JP2015217997A - 給紙装置 - Google Patents

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Akira Oshima
亮 大島
昇 大本
Noboru Omoto
昇 大本
霜山 淳彦
Atsuhiko Shimoyama
淳彦 霜山
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Shinichi Yabuki
信一 矢吹
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Abstract

【課題】エアー吹付け方式の給紙装置において、浮上した2枚目の用紙の位置を極力正確に検出すること
【解決手段】水平方向に積載された複数枚の用紙Sのうち上部の用紙に、空気を吹き付けて該用紙を浮上させる送風機構と、浮上した最上位の用紙S1をベルト133の表面に吸着させるとともに、該ベルト133の回転に基づいて吸着された用紙S1を搬送する搬送機構13と、積載された用紙Sの上方に配置されて用紙S2との距離を検出するための距離検出手段23と、制御手段と、を備えた給紙装置。制御手段は、ベルト133に吸着された1枚目の用紙S1を、給紙方向Xとは逆方向であって距離検出手段23よりも給紙方向Xの上流側にいったん退避させ、1枚目の用紙S1が退避している間に、距離検出手段23によって2枚目の用紙S2の位置を検出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、給紙装置、特に、プリンタや複写機などの画像形成装置に搭載される給紙装置に関する。
通常、プリンタや複写機などの画像形成装置には、用紙収容部に積載された複数枚の用紙を1枚ずつ画像転写部へ給紙する給紙装置が搭載されている。大型の画像形成装置に搭載される給紙装置の一つとして、エアー吹付け方式が知られている。エアー吹付け方式とは、積層された複数枚の用紙の上部付近の端面に空気を吹き付け、浮上した最上位の用紙を給紙ベルトに吸着させて一方向に搬送する構成とされている。
エアー吹付け方式の給紙装置では、送風量が多すぎて用紙が密着して2枚以上の用紙を重ねて搬送したり、送風量が少なすぎて用紙が浮上しなかったりすることがないように、送風量を調整する必要がある。送風量の調整は、従来から、画像形成装置の設置時などに、サービスマンが用紙サイズや種類に応じて行っている。
しかし、同じサイズ、種類の用紙であっても、湿度による用紙の反りや、製紙メーカーごとの用紙裁断状態などによって、最適な送風量は異なってくる。そのため、ユーザーは、実際に画像形成を行う前に用紙を浮上させ、目視によって用紙の浮上状態を確認しながら送風量を微調整しなければならなかった。
そこで、従来から、距離検出手段を用いて用紙位置を測定し、送風量を調整する技術が提案されている。その際、給紙ベルトの吸着面からの用紙位置を測定できることが望ましい。測定方法としては、用紙先端部を給紙方向の前方や側方から、または、上方から測定することが考えられる。
特許文献1では、用紙を浮上させた状態で、最上位の用紙とその直下に位置する2枚目の用紙との間をカメラで撮影し、撮影した画像から用紙間の距離を算出し、算出された距離に応じて送風量を自動的に調整する技術を提案している。特許文献2では、用紙を浮上させた状態で、シート検出レバーが2枚目の用紙の上面に当接し、最上位の用紙が給紙されている間に2枚目の用紙の高さ位置を検出する技術を提案している。
しかしながら、特許文献1に記載のように、用紙の前方や側方から用紙位置を測定する場合は、距離検出手段を、構成上、給紙ベルトから離れた場所に設置せざるを得ないため、給紙ベルトの吸着面と距離検出手段との相対的な位置がずれやすい。さらに、用紙の前方には用紙搬送経路やダクト、ファンなどが接地されているために、距離検出手段のコンパクトな配置構成が困難である。
