JP5962027B2 - 回転電機 - Google Patents

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本発明は、コイルが巻装されたステータと、当該ステータの内側に配置されるロータとを備えた回転電機に関する。
このような回転電機として、ステータ及びロータを円筒形状のハウジング内部に収容し、当該ハウジングの外部からステータのコイルに給電を行うためのバスバーを備えたものが知られている。バスバーとは金属からなる棒状の導電部材であって、その一端はハウジングの外部に配置され、外部からの給電ケーブルが接続される。一方、バスバーの他端はハウジングの内部に配置され、溶接等によってコイルと接続される。また、バスバーは、コイルの相数に応じて複数配置される。
回転電機が大型化してしまうことを避けるために、ステータはその外側面(ハウジングの内面と対向する側面であって、ロータの回転軸と平行な側面)がハウジングに内接した状態で配置されるのが一般的である。このため、ステータの外側面とハウジングとの間には、複数のバスバーを配置するための十分な空間を確保することが難しい。その結果、バスバーは、ハウジングの内部において、ロータの回転軸方向に沿ってステータと隣接する空間内に配置されていた。例えば、下記特許文献1には、複数のバスバーを一体化したバスバーユニットを、ロータの回転軸方向に沿ってステータと隣接する空間内に配置した構成の回転電機が記載されている。
特開2009−232602号公報
上記特許文献1に記載された回転電機のようにバスバーを配置する場合、ロータの回転軸方向に沿ってステータと隣接する位置において、複数のバスバーを配置するための空間を広く確保する必要がある。その結果、回転電機の軸長が長くなってしまう。また、ハウジングが大型化することに伴って回転電機の重量が大きくなってしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸長が短く、且つ軽量な回転電機を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る回転電機は、コイルが巻装されたステータと、前記ステータの内側に配置され、前記コイルへの励磁によって回転するロータと、前記ロータの回転軸を中心軸とした円筒形状に形成され、前記ステータ及び前記ロータを内部に収容するハウジングと、を備えた回転電機において、前記ハウジングは、前記ステータの外側面と対向する部分の少なくとも一部に、樹脂により形成された樹脂部を有しており、前記樹脂部は、前記コイルに給電を行うためのバスバーが内部に埋め込まれていることを特徴としている。
本発明では、ステータ及びロータを内部に収容する円筒形状のハウジングを備えており、ハウジングは、ステータの外側面と対向する部分の少なくとも一部に、樹脂により形成された樹脂部を有している。コイルに給電を行うためのバスバーは、当該樹脂部の内部に埋め込まれている。
ハウジングを構成する樹脂部の内部にバスバーが埋め込まれるため、バスバーを配置することを目的として、ハウジングの内部に広い空間を確保する必要が無い。また、樹脂部は、ハウジングのうちステータの外側面と対向する部分において設けられるため、バスバーを配置することによって回転電機の軸長が長くなってしまうことが無い。このように、本発明によれば、バスバーを用いた構成でありながら、軸長が短く、且つ軽量な回転電機を提供することができる。
また本発明に係る回転電機では、前記樹脂部は、前記ステータの外側面の一端部近傍と対向する部分に形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、樹脂部は、ロータの回転軸方向において、ステータの外側面の一端部近傍と対向する部分に形成されている。ステータのコイルエンドは、一般にステータの外側面のうち、ステータの一端部近傍に配置される。従って、樹脂部に埋め込まれたバスバーがコイルエンドの近傍に配置されることとなるため、バスバーとコイルとの結線作業が容易なものとなる。また、バスバーとコイルとを結線するために、ハウジング内部に広い空間を確保する必要性もなくすことができる。
また本発明に係る回転電機では、前記バスバーは、前記ステータの外側面と前記樹脂部との間に挟まれた空間内において、前記コイルと結線されることも好ましい。
