JP2016065574A - 歯車伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の歯車伝動装置を実現する。
【解決手段】歯車伝動装置100は、内歯部材22と外歯歯車18とキャリア6と支持部材26,28を備えている。内歯部材22の内周には、内歯歯車24が設けられている。外歯歯車18は、内歯歯車24と噛み合いながら偏心回転する。キャリア6は、外歯歯車18を支持しており、内歯部材22に対して回転可能である。支持部材26,28は、キャリア6の回転軸34方向において内歯部材22の両側に配置されている。支持部材26,28は、キャリア6を回転可能に支持している。内歯部材22と支持部材26,28に、ボルト孔が設けられている。ボルト孔は、回転軸34の周りに複数設けられている。歯車伝動装置100では、内歯部材22と支持部材26,28の径方向の位置決めを行う位置決め部が、回転軸36側に位置するボルト孔の端部を結んだ円よりも径方向外側に設けられている。
【選択図】図1

Description

本明細書は、歯車伝動装置に関する技術を開示する。
内周に内歯歯車が設けられている内歯部材と、内歯歯車の歯数と異なる歯数を有しているとともに内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する外歯歯車を備える歯車伝動装置が知られている。そのような歯車伝動装置では、キャリアを用いて外歯歯車を支持し、内歯部材がそのキャリアを回転可能に支持する。外歯歯車が内歯歯車と噛み合いながら偏心回転すると、外歯歯車と内歯歯車の歯数差に応じて、外歯歯車と内歯歯車が相対回転する。その結果、外歯歯車を支持しているキャリアが、内歯部材に対して回転する。特許文献1には、キャリアの回転軸方向において、内歯部材の両側にキャリアを支持するための支持部材を配置した歯車伝動装置が開示されている。より、具体的には、軸受の外輪を兼ねる支持部材を、内歯部材の両側に固定している。支持部材及び内歯部材には、両者を固定するボルトが通過するためのボルト孔が、一方の支持部材の端面から内歯部材を通過して他方の支持部材の端面まで形成されている。
特開平3−41240号公報
特許文献1の歯車伝動装置では、支持部材の内周面側(径方向内側)に、内歯部材に向けて延びる突出部が設けられている。その突出部を内歯部材の内周面に接触させることにより、支持部材と内歯部材の径方向の位置決めを行っている。特許文献1の歯車伝動装置の場合、キャリアから支持部材に力が加わると、その力が内歯部材にも加わる。そのため、特許文献1の歯車伝動装置の場合、内歯部材が変形することを防止するために、内歯部材の径方向の厚みを厚くすることが必要である。その結果、歯車伝動装置の径方向のサイズが大きくなる。本明細書は、上記課題を解決するものであり、小型の歯車伝動装置を実現する技術を開示する。
本明細書が開示する歯車伝動装置は、内歯部材と、外歯歯車と、キャリアと、支持部材を備えている。内歯部材の内周には、内歯歯車が設けられている。外歯歯車は、内歯歯車の歯数と異なる歯数を有しているとともに、内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する。キャリアは、外歯歯車を支持しており、内歯部材に対して回転可能である。支持部材は、キャリアの回転軸方向において、内歯部材の両側に配置されている。また、支持部材は、キャリアを回転可能に支持している。上記の歯車伝動装置では、内歯部材と支持部材に、両者を固定するボルトが通過するボルト孔が設けられている。ボルト孔は、キャリアの回転軸に沿って延びているとともに、その回転軸の周りに複数設けられている。また、内歯部材と支持部材の径方向の位置決めを行う位置決め部が、径方向においてキャリアの回転軸側に位置するボルト孔の端部を結んだ円よりも径方向の外側に設けられている。
