JP6194241B2 - 歯車伝動装置 - Google Patents

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Description

本明細書は、歯車伝動装置に関する技術を開示する。
偏心回転する偏心回転歯車と、偏心回転歯車に噛み合っているとともに偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有している自転歯車を備える歯車伝動装置が知られている。このような歯車伝動装置では、クランクシャフトを利用して、偏心回転歯車を偏心回転させる。偏心回転歯車には貫通孔が設けられており、クランクシャフトには偏心部が設けられている。その偏心部が、偏心回転歯車の貫通孔内に配置される。偏心部と貫通孔の間には、軸受(以下、第1軸受と称す)が配置される。特許文献1の歯車伝動装置では、クランクシャフトのシャフト部にワッシャを取り付け、第1軸受が軸方向に移動することを規制している。
特開平5−180278号公報
特許文献1の歯車伝動装置では、ワッシャが、クランクシャフトのシャフト部に取り付けられている。すなわち、ワッシャは、シャフト部と同軸に取り付けられており、偏心部と同軸に取り付けられていない。そのため、クランクシャフトを軸方向から観察すると、ワッシャが偏心部の外側に突出する長さが、偏心部の周方向の位置によって異なる。第1軸受が軸方向に移動することを規制するためには、ワッシャの外周を偏心部の外周より外側に位置させることが必要である。ワッシャと偏心部が同軸でないので、ワッシャの外周を偏心部の外周より外側に位置させるためには、ワッシャの外径を大きくすることが必要である。しかしながら、ワッシャの外径を大きくすると、ワッシャの一部が第1軸受の外周の外側にまで突出し、ワッシャが他の部品と干渉することが起こり得る。反対に、ワッシャが第1軸受の外周の外側に突出しないようにワッシャの外径を調節すると、ワッシャが偏心部の外周の外側に突出しない範囲が広くなる。その結果、ワッシャが、第1軸受の移動を規制することができなくなることが起こり得る。本明細書は、上記課題を解決するものであり、より確実に第1軸受の軸方向への移動を規制する技術を開示する。
本明細書で開示する歯車伝動装置は、クランクシャフトと、偏心回転歯車と、自転歯車を備えている。偏心回転歯車は、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転する。自転歯車は、偏心回転歯車と噛み合っており、偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有している。クランクシャフトは、シャフト部と、第1偏心部と、第2偏心部を備えている。第1偏心部は、シャフト部の中間に設けられているとともに偏心回転歯車と係合している。第2偏心部は、シャフト部と第1偏心部の間に設けられている。本明細書で開示する歯車伝動装置では、第1偏心部の第1回転軸がシャフト部の回転軸から第1距離オフセットしており、第2偏心部の第2回転軸がシャフト部の回転軸から第2距離オフセットしており、第2距離が第1距離より小さい。
上記の歯車伝動装置によると、第2偏心部にワッシャを取り付けることにより、ワッシャを、シャフト部の回転軸及び第1偏心部の回転軸(第1回転軸)の双方からオフセットさせることができる。より具体的には、ワッシャを、シャフト部に対する第1偏心部の偏心量より小さい偏心量で、クランクシャフトに取り付けることができる。シャフト部にワッシャを取り付ける場合と比較して、ワッシャのサイズ(外径)を小さく維持しながら、ワッシャが第1偏心部の外周の外側に突出する範囲を広く確保することができる。
なお、第2偏心部をシャフト部の回転軸から第1偏心部と同じだけオフセットさせれば(第2距離を第1距離と同一にすれば)、ワッシャが第1偏心部の外周の外側に突出する長さが、第1偏心部の周方向で等しくなる。そのため、ワッシャのサイズをさらに小さくすることが期待できる。しかしながら、第2距離を第1距離と同一にする(第2偏心部を第1偏心部と同軸にする)と、シャフト部に対するワッシャの偏心量が大きくなる。その結果、ワッシャの移動を規制する(ワッシャを第2偏心部に留めておく)部品がワッシャに接触しなくなることが起こり得る。ワッシャが軸方向に移動すると、結果として、第1軸受の軸方向への移動を規制することができない。上記の歯車伝動装置は、第2距離を第1距離より小さくすることにより、より確実に第1軸受の軸方向への移動を規制することができる。
