JP5787623B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、シート給送装置及び画像形成装置に関し、特にシートにエアを吹き付けることによりシートを分離給送するようにしたものに関する。
従来、プリンタ、複写機等の画像形成装置においては、複数のシートが収納されたシート収容部からシートを1枚ずつ給送するシート給送装置を備えている。そして、このようなシート給送装置としては、シート収容部に収納されたシート束の端部にエアを吹き付けてシートを複数枚浮上させ、上方に配された吸着搬送ベルトにシートを吸着させて給送するエア給送方式のものがある。
このようなエア給送方式のシート給送装置は、シート束の端部にエアを吹き付けて複数枚のシートを浮上させると共にシートを1枚ずつ分離するためのエア吹き付け部と、シートを吸着搬送する給送用張架ベルトを有する吸着搬送部を備えている。
ところで、このようなシート給送装置において、シートの確実な分離給送を図るため、すなわちシートの重送を防ぐため、例えば給送用張架ベルトと最上部のシートとの間に上下方向に移動可能な押さえ部材を設けたものがある(特許文献1参照)。そして、この押さえ部材によって最上位シートを押さえることにより、最上位シートと直下のシートとの間に吹き込まれたエアの流れを阻止させるようにしている。ここで、このようにエアの流れを阻止させることにより、最上位シートが上方に膨らむようになり、最上位シートと直下のシートとを確実に分離させるようにしている。
特開2007−223700号公報
ところで、従来のシート給送装置において、押さえ部材によって最上位シートを押さえた状態でシートを分離給送すると次のような問題が生じた。シートを裁断するときに発生する裁断バリや、摩擦力の上昇等で最上位シートと、その直下のシートがずれて重なった状態で同時に搬送されてしまうことがある。すなわち、シートが確実に分離できずにシートが重なった状態で送り出されてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、コストアップを招くことなく、シートの重送を防止することのできるシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートを支持する昇降可能なトレイと、前記トレイに支持されたシートを吸着して搬送する吸着搬送部と、前記吸着搬送部のシート搬送方向下流側に設けられ、前記吸着搬送部により搬送されるシートを搬送するシート搬送部と、前記シート搬送部により搬送されるシートに対し、エアを吹き付けるエア吹き付け部と、前記エア吹き付け部、前記吸着搬送部及び前記シート搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、シートが前記吸着搬送部と前記シート搬送部との間でループを形成するように前記吸着搬送部と前記シート搬送部を制御し、前記ループが形成されたシートに対してエアを吹き付けるように前記エア吹き付け部を制御することを特徴とするものである。
本発明のように、シート搬送部に最上位シートが達した後、吸着搬送部とシート搬送部との間でループを形成し、最上位シートと直下のシートとを分離することにより、コストアップを招くことなく、シートの重送を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図。 上記シート給送装置の構成を示す図。 上記シート給送装置のシート給送動作を説明する第1の図。 上記シート給送装置のシート給送動作を説明する第2の図。 上記シート給送装置のシート給送動作を説明する第3の図。 上記シート給送装置の制御ブロック図。 上記シート給送装置のシート給送動作を説明するタイミングチャート。 上記シート給送装置のシート給送動作を説明するフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1において、1000は画像形成装置、1001は画像形成装置1000を構成する画像形成装置本体であり、画像形成装置本体1001の一側にはシート給送ユニット700が接続されている。また、画像形成装置本体1001の他側には画像形成装置本体1001から出力されたシートに対して、折り処理、ステイプル処理、パンチ処理、製本処理等を行うシート処理装置800が接続されている。さらに、画像形成装置本体1001の上部には原稿を不図示のプラテンガラスに給送する原稿給送装置100を備えた画像読取装置200が設けられている。