上記の歯車伝動装置によると、支持部材と内歯部材の位置決め部が、ボルト孔の端部のうち、キャリアの回転軸側に位置する端部を結んだ円(以下、基準円と称することがある)よりも径方向外側に位置している。換言すると、支持部材と内歯部材の径方向の位置決め部が、複数のボルト孔の回転軸側に位置する端部を結ぶ円(基準円)よりも径方向内側に位置していない。支持部材と内歯部材は、ボルト孔を通過するボルトによって拘束される。支持部材と内歯部材の間に働く拘束力は、ボルト孔(ボルト)に近づくに従って大きくなる。そのため、支持部材と内歯部材の径方向の位置決め部をボルト孔に近づけるに従って、キャリアから支持部材に加わる力が内歯部材に与える影響が小さくなる。換言すると、位置決め部をキャリアの回転軸に近い位置に設けると、支持部材と内歯部材の間に働く拘束力が小さいので、キャリアから支持部材に加わる力が内歯部材に与える影響が大きくなる。上記の歯車伝動装置は、キャリアから支持部材に加わる力が内歯部材に与える影響を抑制することができるので、従来よりも内歯部材の径方向の厚みを薄くすることができ、径方向のサイズを小さくすることができる。
なお、支持部材と内歯部材の間に働く拘束力は、ボルト孔から径方向外側に向かうに従って弱くなる。そのため、支持部材と内歯部材の位置決め部がボルト孔よりも径方向外側に位置していると、キャリアから支持部材に加わる力が内歯部材に与える影響が大きくなると思われるかもしれない。しかしながら、支持部材と内歯部材は、ボルトによって、ボルト孔が形成されている位置で強固に固定されている。そのため、ボルト孔よりも径方向外側では、内歯部材に加わる力が分散する。たとえボルト孔よりも径方向外側で内歯部材に加わる力が分散しなくても、ボルト孔が形成されている位置で支持部材と内歯部材が強固に固定されているので、ボルト孔よりも径方向外側で内歯部材に加わった力が、内歯部材のボルト孔よりも径方向内側部分を変形させることを抑制することができる。そのため、支持部材と内歯部材の位置決め部を基準円よりも径方向外側に設けることにより、歯車伝動装置の径方向サイズを小さくすることができる。
また、「内歯部材と支持部材を固定するためのボルト」とは、内歯部材と支持部材のみを互いに固定するボルトであってもよいし、内歯部材と支持部材の両者を相手部材(歯車伝動装置を固定する部材、あるいは、歯車伝動装置が駆動する部材)に固定するボルトであってもよい。
第1実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 図1の破線IIで囲った部分の拡大断面図を示す。 第1実施例の歯車伝動装置を図1の矢印A1方向に見た図を示す。 第2実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 図4の破線Vで囲った部分の拡大断面図を示す。
以下、本明細書で開示する歯車伝動装置の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
歯車伝動装置は、外歯歯車と、外歯歯車の歯数と異なる歯数を有している内歯歯車を備えていてよい。外歯歯車は、内歯歯車と噛み合いながら、歯車伝動装置の軸線の周りを偏心回転してもよい。外歯歯車は、偏心体を備えるクランクシャフトが、外歯歯車を偏心回転させてもよい。外歯歯車は、内歯部材に対して相対回転するキャリアに支持されていてよい。クランクシャフトがキャリアに支持されており、外歯歯車がクランクシャフトを介してキャリアに支持されていてよい。
内歯歯車は、内周に複数の溝が設けられている内歯部材と、その溝内に配置されている内歯ピンを備えていてよい。より具体的には、内歯部材がケースの一部を構成しているとともに内周面に歯車伝動装置の軸線に沿った複数の溝を備えており、複数の溝に円柱状のピンを配置することにより内歯歯車が構成されていてよい。歯車伝動装置の軸線方向において、内歯部材の両側に支持部材が配置されていてよい。支持部材は、ケースの一部であってよい。内歯部材と支持部材は、ボルトによって固定されていてよい。内歯部材と支持部材の双方に、一方の支持部材の端部から他方の支持部材の端部に至る貫通孔が設けられていてよい。その貫通孔は、内歯部材と支持部材を固定するボルト孔であってよい。複数のボルト孔が、歯車伝動装置の周方向に設けられていてよい。
