JP5973855B2 - 歯車伝動装置とそれに用いられるクランクシャフト構造体 - Google Patents

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Description

本明細書は、歯車伝動装置と、その歯車伝動装置に用いられるクランクシャフト構造体に関する技術を開示する。
外歯歯車が内歯歯車と噛み合いながら相対的に偏心回転する歯車伝動装置が知られている。特許文献1には、クランクシャフトに設けられた偏心体を外歯歯車に設けられた貫通孔に係合させ、外歯歯車を偏心回転させる歯車伝動装置が開示されている。偏心体は、クランクシャフトの軸方向の中間に設けられている。特許文献1の歯車伝動装置では、クランクシャフトのシャフト部が、第1の円筒ころ軸受(以下、第1円筒ころ軸受と称する)を介して支持部材に支持されている。上記貫通孔と偏心体の間には、第2の円筒ころ軸受(以下、第2円筒ころ軸受と称する)が介在している。また、ワッシャが、第1円筒ころ軸受と偏心体との間に配置されている。ワッシャは、第1円筒ころ軸受と第2円筒ころ軸受との間に配置されているということもできる。ワッシャは、第1円筒ころ軸受の軸受中心軸と同軸に配置されている。特許文献1では、ワッシャを支持部材に接触させることによって、クランクシャフトが軸方向に移動することを規制している。なお、ワッシャは、第2円筒ころ軸受が軸方向に移動することも規制している。
特開2008−202764号公報
特許文献1の歯車伝動装置の場合、ワッシャを支持部材に接触させるために、ワッシャの外径を第1円筒ころ軸受の外径より大きくすることが必要である。さらに、ワッシャの中心は、第2円筒ころ軸受の中心からオフセットしている。第2円筒ころ軸受が軸方向に移動することを確実に規制するために、オフセットの分だけワッシャの外径をさらに大きくする必要がある。その結果、クランクシャフトを軸方向から観察したときに、ワッシャの外周の一部が、第2円筒ころ軸受の外周の一部より外側に位置している。すなわち、クランクシャフトを軸方向から観察したときに、ワッシャの外周の一部が、外歯歯車の貫通孔の一部より外側に位置している。
特許文献1の歯車伝動装置を製造する場合、上記のような特徴から、ワッシャと第1円筒ころ軸受をクランクシャフトに取り付ける前に、外歯歯車をクランクシャフト(偏心体)に取り付けなくてはいけない。すなわち、外歯歯車を偏心体に取り付けた後に、ワッシャと第1円筒ころ軸受をクランクシャフトのシャフト部に取り付けることが必要である。そのため、特許文献1の歯車伝動装置は、組み立て作業が煩雑である。本明細書は、組み立て作業の効率に優れた歯車伝動装置、及びその歯車伝動装置に用いられるクランクシャフト構造体を提供する。
本明細書が開示する歯車伝動装置は、内歯歯車と、外歯歯車と、クランクシャフトと、クランクシャフトを支持する支持部材を備える。外歯歯車は、内歯歯車と噛み合いながら相対的に偏心回転する。クランクシャフトは偏心体を有しており、その偏心体が、内歯歯車又は外歯歯車の一方の歯車に形成されている貫通孔に係合する。クランクシャフトは、偏心体が係合している歯車(内歯歯車又は外歯歯車)を偏心回転させる。支持部材は、偏心体よりもクランクシャフトの軸方向の外側で、クランクシャフトを両持ち支持している。この歯車伝動装置はさらに、一対の第1円筒ころ軸受と、第2円筒ころ軸受と、第1リング部材と、第2リング部材を備える。一対の第1円筒ころ軸受は、クランクシャフトのシャフト部と支持部材との間に介在している。第2円筒ころ軸受は、クランクシャフトの軸方向において一対の第1円筒ころ軸受の間に配置されているとともに、上記貫通孔(内歯歯車又は外歯歯車の一方の歯車に形成されている貫通孔)と偏心体との間に介在している。また、第2円筒ころ軸受の外周は、第1円筒ころ軸受の外周より外側に位置している。第1リング部材は、クランクシャフトの軸方向において一対の第1円筒ころ軸受よりも外側でクランクシャフトに固定されているとともに、外径が一対の第1円筒ころ軸受の外径より小さい。第2リング部材は、クランクシャフトの軸方向において第1リング部材よりも外側で支持部材に固定されているとともに、内径が第1円筒ころ軸受の外径より小さい。以下の説明では、主として外歯歯車が偏心回転するタイプの歯車伝動装置について説明する。しかしながら、本明細書が開示する技術は、内歯歯車が偏心回転するタイプの歯車伝動装置にも適用可能である。
