JP2007024007A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の姿勢変動の影響を少なくすることができると共に、製造コストを低減することができ、組付け性を向上することができる内燃機関の潤滑装置を提供する。
【解決手段】 クランクケース2Rの外側壁と一体に設けられ、孔部152が設けられるオイルポンプボディ151と、孔部152に挿入されるアウターロータ153及びインナーロータ154と、孔部152を密閉する蓋体155と、を有するオイルポンプ150と、孔部152からクランクケース2L,2Rを貫通するオイルポンプ駆動軸166と、オイルポンプ駆動軸166にクランク軸100の回転動力を伝達する伝達部材168と、を備えることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
【選択図】 図4

Description

本発明は、オイルポンプにより潤滑油を内燃機関の各給油箇所に送給する内燃機関の潤滑装置に関する。
内燃機関の潤滑装置として、クランクケースの外側壁面に凹陥段部を形成し、この凹陥段部に、ポンプ軸、インナーロータ、アウターロータ、オイルポンプボディ及びオイルポンプドリブンギヤを備えるオイルポンプを取り付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭61−63492号公報(第1頁、第4図)
しかしながら、特許文献1に開示された内燃機関の潤滑装置では、独立した構成のオイルポンプをクランクケースの外側壁面に取り付けているため、オイルポンプがクランクケースの一方の外側壁に片寄った状態で配置されることになる。これにより、油路が長くなるばかりでなく、吸い込み側の油路が車体の左右方向の中心から離れて片寄った位置に配置されるので、車体がオイルポンプ設置側と反対側に傾斜した時に潤滑油を吸い込み難くなるなど、内燃機関の姿勢変動の影響が大きいという課題があった。
また、特許文献1に開示された内燃機関の潤滑装置では、オイルポンプのオイルポンプボディが、独立した部品で構成されているため、部品点数及び部品管理に必要な組み立て工数が増加して、製造コストが増加し易く、組付け性が良好ではないという課題があった。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の姿勢変動の影響を少なくすることができると共に、製造コストを低減することができ、組付け性を向上することができる内燃機関の潤滑装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、クランクケースの外側壁と一体に設けられ、孔部が設けられるオイルポンプボディと、孔部に挿入されるアウターロータ及びインナーロータと、孔部を密閉する蓋体と、を有するオイルポンプと、孔部からクランクケースを貫通するオイルポンプ駆動軸と、オイルポンプ駆動軸にクランク軸の回転動力を伝達する伝達部材と、を備えることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、オイルポンプの吸入口は、クランクケースの外側壁内を貫通する油路に連通し、油路は、クランクケースの外側壁内に設けられるオイルフィルタ室を介してクランクケースの底部に連通していることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置によれば、クランクケースの外側壁と一体に設けられ、孔部が設けられるオイルポンプボディと、孔部に挿入されるアウターロータ及びインナーロータと、孔部を密閉する蓋体と、を有するオイルポンプと、孔部からクランクケースを貫通するオイルポンプ駆動軸と、オイルポンプ駆動軸にクランク軸の回転動力を伝達する伝達部材と、を備えるため、オイルポンプを車体の左右方向の中心に近づかせることができるので、内燃機関の姿勢変動の影響を少なくすることができる。また、オイルポンプの部品点数を削減することができるので、製造コストを低減することができ、組付け性を向上することができる。
請求項2に記載の内燃機関の潤滑装置によれば、オイルポンプの吸入口は、クランクケースの外側壁内を貫通する油路に連通し、油路は、クランクケースの外側壁内に設けられるオイルフィルタ室を介してクランクケースの底部に連通しているため、油路を簡素化することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