一方、特許文献2に記載のように、用紙の上方から用紙位置を測定する場合は、距離検出手段が給紙ベルトに近接して配置されることになるため、ベルトの吸着面と距離検出手段との位置関係がより正確になる。それゆえ、用紙の上方から用紙位置を測定することが望ましい。但し、特許文献2に記載の構成では、測定対象となる2枚目の用紙の位置(高さ)を検出するにあたり、シート検出レバーが用紙に直接触れるため、測定対象である用紙の浮上状態に影響を及ぼしてしまい、位置検出に誤差を生じるおそれがある。
特開2010−254462号公報 特開2008−150182号公報
本発明の目的は、浮上した2枚目の用紙の位置を極力正確に検出できるエアー吹付け方式の給紙装置を提供することにある。
本発明の一形態である給紙装置は、
水平方向に積載された複数枚の用紙のうち上部の用紙に、空気を吹き付けて該用紙を浮上させる送風機構と、
浮上した最上位の用紙をベルトの表面に吸着させるとともに、該ベルトの回転に基づいて吸着された用紙を搬送する搬送機構と、
積載された前記用紙の上方に配置されて用紙との距離を検出するための距離検出手段と、
制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記ベルトに吸着された1枚目の用紙を、給紙方向とは逆方向であって前記距離検出手段よりも給紙方向の上流側にいったん退避させ、
前記1枚目の用紙が退避している間に、前記距離検出手段によって2枚目の用紙の位置を検出すること、
を特徴とする。
前記給紙装置においては、距離検出手段が用紙の上方に配置されるため、ベルトの吸着面と距離検出手段との位置関係がより正確になり、かつ、2枚目の用紙の位置測定時において1枚目の用紙は給紙方向とは逆方向に退避しているため、2枚目の用紙の位置をその上方から正確に測定することが可能となる。
本発明によれば、浮上した2枚目の用紙の位置を極力正確に検出でき、ひいては送風量の調整が正確なものとなり、重送などの給紙不良が未然に防止される。
一実施例である給紙装置の要部を示す斜視図である。 前記給紙装置の給紙方向に沿った部分断面図である。 前記給紙装置の制御部を示すブロック図である。 第1の吸引形態における給紙動作を示す説明図である。 第2の吸引形態における給紙動作を示す説明図である。 給紙動作におけるタイミングチャート図である。 レーザー変位計を用いた距離検出の第1例を示す説明図である。 レーザー変位計を用いた距離検出の第2例を示す説明図である。 エリアセンサを用いた距離検出を示す説明図である。 エリアセンサを用いた距離検出を示す説明図である。 エリアセンサを用いた距離検出を示す説明図である。 短い用紙を給紙する際の説明図である。 厚みの大きい用紙を給紙する際の説明図である。 給紙動作の制御手順を示すフローチャート図である。 ベルト駆動機構を示す平面図である。
以下に、本発明に係る給紙装置の実施例について添付図面を参照して説明する。各図において、同じ部材、部分については共通する符号を付し、重複する説明は省略する。
(給紙装置の概略構成、図1及び図2参照)
給紙装置10は、プリンタや複写機などの従来から周知の電子写真方式による大型の画像形成装置に搭載されるものであり、給紙トレイ(用紙載置台)11上に積載された複数枚の用紙Sの端面部分に(給紙方向Xの前方から及び両側方から)空気を吹き付けることによって上部に位置する用紙Sを1枚ずつに分離しつつ矢印X方向に搬送、給紙する、エアー吹付け方式によるものである。
用紙Sが積載された給紙トレイ11は、図示しない昇降機構によって昇降可能である。給紙方向Xに直交する矢印Y方向の側方には、側部規制部材12A,12Bが用紙のサイズに応じて矢印Y方向に移動可能に配置されている。給紙方向Xの先端側には先端規制部材14が配置され、後端側には後端規制部材15が配置されている。先端規制部材14は位置が固定されており、後端規制部材15は用紙のサイズに応じて給紙方向Xに移動可能である。
先端規制部材14には、用紙Sの最上位を検出する高さセンサSE1が配置されている。用紙Sの高さが、空気の吹き付け及び浮上した用紙の捌きを行うのに最適な高さを維持するために、高さセンサSE1の検知結果に基づいて図示しない昇降モータを駆動することによって給紙トレイ11を上昇させる。
