JP2008308990A - エンジン、エンジンに取り付けられる蓋及びエンジンを備えた車両 - Google Patents

エンジン、エンジンに取り付けられる蓋及びエンジンを備えた車両 Download PDF

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Abstract

【課題】ブリーザ室を有するエンジンの小型化を図る。
【解決手段】エンジン2は、クランク軸28と、上バランサ軸40と、クランクケース21と、ブリーザ部材80とを備えている。上バランサ軸40は、クランク軸28の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置されている。クランクケース21は、クランク軸28と上バランサ軸40とを収納するクランク室23を有する。クランクケース21の上部には、上バランサ軸40をクランク室23内に挿入するための回転軸挿入口74が形成されている。ブリーザ部材80は、クランク室23に連通するブリーザ室84を有する。ブリーザ部材80は、平面視において、回転軸挿入口74内に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジン、エンジンに取り付けられる蓋及びエンジンを備えた車両に関する。
例えば、4サイクルエンジンでは、シリンダとピストンとの間から吹き抜けたブローバイガスと、ミスト状の潤滑オイルとの混合ガスがクランクケース内に充満する。従来、ブローバイガスから潤滑オイルを分離除去した後に、ブローバイガスを吸気系に戻して再燃焼させることが行われている。
例えば、特許文献1には、クランクケース内のガスから潤滑オイルを分離除去するブリーザ装置が設けられたエンジンが開示されている。図10に示すように、特許文献1に記載されたエンジン100は、クランク軸101が収納されるクランク室を区画形成するクランクケース102を備えている。クランクケース102は、上ケース103と、下ケース104とを備えている。
図11に示すように、上ケース103の天井壁には、図10に示すバランサ軸112の組み付け作業を行うためのバランサ軸用開口109と、シフトドラムの組み付け作業を行うためのシフトドラム用開口110とが形成されている。バランサ軸用開口109とシフトドラム用開口110とは、平面視において、前後方向に離間して形成されている。上ケース103の天井壁のバランサ軸用開口109とシフトドラム用開口110との間の部分には、隔壁106が形成されている。この隔壁106と、上ケース103の天井壁に取り付けられるブリーザカバー105(図10及び図12を参照)の内壁に形成された隔壁108とによってブリーザ室107が形成されている。
特許第2905462号公報
上述のように、特許文献1に記載されたエンジン100では、上ケース103の天井壁に、バランサ軸用開口109とシフトドラム用開口110とが形成されている。ブリーザ室107は、平面視において、バランサ軸用開口109とシフトドラム用開口110との間に形成されている。このため、エンジン100をコンパクト化することが困難である。特に、エンジン100のように、平面視において、バランサ軸用開口109と、シフトドラム用開口110と、ブリーザ室107とが前後方向に配列される場合は、エンジン100の前後方向の長さを短くするのが困難である。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブリーザ室を有するエンジンの小型化を図ることにある。
本発明に係るエンジンは、クランク軸と、回転軸と、クランクケースと、ブリーザ部材とを備えている。回転軸は、クランク軸の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置されている。クランクケースは、クランク軸と回転軸とを収納するクランク室を有する。クランクケースの上部には、回転軸をクランク室内に挿入するための挿入口が形成されている。ブリーザ部材は、クランク室に連通するブリーザ室を有する。ブリーザ部材は、平面視において、挿入口内に配置されている。
本発明に係る蓋は、クランク軸と、クランク軸の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置された回転軸と、クランク軸と回転軸とを収納するクランク室を有し、回転軸をクランク室内に挿入するための挿入口が上部に形成されたクランクケースとを備えたエンジンの挿入口に取り付けられる。本発明に係る蓋は、クランク室に連通するブリーザ室を有する。
本発明に係る車両は、クランク軸と、クランク軸の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置された回転軸と、クランク軸と回転軸とを収納するクランク室を有し、回転軸をクランク室内に挿入するための挿入口が上部に形成されたクランクケースと、クランク室に連通するブリーザ室を有するブリーザ部材とを有するエンジンを備えている。ブリーザ部材は、平面視において、挿入口内に配置されている。
本発明によれば、ブリーザ室を有するエンジンを小型化することができる。
以下、本発明を実施した好ましい実施形態の一例を、図1に示す自動二輪車1を例に挙げて説明する。尚、以下の説明において、前後左右の方向は、シート16に着座した乗員から視た方向をいうものとする。
(自動二輪車1の概略構造)