以下、本発明に係る内燃機関の潤滑装置の一実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図6は本発明の一実施の形態を示すもので、図1は本発明に係る内燃機関の潤滑装置を搭載した車両の側面図、図2は本発明に係る内燃機関の潤滑装置を説明するパワーユニットのシリンダヘッドとシリンダブロックとクランク軸と入力軸と出力軸とを結んだ線で切断した断面図、図3は図2に示したパワーユニットを右側から見た一部切欠側面図、図4は図3のA−A線矢視断面図、図5は図2に示したパワーユニットを左側から見た一部切欠側面図、図6は右ユニットケースの単品を右側から見た側面図である。なお、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前部に回動自在に軸支されるフロントフォーク12と、フロントフォーク12の下端部に軸支される前輪13と、フロントフォーク12の上端部に連結されるバー状のハンドル14と、前端が車体フレーム11に軸支され後方に延びるリヤフォーク15と、リヤフォーク15の後端部に軸支される後輪16と、を備え、車体フレーム11の中央下部にパワーユニット(内燃機関、潤滑装置)1を懸架している。
パワーユニット1は、内燃機関と負荷側の変速機構を一体化して構成されており、パワーユニット1の出力は、チェーン17を介して後輪16に伝達されている。また、パワーユニット1には、後方に向けて延設される排気管18が接続されており、排気管18は後輪16の右側に配置されるマフラー19に連結されている。
図2に示すように、パワーユニット1は、空冷式4ストロークサイクル単気筒内燃機関であって、クランク軸100の軸線を車両の進行方向に直交させると共に、シリンダヘッド40が前方を向くようにシリンダブロック30の軸線を進行方向に沿ってほぼ水平になるように自動二輪車10に搭載される。
パワーユニット1は、内燃機関のクランクケースと変速機構のギヤケースとを一体とした左右半割りの左ユニットケース(クランクケース)2L及び右ユニットケース(クランクケース)2Rと、シリンダブロック30と、シリンダヘッド40と、シリンダヘッドカバー41と、左クランクケースカバー51と、右クランクケースカバー52と、ギヤケースカバー53と、を結合して外殻を構成し、左、右ユニットケース2L,2Rとを結合することで形成されるクランク室3及びギヤ室4には、クランク軸100及びトランスミッション200がそれぞれ配設される、なお、左ユニットケース2Lの左側面には、左クランクケースカバー51及びギヤケースカバー53がボルト止めされ、右ユニットケース2Rの右側面には、右クランクケースカバー52がボルト止めされる。
シリンダヘッド40は、結合した左、右ユニットケース2L,2Rの上部開口に挿入されるシリンダブロック30と共にスタッドボルト60で共締めされることにより取り付けられる。また、シリンダヘッドカバー41をシリンダヘッド40にボルト61で締結することによって開口部が閉塞される。また、シリンダヘッド40の下面には、燃焼室42が形成されており、燃焼室42に臨むようにスパークプラグ43が装着される。さらに、シリンダブロック30及びシリンダヘッド40の側面には、複数の冷却フィン21が形成されている。
また、シリンダヘッド40内には、動弁機構のカム軸44が回動自在に支持されており、その左端部にはカムスプロケット45が固定される。このカムスプロケット45には、クランク軸100に固定された駆動スプロケット102に架け渡されたカムチェーン98が架け渡される。これにより、クランク軸100の回転駆動力をカム軸44に伝達し、シリンダヘッド40に配置されるローラロッカータイプのロッカーアーム46,46を駆動して、燃焼室42内で吸気バルブ(図3参照)47、排気バルブ(図3参照)48を所定のタイミングで開閉させる。
さらに、シリンダヘッド40には、吸気バルブ47が配置される吸気ポート47aと、排気バルブ48が配置される排気ポート48aが形成されており、吸気ポート47aにインジェクタ99が組み付けられている(図3参照)。インジェクタ99は、不図示のエンジンコントロールユニットに電気的に接続されており、このエンジンコントロールユニットから与えられる電気信号によって、回転数に応じた最適な高燃圧の燃料を吸気ポート47a内に噴射する。
クランク軸100は、左右のパーツからなり、クランクピン101によって一体化されるもので、左、右ユニットケース2L,2Rにそれぞれ配置される転がり軸受70L,70Rを介して回動自在に支持されており、軸方向左側に交流発電機90が、軸方向右側に遠心多板クラッチ91が組み付けられる。また、クランクピン101には、コンロッド31を介してピストン32が接続され、このピストン32は、シリンダブロック30内に一体成型されたシリンダライナ33の中でシリンダ軸線方向に往復運動する。
交流発電機90は、イグニッションコイル(不図示)を通じてスパークプラグ43に与える高電圧を発生すると共に、バッテリー(不図示)の充電電流を発生する。
