JP5974027B2 - ゴムシート切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、タイヤの製造に用いられるゴムシートを製造することができるゴムシート切断装置に関する。
下記特許文献1は、長尺なゴムシート材料を先端側から順次斜めに切断することにより、両端縁が長手方向に対してバイアスカットされたゴムシートを作るための装置が記載されている。この装置は、固定テーブルの上で上下に移動してゴムシート材料を切断するバイアスカッターと、前記テーブル上に長尺なゴムシート材料を供給するコンベヤとを具えている。コンベヤは、任意の垂直軸を中心として固定テーブルの回りを水平移動することができる。
このような装置は、バイアスカッターに対して、ゴムシートを供給するコンベヤの向きを変えることができるため、ゴムシートの端縁と長手方向とのなす角度であるバイアス角度を変化させて切断することができる。
ところで、ゴムシート材料は、テーブルとコンベヤとの両方に跨った状態で置かれている。このため、バイアス角度を変更するために、コンベヤを前記中心軸回りに移動させたときに、ゴムシート材料が固定テーブル側に密着していると、ゴムシート材料を屈曲させるという問題があった。そこで、下記特許文献1では、固定テーブルに送風装置が設けられており、バイアス角度の変更時には、ゴムシート材料と固定テーブルとの間に空気を供給し、ゴムシート材料と固定テーブルとの間の摩擦を低減させている。
しかしながら、従来の送風装置は、常に一定の風量を供給するものであったため、様々な厚さや幅のゴムシート材料に対応できない場合があった。例えば、厚さが小さく質量も小さいゴムシートは、送風によって皺やめくれ上がり等が生じるおそれがあった。逆に、厚さが大きく質量も大きいゴムシートは、十分に浮かせることができない場合があった。
特許第2741614号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、送風装置を改善することを基本として、質量の異なるゴムシートでも精度良く供給角度を変化させて切断することができるゴムシート切断装置を提供することを主たる目的としている。
本発明は、長尺なゴムシート材料を斜めに切断するためのバイアスカッター装置と、前記バイアスカッター装置に、前記ゴムシート材料を供給する供給コンベヤとを含むゴムシート切断装置であって、前記バイアスカッター装置は、前記供給コンベヤから送られてきたゴムシート材料が載せられる載置面を有するテーブルと、前記テーブル上の前記ゴムシート材料を切断するバイアスカッターとを具え、前記供給コンベヤは、前記テーブルの回りを垂直軸回りに水平移動可能に設けられることにより、前記カッターに対して前記ゴムシート材料の供給角度を変化させることができ、前記テーブルは、送風によって前記載置面から前記ゴムシート材料を浮き上がらせる送風装置を具えたエアテーブル部、及びこのエアテーブル部と前記バイアスカッターとの間に配される搬出入部を具え、
前記送風装置は風量を変化させる風量調節手段を具えるとともに、
前記搬出入部には、前記バイアスカッターの切断方向に沿って設けられる複数の開口部を有し、かつこの開口部には、上昇によりゴムシート材料を吸着する昇降式のマグネットが配される。
本発明に係る前記ゴムシート切断装置は、前記テーブル上に前記ゴムシート材料が置かれていることを検知するためのゴムシート検知手段が設けられており、前記ゴムシート検知手段は、前記テーブルの上方から探査光を下に向けて照射し、前記ゴムシート材料で反射した前記探査光を受光する距離センサを含み、前記テーブルの前記載置面は、前記ゴムシート材料と接触する基準面と、前記探査光が当たる前記基準面よりも下方に位置する凹部とを含むのが望ましい。
本発明に係る前記ゴムシート切断装置は、前記距離センサが、前記垂直軸又はその近傍に設けられているのが望ましい。
本発明に係る前記ゴムシート切断装置は、前記ゴムシート材料の供給角度を変化させた直後、下記式(1)で計算される送り量δで前記ゴムシート材料を前記バイアスカッター装置に送り出す送り出し装置を具えているのが望ましい。
δ=(A/sinθ)+(d×sinZ/2×sinθ×sinα)+e・・・式(1)
ここで、θ、α、Z、d、e及びAは、次の通りである。
θ:変化後のゴムシート材料の供給角度(度)
