JP5962910B2 - 車両用シート - Google Patents
車両用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5962910B2 JP5962910B2 JP2012166178A JP2012166178A JP5962910B2 JP 5962910 B2 JP5962910 B2 JP 5962910B2 JP 2012166178 A JP2012166178 A JP 2012166178A JP 2012166178 A JP2012166178 A JP 2012166178A JP 5962910 B2 JP5962910 B2 JP 5962910B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connection pipe
- fitting piece
- bracket
- coupler
- longitudinal direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
シートクッションの骨格を形成するシートクッションフレームの下部空間にハーネスが配索されている車両用シートに関する。
従来、前記カプラをシートクッションフレームに固定する手段として、シートクッションフレームに係合孔を形成し、カプラに係合突起を形成して、前記係合突起を前記係合孔に挿入係合する手段があった(特許文献1の第2図参照)。
また、図6に示すように、係合爪50Tを備えた樹脂部品50をカプラ22に取り付け、図5(a),図5(b)に示すように、シートクッションフレーム1のサイドフレーム2に、シート幅方向内側に張り出すブラケット45を設け、ブラケット45の側壁45Sに形成した係合孔45Hに前記係合爪50Tを挿入係合する構造もあった。図5(a)の符号3はスライドレール、8はフロントパネル、7はスライドレールのスライド移動のロックを解除するハンドルである。
また、図5(a),図5(b)に示すように、前記係合爪50Tを前記係合孔45Hに挿入係合する場合も、同様に係合爪50Tと係合孔45Hが作業者側から見えにくかった。その上、作業者はブラケット45の端縁に手が触れないように注意して作業する必要があり、作業に手間と時間がかかっていた。また、大型のブラケット45により、シート下のスペースが占有されていた。
本発明の目的は、シートクッションフレームにハーネスのカプラを固定する作業の作業性を、シートクッションフレームの強度低下を招くことなく向上させることができる車両用シートを提供する点にある。
シートクッションの骨格を形成するシートクッションフレームの下部空間にハーネスが配索されている車両用シートであって、
前記シートクッションフレームは、左右一対のサイドフレームと、前記左右一対のサイドフレームの前端部同士を連結する連結パイプとを備え、
前記連結パイプの長手方向に沿い、かつ、前記連結パイプの外周面に間隔を空けて対向する嵌合片を備えたブラケットが前記連結パイプに設けられ、
前記ハーネスのカプラに設けられた被嵌合部が前記ブラケットの嵌合片に前記連結パイプの長手方向で嵌合している点にある。この構成によれば、次の作用を奏することができる。(請求項1)
前記連結パイプは左右一対のサイドフレームの前端部同士を連結しているから、作業者の手が連結パイプに届きやすい。
また、連結パイプの外周面は滑らかであるから、連結パイプの外周面に対するカプラの摺動を円滑に行うことができる。
そして、連結パイプがガイドの役割を果たし、カプラを嵌合片側にガイドするから、カプラの被嵌合部とブラケットの嵌合片とが作業者に見えなくても、カプラの被嵌合部をブラケットの嵌合片に容易に嵌合させることができる。
さらに、前記嵌合片に対するカプラの被嵌合部の嵌合方向は連結パイプの長手方向であり、カプラを連結パイプの長手方向に移動させてカプラの被嵌合部をブラケットの嵌合片に嵌合させることで、前記被嵌合部を前記嵌合片に斜めに嵌合させることがなくなる。その結果、前記被嵌合部を前記嵌合片に円滑に嵌合させることができる。
以上により、前記被嵌合部を前記嵌合片に嵌合させる作業の作業性を向上させることができる。
また、上記のように、前記被嵌合部を嵌合片に斜めに嵌合させることがなくなるから、嵌合片やカプラの破損を防止することができる。
そして、シートクッションフレームの連結パイプはシートクッションの前端部に隠されているので、連結パイプに設けられたブラケットの嵌合片に前記カプラを固定しても外観を損ねることがない。
また、カプラを係合させるための係合孔をシートクッションフレームに形成しなくても済むから、シートクッションフレームの強度が低下することを防止することができる。(請求項1)
