JP2017214204A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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祐也 横堀
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文彦 早弓
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Abstract

【課題】吸着搬送ベルトの幅方向のサイズより大きい幅サイズを有するシートを吸着搬送する場合であっても、安定した給送が可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート給送装置47は、吸着搬送ベルト21を回転させるベルト駆動モータと、吸着搬送ベルト21により給送されるシートSを下側からガイドする給送ガイド26と、給送されてきたシートSを挟持して搬送する引抜きローラ対22と、制御部とを備える。制御部は、吸着搬送ベルト21に吸着されたシートをベルト駆動モータの駆動で給送させ、このシートが引抜きローラ対22に到達する前にベルト駆動モータを停止して、シート幅方向にて端部を給送ガイド26に乗り上げさせ、ベルト駆動モータを再駆動して吸着搬送ベルト21によりシートを給送させる給送制御を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、吸着搬送ベルトによりシートを給送するシート給送装置、及びシート給送装置を備えた複写機等の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置には、シート収納部からシートを1枚ずつ給送するために、シート束端部にエアを吹き付けてシートを複数枚浮上させ、吸着搬送ベルトにシートを1枚吸着して搬送するエア給送方式のシート給送装置を備えたものがある(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のシート給送装置は、シート収納部内のトレイに積載されたシートの上方に吸着搬送部を備えている。そして、この吸着搬送部に、吸着したシートを回転しながら給送する吸着搬送ベルトと、シートを浮上させると共に最上位のシートを1枚分離させるエア吹き付け部とを備えている。この装置では、シートがトレイ上にセットされると、シートの給送方向先端側の先端規制板とその反対側の後端規制板とでシート給送方向の位置が規制され、且つシート給送方向に直交する幅方向の両側に設けられたサイド規制板により幅方向の位置が規制される。
吸着搬送ベルトの幅方向のサイズは、仕様のシートサイズの最小幅よりも少しだけ小さいことが望ましく、0以上で且つ0にできる限り近いことが望ましい。それは、シート給送方向に直交する幅方向のサイズがシート幅よりも大きい場合には、シートが吸着搬送ベルトで吸着された際にシートで塞がれない吸着部が残ってしまい、これが空気漏れの原因となってしまう。その結果、吸引ダクト内の負圧生成が妨げられ、シートに対する所望の吸着圧が得られなくなる。その対策として、吸引ダクトの内部にサイズごとの仕切りを設け、各々の仕切られたエリアに負圧生成部を設けることが考えられるが、これはコストアップを招くため、望ましくない。
特開平7−196187号公報
ところで、吸着搬送ベルトの幅サイズに対して一定以上大きい幅サイズのシートを吸着搬送ベルトで吸着して給送しようとすると、シートの両端部が自重で垂れ下がる。この状態で吸着搬送ベルトにより給送すると、シートを下流へと案内するための給送ガイドにシート端部が接触し、その抵抗により吸着搬送ベルトによる吸着部との搬送速度差が生じて、シートが歪んでしまう。このように歪んだ状態のシートが下流の引抜きローラのニップ部に突入して、下流側へと給送され続けると、結果的にシートの歪んだ部分がシート表面にシワとして現れ、画像を形成した成果物の品質を落とすことになってしまう。