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム10を備えている。車体フレーム10は、ステアリングヘッドパイプ11を有する。ステアリングヘッドパイプ11は、自動二輪車1の前半部分において、下方に向かってやや斜め前方に延びている。ステアリングヘッドパイプ11の基端部には、ハンドル12が取り付けられている。一方、ステアリングヘッドパイプ11の先端部には、フロントフォーク13が接続されている。フロントフォーク13の先端部には、前輪14が回転自在に取り付けられている。本実施形態では、前輪14が従動輪を構成している。
車体フレーム10には、4サイクルエンジンであるエンジン2が懸架されている。エンジン2の上方には、エンジン2に供給されるオイルを溜めるオイルタンク3が配置されている。図3にも示すように、オイルタンク3の下端面3aは、略平面状に形成されている。オイルタンク3の下端面3aは、エンジン2のクランクケース21の直上に、クランクケース21に近接して配置されている。
車体フレーム10のエンジン2の上方には、燃料タンク15が配置されている。燃料タンク15の後方には、ライダーが着座するためのシート16が設けられている。
車体フレーム10の後端部には、リアアーム17が揺動自在に取り付けられている。リアアーム17の先端部には、駆動輪としての後輪18が回転可能に取り付けられている。後輪18は、図示しないドライブシャフトによって、エンジン2のドライブ軸46(図3も参照)と連結されている。これにより、エンジン2により生じた動力が後輪18に伝達され、後輪18が回転する。尚、ドライブシャフトに替えて、伝動ベルトや伝動チェーンなどを配置してもよい。
車体フレーム10の後端部には、回動可能なサイドスタンド4が取り付けられている。サイドスタンド4は、回転軸4aを中心として回動可能である。サイドスタンド4は、車幅方向に関して、自動二輪車1の中心よりも左側に取り付けられている。このため、サイドスタンド4を用いて、自動二輪車1を駐車した場合、自動二輪車1は、左に傾いた状態で静止する。
(エンジン2)
次に、本実施形態におけるエンジン2の構造について、図2、図3等を参照しながら詳細に説明する。図3に示すように、エンジン2は、クランク室23を区画形成するクランクケース21と、シリンダボディ22と、シリンダヘッド25と、ヘッドカバー30とを備えている。シリンダヘッド25は、シリンダボディ22の先端に取り付けられている。シリンダヘッド25の先端には、ヘッドカバー30が取り付けられている。
−シリンダ24の周辺構造−
シリンダボディ22は、クランクケース21の前半部から上方に向かって斜め前に向かってに延びている。シリンダボディ22の内部には、略円柱状のシリンダ24が区画形成されている。具体的に、本実施形態では、図2に示すように、シリンダボディ22に、2つのシリンダ24a、24bが形成されている。つまり、本実施形態では、エンジン2は、並列二気筒エンジンである。尚、以下の説明において、「2つのシリンダ24a、24b」を「シリンダ24」と総称することがある。
各シリンダ24a、24bは、クランク室23に開口している。各シリンダ24a、24b内には、シリンダ24の延びる方向に摺動可能なピストン27a、27bが配置されている。図3に示すように、このピストン27a、27b、シリンダボディ22及びシリンダヘッド25によって、2つの燃焼室36a、36bが区画形成されている。各燃焼室36a、36bには、吸気ポート37a、37b及び排気ポート38a、38bが開口している。燃料タンク15に溜められた燃料と、図1に示すエアクリーナー5から供給される空気とが混合された混合気は、吸気ポート37a、37bから各燃焼室36a、36bに供給される。排気ガスは、燃焼室36a、36bから、排気ポート38a、38bへと排出される。排気ポート38a、38bから排出された排気ガスは、図1に示すエギゾーストパイプ39を経由して自動二輪車1外へと排出される。
図3に示すように、各吸気ポート37a、37bには、吸気弁31a、31bが配置されている。各排気ポート38a、38bには排気弁32a、32bが配置されている。吸気弁31a、31bと排気弁32a、32bとは、それぞれ吸気カム軸33aと、排気カム軸33bとに接続されている。吸気カム軸33aと排気カム軸33bとは、図2に示すカムチェーン34によってクランク軸28の右端部と連結されている。これにより、クランク軸28の回転と共に、吸気カム軸33aと排気カム軸33bとが回転し、吸気弁31a、31bと排気弁32a、32bとが駆動される。
図2に示すように、各ピストン27a、27bは、コンロッド26a、26bの先端部に取り付けられている。コンロッド26a、26bの各基端部は、図示しないクランクピンによって、クランク軸28のクランクアーム部28a、28bに取り付けられている。これにより、クランク軸28の回転に伴って、ピストン27a、27bがシリンダ24a、24b内を往復運動する。
−クランク軸28及びバランサ軸40、41−
図2に示すように、クランク軸28は、車幅方向に延びている。クランク軸28は、軸受部35a、35bによって、クランクケース21に対して回転可能に支持されている。
−発電機63−