前記カプラを前記連結パイプの外周面に当接させ、前記連結パイプの長手方向に沿って前記嵌合片側に移動させると、前記カプラが前記連結パイプの外周面を前記連結パイプの長手方向に摺動しながら前記カプラの被嵌合部が前記嵌合片に嵌合するよう構成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記連結パイプの外周面に対向する前記嵌合片の対向面の先端部が、前記嵌合片の先端側ほど前記連結パイプの外周面から離れる傾斜面に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
前記嵌合片の根元に連なるブラケット部分が前記嵌合片よりも広幅に形成され、
前記嵌合片よりも幅方向外側のブラケット部分に前記カプラの被嵌合部が前記連結パイプの長手方向において当接すると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
前記連結パイプの長手方向で前記嵌合片とは反対側の前記ブラケットの端部が前記サイドフレームに近接していると、次の作用を奏することができる。(請求項5)
前記連結パイプの長手方向で前記嵌合片とは反対側の前記ブラケットの端部が前記サイドフレームに当接又は溶接固着されていると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
また、連結パイプの長手方向で前記嵌合片とは反対側の前記ブラケットの端部が前記サイドフレームに溶接固着されている構成では、上記の作用に加え、次の作用を奏することができる。
つまり、連結パイプの端部とサイドフレームとの固着部の強度をブラケットにより向上させることができ、ブラケットと連結パイプの双方の強度を向上させることができる。これにより、連結パイプの径を大きくしなくても済み、重量の増加を最小限に抑えることができる。(請求項6)
前記ブラケットは断面U字状のブラケット本体を備え、
前記ブラケット本体の両側壁が前記連結パイプに下側から外嵌して溶接固着され、
前記嵌合片は、前記ブラケット本体の底壁の端面から前記連結パイプの長手方向に沿う方向に突出して、前記連結パイプの外周面に下側から対向していると、次の作用を奏することができる。(請求項7)
また、ブラケット本体の両側壁が前記連結パイプに下側から外嵌して溶接固着されるから、ブラケットを連結パイプに簡単に固着することができる。
さらに、前記嵌合片は連結パイプの外周面に下側から対向しているから、連結パイプの下側の広い空間を作業空間とすることができて、作業性を向上させることができる。(請求項7)
シートクッションフレームにハーネスのカプラを固定する作業の作業性を、シートクッションフレームの強度低下を招くことなく向上させることができる車両用シートを提供することができた。
図1(a),図1(b),図2に、車両用シートのシートクッションの骨格を形成するシートクッションフレーム1を示してある。符号Frはシート前方側(車両前方側)、Rrはシート後方側(車両後方側)を示す。このシートクッションフレーム1と、シートクッションフレーム1に支持されるシートクッションパッドと、シートクッションパッドを覆う表皮材とで前記シートクッションが構成される。シートクッションは乗員の臀部及び大腿部を支持し、このシートクッションと、乗員の上半身を支持するシートバックとで前記車両用シートが構成される。シートクッションフレーム1の下部空間には、ハーネス21が配索されてシート前後方向に延びている(図2参照)。
図1(a),図2に示すように、シートクッションフレーム1は、左右一対の板状のサイドフレーム2と、左右一対のサイドフレーム2の下側の前端部同士を連結する第1連結パイプ4と、左右一対のサイドフレーム2の上側前半部同士を連結する第2連結パイプ6と、左右一対のサイドフレーム2の上側後半部同士を連結する第3連結パイプ5とを備えている。第1連結パイプ4は第2連結パイプ6と第3連結パイプ5よりも小径に設定されている。
(1) 作業者がハーネス21のカプラ22をシートクッションフレーム1に固定する場合、シートクッションフレーム1の下部空間に手を入れて、カプラ22を第1連結パイプ4の外周面4Gに当接させる。そして、カプラ22を第1連結パイプ4の外周面4Gに対し第1連結パイプ4の長手方向に摺動させながら嵌合片12側に移動させて、カプラ22の被嵌合部23を嵌合片12に嵌合させる。
第1連結パイプ4は左右一対のサイドフレーム2の前端部同士を連結しているから、作業者の手が第1連結パイプ4に届きやすい。
また、第1連結パイプ4の外周面4Gは滑らかであるから、第1連結パイプ4の外周面4Gに対するカプラ22の摺動を円滑に行うことができる。
そして、第1連結パイプ4がガイドの役割を果たし、カプラ22を嵌合片12側にガイドするから、カプラ22の被嵌合部23とブラケット10の嵌合片12とが作業者に見えなくても、カプラ22の被嵌合部23をブラケット10の嵌合片12に容易に嵌合させることができる。
さらに、前記嵌合片12に対するカプラ22の被嵌合部23の嵌合方向は第1連結パイプ4の長手方向であり、カプラ22を第1連結パイプ4の長手方向に摺動させてカプラ22の被嵌合部23を嵌合片12に嵌合させることで、被嵌合部23を嵌合片12に斜めに嵌合させることがなくなる。その結果、前記被嵌合部23を前記嵌合片12に円滑に嵌合させることができる。