また、画像形成装置本体1001の内部には、円筒状の感光体ドラム111、現像器113等を備えた画像形成部101と、画像形成部101の下流側に配設された定着部177と、排出ローラ対180等が設けられている。さらに、画像形成装置本体1001の下部には、給紙カセット114,115に収納された紙やOHT等のシートSを送り出すシート給送装置120が設けられている。また、画像形成装置本体1001の所定の位置には、画像読取装置200、画像形成部101、シート給送ユニット700、シート処理装置800等を所定のプログラムで動作制御する制御部300が設けられている。
なお、シート給送ユニット700は、ユニット本体700Aに引き出し可能に設けられたシート収納デッキ701,702と、シート収納デッキ701,702に収納されたシートSを送り出すシート給送装置120が設けられている。
このように構成された画像形成装置1000において画像を形成する場合、まず、原稿給送装置100により不図示の原稿がプラテンガラスまで自動的に送られ、スキャナユニット104、イメージセンサ109等からなる画像読取部で画像情報が読み取られる。読み取られた画像情報は、制御部300により処理され、露光制御部110へ送られる。
そして、露光制御部110は、処理結果に基づいたレーザ光を出力し、このレーザ光により感光体ドラム111の表面が露光され、これにより感光体ドラム111上に静電潜像が形成される。この後、この感光体ドラム111上の静電潜像は、現像器113により現像され、この結果、感光体ドラム111上にはトナー画像が形成される。
一方、このようなトナー画像形成動作に並行して給紙カセット114,115に収納されたシートS、又はシート給送ユニット700のシート収納デッキ701,702に収納されたシートは、シート給送装置120により画像形成部101へ給送される。そして、転写部116において、感光体ドラム111上のトナー画像がシートに転写され、このようにトナー画像が転写されたシートは、定着部177に搬送され、この定着部177においてトナー像が定着され、この後、シート処理装置800に搬送される。
図2は、シート給送ユニット700のシート収納デッキ702及びシート給送装置120の構成を示す図である。なお、画像形成装置本体1001及びシート収納デッキ701に設けられたシート給送装置120も同様の構成を有している。
シート収納デッキ702は、スライドレール15により引き出し可能なシート収納庫11を備えている。そして、このシート収納庫11は、複数のシートSが載置支持される昇降可能なトレイ12を備えており、シート収納庫11が引き出された際、トレイ12は所定の位置まで下降してシートの補充や交換等を行うことができる。
また、このシート収納庫11は、シートSのシート給送方向上流側端である後端に当接し、シートSの後端位置を規制する後端規制部材である後端規制板13が設けられている。また、このシート収納庫11には、シートのシート給送方向下流端である先端を規制する先端規制板17、シートSのシート給送方向と直交する方向である幅方向の位置を規制する規制部材である側端規制板14、スライドレール15等が設けられている。なお、後端規制板13及び側端規制板14は、収納されるシートSのサイズによって位置を任意に変えられるように構成されている。
さらに、このシート収納庫11の上部に、シートを1枚ずつ分離して給送するためのエア給紙方式のシート給送機構(以下、エア給紙機構という)150が配置されている。このエア給紙機構150は、トレイ12に積載されたシートSを吸着搬送する吸着搬送部151と、トレイ上のシート束の上部部分を浮上させて捌くと共に、シートSを1枚ずつ分離するためのエア吹き付け部152とを備えている。
ここで、吸着搬送部151は、ベルト駆動ローラ41に掛け渡されると共に矢印P方向に回転し、シートSを吸着して搬送する吸着搬送ベルト21と、シートSを吸着搬送ベルト21に吸着させるための負圧を発生する吸着ファン36を備えている。ここで、この吸着搬送ベルト21は、幅方向に複数、所定の間隔を持って配置されると共に、後述する図6に示す吸着搬送ベルト駆動モータ21Mによってベルト駆動ローラ41を回転させることにより、矢印P方向に回転する。
また、吸着搬送ベルト21の内側に配置され、吸着搬送ベルト21に形成されている不図示の吸引穴を介してエアを吸引するための吸着ダクト51を備えている。そして、この吸着ダクト51には、吸着搬送ベルト21の吸着動作をON/OFFするための吸着シャッタ37及び負圧発生部である吸着ファン36が設けられている。