クランクケース21の左側には、発電機カバー64が取り付けられている(図4も参照)。図2に示すように、この発電機カバー64とクランクケース21の外側面とによって、発電機室65が区画形成されている。クランク軸28の左端部は、クランクケース21の左側壁に形成された開口21iを経由して、クランクケース21内から外方に突出しており、発電機室65にまで至っている。クランク軸28の左端部には、発電機室65において、発電機63が取り付けられている。発電機63は、インナ63aとアウタ63bとを備えている。インナ63aは、発電機カバー64に固定されている。一方、アウタ63bは、クランク軸28の左側端に固定されている。このため、アウタ63bは、インナ63aに対して回転可能である。クランク軸28が回転することで、アウタ63bがインナ63aに対して相対的に回転する。これにより、発電機63において発電が行われる。
図3に示すように、クランク軸28には、クランク軸28の軸心28d周りの重量偏差を低減するためのバランサ軸40、41が接続されている。図2、図3に示すように、バランサ軸40、41は、支持軸40h、41hと、支持軸40h、41hが挿通されたバランサ本体40b、41bとを備えている。バランサ本体40b、41bは、筒体40c、41cと、重錘部40d、41dとを備えている。重錘部40d、41dは、バランサ軸40、41の軸心周りに重量偏差を有している。重錘部40d、41dは、車幅方向に関して、クランク軸28のクランクアーム部28a、28bに位置している。
図2に示すように、車幅方向に関して、バランサ本体40bの中央部には、バランサ本体40bから半径方向に突出する位置決め部40eが形成されている。この位置決め部40eは、クランクケース21に対して固定された位置決め板対(図示せず)により形成されるガイド溝内に摺動可能に挿入されている。これにより、バランサ軸40は、バランサ軸40の軸方向に関して、位置決めされている。
図示は省略するが、車幅方向に関して、バランサ本体41bの中央部にも、バランサ本体41bから半径方向に突出する位置決め部が形成されている。この位置決め部も、クランクケース21に対して固定された位置決め板対(図示せず)により形成されるガイド溝内に摺動可能に挿入されている。これにより、バランサ軸41は、バランサ軸41の軸方向に関して、位置決めされている。
バランサ本体40bの左端部には、従動ギア40fが設けられている。一方、クランク軸28のクランク室23内に位置する部分の左端部には、バランサギア43が設けられている。従動ギア40fは、このバランサギア43と噛合している。これにより、バランサ軸40は、クランク軸28の回転に伴って、クランク軸28の回転方向とは反対方向に回転する。
図示は省略するが、バランサ本体41bの左端部にも、従動ギアが設けられている。この従動ギアも、バランサギア43と噛合している。これにより、バランサ軸41は、クランク軸28の回転に伴って、クランク軸28の回転方向とは反対方向に回転する。
バランサ軸40、41は、それぞれ車幅方向に延びるように配置されている。各バランサ軸40、41は、図示しない軸受を介して、クランクケース21に回転自在に支持されている。
図3に示すように、バランサ軸(上バランサ軸)40は、バランサ軸40の軸心40aがクランク軸28の軸心28dよりも上方に位置するように配置されている。バランサ軸(上バランサ軸)40は、バランサ軸40の軸心40aがクランク軸28の軸心28dよりも後方に位置するように配置されている。一方、バランサ軸(下バランサ軸)41は、バランサ軸41の軸心41aがクランク軸28の軸心28dよりも下方に位置するように配置されている。バランサ軸(下バランサ軸)41は、バランサ軸41の軸心41aがクランク軸28の軸心28dよりも前方に位置するように配置されている。
バランサ軸40、41は、バランサ軸40の軸心40aと、バランサ軸41の軸心41aとを通過する仮想の直線Lが、クランク軸28の軸心の付近を通過するように配置されていることが好ましい。そうすることで、クランク軸28の軸心28d周りの重量偏差をより効果的に低減することができる。具体的に、本実施形態では、仮想の直線Lは、クランク軸28の軸心28dよりも若干前方を通過している。
−クラッチ52及び変速機構50−
図2に示すように、クランクケース21の右側には、クラッチカバー66が取り付けられている(図4も参照)。このクラッチカバー66とクランクケースの外壁面とによって、クラッチ室67が区画形成されている。クランク軸28の右端部は、クランクケース21の右側壁に形成された開口21g(図6も参照)を経由してクラッチ室67にまで延びている。
図3に示すように、クランク軸28の後方斜め上には、車幅方向に延びるメイン軸45が配置されている。また、メイン軸45の後方斜め下には、車幅方向に延びるドライブ軸46が配置されている。このドライブ軸46とメイン軸45とによって変速機構50が構成されている。
具体的には、メイン軸45は、メイン軸45の軸心45bがクランク軸28の軸心28dよりも上方で、且つクランク軸28の軸心28dよりも後方に位置するように配置されている。ドライブ軸46は、ドライブ軸46の軸心46bが、メイン軸45の軸心45bよりも下方で、且つメイン軸45の軸心45bよりも若干後方に位置するように配置されている。本実施形態では、ドライブ軸46の軸心46bは、クランク軸28の軸心28dのほぼ真後ろに位置している。
図2に示すように、メイン軸45は、クランク室23内から、クランクケース21の右側壁に形成された開口21h(図6も参照)を経由してクラッチ室67にまで延びている。メイン軸45は、軸受47によりクランクケース21に回転自在に支持されている。メイン軸45のクランク室23内に位置する部分には、複数の変速歯車45aが形成されている。
