JP6334289B2 - 歯車伝動装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、歯車伝動装置に関する技術を開示する。
偏心回転する偏心回転歯車と、偏心回転歯車に噛み合っている自転歯車を備える歯車伝動装置が知られている。このような歯車伝動装置では、偏心体を有するクランクシャフトを利用して偏心回転歯車を偏心回転させる。クランクシャフトは、キャリアに支持されている。キャリアは、2個のプレート(以下、第1プレート,第2プレートと称する)を間隔を空けて対向させた状態で固定することにより形成されている。特許文献1の歯車伝動装置では、クランクシャフトとキャリアの間に円筒ころ軸受を配置し、クランクシャフトのラジアル方向への移動を規制している。また、クランクシャフトに2個のワッシャを取り付け、各々のワッシャを対応する第1プレート又は第2プレートに接触させることにより、ランクシャフトのアキシャル方向への移動を規制している。
特開2008−202764号公報
上記したように、特許文献1の歯車伝動装置では、第1プレートと第2プレートにワッシャを接触させることにより、クランクシャフトがアキシャル方向に移動することを規制している。例えば、第1プレートの表面と第2プレートの表面が平行でない場合、クランクシャフト,キャリアに局所的な荷重が加わることがある。そのため、特許文献1の歯車伝動装置では、第1プレートの表面と第2プレートの表面が平行になるように、キャリア(第1プレートと第2プレート)の加工・組み立てを行うことが必要である。すなわち、特許文献1の歯車伝動装置は、2部品の加工・組み立て精度がクランクシャフトの回転に影響を及ぼす。本明細書は、上記課題を解決するものであり、従来よりも簡単な構造でクランクシャフトを支持する歯車伝動装置を実現する技術を開示する。
本発明の歯車伝動装置は、クランクシャフトを回転可能に支持する一対の支持部を有する支持部材を備え、前記クランクシャフトは、偏心体と、前記偏心体から回転軸方向の一方に延びるシャフト部とを有し、前記シャフト部に、前記クランクシャフトが回転軸方向へ移動することを規制する一対の規制部材が固定されており、前記一対の支持部の一方は、前記シャフト部を支持するとともに、前記一対の規制部材の間に配置されている。
また、本発明の他の歯車伝動装置は、偏心体を有するクランクシャフトと、偏心回転歯車と、支持部材を備えている。偏心回転歯車は、偏心体に係合しており、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転する。支持部材は、クランクシャフトを支持している。支持部材は、第1支持部と第2支持部を有している。第1支持部と第2支持部は、間隔をおいて対向して配置されており、互いに固定されている。クランクシャフトは、偏心体から回転軸方向の一方に延びる第1シャフト部と、偏心体から回転軸方向の他方に延びる第2シャフト部を有している。第1シャフト部は、第1円筒ころ軸受を介して第1支持部に支持されている。第2シャフト部は、第2円筒ころ軸受を介して第2支持部に支持されている。この歯車伝動装置では、第2シャフト部に、クランクシャフトが回転軸方向へ移動することを規制する一対の規制部材が固定されている。また、第2支持部が、一対の規制部材の間に配置されている。
上記の歯車伝動装置では、第2支持部が、一対の規制部材の間に配置されている。換言すると、一対の規制部材が、第2支持部の表裏面を挟んでいる。上記の歯車伝動装置は、一対の規制部材で第2支持部を挟むことにより、クランクシャフトのアキシャル方向への移動を規制している。上記の歯車伝動装置の場合、第2支持部の表裏面が平行であれば、クランクシャフトと支持部材に局所的な力が加わることを防止することができる。すなわち、第2支持部の表面と裏面を平行にすれば、第1支持部と第2支持部の組み立て精度に影響を受けることなく、クランシャフトのアキシャル方向の支持を行うことができる。換言すると、クランクシャフトのアキシャル方向の位置決め精度を、2部品ではなく1部品で制御することができる。
なお「自転歯車」は、外部から歯車伝動装置を観察したときに、必ずしも自転歯車自身が自転している必要はない。自転歯車は、偏心回転歯車に対して相対的に自転していればよい。本明細書で開示する歯車伝動装置では、外部から歯車伝動装置を観察したときに、自転歯車が静止しており、偏心回転歯車が偏心回転しながら自転歯車に対して自転している場合がある。すなわち、「自転歯車が偏心回転歯車に対して自転する」とは、自転歯車自身は自転しないで偏心回転歯車が自転することによって、自転歯車と偏心回転歯車が相対回転する形態も含む。