遠心多板クラッチ91は、湿式の遠心多板クラッチであって、クランク軸100の右側に組み付けられており、クランク軸100にスプライン結合されるインナプレート91aと、インナプレート91aと一体的に回転するアウターケース91bと、アウターケース91bの内周面に取り付けられる複数のクラッチプレート91cと、複数のクラッチプレート91cの間に交互に配置される複数のクラッチディスク91dと、複数のクラッチディスク91dを支持するプレート支持部材91eと、インナプレート91aの外周部に傾動自在に枢支されるクラッチウエイト91fと、右クランクケースカバー52に取り付けられる枢支軸92と、枢支軸92の左端部に配置される軸受71を介して回動自在に支持され、アウターケース91bと一体的に回転する圧接プレート93と、クラッチリフターレバー208により回動し、軸方向(図2中の左右方向)に進退動するクラッチリフターカムプレート94と、を備えている。また、プレート支持部材91eは、クランク軸100に回動自在に支持されるプライマリ駆動歯車95とスプライン結合されており、クランク軸100の回転動力をプライマリ駆動歯車95を介してトランスミッション200に伝達させている。
このように構成される遠心多板クラッチ91では、左、右ユニットケース2L,2Rに回動自在に支持されるチェンジスピンドル207(図3参照)に結合されるクラッチリフターレバー208(図3参照)が回動されることによりクラッチリフターカムプレート94が回動する。これにより、クラッチリフターカムプレート94が右側に移動し、クラッチプレート91cとクラッチディスク91dとの接続が解除されて、ニュートラル状態になる。次いで、ギヤチャンジが完了すると、クラッチリフターカムプレート94が元の位置に復帰して、クラッチプレート91cとクラッチディスク91dとが接続可能状態になる。そして、クランク軸100の回転速度が所定値を越えると、クラッチウエイト91fが遠心力により傾動し、クラッチプレート91cとクラッチディスク91dとが接続して、クランク軸100の回転動力をトランスミッション200に伝達させる。
トランスミッション200は、図3及び図5に示すように、クランク軸100と平行に配置される入力軸201と、出力軸202と、シフトドラム203と、を備え、入力軸201の右端部に取り付けられるプライマリ従動歯車96に入力された回転動力を、出力軸202の左端部に取り付けられるドライブスプロケット97に伝達させている。
入力軸201は、左、右ユニットケース2L,2Rにそれぞれ配置される転がり軸受72L,72Rを介して回動自在に支持され、入力軸201に一体成形される歯車201aと、入力軸201に外嵌させる歯車201bと、入力軸201に軸方向にスライド移動可能に係止され、第1シフトフォーク204の移動により歯車201bに係合可能な歯車201cと、を備え、右ユニットケース2Rの外側に突出する右端部には、プライマリ駆動歯車95から回転動力が伝達されるプライマリ従動歯車96が取り付けられている。
出力軸202は、左、右ユニットケース2L,2Rにそれぞれ配置される転がり軸受73L,73Rを介して回動自在に支持され、出力軸202に外嵌される歯車202a,202bと、この歯車202a,202bの間で出力軸202に軸方向にスライド移動可能に係止され、第2シフトフォーク205の移動により歯車202aまたは歯車202bに係合可能な歯車202cと、を備え、左ユニットケース2Lの外側に突出する左端部には、チェーン17に回転動力を伝達するドライブスプロケット97が取り付けられている。
シフトドラム203は、左、右ユニットケース2L,2Rに回動自在に支持され、その周面には、第1、第2シフトフォーク204,205を左右方向に移動させるカム溝(不図示)が形成される。また、シフトドラム203の右端部には、ギアチェンジ機構250の一部を構成する星型カムプレート206が同軸線上に結合されており、この星型カムプレート206が段階的に回動することで、第1,第2シフトフォーク204,205を左右方向に移動させて変速動作を行う。
ギアチェンジ機構250は、星型カムプレート206と、チェンジスピンドル207に結合されるクラッチリフターレバー208と、チェンジスピンドル207に回動自在に支持されるチェンジアーム209と、チェンジアーム209を回動させるサブアーム210と、チェンジアーム209を所定の位置に付勢するチェンジアーム復帰ばね211と、チェンジアーム209の上端部に回動自在に支持され、引張コイルバネ212に吊設されるサブチェンジアーム213と、星型カムプレート206の回動位置を規制するストッパローラ214と、を備えている。そして、このギヤチャンジ機構250では、チェンジスピンドル207が回動すると共に、サブアーム210、チェンジアーム209及びサブチェンジアーム213が連動するように回動して、サブチェンジアーム213が星型カムプレート206を回動させる。
次に、図3〜図6を参照して、オイルポンプ150及び潤滑油の送給経路について説明する。