α:変化前のゴムシート材料の供給角度(度)
Z:変化前後のゴムシート材料の角度変化量(度)
d:ゴムシート材料の幅(mm)
e:変化前のゴムシート材料の供給コンベヤ側への引き戻し量(mm)
A:バイアスカッターと垂直軸との最短距離(mm)
本発明のゴムシート切断装置は、ゴムシート材料の質量に基いて、風量を変化させる風量調節手段を具えている。このため、例えば、厚さが小さく質量も小さいゴムシートは、小さな風量を供給し、送風による皺やめくれ上がり等を確実に防止することができる。逆に、厚さが大きく質量も大きいゴムシートは、十分な風量を供給することにより、ゴムシート材料をテーブルから確実に浮かせることができる。
本発明のゴムシート切断装置の一実施形態を示す平面図である。 図1のゴムシート切断装置の斜視図である。 ゴムシート検知手段を説明する概略図である。 (a)及び(b)は、本発明のゴムシート切断装置を用いた引き戻し工程を示す平面図である。 (a)は、変化工程を示す平面図、(b)は、送り出し工程を示す平面図である。 切断工程を示す平面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のゴムシート切断装置Tの平面図、図2は、その斜視図である。本実施形態のゴムシート切断装置(以下、単に「切断装置」ということがある。)Tは、例えば、空気入りタイヤ(図示省略)を構成する未加硫のゴムシート材料Gを斜めに切断する装置として好適に利用される。なお、切断装置Tの下流側には、例えば、切断されたゴムシート材料Gを接合して、カーカスプライやベルトプライ等の長尺なコードプライを形成する接合装置(図示省略)が設けられている。切断装置Tの上流側には、例えば、ゴムシート材料Gを連続して成形するゴム押出機やゴムシート材料Gを切断装置Tに供給するアプリケータなどが設けられている(図示省略)。
ゴムシート材料Gは、例えば、有機繊維やスチールからなるコードの配列体をゴム被覆した長尺かつ断面矩形状のシート状体である。ゴムシート材料Gは、本実施形態の切断装置Tに用いられるものとして、例えば、その幅は900〜1100mmであり、その厚さは0.5〜2.5mmであるのが望ましい。
図1及び図2に示されるように、切断装置Tは、ゴムシート材料Gを切断するためのバイアスカッター装置1と、バイアスカッター装置1にゴムシート材料Gを供給する供給コンベヤ2とを含んでいる。
バイアスカッター装置(以下、単に「カッター装置」ということがある。)1は、ゴムシート材料Gが載せられるテーブル3と、テーブル3上のゴムシート材料Gを切断するバイアスカッター4とを含んでいる。
テーブル3は、平面視、供給コンベヤ2側へ凸となる円弧状縁3aを具えた略扇型で形成されている。テーブル3は、ゴムシート材料Gが載せられる載置面5を有している。
載置面5は、水平な面からなり、ゴムシート材料Gを円滑に移動しうる。載置面5は、ゴムシート材料Gとの摩擦を小さくするため、例えば、鋼板や銅板などの金属材料で形成されるのが望ましい。また、ゴムシート材料Gとの摩擦を一層小さくするため、金属材料を粗面化仕様コーティングであるタックフリー処理することが、更に望ましい。
載置面5は、ゴムシート材料Gと接触する基準面6と、基準面6よりも下方に位置する凹部7とを含んでいる。本実施形態の基準面6は、載置面5の主要部分をなし、所定の供給角度で配されるゴムシート材料Gと接触する大きさを有している。
図3には、凹部7を含むテーブル3の断面図が示される。図3に示されるように、凹部7は、本実施形態では、基準面6から下方にのびる側面7aと、側面7aの最下端を継ぐ底面7bとからなる有底形状である。即ち、底面7bは、基準面6から離間しており、ゴムシート材料Gと接触することがない。
図1及び図2に示されるように、テーブル3は、送風装置11を具えたエアテーブル部10と、載置面5からゴムシート材料Gを供給コンベヤ2側へ引き戻すための搬出入部12とを含んでいる。本実施形態のエアテーブル部10は、供給コンベヤ2に連なって設けられている。
送風装置11は、送風機(図示省略)と、送風機から吹き出された空気をゴムシート材料Gに吹き付ける複数の吹出し口11aと、ゴムシート材料Gへの風量を変化させる風量調節手段11bを具えている。送風機は、図示しない風導管で吹出し口11aと接続されている。