第1実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 図1のII-II線に沿った断面図を示す。 図1の破線IIIで囲った部分の拡大図を示す。 図3の破線IVで囲った部分の拡大図を示す。 第2プレートを平面視した図を示す。 第2プレートを図5の反対側から平面視した図を示す。 第4ワッシャを平面視した図を示す。 入力歯車を平面視した図を示す。 第2実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。
以下、本明細書で開示する歯車伝動装置の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
歯車伝動装置は、偏心回転歯車と、その偏心回転歯車を偏心回転させるクランクシャフトを備えていてよい。クランクシャフトは、偏心体を備えていてよい。偏心体は、クランクシャフトの回転軸方向の中間に備えられていてよい。より具体的には、クランクシャフトは、偏心体から回転軸方向の一方に延びる第1シャフト部と、偏心体から回転軸方向の他方に延びる第2シャフト部とを有していてよい。偏心体は、1個でもよいし、2個以上であってもよい。クランクシャフトが複数の偏心体を備えている場合、クランクシャフトの回転軸に対して、各々の偏心体の偏心方向が異なっていてもよい。また、クランクシャフトが複数の偏心体を備えている場合、第1シャフト部が回転軸方向の一方の端部に配置されている偏心体から延びており、第2シャフト部が回転軸方向の他方の端部に配置されている偏心体から延びていてよい。
歯車伝動装置は、クランクシャフトを支持する支持部材を備えていてよい。クランクシャフトは、支持部材に回転可能に支持されていてよい。クランクシャフトは、一対の円筒ころ軸受によって支持部材に支持されていてよい。例えば、クランクシャフトは、第1シャフト部と支持部材との間に配置されている第1円筒ころ軸受と、第2シャフト部と支持部材との間に配置されている第2円筒ころ軸受とによって、支持部材に支持されていてよい。この場合、偏心体は、第1円筒ころ軸受と第2円筒ころ軸受の間に位置する。クランクシャフトは、入力歯車を備えていてよい。入力歯車は、一対の円筒ころ軸受(第1円筒ころ軸受,第2円筒ころ軸受)の外側で、クランクシャフトに固定されていてよい。入力歯車が第2シャフト部に固定されている場合、第2シャフトは、支持部材を通過していてよい。
支持部材は、第1支持部と、第2支持部と、柱状部を備えていてよい。第1支持部と第2支持部は、間隔をおいて対向して配置されていてよい。第1支持部と第2支持部は、柱状部を介して固定されていてよい。第1支持部及び/又は第2支持部は、平板であってよい。なお、本明細書では、「平板」とは、表面と裏面が、少なくとも一部において平行であることをいう。すなわち、「平板」とは、表面と裏面の全面が均一な平面である必要はなく、表面と裏面の少なくとも一部が平行であればよく、例えば、表面及び/又は裏面に溝等が形成されている形態も「平板」に含まれる。
柱状部は、第1支持部又は第2支持部と一体であってもよい。例えば、第1支持部が柱状部と一体であり、第2支持部が平板であってよい。第2支持部が柱状部と一体であり、第1支持部が平板であってもよい。第1支持部がクランクシャフトの第1シャフト部を支持しており、第2支持部がクランクシャフトの第2シャフト部を支持していてよい。第1シャフト部は、第1円筒ころ軸受を介して第1支持部に支持されていてよい。また、第2シャフト部は、第2円筒ころ軸受を介して第2支持部に支持されていてよい。第2シャフト部は、第2支持部の貫通孔を通過し、第2支持部の外部まで延びていてよい。すなわち、第2シャフト部は、支持部材の内部(第1支持部と第2支持部の間)から、支持部材の外部まで延びていてよい。なお、第1シャフト部は、第1支持部の貫通孔内に留まっていてよい。換言すると、第1シャフト部の端部が、第1支持部の貫通孔内に位置していてよい。
歯車伝動装置は、偏心回転歯車と噛み合っており、偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有している自転歯車を備えていてよい。自転歯車は、偏心回転歯車と噛み合いながら、偏心回転歯車に対して相対的に回転してよい。偏心回転歯車が外歯歯車であり、自転歯車が内歯歯車であってよい。あるいは、偏心回転歯車が内歯歯車であり、自転歯車が外歯歯車であってよい。外歯歯車が、内歯歯車と噛み合いながら偏心回転してもよい。この場合、内歯歯車が、外歯歯車に対して自転する。内歯歯車が、外歯歯車と噛み合いながら偏心回転してもよい。この場合、外歯歯車が、内歯歯車に対して自転する。
外歯歯車が偏心回転するタイプの場合、歯車伝動装置のケースが、内歯部材(内歯歯車の一部)を兼ねていてよい。すなわち、内歯歯車が、ケースの内周に形成されていてよい。この場合、内歯歯車は、内歯部材と、内歯部材の内周面に設けられている溝に挿入されている円柱状部材を備えていてよい。より具体的には、内歯歯車は、内歯部材の内周面に形成されている溝と、その溝に挿入される円筒状部材によって形成されていてよい。ケースの内側に、クランクシャフトを回転可能に支持する支持部材(キャリア),クランクシャフト及び外歯歯車が配置されていてもよい。
