JP6347406B2 - 自動車のフロア構造 - Google Patents

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本発明は、
座席の下方のフロアパネルに、上方に膨出する膨出部が設けられ、
前記フロアパネルにフロアカーペットが敷設され、
前記フロアカーペットの前記膨出部に対応する位置に切り起こし部が設けられている自動車のフロア構造に関する。
自動車のフロアパネルにはフロアカーペットが敷設される。このフロアカーペットは、通常、フロアパネルの表面の凹凸に沿う形に成形され、フロアパネルの表面形状に沿って敷かれている。また、フロアパネルに固定する必要がある部品は、部品が配置される箇所のフロアカーペットを切り欠いてフロアパネルに固定される。
特許文献1には、自動車のフロアパネル61の上面に部品取り付けブラケット2が配置されている。部品取り付けブラケット2は座席の下方に位置し、これにより、座席下の空間を有効利用している。この部品取り付けブラケット2や端辺のフランジが乗員の目に入ると乗員に違和感を与える。
そこで、従来、フロアカーペット1の部品取り付けブラケット2に対応する位置に、部品取り付けブラケット2を覆い隠す切り起こし部11が配置されていた。そして、この切り起こし部11を構成する切り起こし舌片12が、部品取り付けブラケット2の脚部22の端部に当接してもたれ掛かり、前記部品取り付けブラケット2の左右両側壁を覆い隠していた。
特開2008−12954号公報
自動車のフロアパネルに搭載される前記座席は前後にスライドできることが多い。そのため、上記従来の構造のように、部品取り付けブラケットの左右両側壁だけを切り起こし舌片で覆い隠した構造では、座席のスライド量によっては、部品取り付けブラケットの前端部又は後端部が乗員の目に入ったり、乗員が部品取り付けブラケットの前端部又は後端部に不用意に触れたりしてしまう可能性があった。
本発明の目的は、座席をスライドさせた場合でも乗員に膨出部が見えてしまうことを防止でき、乗員が部品取り付けブラケットに不用意に触れることを回避することができる自動車のフロア構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
座席の下方のフロアパネルに、上方に膨出する膨出部が設けられ、
前記フロアパネルにフロアカーペットが敷設され、
前記フロアカーペットの前記膨出部に対応する位置に切り起こし部が設けられている自動車のフロア構造であって、
前記切り起こし部は、前記膨出部の左側壁を覆い隠す第1カーペット片と、前記膨出部の右側壁を覆い隠す第2カーペット片と、前記膨出部の前端部と後端部の少なくとも一方を覆い隠す第3カーペット片とを備え
前記切り起こし部に、前記第1カーペット片と第2カーペット片と第3カーペット片を形成する切り込み部が連続して形成され、
前記切り込み部は、車両前後方向に沿う第1切り込みと、
車幅方向に沿い、長手方向中間部が前記第1切り込みの車両前方側の端部に接続する前側第2切り込みと、
車幅方向に沿い、長手方向中間部が前記第1切り込みの車両後方側の端部に接続する後側第2切り込みと、
車両前後方向に沿い、前記前側第2切り込みと後側第2切り込みの少なくとも一方の長手方向両端部から前記第1切り込みとは反対側に延びる左右一対の第3切り込みとから構成されて、
前記フロアカーペットの第1切り込みよりも車幅方向一方側が前記第1カーペット片に構成され、車幅方向他方側が前記第2カーペット片に構成され、前記左右一対の第3切り込みの間が前記第3カーペット片に構成されている点にある。(請求項1)
上記の構成によれば、前記膨出部の前端部と後端部の少なくとも一方を第3カーペット片で覆い隠してあるから、座席を前後にスライド移動させても、膨出部の前端部又は後端部や、これらに接続するフランジ等が乗員の目に入ることがなく、外観性を向上させることができる。さらに、乗員が前記前端部又は後端部に不用意に触れることも回避することができる。
また、フロアカーペットに一度に切りこみを入れて、第1カーペット片〜第3カーペット片を形成することが可能であり、フロアカーペットに個別に切りこみを入れて第1カーペット片〜第3カーペット片を形成する構造に比較すると、第1カーペット片〜第3カーペット片の形成作業性を向上できる。(請求項1)
