JP5966708B2 - 自動二輪車用エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車用エンジンのブリーザ装置に関する。
従来から自動二輪車用エンジンに設けられたブリーザ装置が知られている。ブリーザ装置は、所定容量のラビリンス構造を有し、ピストンの往復運動やブローバイガスの漏出にともなうクランクケース内の圧力変動を緩和させる。
ところで、自動二輪車用エンジンの懸架部に配置されたブリーザ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−67336号公報
従来のブリーザ装置が適用されるエンジンは、クランクシャフトの回転中心線に交差する方向にクランクケースの分割面を有する。つまり、従来のブリーザ装置が適用されるエンジンは、エンジンの幅方向(クランクシャフトの中心線方向)へ分割可能な一対のクランクケース右半体とクランクケース左半体とを備える。また、このエンジンは単気筒エンジンである。
一方、多気筒エンジンは、クランクシャフトの回転中心線を通る分割面を有し、エンジンの上下方向(クランクシャフトの中心線に直交する方向)へ分割可能な一対のクランクケース上半体とクランクケース下半体とを備える場合がある。
つまり多気筒エンジンは、左右に分割可能なクランクケースに設けられる従来のブリーザ装置を適用することはできない。
そこで、本発明は、多気筒エンジン、特に並列多気筒エンジンに適用可能な自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置は、クランクシャフトを前半部に収容しトランスミッション装置を後半部に収容するとともに前記クランクシャフトの回転中心線を通る分割面で組み合わされるエンジンケース上半体とエンジンケース下半体とを有するエンジンケースと、前記エンジンケース上半体に固定されて並列に並ぶ複数のシリンダボアを有するシリンダブロックと、前記エンジンケース下半体の左右いずれかの側面から突出する前記トランスミッション装置のドライブシャフトと、前記エンジンケース下半体の後端上部に設けられて前記分割面近傍に配置される上部エンジン懸架部と、前記エンジンケース下半体の後端下部に設けられて前記ドライブシャフトよりも反シリンダブロック側に配置される下部エンジン懸架部と、前記上部エンジン懸架部内に設けられて前記エンジンケース内のブローバイガスを気液分離するブリーザ室と、前記エンジンケース上半体に一体で設けられて前記上部エンジン懸架部と協働して前記ブリーザ室を仕切る蓋部と、を備え、前記ブリーザ室は、前記トランスミッション装置よりも後方に配置されている。
本発明によれば、多気筒エンジン、特に並列多気筒エンジンに適用可能な自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を適用する自動二輪車を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す縦断面図。 本発明の実施形態に係るエンジンのロアーケース、クランクシャフト、トランスミッション装置を示す斜視図。 本発明の実施形態に係るエンジンのロアーケース、クランクシャフト、トランスミッション装置を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す断面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す断面図。
本発明に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を適用する自動二輪車を示す左側面図である。
なお、本実施形態において、前後、上下、左右の表現は、自動二輪車1に乗車するライダーを基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、車両の前後に延びる車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置される前輪5と、前輪5を回転自在に支持するステアリング機構6と、車体フレーム2の後方に配置される後輪7と、車体フレーム2の後方に延びて後輪7を回転自在に支持するスイングアーム8と、車体中央下部に配置される内燃機関としてのエンジン9と、エンジン9の運転を制御するエンジン制御モジュール11と、を備える。
車体フレーム2は、所謂ツインスパータイプである。車体フレーム2は、その前端頂部にあるステアリングヘッドパイプ12と、ステアリングヘッドパイプ12の直後で左右へ分岐し後方へ延びる左右一対のメインフレーム13と、左右それぞれのメインフレーム13の後端部に接続して後上方へなだらかに延びる左右一対のシートレール15と、を備える。