実施例の歯車伝動装置の断面図を示す。 図1の破線IIで囲った部分の拡大断面図を示す。 実施例の歯車伝動装置の特徴を説明するための図を示す。 従来の歯車伝動装置の特徴を説明するための図を示す。 比較例の歯車伝動装置の特徴を説明するための図を示す。
以下、本明細書で開示する歯車伝動装置の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
歯車伝動装置は、クランクシャフトと偏心回転歯車と自転歯車を備えている。偏心回転歯車は、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転してよい。自転歯車は、偏心回転歯車と噛み合っており、偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有していてよい。偏心回転歯車が外歯歯車であり、自転歯車が内歯歯車であってよい。あるいは、偏心回転歯車が内歯歯車であり、自転歯車が外歯歯車であってよい。偏心回転歯車が外歯歯車である場合、内歯歯車に対して相対回転するキャリアを備えていてよい。外歯歯車の径方向の外側を囲うケースが内歯歯車を兼ねていてよい。この場合、クランクシャフトは、キャリアに回転可能に支持されていてよい。クランクシャフトのシャフト部が、軸受を介してキャリアに支持されていてよい。偏心回転歯車が内歯歯車である場合、内歯歯車の径方向の外側を囲うケースを備えていてよい。この場合、クランクシャフトは、ケースに回転可能に支持されていてよい。クランクシャフトのシャフト部が、軸受を介してケースに支持されていてよい。
クランクシャフトは、シャフト部と第1偏心部と第2偏心部を有していてよい。第1偏心部は、シャフト部の中間に設けられていてよい。換言すると、シャフト部は、第1偏心部から、クランクシャフトの軸方向の両方に延びていてよい。第1偏心部が、偏心回転歯車に係合していてよい。偏心回転歯車に貫通孔が形成されており、その貫通孔に、第1偏心部が軸受(第1軸受)を介して係合していてよい。すなわち、第1軸受が、第1偏心部と偏心回転歯車の間に配置されていてよい。第1軸受は、円筒ころ軸受であってよい。第1偏心部の第1回転軸は、シャフト部の回転軸から第1距離オフセットされていてよい。第1回転軸は、シャフト部の回転軸に平行に延びていてよい。クランクシャフトが回転すると、第1回転軸は、シャフト部の回転軸の周りを回転する。
第2偏心部は、シャフト部と第1偏心部の間に設けられていてよい。第2偏心部の第2回転軸は、シャフト部の回転軸から第2距離オフセットされていてよい。第2距離は、第
1距離と異なっていてよい。また、第2距離は、第1距離より小さくてよい。第2回転軸は、シャフト部の回転軸に平行に延びていてよい。クランクシャフトが回転すると、第2回転軸は、シャフト部の回転軸の周りを回転する。第2回転軸は、シャフト部の回転軸と第1回転軸の間に位置していてよい。すなわち、クランクシャフトを軸方向から観察したときに、シャフト部の回転軸、第1回転軸及び第2回転軸が、一本の直線上に並んでいてよい。換言すると、シャフト部に対する第2偏心部の偏心方向は、第1偏心部の偏心方向と同じでよい。
第2偏心部の径は、シャフト部の径より大きく、第1偏心部の径より小さくてよい。また、クランクシャフトを軸方向から観察したときに、第1偏心部の外周が第2偏心部の外周より外側に位置していてよい。また、第2偏心部の外周がシャフト部の外周より外側に位置していてよい。第2偏心部の外周は、一部がシャフト部の外周より外側に位置しており、他の一部がシャフト部の外周と重複していてよい。なお、以下の記載では、「クランクシャフトを軸方向から観察する」ことを、「平面視する」と称することがある。