本発明において、
前記膨出部の長手方向中央部の上面は、長手方向両端部の上面に対して下方に凹み、
前記膨出部の長手方向両端部の上面に部品の固定部が設けられていると、次の作用を奏することができる。(請求項
膨出部の長手方向両端部の上面に部品の固定部が設けられている。つまり、1つの膨出部に2つの固定部が設けられている。従って、例えば、膨出部を複数設け、各膨出部に固定部を設ける構造に比べると、加工や管理が容易になり、膨出部を形成する作業の作業性を向上させることができる。
膨出部の長手方向両端部の上面に複数の固定部を各別に設けることで、膨出部に1つの固定部を設けた構造に比べて膨出部が長くなる。この場合にフロアパネルにフロアカーペットを敷設して、第1カーペット片〜第3カーペット片を切り起こす(開く)場合、長い膨出部の上面全体にフロアカーペットが当接し、第1カーペット片〜第3カーペット片(切り起こし部)にかかる力が分散してしまう。そのために、第1カーペット片〜第3カーペット片が開かない可能性がある。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、前記膨出部の長手方向中央部の上面は、長手方向両端部の上面に対して下方に凹んでいるから、フロアカーペットを膨出部の長手方向両端部の上面に当接させて、第1カーペット片〜第3カーペット片にかかる力を膨出部の長手方向両端部の上面に集中させることができる。結果的に長い膨出部にフロアカーペットを配置する場合でも、フロアカーペットを上から軽く押圧するだけで簡単に第1カーペット片〜第3カーペット片(切り起こし部)を開くことができ、作業性を向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記膨出部は、車両前後方向に長い部品取り付けブラケットであり、
前記部品取り付けブラケットは、前記フロアパネルに形成された車両前方側が低く車両後方側が高い段差部を跨いだ状態で前記フロアパネルに固定され、
前記部品取り付けブラケットの前部の左側壁及び右側壁の第1下端は、前記部品取り付けブラケットの後部の左側壁及び右側壁の第2下端よりも下方に位置し、
前記第1カーペット片と第2カーペット片の切り起こし量は、前記部品取り付けブラケットの前部の左側壁及び右側壁の前記フロアパネルからの立ち上がり量よりも大きく設定されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
フロアパネルに段差部がある場合でも、部品取り付けブラケットの長手方向両端部の上面に設けられた固定部の高さを合わせることができる。その結果、前記固定部に取り付けた部品が上下に傾かず、前記部品を部品取り付けブラケット介してフロアパネルに安定して固定することができる。
前記第1カーペット片と第2カーペット片の切り起こし量は、部品取り付けブラケットの前部の左側壁及び右側壁の前記フロアパネルからの立ち上がり量よりも大きく設定されているから、部品取り付けブラケットの左側壁及び右側壁を第1カーペット片と第2カーペット片によって確実に覆い隠すことができる。
さらに、第1カーペット片は車両前後方向の略全長にわたって同一高さ寸法であり、第2カーペット片も車両前後方向の略全長にわたって同一高さ寸法であることから、第1カーペット片と第2カーペット片によって、前記部品取り付けブラケットの後部の左側壁及び右側壁が大きく覆われる。これにより、座席を前後にスライドさせた場合に、前記部品取り付けブラケットの後部の左側壁及び右側壁を確実に第1カーペット片と第2カーペット片によって覆い隠すことができて、外観品質を向上させることができる。(請求項
本発明において、
前記膨出部の前端部に前壁が、後端部に後壁が設けられ、
前記前壁と後壁は平面視で略円弧状に成形され、
前記膨出部の上面と前記前壁の間のコーナー部、及び前記膨出部の上面と前記後壁の間のコーナー部は側面視で円弧状に形成されていると、次の作用を奏することができる。(請求項
第1カーペット片〜第3カーペット片を切り起こした状態(開いた状態)で、前記第3カーペット片が、膨出部の後壁に引っ掛かることがない。結果的に、第3カーペット片を円滑に開くことができ、フロアカーペットを配置する作業の作業性を向上させことができる。