メイン軸45の右端部には、クラッチ室67内において、湿式多板式のクラッチ52が装着されている。クラッチ52は、アウタ52aと、インナ52cとを備えている。アウタ52aは、メイン軸45に対して回転可能である。一方、インナ52cは、メイン軸45に固定されている。インナ52cは、メイン軸45と共に回転する。
アウタ52aには、アウタ52aと共に回転する複数のフリクションプレート52dが設けられている。各フリクションプレート52dは、メイン軸45の軸方向に変位可能である。一方、インナ52cには、インナ52cと共に回転する複数のクラッチプレート52eが設けられている。複数のフリクションプレート52dと複数のクラッチプレート52eとは、メイン軸45の軸方向に関して、交互に配置されている。つまり、フリクションプレート52dは、2枚のクラッチプレート52eの間に位置している。これらフリクションプレート52dとクラッチプレート52eとが、プレッシャプレート52fと付勢部材としてのばね52gとの作用により、相互に圧接されることにより、フリクションプレート52dとクラッチプレート52eとの間に摩擦力が発生する。これにより、アウタ52aの回転がインナ52cに伝達される。
アウタ52aには、アウタ52aと共に回転する減速大歯車52bが設けられている。この減速大歯車52bは、クランク軸28の減速小歯車28cに噛合している。このため、アウタ52aは、クランク軸28の回転に伴って回転する。アウタ52aとインナ52cとが係合していない状態では、アウタ52aが回転してもインナ52cは回転しない。一方、アウタ52aとインナ52cとが係合している状態では、アウタ52aの回転と共に、インナ52c及びメイン軸45が回転する。これにより、クランク軸28の回転がメイン軸45に伝達される。つまり、このクラッチ52により、クランク軸28とメイン軸45との間の断続が行われる。
尚、クラッチ52の断続は、ライダーが図示しないクラッチレバーを操作することにより行われる。ライダーがクラッチレバーを操作すると、図2に示すプッシュバー42が右側に移動する。これにより、ばね52gの付勢力に抗してプレッシャプレート52fが右側に押しやられる。その結果、フリクションプレート52dとクラッチプレート52eとが離間する。これにより、クラッチ52が切れる。クラッチ52が切れた状態で、クラッチレバーが元に戻されると、再び、ばね52gの付勢力により、フリクションプレート52dとクラッチプレート52eとが相互に圧接される。これにより、クラッチ52がつながる。
ドライブ軸46の右側端は、クランクケース21の右側壁に形成された凹部21cにおいて、軸受48aによってクランクケース21に対して回転自在に固定されている。一方、ドライブ軸46の左端部は、クランクケース21から突出し、発電機室65にまで延びている。ドライブ軸46の左端部は、軸受48bによって回転自在に固定されている。ドライブ軸46のクランク室23内に位置する部分には、変速歯車45aと噛合する複数の変速歯車46aが設けられている。
−ギア選択機構60−
ドライブ軸46と共に回転する変速歯車46aは、図3に示すギア選択機構60によって選択される。ギア選択機構60は、メイン軸45の後方に配置されたシフトドラム57と、シフトドラム57の上方に配置されたシフト軸56とを備えている。シフト軸56は、エンジン2に揺動自在に取り付けられたチェンジペダル(図示せず)によって操作される。シフト軸56は、図示しない揺動アームによりシフトドラム57に連結されている。シフトドラム57の右端部は、図示しない軸受を介して、クランクケース21の右側壁に形成された開口21d(図6を参照)において回動可能に固定されている。
図2に示すように、ドライブ軸46の左端部は、クランクケース21から外方に突出して、発電機室65にまで至っている。このドライブ軸46の左端部には、発電機室65において、図示しないドライブシャフトが接続されている。これにより、ドライブ軸46の回転が後輪18へと伝達される。
−エンジンオイルの供給機構−
図3に示すように、メイン軸45の下方には、オイルポンプ61が設けられている。このオイルポンプ61は、伝動チェーン68によってメイン軸45に連結されている。オイルポンプ61は、メイン軸45の回転によって駆動される。これにより、オイルポンプ61によって、クランク室23の底部に設けられたオイル溜まり62に溜められたエンジンオイルが吸い上げられる。吸い上げられたオイルは、エンジン2の各摺動部に供給される。シリンダヘッド25に供給されたエンジンオイルは、シリンダヘッド25及びシリンダボディ22を貫通して形成されたオイル戻り孔69を経由して再び、クランク室23のオイル溜まり62にまで戻される。
−クランクケース21−
次に、クランクケース21の構造について、図3等を参照しながら、詳細に説明する。本実施形態では、図3に示すように、クランクケース21は、クランク軸28の軸心よりも高い位置に位置する上ケース21aと、クランク軸28の軸心よりも下方に位置する下ケース21bとを備えている。上ケース21aと下ケース21bとは、上下方向に組み合わされている。これら上ケース21aと下ケース21bとによって、クランク室23が区画形成されている。
