JP5875876B2 - 歯車伝動装置 - Google Patents

歯車伝動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5875876B2
JP5875876B2 JP2012009055A JP2012009055A JP5875876B2 JP 5875876 B2 JP5875876 B2 JP 5875876B2 JP 2012009055 A JP2012009055 A JP 2012009055A JP 2012009055 A JP2012009055 A JP 2012009055A JP 5875876 B2 JP5875876 B2 JP 5875876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear transmission
gear
carrier
bearing
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012009055A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013148161A (ja
Inventor
真哉 廣瀬
真哉 廣瀬
善和 堤
善和 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to JP2012009055A priority Critical patent/JP5875876B2/ja
Priority to PCT/JP2013/050431 priority patent/WO2013108717A1/ja
Priority to TW102101805A priority patent/TWI560379B/zh
Publication of JP2013148161A publication Critical patent/JP2013148161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5875876B2 publication Critical patent/JP5875876B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/54Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C23/00Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
    • F16C23/06Ball or roller bearings
    • F16C23/08Ball or roller bearings self-adjusting
    • F16C23/082Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface
    • F16C23/086Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface forming a track for rolling elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/22Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
    • F16C19/34Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
    • F16C19/36Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/32Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear
    • F16H2001/323Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion in which the central axis of the gearing lies inside the periphery of an orbital gear comprising eccentric crankshafts driving or driven by a gearing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Description

本明細書は歯車伝動装置に関する技術を開示する。
外歯歯車が内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する歯車伝動装置が知られており、その一例が特許文献1及び2に開示されている。特許文献1及び2の歯車伝動装置では、内歯歯車がケースの内周に形成されており、外歯歯車がキャリアに支持されている。キャリアは、ケースに支持されている。キャリアは、クランクシャフトを有している。外歯歯車は、クランクシャフトの偏心体に係合して偏心回転する。外歯歯車の歯数は、内歯歯車の歯数と相違している。そのため、外歯歯車が内歯歯車と噛み合いながら偏心回転すると、キャリアがケースに対して回転する。特許文献1の歯車伝動装置では、キャリアは、アンギュラ玉軸受を介してケースに支持されている。また、特許文献2の歯車伝動装置では、キャリアは、アンギュラころ軸受を介してケースに支持されている。
特開2010−156430号公報 特開2010−159774号公報