吹出し口11aは、本実施形態では、載置面5上に複数個設けられている。これにより、本実施形態の送風装置11では、載置面5上のゴムシート材料Gの下面に送風して、ゴムシート材料Gを載置面5から浮き上がらせることができる。ゴムシート材料Gをバランス良く浮き上がらせるため、吹出し口11aは、実質的に等ピッチで配されているのが望ましい。
風量調節手段11bには、例えば、送風機の出力を周波数制御するインバータ等や、吹出し口11aの上流側に設けられる可変風量ダンパー等を用いるのが望ましい。このような風量調節手段11bは、吹出し口11aでの風量を変化させるのに好適である。
搬出入部12は、エアテーブル部10とバイアスカッター4との間に設けられている。搬出入部12は、載置面5を開口した開口部13を有している。このような開口部13は、基準面6とゴムシート材料Gとの接触面積を小さくして、ゴムシート材料Gの載置面5上での移動による搬出入を容易にしている。開口部13は、本実施形態では、円形状で形成され、バイアスカッター4の切断方向(図1のW方向)に沿って複数設けられている。また、開口部13の底部には、図示しない昇降式のマグネットが設けられている。マグネットは、下降状態では、ゴムシート材料Gのスムーズな搬出入を確保している。ゴムシート材料Gの切断時には、マグネットが載置面5まで上昇し、ゴムシート材料Gのズレや、切断によるゴムシート材料Gの噛み込みを防止するようゴムシート材料Gを固着する。
バイアスカッター4は、本実施形態では、ゴムシート材料Gが搬入される搬入口15aを設けた直方体状の筐体15に収められている。
筐体15の下流側には、バイアスカッター4によって切断されたゴムシート材料Gを、例えば、図示しない接合装置に搬出する搬出コンベヤ16が設けられている。
供給コンベヤ2は、本実施形態では、ゴムシート材料Gを搬送する搬送部17と、搬送部17をテーブル3の回りを垂直軸1C回りに水平移動させる移動部18とを有している。即ち、垂直軸1Cは、バイアスカッター4に対するゴムシート材料Gの供給角度を変化させる旋回中心である。垂直軸1Cは、本実施形態では、搬出入部12の幅方向の中央近傍の凹部7を通っている。なお、本明細書では、垂直軸1Cと平行な方向がZ軸方向、ゴムシート材料Gの搬送(供給方向)方向をX軸方向、ゴムシート材料Gの幅方向をY軸方向とする。
搬送部17は、本実施形態では、正逆回転可能な複数の搬送ローラ20と、搬送ローラ20によって周回可能な搬送ベルト21と、搬送ローラ20を回転可能に両端支持する一対の支持片22と、支持片22を床面から支える脚部23とを含んでいる。
搬送部17は、円弧状縁3aと略平行にのびるテーブル3側の凹状の円弧状縁17aを有している。これにより、搬送部17とテーブル3との隙間を小さく確保することができるとともに、搬送部17をテーブル3に接触させることなくスムーズにテーブル3回りに移動させることができる。
搬送ベルト21は、その上面を搬送面21aとし、この搬送面21a上でゴムシート材料Gを、ゴム押出機側から受取り、テーブル3の載置面5まで搬送する。
本実施形態の移動部18は、垂直軸1Cを中心として円弧状にのびるガイドレール25と、ガイドレール25上を走行する走行台26とを含んでいる。走行台26は、脚部23に固着されている。走行台26は、ガイドレール25上を滑らかに移動可能にガイドレール25と嵌合するガイド部と、ガイド部をガイドレール25に沿って移動する、例えば車輪等の移動手段とを有している(図示省略)。ガイドレール25の両端には、走行台26の脱落を防止する図示しないストッパーが設けられている。
移動部18は、さらに、移動手段を駆動する走行用モータと、走行台26のガイドレール25上の位置を制御する制御装置(図示省略)とを含んでいるのが望ましい。これにより、搬送部17は、垂直軸1C回りに自在に位置替えできる。なお、移動部18は、このような態様に限定されるものではなく、種々の態様が採用される。
切断装置Tは、さらに、テーブル3上のゴムシート材料Gを検知するゴムシート検知手段30を具えている。
図3に示されるように、ゴムシート検知手段(以下、単に「検知手段」という場合がある。)30は、テーブル3の上方から探査光32aを下に向けて照射して反射面34で反射した探査光32aを受光する距離センサ32と、距離センサ32が出力する信号pを処理する処理装置33とを具えている。