第2偏心部に、リング部材が取り付けられていてよい。クランクシャフトを平面視したときに、リング部材の外周が第1偏心部の外周より外側に位置していてよい。この場合、リング部材の外周は、全周において第1偏心部の外周より外側に位置していてもよいし、一部が第1偏心部の外周より外側に位置していてもよい。また、平面視したときに、リング部材が、上記第1軸受とオーバーラップしていてよい。この場合、リング部材は、周方向の全周おいて第1軸受とオーバーラップしていてもよいし、周方向の一部が第1軸受とオーバーラップしていてもよい。
シャフト部に、内輪と転動体と外輪を備える第2軸受が取り付けられていてよい。クランクシャフトは、第2軸受を介して、上記キャリア又はケースに支持されていてよい。第2軸受は、クランクシャフトがアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制するタイプの軸受であってよい。なお、そのような軸受として、円錐ころ軸受,アンギュラころ軸受,アンギュラ玉軸受等を用いることができる。平面視したときに、第2軸受の内輪の外周が、第2偏心部の外周より外側に位置していてよい。この場合、第2軸受の内輪は、周方向の全周において第2偏心部の外周より外側に位置していてもよいし、周方向の一部が第2偏心部の外周より外側に位置していてもよい。また、第2軸受の内輪が、上記リング部材に接していてよい。
図1を参照し、歯車伝動装置100について説明する。なお、以下の説明では、機能が実質的に同じ部品について、参照番号に付しているアルファベットの記号を省略して説明することがある。歯車伝動装置100は、内歯歯車40とキャリア2とクランクシャフト4と外歯歯車14を備えている。内歯歯車40は自転歯車の一例であり、外歯歯車14は偏心回転歯車の一例である。内歯歯車40は、ケース38と複数の内歯ピン36を備えている。ケース38は、外歯歯車14の径方向の外側を囲っている。内歯ピン36は、円柱状であり、ケース38の内周面に配置されている。キャリア2は、一対の軸受34によって、ケース38に回転可能に支持されている。一対の軸受34は、キャリア2がケース38に対してアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制している。歯車伝動装置100では、一対の軸受34としてアンギュラ玉軸受を用いている。内歯ピン36は、一対の軸受34の間に配置されている。
キャリア2は、第1プレート2aと第2プレート2cを備えている。第1プレート2aは、柱状部2bを備えている。柱状部2bは、第1プレート2aから第2プレート2cに向けて延びており、第2プレート2cに固定されている。クランクシャフト4は、一対の軸受8(8a,8b)によって、キャリア2に回転可能に支持されている。軸受8aが第1プレート2aに取り付けられており、軸受8bが第2プレート2cに取り付けられている。一対の軸受8は、クランクシャフト4がキャリア2に対してアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制している。歯車伝動装置100では、一対の軸受8としてアンギュラころ軸受を用いている。一対の軸受8は、第2軸受の一例である。以下、第2軸受8(8a,8b)と称することがある。第2軸受8の詳細については後述する。
クランクシャフト4は、2個の第1偏心部18(18a,18b)を備えている。第1偏心部18は、シャフト部6(6a,6b)の中間に設けられている。シャフト部6が、一対の第2軸受8によって、キャリア2に支持されている。第1偏心部18aは、軸受16aを介して外歯歯車14aに係合している。第1偏心部18bは、軸受16bを介して外歯歯車14bに係合している。歯車伝動装置100では、軸受16(16a,16b)として、円筒ころ軸受を用いている。軸受16は、第1軸受の一例である。以下の説明では、第1軸受16(16a,16b)と称することがある。第1軸受16aは、ワッシャ12a及び第1偏心部18bによって、軸方向に移動することが規制されている。ワッシャ12aは、リング部材の一例である。第1軸受16bは、ワッシャ12b及び第1偏心部18aよって、軸方向に移動することが規制されている。第1軸受16の詳細については後述する。