上記したような歯車伝動装置は、大きな出力トルクが要求される分野で使用されることが多い。そのため、キャリアとケースの間に配置される軸受に大きな力が作用する。特許文献1の歯車伝動装置の場合、転動体が玉なので、転動体とレースの接触面積が小さい。その結果、大きな力に耐えることができず、耐久性に優れた歯車伝動装置を実現することができない。
特許文献2の歯車伝動装置の場合、転動体は、円筒状であるとともに歯車伝動装置の軸線に対して斜めに配置されている。そのため、転動体の軸方向において、レースの直径が位置毎に異なる。すなわち、レースの直径は、転動体の軸方向において、歯車伝動装置の外側に向かうに従って大きくなる。転動体がレースを一周するときに、転動体の転走距離が位置毎に異なるので、転動体とレースの間にすべりが発生する。このすべりによって、転動体の回転軸が本来の軸方向から傾き、転動体を軸方向に移動させる力が発生する。この現象により、キャリアとケースが相対回転すると、転動体の軸方向に沿って、転動体を歯車伝動装置の外側へ移動させる力が作用する。その結果、転動体が軸方向へ移動することを規制する部品が必要となり、歯車伝動装置の構造が複雑になる。本明細書は、簡単な構造で、耐久性に優れた歯車伝動装置を提供する。
本明細書が開示する歯車伝動装置は、ケースと、一対の軸受と、キャリアと、クランクシャフトと、外歯歯車を備えている。ケースの内周には、内歯歯車が形成されている。キャリアは、一対の軸受を介して内歯歯車と同軸にケースに支持されている。クランクシャフトは、キャリアに支持されている。また、クランクシャフトは偏心体を有する。外歯歯車は、クランクシャフトの偏心体に係合しており、内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する。この歯車伝動装置では、上記一対の軸受の夫々が、内歯歯車の軸線方向において、内歯歯車の外側に夫々配置されている。また、上記一対の軸受の夫々は、内周面に円弧状の窪みが一巡して形成されているアウターレースと、外周面に円弧状の窪みが一巡して形成されているインナーレースと、アウターレースとインナーレースの間に配置されている複数の球面ころによって構成されている。上記一対の軸受は、軸受中心軸を含む断面において、一方の軸受の球面ころの回転軸線の延長線と他方の軸受の球面ころの回転軸線の延長線が、一対の軸受の間で交わるように配置されている。
まず、本明細書で用いる用語について説明する。「円弧状の窪みが一巡して形成されている」とは、アウター(インナー)レースを軸受中心軸に沿ったいずれの断面で観察しても、内周面(外周面)に円弧が現れる形態のことを意味する。軸受中心軸は、内歯歯車の軸線に等しい。また、「球面ころ」とは、転動体の回転軸に沿った断面を観察したときに、回転軸の両端を円弧でつないだ形状が現れるものを意味する。別言すると、転動体の回転軸に直交する断面を観察したときに、いずれの断面も円となり、転動体の回転軸方向の中心に向かうに従って、円の直径が大きくなる形態を意味する。「球面ころ」は、「凸面ころ」と呼ばれることもある。なお、本明細書では、ケースとキャリアの間に配置されている軸受を「主軸受」と称することがある。
上記の歯車伝動装置によると、アンギュラ玉軸受を用いた歯車伝動装置と比較して、転動体(球面ころ)とレースの接触面積を増大することができる。そのため、キャリアとケースの間で作用する大きな力に耐えることができる。また、アウター(インナー)レースの内周面(外周面)に円弧が形成されているので、転動体の軸方向に沿って転動体を歯車伝動装置の外側に移動させる力が作用しても、転動体の移動が規制される。なお、上記したように、一対の軸受は、軸受中心軸を含む断面において、一方の軸受の球面ころの回転軸線の延長線と他方の軸受の球面ころの回転軸線の延長線が、一対の軸受の間で交わるように配置されている。よって、アキシャル方向とラジアル方向の双方において、キャリアとケースの相対移動が規制される。上記歯車伝動装置は、従来の歯車伝動装置よりも、簡単な構造で、耐久性を向上させることができる。
第1実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 第1実施例の歯車伝動装置について、主軸受の拡大断面図を示す。 第2実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)球面ころとインナーレースの接触角が、30度以上で60度以下であることが好ましい。この範囲であれば、アキシャル荷重とラジアル荷重の両方を、バランスよく負担することができる。なお、「球面ころとインナーレースの接触角」とは、軸受中心軸に直交する面と、球面ころからインナーレースに加えられる力の向きを示す直線によって形成される角度のことを意味する。
(特徴2)ケースとキャリアの相対的な回転速度が100rpm以下であることが好ましい。主軸受の温度上昇が抑制されるので、主軸受に大きな予圧を加えることができる。
(特徴3)球面ころの回転軸に沿った断面を観察したときに、球面ころの円弧の中心が、球面ころの外側に位置していることが好ましい。主軸受のサイズが小さくなるので、小型の歯車伝動装置を実現することができる。
(第1実施例)
図1は、歯車伝動装置100の断面図を示す。歯車伝動装置100は、外歯歯車24が内歯歯車28と噛み合いながら偏心回転するタイプの減速装置である。具体的には、歯車伝動装置100は、外歯歯車24と内歯歯車28の歯数差を利用し、クランクシャフト14に伝達されたトルクを増大して(回転を減速して)キャリア8から出力する。別言すると、外歯歯車24と内歯歯車28の歯数差を利用し、キャリア8をケース38に対して回転させる。以下、歯車伝動装置100の基本構造について簡単に説明する。
