JP5533986B2 - ブラシレスモータ - Google Patents
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Description
また、上記特許文献1に記載のブラシレスモータにおいて、センサ信号線はクランプでハウジングに固定されており、このクランプによってセンサ信号線の移動が規制されているが、センサ信号線が固定されていない場合には、モータの振動等により、モータ内部にあるセンサ信号線がシャフトの軸線方向に移動して、ターミナル等の発熱部に接触する虞があった。
以下、本発明の実施の形態1について図1〜図8に基づいて説明するが、各図において、同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係るブラシレスモータ(以下、モータ100と表記)を備えた電動パワーステアリング装置の概略正面図である。この電動パワーステアリング装置は、モータ100とモータ100を駆動・制御する制御回路ユニット(ECU)150とからなる。図2は図1に示すモータ100の断面図、図3は図2のモータ100をハウジング1側とフレーム3側とに分解したときの図、図4は図3を矢印A方向に視たときの図、図5は図3を矢印B方向に視たときの図である。以下では、図1〜図8を参照しながら、本発明の実施の形態1に係るモータ100の構成要素について詳述する。
また、このモータ100は、ハウジング1及びフレーム3の中心軸線上に配置され、ハウジング1に固定されたハウジング側軸受7及びフレーム3に固定されたフレーム側軸受8により回転自在に支持されたシャフト9と、このシャフト9にN極及びS極磁石10が交互に接着され、外面表面に保護管(図示せず)が被覆された回転子11と、シャフト9の端部に圧入され、ステアリング機構(図示せず)と連結されるボス12と、このボス12とシャフトに圧入されたブッシュ13との間に設けられ、回転子11の回転角度を検出する回転位置センサであるレゾルバ14とを備えている。
さらに、ハウジング側軸受収納部1bのフレーム3側には、図2に示すように、後述するベース隔壁部64(隔壁部材)との間の隙間がレゾルバハーネス25の素線25cを覆うチューブ25dの外径よりも小さくなるよう、肉盛部1cがハウジング側軸受収納部1bと一体形成されている。
なお、本実施の形態1においては、肉盛部1cがハウジング側軸受収納部1bと一体形成されている場合について示したが、両者が別体であっても構わない。
また、これらのターミナル16〜18は、それぞれシャフト9の軸線方向に延びた突出部19を有している。
さらに、ホルダ5のハウジング1側に設けられたベース隔壁部64は、図2に示すように、前述したハウジング側軸受収納部1bとの間の隙間がレゾルバハーネス25の素線25cを覆うチューブ25dの外径よりも小さくなるよう、その厚みが形成されている。このことから、レゾルバハーネス25は、ハウジング側軸受収納部1bとベース隔壁部64によりシャフト9側への移動が阻止され、シャフト9(回転体)に接触することがなく、それゆえ、回転するシャフト9に巻き込まれるようなこともない。
なお、本実施の形態1においては、図2に示すように、ベース隔壁部64のフレーム3側端面がホルダ5に当接している場合について示されているが、この場合に限らず、ベース隔壁部64がレゾルバハーネス25とターミナル15〜18との間に介在する構成であればよく、例えば、ベース隔壁部64がホルダ5に当接せず、両者の間に隙間を有するように構成してもよい。
それゆえ、クランプ等の拘束具を使うことなく、センサ信号線25の移動が規制されて、ターミナル15〜18等の発熱部及びシャフト9(回転体)に接触することを抑制することができるブラシレスモータ100を提供することができる。また、クランプ等の拘束具が不要となるので、部品点数の削減によるコストダウンに加え、クランプを使ったセンサ信号線25の取り付け作業自体も不要であり、さらに安価なブラシレスモータ100を提供することができる。
よって、モータ100の振動等により、レゾルバハーネス25(センサ信号線)が移動した場合であっても、レゾルバハーネス25がターミナル15〜18及びシャフト9に接触するようなこともない。
それゆえ、センサ信号線25がターミナル15〜18等の発熱部及びシャフト9(回転体)に接触することを確実に防止することができるブラシレスモータ100を提供することができる。