ステアリングヘッドパイプ12はステアリング機構6の回転中心であり、ステアリング機構6を車体フレーム2に支える。
左右のメインフレーム13は、ステアリングヘッドパイプ12の直後で左右に分岐してエンジン9の横幅と同程度に拡開するとともに、後方へなだらかに下る長尺な直線部分と、直線部分に連接しかつ下方へ延びる短尺な直線部分と、を備える。左右のメインフレーム13は、長尺な直線部分の下方かつ短尺な直線部分の前方に配置されるエンジン9を抱え込むように懸架する。
左右のメインフレーム13は、長尺な直線部分の前半部の上部にエアクリーナボックス16を支え、長尺な直線部分の後半部の上部に燃料タンク17を支え、短尺な直線部分の間に車幅方向へ延びるピボット軸18を支える。ピボット軸18は、スイングアーム8を支える揺動中心である。
エンジン9は、例えば4サイクル並列多気筒エンジン、具体的には並列4気筒エンジンである。エンジン9は、前輪5の後方かつメインフレーム13の下部に配置されて、自動二輪車1の中央下部を占める。
ステアリング機構6は、ステアリング機構6の回転中心としてステアリングヘッドパイプ12を貫くステアリングシャフト(図示省略)と、上下に延びる左右一対のフロントフォーク19と、それぞれのフロントフォーク19の上端近傍に固定されて左右側方の外側へ延びる左右一対のハンドルバー21と、を備える。
ハンドルバー21は、ライダーが握るハンドルグリップ22を備える。右側のハンドルグリップ22は、スロットルグリップ22aである。
スイングアーム8は、後輪7を上下揺動自在に支持する。リアクッションユニット23は、スイングアーム8と車体フレーム2との間に介在して後輪7から車体フレーム2に伝わる力を緩衝する。
後輪7は、ドリブンスプロケット25を備える。ドライブチェーン26は、ドリブンスプロケット25に巻掛かり、エンジン9から後輪7へ駆動力を伝達する。
また、自動二輪車1は、車両の少なくとも一部、例えば、前部から中央下部にかけて車体を覆う流線形のカウリング27を備える。カウリング27は、自動二輪車1の走行中の空気抵抗を低減するとともに、走行風圧からライダーを保護する。カウリング27は、車両の前部を覆うフロントカバー28と、エンジン9の側方を覆う左右一対のサイドカバー29と、を備える。さらに、自動二輪車1は、エアクリーナボックス16および燃料タンク17を覆うエアクリーナカバー30と、シート31と、車両の後部を覆うリアカバー32と、を備える。
次に、本実施形態に係るエンジン9について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す左側面図である。
図3は、本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す縦断面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係るエンジン9は、エンジンケース33と、シリンダブロック34と、シリンダヘッド35と、ヘッドカバー36と、オイルパン37と、を備える。
なお、図3はエンジン9の左側から2つめのシリンダボア38の中心線を略含む断面を示す図である。
エンジンケース33ではクランクケースとミッションケースとが一体化されている。エンジンケース33の前半部分はクランクケースに相当し、エンジンケース33の後半部分はミッションケースに相当する。エンジンケース33は、クランクシャフト39を前半部に収容し、トランスミッション装置40を後半部に収容する。クランクシャフト39を収容する空間をクランク室41と呼ぶ。トランスミッション装置40を収容する空間をミッション室42と呼ぶ。
また、エンジンケース33は、エンジンケース上半体としてのアッパーケース43と、エンジンケース下半体としてのロアーケース45と、を備える。アッパーケース43とロアーケース45とは分割面33aで組み合わされる。分割面33aはクランクシャフト39の回転中心線を通る。
クランクシャフト39は、分割面33aでアッパーケース43とロアーケース45との間に挟み込まれて回転自在に支持される。クランクシャフト39は、分割面33aとシリンダボア38の中心線の延長線とが交わる位置またはその近傍にある。クランクシャフト39の回転中心線はエンジン9の幅方向を向く。
トランスミッション装置40は、カウンタシャフト46と、ドライブシャフト47と、シフト機構48と、を備える。
カウンタシャフト46、ドライブシャフト47の回転中心線はクランクシャフト39の回転中心線に対して平行に配置される。
カウンタシャフト46は、分割面33aを通る回転中心線を有してクランクシャフト39とドライブシャフト47との間で動力を伝達する。
ドライブシャフト47は、カウンタシャフト46の下方(若干、斜め後ろ下方)に位置する。ドライブシャフト47はロアーケース45の左右いずれか一方の側面(本実施形態においては左側面)から突出する。ロアーケース45の外側にあるドライブシャフト47の端部にはドライブスプロケット49が固定される。ドライブスプロケット49は、ドライブチェーン26に巻掛かり後輪7へ動力を伝える。
シフト機構48は、ミッション室42の前寄り、クランク室41の近傍に配置される。シフト機構48は、シフターフォークシャフト51と、シフターフォーク52と、シフトドラム53と、を備える。
シフターフォークシャフト51はロアーケース45に収容されてクランクシャフト39とカウンタシャフト46との間に配置される。
シフターフォーク52は複数あり、シフターフォークシャフト51からカウンタシャフト46またはドライブシャフト47へ向かって延びる。
シフトドラム53はアッパーケース43に収容されて、クランクシャフト39とドライブシャフト47とを隔てる領域Aに配置される。またシフトドラム53はカウンタシャフト46の上方に配置される。
さらに、エンジンケース33は、エンジン9を車体フレーム2に懸架させる複数のブラケット55、56を備える。
ブラケット55は、上部エンジン懸架部であり、ロアーケース45の後端上部に設けられて分割面33a近傍に配置される。ブラケット55は、後端の突出端部に配置されてブラケット55を車体フレーム2に固定するボス57を備える。ブラケット55は、その側面視において後ろ斜め上方へ延び、ボス57に向かって先細る楔形状を呈する。
ブラケット56は、下部エンジン懸架部であり、ロアーケース45の後端下部に設けられてドライブシャフト47よりも反シリンダブロック34側に配置される。
ブラケット55およびブラケット56は、それぞれドライブシャフト47が配置される箇所から突出端へ向かって延びる。また、ブラケット55およびブラケット56は、V文字状に開く。ブラケット55とブラケット56との谷の部分にはスイングアーム8のピボット軸18が配置される。
そして、本実施形態に係るエンジン9のブリーザ装置61は、ブラケット55内に設けられてエンジンケース33内のブローバイガスを気液分離するブリーザ室62と、アッパーケース43に一体で設けられてブラケット55と協働してブリーザ室62を仕切る蓋部63と、を備える。
また、ブリーザ装置61は、蓋部63、つまりブリーザ室62の天井壁にブローバイガスから分離された気体成分をエアクリーナボックス16へ導く気体出口65を有する。
ブリーザ室62は、前下がりに勾配する底面を有する。
シリンダブロック34は、アッパーケース43の上部前半部に固定され、直立よりやや頂部側(ヘッドカバー36側)を前傾させている。シリンダブロック34はエンジン9の幅方向へ並列に並ぶ複数のシリンダボア38を有する。シリンダボア38はピストン(図示省略)をエンジンケース33に対して遠近方向へ摺動自在に収容する。
シリンダヘッド35は、シリンダボア38の上方を塞ぎ、ピストンとの間に燃焼室(図示省略)を仕切る。エンジン9は、燃焼室内で混合気を周期的に燃焼させることによってピストンを往復運動させる。
オイルパン37は、ロアーケース45の下部に設けられる。
図4および図5は、本発明の実施形態に係るエンジンのロアーケース、クランクシャフト、トランスミッション装置を示す斜視図である。
図4は右斜め前方から示す図であり、図5は右斜め後方から示す図である。
図4および図5に示すように、本実施形態に係るエンジン9は、左右いずれか他方の側部(本実施形態においては右側部)にクラッチ機構66を収納するクラッチ室67を備える。クラッチ室67は、クランク室41およびミッション室42の右側方に跨がる。ミッション室42およびクランク室41はクラッチ室67を介して通じている。
なお、図5および図4はロアーケース45のみ図示しているが、クラッチ室67はアッパーケース43に渡る。
クランクシャフト39はクラッチ室67を横断して延びる。クランクシャフト39はクラッチ室67内の部分にプライマリードライブギヤ68を回転一体に備える。プライマリードライブギヤ68はクランクシャフト39からカウンタシャフト46へ動力を伝達する。
カウンタシャフト46はクラッチ室67内に突出する。カウンタシャフト46はクラッチ室67内に配置される端部(本実施形態においては右端部)にクラッチ機構66を支持する。また、カウンタシャフト46は、プライマリードライブギヤ68に噛み合うプライマリードリブンギヤ69を貫いて回転自在に支持する。