また、前記固定部の部品に当接している面積を狭くできる(固定部を単なる平面すると、部品にベタ当てすることになり、当接している面積が広くなる)ため、部品取付ブラケットを作製する際に行う固定した部品を水平に保つための固定部の当接面の水平出しの作業面積を狭くでき、部品取り付けブラケットの形成作業の作業性を向上させることができる。(請求項
本発明によれば、
座席をスライドさせた場合でも乗員に膨出部が見えてしまうことを防止でき、乗員が部品取り付けブラケットに不用意に触れることを回避することができる自動車のフロア構造を提供することができた。
車両のフロアを示す斜視図 部品取り付けブラケットへの部品の取り付けを示す斜視図 前部座席を取り付けた状態の車両のフロアの斜視図 フロアパネルに取り付けた部品取り付けブラケットを示す斜視図 フロアカーペットの切り起こし前の切り起こし部の拡大斜視図 フロアパネルにフロアカーペットを敷設した後の図5のA−A断面図 フロアパネルにフロアカーペットを敷設した後の図5のB−B断面図 (a)は部品取り付けブラケットの斜視図(b)は部品取り付けブラケットの側面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3に自動車のフロア構造を示してある。この自動車のフロアには、車両前後方向に沿うフロアトンネル4と、車幅方向に沿うフロアクロスメンバ27が設けられている。符号3はサイドシルである。フロアパネル1の表面は凹凸に形成され、前記凹凸に沿う形に形成されたフロアカーペット2が、フロアパネル1にその表面形状に沿って敷設されている。図6に示すように、前記フロアカーペット2は、模様等(図示せず)が入った見栄えがよい表材2Aと、表材2Aよりも硬くて消音性がよい裏材2Bとから成る。
図3に示すように、フロアパネル1に座席が車両前後方向にスライド移動自在に搭載されている。図3には左側の前部座席のシートクッション6を示し、シートバックについては図示を省略してある。図4,図7に示すように、フロアパネル1は、フロアパネル本体1Hの上面に、車幅方向に沿う断面ハット形状のフロアクロスパネル14を接合して構成されている。これにより、フロアパネル1に、車両前方側Frが低く車両後方側Rrが高い段差部Dが形成されている。シートクッション6の車両前後方向中央部はフロアクロスパネル14の車両前方側Frに位置する。
図2,図3に示すように、前記シートクッション6の下方のフロアパネル1に、上方に膨出する中空台座状の第1取り付けブラケット7(部品取り付けブラケットであり、膨出部に相当)と第2取り付けブラケット8と第3取り付けブラケット9が設けられている。そして、第1取り付けブラケット7〜第3取り付けブラケット9を介して部品10がフロアパネル1に取り付けられている。つまり、座席下の空間を有効利用して、この空間に前記部品10が配置されている。本実施形態の前記部品10は、一例としてバッテリーである。
[第1取り付けブラケット7の構造]
図2,図4,図8(a),図8(b)に示すように、前記第1取り付けブラケット7は車両前後方向に長く形成され、上壁15と左側壁16(左側の側壁)と右側壁17(右側の側壁)と前壁18と後壁19を備えている。また、左側壁16と右側壁17の下端部から、車両前後方向に長い取り付けフランジ16F,17Fが幅方向外側に張り出している。図4,図7に示すように、第1取り付けブラケット7は、フロアパネル1に形成された前記段差部Dを跨いでいる。そして、前記取り付けフランジ16F,17Fが溶接によりフロアパネル1に固定されている。
詳述すると、図7,図8(b)に示すように、前記段差部Dよりも車両前方側Frの第1取り付けブラケット7の前部の上面15Aと、前記段差部Dよりも車両後方側Rrの第1取り付けブラケット7の後部の上面15Bとは上下方向で略同一位置に位置する。前記左側壁16と右側壁17の車両後方側Rrの後部の下端部は切り欠かれ、第1取り付けブラケット7の前部の左側壁16及び右側壁17の第1下端16K1は、第1取り付けブラケット7の後部の左側壁16及び右側壁17の第2下端16K2よりも下方に位置する。そして、前記第1下端16K1が前記段差部Dの前側段差面D1に載置するとともに、前記第2下端16K2が前記前側段差面D1よりも高所の後側段差面D2に載置している(図4参照)。