シャフト部6bに、入力歯車22が固定されている。入力歯車22は、一対の第2軸受8の外側でシャフト部6bに固定されている。入力歯車22には、モータ(図示省略)のトルクが伝達される。入力歯車22にモータのトルクが伝達されると、クランクシャフト4が回転軸30の周りを回転する。クランクシャフト4が回転すると、第1偏心部18が回転軸30の周りを偏心回転する。第1偏心部18の偏心回転に伴って、外歯歯車14が、内歯歯車40と噛み合いながら偏心回転する。外歯歯車14は、歯車伝動装置100の軸線32の周りを偏心回転する。第1偏心部18aと第1偏心部18bは、回転軸30に対して対称に偏心している。そのため、外歯歯車14aと外歯歯車14bは、軸線32の周りを対称に偏心回転する。
図2を参照し、クランクシャフト4について詳細に説明する。なお、以下の説明では、シャフト部6a及び第1偏心部18aの周囲の構造について説明する。シャフト部6b及び第1偏心部18bの周囲の構造については、シャフト部6a及び第1偏心部18aの周囲の構造と実質的に同一であるため説明を省略する。
図2に示すように、クランクシャフト4は、シャフト部6aと、第1偏心部18と、第2偏心部62を有している。第1偏心部18の回転軸64は、シャフト部6の回転軸30から距離A1オフセットしている。第2偏心部62の回転軸66も、シャフト部6の回転軸30から距離A2オフセットしている。回転軸30に対する回転軸66のオフセット量(距離A2)は、回転軸30に対する回転軸64のオフセット量(距離A1)より小さい。第2偏心部62は、軸方向(回転軸30が延びる方向)において、シャフト部6aと第1偏心部18の間に設けられている。第1偏心部18は、外歯歯車14の貫通孔14h内に配置されている。第1偏心部18には第1軸受16が取り付けられている。第1軸受16は、第1偏心部18の外周に嵌め込まれている。第1偏心部18は、第1軸受16を介して外歯歯車14に係合している。第1軸受16は、リテーナ58と複数の円筒ころ60を備えている。
第2軸受8が、シャフト部6とキャリア2の間に配置されている。第2軸受8は、内輪50と、転動体(円筒ころ)52と、外輪54を備えている。内輪50は、シャフト部6aに取り付けられている。具体的には、内輪50は、シャフト部6aの外周6sに嵌め込まれている。外輪54は、キャリア2に取り付けられている。キャリア2にストッパ56が取り付けられており、第2軸受8aの外輪54に接している。ストッパ56は、外輪54が回転軸30方向の外側(第1偏心部18が存在する側とは反対側)に移動することを規制している。
転動体52は、内輪50と外輪54の間に配置されている。転動体52の回転軸は、シャフト部6の回転軸30に対して傾いている。より具体的には、転動体52の回転軸は、クランクシャフト4の回転軸30方向の内側(第1偏心部18が存在する側)から外側に向かうに従って、回転軸30に近づくように傾いている。一対の第2軸受8a,8bは、クランクシャフト4を回転軸30方向に圧縮する予圧を加えている(図1も参照)。第2軸受8は、クランクシャフト4がアキシャル方向及びラジアル方向に移動することを規制している。
ワッシャ12aが、第2偏心部62の外周62sに取り付けられている。ワッシャ12の厚みは、第2偏心部62の厚みとほぼ等しい。ワッシャ12は、第1偏心部18と内輪50の間に配置されている。第1偏心部18と内輪50によって、ワッシャ12が軸方向に移動することが規制されている。ワッシャ12aの外径は、第1偏心部18の外径よりも大きい。また、クランクシャフト4を回転軸30方向から観察すると、ワッシャ12の外周12sの全周が、第1偏心部18の外周18sより外側に位置する。また、ワッシャ12の外周12sの全周が、第1軸受16の外周16sより内側に位置する。
図3は、クランクシャフト4を回転軸30方向から観察(平面視)したときの、シャフト部6,第1偏心部18,第2偏心部62,第1軸受16及びワッシャ12の位置を示す図である。なお、第1軸受16については、詳細な図示は省略し、存在範囲のみを示している。図2,3から明らかなように、回転軸64及び66は、回転軸30に平行に延びている。また、回転軸66は、回転軸30と回転軸64を結ぶ直線上に位置している。(図3)すなわち、第1偏心部18と第2偏心部62は、シャフト部6に対する偏心方向が同じであり、第2偏心部62のシャフト部6に対する偏心量は、第1偏心部18のシャフト部6に対する偏心量より小さい。