上記の歯車伝動装置の場合、第1リング部材の外径が、第1円筒ころ軸受の外径より小さい。また、クランクシャフトを軸方向から観察したときに、第2円筒ころ軸受の外周が、第1円筒ころ軸受の外周よりも外側にしている。すなわち、外歯歯車の貫通孔の径が、第1円筒ころ軸受の外径より大きい。そのため、歯車伝動装置を組み立てるときに、第1リング部材,第1円筒ころ軸受及び第2円筒ころ軸受をクランクシャフトに取り付けた状態で、外歯歯車を偏心体に取り付けることができる。換言すると、外歯歯車をクランクシャフトに取り付けた後に、クランクシャフトに第1円筒ころ軸受等を取り付ける必要がない。そのため、本明細書で開示する歯車伝動装置は、従来の歯車伝動装置よりも組み立て作業を容易におこなうことができる。
本明細書が開示するクランクシャフト構造体は、クランクシャフトと、一対の第1円筒ころ軸受と、第2円筒ころ軸受と、第1リング部材を備える。クランクシャフトは、軸方向の中間に偏心体を備える。一対の第1円筒ころ軸受は、クランクシャフトの軸方向において、偏心体よりも外側でクランクシャフトのシャフト部分に取り付けられている。第2円筒ころ軸受は、偏心体に取り付けられており、一対の第1円筒ころ軸受によって軸方向への移動が規制されている。第2円筒ころ軸受の外周は、第1円筒ころ軸受の外周より外側に位置している。第1リング部材は、クランクシャフトの軸方向において一対の第1円筒ころ軸受よりも外側でクランクシャフトに固定されている。また、第1リング部材は、一対の第1円筒ころ軸受の軸方向への移動を規制する。第1リング部材の外径は、一対の第1円筒ころ軸受の外径より小さい。
第1実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 図1の破線IIで囲った範囲の拡大図を示す。 第1実施例の歯車伝動装置で用いるクランクシャフト構造体の断面図を示す。 第1実施例の歯車伝動装置の製造工程を説明するための図を示す。 第2実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)クランクシャフトの軸方向において、第3リング部材が、第1円筒ころ軸受と第1リング部材との間に配置されていてもよい。この場合、第3リング部材の外径は、第1リング部材の外径及び第2リング部材の内径より大きくてよい。このような構造にすれば、第1リング部材と第2リング部材を接触させることなく、クランクシャフトの軸方向への移動を規制することができる。
(特徴2)クランクシャフトの軸方向において、クランクシャフトの一方の端部が支持部材の端面から突出してもよい。クランクシャフトを支持部材に取り付けた後に、クランクシャフトに入力歯車等を取り付けることができる。
(第1実施例)
図1,2を参照し、歯車伝動装置100について説明する。以下の説明では、複数個が存在する同一種類の部品に共通な特徴を説明する場合に、参照番号のアルファベットを省略することがある。歯車伝動装置100は、外歯歯車36(36X,36Y)が内歯歯車40と噛み合いながら偏心回転するタイプの減速装置である。歯車伝動装置100は、外歯歯車36と内歯歯車40の歯数差を利用し、クランクシャフト26に伝達されたトルクを増大して(回転を減速して)キャリア10から出力する。換言すると、外歯歯車36と内歯歯車40の歯数差を利用し、キャリア10をケース2に対して回転させる。以下、歯車伝動装置100について詳細に説明する。
図1に示すように、歯車伝動装置100は、内歯歯車40とキャリア10とクランクシャフト26と2個の外歯歯車36X,36Yを備えている。内歯歯車40は、ケース2と、ケース2の内周に配置されている複数の内歯ピン38で構成されている。キャリア10は、一対のアンギュラ玉軸受4によって、内歯歯車40と同軸にケース2に支持されている。一対のアンギュラ玉軸受4は、キャリア10がケース2に対してアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制している。