第1取り付けブラケット7の長手方向中央部の上面15Cは、長手方向両端部の上面15A,15Bに対して下方に凹み、前記長手方向両端部の上面15A,15Bにボルト挿通孔15Hが設けられている。このボルト挿通孔15Hとボルト挿通孔15Hの周部は「部品の固定部」に相当する。符号15Jは治具孔である。
また、第1取り付けブラケット7の車両前方側Frの前壁18と車両後方側Rrの後壁19は、第1取り付けブラケット7の上端部側だけに設けられ、前壁18と後壁19の下端とフロアパネル1の間に空間が形成されている。さらに、前壁18と後壁19は平面視で略円弧状に成形され(図8(a)参照)、第1取り付けブラケット7の前記上面15A,15Bと前記前壁18の間のコーナー部C、及び前記上面15A,15Bと前記後壁19の間のコーナー部Cは側面視で円弧状に形成されている(図8(b)参照)。
図2,図6に示すように、前記部品10は、下端部に複数の取り付けフランジ11(固定部に相当)を備え、取り付けフランジ11にボルト挿通孔11Hが形成されている。そして、このボルト挿通孔11Hと、前記第1取り付けブラケット7のボルト挿通孔15Hに取り付けボルトBが挿通され、取り付けボルトBにナットNが螺合されて、前記部品10が、第1取り付けブラケット7の前部の上面15Aと後部の上面15Bとに固定されている。前記ナットNは第1取り付けブラケット7の上壁15の裏面に溶接固着されている。
[フロアカーペット2の切り起こし部20の構造]
図5〜図7に示すように、フロアカーペット2の前記第1取り付けブラケット7に対応する位置に切り起こし部20が設けられている。この切り起こし部20は、第1取り付けブラケット7の左側壁16を覆い隠す第1カーペット片21と、第1取り付けブラケット7の右側壁17を覆い隠す第2カーペット片22と、第1取り付けブラケット7の後壁19を含む後端部を車両後方側Rrから覆い隠す第3カーペット片23とから成る。
図5に示すように、切り起こし前の切り起こし部20に、第1カーペット片21と第2カーペット片22と第3カーペット片23を形成する切り込み部30が連続して形成されている。
この切り込み部30は、車両前後方向に沿う第1切り込み31と、
車幅方向に沿い、長手方向中間部が第1切り込み31の車両前方側Frの端部に接続する前側第2切り込み32と、
車幅方向に沿い、長手方向中間部が第1切り込み31の車両後方側Rrの端部に接続する後側第2切り込み32と、
車両前後方向に沿い、前記後側第2切り込み32の長手方向両端部から前記第1切り込み31とは反対側(車両後方側Rr)に延びる左右一対の第3切り込み33とから成る。前側第2切り込み32と後側第2切り込み32は、第1切り込み31に対して垂直(直角)であり、第3切り込み33は、第1切り込み31に対して平行である。
そして、前記フロアカーペット2の第1切り込み31よりも車幅方向一方側が前記第1カーペット片21に構成され、車幅方向他方側が前記第2カーペット片22に構成され、前記左右一対の第3切り込み33の間が前記第3カーペット片23に構成されている。第1カーペット片21〜第3カーペット片23はいずれも長方形状である。
また、左右一対の第3切り込み33の基端部から第3切り込み33の先端部とは反対側(車両前方側Fr)に第1切り込み延出部33Bが延び、第3切り込み33の先端部から左右一対の第3切り込み33間の中央側に第2切り込み延出部33Aが延びている。さらに、前側第2切り込み32の長手方向両端部から、後側第2切り込み32側(車両後方側Rr)に第3切り込み延出部32Aが延びている。これにより、第1カーペット片21〜第3カーペット片23が切り起こされた状態で、第1カーペット片21〜第3カーペット片23の基部にしわが生じにくくすることができる。
図6に示すように、第1カーペット片21と第2カーペット片22の切り起こし量L1は、第1取り付けブラケット7の前部の左側壁16及び右側壁17のフロアパネル1からの立ち上がり量L2よりも大きく設定されている。
本発明によれば、