この好ましい態様では、ステータの外側面とハウジングの樹脂部とに挟まれた空間内において、バスバーとコイルとが結線される。ステータの外側面とハウジングとの間で結線されるため、ロータの回転軸方向に沿ってステータと隣接した位置には、かかる結線を行うための空間を確保する必要がない。このため、当該空間を確保するために回転電機の軸長が長くなってしまうことが無い。
また本発明に係る回転電機では、前記ハウジングは、円筒形状に形成された金属からなる第一ハウジングを有しており、前記樹脂部は、円筒形状に形成された樹脂からなる第二ハウジングを、前記第一ハウジングに対して接続することにより形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、ハウジングは、円筒形状に形成された金属からなる第一ハウジングを有している。また、樹脂部は、円筒形状に形成された樹脂からなる第二ハウジングを、第一ハウジングに接続することにより形成されている。樹脂部が円筒形状に形成されるため、当該円筒形状の周方向に沿ってバスバーを埋め込む等、バスバーの配置の自由度を高めることが可能となる。
また、ステータは、その全体が金属からなる第一ハウジングに収納されるのではなく、一部分のみが第一ハウジングに収納され、他の部分は樹脂からなる第二ハウジングに収納される。その結果、ハウジングの鉄損によるロストルク(粘性トルク)を低減することができる。
また本発明に係る回転電機では、前記ステータが前記第二ハウジングに対して回転してしまうことを規制する回転抑制機構を有することも好ましい。
ロータが回転すると、それに伴う反力として、ステータには逆向きの回転力が働くこととなる。ハウジング全体を金属で形成し、ステータの全体をハウジングに圧入した従来の構成であれば、ステータはハウジングに対して強固に固定される。このため、上記回転力が働いても、ハウジングの内部でステータが回転してしまうことは無かった。
しかし、ハウジングの一部を樹脂からなる第二ハウジングとした構成においては、ステータの一部のみが金属からなる第一ハウジングに圧入されるため、ステータの固定が十分でない場合がある。すなわち、ロータの回転に伴って、ステータがハウジングに対して回転し、ずれが生じる可能性がある。
この好ましい態様では、ステータが第二ハウジングに対して回転してしまうことを規制する回転抑制機構を有している。ステータのうち第一ハウジングに収納された部分は、第一ハウジングに対して圧入されていることにより回転が規制される。これに加え、ステータのうち第二ハウジングに収納された部分は、回転抑制機構により回転が規制される。すなわち、ステータは、第一ハウジングに収納された部分だけでなく、第二ハウジングに収納された部分においてもその回転が規制される。その結果、ステータの固定は十分なものとなり、ステータがハウジングに対して回転してしまうことを防止することができる。
また本発明に係る回転電機では、前記回転抑制機構は、前記ステータ及び前記第二ハウジングの一方において形成された凹部と、前記第ステータ及び前記第二ハウジングの他方において、前記凹部と対向する部分に形成された凸部と、により構成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、ステータ及び第二ハウジングの一方において形成された凹部と、他方において前記凹部と対向する部分に形成された凸部とにより、回転抑制機構が構成されている。このように、凹部と凸部を形成するという簡単な態様で回転抑制機構を構成し、ハウジングに対するステータの回転を防止することができる。
また本発明に係る回転電機では、第二ハウジングは、回転電機の動作を制御する制御装置が内部に埋め込まれた状態で形成されており、前記制御装置には前記バスバーが接続されていることも好ましい。
この好ましい態様では、第二ハウジングは、回転電機の動作を制御する制御装置が内部に埋め込まれた状態で形成されている。第二ハウジングを形成する樹脂の内部に制御装置を埋め込んだ状態とすることで、第二ハウジングに、制御装置の周囲を保護する機能を持たせることができる。また、制御装置とバスバーとが樹脂の内部で接続されているため、当該接続部分をも保護することが可能となる。
また本発明に係る回転電機では、前記第二ハウジングには、回転電機を外部機器に接続固定するためのフランジが一体形成されていることも好ましい。