クランク室23には、第1のクランク室23aと、第2のクランク室(「ミッション室」ともいう。)23bとが区画されている。第1のクランク室23aと、第2のクランク室23bとは、隔壁21eによって区画されている。隔壁21eは、上ケース21aに形成された隔壁21a1と、下ケース21bに形成された隔壁21b3とによって構成されている。図5に示すように、隔壁21eには、連通孔21fが形成されている。具体的に、連通孔21fは、上ケース21aに形成されている。第1のクランク室23aと、第2のクランク室23bとは、この連通孔21fによって連通している。
図3に示すように、隔壁21eよりも前方に位置する第1のクランク室23a内には、クランク軸28と、バランサ軸40、41が収納されている。一方、隔壁21eよりも後方に位置する第2のクランク室23b内には、変速機構50と、図2に示すギア選択機構60と、オイルポンプ61とが収納されている。
図6に示すように、下ケース21bの右壁面には、連通孔71が形成されている。この連通孔71によって、第2のクランク室23bと、図2に示すクラッチ室67とが連通している。また、上ケース21aには、クランク軸28が挿通される開口21hの後方に、クラッチ室67に開口する排風通路72が形成されている。排風通路72は、上方に向かって延びている。
図5に示すように、上ケース21aの前半部分には、車幅方向に長い略矩形状のシリンダ取付口73が形成されている。図2に示すように、このシリンダ取付口73にシリンダ24が取り付けられている。図5に示すように、シリンダ取付口73の後方には、車幅方向に長い略矩形状の回転軸挿入口74が形成されている。本実施形態では、回転軸挿入口74は、前後方向において、クランクケース21のほぼ中央部に位置している。回転軸との関係でいえば、図3に示すように、回転軸挿入口74は、上バランサ軸40の直上からメイン軸45の前半部分の直上にまでわたって形成されている。この回転軸挿入口74は、クランク軸28の軸心28dよりも高い位置に軸心が位置する回転軸をクランク室23内に挿入するためのものである。
図3に示す上バランサ軸40は、クランクケース21の上部に形成された回転軸挿入口74(図5を参照)からクランク室23に挿入される。一方、クランク軸28の軸心28dよりも低い位置に軸心が位置する下バランサ軸41(図3を参照)は、下方から挿入される。具体的に、本実施形態では、図3に示すように、下ケース21bは、下ケース本体21b1と、底部材21b2とを有している。下ケース本体21b1は、下方に開口する開口75が形成されている。開口75は、底部材21b2によって塞がれている。下バランサ軸41は、底部材21b2が取り外された状態で、下ケース本体21b1の開口75からクランク室23内へ挿入される。尚、図6では、底部材21b2の描画を省略している。
−ブリーザ部材−
図3に示すように、回転軸挿入口74には、ブリーザ部材80が取り付けられている。言い換えれば、ブリーザ部材80は、平面視において、回転軸挿入口74を覆うように、回転軸挿入口74内に配置されている。つまり、ブリーザ部材80によって、回転軸挿入口74が閉じられている。言い換えれば、ブリーザ部材80は、回転軸挿入口74の蓋としての機能も有している。
図3及び図4に示すように、ブリーザ部材80の直上には、オイルタンク3が配置されている。ブリーザ部材80の上端面は、略平面状に形成されている。ブリーザ部材80の上端面は、オイルタンク3の下端面3aと対向している。
このブリーザ部材80は、シリンダ24とピストン27との間から吹き抜けたブローバイガスに混じったミスト状のエンジンオイル(ミストオイル)を、ブローバイガスから分離するためのものである。以下、図3並びに図7〜図9を参照しながら、ブリーザ部材80の構造について説明する。尚、図6〜図9に示す矢印は、ブローバイガスの流れを表している。
図3に示すように、ブリーザ部材80は、ブリーザ本体81と、蓋82とを備えている。ブリーザ本体81と、蓋82とは、図8に示すように、複数のボルト83によって相互に固定されている。また、その複数のボルト83によって、ブリーザ部材80は、クランクケース21に対して固定されている。尚、図3及び図7では、ボルト83の描画を省略している。
図3に示すように、ブリーザ本体81は、少なくともその一部が、回転軸挿入口74内に位置している。そして、ブリーザ本体81のクランク室23側の底部壁81aは、ブリーザ本体81に近接して配置された回転軸に沿った形状に形成されている。具体的には、底部壁81aは、上バランサ軸40とメイン軸45とに沿った形状に形成されている。詳細には、底部壁81aは、上バランサ軸40が回転したときに上バランサ軸40の軸心から最も離れた部位が通過する軌道40gと、メイン軸45が回転したときにメイン軸45の軸心から最も離れた部位が通過する軌道45cとに沿った形状に形成されている。
ブリーザ本体81内には、ブリーザ室84が形成されている。ブリーザ室84は、蓋82によって閉じられている。図7及び図8に示すように、ブリーザ本体81の底部壁81aの右端部には、ブリーザ室84に連通する略矩形状の開口81bが形成されている。この開口81bには、図8に示すように、排風通路72に接続されている。これにより、クランク室23からのブローバイガスは、クラッチ室67及び排風通路72を経由してブリーザ室84に導かれる。尚、開口81bと排風通路72との間には、Oリング又はガスケットが配置されている。このOリング又はガスケットにより、開口81bと排風通路72との間のシールが行われている。