キャリア10は、第1プレート10aと第2プレート10cで構成されている。第1プレート10aと第2プレート10cの各々に、軸線48方向に延びている貫通孔22,46が形成されている。第1プレート10aから第2プレート10cに向けて柱状部10bが延びており、柱状部10bと第2プレート10cが固定されている。キャリア10の柱状部10bが、外歯歯車36の貫通孔12(12X,12Y)を通過している。貫通孔12の内壁と柱状部10bの間には、隙間が確保されている。なお、軸線48は、キャリア10及び内歯歯車40の軸線である。キャリア10は、クランクシャフト26と外歯歯車36を支持している。
クランクシャフト26の軸線44は、軸線48に平行である。すなわち、クランクシャフト26は、軸線48からオフセットした位置で、軸線48に平行に延びている。クランクシャフト26は、シャフト部30と2個の偏心体28(28X,28Y)で構成されている。クランクシャフト26は、一対の第1円筒ころ軸受32(32X,32Y)によって、キャリア10に支持されている。各々の第1円筒ころ軸受32は、クランクシャフト26のシャフト部30とキャリア10との間に介在している。より詳細には、シャフト部30が、第1円筒ころ軸受32を介して、キャリア10の貫通孔22,46に嵌め込まれている。なお、一対の第1円筒ころ軸受32は、軸線44方向において偏心体28よりも外側に配置されている。換言すると、軸線44方向において、偏心体28が、一対の第1円筒ころ軸受32の間に配置されている。
クランクシャフト26は、キャリア10に対して両持ち支持されている。換言すると、キャリア10が、軸線44方向において偏心体28よりも外側で、クランクシャフト26の両端を支持している。クランクシャフト26の一方の端部26aが、キャリア10(第2プレート10c)の端面10dから突出している。スプライン溝42が、端部26aの周面に形成されている。スプライン溝42に、モータ(図示省略)のトルクが伝達される入力歯車(図示省略)を取り付けることができる。クランクシャフト26の詳細については後述する。
偏心体28は、第2円筒ころ軸受34(34X,34Y)を介して外歯歯車36に係合している。より具体的には、偏心体28Xは、第2円筒ころ軸受34Xを介して、外歯歯車36Xの貫通孔24Xに係合している。偏心体28Yは、第2円筒ころ軸受34Yを介して、外歯歯車36Yの貫通孔24Yに係合している。第2円筒ころ軸受34は、軸線44方向において、一対の第1円筒ころ軸受32(32X,32Y)の間に配置されている。一対の第1円筒ころ軸受32は、第2円筒ころ軸受34が軸方向に移動することを規制している。外歯歯車36は、クランクシャフト26を介して、キャリア10に支持されている。
歯車伝動装置100の動作を簡単に説明する。図示しないモータのトルクがクランクシャフト26に伝達されると、偏心体28が軸線44に対して偏心回転する。外歯歯車36は、偏心体28の偏心回転に伴って、内歯歯車40と噛み合いながら偏心回転する。外歯歯車36の歯数と内歯歯車40の歯数(内歯ピン38の数)は異なる。外歯歯車36がキャリア10に支持されており、内歯歯車40がケース2の内周面に形成されている。そのため、外歯歯車36が偏心回転すると、外歯歯車36と内歯歯車40の歯数差に応じて、キャリア10がケース2に対して回転する。
図2を参照し、クランクシャフト26,及びクランクシャフト26の周囲の部品について説明する。上記したように、クランクシャフト26は、第1円筒ころ軸受32を介してキャリア10に支持されている。第1円筒ころ軸受32Xは、リング状のリテーナ32aXと複数のころ32bXとを備えている。第1円筒ころ軸受32Yは、リング状のリテーナ32aYと複数のころ32bYとを備えている。リテーナ32aが、隣り合うころ32b同士の間隔を保持している。
偏心体28は、第2円筒ころ軸受34を介して、外歯歯車36の貫通孔24に嵌まっている。第2円筒ころ軸受34Xは、リング状のリテーナ34aXと複数のころ34bXとを備えている。第2円筒ころ軸受34Yは、リング状のリテーナ34aYと複数のころ34bYとを備えている。リテーナ34aが、隣り合うころ34b同士の間隔を保持している。
クランクシャフト26の両端に、止め輪64(64X,64Y)が固定されている。止め輪64は、軸線44(図1を参照)方向において、第1円筒ころ軸受32よりも外側に配置されている。換言すると、軸線44方向において、第1円筒ころ軸受32Xと32Yが、止め輪64Xと64Yの間に配置されている。止め輪64は、第1リング部材に相当する。止め輪64の外径70は、第1円筒ころ軸受32の外径72より小さい。