図3に示すように、右ユニットケース2Rの外側壁には、オイルポンプ150が設けられており、オイルポンプ150は、図4に示すように、右ユニットケース2Rの外側壁と一体に設けられ、凹孔(孔部)152が設けられるオイルポンプボディ151と、凹孔152に挿入されるアウターロータ153及びインナーロータ154と、凹孔152を密閉する蓋体155と、を備えている。
ポンプボディ151は、図4及び図6に示すように、右ユニットケース2Rの外側壁に略三角形状をなすように一体に形成され、その略中央部には、凹孔152が左右方向に沿って穿設されている。また、凹孔152の底部には、略三日月状の吸入口156及び吐出口157が対向するように形成され、この吸入口156と吐出口157との間には、インナーロータ154と一体成形されるオイルポンプ従動軸158を回動自在に軸支する貫通孔159が形成されている。
吸入口156は、右ユニットケース2Rの外側壁内を上下方向に貫通するように形成される油路160と連通し、油路160は、右ユニットケース2R外側壁内に設けられるオイルフィルタ室161を介して右、左ユニットケース2L,2Rの底部5に連通している。なお、図中161aは、オイルフィルタである。
吐出口157は、右ユニットケース2Rの外側壁内を前後方向に貫通するように形成される分配口162と連通し、分配口162は、第1送油通路163及び第2送油通路164の2方向に分離しており、一方の第1送油通路163は、右クランクケースカバー52内に形成される送油通路(不図示)と連通し、他方の第2送油通路164は、スタッドボルト60の挿通孔兼用の送油通路(不図示)と連通している。
また、オイルポンプボディ151の凹孔152には、トロコイド曲線の歯形を有する内歯歯車であるアウターロータ153が回動自在に挿入され、アウターロータ153の内側には、トロコイド曲線の歯形を有する外歯歯車であるインナーロータ154が挿入されており、インナーロータ154の歯数は、アウターロータ153の歯数より1枚少ない歯数を有している。また、アウターロータ153及びインナーロータ154が挿入される凹孔152の開口は、蓋体155をオイルポンプボディ151にネジ止めすることにより水密に閉塞される。即ち、オイルポンプボディ151、アウターロータ153、インナーロータ154及び蓋体155によってトロコイド型のオイルポンプを構成している。
また、インナーロータ154のオイルポンプ従動軸158の左端部には、図3に示すように、カップリング165を介してオイルポンプ駆動軸166の右端部が連結されている。オイルポンプ駆動軸166は、右、左ユニットケース2L,2Rの貫通孔159,167に回動自在に軸支され、その左端部には、オイルポンプ駆動軸166にクランク軸100の回転動力を伝達するオイルポンプスプロケット(伝達部材)168が螺着されている。
さらに、オイルポンプスプロケット168には、図5に示すように、クランク軸100に固定された駆動スプロケット102に架け渡されたカムチェーン98が架け渡されている。これにより、クランク軸100の回転動力が、駆動スプロケット102、カムチェーン98、オイルポンプスプロケット168、オイルポンプ駆動軸166及びオイルポンプ従動軸158を介してインナーロータ154に伝達されて、オイルポンプ150が駆動する。なお、図中169は、カムチェーン98の張り具合を適正にするカムチェーンテンショナ、170は、カムチェーン98の動きをガイドするカムチェーンガイドである。
そして、このように構成されるオイルポンプ150では、オイルフィルタ室161内に溜まっている潤滑油は、オイルポンプ150が駆動することによって、油路160及び吸入口156を介して凹孔152内に吸い込まれ、アウターロータ153及びインナーロータ154により加圧され、吐出口157から分配口162に圧送されて、第1送油通路163と第2送油通路164とに分岐・送給される。
第1送油通路163に送給された潤滑油は、右クランクケースカバー52内に形成される送油通路(不図示)を通じて枢支軸92内に形成される潤滑油路92aに送給され、遠心多板クラッチ91を潤滑し、さらに、クランク軸100内に形成される潤滑油路100aに送給されて、クランク軸100を潤滑する。また、第2送油通路164に送給された潤滑油は、スタッドボルト60の挿通孔兼用の送油通路(不図示)及びカム軸44の右端部近傍に形成される潤滑油出口44aを通じて、カム軸44内に形成される潤滑油路44bに送給され、2つのカム49,49の間に形成される吐出孔44cから吐出して、カム軸44及びロッカーアーム46,46等を潤滑する(図2参照)。なお、各給油箇所を潤滑した潤滑油は、自然落下により左、右ユニットケース2L,3Lの底部5(図3参照)に戻される。