本発明は、吸着搬送ベルトの幅方向のサイズより大きい幅サイズのシートを吸着搬送する場合でも、垂れ下がったシート端部が歪んでシワになるような現象を回避することが可能なシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが支持されるシート支持手段と、前記シート支持手段に支持されたシートを吸着して給送する吸着搬送ベルトと、前記吸着搬送ベルトを回転させる駆動手段と、前記吸着搬送ベルトにより給送されるシートを下側からガイドするガイド手段と、前記ガイド手段によりガイドされつつ給送されてきたシートを挟持して搬送する搬送回転体対と、前記吸着搬送ベルトに吸着されたシートを前記駆動手段の駆動で給送させ、このシートが前記搬送回転体対に到達する前に前記駆動手段を停止して、シート給送方向に直交するシート幅方向にて端部を前記ガイド手段に乗り上げさせ、前記駆動手段を再駆動して前記吸着搬送ベルトによりシートを給送させる給送制御を実行する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、吸着搬送ベルトの幅方向のサイズより大きい幅サイズのシートを吸着搬送する場合であっても、自重で垂れ下がったシート端部が歪んでシワになるような現象を回避し、成果物の品質を落とすことなく安定した給送の実現が可能になる。
本発明の実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例を示す断面図。 本実施形態に係るシート給送装置におけるシート吸着前の状態を示す断面図。 本実施形態に係るシート給送装置におけるシート吸着直後の状態を示す断面図。 本実施形態に係るシート給送装置におけるシートの吸着給送開始直後の状態を示す断面図。 本実施形態に係るシート給送装置をシート給送方向下流側から見た状態で示す図であり、(a)は、吸着搬送ベルト全体の幅方向とほぼ同じ幅サイズのシートを吸着搬送する状態を示す。(b)は、吸着搬送ベルト全体の幅方向より小さい幅サイズのシートを吸着搬送する状態を示す。(c)は、吸着搬送ベルト全体の幅方向より大きい幅サイズのシートを吸着搬送する状態を示す。 本実施形態に係るシート給送装置の吸着搬送ベルトにより下流側にシートを搬送する際の状態を示す平面図。 本実施形態に係るシート給送装置の吸着搬送ベルトにより所定距離だけ下流側にシートを搬送した状態を示す平面図。 本実施形態に係る画像形成装置の制御系を示す制御ブロック図。 本実施形態に係るシート給送装置の動作を説明するフローチャート。
以下、本発明の実施形態に係るシート給送装置47を備えた複写機等の画像形成装置40について、図面を参照しながら説明する。なお、図1は、本実施形態に係る画像形成装置40をシート搬送方向に沿って断面した状態で示す断面図である。
[画像形成装置]
図1に示すように、画像形成装置40は、装置本体40aと、装置本体40aに設けられた制御部(制御手段)20と、装置本体40a上部に設けられた画像読取装置43とを備えている。画像読取装置43は、画像読取部16と、画像読取部16上側に設けられた自動原稿送り部(ADF)15とを有している。
自動原稿送り部15は、画像読取部16に開閉可能に支持され、ユーザ等により原稿トレイ18に積載された所定処理前(画像の読み取り処理前)の原稿Gを画像読取部16に自動的に搬送する。また、画像読取部16は、自動原稿送り部15により給送される原稿Gの画像を読み取る。
画像読取部16は、原稿Gの画像を光学的に読み取って電気信号に変換し、電気信号に基づいて画像データ(画像読取情報)を形成するように構成されている。流し読み方式の場合、画像読取部16は、原稿Gに光を照射する光走査部9を、破線で示す原稿読み取り位置に停止した状態で、自動原稿送り部15によって原稿Gを1枚ずつ一定速度で移動させながら光走査部9で原稿画像を読み取る。一方、固定読み方式の場合、画像読取部16は、原稿Gを原稿台ガラス8上に固定した状態で、光走査部9を移動させながら原稿画像を読み取る。
装置本体40a側では、画像形成部39にて、画像データに基づいてレーザスキャナユニット35が作動して、回転する感光体ドラム46の表面に静電潜像を形成する。静電潜像は、現像器45によってトナーを供給されることで現像されてトナー画像となる。