偏心回転歯車は、クランクシャフトの偏心体と係合し、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転してよい。クランクシャフトの偏心体と偏心回転歯車との間に、第3円筒ころ軸受が配置されていてよい。この場合、クランクシャフトの回転軸方向において、第3円筒ころ軸受が、第1円筒ころ軸受と第2円筒ころ軸受の間に配置されていてよい。入力歯車は、一対の円筒ころ軸受(第1円筒ころ軸受,第2円筒ころ軸受)の外側で、クランクシャフト(第2シャフト部)に固定されていてよい。
第1規制部材が、第1円筒ころ軸受と第3円筒ころ軸受の間に配置されていてよい。第1規制部材は、クランクシャフトの第1シャフト部に取り付けられていてよい。第1円筒ころ軸受と第3円筒ころ軸受の軸方向端部が、第1規制部材に接触してよい。第2規制部材が、第2円筒ころ軸受と第3円筒ころ軸受の間に配置されていてよい。第2規制部材は、クランクシャフトの第2シャフト部に取り付けられていてよい。第2円筒ころ軸受と第3円筒ころ軸受の軸方向端部が、第2規制部材に接触してよい。
第3規制部材が、第1円筒ころ軸受に対して第1規制部材とは反対側で第1シャフト部に固定されていてよい。この場合、第1円筒ころ軸受は、第1規制部材と第3規制部材の間に配置される。第1規制部材と第3規制部材によって、第1円筒ころ軸受が他の円筒ころ軸受(第3円筒ころ軸受)に対して力を及ぼすことが規制されていてよい。換言すると、第1円筒ころ軸受に第1規制部材に向かって移動する力が作用し、第1円筒ころ軸受が第1規制部材に力を加えても、第1円筒ころ軸受が第3円筒ころ軸受に力を加えないように、第1規制部材と第3規制部材の位置が固定されていてよい。
第4規制部材が、第2円筒ころ軸受に対して第2規制部材とは反対側で第2シャフト部に固定されていてよい。この場合、第2円筒ころ軸受は、第2規制部材と第4規制部材の間に配置される。第2規制部材と第4規制部材によって、第2円筒ころ軸受が他の円筒ころ軸受(第3円筒ころ軸受)に対して力を及ぼすことが規制されていてよい。換言すると、第2円筒ころ軸受に第2規制部材に向かって移動する力が作用し、第2円筒ころ軸受が第2規制部材に力を加えても、第2円筒ころ軸受が第3円筒ころ軸受に力を加えないように、第2規制部材と第4規制部材の位置が固定されていてよい。同様に、第3円筒ころ軸受に第2規制部材に向かって移動する力が作用し、第3円筒ころ軸受が第2規制部材に力を加えても、第3円筒ころ軸受が第2円筒ころ軸受に力を加えないように、第2規制部材と第4規制部材の位置が固定されていてよい。
第2規制部材と第4規制部材が、クランクシャフトが回転軸方向へ移動することを規制する一対の規制部材であってよい。この場合、第2支持部が、第2規制部材と第4規制部材の間に配置されていてよい。具体的には、第2規制部材が第2支持部の第1支持部側表面に接触し、第4規制部材が第2支持部の第1支持部とは反対側の表面に接触してよい。換言すると、第2規制部材と第4規制部材が、第2支持部を挟んでいてよい。第2支持部を第2規制部材と第4規制部材で挟むことによって、クランクシャフトが軸方向に移動することを規制してもよい。
第1〜第4規制部材は、リング状の部品であってよい。第1〜第4規制部材は、例えばワッシャであってよい。第1規制部材の外径は、第1円筒ころ軸受の外径より大きくてよい。また、第1規制部材の外縁は、第3円筒ころ軸受の内周面より外側に位置していてよい。クランクシャフトを回転軸方向から観察したときに、偏心体が、第1規制部材の外縁の内側に位置していてよい。第2規制部材の外径は、第2円筒ころ軸受の外径より大きくてよい。また、第2規制部材の外縁は、第3円筒ころ軸受の内周面より外側に位置していてよい。クランクシャフトを回転軸方向から観察したときに、偏心体が、第2規制部材の外縁の内側に位置していてよい。なお、第3規制部材の外径は、第1円筒ころ軸受の外径より小さくてよい。また、第4規制部材の外径は、第2円筒ころ軸受の外径より大きくてよい。なお、入力歯車は、第1円筒ころ軸受と第2円筒ころ軸受の外側で第2シャフト部に固定されている場合、入力歯車が第4規制部材であってよい。
(第1実施例)
図1及び図2を参照し、歯車伝動装置100の基本的な構造について説明する。図1は、歯車伝動装置100の縦断面図(歯車伝動装置100の軸線46に沿った断面図)を示している。図2は、歯車伝動装置100の横断面図(歯車伝動装置100の軸線46に直交する線に沿った断面図)を示している。歯車伝動装置100は、内歯歯車56とキャリア2とクランクシャフト12と2個の外歯歯車26,28を備えている。内歯歯車56は自転歯車の一例であり、キャリア2は支持部材の一例であり、外歯歯車26,28は偏心回転歯車の一例である。
