JP2011067056A - ブラシレスモータ - Google Patents

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Atsushi Okamoto
敦志 岡本
Hirotatsu Ikeno
弘達 池野
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Abstract

【課題】広範囲な使用温度域でステータハウジングに対するステータコアの回転を確実に防止でき、かつ製造コストを低減することができるブラシレスモータを提供する。
【解決手段】開口部を有するステータハウジングの内周面に、コイルが巻装されたステータコア12を内嵌固定すると共に、ステータハウジングの開口部に、これを閉塞するようにブラケットを設けたブラシレスモータにおいて、ステータコア12とブラケットとの間に、ステータコア12の回り止めを行うための回り止め部材70を設け、回り止め部材70は、ステータコア12の一部と係合する第一係合部72と、ブラケットの一部に係合する第二係合部76とを有している。
【選択図】図2

Description

この発明は、ブラシレスモータに関するものである。
ブラシレスモータとしては、コイルが巻装されたステータと、ステータの径方向内側に回転自在に設けられるロータとを有する所謂インナーロータ型のモータがある。この種のロータの外周面には、複数のマグネットが周方向に磁極が順番となるように配設されている。一方、ステータは、筒状のステータハウジングと、このステータハウジングの内周面に嵌合固定されるステータコアとで構成される。ステータコアは、例えば、電磁鋼板を積層することで略円筒状に形成されるものであって、このステータコアにコイルが巻装される。
ここで、ステータハウジングの内周面にステータコアを嵌合固定するにあたって、焼嵌め固定や圧入固定を採用する場合が多い。この場合、ステータハウジングを軽量化等の要望に応じてアルミダイキャストで形成する一方、ステータコアを電磁鋼板により形成すると、互いの線膨張係数が異なるので、使用温度条件が高くなるとステータハウジングが大きく膨張してしまう。このため、ステータコアを強固に固定できなくなり、ステータハウジングに対してステータコアが回転してしまうおそれがある。
そこで、例えば、別途接着剤を用いてステータハウジングに対するステータコアの固定力を維持しようとする場合がある。
また、ステータハウジングに、別途プレートを圧入し、このプレートを用いてステータコアの回り止めを行おうとする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、ステータコアの外周面に溝を形成する一方、ステータハウジングに圧入されるプレートに、ステータコアの溝に勘合する爪を形成し、この爪によってステータコアの回転を防止しようとしている。
特開2008−141942号公報
しかしながら、接着剤を用いてステータコアを固定しようとする場合、接着剤の安定した塗布量管理が困難であるという課題がある。また、接着剤を使用する分、製造コストが嵩んでしまうという課題がある。
さらに、上述の特許文献1にあっては、ステータハウジングにプレートを圧入しているので、ステータハウジングの線膨張係数とプレートの線膨張係数とが異なると、使用温度条件が高い場合において、ステータハウジングに対してプレートが回転してしまう。このため、効果的にステータコアの回り止めを行いにくいという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、製造コストを低減しつつ、広範囲な使用温度域でステータハウジングに対するステータコアの回転を容易に、かつ確実に防止できるブラシレスモータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、開口部を有するステータハウジングの内周面に、コイルが巻装されたステータコアを内嵌固定すると共に、前記ステータハウジングの前記開口部に、これを閉塞するようにブラケットを設けたブラシレスモータにおいて、前記ステータコアと前記ブラケットとの間に、前記ステータコアの回り止めを行うための回り止め部材を設け、前記回り止め部材は、前記ステータコアの一部と係合する第一係合部と、前記ブラケットの一部に係合する第二係合部とを有していることを特徴とする。