なお、本実施の形態1においては、図2、図4に示すように、ハウジング側軸受収納部1bの全周にわたって、肉盛部1cが形成されている場合について示したが、この場合に限らず、ハウジング側軸受収納部1bとベース隔壁部64により、ハウジング1のフレーム側内周に配線されたレゾルバハーネス25の移動が規制される構成であればよく、例えば、ハウジング側軸受収納部1bのフレーム3側の周方向位置のうち、レゾルバハーネス25が配線された周方向位置にのみ肉盛部を形成することで、レゾルバハーネス25の移動が規制される構成としてもよい。この構成の場合、ハウジングを構成する原材料を無駄に消費することなく、レゾルバハーネス25の移動を規制することができる。
また、図4に示すように、レゾルバハーネス25はハウジング1のフレーム側内周に配線されており、その両端がハウジング1内で固定されている。この場合、モータ100の振動の影響を最も受けるのは、レゾルバハーネス25の中間部分であり、この中間部分の移動を規制することにより、レゾルバハーネス25がシャフト9やターミナル15〜18に接触するようなことがない場合であれば、ハウジング側軸受収納部のフレーム側において、レゾルバハーネスが配線された周方向位置すべてにわたって肉盛部を形成する必要はなく、図9に示すように、ハウジング側軸受収納部1eの右側(レゾルバハーネス25が配線される周方向位置)であって、レゾルバハーネス25の中間部分(例えば、ねじ23の固着箇所(の裏側))に肉盛部1fを形成し、このハウジング側軸受収納部1eとベース隔壁部64により、レゾルバハーネス25の移動が規制される構成としてもよい。
また、このモータ200は、ハウジング1及びフレーム3の中心軸線上に配置され、ハウジング1に固定されたハウジング側軸受7及びフレーム3に固定されたフレーム側軸受8により回転自在に支持されたシャフト9と、このシャフト9にN極及びS極磁石10が交互に接着され、外面表面に保護管(図示せず)が被覆された回転子11と、シャフト9の端部に圧入され、ステアリング機構(図示せず)と連結されるボス12と、このボス12とシャフトに圧入されたブッシュ13との間に設けられ、回転子11の回転角度を検出する回転位置センサであるレゾルバ14とを備えている。
さらに、ホルダ隔壁部52は、図10に示すように、上述したハウジング側軸受収納部1bとの間の隙間がレゾルバハーネス25の素線25cを覆うチューブ25dの外径よりも小さくなるよう、その軸方向長さが形成されている。それゆえ、ホルダ隔壁部52は、図2に示したベース隔壁部64と同様の構成であり、レゾルバハーネス25は、ハウジング側軸受収納部1bとホルダ隔壁部52によりシャフト9側への移動が阻止され、シャフト9に接触することがなく、それゆえ、回転するシャフト9に巻き込まれるようなこともない。
なお、図11には、ホルダ5aの溝間に形成された3つの隔壁を軸方向(ハウジング1側)に延ばした部分及びホルダ5の最内周を軸方向(ハウジング1側)から径方向内側(シャフト9側)に延ばした部分がホルダ隔壁部52である場合について示されているが、この場合に限らず、ホルダ隔壁部がレゾルバハーネス25とターミナル15〜18との間に介在し、このホルダ隔壁部とハウジング側軸受収納部1bにより、レゾルバハーネス25の移動が規制される構成であればよく、例えば、上述した3つの隔壁のうち、最外周にある隔壁の代わりにホルダの最外周にある隔壁を軸方向に延ばして、ホルダ隔壁部を形成するように構成してもよい。
さらに、レゾルバハーネス25の他方の端部には、ハウジング開口部1aに係止される係止部25b1を有する第2のセンサコネクタ25bが設けられているので、第2のセンサコネクタ25bがハウジング開口部1aに係止されて、レゾルバハーネス25はハウジング開口部1aに確実に係止される。
それゆえ、レゾルバハーネス25の両端部が固定されることから、レゾルバハーネス25の移動をより確実に規制することができ、レゾルバハーネス25がターミナル15〜18等の発熱部やシャフト9(回転体)に接触することを防止することができるブラシレスモータ100を提供することができる。
以下、実施の形態2に係る電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータ(以下、モータ300と表記)について図12、図13に基づいて説明する。図12は、本発明の実施の形態2に係るモータ300の断面図、図13は、図12のハウジング1gの背面図である。図12に示すように、実施の形態2に係るモータ300は、ハウジング1gの構成が実施の形態1で示したハウジング1とは異なる。他の構成は上記実施の形態1のモータ100と同様であるので、詳細説明は省略する。なお、図12以降の図中に付した符号のうち、前出のものと同一の符号は同一の部分を示しており、その詳細説明は省略する。