給紙方向Xの先端部分直上には、吸着搬送部13が配置されている。吸着搬送部13は、駆動源に接続されたローラ131と、2個のローラ132A,132Bと、これらのローラ131,132A,132Bに無端状に巻回されて回転駆動される2本の給紙ベルト133と、最上位の用紙をベルト133に吸着させるための空気吸引手段を含むダクト135などで構成されている。
給紙ベルト133は、ほぼ全面に多数の小径の貫通孔134が形成されており、ダクト135の底板に形成された多数の吸引孔136(図4参照)から上方に吸引されるに空気流(図4の矢印A参照)によって貫通孔134を介して最上位(1枚面)の用紙を吸引保持する。給紙ベルト133の回転に伴って最上位の用紙を矢印X方向に搬送し、図2に示す給紙ローラ対17へと送り込む。なお、本実施例ではこのような給紙動作の直前に、2枚目の用紙の位置(高さ)を検出するために、1枚目の用紙を、給紙方向Xとは逆方向にいったん退避させる。このような退避動作については後述する。
用紙Sの両側面部に対向して、用紙Sの最上部の数枚の用紙を分離、浮上させるための側方送風部20A,20Bが配置されている。側方送風部20A,20Bは、用紙Sの上部両側部に対してその外方から空気を吹き付ける。側方送風部20A,20Bは、送風ファン201と、該送風ファン201から送風される空気を用紙Sの上部に吹き付ける送風口202などによって構成されている。
さらに、用紙Sの給紙方向Xの先端側の近傍には、給紙ベルト133に2枚以上の用紙が吸着された場合に2枚目以下の用紙を1枚目の用紙から分離して重送を防ぐための先端送風部18が配置されている。先端送風部18は、送風ファン181やエアーダクト182などによって構成され、給紙装置10の本体フレーム19に固定されている。先端送風部18は、送風ファン181から上向きに吹きつけられるエアーをエアーダクト182によって向きを変えつつ、給紙ベルト133の下面に吸着された用紙の先端部に吹き付ける。先端送風部18は用紙Sの先端部に吹き付ける送風量を制御可能であり、その制御は後述する。
側方送風部20A,20Bは、側部規制部材12A,12Bに設けられている。従って、用紙のサイズが変更された場合であっても、側部規制部材12A,12Bの矢印Y方向への移動に同期して移動し、用紙Sの側部に所定量の空気を吹き付けることができる。送風口202から吸着搬送部13の下部に空気が水平方向に吹き出され、用紙Sの上部に位置する数枚の用紙に空気が吹き付けられ、この空気が用紙の一方側から他方側に流れることにより、最上位及びその直下の数枚の用紙が捌かれ、1枚ずつに分離される。吸着搬送部13はこのように1枚に捌かれた最上位の用紙だけを吸着する。また、側方送風部20A,20Bは用紙Sの側部に吹き付ける送風量を制御可能であり、その制御は後述する。
さらに、図2に示すように、給紙ベルト133の吸着面の近傍には、吸着センサSE2が配置されている。吸着センサSE2は、最上位の用紙が給紙ベルト133に吸着されたことを検知する。吸着センサSE2の検知結果を受けて給紙ベルト133が回転を開始し、用紙を搬送し始める。さらに、吸着搬送部13の給紙方向Xの下流側には、給紙ベルト133によって搬送される用紙の通過を検知するためのフィードセンサSE3が配置されている。
前記ダクト135の内部には、用紙Sの上方に配置されて2枚目の用紙との距離(2枚目の用紙の高さ)を検出するための距離検出手段23が配置されている。距離検出手段23の具体例は以下に図7〜図10を参照して詳述する。
(制御部、図3参照)
制御部30は、図3に示すように、CPU31を中心として構成されている。CPU31は記憶部32を備えている。CPU31には、情報提供部33から用紙サイズや用紙種類(例えば、普通紙、上質紙、OHPフィルム)などの情報が入力され、前記センサSE1,SE2,SE3から検知情報、距離検出手段23から測定情報が入力される。CPU31は、これらの情報に基づいて、吸着搬送部13、先端送風部18、側方送風部20A,20Bのなど動作を制御する。