このように構成することで、回り止め部材を介してブラケットとステータコアとを係合することができる。回り止め部材は、従来のようにステータハウジングに圧入されることなく、ブラケットに係合される。このため、ステータハウジングが膨張しても回り止め部材が回転することがない。よって、広範囲な使用温度域でステータハウジングに対するステータコアの回転を確実に防止できる。
また、回り止め部材を使用することによって、従来のように接着剤を用いる必要がなくなると共に、接着剤の塗布量を管理する必要もなくなる。このため、容易にステータコアの回転を防止できると共に、ブラシレスモータの製造コストを低減できる。
請求項2に記載した発明は、前記ステータコアの外周面には、少なくとも前記ブラケット側の端部に、第一溝が形成されている一方、前記ブラケットの内周面には、少なくとも前記ステータコア側の端部に、第二溝が形成されており、前記回り止め部材の前記第一係合部は、前記第一溝に挿入可能に形成されている一方、前記回り止め部材の前記第二係合部は、前記第二溝に挿入可能に形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、簡単な構造でステータコアの回り止めを行うことができる。このため、さらにブラシレスモータの製造コストを低減できる。
請求項3に記載した発明は、前記回り止め部材は、前記ステータコアに取り付けられているインシュレータの軸方向端部に載置可能な環状の本体部を有し、前記本体部の外周縁に、前記第一係合部が前記ステータコア側に向かって突設されていると共に、前記本体部の内周縁に、前記第二係合部が前記ブラケット側に向かって突設されており、少なくとも前記第一溝、および前記第一係合部がそれぞれ3つ以上設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、回り止め部材によりステータコアの回転を確実に防止することができる。
また、簡素な構造でステータハウジングの内部に回り止め部材を安定させることができるので、回り止め部材の組み立て作業性を向上することができる。
本発明によれば、回り止め部材を介してブラケットとステータコアとを係合することができる。回り止め部材は、従来のようにステータハウジングに圧入されることなく、ブラケットに係合される。このため、ステータハウジングが膨張しても回り止め部材が回転することがない。よって、広範囲な使用温度域でステータハウジングに対するステータコアの回転を確実に防止できる。
また、回り止め部材を使用することによって、従来のように接着剤を用いる必要がなくなると共に、接着剤の塗布量を管理する必要もなくなる。このため、容易にステータコアの回転を防止できると共に、ブラシレスモータの製造コストを低減できる。
本発明の実施形態におけるブラシレスモータの縦断面図である。 本発明の実施形態におけるステータコアの斜視図である。 本発明の実施形態における回り止め部材の斜視図である。
(ブラシレスモータ)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ブラシレスモータ1の縦断面図である。
同図に示すように、ブラシレスモータ1は、例えば、電動パワーステアリング装置(EPS;Electric Power Steering)に用いられるものであって、ステータ2と、ステータ2の径方向内側に配置されたロータ3とを有し、ステータ2の一端に固定されたブラケット4にロータ3が回転自在に支持されている。
ロータ3は、中空シャフトからなる回転軸22を有し、この回転軸22の内部に、例えば、不図示のラック軸が挿入可能になっている。ラック軸は、車両のギヤボックス内でラック・アンド・ピニオン機構を形成し、不図示のステアリングホイールの操作に応じてブラシレスモータ1の軸方向に移動自在になっている。ラック軸の両端は、ナックルアームなどを介して車両の車輪に連結されている。
回転軸22の一端は、ブラケット4に圧入されたベアリング25に軸支されている。また、回転軸22の一端側の外周面には、ロータ3の回転位置を検出するためのレゾルバ26の一方を構成するレゾルバロータ26aが固定されている。レゾルバロータ26aは、複数の突極(不図示)を周方向に等間隔で配置した略環状の永久磁石、または、略環状の積層鋼鈑により構成されている。
回転軸22の軸方向中央には、軸方向に沿って積層され、3段に構成されたマグネットユニット31,31,31が外嵌固定されている。