止め輪60Xが、貫通孔22の壁面に形成されている溝に嵌め込まれている。止め輪60Yが、貫通孔46の壁面に形成されている溝に嵌め込まれている。止め輪60X,60Yは、軸線44方向において、第1円筒ころ軸受32よりも外側に配置されている。すなわち、軸線44方向において、第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34が、止め輪60Xと60Yの間に配置されている。止め輪60は、第2リング部材に相当する。止め輪60の内径74は、第1円筒ころ軸受32の外径72より小さい。
止め輪64と第1円筒ころ軸受32の間に、ワッシャ62(62X,62Y)が配置されている。すなわち、ワッシャ62は、軸線44方向において、第1円筒ころ軸受32よりも外側に配置されている。第1円筒ころ軸受32は、ワッシャ62Xと62Yの間に配置されている。ワッシャ62は、第3リング部材に相当する。
ワッシャ62は、第1円筒ころ軸受32の軸受中心軸と同軸(図1の軸線44と同軸)に配置されている。なお、ワッシャ62は、クランクシャフト26及びキャリア10のいずれにも固定されていない。そのため、ワッシャ62は、クランクシャフト26及びキャリア10の双方に対して相対的に回転可能である。なお、ワッシャ62は、止め輪60と第1円筒ころ軸受32の間に配置されているということもできる。図2に示すように、ワッシャ62の外径は、止め輪64の外径70及び止め輪60の内径74より大きい。
リテーナ32aXの軸線44方向の一端面が、ワッシャ62Xに接している。リテーナ32aXの他端面が、リテーナ34aXの軸線44方向の一端面に接している。リテーナ34aXの他端面が、リテーナ34aYの軸線44方向の一端面に接している。リテーナ34aYの他端面が、リテーナ32aYの軸線44方向の一端面に接している。リテーナ32aYの他端面が、ワッシャ62Yに接している。
止め輪64は、軸線44方向において、ワッシャ62よりも外側でクランクシャフト26に固定されている。止め輪64によって、ワッシャ62,第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34が、クランクシャフト26に対して軸線44方向に移動することが規制されている。すなわち、止め輪64によって、クランクシャフト26,第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34が一体化されている。また、止め輪60X,60Yは、ワッシャ62、第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34が軸線44方向へ移動することを規制している。すなわち、止め輪60X,60Yは、クランクシャフト26がキャリア10に対してアキシャル方向(軸線44方向)に移動することを規制している。
第2円筒ころ軸受34の外径76は、第1円筒ころ軸受32の外径72より大きい。すなわち、貫通孔24の径は、第1円筒ころ軸受32の外径72より大きい。また、第2円筒ころ軸受34の外周は、第1円筒ころ軸受32の外周よりも外側に位置している。より具体的には、軸線44方向から見たときに、第1円筒ころ軸受32の外周が、第2円筒ころ軸受34の外周よりも内側に位置する。そのため、第1円筒ころ軸受32をクランクシャフト26に取り付けた状態で、偏心体28を、第2円筒ころ軸受34を介して貫通孔24に嵌め込むことができる。
図3,4を参照し、歯車伝動装置100の製造工程の一部を説明する。まず、図3に示すように、止め輪64,ワッシャ62,第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34を、クランクシャフト26に組み付ける。上記したように、止め輪64によって、ワッシャ62,第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34は、クランクシャフト26に対して軸線44方向への移動が規制される。止め輪64によって、クランクシャフト26,ワッシャ62,第1円筒ころ軸受32及び第2円筒ころ軸受34が一体化され、クランクシャフト構造体80が形成される。