内歯歯車56は、ケース54と内歯ピン52を備えている。ケース54の内周に複数の内歯ピン52を配置することにより、内歯歯車56が形成されている。内歯ピン52は、円柱状であり、ケース54の内周面に配置されている。キャリア2は、一対の軸受50によって、ケース54に回転可能に支持されている。一対の軸受50は、キャリア2がケース54に対してアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制している。歯車伝動装置100では、一対の軸受50としてアンギュラ玉軸受を用いている。内歯ピン52は、一対の軸受50の間に配置されている。
キャリア2は、第1プレート2aと第2プレート2cを備えている。第1プレート2aと第2プレート2cは、間隔をおいて対向して配置されている。第1プレート2aは、柱状部2bを備えている。柱状部2bは、第1プレート2aと一体であり、第1プレート2aから第2プレート2cに向けて延びている。第2プレート2cは平板である。柱状部2bと第2プレート2cは、ボルト51によって固定されている。すなわち、第1プレート2aと第2プレート2cは固定されている。位置決めピン49を用いて柱状部2bと第2プレート2cの位置を合わせ、ボルト51を柱状部2bに締結することにより、第1プレート2aと第2プレート2cが固定されている。なお、第1プレート2aと第2プレート2cは、着脱可能である。第1プレート2aは第1支持部の一例であり、第2プレート2cは第2支持部の一例である。
第1プレート2aの中央に貫通孔2dが設けられており、キャップ4が貫通孔2dの端部に取り付けられている。第1プレート2aの中央からオフセットした位置に、貫通孔2fが設けられている。クランクシャフト12の一部(第1シャフト部16)が、貫通孔2f内に位置している。キャップ14が貫通孔2fの端部に取り付けられている。第1プレート2aとケース54の間に、オイルシール58が設けられている。第2プレート2cの中央に貫通孔2eが設けられている。第2プレート2cの中央からオフセットした位置に、貫通孔2gが設けられている。貫通孔2fと貫通孔2gは同軸である。クランクシャフト12の一部(第2シャフト部38)が貫通孔2gを通過し、第2プレート2cの外部まで延びている。第2プレート2cには、ボルト51を通過させるためのボルト孔51a,位置決めピン49を通過させるためのピン孔49aも設けられている。
クランクシャフト12は、一対の円筒ころ軸受(円筒ころ軸受22,円筒ころ軸受32)によって、キャリア2に回転可能に支持されている。クランクシャフト12は、入力歯車34と2個の偏心体18,36を備えている。偏心体18の偏心方向と偏心体36の偏心方向は、クランクシャフト12の回転軸40に対して対称である。第1シャフト部16が、偏心体18から、回転軸40方向の一方に延びている。第1シャフト部16の端部は、貫通孔2f内に位置している。第2シャフト部38が、偏心体36から、クランクシャフト12の回転軸40方向の他方に延びている。第2シャフト部38は貫通孔2gを通過しており、第2シャフト部38の端部は、キャリア2の外部に位置している。
第1シャフト部16は、円筒ころ軸受22によって、第1プレート2aに回転可能に支持されている。第2シャフト部38は、円筒ころ軸受32によって、第2プレート2cに回転可能に支持されている。偏心体18,36は、一対の円筒ころ軸受22,32の間に配置されている。円筒ころ軸受22は第1円筒ころ軸受の一例であり、円筒ころ軸受32は第2円筒ころ軸受の一例である。なお、円筒ころ軸受22,32は、ニードル軸受と呼ばれることもある。
第2シャフト部38に、入力歯車34が固定されている。入力歯車34は、一対の円筒ころ軸受22,32の外側で第2シャフト部38に固定されている。換言すると、入力歯車34は、円筒ころ軸受32に対して、偏心体36とは反対側で第2シャフト部38に固定されている。入力歯車34は、キャリア2の外部で第2シャフト部38に取り付けられており、第2シャフト部38に対して着脱可能である。入力歯車34には、モータ(図示省略)の出力歯車48が噛み合う。
外歯歯車26は、円筒ころ軸受24を介して偏心体18に係合している。また、外歯歯車28は、円筒ころ軸受30を介して偏心体36に係合している。偏心体18,36は、外歯歯車26,28に対して回転することができる。外歯歯車26,28は、クランクシャフト12の回転に伴って、内歯歯車56と噛み合いながら、軸線46の周りを偏心回転する。外歯歯車26と外歯歯車28は、軸線46に対して対称に偏心している。
第1ワッシャ6が、円筒ころ軸受22と円筒ころ軸受24の間に配置されている。第2ワッシャ44が、円筒ころ軸受32と円筒ころ軸受30の間に配置されている。第3ワッシャ10が、円筒ころ軸受22に対して、偏心体18とは反対側で第1シャフト部16に固定されている。第4ワッシャ42が、円筒ころ軸受32に対して、偏心体36とは反対側で第2シャフト部38に固定されている。ワッシャ6,44,10及び42は、回転軸40と同軸に配置されている。ワッシャ6,44,10及び42の詳細については後述する。