特に、CPU31は、距離検出手段23の測定結果に基づいて浮上した2枚目の用紙の位置(高さ)を算出し、用紙高さが所定範囲にあれば正常に給紙されると判定し、所定範囲より小さいとダブルフィード(重送)のおそれありと判定し、所定範囲より大きいとノーフィード(2枚目の用紙が給紙不能)のおそれありと判定する。CPU31は、ダブルフィードのおそれありと判定すると、前記送風部18,20A,20Bの送風量を所定量減少させ、ノーフィードのおそれありと判定すると、前記送風部18,20A,20Bの送風量を所定量増加させる。これにて、ダブルフィードやノーフィードが未然に回避される。
(給紙動作、第1の吸引形態、図4参照)
給紙動作は図4(A),(B),(C)に示す順序で行われる。まず、先端送風部18、側方送風部20A,20Bが動作して上部の用紙が浮上した状態とする。ここで、ダクト135内の空気を吸引することで、最上位(1枚目)の用紙S1を給紙ベルト133の下面に吸着させる(図4(A)参照)。このとき、2枚目の用紙S2は所定位置まで浮上した状態にある。2枚目の用紙S2の位置を検出するための距離検出手段23は、ダクト135内において給紙方向Xの先端上方に配置されているため、この状態のままでは1枚目の用紙S1が邪魔になって用紙S2の位置を検出することができな。
そこで、図4(B)に示すように、給紙ベルト133を反時計回り方向に若干逆転させ、1枚目の用紙S1を給紙方向Xとは逆方向であって距離検出手段23よりも給紙方向Xの上流側にいったん退避させる。1枚目の用紙S1が退避位置にあるとき、距離検出手段23によって2枚目の用紙S2の位置を検出する。検出結果に応じて先端送風部18、側方送風部20A,20Bによる送風量を調整し、給紙不良を是正するのは前述のとおりである。用紙S1の退避量は、少なくとも距離検出手段23によって用紙S2の位置を検出するのに必要な領域Z、例えば10mmである。次に、図4(C)に示すように、給紙ベルト133を時計回り方向に正転させる。これにて、1枚目の用紙S1が給紙されていく。
ところで、用紙S1が退避する領域Z(図4(B)参照)において、ダクト135は空気を吸引しないように、吸引孔136を形成していない(第1の吸引形態)。この領域Zにおいてダクト135が空気を吸引すると、用紙S1が退避した際(2枚目の用紙S2の位置を検出する際)に、用紙S2の浮上位置に影響を与える可能性がある。領域Zにおいて吸引動作を行わないことにより、用紙S2の浮上位置に影響を与えることなく用紙S2の位置を検出することができる。
(第2の吸引形態、図5参照)
次に、前記第1の吸引形態と同じ目的を達成するとともに給紙時での1枚目の用紙S1の先端部のばたつきを防止するための第2の吸引形態を説明する。ここでは、図5(A),(B)に示すように、ダクト135の底板には領域Zまで吸引孔136が形成されており、かつ、領域Zに形成された吸引孔136を閉止するシャッタ137を配置している。1枚目の用紙S1を給紙ベルト133に吸着する際に、シャッタ137は、図5(A)に示すように、給紙方向Xの下流側のホームポジションに待機している。そして、用紙S1を上流側にいったん退避させて2枚目の用紙S2の位置を検出するとき、図5(B)に示すように、領域Zの直上に移動し、領域Zに位置する吸引孔136を遮断する。これにて領域Zにおける吸引動作が禁止され、用紙S2の浮上位置に影響を与えることなく距離検出手段23による用紙S2の位置を検出することができる。
退避後に用紙S1を給紙する際に、シャッタ137はホームポジションに戻される。従って、領域Zでも用紙S1が給紙ベルト133に吸引保持され、用紙S1の先端部のばたつきが防止されることになり、安定した給紙が可能になる。
(給紙動作のタイミング、図6参照)
以上説明した給紙動作は図6に示すタイミングで行われる。図6において、給紙が指示された後、時間T1で上部の用紙を浮上させて1枚目の用紙S1を給紙ベルト133に吸着させ、時間T2で用紙S1を上流側にいったん退避させ、時間T3で2枚目の用紙S2の位置を検出し、時間T4で用紙S1を給紙する。
本実施例では、A4サイズの用紙を1分間で80枚コピーするとして、用紙1枚を給紙する時間Tを、2枚目の用紙S2の位置検出時間T2,T3を含めて0.75秒に設定している。また、A4サイズの用紙1枚が退避位置から搬送部13を通過する時間T4を0.22秒としている。即ち、用紙を初期位置から10mm退避させ、給紙ベルト133による用紙の搬送速度を1000mm/sとしたとき、(210mm+10mm)/1000=0.22sとなる。また、用紙浮上時間T1を0.23秒、退避時間T2を0.1秒、検出時間T3を0.2秒に設定している。
(レーザー変位計、図7及び図8参照)
前記距離検出手段としては、図7及び図8に示すレーザー変位計23Aを用いることができる。図7に示すレーザー変位計23Aは、レーザーLの進行方向が給紙方向Xに対して垂直な面内に設定した場合(距離測定の第1例)を示す。図8に示すレーザー変位計23Aは、レーザーLの進行方向が給紙方向Xに対して直交する面内に設定した場合(距離測定の第2例)を示す。
(エリアセンサ、図9〜図11参照)
前記距離検出手段としては、図9〜図11に示すように、光をスリット状に照射する照明部材23Bと、該照明部材23Bから照射されて2枚目の用紙S2からの反射光を検出するエリアセンサ23Cとで構成してもよい。エリアセンサ23CはCCDを備えたカメラであり、取得した画像情報に基づいて用紙S2までの距離(高さ)を検出する。即ち、図10に示すように、照明部材23Bが用紙S2にその法線方向Rに対して傾斜した上方からスリット光を照射する。用紙S2の位置(高さ)が変わると(S2’に変化すると)、用紙S2’に照射されるスリット光の位置がΔAだけ変化する。この変化量ΔAに基づいて用紙S2'の位置を検出する。
図11(A)はスリット光を給紙方向Xに対して平行に照射した場合を示し、図11(B)はスリット光を給紙方向Xに対して直交する方向に照射した場合を示している。いずれの場合においても、用紙S2上に形成された像から用紙S2の位置を検出することができ、さらに、用紙S2の波打ち状態あるいは変形状態をも検出することができる。
(短い用紙に対する退避動作、図12参照)
短い用紙S11を退避させる様子を図12(A)に示す。用紙S11の後端には後端規制部材15が配置されており、1枚目の用紙S11を移動量Zだけ退避させたとき、用紙S11の後端は規制部材15に規制されるため、用紙S11は通常のサイズであれば撓んだ状態に変化する。しかし、葉書などの短い用紙S11は給紙方向Xに剛性が高いため、退避させた際に用紙S11が変化しずらく、退避が不十分になる。なお、通常の長さ(A4サイズ)の用紙S1は、規制部材15に後端が規制されていても図12(A)に点線で示すように変化し、必要な退避量Zが確保される。
そこで、用紙サイズが葉書などの所定値以下である場合、用紙S11をいったん退避させる直前に、図12(B)に示すように、用紙S11を給紙方向XにΔZだけ前進さる。これにて、用紙S11の後端が規制部材15から解除される。その後、図12(C)に示すように、用紙S11を(Z+ΔZ)だけ退避させる。このような制御を行うことで、短い用紙S11であっても確実に本来の退避量Zだけ移動させることができる。
(厚い用紙に対する退避動作、図13参照)
厚い用紙S21を退避させる様子を図13(A)に示す。用紙S21の後端には後端規制部材15が配置されており、1枚目の用紙S21を退避量Zだけ移動させたとき、用紙S21の後端は規制部材15に規制されるため、用紙S21は通常の厚さであれば点線で示すように撓んだ状態に変化する。しかし、厚い用紙S21は剛性が高いため、退避させた際に用紙S21が変化しずらく、退避が不十分になる。
そこで、用紙の厚さが所定値以上(例えば、坪量が200g/m2以上)である場合、用紙S21をいったん退避させる直前に、図13(B)に示すように、用紙S21を給紙方向XにΔZだけ前進さる。これにて、用紙S21の後端が規制部材15から解除される。その後、図13(C)に示すように、用紙S21を(Z+ΔZ)だけ退避させる。このような制御を行うことで、厚い用紙S21であっても確実に本来の退避量Zだけ移動させることができる。
(給紙動作の制御手順、図14参照)
次に、前記給紙装置10を用いて実行される給紙動作の制御手順について図14を参照して説明する。給紙装置10が起動されると、まず、送風部18,20A,20Bを動作させて給紙トレイ11上の用紙を浮上させる(ステップS1)。そして、2枚目の用紙S2の位置を測定する場合には(ステップS2でYES)、1枚目の用紙S1を所定量Zだけ退避させ(ステップS3)、距離検出手段23にて2枚目の用紙S2の位置を測定する(ステップS4)。その測定結果に基づいて送風部18,20A,20Bの送風量を調整する(ステップS5)。
ステップS5における送風量の調整は、2枚目の用紙S2の測定距離(高さ)が所定範囲にあれば正常に給紙されると判定して送風量は現状を維持する。用紙S2の測定距離が所定範囲より小さいとダブルフィード(重送)のおそれありと判定して送風量を所定量減少させる。用紙S2の測定距離が所定範囲より大きいとノーフィード(2枚目の用紙が給紙不能)のおそれありと判定して送風量を所定量増加させる。これにて、ダブルフィードやノーフィードが未然に回避される。
2枚目の用紙の位置の測定が終了していれば(ステップS2でNO)、1枚目の用紙S1に対して給紙を実行し(ステップS6)、給紙を続行するのであれば(ステップS7でYES)、ステップS2へ戻り、給紙を続行しないのであれば(ステップS7でNO)、このルーチンを終了する。
ところで、2枚目の用紙S2の位置を検出するタイミングは必ずしも1枚の用紙の給紙ごとに行う必要はなく、所定のタイミングで行えばよい。例えば、所定枚数の用紙を給紙するごと(例えば10枚ごと)に行ってもよく、あるいは、1ジョブの画像形成動作における1枚目の用紙の給紙時に行うようにしてもよい。
(ベルト駆動機構、図15参照)
ここで、給紙ベルト133の駆動機構について図15を参照して説明する。給紙ベルト133はローラ131(図2参照)に設けたシャフト140を介してモータ141A,141Bに連結されている。詳しくは、シャフト140はクラッチ142Aを介してモータ141Aに係脱可能に連結されており、かつ、ギヤ143Aが固定されている。いま一つのモータ141Bはクラッチ142Bを介していま一つのギヤ143Bに係脱可能に連結されており、ギヤ143Bはギヤ143Aと歯合している。
以上の構成からなる駆動機構において、用紙を給紙する際には、クラッチ142Aをオン、クラッチ142Bをオフし、モータ141Aの回転をギヤ143Aを介して給紙ベルト133に伝達し、給紙ベルト133を給紙方向Xに正転させる。一方、用紙を退避させる際には、クラッチ142Bをオン、クラッチ142Aをオフし、モータ141Bの回転をギヤ143B,143Aを介して給紙ベルト133に伝達し、給紙ベルト133を逆転させる。
この駆動機構によれば、クラッチ142A,142Bのオン、オフを切り換えることでモータ141A,141Bにそれほどの負担を掛けることなく、給紙ベルト133の正転、逆転を素早く切り換えることができる。なお、モータ141Aのみを用い、かつ、クラッチ143A,143Bを用いることなく、モータ141Aの正転、逆転を直接的に切り換えて給紙ベルト133の正転、逆転を制御するようにしてもよい。
(他の実施例)
なお、本発明に係る給紙装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、2枚目の用紙の距離検出手段の詳細な構成、形状などは任意であり、また、送風部や給紙トレイなどの給紙装置の基本的な構成も任意である。
以上のように、本発明は、給紙装置に有用であり、特に、浮上した2枚目の用紙の位置を極力正確に検出できる点で優れている。
10…給紙装置
13…吸着搬送部
15…後端規制部材
18…先端送風部
20A,20B…側方送風部
23…距離検出手段
23A…レーザー変位計
23B…照明部材
23C…エリアセンサ
30…制御部
31…CPU
133…給紙ベルト
136…吸引孔
137…シャッタ
142A,142B…クラッチ
S1…1枚目の用紙
S2…2枚目の用紙
X…給紙方向

Claims (14)

  1. 水平方向に積載された複数枚の用紙のうち上部の用紙に、空気を吹き付けて該用紙を浮上させる送風機構と、
    浮上した最上位の用紙をベルトの表面に吸着させるとともに、該ベルトの回転に基づいて吸着された用紙を搬送する搬送機構と、
    積載された前記用紙の上方に配置されて用紙との距離を検出するための距離検出手段と、
    制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記ベルトに吸着された1枚目の用紙を、給紙方向とは逆方向であって前記距離検出手段よりも給紙方向の上流側にいったん退避させ、
    前記1枚目の用紙が退避している間に、前記距離検出手段によって2枚目の用紙の位置を検出すること、
    を特徴とする給紙装置。
  2. 前記ベルトに吸着された1枚目の用紙の給紙方向先端位置から該用紙がいったん退避した位置での該用紙の先端位置に相当する領域では、前記搬送機構は吸引動作を行わないこと、を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記搬送機構には前記領域に吸引孔が形成されていないこと、を特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記領域において前記搬送機構の吸引孔を閉止するシャッタが配置されていること、を特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  5. 前記距離検出手段はレーザー変位計であること、を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  6. 前記レーザー変位計は給紙方向に対して直交する面内でレーザーが進行するように配置されていること、を特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
  7. 前記距離検出手段は、光をスリット状に照射する照明部材と、該照明部材から照射されて前記2枚目の用紙からの反射光を検出するエリアセンサとから構成されていること、を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  8. さらに、用紙サイズ検出手段と、用紙の給紙方向上流側を規制する後端規制部材とを備え、
    前記制御手段は、用紙のサイズが所定値以下であるとき、ベルトに吸着された1枚目の用紙を、給紙方向に前進させて該用紙の後端を前記後端規制部材から解除させたあとで給紙方向とは逆方向に退避させること、
    を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  9. さらに、用紙の厚さ検出手段と、用紙の給紙方向上流側を規制する後端規制部材とを備え、
    前記制御手段は、用紙の厚さが所定値以上であるとき、ベルトに吸着された1枚目の用紙を、給紙方向に前進させて該用紙の後端を前記後端規制部材から解除させたあとで給紙方向とは逆方向に退避させること、
    を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  10. 前記制御手段は、所定のタイミングで2枚目の用紙の位置を検出すること、を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  11. 前記所定のタイミングとは所定枚数の用紙を給紙するごとであること、を特徴とする請求項10に記載の給紙装置。
  12. 前記所定のタイミングとは1ジョブの画像形成動作における1枚目の用紙の給紙時であること、を特徴とする請求項10に記載の給紙装置。
  13. 前記ベルトの回転を正転/逆転に切り替える切替え手段を備えたこと、を特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  14. 前記切替え手段はクラッチ機構であること、を特徴とする請求項13に記載の給紙装置。
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