各マグネットユニット31は、回転軸22に外嵌固定された略円筒状のロータコア32と、ロータコア32の外周面に周方向に沿って並設された複数のマグネット33と、マグネット33の位置決めを行うマグネットホルダ34とで構成されている。
マグネット33は、瓦状に形成されたセグメント型の永久磁石であって、周方向に磁極が順番に変わるように配置されている。
マグネットホルダ34は樹脂で形成されたものであって、各マグネット33間に介装される複数のアーム部36と、これらアーム部36のブラケット4側端(図1における上端)に設けられ、各アーム部36を連結するリング状のベース部37とが一体成形されている。
各マグネット33は、マグネットホルダ34のアーム部36によって周方向の位置決めが行われていると共に、ベース部37にマグネット33の軸方向端部が当接することによってマグネット33の軸方向の位置決めが行われるようになっている。
このように構成された3段のマグネットユニット31は、互いに周方向にずれた状態で回転軸22に固定されている。すなわち、各段のマグネットユニット31は、全体としてスキュー角を有した状態になっている。
また、各段のマグネットユニット31には、これらを一体で覆うマグネットカバー29が設けられている。マグネットカバー29は、金属板(例えば、ステンレス等)により略円筒状に形成されたものである。マグネットカバー29の軸方向両端は、3段のマグネットユニット31を覆った状態で径方向内側にカシメられている。
図2は、ステータコア12の斜視図である。
図1、図2に示すように、ステータ2は、略円筒形のステータハウジング11と、ステータハウジング11に内嵌固定されている略円筒状のステータコア12とで構成されている。
ステータハウジング11は、アルミダイキャストで形成されたものである。ステータハウジング11の一端側(ブラケット4側)の開口部11bは、ブラケット4と印籠接合する際に使用されるインロー部11aが形成されている。また、ステータハウジング11の内周面には、段差により縮径された縮径部13が形成されており、この縮径部13の段差面13aによってステータコア12の軸方向の位置決めが行われている。
ステータコア12は、磁性材料の板材を軸方向に積層したり、磁性金属粉体を加圧したりすることで形成されたものであって、周方向に分割可能な分割コア方式が用いられている。ステータコア12から分割された分割コア14は、周方向に延びるコア本体15を有している。コア本体15は、ステータコア12の環状の磁路を形成する部分であり、かつステータハウジング11の内周面に固定される部分であって、軸方向平面視で略円弧状に形成されている。
コア本体15の周方向の両端部は、他のコア本体15に圧入によって連結される連結部15a,15bになっている。一方の連結部15aは凸形状を有し、他方の連結部15bは、一方の連結部15aを受け入れ可能な凹形状を有している。これにより、各コア本体15を連結して略円筒状のステータコア12を形成することが可能になっている。
また、各コア本体15の外周側には、周方向略中央にコア本体15の長手方向(軸方向、図3における上下方向)全体に渡って溝19が形成されている。この溝19は断面略コの字状であって、かつ長手方向に沿って形成されている。
一方、コア本体15の内周面には、径方向内側に向かって複数のティース部16が周方向に等間隔で突設されている。
各ティース部16は、軸方向平面視で略T字状に形成されており、周方向に隣接するティース部16間には、蟻溝状のスロット(不図示)が軸方向に延びて形成されている。各ティース部16には、樹脂製のインシュレータ6が装着され、不図示のスロットから挿入されたコイル7が巻回される。
インシュレータ6は、ティース部16の軸方向端部を被覆するエンド部57と、ティース部16の側面を被覆する側面部58とで構成されている。
エンド部57は、ティース部16の軸方向端面に沿って形成されたエンド部本体66を有している。エンド部本体66の内周側縁には、軸方向外側に向かって立ち上がり形成された内周壁67が設けられている。
内周壁67は、ティース部16の内周部の軸方向端部を被覆している。また、エンド部本体66の外周側縁には、軸方向外側に向かって立ち上がり形成された外周壁68が設けられている。外周壁68は、コア本体15の内周縁を被覆している。すなわち、エンド部57は、エンド部本体66、内周壁67、および外周壁68によってコイル7を収納するための収納凹部69を形成している。