歯車伝動装置100は、ケース38とキャリア8とクランクシャフト14と外歯歯車24を備えている。内歯歯車28は、ケース38と、ケース38の内周に配置されている複数の内歯ピン26で構成されている。ケース38とキャリア8の間に一対の主軸受2(2X,2Y)が配置されている。キャリア8は、一対の主軸受2を介して、内歯歯車28と同軸にケース38に支持されている。軸線36が、キャリア8及び内歯歯車28の軸線である。なお、主軸受2の軸受中心軸は、軸線36に等しい。主軸受2の詳細については後述する。
ケース38の内周面には、径方向に延びるフランジ38aが形成されている。本明細書でいう「径方向」とは、軸線36に直交する方向を意味する。キャリア8は、第1プレート8aと第2プレート8cで構成されている。第1プレート8aから第2プレート8cに向けて柱状部8bが延びており、柱状部8bと第2プレート8cが固定されている。第1プレート8aの端部には、径方向に延びる第1フランジ8dが形成されている。また、第2プレート8cの端部には、径方向に延びる第2フランジ8eが形成されている。第1プレート8aとケース38の間にオイルシール4が配置されている。オイルシール4は、歯車伝動装置100の内部に注入された潤滑剤等が歯車伝動装置100の外部に漏れることを防止している。
キャリア8は、クランクシャフト14と外歯歯車24を支持している。クランクシャフト14は、一対の円錐ころ軸受12によって、キャリア8に支持されている。クランクシャフト14の軸線34は、軸線36に平行である。すなわち、クランクシャフト14は、軸線36からオフセットした位置で、軸線36に平行に延びている。クランクシャフト14は、偏心体18と入力歯車32を備えている。偏心体18は、円筒ころ軸受22を介して、外歯歯車24に係合している。外歯歯車24は、クランクシャフト14を介してキャリア8に支持されている。なお、キャリア8の柱状部8bが、外歯歯車24の貫通孔24aを通過している。貫通孔24aの内壁と柱状部8bの間には、隙間が確保されている。
モータ(図示省略)のトルクが入力歯車32に伝達されると、クランクシャフト14が回転する。偏心体18は、クランクシャフト14の回転に伴って、軸線34に対して偏心回転する。外歯歯車24は、偏心体18の偏心回転に伴って、内歯歯車28と噛み合いながら偏心回転する。外歯歯車24の歯数と内歯歯車28の歯数(内歯ピン26の数)は異なる。上記したように、外歯歯車24はキャリア8に支持されており、内歯歯車28はケース38の内周面に形成されている。よって、外歯歯車24が偏心回転すると、外歯歯車24と内歯歯車28の歯数差に応じて、キャリア8がケース38に対して回転する。歯車伝動装置100では、キャリア8とケース38の相対的な回転速度が、100rpm以下に調整されている。
主軸受2Xの球面ころの回転軸線40Xの延長線と、主軸受2Yの球面ころの回転軸線40Yの延長線とが、主軸受2Xと主軸受2Yの間で交わっている。このような配置により、アキシャル方向及びラジアル方向において、キャリア8とケース38の相対移動を規制することができる。すなわち、主軸受2は、アキシャル荷重及びラジアル荷重の双方を負担することができる。なお、歯車伝動装置100では、軸線36方向から観察した回転軸線40Xと回転軸線40Yの交点が、主軸受2の径方向内側に位置している。回転軸線40Xと回転軸線40Yの交点が主軸受2の径方向外側に位置するように、主軸受2X,2Yを配置してもよい。
図2を参照し、主軸受2について詳細に説明する。図2は、第1プレート8aとケース38の間に配置されている主軸受2Xを示す。なお、主軸受2Y(図1を参照)の構造は、主軸受2Xの構造と同一である。よって、主軸受2Xについてのみ説明し、主軸受2Yの説明は省略する。
主軸受2は、アウターレース56と、インナーレース50と、球面ころ54と、リテーナ52を備えている。複数の球面ころ54が、アウターレース56とインナーレース50の間に配置されている。リテーナ52は、球面ころ54同士が接触することを防止している。なお、リテーナ52は、ケース38及びキャリア8に接触していない。別言すると、リテーナ52とケース38の間、及び、リテーナ52とキャリア8の間には隙間が確保されている。歯車伝動装置100の駆動中も、リテーナ52は、ケース38及びキャリア8に接触しない。
アウターレース56の内周面56aには、円弧状の窪みが一巡して形成されている。アウターレース56の外周面56bは、ケース38に嵌合している。アウターレース56の軸受中心軸36方向(図1を参照)の端面56cは、フランジ38aに接している。インナーレース50の外周面50bには、円弧状の窪みが一巡して形成されている。インナーレース50の内周面50aは、キャリア8の第1プレート8aに嵌合している。インナーレース50の軸受中心軸36方向の端面50cは、第1プレート8aの第1フランジ8dに接している。球面ころ54の転動面54a、アウターレース56の内周面56a及びインナーレース50の外周面50bの曲率は、ほぼ等しい。なお、主軸受2Yでは、インナーレース50の軸受中心軸36方向の端面が、第2プレート8cの第2フランジ8eに接している(図1を参照)。
歯車伝動装置100では、主軸受2に対して、ラジアル容量(Cr)の10〜50%の予圧を加える。一般的な機械に使用される軸受の場合、軸受に対して、ラジアル容量(Cr)の3〜5%程度の予圧を加える。すなわち、歯車伝動装置100では、一般的な軸受の使用方法に比べ、大きな予圧を加える。上記したように、キャリア8とケース38の相対的な回転速度が100rpm以下に調整されているので、歯車伝動装置100が駆動しているときに、主軸受2の発熱が抑制される。そのため、歯車伝動装置100は、大きな予圧を主軸受に加えることができ、高い剛性を得ることができる。なお、インナーレース50の端面50cとキャリア8の第1フランジ8dとの間にスペーサを配置し、主軸受2の予圧を調整してもよい。