入力歯車34にモータのトルクが伝達されると、クランクシャフト12が回転軸40の周りを回転する。クランクシャフト12が回転すると、偏心体18,36が回転軸40の周りを偏心回転する。偏心体18,36の偏心回転に伴って、外歯歯車26,28が、内歯歯車56と噛み合いながら偏心回転する。外歯歯車26,28は、歯車伝動装置100の軸線46の周りを偏心回転する。外歯歯車26と外歯歯車28は、軸線46に対して対称に偏心回転する。外歯歯車26,28の歯数と内歯歯車56の歯数(内歯ピン52の数)は異なる。そのため、外歯歯車26,28が偏心回転すると、外歯歯車26,28と内歯歯車56の歯数差に応じて、内歯歯車56が、外歯歯車26,28に対して自転する。外歯歯車26,28は、クランクシャフト12を介してキャリア2に支持されている。また、内歯歯車56は、ケース54の内周に形成されている。よって、外歯歯車26,28が偏心回転すると、ケース54が、キャリア2に対して自転する。
なお、ケース54とキャリア2は、歯車伝動装置100を駆動したときに互いに相対回転する関係である。そのため、キャリア2を基部(図示省略)に固定し、ケース54に相手部材(被回転部材)を固定すれば、歯車伝動装置100を駆動したときにケース54が自転する。また、ケース54を基部に固定し、キャリア2に相手部材を固定すれば、歯車伝動装置100を駆動したときにキャリア2が自転する。
図3を参照し、クランクシャフト12の周囲の構造について説明する。円筒ころ軸受22は、保持器22a及びころ(転動体)22bを備えている。円筒ころ軸受32は、保持器32a及びころ32bを備えている。円筒ころ軸受24は、保持器24a及びころ24bを備えている。円筒ころ軸受30は、保持器30a及びころ30bを備えている。円筒ころ軸受22は、第1プレート2aと第1シャフト部16の間に配置されている。円筒ころ軸受32は、第2プレート2cと第2シャフト部38の間に配置されている。円筒ころ軸受24は、偏心体18と外歯歯車26の間に配置されている。円筒ころ軸受30は、偏心体36と外歯歯車28の間に配置されている。
第1ワッシャ6及び第3ワッシャ10が、第1シャフト部16に取り付けられている。第1ワッシャ6は、偏心体18に接している。第1ワッシャ6は、円筒ころ軸受22と偏心体18によって、回転軸40方向への移動が規制されている。なお、第1ワッシャ6は、第1プレート2aと非接触である。止め輪9が、第1シャフト部16に固定されている。第3ワッシャ10は、円筒ころ軸受22と止め輪9によって、回転軸40方向への移動が規制されている。すなわち、第1ワッシャ6,円筒ころ軸受22及び第3ワッシャ10は、偏心体18と止め輪9によって、回転軸40方向への移動が規制されている。
第1ワッシャ6の外径L6は、円筒ころ軸受22の外径L22より大きい。そのため、円筒ころ軸受22の保持器22aは、第1ワッシャ6の表面に接触することができる。また、第1ワッシャ6を平面視(回転軸40方向から観察)すると、第1ワッシャ6の外縁が、偏心体18の外縁よりも外側に位置している。そのため、円筒ころ軸受24の保持器24aは、保持器22aが接触する表面とは反対側の表面で第1ワッシャ6に接触することができる。換言すると、第1ワッシャ6が、円筒ころ軸受22と円筒ころ軸受24が接触することを防止している。より具体的には、保持器22aの軸受中心軸方向の端部と保持器24aの軸受中心軸方向の端部は、第1ワッシャ6によって接触することが防止されている。
第3ワッシャ10の外径L10は、円筒ころ軸受22の外径L22より小さい。そのため、第3ワッシャ10は、第1プレート2aに接触しない。第3ワッシャ10には、円筒ころ軸受22の保持器22aが接触することができる。上記したように、第1ワッシャ6及び第3ワッシャ10は、偏心体18及び止め輪9によって第1シャフト部16に対して位置決めされている。円筒ころ軸受22に対して、円筒ころ軸受22が軸受中心軸方向に移動する力が作用しても、その力が円筒ころ軸受24に加わることを防止することができる。より具体的には、保持器22aと保持器24aが接触することを防止することにより、保持器22aの端部、及び/又は、保持器24aの端部に力が集中することを防止することができる。例えば、保持器22aと保持器24aが接触すると、円筒ころ軸受22,24が移動する力が保持器22a,24aに集中することがある。その結果、保持器22a,24aが変形し、保持器22a,24aの変形に伴ってころ22b,24bの回転軸がずれること起こり得る。保持器22aと保持器24aが接触することを防止することにより、保持器22a,24aが変形することを防止し、ころ22b,24bの回転軸がずれることを防止することができる。