クラッチ機構66は、プライマリードリブンギヤ69を回転一体に支持する。クラッチ機構66は、カウンタシャフト46に対してプライマリードリブンギヤ69を回転自在化または回転一体化し、クランクシャフト39とカウンタシャフト46との間の動力の遮断または伝達を切り替える。
トランスミッション装置40は所謂ドグクラッチ式マニュアルトランスミッションである。トランスミッション装置40は、ドライブシャフト47およびカウンタシャフト46のそれぞれに設けられて互いに噛み合わされる複数の変速歯車対71を備える。
トランスミッション装置40のシフトドラム53は、複数の変速歯車対71からドライブシャフト47とカウンタシャフト46との間で動力を伝える一の変速歯車対71を選択的に切り替える。
ブリーザ装置61のブリーザ室62は、右内壁面からエンジン9の幅方向に延びるリブ72を備える。リブ72はブリーザ室62内にラビリンス構造を構成する。ブリーザ室62は、ブローバイガスがラビリンスの経路を通過する過程でブローバイガスを液体成分(オイル)と気体成分に分離する。
図6は、図5のVI−VI線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係るブリーザ装置61は、ブリーザ室62とクラッチ室67とを接続し、クラッチ室67内のブローバイガスをブリーザ室62へ導入するブローバイガス導入口73を有する。
ブローバイガス導入口73はブリーザ室62の底壁面よりも高い位置、具体的にはアッパーケース43、より詳しくはブリーザ室62とクラッチ室67とを仕切る隔壁に設けられる。
ブリーザ室62は上下左右を壁で閉じられている。
クラッチ室67はエンジンケース33の他方の側面(本実施形態においては右側面)に固定されるクラッチカバー74で閉じられる。
図7は、図5のVII−VII線において、本発明の実施形態に係る自動二輪車用エンジンのブリーザ装置を示す断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係るブリーザ装置61は、ブリーザ室62とクランク室41とを接続し、ブリーザ室62内でブローバイガスから分離された液体成分(オイル)をオイルパン37に送るオイル戻し通路75を有する。
オイル戻し通路75はロアーケース45に設けられる。オイル戻し通路75はエンジン9を自動二輪車1に搭載する際にブリーザ室62中、最も低くなる位置からミッション室42の下方を通過し、クランク室41の下部、オイルパン37の近傍へ接続される。オイル戻し通路75はブリーザ室62に開口している部分が最も高く、クランク室41の下部に開口している部分が最も低い。
このように、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、クランクシャフト39の回転中心線を通る分割面33aで組み合わされるエンジンケース33と、ロアーケース45とアッパーケース43との分割面33a近傍に配置されるブラケット55と、ブラケット55内に設けられるブリーザ室62と、アッパーケース43に設けられる蓋部63と、を備える。これによって、ブリーザ装置61は、左右に分割可能なクランクケースに設けられる従来のブリーザ装置を適用することが難しい並列多気筒エンジンに対して、エンジン9を構成する他の部分、部品、部材に影響を受けず、十分な容積を確保して高い気液分離能力を持つことができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、上下左右を壁で閉じたブリーザ室62をミッション室42からボス57の間に配置するため、ブラケット55の剛性を高めることができる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、ロアーケース45の側面に突出するドライブシャフト47を備える。これによって、エンジン9は、ドライブシャフト47に作用するエンジン9の駆動力(具体的には、ドライブチェーン26の張力の反力)を部材の分割面(例えば分割面33a)で支持する必要が無くなる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、アッパーケース43とロアーケース45とを組み合わせることでブリーザ室62を区画することが可能であり、部品点数の削減や、組立作業の軽減を実現し、コスト低減を図ることができる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、クランクシャフト39とドライブシャフト47とを隔てる領域Aにシフトドラム53を配置するため、ドライブシャフト47よりも後方にブリーザ室62を区画することが可能であり、エンジン9の小型化に寄与できる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、アッパーケース43にシフトドラム53を納めているので、クランクシャフト39とドライブシャフト47とをさらに近づけやすく、エンジン9の小型化により寄与できる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、ドライブシャフト47が配置される箇所から突出端へ向かって延びるブラケット55、56を備えるため、ドライブチェーン26の張力の反力を車体フレーム2へ効率的に伝達し、エンジン9を支えることができる。