次に、図4に示すように、クランクシャフト構造体80を、外歯歯車36の貫通孔24に嵌め込む。より詳細には、第1円筒ころ軸受32を貫通孔24に通過させ、偏心体28を、第2円筒ころ軸受34を介して貫通孔24に嵌め込む。その後、クランクシャフト26のシャフト部30を、第1円筒ころ軸受32を介してキャリア10の貫通孔22,46に嵌め込む(図1も参照)。
歯車伝動装置100の利点を説明する。上記したように、第1円筒ころ軸受32の外径72は、貫通孔24の径76(第2円筒ころ軸受34の外径)よりも小さい。そのため、予めクランクシャフト構造体80を完成させておいて、クランクシャフト26と外歯歯車36を組み立てることができる。換言すると、クランクシャフト26と外歯歯車36を組み立てた後に、クランクシャフト26に軸受を取付ける必要がない。歯車伝動装置100は、従来の歯車伝動装置よりも製造工程を簡略化することができる。
歯車伝動装置100の他の利点を説明する。ワッシャ62が、止め輪60と第1円筒ころ軸受32の間に介在している。ワッシャ62の外径は、止め輪60の内径74より大きい。止め輪60と第1円筒ころ軸受32は、直接接触することがない。また、ワッシャ62は、止め輪60と第1円筒ころ軸受32の双方に対して相対的に回転することができる。ワッシャ62を用いることにより、第1円筒ころ軸受32(リテーナ32a)と止め輪60が磨耗することを抑制することができる。また、ワッシャ62は、止め輪64と第1円筒ころ軸受32の間にも介在している。ワッシャ62を用いることにより、第1円筒ころ軸受32(リテーナ32a)と止め輪64が磨耗することも抑制することができる。なお、ワッシャ62の外径が止め輪64の外径70より大きいので、止め輪64と止め輪60を接触させることなく、キャリア10に対してクランクシャフト26を支持することができる。
図1に示すように、第1プレート10aの中央に、軸線48方向に延びる貫通孔14が形成されている。外歯歯車36(36X,36Y)の中央に、貫通孔16(16X,16Y)が形成されている。第2プレート10cの中央に、軸線48方向に延びる貫通孔52が形成されている。貫通孔14,16及び52によって、歯車伝動装置100の中央を軸線44方向に延びる貫通孔18が形成されている。貫通孔18内を、ケーブル、配線等を通過させることができる。
オイルシール6が、キャリア10(第1プレート10a)とケース2との間に配置されている。オイルシール6によって、歯車伝動装置100内の潤滑剤等が、歯車伝動装置100の外部に漏れることを防止することができる。なお、必要に応じて、貫通孔14,16及び52内に筒状の部材を配置してもよい。歯車伝動装置100内の潤滑剤等が、貫通孔18内に漏れることを防止することができる。
上記したように、クランクシャフト26の端部26aが、キャリア10(第2プレート10c)の端面10dから突出している。また、スプライン溝42が、端部26aの周面に形成されている。そのため、クランクシャフト26とキャリア10に支持させた後に、クランクシャフト26に入力歯車(図示省略)を取り付けることができる。換言すると、クランクシャフト26から入力歯車を外した状態で、クランクシャフト26(クランクシャフト構造体80)を外歯歯車36の貫通孔24に嵌め込むことができる。そのため、クランクシャフト26に、貫通孔24よりも大径の入力歯車を取り付けることができる。また、クランクシャフト26がキャリア10に支持された状態でクランクシャフト26に入力歯車を取り付けるので、作業性がよい。
(第2実施例)
図5を参照し、第2実施例の歯車伝動装置200について説明する。歯車伝動装置200は、クランクシャフト構造体280の形状が第1実施例の歯車伝動装置100と異なる。歯車伝動装置200について、歯車伝動装置100と実質的に同じ部品には、同じ参照番号又は下二桁の数字が同じ参照番号を付すことにより説明を省略する。
クランクシャフト26の両端に、止め輪264(264X,264Y)が固定されている。止め輪264は、軸線44方向において、第1円筒ころ軸受32よりも外側に配置されている。止め輪264は、第1リング部材に相当する。止め輪60Xが貫通孔22に嵌め込まれており、止め輪60Yが貫通孔46に嵌め込まれている。止め輪60は、軸線44方向において、止め輪264よりも外側に配置されている。すなわち、止め輪60は、軸線44方向において、第1円筒ころ軸受32よりも外側に配置されている。止め輪60は、第2リング部材に相当する。