第2ワッシャ44及び第4ワッシャ42が、第2シャフト部38に取り付けられている。第2ワッシャ44は、偏心体36に接している。第2ワッシャ44は、円筒ころ軸受32と偏心体36によって、回転軸40方向への移動が規制されている。第2ワッシャ44と第4ワッシャ42は、第2プレート2cに接触している。より具体的には、第2ワッシャ44が第2プレート2cの第1プレート2a側の表面に接触しており、第4ワッシャ42が第2プレート2cの第1プレート2a側とは反対側の表面に接触している。第2ワッシャ44と第4ワッシャ42は、一対の規制部材の一例である。
入力歯車34が、第2プレート2cの第1プレート2aとは反対側で、第4ワッシャ42の表面に接触している。換言すると、第4ワッシャ42は、第2プレート2cと入力歯車34によって挟まれている。入力歯車34は、第2シャフト部38に設けられている溝62にスプライン結合されている。なお、止め輪64が、入力歯車34に対して第4ワッシャ42とは反対側で、第2シャフト部38に固定されている。第4ワッシャ42と入力歯車34は、止め輪64と第2プレート2cに挟まれており、回転軸40方向に移動することが規制されている。第2ワッシャ44,円筒ころ軸受32,第4ワッシャ42及び入力歯車34は、偏心体36と止め輪64によって、回転軸40方向への移動が規制されている。なお、第2ワッシャ44の外径L44と第4ワッシャ42の外径L42は等しい。外径L44及び外径L42は、第2円筒ころ軸受32の外径L32より大きい。
上記したように、第2ワッシャ44及び第4ワッシャ42は、偏心体36及び止め輪64によって第2シャフト部38に対して位置決めされている。そのため、円筒ころ軸受32に対して、円筒ころ軸受32が軸受中心軸方向に移動する力が作用しても、その力が円筒ころ軸受30に加わることを防止することができる。より具体的には、保持器32aと保持器30aが接触することを防止することにより、保持器32aの端部、及び/又は、保持器30aの端部に力が集中することを防止することができる。保持器32aと保持器30aが接触することを防止することにより、保持器32a,30aが変形することを防止し、ころ32b,30bの回転軸がずれることを防止することができる。
クランクシャフト12の中央部(偏心体18と偏心体36の間)にフランジ60が設けられている。フランジ60は、回転軸40と同軸の円形である。フランジ60は、クランクシャフト12と一体である。フランジ60を平面視すると、フランジ60の外縁が、偏心体18の外縁と偏心体36の外縁の双方よりも外側に位置する。フランジ60の表面には、円筒ころ軸受24の保持器24a,円筒ころ軸受30の保持器30aが接触することができる。
図4から図8を参照し、第2シャフト部38の周囲の構造について説明する。なお、図5は、第2プレート2cを図1の矢印A1方向に見た図である。図6は、第2プレート2cを図1の矢印A2方向に見た図である。また、図8は、入力歯車34を矢印A1方向に見た図である。
図4及び5に示すように、第2プレート2cの第2ワッシャ44側の表面は、複数の溝70(70a,70b,70c及び70d)が設けられている。溝70aは、貫通孔2gから第2プレート2cの中央に向かって延びており、貫通孔2gと貫通孔2eを繋いている。溝70bは、貫通孔2gから第2プレート2cの径方向端部に向かって延びており、貫通孔2gと第2プレート2cの外部を繋いでいる。溝70c及び70dは、貫通孔2gから、貫通孔2gの中心と貫通孔2eの中心とを結ぶ直線に直交する方向に向けて延びている。なお、溝70cと溝70dは、互いに反対方向に延びている。溝70a〜70dは、第2プレート2cの表面に各々2個ずつ設けられている。2個の溝70aは、各々貫通孔2gと貫通孔2eを最短距離で結ぶ線に対して対称に傾いている。2個の溝70bは、各々貫通孔2gと第2プレート2cの径方向端部を最短距離で結ぶ線に対して対称に傾いている。2個の溝70cは、貫通孔2gの中心と貫通孔2eの中心を結ぶ直線に直交する線に対して対称に傾いている。同様に、2個の溝70dは、貫通孔2gの中心と貫通孔2eの中心を結ぶ直線に直交する線に対して対称に傾いている。
第2ワッシャ44は、溝70が設けられていない部分で第2プレート2cに接しており、溝70が設けられている部分で第2プレート2cに接していない。換言すると、溝70が設けられている部分では、第2ワッシャ44と第2プレート2cの間に隙間が設けられている。また、図5に示すように、溝70は、貫通孔2gから、第2ワッシャ44の外縁を越えて延びている。そのため、貫通孔2g内は、第2ワッシャ44で密閉されることなく、貫通孔2gの外部(貫通孔2e内,第2プレート2cと外歯歯車28との隙間,第2プレート2cを支持している軸受50の周囲の空間等)と連通している。潤滑剤が、貫通孔2gの外部と貫通孔2g内(円筒ころ軸受32が配置されている空間)を移動することができる。円筒ころ軸受32に油膜きれが生じることを抑制することができる。