この好ましい態様では、樹脂により形成された第二ハウジングに、回転電機を外部機器に接続固定するためのフランジが一体形成されている。このため、外部機器に接続するためのフランジが複雑な形状になるような場合であっても、樹脂により容易に形成することができる。
本発明によれば、軸長が短く、且つ軽量な回転電機を提供することができる。
本発明の一実施形態である回転電機の構成を示した断面図である。 図1に示した回転電機の外観を示した図である。 図1に示した回転電機における、バスバーの配置を模式的に示した図である。 図1に示した回転電機における、回転抑制機構の構成を示した図である。 図1に示した回転電機を、減速機に取り付けた例を示した図である。 本発明の他の実施形態である回転電機の構成を示した図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1及び図2を参照しながら、本発明の一実施形態である回転電機1の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である回転電機1の構成を示した断面図である。図2は、図1に示した回転電機1の外観を示した図である。回転電機1は、例えば電動パワーステアリングに用いられるブラシレスモータであって、金属ハウジング10、樹脂ハウジング20、ステータ30、及びロータ40を備えている。
金属ハウジング10は、有底の円筒形状に形成された金属であって、樹脂ハウジング20と共に回転電機1のハウジングを構成している。金属ハウジング10の底部11には、径方向中央においてボス部15が形成されており、軸受60が、その外輪をボス部15に挿入固定された状態で取り付けられている。金属ハウジング10の側壁12は、底部11の外周と連続しており、断面が円形に形成された金属壁である。側壁12のうち底部11とは反対側における端部には、他の部分よりも拡径した拡径部13が形成されている。
樹脂ハウジング20は、回転電機1を外部機器に接続するために略円盤形状に形成されたフランジ部21と、円筒形状に形成された側壁22とが、樹脂により一体に形成されたものである。フランジ部21の外周部近傍には、複数のボルト孔70が形成されており、ボルト孔70に図示しないボルトを挿入し締結することによって、外部機器に対する回転電機1の固定が行われる。図6には、減速機400に対して回転電機1を固定した例を示した。
フランジ部21の径方向中央には、側壁22の内径よりも大きな貫通孔25が形成されており、当該貫通孔25には蓋260が挿入固定されている。蓋260の径方向中央には座繰り孔24が形成されており、軸受61が、その外輪を座繰り孔24の内周面に挿入固定された状態で取り付けられている。
蓋260のうち、径方向中央で且つ金属ハウジング10側(回転電機1の内部側)の部分には、有底筒状に形成されたレゾルバホルダ200が固定されている。レゾルバホルダ200の側壁201の内側には、レゾルバステータ210が固定されている。レゾルバホルダ200の底壁202の中央には、貫通孔203が形成されている。
樹脂ハウジング20の側壁22は、その内径が側壁12の内径と略同一となるように形成されている。側壁22のうちフランジ部21とは反対側における端部には、外径が上記拡径部13の内径と略一致するように形成された縮径部23が形成されている。樹脂ハウジング20は、縮径部23を拡径部13に挿入してインロー接続した状態でねじで固定することにより、金属ハウジング10に接続固定されている。
ステータ30は、回転電機1の内部において磁界を発生させるものであって、ステータコア31、インシュレータ33、ステータコイル34により構成されている。ステータコア31は、内側に向けて複数のティース32が突出形成された略円筒形状の磁性体である。それぞれのティース32にはインシュレータ33が挿入され、各インシュレータ33に対してステータコイル34が巻装されている。回転電機1は3相モータとなっており、ステータコイル34は、u相、v相、w相に分けて巻装されている。
ステータコア31は、その外側面の一部が金属ハウジング10の内側に圧入されることで、金属ハウジング10に対して接続固定されている。図1においては、ステータコア31の外側面のうち略中央よりも右側の部分が、金属ハウジング10の内側に圧入されている。一方、ステータコア31の外側面のうち略中央よりも左側の部分は、側壁12の拡径部13よりも更に左側に突出し、樹脂ハウジング20の側壁22と対向している。