装置本体40aの下部には、各種サイズのシートSを装填したシート収納部11a,11b,11c,11dが配置されている。シート収納部11a〜11dの夫々には、シート収納部11a〜11dの各枠体に対して昇降可能に支持されたトレイ12(図2参照)が設けられている。なお、トレイ12は、シートSが支持されるシート支持手段を構成している。
シート収納部11a〜11d内のシートSは、夫々に対応する吸着搬送ベルト21によって1枚ずつ送り出され、対応する引抜きローラ対22を介して搬送ローラ対25に受け渡された後、レジストレーションローラ対44に向けて搬送される。吸着搬送ベルト21は、トレイ(シート支持手段)12に支持されたシートSを吸着して給送するように構成されている。また、装置本体40aの右側部に配置された手差しトレイ19からも、シートSが給送ローラ6を介してレジストレーションローラ対44に向けて搬送されるように構成される。なお、引抜きローラ対22は、給送ガイド26(図2参照)によりガイドされつつ給送されてきたシートSを挟持して搬送する搬送回転体対を構成する。
レジストレーションローラ対44に送られたシートSは、ニップ部に突き当てられて斜行を補正され、感光体ドラム46上のトナー画像と位置を整合されて、感光体ドラム46と転写帯電器95との間の転写部10に供給される。これにより、シートSは、転写帯電器95によって感光体ドラム上のトナー画像を転写された後、分離帯電器96によって感光体ドラム46から分離される。トナー画像を転写した後の感光体ドラム46の表面はクリーナ27によりクリーニングされ、帯電器24は次の露光に備えて感光体ドラム46の表面を帯電する。
トナー画像を転写されたシートSは、ベルト搬送部28によって定着ローラ対29へ搬送され、定着ローラ対29で加熱及び加圧されて表面にトナー画像が定着された後、排出トレイ30に排出される。なお、画像形成部39、転写帯電器95及び定着ローラ対29等により、トレイ12から給送されるシートSに画像を形成する画像形成手段38が構成される。
以上の画像形成装置40では、制御部20により、装置本体40aでの画像形成動作、画像読取装置43の自動原稿送り部15での原稿送り動作、及び画像読取部16での画像の読取動作等が制御される。なお、制御部20は、画像形成装置全体を制御するものとして装置本体40aに配置されているが、これに限らず、装置本体40aを制御する部分が装置本体40a内に配置され、画像読取装置43を制御する部分が画像読取装置43内に配置されていても良い。
[画像形成装置の動作]
次に、以上の構成を備えた画像形成装置40の動作について図1を参照して説明する。
自動原稿送り部15の作動で原稿トレイ18上の原稿Gが読取位置まで自動的に送られ、画像読取部16で画像の情報が読み取られる。すると、読み取られた画像情報は、制御部20により処理され、その処理結果に基づく画像データの信号により、レーザスキャナユニット35からレーザ光が発せられる。これにより、感光体ドラム46の表面に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像器45によって現像される。
一方、シート収納部11a〜11dに収納された記録紙やOHT等のシートSは、シート給送装置47により給送され、レジストレーションローラ対44において感光体ドラム46上のトナー画像と同期を取って送られ、転写部10において転写される。さらに、このシートSは、定着ローラ対29に導かれ、加熱及び加圧処理されて定着された後、装置外の排出トレイ30に排出される。
[制御系]
次に、図8を参照して、本実施形態に係る画像形成装置40の制御系について説明する。図8は、本実施形態に係る画像形成装置40の制御系を示す制御ブロック図である。なお、ここでは、制御部20によりシート給送装置47を制御する部分を中心に説明する。
図8に示すように、CPU、ROM、RAMを有する制御手段としての制御部20は、シート給送装置47の各駆動回路へと駆動開始指令を出力するように構成されている。制御部20には、駆動回路(driver)154を介して吸引ファン36がON及びOFF可能に接続されている。また、制御部20には、駆動回路(driver)155を介して、吸引ダクト51内の吸引シャッタ37をその回動軸37a(図2参照)を中心として回動(移動)させるソレノイド23が接続されている。更に制御部20には、駆動回路(driver)156を介して、吸着搬送ベルト21を回転駆動するベルト駆動モータ140が接続され、駆動回路(driver)157を介して、引抜きローラ対22を駆動する引抜きローラモータ141が接続されている。なお、ベルト駆動モータ140は、吸着搬送ベルト21を回転させる駆動手段を構成する。