また、エンド部57の外周壁68には、コイル7の巻き始め端、および巻き終わり端である端末部45(図1参照)を引き出したり、後述のバスバーユニット46の位置決めを行ったりするための凹部56が複数形成されている。
コイル7の端末部45は、ブラケット4とは反対側(図1における右側)に向かって引き出され、それぞれバスバーユニット46に接続されている。
バスバーユニット46は、ステータハウジング11のブラケット4とは反対側であって、インシュレータ6のエンド部57上に載置されており、回転軸22の周囲を取り囲むように形成されている。
バスバーユニット46は略環状の樹脂モールド体43と、樹脂モールド体43の内部に埋設された導電性の複数のバスバー44とで構成されている。樹脂モールド体43には、インシュレータ6のエンド部57に形成された凹部56に嵌合可能な脚部55が一体成形されている。また、各バスバー44は、ステータハウジング11の外周部に突設された電源コネクタ47に接続されている。
電源コネクタ47の一端部には、受け部48が一体成形されている。この受け部48は、不図示の外部電源から延びる電源ケーブル(不図示)の一端部を嵌着固定可能に形成されており、外部電源から電流をバスバーユニット46に供給できるようになっている。また、電源コネクタ47の他端側には、外周にステータハウジング11の外面に密着させるツバ部49が延設されている。さらに、電源コネクタ47には、一端部から他端部に貫通するコネクタ端子64が一体成形されている。各コネクタ端子64の他端(バスバーユニット46側端)は、バスバーユニット46に電気的に接続されている。
(回り止め部材)
ここで、インシュレータ6のブラケット4側のエンド部57上には、ステータコア12の回り止めを行うための回り止め部材70が載置されている。
図3は、回り止め部材70の斜視図である。
図2、図3に示すように、回り止め部材70は、金属板をプレス加工等によって形成したものであって、環状の本体部71を有している。本体部71は、インシュレータ6のエンド部57に設けられている外周壁68に沿うように形成されている。本体部71の外周縁には、ステータコア12側(図3における下側)に向かって屈曲延出する帯状の第一係合部72が3箇所設けられている。
第一係合部72は、ステータコア12のコア本体15に形成されている溝19に対応するように、周方向に等間隔で配置されている。また、第一係合部72は、クランク状に形成されており、本体部71から軸方向ステータコア12側に向かって屈曲延出する第一舌片部73と、第一舌片部73の先端から径方向外側に向かって屈曲延出する第二舌片部74と、第二舌片部74の先端から軸方向ステータコア12側(下側)に向かって屈曲延出する第三舌片部75とで構成されている。
第一舌片部73は、外周壁68の外周面68aに当接するようになっている。また、第一舌片部73の長さL1は、外周壁68の立ち上がり高さH1よりも短く設定されており、第二舌片部74のコア本体15への接触を回避するようになっている。これにより、第一係合部72の製作精度を必要以上に高めることなく、本体部71を確実にインシュレータ6の外周壁68に載置できるようになる。
第二舌片部74の長さL2は、インシュレータ6の外周壁68からコア本体15の溝19の底面19aに至る間の幅W1と略一致するように設定されている。これにより、第三舌片部75を溝19に挿入可能にしている。すなわち、第三舌片部75の長さL3は、溝19に挿入可能な長さに設定されていると共に、第一係合部72全体の幅W2は、コア本体15の溝19の幅W3と略一致するように設定されている。これにより、第一係合部72とステータコア12とが周方向において互いに係合される。つまり、回り止め部材70は、インシュレータ6上に、ステータコア12に対して相対回転不能に載置された状態になる。
また、本体部71の内周縁には、ブラケット4側(図3における上側)に向かって、かつ軸方向に沿って屈曲延出する帯状の第二係合部76が設けられている。第二係合部76は、任意で周方向に隣り合う2つの第一係合部72,72の間の略中央に、1箇所配置されている。第二係合部76は、ブラケット4に形成されている後述の溝9に挿入されることで、ブラケット4と係合するものである。
第二係合部76の幅W4は、第一係合部72の幅W2よりも幅広に設定されている。また、第二係合部76の先端には、周方向両端に平面取り部77が形成されている。
