設けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、ブラシ5、6を押圧するバネに捩りバネを例示したが、本発明はこれに限らず、例えば、板バネやうず巻バネを用いるようにしてもよい。
本発明は静音化、耐久性を向上させつつブラシ間の絶縁性を確保したブラシモータを提供するものであるため、ブラシモータの製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
1 ブラシモータ
2 ケース(外装ケース)
3 シャフト(モータ回転軸)
5 第1のブラシ(一対のブラシの一部)
6 第2のブラシ(一対のブラシの一部)
7 第1の捩りバネ(バネの一部)
8 第2の捩りバネ(バネの一部)
9 整流子
10 支持プレート(バネ取り付け部材)
11 溝
12 ネジ(支持部材)
13、14 位置決め突起(突起)

Claims (6)

  1. モータ回転軸に固定された整流子と、
    前記整流子の周面に摺接される一対のブラシと、
    前記一対のブラシを前記整流子側にそれぞれ押圧する第1、第2の捩りバネと、
    前記第1、第2の捩りバネのコイル部が挿通される突起と前記第1、第2の捩りバネの一端を固定する係止部とを有し、前記第1、第2の捩りバネがそれぞれ取り付けられた1つのバネ取り付け部材と、
    前記バネ取り付け部材を支持する支持部材と、
    を備え、
    前記バネ取り付け部材は、前記第1および第2の捩りバネによる前記一対のブラシに対する押圧力がそれぞれ均一となるように前記支持部材を中心として回動可能にまたは前記支持部材による支持位置を変更可能に構成されたことを特徴とするブラシモータ。
  2. 前記バネ取り付け部材は前記一対のブラシの間に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のブラシモータ。
  3. 前記支持部材は前記一対のブラシそれぞれの軸線から等距離となる位置に配されたことを特徴する請求項2に記載のブラシモータ。
  4. 前記バネ取り付け部材は前記支持部材に軸支され、前記支持部材を中心として回動するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のブラシモータ。
  5. 前記支持部材はネジないしピン状部材であり、前記バネ取り付け部材には前記ネジないしピン状部材が挿入された溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシモータ。
  6. 前記ネジないしピン状部材は外装ケースに取り付けられており、前記外装ケース側から前記バネ取り付け部材に形成された溝に挿入されていることを特徴とする請求項5に記載のブラシモータ。
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