止め輪60の内径は、止め輪264の外径よりも小さい。そのため、止め輪60と止め輪264が接触することにより、クランクシャフト構造体280のアキシャル方向(軸線44方向)への移動が規制される。なお、クランクシャフト構造体280は、止め輪264が第1円筒ころ軸受32に接触する。すなわち、クランクシャフト構造体280は、クランクシャフト構造体80(図3を参照)と比較して、ワッシャ62を必要としない。歯車伝動装置200は、歯車伝動装置100よりも少ない部品数で製造することができる。
上記実施例では、外歯歯車が偏心回転する歯車伝動装置について説明した。しかしながら、本明細書で開示する技術は、内歯歯車が偏心回転する歯車伝動装置に適用することもできる。重要なことは、クランクシャフトに取り付ける軸受,リング部材の外径が、偏心体を係合させる歯車(外歯歯車又は内歯歯車)の貫通孔の径以下に調整されていることである。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:支持部材(キャリア)
26:クランクシャフト
28:偏心体
32:第1円筒ころ軸受
34:第2円筒ころ軸受
36:外歯歯車
40:内歯歯車
60:第2リング部材
64:第1リング部材
100:歯車伝動装置

Claims (4)

  1. 内歯歯車と、
    内歯歯車と噛み合いながら相対的に偏心回転する外歯歯車と、
    内歯歯車又は外歯歯車の一方の歯車に形成されている貫通孔に係合する偏心体を有しているとともに、前記一方の歯車を偏心回転させるクランクシャフトと、
    前記偏心体よりもクランクシャフトの軸方向の外側でクランクシャフトを両持ち支持する支持部材と、
    クランクシャフトのシャフト部と支持部材との間に介在している一対の第1円筒ころ軸受と、
    クランクシャフトの軸方向において一対の第1円筒ころ軸受の間に配置されているとともに、前記貫通孔と偏心体との間に介在しており、外周が第1円筒ころ軸受の外周よりも外側に位置している第2円筒ころ軸受と、
    クランクシャフトの軸方向において一対の第1円筒ころ軸受よりも外側でクランクシャフトに固定されているとともに、外径が一対の第1円筒ころ軸受の外径より小さい第1リング部材と、
    クランクシャフトの軸方向において第1円筒ころ軸受よりも外側で支持部材に固定されているとともに、内径が第1円筒ころ軸受の外径より小さい第2リング部材と、
    を備えており、
    第1円筒ころ軸受は、軸方向の一端面が第2円筒ころ軸受の軸方向の一端面に接するとともに他端面が第1リング部材に接することにより、軸方向に移動することが規制されており、
    クランクシャフトは、第2リング部材によって軸方向に移動することが規制されている歯車伝動装置。
  2. クランクシャフトの軸方向において第1円筒ころ軸受と第1リング部材との間に配置されており、外径が第1リング部材の外径及び第2リング部材の内径より大きい第3リング部材をさらに備える請求項1に記載の歯車伝動装置。
  3. クランクシャフトの軸方向において、クランクシャフトの一方の端部が支持部材の端面から突出している請求項1又は2に記載の歯車伝動装置。
  4. 軸方向の中間に偏心体を備えるクランクシャフトと、
    クランクシャフトの軸方向において前記偏心体よりも外側でクランクシャフトのシャフト部分に取り付けられている一対の第1円筒ころ軸受と、
    前記偏心体に取り付けられており、軸方向の一端面が一対の第1円筒ころ軸受の軸方向一端面に接することにより軸方向への移動が規制されているとともに、外周が第1円筒ころ軸受の外周よりも外側に位置している第2円筒ころ軸受と、
    クランクシャフトの軸方向において一対の第1円筒ころ軸受よりも外側でクランクシャフトに固定されており、一対の第1円筒ころ軸受の軸方向の他端面と接することにより一対の第1円筒ころ軸受の軸方向への移動を規制するとともに、外径が一対の第1円筒ころ軸受の外径より小さい第1リング部材と、
    を備えるクランクシャフト構造体。
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