ロータ40は、ステータコイル34への給電に伴う電磁力を受けて回転するものであって、回転軸41と、ロータコア45とを有している。回転軸41は、軸受60及び軸受61によって回転自在に支持されたシャフトである。軸受60及び軸受61のそれぞれの内輪は、回転軸41に対して圧入固定されている。回転軸41は貫通孔203及び座繰り孔24を貫通した状態で配置されており、その一端部が蓋260の座繰り孔24から外部に突出している。当該一端部には、外部機器を接続するためのジョイント42が形成されている。
回転軸41のうち、ステータ30の内側に配置された部分、すなわち、複数のティース32の先端に囲まれた空間内に配置された部分には、ロータコア45が固定されている。ロータコア45は、回転軸41の中心軸回りに複数個のマグネットを等間隔で配置したものである。当該複数個のマグネットの外周には、非磁性材料(例えばアルミニウム)により形成された飛散防止カバー44が設けられており、マグネットが回転軸41から離脱してしまうことを防止している。
回転軸41の側面のうちレゾルバステータ210と対向する位置には、レゾルバロータ310が固定されている。回転軸41が回転すると、レゾルバロータ310とレゾルバステータ210との相対位置が変化し、かかる相対位置に対応した電気信号をレゾルバステータ210から取り出すことが可能となっている。すなわち、レゾルバロータ310とレゾルバステータ210とは、回転位置検出センサとして機能するものである。
レゾルバステータ210が固定されたレゾルバホルダ200はフランジ220を有しており、フランジ220には一対の貫通孔222a、222bが形成されている。樹脂ハウジング20の蓋260には、貫通孔222a、222bと対応する位置において、一対の貫通孔26a、26bが形成されている。レゾルバホルダ200は、貫通孔222a及び貫通孔26aに挿入されたボルト206aと、貫通孔222b及び貫通孔26bに挿入されたボルト206bとによって、蓋260に対し固定されている。
貫通孔26a、26bは、座繰り孔24の中心からの距離が互いに同一であって、いずれも長穴形状に形成されている。このため、蓋260に対するレゾルバホルダ200の固定位置を、座繰り孔24の周りに回転する方向に微調整することが可能となっている。すなわち、回転軸41の回転状態(回転位置)と、レゾルバステータ210から取り出される電気信号との関係を調整することが可能となっている。
続いて、ステータコイル34に対して外部から給電を行うための構成について説明する。かかる給電は、樹脂ハウジング20のフランジ部21に設けられた給電端子27a、27b、27cに、外部からの給電ケーブルを接続することにより行われる。給電端子27a、27b、27cは、いずれも金属板により形成された棒状の端子であって、それぞれの一端がフランジ部21の外側面から突出しており、他端がフランジ部21の内部に埋め込まれた状態で固定されている。給電端子27a、27b、27cの数(本実施形態では3)は、回転電機1の総数に対応したものである。
樹脂ハウジング20の側壁22の内部には、複数のバスバー28が埋め込まれている。これら複数のバスバー28は、長い板状に形成された金属であって、その一端が、樹脂ハウジング20の内部において給電端子27a、27b、27cのいずれかに接続されている。バスバー28の他端は、側壁22の内側に向けて突出しており、当該他端とステータコイル34とが接続されている。
図3は、樹脂ハウジング20の内部におけるバスバー28の配置を模式的に示した図である。図3に示したように、各バスバー28は、ロータ40の回転軸方向から見た場合において、側壁22の形状に沿って略円形に配置されている。側壁22の内側においては、各ティース32に対応する位置に対し、バスバー28の端部が二つずつ配置されている。このため、各ティース32において巻装されるステータコイル34の両端が、それぞれバスバー28に接続される。
インシュレータ33は、巻装されたステータコイル34と樹脂ハウジング20の側壁22との間に立設する隔壁331を有している。ステータコイル34の端部(2か所)は、いずれも隔壁331を貫通して側壁22を向いた状態となっており、隔壁331と側壁22との間に挟まれた空間内において、溶接によりバスバー28と接続されている。換言すれば、ステータ30の外側面と側壁22との間に挟まれた空間内において、ステータコイル34とバスバー28とが結線されている。