以上により、前記被嵌合部23を前記嵌合片12に嵌合させる組み付け作業の作業性を向上させることができる。
また、上記のように、前記被嵌合部23を嵌合片12に斜めに嵌合させることがなくなるから、嵌合片12やカプラ22の破損を防止することができる。
そして、シートクッションフレーム1の第1連結パイプ4はシートクッションの前端部に隠されているので、第1連結パイプ4に設けられたブラケット10の嵌合片12に前記カプラ22を固定しても外観を損ねることがない。
また、カプラ22を係合させるための係合孔をシートクッションフレーム1に形成しなくても済むから、シートクッションフレーム1の強度が低下することを防止することができる。
また、ブラケット本体11の両側壁11Sが第1連結パイプ4に下側から外嵌して溶接固着されるから、ブラケット10を第1連結パイプ4に簡単に固着することができる。
さらに、前記嵌合片12は第1連結パイプ4の外周面4Gに下側から対向しているから、第1連結パイプ4の下側の広い空間を作業空間とすることができて、作業性を向上させることができる。
(1) 図4(b)に示すように、前記第1連結パイプ4の長手方向で嵌合片12とは反対側のブラケット10の端部10Bがサイドフレーム2に当接していてもよい。
この構成によれば、車両用シートに荷重が加わって第1連結パイプ4が曲がった場合、第1連結パイプ4の変形が大きくなることを抑制することができる。これにより、第1連結パイプ4の径を大きくしなくても済み、重量の増加を最小限に抑えることができる。
2 サイドフレーム
4 連結パイプ(第1連結パイプ)
4G 連結パイプの外周面
10 ブラケット
10B 嵌合片とは反対側のブラケットの端部
11 ブラケット本体
11S 側壁(ブラケット本体の側壁)
11T ブラケット部分(ブラケットの底壁)
11T1 嵌合片よりも幅方向外側のブラケット部分
12 嵌合片
12M 嵌合片の対向面
21 ハーネス
22 カプラ
23 被嵌合部
Claims (7)
- シートクッションの骨格を形成するシートクッションフレームの下部空間にハーネスが配索されている車両用シートであって、
前記シートクッションフレームは、左右一対のサイドフレームと、前記左右一対のサイドフレームの前端部同士を連結する連結パイプとを備え、
前記連結パイプの長手方向に沿い、かつ、前記連結パイプの外周面に間隔を空けて対向する嵌合片を備えたブラケットが前記連結パイプに設けられ、
前記ハーネスのカプラに設けられた被嵌合部が前記ブラケットの嵌合片に前記連結パイプの長手方向で嵌合している車両用シート。 - 前記カプラを前記連結パイプの外周面に当接させ、前記連結パイプの長手方向に沿って前記嵌合片側に移動させると、前記カプラが前記連結パイプの外周面を前記連結パイプの長手方向に摺動しながら前記カプラの被嵌合部が前記嵌合片に嵌合するよう構成されている請求項1記載の車両用シート。
- 前記連結パイプの外周面に対向する前記嵌合片の対向面の先端部が、前記嵌合片の先端側ほど前記連結パイプの外周面から離れる傾斜面に形成されている請求項1又は2記載の車両用シート。
- 前記嵌合片の根元に連なるブラケット部分が前記嵌合片よりも広幅に形成され、
前記嵌合片よりも幅方向外側のブラケット部分に前記カプラの被嵌合部が前記連結パイプの長手方向において当接する請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両用シート。 - 前記連結パイプの長手方向で前記嵌合片とは反対側の前記ブラケットの端部が前記サイドフレームに近接している請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両用シート。
- 前記連結パイプの長手方向で前記嵌合片とは反対側の前記ブラケットの端部が前記サイドフレームに当接又は溶接固着されている請求項1〜4のいずれか一つに記載の車両用シート。
- 前記ブラケットは断面U字状のブラケット本体を備え、
前記ブラケット本体の両側壁が前記連結パイプに下側から外嵌して溶接固着され、
前記嵌合片は、前記ブラケット本体の底壁の端面から前記連結パイプの長手方向に沿う方向に突出して、前記連結パイプの外周面に下側から対向している請求項1〜6のいずれか一つに記載の車両用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012166178A JP5962910B2 (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012166178A JP5962910B2 (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 車両用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014024451A JP2014024451A (ja) | 2014-02-06 |
JP5962910B2 true JP5962910B2 (ja) | 2016-08-03 |
Family