図1に示されるように、距離センサ32は、垂直軸1Cに設けられている。即ち、距離センサ32は、ゴムシート材料Gの旋回中心に設けられている。これにより、距離センサ32は、供給角度に左右されることなくゴムシート材料Gの移動経路上に設けられるため、容易にゴムシート材料Gを検知することができる。なお、距離センサ32は、ゴムシート材料Gの供給角度の変化の範囲内で検知できる限度において、垂直軸1Cの近傍に設けられても良い。距離センサ32は、本実施形態では、筐体15の外面に、例えば、ビス止め等で固着されている。
図3に示されるように、距離センサ32は、発光素子32bと光位置検出素子32cとを少なくとも含むユニットであり、発光素子32bから反射面34に探査光32aを照射し、反射面34で反射した探査光32aを光位置検出素子32cで受信する。そして、距離センサ32は、この光位置検出素子32cで受光した位置に基づき、例えば、異なる電圧信号pを出力する。このような距離センサ32としては、株式会社キーエンス製のCMOSレーザセンサが好適である。
処理装置33は、例えば、距離センサ32からの電圧信号pを変換して、距離センサ32と反射面34との距離情報に変換し、載置面5上のゴムシート材料Gの有無を検知することができる。このような、処理装置33としては、例えば、パーソナルコンピュータが好適である。なお、処理装置33には、搬送コンベヤ2又は送り出し装置31から送られる速度信号等を合わせて処理することにより、ゴムシート材料GのX軸方向の移動距離を計測する機能を設けておくのが望ましい。
以上のように構成された、本実施形態の距離センサ32及び処理装置33の作用について述べる。垂直軸1C上にゴムシート材料Gがある場合、探査光32aがゴムシート材料Gに反射する。このとき、ゴムシート材料Gが反射面34aである。垂直軸1C上にゴムシート材料Gがない場合、探査光32aが凹部7の底面7bに反射する。このとき、底面7bが反射面34bである。これにより、光位置検出素子32cは、ゴムシート材料Gと凹部7の底面7bとの距離Lに基づいて、大きく異なる位置で探査光32aを受光するため、距離センサ32は、ゴムシート材料Gの有無で大きく異なる電圧信号pを処理装置33に出力することができる。処理装置33は、予め記憶された、電圧信号pと距離Lに基づくゴムシート材料Gの有無との関係を規定する情報に基づいて、ゴムシート材料Gの有無を検知する。このように、本実施形態では、凹部7によって、大きく異なる電圧信号pが出力されるため、処理装置33は、ゴムシート材料Gの有無を高精度に検知することができる。
図1及び図2に示されるように、切断装置Tは、さらに、テーブル3上のゴムシート材料Gをバイアスカッター4に送り出す送り出し装置31を有している。
本実施形態の送り出し装置31は、テーブル3の上方に設けられ、ゴムシート材料Gを保持する保持手段35と、保持手段35をZ軸方向に移動しうる縦移動手段36と、ゴムシート材料GをX軸方向に移動しうる横移動手段37とを含んでいる。
保持手段35は、バイアスカッター4と平行にのびる棒状のフレーム35aと、フレーム35aの下面に取り付けられてゴムシート材料Gを保持する保持部35bとを含んでいる。保持部35bは、例えば、真空を利用してゴムシート材料Gを吸着させる複数の真空パッドであるのが望ましい。なお、ゴムシート材料Gがスチールコードを含んでいる場合、保持部35bは、磁力を利用したマグネット式の吸着パッドを有するものでも良い。
縦移動手段36は、垂直軸1Cに沿ってZ軸方向に伸縮自在なロッド38aを有する第1アクチュエータ38を含んでいる。第1アクチュエータ38には、例えば、周知のガイド付薄型空気シリンダ等が好適に採用される。縦移動手段36には、フレーム35aとバイアスカッター4の切断方向とを平行に保つ旋回装置36bが設けられている。これにより、供給コンベヤ2が垂直軸1C回りで移動した場合でも、フレーム35aを筐体15と接触させることを防止できる。
横移動手段37は、ゴムシート材料Gの搬送方向に沿ってX軸方向にのびる伸縮自在なロッド39aを有する第2アクチュエータ39を含んでいる。第2アクチュエータ39には、例えば、周知のガイド付薄型空気シリンダ等が好適に採用される。ロッド39aの先端には、縦移動手段36の第1アクチュエータ38が固着されている。本実施形態の横移動手段37は、一対の支持片22に固着されかつY軸方向にのびる固定部材40に接続されている。なお、送り出し装置31は、このような態様に限定されるものではなく、種々の態様を取りうる。