図7〜図9に示すように、ブリーザ本体81には、隔壁85が形成されている。図8及び図9に示すように、隔壁85は、ブリーザ本体81の内壁から上方に向かって突出している。隔壁85の先端は、蓋82に当接している。この隔壁85により、ブリーザ室84は、ラビリンス状に区画されている。言い換えれば、ブリーザ室84内に、ラビリンス状経路86が形成されている。さらに言い換えれば、ブリーザ室84は、クランク状に区画されている。これにより、ブローバイガスの排出経路長が長くなっている。
主として図7に示すように、蓋82には、排出用パイプ87が取り付けられている。排出用パイプ87は、ラビリンス状経路86の終端部に開口している。開口81bからブリーザ室84に導かれたブローバイガスは、ラビリンス状経路86を通過して、排出用パイプ87から排出される。ラビリンス状経路86を通過する際に、ブローバイガスに混じったミスト状のエンジンオイルがブローバイガスから分離され、液状のエンジンオイルが回収される。その結果、排出用パイプ87からは、エンジンオイルの混合量が低減されたブローバイガスが排出される。
図3に示すように、排出用パイプ87には、ブローバイホース88が接続されている。ブローバイホース88は、図1に示すエアクリーナー5に接続されている。排出用パイプ87から排出されたブローバイガスは、エアクリーナー5の負圧により吸引される。これにより、ブローバイガスは、ブローバイホース88を経由して、エアクリーナー5に供給される。エアクリーナー5に供給されたブローバイガスは、吸気ポート37a、37bから再び燃焼室36a、36bに供給される。これにより、ブローバイガスの再燃焼が行われる。
図8及び図9に示すように、ブリーザ本体81の底部壁81aの左端部には、オイル抜き孔89が形成されている。ブリーザ室84において回収されたエンジンオイルは、このオイル抜き孔89から排出される。オイル抜き孔89は、車幅方向に関して、車幅中心よりも、図1に示すサイドスタンド4が設けられた左側に形成されている。つまり、オイル抜き孔89は、底部壁81aの、サイドスタンド4により自動二輪車1を駐車したときに低くなる側に形成されている。また、底部壁81aのブリーザ室84側の面は、開口81bが形成された右側からオイル抜き孔89に近づくにつれて低くなるスロープ状に形成されている。底部壁81aは、底部壁81aのブリーザ室84側の面のうち、オイル抜き孔89が形成された部分が最も低くなるように形成されている。これにより、ブリーザ室84内において回収され、液化したエンジンオイルは、底部壁81aのブリーザ室84側の面上を流れてオイル抜き孔89に集められる。
図8及び図9に示すように、クランクケース21には、オイル回収経路90が形成されている。オイル回収経路90は、オイル抜き孔89に連通している。オイル回収経路90は、オイル抜き孔89の先端から、図3及び図8に示すオイル溜まり62付近にまで延びている。オイル抜き孔89から排出されたエンジンオイルは、このオイル回収経路90を経由してオイル溜まり62にまで戻される。尚、オイル抜き孔89とオイル回収経路90との間には、図示しないOリング又はガスケットが配置されている。このOリング又はガスケットにより、オイル抜き孔89とオイル回収経路90との間からのエンジンオイルの漏れが抑制されている。
(作用及び効果)
以上説明したように、本実施形態に係るエンジン2では、平面視において、回転軸挿入口74とブリーザ部材80とが同じ位置に配置されている。これにより、エンジン2の大きさを小さくすることができる。例えば、上記特許文献1のエンジンのようにブリーザ室107と、バランサ軸用開口109と、シフトドラム用開口110とが前後方向に配列されていると比較して、エンジン2の前後方向の長さを抑制することができる。
このようなエンジン2の小型化は、四輪車などを含むすべての車両において共通して要求されることである。但し、エンジン2の配置スペースが比較的小さい鞍乗型車両、さらには自動二輪車では、エンジン2の小型化の要請が特に強い。よって、本実施形態の技術は、鞍乗型車両、自動二輪車にとって、特に有用である。
また、図3に示すように、オイルタンク3とブリーザ部材80とも、平面視において、同じ位置に配置されている。これにより、例えば、オイルタンク3とブリーザ部材80とを平面視において、前後方向に配置したときに比べて、リアアーム17の取付位置をより前方にすることができる。よって、リアアーム17を比較的長くすることができる。その結果、自動二輪車1の運動性能を向上させることができる。
例えば、図10〜図12に示すように、特許文献1に示すエンジン100では、上ケース103に形成された隔壁106と、ブリーザカバー105に形成された隔壁108とによってブリーザ室107が区画形成されている。このため、エンジン100において、ブリーザ室107の設計を変更しようとすると、ブリーザカバー105の設計を変更すると共に、上ケース103の設計も変更しなければならない。それに対して、本実施形態のように、クランクケース21とは別個にブリーザ部材80を設けるのであれば、ブリーザ部材80の設計を変更するのみでブリーザ室84の設計を変更することができる。つまり、ブリーザ室84の設計変更が容易である。また、クランクケース21側の設計変更が不要である。このため、ブリーザ部材80は、既存のエンジンにも容易に適用することができる。
回転軸挿入口74内にブリーザ部材80を配置することで、平面視において、回転軸挿入口74とブリーザ室84とを別の場所に設ける場合と比較して、回転軸挿入口74を大きく形成すると共に、ブリーザ部材80を大きくすることが可能となる。よって、上バランサ軸40の挿入が容易となる。且つ、ブリーザ室84の容量を比較的大きくすることができる。従って、ブローバイガスとミストオイルとの分離能力を向上することができる。言い換えれば、エンジンオイルの回収効率を向上させることができる。