また、エア吹き付け部152は、シート束の上部部分に対し先端側の側面からエアを吹き付けるための捌きノズル33及び分離ノズル34と、分離ファン31と、各ノズル33,34に分離ファン31からエアを送る分離ダクト32を備えている。そして、分離ファン31により吸い込まれたエアの一部は分離ダクト32を通過して捌きノズル33により矢印C方向に吹き付けられ、トレイ12上に積載されているシートSの上部のうち数枚を浮上させる。
また、他のエアは捌かれたシートの端部にエアを吹き付ける分離部を構成する分離ノズル34により矢印D方向に吹き付けられ、捌き部を構成する捌きノズル33により捌かれて浮上したシートを1枚ずつ分離して吸着搬送ベルト21に吸着させる。なお、52はシートが給送可能位置に達したことを検知するシート面検知センサであり、56は最上位シートSaが吸着搬送ベルト21に吸着されたことを吸着完了センサである。
次に、このように構成されたシート給送装置120(エア給紙機構150)のシート給送動作について説明する。まず、ユーザーがシート収納庫11を引き出してシートSをセットし、この後、シート収納庫11を格納すると、図3の(a)に示すようにトレイ12が矢印A方向に上昇し始める。やがて、トレイ12に積載された最上位シートSaと吸着搬送ベルト21との距離がBとなる給送可能位置に達すると、シート面検知センサ52がこれを検知し、検知信号を制御部に出力する。そして、後述する図6に示すCPU301は、この検知信号に基づき、この給送可能位置でトレイ12を停止させ、この後、給送を開始するためのシート給送信号に備える。
次に、シート給送信号を検知すると、CPU301は、分離ファン31を作動させてエアを矢印Eに示す方向に吸い込む。このエアは分離ダクト32を介して捌きノズル33、分離ノズル34により、それぞれ矢印C及びD方向からシート束に吹き付けられる。これにより、図3の(b)に示すように、シート束のうちの最上位シートSa、上から2番目のシート(以下、直下のシートという)Sbを含む数枚のシートS1〜S3が浮上する。また、CPU301は吸着ファン36を作動させ、矢印F方向にエアを吐き出す。
この際、負圧によりシートを吸着させる吸着位置及び負圧を遮断する遮断位置に切換可能な吸着切換部である吸着シャッタ37は、閉じられているため、すなわち遮断位置にあるため、最上位シートSaが吸着搬送ベルト21に吸着されることはない。
次に、シート給送信号を検知してから所定時間が経過し、上位の数枚のシートの浮上が安定したところで、CPU301は、後述する図6に示す吸着シャッタソレノイド37SLを駆動し、図4の(a)に示すように吸着シャッタ37を矢印G方向に回転させる。これにより、吸着シャッタ37は、負圧によりシートを吸着させる吸着位置に切り換わり吸着ダクト51が開放されて吸着搬送ベルト21に設けられた吸引穴から矢印H方向へエアが吸引され、吸着力が発生する。そして、この吸着力と、分離ノズル33bからの分離エアにより最上位シートSaのみが吸着搬送ベルト21に吸着される。
次に、最上位シートSaが吸着搬送ベルト21に吸着されたことを吸着完了検知センサ56が検知すると、CPU301は、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mを駆動し、図4の(b)に示すようベルト駆動ローラ41を矢印J方向に回転させる。これにより、吸着搬送ベルト21が矢印P方向に回転し、最上位シートSaは吸着搬送ベルト21に吸着された状態で矢印K方向に給送され、この後、矢印L,M方向に回転する搬送ローラ対(引き抜きローラ対)42により画像形成部に向けて搬送される。なお、この吸着搬送部151のシート給送方向下流側に設けられたシート搬送部である搬送ローラ対42の下流には検知センサ54が設けられており、この検知センサ54によりCPU301はシートSaの通過をモニタする。
ところで、このように最上位シートSaを吸着搬送ベルト21に吸着させて搬送する際、シートの裁断バリや摩擦力が大きくなる等によって最上位シートSaに直下のシートSbが付着した状態で連れ送りされる場合がある。そこで、本実施の形態においては、最上位シートSaを、図5に示すように、吸着搬送ベルト21と搬送ローラ対42の間の搬送路で上方にループを形成しながら搬送するようにしている。
そして、このように最上位シートSaを、ループを形成しながら搬送することにより、最上位シートSaのループ部分と、直下のシートSbの先端との間に、分離ノズル34から送られたエアを入り込ませることができる。さらに、最上位のシートSaと直下のシートSbとのずれ量が小さい状態で送り出された場合であっても、最上位のシートSaと直下のシートSbとに形成されるループ量が異なることになり、そのループ量の差によってシート間の付着が外れる。そのため、シート給送装置の分離性能を向上させることができる。