次に、このような切断装置Tによるゴムシート材料Gの供給角度を変化させる製造工程の一実施形態が説明される。本実施形態の製造工程は、ゴムシート材料Gを供給コンベヤ2側に引き戻す引き戻し工程と、ゴムシート材料Gの供給角度を変化させる変化工程と、ゴムシート材料Gを送り出す送り出し工程と、ゴムシート材料Gの先端部分を切断する切断工程とを含んでいる。
図4(a)に示されるように、先ず、ゴムシート材料Gが、供給角度αで切断された状態から引き戻し工程が行われる。このとき、ゴムシート材料Gは、テーブル3のエアテーブル部10及び搬出入部12と供給コンベヤ2の搬送ベルト21とに載せられている。本明細書では、ゴムシート材料Gの供給角度は、バイアスカッター4の切断方向Wとゴムシート材料Gの中心線Gcとの間の角度である。
引き戻し工程では、供給コンベヤ2の搬送ローラ20を逆回転させてゴムシート材料Gの前縁Gaをエアテーブル部10まで引き戻す。即ち、図4(b)に示されるように、搬出入部12には、ゴムシート材料Gが配されていない状態である。このとき、ゴムシート材料Gの引き戻し量eが、例えば、搬送ローラ20の回転数に基づいて計測されている。
次に、図5(a)に示されるように、変化工程が行われる。変化工程は、先ず、送風装置11を作動して、エアテーブル部10上のゴムシート材料Gを浮き上がらせる。このとき、風量調節手段11bによって、ゴムシート材料Gの質量に基づいた風量が供給されるため、ゴムシート材料Gを皺やめくれ上がり等を生じさせることなく、十分に浮き上がらせることができる。また、搬出入部12にゴムシート材料Gがないため、さらに十分に浮き上がらせることができる。このとき、送り出し装置31のフレーム35aは、ゴムシート材料Gとの接触を防止するため、例えば、搬出入部12の上部に移動されている。
次に、供給コンベヤ2を垂直軸1C回りに水平移動して、ゴムシート材料Gを供給角度θに変化させる。具体的には、走行用モータを駆動させて、走行台26をガイドレール25に沿って移動させる。これにより、供給コンベア2上のゴムシート材料Gと、エアテーブル部10のゴムシート材料Gとが一体となって水平移動する。また、このとき、フレーム35aは、旋回装置36bによって、バイアスカッター4の切断方向Wとの平行状態を維持されている。
次に、送風装置11が停止され、ゴムシート材料Gがエアテーブル部10の載置面5に載せられる。このとき、ゴムシート材料Gは、精度良く供給角度を変化させて載置面5に載せられているため、例えば、作業員による手直し等が抑制される。なお、風量を漸減して送風装置11を停止することにより、ゴムシート材料Gの皺やめくり上がり等を、さらに防止することができる。
次に、送り出し工程が行われる。送り出し工程では、送り出し装置31によって、ゴムシート材料Gがバイアスカッター4側に移動される。具体的には、ゴムシート材料Gを所定の保持位置で保持しうるよう、フレーム35aが、縦移動手段36及び横移動手段37によってX軸及びY軸方向に移動される。次に、保持部35bにて、ゴムシート材料Gを保持し、横移動手段37によって、下記式(1)で計算される送り量δでゴムシート材料Gをバイアスカッター4に送り出す。
δ=(A/sinθ)+(d×sinZ/2×sinθ×sinα)+e・・・式(1)
ここで、θ、α、Z、d、e及びAは、次の通りである。
θ:変化後のゴムシート材料の供給角度(度)
α:変化前のゴムシート材料の供給角度(度)
Z:変化前後のゴムシート材料の角度変化量(度)
d:ゴムシート材料の幅(mm)
e:変化前のゴムシート材料の供給コンベヤ側への引き戻し量(mm)
A:バイアスカッターと垂直軸との最短距離(mm)
図5(b)は、式(1)による送り量δで、ゴムシート材料Gを送り出した状態の平面図である。図に示される通り、この送り量δでは、ゴムシート材料Gの前縁GaのX軸方向に対する後端Gdにバイアスカッター4が配される。なお、この送り量δは、変化前後でゴムシート材料Gの供給角度が大きくなる場合、及び供給角度が小さくなる場合のいずれも、ゴムシート材料Gの前縁Gaの後端Gdにバイアスカッター4を配することができる。また、図4及び図5は、供給角度α>供給角度θの場合を示したが、供給角度α<供給角度θの場合は、後端Gdは、前縁Gaの他端(図5では、左端)に配される。