制御部(制御手段)20には、画像形成装置40の外壁部に設けられた操作部54(図1では図示省略)が接続されている。ユーザ等が操作部54で、使用するシートSのサイズを設定すると、その設定信号が制御部20に送られる。制御部20には、シート収納部11a〜11d内の最上位シートの吸着が完了したことを検知するための吸着完了センサ42が接続されている。さらに、制御部20には、吸着搬送ベルト21に吸着されたシートSが所定距離Lだけ給送されたことを制御部20が判断するための検知信号を出力する距離検知センサ53が接続されている。距離検知センサ53は、先端規制板17(図2参照)から所定距離Lの位置に配置されている。先端規制板17は、トレイ12に支持されたシートSの先端位置を規制する先端規制手段を構成する。
制御部20は、吸着搬送ベルト21に吸着されたシートSをベルト駆動モータ140の駆動で給送させ、このシートSが引抜きローラ対22に到達する前にベルト駆動モータ140を停止させる。これにより、制御部20は、シート給送方向に直交する幅方向(シート幅方向)にて垂れ下がるシートSの端部St(図5参照)を慣性の作用で給送ガイド26に乗り上げさせる。引き続き、ベルト駆動モータ140を再駆動して、吸着搬送ベルト21によりシートSを給送させる。制御部20は、操作部54から、シート収納部11a〜11dのトレイ12に積載されたシートSの幅方向のサイズが吸着搬送ベルト21の幅方向のサイズを超える旨の設定信号が送られた場合に、上記一連の制御である給送制御を実行する。
詳細には、制御部20は、エア吹き付け部50を駆動して先端規制板17に沿って浮上させたシートSを吸着搬送ベルト21に吸着させた位置(図3)から、シート給送方向の下流で且つ引抜きローラ対22の手前の位置までの所定距離Lを給送させる。そして、制御部20は、所定距離Lを給送させた時点でベルト駆動モータ140を停止し、ベルト駆動モータ140の停止から所定時間後(所定時間Tの後)に、ベルト駆動モータ140を再駆動するように制御する。
[ベルト搬送構成]
次に、本実施形態に係るシート給送装置47におけるベルト搬送構成について図2〜図7を参照して説明する。なお、図2〜図4は、図1におけるシート収納部11a〜11dの全てに共通するシート給送装置47の構成を示している。
エア給送方式のシート給送部の一例であるシート給送装置47において、トレイ12上に積載されたシートSを収納するシート収納部11a〜11dの上部には、シートSを吸着搬送する吸着搬送ベルト21を有する吸着搬送部49が配置されている。さらに、吸着搬送ベルト21にシートSを吸着させる負圧を発生させるエア吸引部52が配置されている。また、吸着搬送部49の前側下部には、シート収納部11a〜11dに夫々収納されているシートSの上位のものを浮上させると共に1枚ずつ分離させるエア吹き付け部50が配置されている。このエア吹き付け部50は、トレイ12に支持されたシートSにエアを吹き付けてシートSを浮上させるエア吹き付け手段を構成する。また、エア吸引部52は、エア吹き付け部50により浮上させられたシートSを吸着搬送ベルト21に吸着させる吸着力を発生するようにエアを吸引する吸着力発生手段を構成する。
図2において、シート収納部11a〜11d夫々のトレイ12上にシートSがセットされると、シート給送方向(矢印B方向)にて、シートSの進行方向先頭側の先端規制板17と反対側の後端規制板13とにより位置が規制される。そして、シート給送方向に直交する幅方向(図2の手前−奥方向)においては、両側のサイド規制板14(手前側は不図示)によって位置が規制される。
吸着搬送部49は、シート給送方向(矢印B方向)の前後に配置された、ベルト駆動モータ140により回転させられるベルト駆動ローラ41aと、従動ローラ41bとに架け渡された無端状の吸着搬送ベルト21を有している。吸着搬送ベルト21は、表裏を貫通して形成された多数の吸着孔7(図5参照)を有し、エア吸引部52によって発生する負圧に基づいてシートSを吸着してシート給送方向に搬送する。