図6は、本実施の形態に係るシート給送装置120の制御ブロック図である。図6に示すように、制御部300は、CPU301、制御に必要なシーケンス等が保存されたROM302、制御に必要な設定値等を保持するRAM303、タイマ304、ASIC310を備えている。
ASIC310は、モータ制御部311、吸着シャッタソレノイド37SLを制御するソレノイド制御部312、シート面検知センサ52、検知センサ54及び吸着完了検知センサ56からの信号が入力されるI/O制御部313を備えている。そして、各センサからの信号はI/O制御部313を介してCPU301に通知される。さらに、ASIC310は、現像、帯電、転写等の高圧を制御する高圧制御部314、分離ファン31及び吸着ファン36を駆動するためのファン制御部315を備えている。
ここで、モータ制御部311は、トレイ12を昇降させるリフタ駆動モータ12M、吸着搬送ベルト駆動モータ21M、搬送ローラ駆動モータ42M等の各種モータの速度、回転方向を制御するものである。なお、本実施の形態においては、リフタ下降時、トレイ12を所定時間下降した後に所定時間停止するようなステップ動作を繰り返して下降させることができるように、リフタ駆動モータ12Mとして、ステッピングモータ又はDCサーボモータを用いている。
ところで、本実施の形態において、CPU301(制御部300)は、シートを吸着搬送する際、モータ制御部311を介して搬送ローラ駆動モータ42M及び吸着搬送ベルト駆動モータ21Mを駆動するタイミングをずらしている。即ち、図7に示すように搬送ローラ駆動モータ42Mの駆動を開始するタイミングを、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mの駆動を開始するタイミングよりも遅くしている。すなわち、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mの駆動を開始させて最上位シートSaが搬送ローラ対42に達した後に搬送ローラ駆動モータ42Mの駆動を開始させる。このように搬送ローラ駆動モータ42Mの駆動を開始するタイミングを遅くすることにより、最上位シートSaに、既述した図5に示すように吸着搬送ベルト21と搬送ローラ対42の間で上方にループを形成させることができる。
また、最上位シートSaが搬送ローラ対42に達し、これを検知センサ54が検知すると、この後、所定時間(Ymsec)経過後、吸着シャッタソレノイド37SLをOFFし、吸着シャッタ37を閉じる。そして、このように吸着シャッタ37を閉じると、吸着搬送ベルト21は吸着搬送力をなくすので、この後、最上位シートSaは搬送ローラ対42のみにより搬送されるので、形成されたループは解消される。
次に、このような本実施の形態に係るシート給送装置120のシート給送動作を図8に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、シートの給送を開始する前に、シートループ量を各種条件から決定する(シートループ量決定手段)(S401)。シートの剛度が低い場合は、シート先端のループが形成されやすく、ループ量を大きくすることで、最上位シートSaと直下のシートSbのループの形状に違いが出る。一方、シートの剛度が高い場合は、シート先端のループが小さくても、最上位シートSaと直下のシートSbの形状に違いが出る。
このため、例えばシートの表面性がコート紙や坪量の小さい(60g/mm以下)のように剛度が低い場合、シートのループ量を大きくするように制御する。また、シートの坪量が大きくなればなるほど、シートの剛度が増すので、坪量が大きい(100g/mm以上)厚紙のような場合は、シートのループ量を小さくする。このように、シートの形状、表面性、坪量等の各種条件に応じてループ形成量を決定することにより、さらにシート分離性能を高めることができる。
次に、シートループ量を決定した後、給紙すべきタイミングで吸着搬送ベルト駆動モータ21Mを起動し(S402)、この後、図7に示す所定時間Xmsecが経過すると(S403のY)、搬送ローラ駆動モータ42Mを起動する(S404)。ここで、この搬送ローラ対42の駆動を開始するタイミングであるXmsecは下記の条件を満たすように設定する。