図6を参照し、溝72について説明する。溝72形状は、溝70と実質的に等しい。そのため、溝72の特徴について、溝70と重複する説明は省略することがある。複数の溝72(72a,72b,72c及び72d)が、第2プレート2cの第4ワッシャ42側の表面に設けられている。溝72aは貫通孔2gと貫通孔2eを繋いており、溝72bは貫通孔2gと第2プレート2cの端部を繋いでいる。溝72a〜72dは、第2プレート2cの表面に各々2個ずつ設けられている。第4ワッシャ42は、溝72が設けられていない部分で第2プレート2cに接しており、溝72が設けられている部分で第2プレート2cに接していない。溝72が設けられている部分では、第4ワッシャ42と第2プレート2cの間に隙間が設けられている。貫通孔2g内は、第4ワッシャ42で密閉されることなく、貫通孔2gの外部(貫通孔2e内,第2プレート2cと入力歯車34の間の隙間,第2プレート2cを支持している軸受50の周囲の空間等)と連通することができる。
図4及び図7に示すように、第4ワッシャ42には、3個の貫通孔42aが設けられている。3個の貫通孔42aは、第4ワッシャ42の周方向に等間隔に配置されている。図4及び図8に示すように、入力歯車34には、溝74が設けられている。溝74は、入力歯車34の周方向を一巡している。貫通孔42aは、貫通孔2g及び溝74と連通している。溝74内に、3個の貫通孔34aが設けられている。3個の貫通孔34aは、入力歯車34の周方向に等間隔に配置されている。なお、入力歯車34の中央には、スプライン溝62に噛み合う歯部34bが設けられている。貫通孔42aと34aは、溝74を介して連通している。そのため、潤滑剤は、貫通孔2gの内外を移動することができる。
歯車伝動装置100の利点を説明する。歯車伝動装置100では、第2ワッシャ44と第4ワッシャ42が第2プレート2cに接触することにより、クランクシャフト12がアキシャル方向に移動することを規制する。クランクシャフト12のアキシャル方向への規制は、第1プレート2aと第2プレート2cの加工・組み立て状態に依存しない。すなわち、第2プレート2cの表面と裏面(第2ワッシャ44が設けられている面と第2ワッシャ42が設けられている面)が平行であれば、クランクシャフト12のアキシャル方向への移動を規制することができる。上記したように、第2プレート2cは平板である。平板の表裏面を平行に加工することは、2部品(第1プレート2aと第2プレート2c)の対向する面が平行になるように加工・組み立てすることよりも極めて容易である。歯車伝動従来の歯車伝動装置と比較して、簡単な加工のみでクランクシャフト12のアキシャル方向への規制を行うことができる。
歯車伝動装置100の他の利点を説明する。円筒ころ軸受22,24,30及び32は、他の円筒ころ軸受に対して力を加えない。そのため、円筒ころ軸受22,24,30及び32が、他の円筒ころ軸受によって回転が妨げられることを防止することができる。より具体的には、歯車伝動装置100は、円筒ころ軸受22,24,30及び32の各々の保持器22a,24a,30a及び32aに力が集中することを防止することができる。
第1ワッシャ6は、第1シャフト部16に対して位置決めされている。そのため、円筒ころ軸受24に対して、円筒ころ軸受24が軸受中心軸方向に移動する力が作用しても、その力が円筒ころ軸受22に加わることを防止することができる。同様に、第2ワッシャ44は、第2シャフト部38に対して位置決めされている。そのため、円筒ころ軸受30に対して、円筒ころ軸受30が軸受中心軸方向に移動する力が作用しても、その力が円筒ころ軸受32に加わることを防止することができる。また、フランジ60がクランクシャフト12と一体であるので、円筒ころ軸受24が軸受中心軸方向に移動する力が円筒ころ軸受30に加わることを防止することができ、円筒ころ軸受30が軸受中心軸方向に移動する力が円筒ころ軸受24に加わることを防止することができる。
入力歯車34が、一対の円筒ころ軸受22,32の外側で、クランクシャフト12(第2シャフト部38)に取り付けられている。そのため、キャリア2(第1プレート2aと第2プレート2c)を分離することなく、クランクシャフト12から入力歯車34を外すことができる。また、入力歯車34に代えて、例えば入力歯車34よりも大径の入力歯車を取り付ける場合に、歯車伝動装置の主要な構造(内歯歯車56,外歯歯車26,28,クランクシャフト12等)を変える必要がない。
(第2実施例)
図9を参照し、歯車伝動装置200について説明する。歯車伝動装置200は、歯車伝動装置100の変形例である。歯車伝動装置200について、歯車伝動装置100と同じ部品には同じ符号又は下二桁が同じ符号を付すことにより説明を省略することがある。歯車伝動装置200は、第4規制部材42(図1を参照)を備えていない。歯車伝動装置200では、第2プレート2cが、第2ワッシャ44と入力歯車234の間に配置されている。第2ワッシャ44と入力歯車234は、一対の規制部材の一例である。