以上説明したように、本実施形態の内燃機関の潤滑装置によれば、右ユニットケース2Rの外側壁と一体に設けられ、孔部152が設けられるオイルポンプボディ151と、孔部152に挿入されるアウターロータ153及びインナーロータ154と、孔部152を密閉する蓋体155と、を有するオイルポンプ150と、孔部152から左、右ユニットケース2L,2Rを貫通するオイルポンプ駆動軸166と、オイルポンプ駆動軸166にクランク軸100の回転動力を伝達するオイルポンプスプロケット168と、を備えるため、オイルポンプ150を車体の左右方向の中心に近づかせることができるので、内燃機関の姿勢変動の影響を少なくして、オイルタフネスを向上することができ、内燃機関の姿勢変動の影響を受けずに安定した潤滑を行うことができる。また、オイルポンプ150の部品点数を削減することができるので、製造コストを低減することができ、組付け性を向上することができる。
また、本実施形態の内燃機関の潤滑装置によれば、オイルポンプ150の吸入口156は、右ユニットケース2Rの外側壁内を貫通する油路160に連通し、油路160は、左、右ユニットケース2L,2Rの外側壁内に設けられるオイルフィルタ室161を介して左、右ユニットケース2L,2Rの底部5に連通しているため、油路160を簡素化することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態の内燃機関の潤滑装置によれば、オイルポンプ150を車体の左右方向の中心に近づかせることができるため、パワーユニット1の重心を自動二輪車10の左右方向の中心に近づかせることができる。これにより、自動二輪車10の走行安定性を向上することができる。
さらに、本実施形態の内燃機関の潤滑装置によれば、孔部152から左、右ユニットケース2L,2Rを貫通するオイルポンプ駆動軸166を備えるため、オイルポンプ駆動軸166を左、右ユニットケース2L,2Rのそれぞれに回動自在に支持させることができる。これにより、オイルポンプ駆動軸166が両端支持されるので、オイルポンプ駆動軸166の片減りを防止することができ、オイルポンプ150の耐久性を向上することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、本実施形態では、オイルポンプボディを右ユニットケースに設けた場合を例示したが、これに限定されず、左ユニットケースに設けるようにしてもよい。しかし、潤滑油の送油経路を考慮すると、右ユニットケースに設ける方がより好ましい。
本発明に係る内燃機関の潤滑装置を搭載した車両の側面図である。 本発明に係る内燃機関の潤滑装置を説明するパワーユニットのシリンダヘッドとシリンダブロックとクランク軸と入力軸と出力軸とを結んだ線で切断した断面図である。 図2に示したパワーユニットを右側から見た一部切欠側面図である。 図3のA−A線矢視断面図である。 図2に示したパワーユニットを左側から見た一部切欠側面図である。 右ユニットケースの単品を右側から見た側面図である。
符号の説明
1 パワーユニット(内燃機関、潤滑装置)
2L 左ユニットケース(クランクケース)
2R 右ユニットケース(クランクケース)
3 クランク室
4 ギヤ室
5 底部
10 自動二輪車
30 シリンダブロック
40 シリンダヘッド
90 交流発電機
91 遠心多板クラッチ
98 カムチェーン
100 クランク軸
102 駆動スプロケット
150 オイルポンプ
151 オイルポンプボディ
152 凹孔
153 アウターロータ
154 インナーロータ
155 蓋体
156 吸入口
157 吐出口
158 オイルポンプ従動軸
159 貫通孔
160 油路
161 オイルフィルタ室
162 分配口
163 第1送油通路
164 第2送油通路
165 カップリング
166 オイルポンプ駆動軸
167 貫通孔
168 オイルポンプスプロケット(伝達部材)
200 トランスミッション
201 入力軸
202 出力軸
203 シフトドラム

Claims (2)

  1. クランクケースの外側壁と一体に設けられ、孔部が設けられるオイルポンプボディと、前記孔部に挿入されるアウターロータ及びインナーロータと、前記孔部を密閉する蓋体と、を有するオイルポンプと、
    前記孔部から前記クランクケースを貫通するオイルポンプ駆動軸と、
    前記オイルポンプ駆動軸にクランク軸の回転動力を伝達する伝達部材と、を備えることを特徴とする内燃機関の潤滑装置。
  2. 前記オイルポンプの吸入口は、前記クランクケースの外側壁内を貫通する油路に連通し、前記油路は、前記クランクケースの外側壁内に設けられるオイルフィルタ室を介して前記クランクケースの底部に連通していることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の潤滑装置。
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