Xmsec>(先端規制板17から搬送ローラ対42のニップ部までの搬送時間)
−(搬送ローラ駆動モータの加速時間)…(1)
即ち、搬送ローラ駆動モータ42Mが停止状態のとき、あるいは駆動開始からの加速中で一定の回転速度に達していない状態のときに、最上位シートSaが搬送ローラ対42のニップ部に達するようなタイミングで搬送ローラ駆動モータ42Mを起動する。そして、所定時間Xmsecを上記条件で設定すると、シートが搬送ローラ対42に到達した時点で、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mと搬送ローラ駆動モータ42Mによるシート搬送速度の差が生じる。
なお、このときのシート搬送速度の差には搬送ローラ駆動モータ42Mによるシート搬送速度がゼロの場合も含む。そして、最上位シートSaに形成されるループ量の大きさは、設定される所定時間Xmsecによって決まり、この所定時間Xmsecが長く設定したほど形成されるループ量が大きくなる。したがって、上記(1)式の条件の中でシートの坪量(剛度)に応じて所定時間Xmsecが適正に設定される。
これにより、既述した図5に示すように、ベルト駆動ローラ41の下端41Aから搬送ローラ対42のニップ部42Aの間で最上位シートSaにループが形状される。そして、このように最上位シートSaにループが形状されることにより、最上位シートSaのループ部分SLと、直下シートSbの先端との間に、分離ノズル34から送られたエアが入り込むようになり、分離性能が向上する。
なお、最上位シートSaのループ部分SLは、吸着搬送ベルト21のシート吸着領域よりもシート給送方向下流となるベルト駆動ローラ41の下端(最下部)41Aより図5の矢印Nで示すシート搬送方向下流側に形成される。ここで、本実施の形態において、ベルト駆動ローラ41の下端41Aは先端規制板17よりもシート給送方向上流側に配置されている。言い換えれば、先端規制板17を、吸着搬送ベルト21のシート吸着領域よりもシート給送方向下流に配置している。
そして、このような位置にベルト駆動ローラ41の下端41Aを配置することにより、最上位シートSaにループが形成された際、直下シートSbの先端が、最上位シートSaのループ部分SLよりもシート搬送方向下流側に位置するようになる。これにより、分離ノズル34から送られたエアが、最上位シートSaのループ部分SLと直下シートSbの間に効率的に入り込むようになり、分離性能を高めることができる。
次に、決定されたシートループ量に従って、吸着シャッタソレノイド37SLの制御タイミング時間を制御する(シートループ量制御手段)。即ち、シート先端が搬送ローラ対42のニップ部42Aに到達してから所定時間(Ymsec)経過すると(S405のY)、吸着シャッタソレノイド37SLをOFFする(S406)。これにより、吸着シャッタ37は、図5の矢印G方向に回転して吸着ダクト51を閉じる。
そして、このように吸着ダクト51が閉じられると、吸着動作がOFFされ、吸着搬送ベルト21は搬送力をなくす。言い換えれば、シートのループ量は、吸着搬送ベルト21によりシートを搬送する搬送時間、すなわち吸着シャッタソレノイド37SLをOFFするタイミングに応じて変化する。このため、本実施の形態において、CPU301(制御部300)は、シートのループ量を制御するため吸着シャッタ37を閉じるタイミングを制御している。
次に、この後、吸着シャッタ37を閉じてから吸着力がなくなるまでの所定時間(Zmsec)経過すると(S407のY)、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mの駆動を停止する(S408)。これにより、最上位シートSaは、搬送ローラ対42により、シート先端に形成されたループを解除しながら搬送される。この後、最上位シートSaの後端を検知して検知センサ54がOFFすると(S409のY)、搬送ローラ駆動モータ42Mを停止させ(S410)、給紙動作を完了させる。なお、この給紙制御はシートを1枚給紙する際の説明であるが、この制御を繰り返し行えば、複数枚のシートを連続して給紙することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、搬送ローラ対42に最上位シートSaが達した後、吸着搬送部151(の吸着搬送ベルト21)と搬送ローラ対42との間でループを形成するようにしている。そして、この最上位シートSaのループ部分SLに分離ノズル34からのエアを吹き付けることにより、コストアップを招くことなく、シートの重送を防止することができる。