エア吸引部52は、シートSを吸着搬送ベルト21に吸着させる負圧を発生する吸引ファン36、吸引ダクト51、及び吸引シャッタ37等を有している。吸引ダクト51は、吸着搬送ベルト21に設けられた多数の吸着孔7を介してエア吸着可能となるように、吸着搬送ベルト21の内側に配置されている。吸引シャッタ37は、吸引ファン36と吸引ダクト51との間にて、吸着動作をONとOFFとに切り替えるように回動軸37aを中心として回動可能に支持されている。
エア吹き付け部50は、シート収納部11a〜11dに収納されているシート束(S)の上部にエアを吹き付けて捌くための捌きノズル33と、そのやや斜め前方の矢印E方向にエアを吹き付けてシートSを1枚ずつに分離する分離ノズル34とを有している。捌きノズル33及び分離ノズル34には、下方の捌きファン31から捌きダクト32を介してエアが送られるように構成されている。捌きファン31により図中C方向に吸い込まれたエアは、捌きノズル33から矢印D方向に吹き付けられ、シート収納部11a〜11dのトレイ12上に支持されているシートSの上位のうちの数枚を浮上させる。また、分離ノズル34を介して矢印E方向にも吹き付けられ、浮上した複数枚のシートSから1枚ずつに分離して吸着搬送ベルト21に吸着できるようにする。
図6に示すように、吸着搬送ベルト21は、幅方向にて互いに所定の間隔をあけて平行に配置された吸着搬送ベルト21a,21b,21cから構成されている。以下、これら吸着搬送ベルト21a,21b,21cをまとめて吸着搬送ベルト21と呼ぶこともある。
図2及び図6に示すように、吸着搬送ベルト21a〜21cの前方には、吸着搬送ベルト21a〜21cから給送されたシートSを引抜きローラ対22のニップ部Nに案内する上側の給送ガイド48と下側の給送ガイド26とが配置されている。吸着搬送ベルト21a〜21cは、シート給送方向(矢印B方向)に直交する幅方向両端のサイド規制板14,14の間からシートSを吸着搬送する。このように吸着搬送されたシートSは、給送ガイド48と給送ガイド26とにより案内されて、軸方向の2箇所に配置された引抜きローラ対22,22(図6参照)の各ニップ部に案内される。なお、給送ガイド26は、吸着搬送ベルト21により給送されるシートSを下側からガイドするガイド手段を構成する。
給送ガイド26は、吸着搬送ベルト21により給送されるシートSの端部Stを漸次乗り上げさせるように傾斜する乗り上げ案内部26a,26bを有する上流側案内部(第1案内部)26iを有している。さらに、給送ガイド26は、乗り上げ案内部26a,26bで端部Stの姿勢を矯正されたシートSを引抜きローラ対22のニップ部Nに案内する下流側案内部(第2案内部)26hを有している。
給送ガイド26は、図6に示すように、吸着搬送ベルト21a〜21cの各前方下部にて、吸着搬送ベルト21a〜21cを平面視において夫々に食い込ませる形状の切欠き部26c,26d,26eを有している。給送ガイド26には、切欠き部26cと26eの各部分から図6の左右方向に延在するように上記乗り上げ案内部26a,26bが設けられている。乗り上げ案内部26a,26bは、幅方向に延在する給送ガイド26の中央部分から左右端部に向かってシート給送方向の下流側に徐々に傾斜するように形成されている。上流側案内部26i及び下流側案内部26hには、幅方向にて引抜きローラ対22の下部側のローラを夫々に収納する矩形状の開口部26f,26gが形成されている。
次に、図5(a)〜(c)を用いて、シート給送方向の下流側から上流側を見た際の吸着搬送ベルト21について説明する。なお、図5(a)〜(c)は、シート給送方向の下流側から上流側を見た際の吸着搬送ベルト21を示す図である。
図5(a)に示すように、吸着搬送ベルト21におけるシート給送方向に直交する幅方向の幅サイズWBは、仕様のシートサイズの最小幅サイズWSminよりも少しだけ小さい方が望ましい。即ち、両者の差は、0以上で0にできる限り近い値が望ましい。図5(b)に示すように、吸着搬送ベルト21の幅サイズWBがシートSの幅サイズWSよりも大きい場合には、吸着部61においてシートSを吸着した際にシートSで塞がれない部分が残り、空気漏れの原因となってしまう。