(1) 前記第1取り付けブラケット7の後壁19を含む後端部を車両後方側Rrから第3カーペット片23で覆い隠してあるから、座席を前後にスライド移動させても、第1取り付けブラケット7の後壁19を含む後端部が乗員の目に入ることがなく、外観性を向上させることができる。さらに、乗員が第1取り付けブラケット7の後壁19含む後端部に不用意に触れることも回避することができる。
(2) フロアカーペット2に一度に切りこみを入れて、第1カーペット片21〜第3カーペット片23を形成することが可能であり、フロアカーペット2に個別に切りこみを入れて第1カーペット片21〜第3カーペット片23を形成する構造に比較すると、第1カーペット片21〜第3カーペット片23の形成作業性を向上できる。
(3) 第1取り付けブラケット7の長手方向両端部の上面15A,15Bに部品10の固定部(ボルト挿通孔15Hとボルト挿通孔15Hの周部)が設けられており、1つの第1取り付けブラケット7に2つの固定部が設けられているから、例えば、第1取り付けブラケット7を複数設け、各第1取り付けブラケット7に固定部を設ける構造に比べると、加工や管理が容易になり、第1取り付けブラケット7を形成する作業の作業性を向上させることができる。
第1取り付けブラケット7の長手方向両端部の上面15A,15Bに複数の固定部を各別に設けると、第1取り付けブラケット7に1つの固定部を設けた構造に比べて第1取り付けブラケット7が長くなる。この場合にフロアパネル1にフロアカーペット2を敷設して、第1カーペット片21〜第3カーペット片23を切り起こす(開く)場合、長い第1取り付けブラケット7の上面全体にフロアカーペット2が当接し、第1カーペット片21〜第3カーペット片23(切り起こし部20)にかかる力が分散してしまう。そのために、第1カーペット片21〜第3カーペット片23が開かない可能性がある。
これに対して、本発明の上記の構成によれば、第1取り付けブラケット7の長手方向中央部の上面15Cは、長手方向両端部の上面15A,15Bに対して下方に凹んでいるから、フロアカーペット2を第1取り付けブラケット7の長手方向両端部の上面15A,15Bに当接させて、第1カーペット片21〜第3カーペット片23にかかる力を第1取り付けブラケット7の長手方向両端部の上面15A,15Bに集中させることができる。結果的に長い第1取り付けブラケット7にフロアカーペット2を配置する場合でも、フロアカーペット2を上から軽く押圧するだけで、簡単に第1カーペット片21〜第3カーペット片23(切り起こし部20)を開くことができ、作業性を向上させることができる。図6に、第1カーペット片21と第2カーペット片22が開く方向X(切り起こし方向)を示してある。
(4) フロアパネル1に段差部Dがある場合でも、第1取り付けブラケット7の長手方向両端部の上面15A,15Bに設けられた固定部(ボルト挿通孔15Hとボルト挿通孔15Hの周部)の高さを合わせることができる。その結果、前記固定部に取り付けた部品10が上下に傾かず、前記部品10を第1取り付けブラケット7を介してフロアパネル1に安定して固定することができる。
前記第1カーペット片21と第2カーペット片22の切り起こし量L1は、前記第1取り付けブラケット7の前部の左側壁16及び右側壁17の立ち上がり量L2よりも大きく設定されているから、第1取り付けブラケット7の左側壁16と右側壁17を第1カーペット片21と第2カーペット片22によって確実に覆い隠すことができる。
さらに、第1カーペット片21は車両前後方向の略全長にわたって同一高さ寸法であり、第2カーペット片22も車両前後方向の略全長にわたって同一高さ寸法であることから、第1カーペット片21と第2カーペット片22によって、前記第1取り付けブラケット7の後部の左側壁16及び右側壁17が大きく覆われる。これにより、座席を前後にスライドさせた場合に、第1取り付けブラケット7の後部の左側壁16及び右側壁17を確実に第1カーペット片21と第2カーペット片22によって覆い隠すことができて、外観品質を向上させることができる。
(5) 第1カーペット片21〜第3カーペット片23を切り起こした状態(開いた状態)で、前記第3カーペット片23が、第1取り付けブラケット7の後壁19に引っ掛かることがない。結果的に、第3カーペット片23を円滑に開くことができ、フロアカーペット2を配置する作業の作業性を向上させことができる。
[別実施形態]