なお、本実施の形態2においては、図12、図13に示すように、本体部1iの全周にわたって、ハウジング隔壁部1kが形成されている場合について示したが、この場合に限らず、ハウジング側軸受収納部(の本体部)に形成されたハウジング隔壁部がレゾルバハーネス25とシャフト9との間に介在し、このハウジング側軸受収納部とベース隔壁部64により、レゾルバハーネス25の移動が規制される構成であればよく、例えば、レゾルバハーネス25が配線された周方向位置(図14(a)のハウジング1mの右側で、ねじ23の固着箇所の裏側)に、ハウジング隔壁部1nを形成するように構成してもよい。
それゆえ、クランプ等の拘束具を使うことなく、センサ信号線25がターミナル15〜18等の発熱部及びシャフト9(回転体)に接触することを防止することができるブラシレスモータ300を提供することができる。また、クランプ等の拘束具が不要となるので、部品点数の削減によるコストダウンに加え、クランプを使ったセンサ信号線25の取り付け作業自体も不要であり、さらに安価なブラシレスモータ300を提供することができる。
さらに、レゾルバハーネス25の他方の端部には、ハウジング開口部1aに係止される係止部25b1を有する第2のセンサコネクタ25bが設けられているので、第2のセンサコネクタ25bがハウジング開口部1aに係止されて、レゾルバハーネス25はハウジング開口部1aに確実に係止される。
それゆえ、レゾルバハーネス25の両端部が固定されることから、レゾルバハーネス25の移動をより確実に規制することができ、レゾルバハーネス25がターミナル15〜18等の発熱部やシャフト9(回転体)に接触することを防止することができるブラシレスモータ300を提供することができる。
また、回転位置センサはレゾルバ14を用いているが、レゾルバ14に限定されるものではなく、磁気抵抗器(MR)、巨大磁気抵抗器(GMR)やホール素子又はホールIC等他の磁気検出素子を用いたものであってもよい。
Claims (6)
- 軸受が収納される軸受収納部を有するハウジングと、前記ハウジングに周縁部が固定される円筒形状のフレームと、前記フレームの内周に固定され、固定子巻線が巻装される固定子と、前記ハウジングを貫通して配置され、前記軸受によって回転自在に支持されたシャフトと、前記シャフトに設けられ前記固定子巻線に流れる電流により生じる回転磁界に応じて前記シャフトとともに回転する回転子と、前記固定子巻線の端部に接続された複数のターミナルと、前記ハウジングに設けられ、前記回転子の回転角度を検出する回転位置センサと、前記回転位置センサに接続された複数の素線を有し、該素線がチューブで覆われ、前記ハウジングの前記フレーム側内周に配線されて、外部に導出されるセンサ信号線とを備えたブラシレスモータであって、前記軸受収納部は、前記ハウジング内のセンサ信号線と前記シャフトとの間に介在するよう配設されているとともに、前記ハウジング内のセンサ信号線と前記ターミナルとの間に介在された隔壁部材をさらに備えており、前記軸受収納部と前記隔壁部材により、前記センサ信号線の移動が規制され、前記軸受収納部と前記隔壁部材との間の隙間は、前記センサ信号線の素線を覆うチューブの外径よりも小さいことを特徴とするブラシレスモータ。
- ターミナルのハウジング側に設けられ、前記ターミナルからシャフトの軸線方向に沿って突出した突出部を支持するベースをさらに備え、隔壁部材は、前記ベースと一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
- ベースは、ターミナルの突出部が貫通する挿入口を有することを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
- ハウジングには、センサ信号線が通るハウジング開口部が形成されており、
前記センサ信号線の一方の端部には、回転位置センサに設けられたコネクタと接続される第1のセンサコネクタが設けられているとともに、他方の端部には、前記ハウジング開口部に係止される係止部を有する第2のセンサコネクタが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載のブラシレスモータ。 - 軸受収納部の径方向外側には、ターミナル側に向かって延びて、ハウジング内のセンサ信号線とシャフトとの間に介在されたハウジング隔壁部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
- ブラシレスモータは、ステアリングの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置用モータであることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載のブラシレスモータ。
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