内歯部材と支持部材の少なくとも一方に、両者の径方向の位置決めを行う位置決め部が設けられていてよい。位置決め部は、内歯部材の径方向端部から支持部材に向かって延びる突出部、あるいは、支持部材の径方向端部から内歯部材に向かって延びる突出部であってよい。位置決め部は、径方向内側(キャリアの回転軸側)に位置するボルト孔の端部を結んだ円より径方向外側(キャリアの回転軸から離れる側)に設けられていてよい。また、位置決め部は、内歯部材又は支持部材の径方向端部に設けられていてよい。より具体的には、内歯部材の径方向端部が支持部材の径方向端部より外側に位置しており、内歯部材の径方向端部に、支持部材に向けて延びているとともに支持部材の径方向端部に接触する突出部が設けられていてよい。あるいは、支持部材の径方向端部が内歯部材の径方向端部より外側に位置しており、支持部材の径方向端部に、内歯部材に向けて延びているとともに内歯部材の径方向端部に接触する突出部が設けられていてよい。支持部材の径方向端部に突出部が設けられている場合、支持部材の材料が、内歯部材の材料よりも高強度の材料であってよい。
(第1実施例)
図1〜図3を参照し、歯車伝動装置100の基本的な構造について説明する。図1は、歯車伝動装置100の縦断面図(歯車伝動装置100の軸線34に沿った断面図)を示している。歯車伝動装置100は、内歯歯車24とキャリア6とクランクシャフト14と2個の外歯歯車18を備えている。内歯歯車24は、内歯部材22と内歯ピン20を備えている。なお、内歯部材22の内周面には、軸線34に沿って延びる複数の溝が設けられている。それらの溝は、軸線34の周りに等間隔に設けられている。それらの溝内に内歯ピン20を配置することにより、内歯歯車24が形成されている。内歯ピン20は、円柱状であり、内歯歯車24の歯に相当する。内歯部材22には、貫通孔22aが設けられている(図2を参照)。なお、内歯部材22は、歯車伝動装置100のケースの一部である。
軸線34方向において、内歯部材22の両側に支持部材26,28が配置されている。支持部材26に貫通孔26aが設けられており,支持部材28に貫通孔28aが設けられている。支持部材26,28は、ケースの一部である。貫通孔22a、26a及び28aは連通している。貫通孔22a、26a及び28aは、ボルト孔であり、内歯部材22と支持部材26,28を相手部材に固定するためのボルト(図示省略)が通過する。内歯部材22と支持部材26,28は、貫通孔22a、26a及び28aを通過するボルトによって固定される。内歯部材22と支持部材26,28を固定することにより、歯車伝動装置100のケースが完成する。
内歯部材22の外径は、支持部材26,28の外径よりも大きい。また、内歯部材22の径方向端部に、軸線34方向に延びる突出部22b、22cが設けられている。突出部22bは、支持部材26の一部を囲むように延びており、支持部材26の外周面に接触している。突出部22bが支持部材26の外周面に接触することにより、内歯部材22と支持部材26が位置決めされている。また、突出部22cは、支持部材28の一部を囲むように延びており、支持部材28の外周面に接触している。突出部22cが支持部材28の外周面に接触することにより、内歯部材22と支持部材28が位置決めされている。突出部22b、22cは、位置決め部の一例である。
キャリア6は、一対の軸受4(4a,4b)によって、支持部材(ケース)26,28に回転可能に支持されている。一対の軸受4は、キャリア6が支持部材26,28に対してアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制している。歯車伝動装置100では、一対の軸受4としてアンギュラ玉軸受を用いている。なお、支持部材26,28の各々が、軸受4のアウターレースを兼ねている。具体的には、支持部材26の内周面に軸線34に向かって突出している突出部26bが設けられており、支持部材28の内周面に軸線34に向かって突出している突出部28bが設けられている。突出部26b,28bが設けられていることにより、支持部材26,28が、軸受4のアウターレースとして機能する。
軸線34方向において、突出部26b,28bは、内歯部材22側の端部に設けられている。また、突出部26b,28bは、軸線34の周りを一巡している。内歯ピン20が、突出部26b,28bの間に配置されている。換言すると、突出部26b,28b(一対の軸受4のアウターレース)が、内歯ピン20が軸線34方向に移動することを規制している。突出部26b,28bは、内歯ピン20の軸線34に近い側(径方向内側)の端部より、径方向外側に位置している。より具体的には、突出部26b,28bの径方向内側の端面は、内歯ピン20の軸線34に近い側の端部に接する第1円と、内歯ピン20の軸線34から遠い側の端部に接する第2円の間に位置している。これにより、突出部26b,28b(支持部材26,28)が外歯歯車18の表面18aに接触することを防止することができる。このような構成により、支持部材26,28が外歯歯車18の動作を阻害することを防止することができる。
キャリア6は、第1プレート6aと第2プレート6cを備えている。第1プレート6aと第2プレート6cは、間隔をおいて対向して配置されている。第1プレート6aは、柱状部6bを備えている。柱状部6bは、第1プレート6aから第2プレート6cに向けて延びており、第2プレート6cに固定されている。第1プレート6aの径方向(軸線34に直交する方向)の外側を囲って、支持部材26が配置されている。また、第1プレート6aの径方向端部に、支持部材26に向けて突出している突出部が設けられている。第1プレート6aは、軸受4aのインナーレースを兼ねている。第2プレート6cの径方向の外側を囲って、支持部材28が配置されている。また、第2プレート6cの径方向端部に、支持部材28に向けて突出している突出部が設けられている。第2プレート6cは、軸受4bのインナーレースを兼ねている。
支持部材26と第1プレート6aの間に、玉(転動体)5aが配置されている。軸受4aは、支持部材26,第1プレート6a及び玉5aによって構成されている。支持部材28と第2プレート6cの間に、玉5bが配置されている。軸受4bは、支持部材28,第2プレート6c及び玉5bによって構成されている。上記したように、支持部材26,28は固定され、ケースの一部を構成している。また、第1プレート6aと第2プレート6cは固定され、キャリア6を構成している。そのため、キャリア8は、一対の軸受4(4a,4b)によって、ケースに回転可能に支持されているといえる。なお、オイルシール2aが、支持部材26と第1プレート6aの間に配置されている。また、オイルシール2bが、支持部材28と第2プレート6cの間に配置されている。オイルシール2(2a,2b)によって、歯車伝動装置100内の潤滑剤が歯車伝動装置100の外部に漏れることを防止している。
クランクシャフト14は、一対の円錐ころ軸受8によって、キャリア6に回転可能に支持されている。クランクシャフト14は、入力歯車32と2個の偏心体12を備えている。2個の偏心体12の各々の偏心方向は、クランクシャフト14の回転軸30に対して対称である。2個の偏心体12は、一対の円錐ころ軸受8の間に配置されている。入力歯車32は、一対の円錐ころ軸受8の外側に配置されている。なお、図3に示すように、歯車伝動装置100は、3個のクランクシャフト14を備えている。各々のクランクシャフト14は、軸線34の周りに等間隔に配置されている。
外歯歯車18が、円筒ころ軸受16を介して各々の偏心体12に係合している。外歯歯車18は、クランクシャフト14の回転に伴って、軸線34の周りを偏心回転する。各々の外歯歯車18は、軸線34に対して対称に偏心している。外歯歯車18の径方向端部において、2個の外歯歯車18の合計の厚み(軸線34方向の長さ)は、内歯ピン20の軸方向長さよりも厚い。