図5(c)に示すように、シートSの幅サイズWSが吸着搬送ベルト21の幅サイズWBに対して一定以上大きい場合(例えば80mm)には、このシートSを吸着搬送ベルト21で吸着すると、シートSの両側の端部Stが重力(自重)で下方に垂れる。この状態で、吸着搬送ベルト21により搬送すると、シートSを下流へと案内するための給送ガイド26にシート端部が接触し、その抵抗により吸着搬送ベルト21による吸着部との搬送速度差が生じてシートSが歪んでしまう。その様子を吸着搬送ベルト21の平面図である図6に示す。つまり、図6に示すように、シートSが歪んだ状態(図5(c))で下流の引抜きローラ対22のニップ部に突入してしまい、そのまま下流側へと搬送し続けると、シートSの歪んだ部分がシート表面にシワとして発生する可能性がある。その場合、画像を形成した成果物の品質を落としてしまうことになる。
即ち、前述のようにシートの幅サイズWSが吸着搬送ベルト21の幅サイズWBに対して一定以上大きい場合(例えば80mm)に、このシートを吸着搬送ベルト21により吸着すると、図5(c)に示すようにシートSのサイド端部が重力により下方に垂れる。そのため、この状態で吸着搬送ベルト21により搬送すると、シートSを下流へと案内するための給送ガイド26にシート端部が接触し、その抵抗により吸着搬送ベルト21による吸着部との搬送速度差が生じて、シートSが歪んでしまう。
そこで、本実施形態では、所定距離Lだけ吸着搬送ベルト21を搬送してシート先端が全て給送ガイド26上に乗る状態となった瞬間に吸着搬送ベルト21の駆動を停止する。これにより、シートSの吸着搬送ベルト21で吸着された吸着面は停止するが、吸着搬送ベルト21によって吸着されているシート面に対して速度差を生じ遅延していたシート端部は、停止されたときの慣性によって尚も下流側に動く。ここで、所定距離Lとは、図6に示すように、シートSの先端が給送ガイド26との接触により歪まなかった場合に、先端が給送ガイド26の上流側案内部26i上に全て乗っている状態になり得る距離である。
吸着搬送ベルト21の駆動を停止してから所定時間Tが経過した時点で、再び吸着搬送ベルト21の駆動を開始するように制御する。所定時間Tという、シートSの端部が慣性により移動し遅延していた分の距離を移動するのに十分な時間だけ吸着搬送ベルト21を停止させることで、図7に示す実線部分のように、シートSの先端を幅方向に対して歪みなく直線状態にすることができる。この状態で、再び吸着搬送ベルト21の駆動を開始して下流の引抜きローラ対22のニップ部Nに突入させると、シワのない高品質な成果物を得ることができる。
[シート給送装置の動作]
次に、本実施形態における制御について図9を参照して説明する。なお、図9は、本実施形態に係るシート給送装置47の動作に係るフローチャートである。
まず、初期状態では、図2に示すように、吸引シャッタ37が吸引ダクト51内にて遮断位置にある状態で、制御部20の制御により、吸引ファン36がONされて回転を開始させられる(S1)。そして、制御部20が捌きファン31を回転させることで、シート収納部11a〜11dに収納されているシート束(S)に対して捌きノズル33から矢印D方向にエアが噴出され、シートSが複数枚浮上させられる(S2)。
そして、シートSの浮上が安定した時点で制御部20がソレノイド23(図8)を通電(ON)することで、図3に示すように、吸引ダクト51内の吸引シャッタ37を、回動軸37aを中心として開放位置に回動させる(S3)。これにより、吸引ダクト51を介して吸着搬送ベルト21a〜21c夫々の内周側に負圧が作用することにより、吸着搬送ベルト21a〜21cの各下部面に、浮上しているシートSのうち最上位のシートSが吸着を開始される。
そして、制御部20は、吸引ダクト51に配置された吸着完了センサ42(図8参照)の出力信号に基づき、シート収納部11a〜11d内の最上位のシートSが吸着完了したことを検知するまでモニタをし続ける(S4)。制御部20は、吸着完了センサ42の出力信号に基づいて最上位シートの吸着が完了したことを検知すると、シートSが吸着された吸着搬送ベルト21を回転させて、シート収納部11a〜11dからのシートSの搬送を開始させる(S5)。これと同時に、吸着搬送ベルト21の直ぐ下流に位置する引抜きローラ対22の駆動を開始させる(S6)。