(1) 図示はしないが、上記の第1の実施形態の構造に加え、車両前後方向に沿い、前側第2切り込み32の長手方向両端部から第1切り込み31とは反対側(車両前方側Fr)に延びる左右一対の第3切り込みを設け、これら左右一対の第3切り込みの間を、第1取り付けブラケット7の前壁18を含む前端部を覆い隠す第3カーペット片に構成してあってもよい。
(2) 前記第1取り付けブラケット7の後壁19を含む後端部を覆い隠す第3カーペット片23、及び、この第3カーペット片23に対応した第3切り込み33を設けることなく、上記(1)のように、前記前壁18を含む前端部を覆い隠す第3カーペット片を設けてあってもよい。
1 フロアパネル
2 フロアカーペット
7 膨出部(部品取り付けブラケット、第1取り付けブラケット)
10 部品
15A 部品取り付けブラケットの前部の上面
15B 部品取り付けブラケットの後部の上面
15C 膨出部の長手方向中央部の上面
16 左側壁
16K1 部品取り付けブラケットの前部の左側壁の下端
16K2 部品取り付けブラケットの後部の左側壁の下端
17 右側壁
18 前壁
19 後壁
20 切り起こし部
21 第1カーペット片
22 第2カーペット片
23 第3カーペット片
30 切り込み部
31 第1切り込み
32 第2切り込み
33 第3切り込み
C コーナー部
D 段差部
Fr 車両前方側
L1 切り起こし量
L2 立ち上がり量
Rr 車両後方側

Claims (4)

  1. 座席の下方のフロアパネルに、上方に膨出する膨出部が設けられ、
    前記フロアパネルにフロアカーペットが敷設され、
    前記フロアカーペットの前記膨出部に対応する位置に切り起こし部が設けられている自動車のフロア構造であって、
    前記切り起こし部は、前記膨出部の左側壁を覆い隠す第1カーペット片と、前記膨出部の右側壁を覆い隠す第2カーペット片と、前記膨出部の前端部と後端部の少なくとも一方を覆い隠す第3カーペット片とを備え
    前記切り起こし部に、前記第1カーペット片と第2カーペット片と第3カーペット片を形成する切り込み部が連続して形成され、
    前記切り込み部は、車両前後方向に沿う第1切り込みと、
    車幅方向に沿い、長手方向中間部が前記第1切り込みの車両前方側の端部に接続する前側第2切り込みと、
    車幅方向に沿い、長手方向中間部が前記第1切り込みの車両後方側の端部に接続する後側第2切り込みと、
    車両前後方向に沿い、前記前側第2切り込みと後側第2切り込みの少なくとも一方の長手方向両端部から前記第1切り込みとは反対側に延びる左右一対の第3切り込みとから構成されて、
    前記フロアカーペットの第1切り込みよりも車幅方向一方側が前記第1カーペット片に構成され、車幅方向他方側が前記第2カーペット片に構成され、前記左右一対の第3切り込みの間が前記第3カーペット片に構成されている自動車のフロア構造。
  2. 前記膨出部の長手方向中央部の上面は、長手方向両端部の上面に対して下方に凹み、
    前記膨出部の長手方向両端部の上面に部品の固定部が設けられている請求項に記載の自動車のフロア構造。
  3. 前記膨出部は、車両前後方向に長い部品取り付けブラケットであり、
    前記部品取り付けブラケットは、前記フロアパネルに形成された車両前方側が低く車両後方側が高い段差部を跨いだ状態で前記フロアパネルに固定され、
    前記部品取り付けブラケットの前部の左側壁及び右側壁の第1下端は、前記部品取り付けブラケットの後部の左側壁及び右側壁の第2下端よりも下方に位置し、
    前記第1カーペット片と第2カーペット片の切り起こし量は、前記部品取り付けブラケットの前部の左側壁及び右側壁の前記フロアパネルからの立ち上がり量よりも大きく設定されている請求項に記載の自動車のフロア構造。
  4. 前記膨出部の前端部に前壁が、後端部に後壁が設けられ、
    前記前壁と後壁は平面視で略円弧状に成形され、
    前記膨出部の上面と前記前壁の間のコーナー部、及び前記膨出部の上面と前記後壁の間のコーナー部は側面視で円弧状に形成されている請求項1ないしのいずれか一項に記載の自動車のフロア構造。
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