入力歯車32には、モータ(図示省略)の出力歯車36が噛み合っている。入力歯車32にモータのトルクが伝達されると、クランクシャフト14が回転軸30の周りを回転する。クランクシャフト14が回転すると、偏心体12が回転軸30の周りを偏心回転する。偏心体12の偏心回転に伴って、外歯歯車18が、内歯歯車24と噛み合いながら偏心回転する。外歯歯車18は、軸線34の周りを偏心回転する。外歯歯車18の歯数と内歯歯車24の歯数(内歯ピン20の数)は異なる。そのため、外歯歯車18が偏心回転すると、外歯歯車18と内歯歯車24の歯数差に応じて、内歯歯車24が、外歯歯車18に対して自転する。
外歯歯車18は、クランクシャフト14を介してキャリア6に支持されている。また、内歯歯車24は、内歯部材(ケースの一部)22の内周に形成されている。よって、外歯歯車18が偏心回転すると、キャリア6がケースに対して相対回転する。なお、キャリア6が歯車伝動装置100の出力部を構成している場合、キャリア6が軸線34の周りを回転する。支持部材(ケース)26が歯車伝動装置100の出力部を構成している場合、ケースが軸線34の周りを回転する。すなわち、軸線34は、キャリア6の回転軸でもあり、ケースの回転軸でもある。
歯車伝動装置100の利点を説明する。上記したように、位置決め部22b、22cが、ボルト孔(貫通孔26a,22a及び28a)よりも径方向外側に設けられている。そのため、キャリア6から支持部材26,28に加わる力が、ボルト孔よりも内側の内歯部材22に作用しにくい。内歯部材22のボルト孔よりも内側は、内歯歯車24を構成している部分である。キャリア6から支持部材26、28に加わる力が内歯部材22の内側部分に直接作用する場合、内歯歯車24の変形を防止するために、内歯部材22の厚みを厚くすることが必要である。歯車伝動装置100は、キャリア6から支持部材26、28に加わる力が内歯部材22の内側部分に直接作用しないので、内歯部材22の厚みを薄くすることができ、径方向のサイズを小さくすることができる。
歯車伝動装置100の他の利点を説明する。図1及び図2に示しているように、内歯ピン20の軸方向長さが、内歯部材22の軸方向長さと等しい。例えば上記した従来の歯車伝動装置のように支持部材の内周に突出部を設け、その突出部を内歯部材の内周に接触させて支持部材と内歯部材の位置決めを行う場合、内歯ピンの軸方向長さを内歯部材の軸方向長さより短くすることが必要である。また、従来の歯車伝動装置は、内歯ピンの軸方向長さが短くなることに伴い、外歯歯車の厚みが薄くなる。歯車伝動装置100は、内歯ピン20の軸方向長さを内歯部材22の軸方向長さより短くする必要がないので、外歯歯車18の厚みを厚くすることができる。外歯歯車18の厚みを厚くすることにより、外歯歯車19と内歯歯車24の噛み合い面積が大きくなり、大きなトルクを出力することができる。
(第2実施例)
図4及び図5を参照し、歯車伝動装置200について説明する。歯車伝動装置200は、歯車伝動装置100の変形例である。歯車伝動装置200について、歯車伝動装置100と同じ部品には同じ符号又は下二桁が同じ符号を付すことにより説明を省略することがある。歯車伝動装置200は、位置決め部の構造が歯車伝動装置100と異なる。
歯車伝動装置200は、貫通孔226aを備える支持部材226と、貫通孔222aを備えるとともに内歯歯車224を構成する内歯部材222と、貫通孔228aを備える支持部材228を備えている。すなわち、歯車伝動装置200は、ケースの構造が歯車伝動装置100と異なる。貫通孔226a,222a及び228aは、連通している。なお、歯車伝動装置200では、支持部材228と第2プレート6cの間にオイルシールが配置されていない(図1,2も参照)。
支持部材226と支持部材228は、外径が等しい。支持部材226,228の外径は、内歯部材222の外径よりも大きい。また、支持部材226,228の径方向端部に、軸線34に向けて延びる第1突出部226b、228bが設けられている。さらに、支持部材226,228の軸線34方向の端部に、軸線34に沿って延びる第2突出部226c,228cが設けられている。第2突出部226c,228cは、内歯部材222の軸線34方向の両端部を囲っており、内歯部材222の外周面に接触している。すなわち、第2突出部226c、228cによって、内歯部材222の両端部が支持されている。第2突出部226b、228cは、位置決め部の一例である。歯車伝動装置200の場合、キャリア6から支持部材226,228の径方向に力が加わっても、その力が内歯部材222の外周側に加わることも抑制することができる。