歯車伝動装置200の場合、第2ワッシャ44と入力歯車234によって、円筒ころ軸受32が軸方向に移動することを規制するとともに、クランクシャフト212が回転軸40方向に移動することを規制することができる。歯車伝動装置200は、歯車伝動装置100と比較して、第2ワッシャ44を使用しない分だけ部品数を少なくすることができる。
本明細書で開示する技術は、クランクシャフトが一対の支持部(第1支持部,第2支持部)を備える支持部材に回転可能に支持される歯車伝動装置において、クランクシャフトに一対の規制部材を固定し、支持部の一方を一対の規制部材の間に配置する種々の歯車伝動装置に適用可能であり、上記実施例の形態に限定されるものではない。
例えば、歯車伝動装置100において、第4ワッシャ42と入力歯車34の間に止め輪64とは別の第2の止め輪を取り付けてもよい。それにより、クランクシャフト12から入力歯車34を取り外しても、クランクシャフト12の回転軸40方向の位置がずれることを防止することができる。
上記実施例では、偏心体を2個備える歯車伝動装置について説明した。しかしながら、偏心体は1個でもよいし、3個以上でもよい。また、上記実施例は、外歯歯車が偏心回転する歯車伝動装置であるが、本明細書で開示する技術は内歯歯車が偏心回転する歯車伝動装置に適用することもできる。
上記実施例では第4ワッシャ及び入力歯車に貫通孔が設けられている歯車伝動装置について説明した。第4ワッシャに設ける貫通孔は、3個に限定されない。少なくとも1個の貫通孔が、入力歯車の溝に対応する位置に設けられていればよい。入力歯車に設ける貫通孔も、溝と連通する位置に少なくとも1個設けられていればよい。なお、第4ワッシャ及び/又は入力歯車の貫通孔は、省略してもよい。第2プレートと第4ワッシャの間は、第2プレートに形成されている溝によって隙間が設けられている。そのため、第4ワッシャ及び/又は入力歯車の貫通孔を省略しても、その溝を通って潤滑剤を第2円筒ころ軸受に供給することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:支持部材
12:クランクシャフト
16:第1シャフト部
18:偏心体
22:第1円筒ころ軸受
26:偏心回転歯車
28:偏心回転歯車
32:第2円筒ころ軸受
36:偏心体
38:第2シャフト部
42:規制部材
44:規制部材
56:自転歯車
100:歯車伝動装置

Claims (6)

  1. クランクシャフトを回転可能に支持する一対の支持部を有する支持部材を備える歯車伝動装置において、
    前記クランクシャフトは、偏心体と、前記偏心体から回転軸方向の一方に延びるシャフト部とを有し、
    前記シャフト部に、前記クランクシャフトが回転軸方向へ移動することを規制する一対の規制部材が固定されており、
    前記一対の支持部の一方は、前記シャフト部を支持するとともに、前記一対の規制部材の間に配置されている、歯車伝動装置。
  2. 偏心体を有するクランクシャフトと、
    前記偏心体に係合しており、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転する偏心回転歯車と
    ランクシャフトを支持しており、間隔をおいて対向して配置されている第1支持部と第2支持部が固定されている支持部材と、を備えており、
    クランクシャフトは、偏心体から回転軸方向の一方に延びる第1シャフト部と、偏心体から回転軸方向の他方に延びる第2シャフト部とを有しており、
    第1シャフト部は、第1円筒ころ軸受を介して第1支持部に支持されており、
    第2シャフト部は、第2円筒ころ軸受を介して第2支持部に支持されており、
    第2シャフト部に、クランクシャフトが回転軸方向へ移動することを規制する一対の規制部材が固定されており、
    第2支持部が、一対の規制部材の間に配置されている歯車伝動装置。
  3. 第1支持部は、前記支持部材の柱状部と一体であり、
    第2支持部は、平板である請求項に記載の歯車伝動装置。
  4. 一対の規制部材の双方が、ワッシャである請求項又はに記載の歯車伝動装置。
  5. 一対の規制部材のうち、第2支持部より前記偏心体側に位置する規制部材がワッシャであり、第2支持部に対して前記偏心体とは反対側に位置する規制部材がクランクシャフトを回転させる入力歯車である請求項又はに記載の歯車伝動装置。
  6. 第2円筒ころ軸受が、一対の規制部材によって軸方向への移動が規制されている請求項からのいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
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