(ブラケット)
図1に示すように、ステータハウジング11の一端側に固定されたブラケット4は、略円筒形状に形成されており、ステータハウジング11にボルト(不図示)等によって締結固定されている。ブラケット4の端部には、ステータハウジング11に突き当てたときにインロー部11aに嵌合する接合部4aが一体成形されている。接合部4aの外周に刻まれた溝には、Oリングなどのパッキン23が装着されている。
また、ブラケット4の端部の内周縁には、回り止め部材70の第二係合部76に対応する箇所に第二係合部76を受け入れ可能な溝9が形成されている。この溝9に第二係合部76が挿入されることにより、第二係合部76とブラケット4とが周方向において互いに係合される。すなわち、回り止め部材70は、ブラケット4に対して相対回転不能になる。
ブラケット4の他方の端部は、例えば、電動パワーステアリング装置のラック軸を挿入可能に開口されている。ブラケット4内には、開口側にベアリング25が圧入されている。ベアリング25よりもステータ2側であって、レゾルバロータ26aに対応する位置には、レゾルバ26の他方を構成するレゾルバステータ26bが固定されている。ブラケット4の外周部には、レゾルバステータ26bからの電気信号を取り出すためのセンサコネクタ27が固定されている。
レゾルバステータ26bは、磁性材料からなるプレートを積層して構成されたコア41を有している。コア41には、径方向内側に向かってティース部41aが突設され、ここにレゾルバコイル54が巻装されている。
ここで、レゾルバ26は、回転軸22と共に一体となってレゾルバロータ26aが回転すると、このレゾルバロータ26aとレゾルバステータ26bとの間のギャップパーミアンスが変動する。このギャップパーミアンスの変動に基づいて、レゾルバコイル54の信号出力が変化し、回転軸22の回転位置が検出できるようになっている。
各レゾルバコイル54の巻線の端部は、ブラケット4の外周部に突設されたセンサコネクタ27に電気的に接続されている。
センサコネクタ27は、一端部に信号ケーブルを嵌合可能な受け部61を有し、他端部がブラケット4内に挿入されている。また、他端部側の外周にブラケット4の外面に密着させるツバ部62が延設されている。さらに、センサコネクタ27には、一端部から他端部に貫通するコネクタ端子63が一体成形されており、この他端部(レゾルバステータ26b側端部)に、レゾルバコイル54が電気的に接続されている。
(ブラシレスモータの組み立て方法)
次に、ブラシレスモータ1の組み立て方法について説明する。
まず、ステータハウジング11にステータコア12を焼嵌め固定する。ここで、ステータハウジング11の内径は、ステータコア12の外径よりも僅かに小さくなるように設定されている。このような状態において、ステータハウジング11を加熱し、ステータハウジング11の内径がステータコア12の外径よりも大きくなるように膨張させる。そして、ステータコア12をステータハウジング11に挿入し、ステータハウジング11を冷却する。すると、ステータハウジング11が収縮し、ステータコア12を焼嵌め固定する。
続いて、ステータコア12のブラケット4側に回り止め部材70を載置する。このとき、回り止め部材70の第一係合部72(図3参照)をステータコア12側に向けた状態で載置する。ステータコア12の外周面には、溝19が軸方向全体に渡って形成されているので、ステータハウジング11にステータコア12を焼嵌め固定した状態で溝19に第一係合部72を挿入することができる。
溝19に第一係合部72を挿入すると、回り止め部材70の本体部71がインシュレータ6のエンド部57上に載置される。このとき、第一係合部72の第一舌片部73がインシュレータ6の外周壁68に当接するので、インシュレータ6がガタツクことがない。これにより、回り止め部材70の組み付けが完了する。
次に、ステータコア12の径方向内側にロータ3を挿入する。続いて、ステータコア12の一端にブラケット4を取り付ける。ブラケット4には、予めベアリング25とレゾルバステータ26bを取り付けておく。そして、ブラケット4の接合部4aをステータハウジング11側に向けて接合部4aをステータハウジング11のインロー部11aに嵌合させる。
このとき、ブラケット4の内周縁に形成されている溝9を回り止め部材70の第二係合部76に合わせるようにしてブラケット4を取り付ける。すると、第二係合部76がブラケット4の溝9に挿入された状態になる。
ここで、第二係合部76の先端には、周方向両端に平面取り部77が形成されているので、この平面取り部77が第二係合部76と溝9との相対位置の多少のずれを許容するガイドとして機能する。このため、第二係合部76を溝9にスムーズに挿入することができる。
次に、レゾルバ26の原点調整を行う。ここで、レゾルバ26の原点調整方法としては、例えば、ブラケット4と共にレゾルバステータ26bを周方向にずらして調整する方法がある。すなわち、ステータコア12にブラケット4を固定する際、ブラケット4を仮締め固定にしておく。そして、ブラケット4を周方向にずらすと、これと一体になってレゾルバステータ26bが周方向にずれる。これにより、レゾルバ26の原点調整を行うことができる。レゾルバ26の原点調整が完了した場合、その位置でブラケット4を増し締め固定する。
このようなレゾルバ26の原点調整方法とする場合、ブラケット4に調整代を持たせるため、ブラケット4に形成されている溝19の周方向の幅を回り止め部材70の第二係合部76に周方向の幅よりも幅広に設定しておく必要がある。
また、レゾルバ26の原点調整方法としては、例えば、ブラケット4に取り付けられているセンサコネクタ27を用いて行う方法がある。すなわち、ステータコア12にブラケット4を最初から増し締め固定する。一方、ブラケット4に対してセンサコネクタ27を周方向に移動可能に取り付ける。このとき、センサコネクタ27のコネクタ端子63は、レゾルバステータ26bに接続されているので、センサコネクタ27とレゾルバステータ26bとが一体となって周方向にずれる。レゾルバ26の原点調整が完了した場合、その位置でセンサコネクタ27を固定する。
このようにすることで、ブラシレスモータ1の組み立てが完了する。ブラシレスモータ1の組み立てが完了すると、回り止め部材70は、この第一係合部72がステータコア12に周方向で係合した状態になる一方、第二係合部76がブラケット4に周方向で係合した状態になる。すなわち、ステータコア12とブラケット4は、回り止め部材70を介して互いに周方向で係合した状態になる。
(作用)
このような構成のもと、ステータハウジング11に設けられた電源コネクタ47と、バスバーユニット46とを介してコイル7に所望の電流を供給すると、ステータコア12のティース部16に磁界が発生する。すると、この磁界とロータ3のマグネット33との間に吸引力や反発力が生じる。これによりロータ3が回転する。
ここで、ブラシレスモータ1の使用環境温度が上昇すると、これに伴ってステータハウジング11が膨張する。すると、ステータハウジング11に対するステータコア12の固定力が低下する。このとき、ステータコア12とブラケット4は、回り止め部材70を介して互いに周方向で係合した状態になっている。ブラケット4は、ステータハウジング11に不図示のボルトによって締結固定されているので、ステータハウジング11の膨張に影響されることなく、確実に固着されている。このため、ステータハウジング11が膨張した場合であってもこのステータハウジング11に対する回り止め部材70、およびステータコア12の回転が防止される。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、従来のようにステータハウジング11に回り止め部材70が圧入されていないので、ステータハウジング11が膨張しても回り止め部材70が回転することがなく、広範囲な使用温度域でステータハウジング11に対するステータコア12の回転を防止できる。
また、回り止め部材70を使用することによって、従来のように接着剤を用いる必要がなくなると共に、接着剤の塗布量を管理する必要もなくなる。このため、容易にステータコア12の回転を防止できると共に、ブラシレスモータ1の製造コストを低減できる。
さらに、回り止め部材70を環状の本体部71と、この本体部71から軸方向に沿って屈曲延出する第一係合部72、および第二係合部76とで構成し、構造を簡素化した分、金属板をプレス加工等するだけで形成することができる。このため、さらにブラシレスモータ1の製造コストの低減化を図ることが可能になる。
そして、第一係合部72を3箇所設けることによって、回り止め部材70とステータコア12とを確実に周方向で係合させることができる。
また、3つの第一係合部72が周方向に等間隔で配置されているので、インシュレータ6上に回り止め部材70を安定させることができる。このため、回り止め部材70の組み付け作業性を向上させることができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、自動車などの車両内に搭載される電動パワーステアリング装置にブラシレスモータ1を適用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、他の電装品にも広くブラシレスモータ1を適用することが可能である。
また、上述の実施形態では、ステータコア12は、周方向に分割可能な分割コア14を連結して構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ステータコア12を周方向に分割可能とせず、一体成形としてもよい。
さらに、上述の実施形態では、各コア本体15の外周側に、軸方向全体に渡って溝19を形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、回り止め部材70の第一係合部72が挿入される分だけ、コア本体15に溝19を形成しておけばよい。例えば、少なくともコア本体15のブラケット4側の端部に溝19が形成されていればよい。
そして、上述の実施形態では、回り止め部材70に、第一係合部72を3つ設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも1つ設けてあればよい。また、回り止め部材70に、第一係合部72を2つ以上の複数設けてもよい。
さらに、上述の実施形態では、回り止め部材70に、第二係合部76を1つ設けた場合について説明したが、これに限られるものではなく、2つ以上の複数設けてもよい。
また、上述の実施形態では、ステータハウジング11をアルミダイキャストにより形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ステータハウジング11をアルミダイキャスト以外の材料を用いて形成した場合であっても回り止め部材70を適用することが可能である。
1 ブラシレスモータ
2 ステータ
3 ロータ
4 ブラケット
6 インシュレータ
7 コイル
9 溝(第二溝)
11 ステータハウジング
11b 開口部
12 ステータコア
14 分割コア
15 コア本体
19 溝(第一溝)
57 エンド部
66 エンド部本体
67 内周壁
68 外周壁
70 回り止め部材
71 本体部
72 第一係合部
73 第一舌片部
74 第二舌片部
75 第三舌片部
76 第二係合部

Claims (3)

  1. 開口部を有するステータハウジングの内周面に、コイルが巻装されたステータコアを内嵌固定すると共に、前記ステータハウジングの前記開口部に、これを閉塞するようにブラケットを設けたブラシレスモータにおいて、
    前記ステータコアと前記ブラケットとの間に、前記ステータコアの回り止めを行うための回り止め部材を設け、
    前記回り止め部材は、
    前記ステータコアの一部と係合する第一係合部と、前記ブラケットの一部に係合する第二係合部とを有していることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記ステータコアの外周面には、少なくとも前記ブラケット側の端部に、第一溝が形成されている一方、
    前記ブラケットの内周面には、少なくとも前記ステータコア側の端部に、第二溝が形成されており、
    前記回り止め部材の前記第一係合部は、前記第一溝に挿入可能に形成されている一方、
    前記回り止め部材の前記第二係合部は、前記第二溝に挿入可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記回り止め部材は、前記ステータコアに取り付けられているインシュレータの軸方向端部に載置可能な環状の本体部を有し、
    前記本体部の外周縁に、前記第一係合部が前記ステータコア側に向かって突設されていると共に、前記本体部の内周縁に、前記第二係合部が前記ブラケット側に向かって突設されており、
    少なくとも前記第一溝、および前記第一係合部がそれぞれ3つ以上設けられていることを特徴とする請求項2に記載のブラシレスモータ。
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