上記したように、歯車伝動装置100,200は、径方向端部に位置決め部(突出部22b,22c,226c及び228c)が設けられている。しかしながら、本明細書で開示する技術は、位置決め部を径方向端部以外の位置に設ける歯車伝動装置にも適用することができる。図3を参照し、位置決め部を設けることが可能な位置について説明する。
上記したように、図3は、第2プレート6cを矢印A1方向に観察したものである。仮想線50は、貫通孔(ボルト孔)28aの軸線34に近い側(径方向内側)の端部に接する円を示している。支持部材と内歯部材の位置決め部は、仮想線50よりも径方向外側であれば、任意の位置に設けることができる。例えば、貫通孔28a,28a間に位置決め部を設ける場合、軸線34方向における内歯部材の22の端面に支持部材26,28に向けて延びる突出部を設け、その突出部に対応する支持部材26,28の端面に溝を設け、突出部を溝に挿入してもよい。また、軸線34方向における支持部材26,28の端面に内歯部材の22向けて延びる突出部を設け、その突出部に対応する内歯部材の22の端面に溝を設け、突出部を溝に挿入してもよい。
なお、歯車伝動装置の内部から潤滑剤等が流出することを防止するために、支持部材と内歯部材が接触する面に、シール剤を塗布してもよい。また、仮想線50の内側において、支持部材及び/又は内歯部材にOリングを配置するためのOリング溝が形成されていてもよい。ボルト孔28a(仮想線50)よりも内側で支持部材と内歯部材の間にOリングを配置することにより、潤滑剤等の流出をより確実に防止することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
6:キャリア
18:外歯歯車
22:内歯部材
22a:ボルト孔
22b:位置決め部
22c:位置決め部
24:内歯歯車
26:支持部材
26a:ボルト孔
28:支持部材
28a:ボルト孔
34:回転軸
100:歯車伝動装置

Claims (4)

  1. 内周に内歯歯車が設けられている内歯部材と、
    内歯歯車の歯数と異なる歯数を有しているとともに、内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する外歯歯車と、
    外歯歯車を支持しており、内歯部材に対して回転可能なキャリアと、
    キャリアの回転軸方向において内歯部材の両側に配置されているとともに、キャリアを回転可能に支持している支持部材と、を備えており、
    内歯部材と支持部材に、両者を固定するボルトが通過するボルト孔が設けられており、
    ボルト孔は、前記回転軸に沿って延びているとともに、前記回転軸の周りに複数設けられており、
    内歯部材と支持部材の径方向の位置決めを行う位置決め部が、前記径方向において前記回転軸側に位置するボルト孔の端部を結んだ円よりも前記径方向の外側に設けられている歯車伝動装置。
  2. 前記位置決め部が、内歯部材の径方向端部に設けられている請求項1に記載の歯車伝動装置。
  3. 支持部材の径方向端部が内歯部材の径方向端部より外側に位置しており、
    支持部材の径方向端部に、内歯部材に向けて延びているとともに、内歯部材の端部に接触する突出部が設けられている請求項2に記載の歯車伝動装置。
  4. 支持部材の材料が、内歯部材の材料よりも強度が強い請求項1から3のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
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