このため、図4のように矢印K方向に回転する吸着搬送ベルト21により、吸着されているシートSがシート給送方向(矢印B方向)の下流に給送され、回転する引抜きローラ対22のニップ部Nに向けて送られる。この際、図6及び図7に示すように、吸着搬送ベルト21により所定距離Lだけ下流側にシートSが搬送された時点で、吸着搬送ベルト21の駆動を停止する(S7、S8)。
本実施形態では、先端規制板17(図2)から所定距離Lの位置に配置された距離検知センサ53を使用することで、制御部20がその検知信号に基づき、シート先端が所定距離Lだけ給送されたことを判断している。しかしこれに代えて、ベルト駆動ローラ41aの回転数をカウントしたり、予め所定距離Lだけ吸着搬送ベルト21が駆動するように回転数をプログラミングしておいたりすることによっても、シート先端を所定距離Lだけ給送することが可能になる。
そして、トレイ12から下流側に給送する際にシートをガイドする給送ガイド26上にシートの先端中央部分が乗り上げた直後に、吸着搬送部49による給送を停止し、所定時間Tの経過後に再び給送を開始する(S9、S10)。
以上のように本実施形態では、制御部20が、吸着搬送ベルト21に吸着されたシートSをベルト駆動モータ140の駆動で給送させ、このシートSが引抜きローラ対22に到達する前にベルト駆動モータ140を停止する。これにより、幅方向にて垂れ下がるシートSの両側の端部Stが給送ガイド26に乗り上げることができ、その直後、ベルト駆動モータ140を再駆動して、吸着搬送ベルト21によってシートSを給送させる。
即ち、制御部20は、エア吹き付け部50の駆動でシートを先端規制板17に沿って浮上させて吸着搬送ベルト21に吸着させ、この位置(図3参照)から、シート給送方向下流で且つ引抜きローラ対22の手前の位置までの所定距離Lを給送させる。そして、この時点でベルト駆動モータ140を停止し、ベルト駆動モータ140の停止から所定時間T後にベルト駆動モータ140を再駆動する。これにより、吸着搬送ベルト21の幅方向のサイズWBより大きい幅サイズWSのシートを吸着搬送する場合でも、シートSの、吸着部61に対して遅延しているシート両端部の非吸着部の遅延分を、搬送による慣性の作用で極めて効果的になくすことができる。このため、引抜きローラ対22にシート先端をまっすぐな状態で進入させることができ、自重で垂れ下がったシート端部が歪んでシワになるような現象を回避し、成果物の品質を落とさず、安定した給送を行うことが可能になる。
また本実施形態では、給送ガイド26が、吸着搬送ベルト21により給送されるシートSの端部Stを漸次乗り上げさせるように傾斜する乗り上げ案内部26a,26bを有する上流側案内部26iを有している。更に給送ガイド26は、上流側案内部26iのシート給送方向の下流に設けられ、乗り上げ案内部26a,26bで幅方向両端の端部Stの姿勢を矯正されたシートSを案内する下流側案内部26hを有している。これにより、自重で垂れ下がったシート両端の端部Stを乗り上げ案内部26a,26bに案内させて上流側案内部26i上に適正に乗り上げさせることが可能になる。
本実施形態では、乗り上げ案内部26a,26bの幅方向端部がシート給送方向の上流から下流に向かって傾斜するので、垂れ下がったシート両端(St)を乗り上げ案内部26a,26bを介して上流側案内部26i上に乗り上げさせる動作が一層円滑になる。
さらに本実施形態では、トレイ12に積載されたシートにエアを吹き付けてシートを浮上させるエア吹き付け部50と、浮上させられたシートSを吸着搬送ベルト21に吸着させる吸着力を発生するようにエアを吸引するエア吸引部52とを備える。このため、エア吹き付け部50からのエアによりトレイ上のシートを適正に浮上させ、エア吸引部52の作動後に吸着完了センサ42が吸着搬送ベルト21への吸着完了を検知した時点で、吸着搬送ベルト21を駆動してシートを適正に給送することが可能になる。
なお、本実施形態では、エア給送方式を採用したシート給送装置47に関して説明したが、これに代えて、例えば静電吸着力によりシートを吸着搬送ベルトに吸着させて給送するような構成のシート給送装置に本発明を適用することも可能である。