なお、これまでの説明においては、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mよりも搬送ローラ駆動モータ42Mを駆動するタイミングを遅くすることにより、シートにループを形成する場合について説明したが、本発明は、これに限らない。例えば、吸着搬送ベルト駆動モータ21Mと搬送ローラ駆動モータ42Mの目標速度を異なる速度に設定し、下記条件を満たすことで、吸着搬送ベルト21と搬送ローラ対42に速度差を発生させることにより、シート先端にループを形成することができる。
吸着搬送ベルト21の速度>搬送ローラ対42の速度
ここで、このように吸着搬送ベルト21と搬送ローラ対42との間で速度差を発生させるようにした場合、吸着シャッタ37を閉じるタイミングを制御することにより、シートのループ量を制御することができる。言い換えれば、シートのループ量は、吸着搬送ベルト21によりシートを搬送する搬送時間に応じて変化する。
すなわち、吸着シャッタ37を閉じるタイミングを遅くするほど最上位シートSaに形成されるループ量は大きくなり、CPU301(制御部300)は、シートの坪量(剛度)に応じてこの吸着シャッタ37を閉じるタイミングを適正に調整する。
11…シート収納庫、12…トレイ、17…先端規制板、21…吸着搬送ベルト、33…捌きノズル、34…分離ノズル、37…吸着シャッタ、42…搬送ローラ対、120…シート給送装置、150…シート給送機構、151…吸着搬送部、152…エア吹き付け部、300…制御部、700…シート給送ユニット、1000…画像形成装置、1001…画像形成装置本体、S…シート

Claims (8)

  1. シートを支持する昇降可能なトレイと、
    前記トレイに支持されたシートを吸着して搬送する吸着搬送部と、
    前記吸着搬送部のシート搬送方向下流側に設けられ、前記吸着搬送部により搬送されるシートを搬送するシート搬送部と、
    前記シート搬送部により搬送されるシートに対し、エアを吹き付けるエア吹き付け部と、
    前記エア吹き付け部、前記吸着搬送部及び前記シート搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、シートが前記吸着搬送部と前記シート搬送部との間でループを形成するように前記吸着搬送部と前記シート搬送部を制御し、前記ループが形成されたシートに対してエアを吹き付けるように前記エア吹き付け部を制御することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記制御部は、シートが前記シート搬送部に達した後に前記シート搬送部の駆動を開始するように制御することを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 前記制御部は、前記シート搬送部のシート搬送速度を前記吸着搬送部のシート搬送速度よりも遅く制御することを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  4. 前記吸着搬送部は、
    ートを吸着して搬送する吸着搬送ベルトと、
    前記吸着搬送ベルトにシートを吸着させるための負圧を発生する負圧発生部と、
    前記負圧発生部によって発生した負圧によりシートを吸着させる吸着位置及び負圧を遮断する遮断位置に切換可能な吸着切換部と、を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記制御部は、前記吸着切換部の前記吸着位置から前記遮断位置への切換のタイミングを制御することによりシートのループ量を変更することを特徴とする請求項記載のシート給送装置。
  6. ートのループ量、シートの表面性、シートの坪量、シートの形状の少なくとも一つに基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記トレイに支持されたシートのシート給送方向下流端の位置を規制する規制部材を備え、
    前記規制部材は、前記吸着搬送ベルトのシート吸着領域よりもシート給送方向下流に配置されることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のシート給送装置と、前記シート給送装置から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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