図3では、給電端子27a、27b、27c、及び、24か所のティース32に巻装されたステータコイル34との接続を、スター結線によるパラレル接続とした例を示している。しかし、結線方法としてはこれに限られず、様々な結線方法を採用することができることは言うまでもない。例えば、ティース32を12か所とし、これらに巻装されたステータコイル34と給電端子27a、27b、27cとの接続を、デルタ結線としてもよい。
以上のように、本実施形態に係る回転電機1においては、ステータ30の外側面(インシュレータ33の外側面)と対向する位置に樹脂からなる側壁22が配置され、側壁22には、ステータコイル34に給電を行うための複数のバスバー28が内部に埋め込まれている。また、インシュレータ33の外側面と側壁22との間に挟まれた空間内において、ステータコイル34とバスバー28とが結線されている。このため、樹脂ハウジング20のフランジ部21(及び蓋260)とステータ30とに挟まれた空間、及び、金属ハウジング10の底部11とステータ30とに挟まれた空間はいずれも、バスバー28の配置や結線を目的として広く確保する必要がない。その結果、回転電機1の軸長が従来よりも短くなっている。また、それに伴い、回転電機1の重量も小さくなっている。
また、樹脂からなる側壁22は、ステータ30の外側面のうち、ロータ40の回転軸方向における端部近傍の側面と対向する位置に配置されている。このような構成によって、インシュレータ33の隔壁331におけるステータコイル34の端部と、側壁22に埋め込まれたバスバー28との距離が短くなっている。その結果、ステータコイル34と結線するために側壁22からバスバー28を突出させる長さが最小限に抑えている。
また、各ティース32に巻装されたステータコイル34に対し、その位相に応じた結線を行う作業においては、各ティース32の近傍に突出したバスバー28とステータコイル34との結線を行えば、正しい位相で結線されることとなる。すなわち、樹脂ハウジング20の内部におけるバスバー28の配置によって位相合わせが完了した状態となっているため、結線作業が容易なものとなっている。
回転電機1のハウジングは、円筒形状に形成された金属ハウジング10と樹脂ハウジング20とをインロー接続することによって形成されている。また、ステータ30は、その一部が金属ハウジング10に圧入されることによって固定されている。その結果、ハウジング全体を金属で形成した場合と比較すると、ハウジングの鉄損によるロストルクが低減されている。
一方、上記のようにハウジングを構成した場合、ステータ30のうち金属ハウジング10に圧入されていない部分においては固定されないため、ステータ30の固定が十分でないという問題が生じ得る。特に、ロータ40の回転に伴ってステータ30に回転力が働いた場合、かかる回転力によって、ステータ30が回転し位置ずれが生じてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態に係る回転電機1では、ステータ30が樹脂ハウジング20に対して回転してしまうことを規制する回転抑制機構を有している。図4は、回転電機1における回転抑制機構の構成を示した図であって、樹脂ハウジング20の側壁22、及び、ステータコア31を、ロータ40の回転軸方向と垂直な面で切断した様子を模式的に示す断面図である。
図4に示したように、側壁22の内面には突起29(凸部)が形成されている。また、ステータコア31の外側面のうち突起29と対応する位置には、溝39(凹部)が形成されている。溝39は、ロータ40の回転軸方向と平行に形成されており、その幅は突起29の幅と略同一となっている。
突起29が溝39に嵌合した状態となっているため、ステータ30が樹脂ハウジング20に対して回転してしまうことが規制されている。すなわち、本実施形態では突起29と溝39とによって回転抑制機構を構成している。ステータ30は、金属ハウジング10に圧入された部分だけでなく、樹脂ハウジング20に収納された部分においてもその回転が規制されている。その結果、ステータ30の固定は十分なものとなっている。
尚、突起29はステータ30側に形成してもよく、その場合は側壁22に溝39を形成すればよい。突起29と溝39は、本実施形態では二組形成しているが、その数は適宜変更してもよい。