また、本実施形態では、電子写真方式の画像形成装置40を用いて説明したが、これに代えて、例えばノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
12…トレイ(シート支持手段)
17…先端規制板(先端規制手段)
20…制御部(制御手段)
21…吸着搬送ベルト
22…引抜きローラ対(搬送回転体対)
26…給送ガイド(ガイド手段)
26a,26b…乗り上げ案内部
26h…下流側案内部(第2案内部)
26i…上流側案内部(第1案内部)
38…画像形成手段
40…画像形成装置
47…シート給送装置
50…エア吹き付け部(エア吹き付け手段)
52…エア吸引部(吸着力発生手段)
140…ベルト駆動モータ(駆動手段)
B…シート給送方向
L…所定距離
N…引抜きローラのニップ部
S…シート
St…シートの端部
T…所定時間

Claims (6)

  1. シートが支持されるシート支持手段と、
    前記シート支持手段に支持されたシートを吸着して給送する吸着搬送ベルトと、
    前記吸着搬送ベルトを回転させる駆動手段と、
    前記吸着搬送ベルトにより給送されるシートを下側からガイドするガイド手段と、
    前記ガイド手段によりガイドされつつ給送されてきたシートを挟持して搬送する搬送回転体対と、
    前記吸着搬送ベルトに吸着されたシートを前記駆動手段の駆動で給送させ、このシートが前記搬送回転体対に到達する前に前記駆動手段を停止して、シート給送方向に直交するシート幅方向にて端部を前記ガイド手段に乗り上げさせ、前記駆動手段を再駆動して前記吸着搬送ベルトによりシートを給送させる給送制御を実行する制御手段と、を備えることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記ガイド手段は、
    前記吸着搬送ベルトにより給送されるシートの端部を漸次乗り上げさせるように傾斜する乗り上げ案内部を有する第1案内部と、
    前記第1案内部の前記シート給送方向の下流に設けられ、前記乗り上げ案内部で端部の姿勢を矯正されたシートを案内する第2案内部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記乗り上げ案内部は、前記幅方向の端部が前記シート給送方向の上流から下流に向かって傾斜していることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記制御手段は、前記シート支持手段に支持されたシートの前記幅方向のサイズが前記吸着搬送ベルトの前記幅方向のサイズを超える場合に、前記給送制御を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記シート支持手段に支持されたシートの先端位置を規制する先端規制手段と、
    前記先端規制手段で規制されたシートにエアを吹き付けて浮上させるエア吹き付け手段と、
    前記エア吹き付け手段により浮上させたシートを前記吸着搬送ベルトに吸着させる吸着力を発生する吸着力発生手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記給送制御において、前記エア吹き付け手段の駆動で前記先端規制手段に沿って浮上させたシートを、前記吸着力発生手段の駆動で前記吸着搬送ベルトに吸着させた位置から、前記シート給送方向の下流で且つ前記搬送回転体対の手前の位置までの所定距離を給送させた時点で前記駆動手段を停止し、この停止から所定時間後に前記駆動手段を再駆動することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート支持手段から給送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019087818A1 (ja) 2017-11-06 2019-05-09 株式会社フジミインコーポレーテッド 研磨用組成物およびその製造方法

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