特に、本実施形態では、ブリーザ部材80は、回転軸挿入口74を覆うように配置されている。言い換えれば、ブリーザ部材80は、平面視において、回転軸挿入口74全体にわたって配置されている。これにより、ブリーザ室84の容量を特に大きくすることができる。従って、ブリーザ部材80のブローバイガスとミストオイルとの分離能力を特に向上することができる。
さらに、ブリーザ部材80を、回転軸挿入口74を覆うように配置することで、ブリーザ部材80に蓋としての機能を兼ねさせることができる。よって、回転軸挿入口74を塞ぐための蓋を別途設ける必要がない。従って、エンジン2の部品点数を低減し、エンジン2の構成をシンプルにすることができる。その結果、エンジン2のコストを低減することができる。
また、図3に示すように、ブリーザ部材80のクランク室23側の底部壁81aは、上バランサ軸40及びメイン軸45に沿った形状に形成されている。これにより、ブリーザ部材80とバランサ軸40及びメイン軸45とが接触しない範囲において、ブリーザ部材80を比較的大きくすることができる。これにより、ブリーザ室84の容量を大きくすることができる。従って、ブリーザ部材80のブローバイガスとミストオイルとの分離能力を向上することができる。
本実施形態では、ブリーザ部材80の少なくとも一部が回転軸挿入口74内に位置している。言い換えれば、ブリーザ部材80の一部がクランクケース21内に位置している。さらに言い換えれば、ブリーザ部材80の一部がクランクケース21内に埋設されている。このため、クランクケース21の最下点から、ブリーザ部材80の最上点までの距離を短くすることができる。よって、クランクケース21の最下点から、オイルタンク3の最上点までの距離を短くすることができる。その結果、自動二輪車1の十分な最低地上高を比較的高くすることができる。また、自動二輪車1の車高を低くすることも可能となる。逆にいえば、自動二輪車1の十分な最低地上高の確保が容易になるため、オイルタンク3の容量を大きくすることも可能となる。上記観点から、ブリーザ部材80の全体が回転軸挿入口74内に位置していることが好ましい。
ところで、例えば、ブリーザ部材80をヘッドカバー30内に配置することも考えられる。しかしながら、ヘッドカバー30内にブリーザ部材80を配置した場合、シリンダ24の軸方向に関するエンジン2の長さが長くなる。よって、自動二輪車1の十分な最低地上高を確保することが困難になる傾向になる。それに対して、本実施形態のように、ブリーザ部材80をクランクケース21に取り付けることによって、ヘッドカバー30を小型化することができる。これにより、シリンダ24の軸方向に関するエンジン2の長さを比較的短くすることができる。よって、自動二輪車1の十分な最低地上高の確保が容易となる。また、自動二輪車1の車高を低くすることも可能となる。
本実施形態では、底部壁81aは、底部壁81aのブリーザ室84側の面のうち、オイル抜き孔89が形成された部分が最も低くなるように形成されている。これにより、ブリーザ室84内において回収され、液化したエンジンオイルは、底部壁81aのブリーザ室84側の面上を流れてオイル抜き孔89に集められる。つまり、液化したエンジンオイルの高い回収効率が実現されている。
さらに、本実施形態では、オイル抜き孔89は、車幅方向に関して、車幅中心よりも、サイドスタンド4が設けられた左側に形成されている。よって、サイドスタンド4を用いて自動二輪車1を駐車したときにおける、ブリーザ室84からの高いオイル排出効率が実現されている。
本実施形態では、図7に示すように、隔壁85により、ブリーザ室84は、クランク状に区画されている。言い換えれば、ブリーザ室84は、迷路構造になっている。これにより、ブローバイガスの排出経路長が長くなっている。よって、ブローバイガスとミストオイルとの高い分離効率が実現されている。
《変形例》
上記実施形態では、本発明を実施した車両の一例として、図1に示す自動二輪車1を挙げて説明した。但し、本発明に係る車両は、自動二輪車に限定されない。本発明に係る車両は、例えば、自動二輪車以外の鞍乗型車両や四輪車であってもよい。自動二輪車以外の鞍乗型車両の例としては、例えば、ATV:All Terrain Vehicleなどが挙げられる。
上記実施形態では、エンジン2が並列二気筒エンジンである例について説明した。但し、本発明において、エンジン2の形態は特に限定されない。エンジン2は、例えば、単気筒エンジンであってもよい。また、エンジン2は、三気筒以上のエンジンであってもよい。エンジン2が複数の気筒を有する場合、それら複数の気筒は、直列であってもよく、並列であってもよく、V型であってもよいし、水平対向型であってもよい。また、エンジン2は、4ストローク型エンジンであってもよいし、2ストローク型エンジンであってもよい。さらに、エンジン2は、水冷エンジンであってもよく、また、空冷エンジンであってもよい。
上記実施形態では、クランクケース21が、上下に組み合わされた上ケース21aと下ケース21bとによって構成されている例について説明した。但し、本発明において、クランクケース21の形態は、これに限定されるものではない。クランクケース21は、一体に形成されていてもよい。また、クランクケース21は、車幅方向に組み合わされた右ケースと左ケースとにより構成されていてもよい。