主軸受2の利点を説明する。上記したように、主軸受2は、内周面56aに円弧状の窪みが形成されているアウターレース56と、外周面50bに円弧状の窪みが形成されているインナーレース50と、球面ころ54を備えている。そのため、主軸受2の場合、転動体(球面ころ)とレース(アウターレース及びインナーレース)の接触面積が、従来の玉軸受(例えばアンギュラ玉軸受)よりも広い。主軸受2を使用することにより、歯車伝動装置の耐久性を向上させることができる。
また、歯車伝動装置100の駆動中は、球面ころ54に、球面ころ54の回転軸線40X(40Y)に沿って歯車伝動装置100の外側へ移動させる力が作用する。しかしながら、円弧状の窪みがアウターレース56及びインナーレース50に形成されているので、球面ころ54の移動が規制される。歯車伝動装置100は、従来のころ軸受(例えばアンギュラころ軸受)のように、転動体の移動を規制する構造を必要としない。また、上記したように、リテーナ52がケース38及びキャリア8に接触しないので、球面ころ54の回転が妨げられることがない。歯車伝動装置100は、従来の歯車伝動装置と比較して、簡単な構造で、高い耐久性を実現することができる。
図1に軸受中心軸36に直交する面を示す破線6aと、球面ころ54からインナーレース50(図2も参照)に加えられる力の向きを示す破線6bを示している。歯車伝動装置100では、破線6a,6bの間の角度、すなわち、球面ころ54とインナーレース50の接触角Thがおよそ40度である。以下、球面ころ54とインナーレース50の接触角Thを、単に接触角Thと呼ぶ。歯車伝動装置100の場合、接触角Thは、30度〜60度の間に調整されていることが好ましい。接触角Thが30度未満の場合、アキシャル方向に加わる力に充分に耐えることができず、歯車伝動装置の耐久性が低下する。また、接触角Thが60度を超える場合、ラジアル方向に加わる力に充分に耐えることができず、歯車伝動装置の耐久性が低下する。接触角Thが30度以上で60度以下の範囲であれば、耐久性に優れた歯車伝動装置を実現することができる。
図2に示すように、球面ころ54の円弧の中心58が、球面ころ54の外側に位置している。このような球面ころ54を使用することにより、球面ころとインナー球面ころの幅(回転軸に直交する方向の長さ)を短くすることができる。球面ころ52とレース(アウターレース56及びインナーレース50)との接触面積を維持したまま、小型の歯車伝動装置100を実現することができる。
(第2実施例)
歯車伝動装置200について説明する。図2に、歯車伝動装置200の断面図を示す。歯車伝動装置200は歯車伝動装置100の変形例であり、歯車伝動装置100と同じ部品には、同じ符号又は下二桁が同じ符号を付すことにより説明を省略することがある。
歯車伝動装置200では、クランクシャフト214が、内歯歯車228と同軸に配置されている。すなわち、クランクシャフト214の軸線234が、内歯歯車228の軸線236に一致している。クランクシャフト214は、一対の深溝玉軸受212によって、キャリア208に支持されている。クランクシャフト214は、円筒ころ軸受222を介して、外歯歯車224に係合している。
キャリア208の柱状部208bが、外歯歯車224の貫通孔224aを通過している。柱状部208bは、円柱状である。トルクピン230が、柱状部208bに固定されているとともに、貫通孔224aの内壁に接している。トルクは、トルクピン230と貫通孔224aの内壁の接点で、外歯歯車224からキャリア208に伝達される。
歯車伝動装置200では、キャリア208の外周に、円弧状の窪み250が一巡して形成されている。キャリア208の窪み250が、主軸受202のインナーレースを兼ねている。そのため、主軸受202を構成する部品が、歯車伝動装置100よりも少ない。なお、この技術は、歯車伝動装置100に適用することもできる。すなわち、歯車伝動装置100においても、キャリア8の外周に円弧状の窪みを一巡して形成し、キャリアをインナーレースとして使用してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:一対の軸受(主軸受)
8:キャリア
14:クランクシャフト
18:偏心体
24:外歯歯車
28:内歯歯車
38:ケース
50:インナーレース
54:球面ころ
56:アウターレース

Claims (2)

  1. 内周に内歯歯車が形成されているケースと、
    一対の軸受と、
    前記一対の軸受を介して内歯歯車と同軸にケースに支持されているキャリアと、
    キャリアに支持されているとともに、偏心体を有するクランクシャフトと、
    偏心体に係合しており、内歯歯車の歯数と異なる歯数を有しているとともに内歯歯車と噛み合いながら偏心回転する外歯歯車と、を備えており、
    前記一対の軸受の夫々は、
    内歯歯車の軸線方向において、ラジアル容量に対して10%以上50%以下の予圧が加えられた状態で内歯歯車の外側に夫々配置されており、
    内周面に円弧状の窪みが一巡して形成されているアウターレースと、外周面に円弧状の窪みが一巡して形成されているインナーレースと、アウターレースとインナーレースの間に配置されている複数の球面ころによって構成されており、
    軸受中心軸を含む断面において、一方の軸受の球面ころの回転軸線の延長線と他方の軸受の球面ころの回転軸線の延長線が、一対の軸受の間で交わるように配置されていることを特徴とする歯車伝動装置。
  2. 球面ころとインナーレースの接触角が、30度以上で60度以下であることを特徴とする請求項1に記載の歯車伝動装置。
JP2012009055A 2012-01-19 2012-01-19 歯車伝動装置 Active JP5875876B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012009055A JP5875876B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 歯車伝動装置