図3に示すように、ワッシャ12の外周12sは、全周に亘って、第1偏心部18の外周18sの外側に位置している。ワッシャ12は、全周に亘って、第1軸受16とオーバーラップしている。具体的には、ワッシャ12は、周方向の全周に亘って、第1軸受16のリテーナ58とオーバーラップしている(図2も参照)。ワッシャ12は、第1軸受16(リテーナ58)の周方向の全周に接触し、第1軸受16が軸方向に移動することを規制することができる。また、ワッシャ12の外周12sは、第1軸受16の外周16sより内側に位置している。すなわち、平面視したときに、ワッシャ12は、外歯歯車14とオーバーラップしていない。(干渉しない。)
第2偏心部62の外径は、シャフト部6の外径より大きい。また、第2偏心部62の外周62sのほぼ全体が、シャフト部6の外周6sより外側に位置している。換言すると、平面視したときに、外周62sの一部が、外周6sと重複している。第2偏心部62の外径は、第1偏心部18の外径より小さい。また、第2偏心部62の外周62sの全体が、第1偏心部18の外周18sより内側に位置している。そのため、ワッシャ12を第2偏心部62に取り付けたときに、ワッシャ12の周方向の全周が第1偏心部18に接する。なお、第2軸受8の内輪50は、周方向の全周において第2偏心部62の外周62sの外側に位置している。そのため、内輪50の周方向の全周がワッシャ12に接する。
歯車伝動装置100の動作について説明する。モータ(図示省略)のトルクが入力歯車22に伝達されると、クランクシャフト4が回転軸30の周りを回転する。クランクシャフト4の回転に伴って、第1偏心部18が回転軸30の周りを偏心回転する。例えば、第1偏心部18aの場合、第1偏心部18aの回転軸64が、回転軸30の周りを公転する。第1偏心体18の偏心回転に伴って、外歯歯車14が、内歯歯車40と噛み合いながら、回転軸32の周りを偏心回転する。外歯歯車14の歯数と内歯歯車40の歯数(内歯ピン36の数)は異なる。そのため、外歯歯車14が偏心回転すると、外歯歯車14と内歯歯車40の歯数差に応じて、外歯歯車14を支持しているキャリア2が、内歯歯車40(ケース38)に対して回転する。回転軸32は、キャリア2の回転軸でもある。
歯車伝動装置100の駆動中に、第1軸受16が軸方向(回転軸30方向)に移動しようとすると、第1軸受16のリテーナ58がワッシャ12に接触する。そのため、第1軸受16が歯車伝動装置100の駆動中に軸方向に移動することを規制することができる。なお、ワッシャ12には第2軸受8の内輪50が接触している。また、上記したように、第2軸受8は、クランクシャフト4を回転軸30方向に圧縮する予圧を加えている。そのため、ワッシャ12には、内輪50によって、第1偏心部18に押し付ける力が加えられている。そのため、第1軸受16からワッシャ12に力が加わっても、ワッシャ12が軸方向に移動することが規制されている。
図2〜図5を参照し、歯車伝動装置100の利点を説明する。なお、図4及び図5は、クランクシャフト104,204の一部を示している。図4及び図5は、図2に示した範囲に対応する。クランクシャフト104,204について、クランクシャフト4と実質的に同じ部品には同一又は下二桁が同一の参照番号を付すことにより、説明を省略することがある。
上記したように、クランクシャフト4は、第1偏心部18と第2偏心部62を備えている。そして、第1偏心部18の回転軸64の回転軸30からのオフセット量と、第2偏心部62の回転軸66の回転軸30からのオフセット量は異なる。その結果、(1)ワッシャと他の部品(例えば外歯歯車)の干渉を抑制することができ、(2)ワッシャが第1軸受の軸方向への移動を規制し易く、(3)第2軸受の内輪がワッシャの軸方向への移動を規制し易いという利点が得られる(図2,3を参照)。すなわち、ワッシャと他の部品の干渉を抑制しながら、第1軸受が軸方向に移動することを確実に規制することができる。