上記実施形態では、上バランサ軸40が回転軸挿入口74から挿入される例について説明した。但し、本発明は、これに限定されない。エンジンの構成によっては、回転軸挿入口74は、上バランサ軸40以外の回転軸を挿入するためのものであってもよい。例えば、回転軸挿入口74は、シフトドラム57やメイン軸45を挿入するためのものであってもよい。つまり、回転軸挿入口74から挿入される回転軸は、その軸心がクランク軸28の軸心28dよりも高いところに位置するものであれば特に限定されない。
本発明は、ブリーザ室を有するエンジンに有用である。本発明は、特に、自動二輪車用の4サイクルエンジンに有用である。
自動二輪車の左側面図である。 エンジンの断面図である。 エンジンの左側面視における模式図である。 エンジンの平面図である。シリンダボディは描画していない。 クランクケースの平面図である。 クランクケースの右側面図である。 蓋の平面図である。 図7のVIII-VIII矢視図である。 図7のIX-IX矢視図である。 特許文献1に記載されたエンジンの側面図である。 特許文献1に記載されたエンジンの上ケースの平面図である。 特許文献1に記載されたエンジンのブリーザカバーの平面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
2 エンジン
3 オイルタンク
4 サイドスタンド
21 クランクケース
23 クランク室
28 クランク軸
28d クランク軸の軸心
40 バランサ軸(上バランサ軸、回転軸)
40d 上バランサ軸の軸心(回転軸の軸心)
41 バランサ軸(下バランサ軸)
45 メイン軸
46 ドライブ軸
56 シフト軸
57 シフトドラム
74 回転軸挿入口(挿入口)
80 ブリーザ部材(蓋)
81a ブリーザ部材のクランク室側の壁部(底部壁)
84 ブリーザ室
89 オイル抜き孔
90 オイル回収経路

Claims (14)

  1. クランク軸と、
    前記クランク軸の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置された回転軸と、
    前記クランク軸と前記回転軸とを収納するクランク室を有し、前記回転軸を前記クランク室内に挿入するための挿入口が上部に形成されたクランクケースと、
    前記クランク室に連通するブリーザ室を有するブリーザ部材と、
    を備え、
    前記ブリーザ部材は、前記挿入口に配置されているエンジン。
  2. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    前記ブリーザ部材は、平面視において、前記挿入口に配置されているエンジン。
  3. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    前記ブリーザ部材は、前記挿入口を覆うように配置されているエンジン。
  4. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    前記回転軸はバランサ軸を含むエンジン。
  5. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    前記ブリーザ部材の前記クランク室側の壁部は、前記回転軸に沿った形状に形成されているエンジン。
  6. 請求項1に記載されたエンジンにおいて、
    前記ブリーザ部材の少なくとも一部は、前記挿入口内に位置しているエンジン。
  7. 4サイクルエンジンである請求項1に記載されたエンジン。
  8. クランク軸と、
    前記クランク軸の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置された回転軸と、
    前記クランク軸と前記回転軸とを収納するクランク室を有し、前記回転軸を前記クランク室内に挿入するための挿入口が上部に形成されたクランクケースと、
    を備えたエンジンの前記挿入口に取り付けられる蓋であって、
    前記クランク室に連通するブリーザ室を有する蓋。
  9. 請求項8に記載された蓋において、
    平面視において、前記挿入口に配置される蓋。
  10. クランク軸と、
    前記クランク軸の軸心よりも高い位置に軸心が位置するように配置された回転軸と、
    前記クランク軸と前記回転軸とを収納するクランク室を有し、前記回転軸を前記クランク室内に挿入するための挿入口が上部に形成されたクランクケースと、
    前記クランク室に連通するブリーザ室を有するブリーザ部材と、
    を有するエンジンを備え、
    前記ブリーザ部材は、前記挿入口に配置されている車両。
  11. 請求項10に記載された車両において、
    前記ブリーザ部材は、平面視において、前記挿入口に配置されている車両。
  12. 請求項10に記載された車両において、
    前記ブリーザ部材の上方に配置されたオイルタンクをさらに備え、
    前記ブリーザ部材の少なくとも一部は、前記挿入口内に位置している車両。
  13. 自動二輪車である請求項10に記載の車両。
  14. 請求項10に記載された車両において、
    車幅方向における中心よりも車幅方向の一方側に配置されたサイドスタンドをさらに備え、
    前記ブリーザ部材には、前記ブリーザ室の車幅方向一方側の端部に開口するオイル抜き孔が形成されている車両。
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