続いて、本発明の別の実施形態に係る回転電機1aについて説明する。回転電機1aは、樹脂ハウジング20aにおけるフランジ部21aの形状のみが回転電機1と異なっており、他の構成は回転電機1と同一である。このため、以下ではフランジ部21aに関する説明のみを行う。
図6は、回転電機1aの構成を示した図である。図6に示したように、回転電機1aのフランジ部21aは、側方に向けて大きく突出した樹脂モールド部100aを有している。樹脂モールド部100aは、フランジ部21aと一体成型されており、内部には回転電機1aの動作を制御する制御装置120a(ECU)が埋め込まれている。
制御装置120aは、回転電機1aの各ステータコイル34に対する給電を制御することによって回転電機1aの動作を制御するものである。このため、樹脂モールド部100aの内部では、バスバー28が制御装置120aに接続されている。このように、回転電機1aにおいては、樹脂ハウジング20aによって制御装置120aが保護されている。また、制御装置120aとバスバー28とが樹脂モールド部100aの内部で接続されているため、当該接続部分も保護されている。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1,1a:回転電機
10:金属ハウジング
11:底部
12:側壁
13:拡径部
15:ボス部
20,20a:樹脂ハウジング
21,21a:フランジ部
22:側壁
23:縮径部
24:座繰り孔
25:貫通孔
260:蓋
26a,26b:貫通孔
27a,27b,27c:給電端子
28:バスバー
29:突起
30:ステータ
31:ステータコア
32:ティース
33:インシュレータ
34:ステータコイル
39:溝
40:ロータ
41:回転軸
42:ジョイント
44:飛散防止カバー
45:ロータコア
60,61:軸受
70:ボルト孔
100a:樹脂モールド部
120a:制御装置
200:レゾルバホルダ
201:側壁
202:底壁
203:貫通孔
220:フランジ
222a、222b:貫通孔
206a,206b:ボルト
210:レゾルバステータ
310:レゾルバロータ
331:隔壁
400:減速機

Claims (5)

  1. コイルが巻装されたステータと、
    前記ステータの内側に配置され、前記コイルへの励磁によって回転するロータと、
    前記ロータの回転軸を中心軸とした円筒形状に形成され、前記ステータ及び前記ロータを内部に収容するハウジングと、
    を備えた回転電機において、
    前記ハウジングは、前記ステータの外側面と対向する部分の少なくとも一部に、樹脂により形成された樹脂部を有しており、
    前記樹脂部は、前記コイルに給電を行うためのバスバーが内部に埋め込まれており、
    前記樹脂部は、前記ステータの外側面の一端部近傍と対向する部分に形成されており、
    前記バスバーは、前記ステータの外側面と前記樹脂部との間に挟まれた空間内において、前記コイルと結線されており、
    前記ハウジングは、円筒形状に形成された金属からなる第一ハウジングを有しており、
    前記樹脂部は、円筒形状に形成された樹脂からなる第二ハウジングを、前記第一ハウジングに対して接続することにより形成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ステータが前記第二ハウジングに対して回転してしまうことを規制する回転抑制機構を有することを特徴とする、請求項に記載の回転電機。
  3. 前記回転抑制機構は、
    記ステータ及び前記第二ハウジングの一方において形成された凹部と、
    記ステータ及び前記第二ハウジングの他方において、前記凹部と対向する部分に形成された凸部と、
    により構成されていることを特徴とする、請求項に記載の回転電機。
  4. 前記第二ハウジングは、回転電機の動作を制御する制御装置が内部に埋め込まれた状態で形成されており、前記制御装置には前記バスバーが接続されていることを特徴とする、請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記第二ハウジングには、回転電機を外部機器に接続固定するためのフランジが一体形成されていることを特徴とする、請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の回転電機。
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