PCT/JP2013/050431 WO2013108717A1 (ja) 2012-01-19 2013-01-11 歯車伝動装置
TW102101805A TWI560379B (en) 2012-01-19 2013-01-17 Gear transmission device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012009055A JP5875876B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 歯車伝動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013148161A JP2013148161A (ja) 2013-08-01
JP5875876B2 true JP5875876B2 (ja) 2016-03-02

Family

ID=48799143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012009055A Active JP5875876B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 歯車伝動装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5875876B2 (ja)
TW (1) TWI560379B (ja)
WO (1) WO2013108717A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108884866B (zh) * 2016-03-30 2020-08-25 谐波传动系统有限公司 组合式圆筒滚子轴承
CN107559388A (zh) * 2016-06-30 2018-01-09 兄弟工业株式会社 减速器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339985A (ja) * 2001-05-11 2002-11-27 Nsk Ltd ころ軸受
JP2003148478A (ja) * 2001-11-13 2003-05-21 Nsk Ltd 転がり軸受
JP2007333048A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Nsk Ltd 軸受装置
DE102007021523A1 (de) * 2007-02-23 2008-08-28 Jacob, Werner Wälzlager
JP2009257481A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Nsk Ltd 車輪支持用軸受ユニット
JP5536341B2 (ja) * 2009-01-06 2014-07-02 住友重機械工業株式会社 減速装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013108717A1 (ja) 2013-07-25
TWI560379B (en) 2016-12-01
JP2013148161A (ja) 2013-08-01
TW201333345A (zh) 2013-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10161480B2 (en) Eccentric oscillating speed reducer
JP5626076B2 (ja) 無段変速機及び無段変速機の組立方法
US8814737B2 (en) Wheel driving device
JP5845045B2 (ja) 歯車伝動装置
JP6194241B2 (ja) 歯車伝動装置
JP6285728B2 (ja) 歯車伝動装置
EP2700834B1 (en) Rolling bearing with dynamic pressure generating grooves formed in a raceway of a bearing ring
JP5875876B2 (ja) 歯車伝動装置
JP5552359B2 (ja) 減速装置
TWI753118B (zh) 滾子齒輪凸輪機構
JP5636887B2 (ja) タンデムアンギュラ型玉軸受
JP5927773B2 (ja) タンデムアンギュラ型玉軸受
JP2015148242A (ja) 車両用動力伝達装置
JP5970990B2 (ja) 遊星ロ−ラ型動力伝達装置
JP6744244B2 (ja) 差動減速機
JPWO2006112378A1 (ja) 円筒ころ軸受
JP6535447B2 (ja) 歯車伝動装置
JP2005061431A (ja) 玉軸受
TWI820817B (zh) 共軛凸輪式減速機
JP7367351B2 (ja) 多段遊星ローラ式動力伝達装置
JP2012013207A (ja) トリポード型等速ジョイント
JP2012197911A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2011231831A (ja) ラジアルニードル軸受用保持器及びラジアルニードル軸受
JP2011241860A (ja) 保持器付転がり軸受
JP2012127451A (ja) ダイナミックダンパ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5875876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250