図4に示すクランクシャフト104は、第2偏心部162の回転軸がシャフト部6の回転軸30と同軸である。また、第2偏心部162の径が、シャフト部6の径と等しい。換言すると、クランクシャフト104は、第2偏心部が設けられておらず、ワッシャ112がシャフト部6に取り付けている。クランクシャフト104の場合、第1軸受16がワッシャ112によって十分に押えられないので、第1軸受16の軸方向への移動を十分に規制することができない。すなわち、上記(2)の利点を得ることができない。
なお、ワッシャ112の径を大きくすれば、第1軸受16の軸方向への移動を規制することができる。しかしながら、その場合、ワッシャ112の一部が第1軸受16の外周16sより外側に位置し、上記(1)の利点を得ることが困難になる。また、図示は省略するが、第2偏心部162の径をシャフト部6の径より大きくしても、ワッシャ112の内径が小さくなるだけであり、上記(2)の利点を得ることができない。
図5に示すクランクシャフト204は、第2偏心部226の回転軸がシャフト部6の回転軸30と同軸である。クランクシャフト204の場合、上記(3)の利点が得られない。結果的に、クランクシャフト204も、第1軸受16の軸方向への移動を十分に規制することができない。特に、第1偏心部18の偏心量(回転軸30に対する回転軸64のオフセット量)が大きくなると、第2偏心部226の径が大きくなり、上記(3)と利点がさらに得られにくくなる。
上記実施例では、第2軸受8の内輪50がワッシャ12の全周に接しており、ワッシャ12が第1軸受16(リテーナ58)の全周に接している。しかしながら、第2軸受8の内輪50の周方向の一部がワッシャ12に接していなくてもよい。また、ワッシャ12が第1軸受16の周方向の一部に接してなくてもよい。重要なことは、クランクシャフトに2種の偏心部(偏心回転歯車に係合している第1偏心部,第2偏心部)が設けられており、第2偏心部がシャフト部と第1偏心部の間に位置しており、クランクシャフトの回転軸に対する第2偏心部の偏心量が第1偏心部の偏心量より小さいことである。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
4:クランクシャフト
6:シャフト部
14:偏心回転歯車(外歯歯車)
18:第1偏心部
40:自転歯車(内歯歯車)
62:第2偏心部
64:第1回転軸
66:第2回転軸
100:歯車伝動装置

Claims (5)

  1. クランクシャフトと、
    クランクシャフトの回転に伴って偏心回転する偏心回転歯車と、
    偏心回転歯車と噛み合っており、偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有している自転歯車と、を備えており、
    クランクシャフトは、シャフト部と、シャフト部の中間に設けられているとともに偏心回転歯車と係合している第1偏心部と、シャフト部と第1偏心部の間に設けられている第2偏心部と、を有しており、
    第2偏心部に、第1偏心部と偏心回転歯車の間に配置される第1軸受の移動を規制するためのリング部材が取り付けられており、
    第1偏心部の第1回転軸は、シャフト部の回転軸から第1距離オフセットしており、
    第2偏心部の第2回転軸は、シャフト部の回転軸から第2距離オフセットしており、
    第2距離が、第1距離より小さい歯車伝動装置。
  2. ランクシャフトを軸方向から観察したときに、リング部材の外周が第1偏心部の外周より外側に位置している請求項1に記載の歯車伝動装置。
  3. リング部材の外周は、全周において第1偏心部の外周より外側に位置している請求項2に記載の歯車伝動装置。
  4. 第1偏心部と偏心回転歯車の間に第1軸受が配置されており
    クランクシャフトを軸方向から観察したときに、リング部材が、周方向の全周において第1軸受とオーバーラップしている請求項3に記載の歯車伝動装置。
  5. 前記シャフト部に、内輪と転動体と外輪を備える第2軸受が取り付けられており、
    クランクシャフトを軸方向から観察したときに、第2軸受の内輪が、周方向の全周において第2偏心部の外周より外側に位置している請求項1から4のいずれか一項に記載の歯車伝動装置。
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