したがって、本実施形態に係る自動二輪車1用エンジン9のブリーザ装置61は、多気筒エンジン、特に並列多気筒エンジンに適用することが極めて容易である。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
5 前輪
6 ステアリング機構
7 後輪
8 スイングアーム
9 エンジン
11 エンジン制御モジュール
12 ステアリングヘッドパイプ
13 メインフレーム
15 シートレール
16 エアクリーナボックス
17 燃料タンク
18 ピボット軸
19 フロントフォーク
21 ハンドルバー
22 ハンドルグリップ
22a スロットルグリップ
23 リアクッションユニット
25 ドリブンスプロケット
26 ドライブチェーン
27 カウリング
28 フロントカバー
29 サイドカバー
30 エアクリーナカバー
31 シート
32 リアカバー
33 エンジンケース
33a 分割面
34 シリンダブロック
35 シリンダヘッド
36 ヘッドカバー
37 オイルパン
38 シリンダボア
39 クランクシャフト
40 トランスミッション装置
41 クランク室
42 ミッション室
43 アッパーケース
45 ロアーケース
46 カウンタシャフト
47 ドライブシャフト
48 シフト機構
49 ドライブスプロケット
51 シフターフォークシャフト
52 シフターフォーク
53 シフトドラム
55、56 ブラケット
57 ボス
61 ブリーザ装置
62 ブリーザ室
63 蓋部
65 気体出口
66 クラッチ機構
67 クラッチ室
68 プライマリードライブギヤ
69 プライマリードリブンギヤ
71 変速歯車対
72 リブ
73 ブローバイガス導入口
74 クラッチカバー
75 オイル戻し通路

Claims (4)

  1. クランクシャフトを前半部に収容しトランスミッション装置を後半部に収容するとともに前記クランクシャフトの回転中心線を通る分割面で組み合わされるエンジンケース上半体とエンジンケース下半体とを有するエンジンケースと、
    前記エンジンケース上半体に固定されて並列に並ぶ複数のシリンダボアを有するシリンダブロックと、
    前記エンジンケース下半体の左右いずれかの側面から突出する前記トランスミッション装置のドライブシャフトと、
    前記エンジンケース下半体の後端上部に設けられて前記分割面近傍に配置される上部エンジン懸架部と、
    前記エンジンケース下半体の後端下部に設けられて前記ドライブシャフトよりも反シリンダブロック側に配置される下部エンジン懸架部と、
    前記上部エンジン懸架部内に設けられて前記エンジンケース内のブローバイガスを気液分離するブリーザ室と、
    前記エンジンケース上半体に一体で設けられて前記上部エンジン懸架部と協働して前記ブリーザ室を仕切る蓋部と、を備え
    前記ブリーザ室は、前記トランスミッション装置よりも後方に配置されている自動二輪車用エンジンのブリーザ装置。
  2. 前記トランスミッション装置は、
    前記分割面を通る回転中心線を有して前記クランクシャフトと前記ドライブシャフトとの間で動力を伝達するカウンタシャフトと、
    前記ドライブシャフトおよび前記カウンタシャフトのそれぞれに設けられて互いに噛み合わされる複数の変速歯車対と、
    前記クランクシャフトと前記ドライブシャフトとを隔てる領域に配置されて前記複数の変速歯車対から前記ドライブシャフトと前記カウンタシャフトとの間で動力を伝える一の変速歯車対を選択的に切り替えるシフトドラムと、を備える請求項1に記載の自動二輪車用エンジンのブリーザ装置。
  3. 前記シフトドラムは前記エンジンケース上半体内に収容される請求項1または2に記載の自動二輪車用エンジンのブリーザ装置。
  4. 上部エンジン懸架部および下部エンジン懸架部は、それぞれ前記ドライブシャフトが配置される箇所から突出端へ向かって延びる請求項1から3のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジンのブリーザ装置。
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