なお、送り出し工程では、送り出し装置31とともに、供給コンベヤ2を作動させて、ゴムシート材料Gをバイアスカッター4側へ送り出しても良い。また、送り出し工程では、搬送ベルト21上のゴムシート材料Gを、図示しない真空パッドあるいはマグネット式の吸着パッドを有した保持搬送手段と送り出し装置31とを作動させて、ゴムシート材料Gを送り出しても良い。
次に、切断工程が行われる。図6に示されるように切断工程は、バイアスカッター4によって、ゴムシート材料Gの不要部分Ge、即ち、供給角度が変化したことによるゴムシート材料Gの前縁Gaを含む部分が切断される。このとき、上述の送り量δでゴムシート材料Gを送り出した位置で切断すると、ゴムシート材料Gの不要部分Geを最小とすることができ、ゴムシート材料Gを有効に利用することができる。なお、ゴムシート材料Gの材料によっては、前記後端Gdで精度良く切断できない場合がある。この場合は、上記式(1)に、ゴムシート材料Gに適した追加送り量σを付加して、切断するのが望ましい。
以上、本発明のゴムシート切断装置について詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施しうるのはいうまでもない。
1 バイアスカッター装置
1C 垂直軸
2 供給コンベヤ
3 テーブル
5 載置面
10 エアテーブル部
11 送風装置
11b 風量調節手段
G ゴムシート材料
T ゴムシート切断装置

Claims (4)

  1. 長尺なゴムシート材料を斜めに切断するためのバイアスカッター装置と、前記バイアスカッター装置に、前記ゴムシート材料を供給する供給コンベヤとを含むゴムシート切断装置であって、
    前記バイアスカッター装置は、前記供給コンベヤから送られてきたゴムシート材料が載せられる載置面を有するテーブルと、前記テーブル上の前記ゴムシート材料を切断するバイアスカッターとを具え、
    前記供給コンベヤは、前記テーブルの回りを垂直軸回りに水平移動可能に設けられることにより、前記カッターに対して前記ゴムシート材料の供給角度を変化させることができ、
    前記テーブルは、送風によって前記載置面から前記ゴムシート材料を浮き上がらせる送風装置を具えたエアテーブル部、及びこのエアテーブル部と前記バイアスカッターとの間に配される搬出入部を具え、
    前記送風装置は風量を変化させる風量調節手段を具えるとともに、
    前記搬出入部には、前記バイアスカッターの切断方向に沿って設けられる複数の開口部を有し、かつこの開口部には、上昇によりゴムシート材料を吸着する昇降式のマグネットが配されることを特徴とするゴムシート切断装置。
  2. 前記テーブル上に前記ゴムシート材料が置かれていることを検知するためのゴムシート検知手段が設けられており、
    前記ゴムシート検知手段は、前記テーブルの上方から探査光を下に向けて照射し、前記ゴムシート材料で反射した前記探査光を受光する距離センサを含み、
    前記テーブルの前記載置面は、前記ゴムシート材料と接触する基準面と、前記探査光が当たる前記基準面よりも下方に位置する凹部とを含む請求項1記載のゴムシート切断装置。
  3. 前記距離センサは、前記垂直軸又はその近傍に設けられている請求項2記載のゴムシート切断装置。
  4. 前記ゴムシート材料の供給角度を変化させた直後、下記式(1)で計算される送り量δで前記ゴムシート材料を前記バイアスカッター装置に送り出す送り出し装置を具えている請求項1乃至3のいずれかに記載のゴムシート切断装置。
    δ=(A/sinθ)+(d×sinZ/2×sinθ×sinα)+e・・・式(1)
    ここで、θ、α、Z、d、e及びAは、次の通りである。
    θ:変化後のゴムシート材料の供給角度(度)
    α:変化前のゴムシート材料の供給角度(度)
    Z:変化前後のゴムシート材料の角度変化量(度)
    d:ゴムシート材料の幅(mm)
    e:変化前のゴムシート材料の供給コンベヤ側への引き戻し量(mm)
    A:バイアスカッターと垂直軸との最短距離(mm)
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