ID=50198533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012166178A Active JP5962910B2 (ja) | 2012-07-26 | 2012-07-26 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5962910B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6183286B2 (ja) * | 2014-04-25 | 2017-08-23 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シートフレームへのブラケット取付け構造 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60188668U (ja) * | 1984-05-26 | 1985-12-13 | 国松工業株式会社 | 車両用シ−ト装置 |
JPH022260U (ja) * | 1988-06-20 | 1990-01-09 | ||
JP2004306811A (ja) * | 2003-04-08 | 2004-11-04 | Komatsu Ltd | 作業車両のオプション配線の取付け構造 |
JP2005212615A (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Aisin Seiki Co Ltd | 子供用シート検出装置 |
JP5097430B2 (ja) * | 2007-04-10 | 2012-12-12 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用シートのワイヤーハーネス |
-
2012
- 2012-07-26 JP JP2012166178A patent/JP5962910B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014024451A (ja) | 2014-02-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2012172674A1 (ja) | シートバックボード及び車両用シート | |
JP6133146B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2016013824A (ja) | 車両用シート | |
JP2018199363A (ja) | 乗物用シート | |
JP2018198655A (ja) | 乗物用シート | |
JP2015209078A (ja) | 乗物用シート | |
JP2008119221A (ja) | 椅子の背凭れ装置 | |
JP6144169B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6219683B2 (ja) | 乗物用シートのフレーム構造 | |
JP5962910B2 (ja) | 車両用シート | |
JP2012158201A (ja) | 車両用シート装置 | |
JP2015074290A (ja) | シートバック連結構造 | |
JP6053465B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2018167799A (ja) | 乗物用シート | |
JP6347406B2 (ja) | 自動車のフロア構造 | |
JP5414229B2 (ja) | シートのレッグレスト | |
JP2017190035A (ja) | 乗物用シート | |
JP6575121B2 (ja) | 乗物用シートの取付構造および乗物用シート | |
JP4300989B2 (ja) | ヘッドレスト | |
KR20110008283U (ko) | 의자용 방석 | |
JP2013230736A (ja) | 車両用シート | |
JP6181202B2 (ja) | 車両用座席 | |
JP5548022B2 (ja) | 車両用シートの側突対策構造 | |
JP2012192761A (ja) | 車両用シート | |
JP7125039B2 (ja) | 車両用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150630 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160601 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160614 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5962910 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |