JP5961052B2 - 金型装置、及び、蓋体製造方法 - Google Patents
金型装置、及び、蓋体製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5961052B2 JP5961052B2 JP2012146533A JP2012146533A JP5961052B2 JP 5961052 B2 JP5961052 B2 JP 5961052B2 JP 2012146533 A JP2012146533 A JP 2012146533A JP 2012146533 A JP2012146533 A JP 2012146533A JP 5961052 B2 JP5961052 B2 JP 5961052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- molding space
- resin beads
- filling
- corner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
この発泡性樹脂ビーズによって作製される樹脂発泡ビーズ製蓋付容器は、通常、各部が10mm〜50mm程度の厚みを有しながらも軽量で、強度や断熱性にも優れることから鮮魚、食肉、青果等の食品を搬送するための容器として広く用いられている。
この樹脂発泡ビーズ製蓋付容器の容器本体や蓋体などの形成には、通常、雌型と雄型とを有する金型と、前記雌型と雄型との間に形成される成形空間に発泡性樹脂ビーズを充填するための充填機構とが備えられた金型装置が用いられている。
なお、このような金型装置を用いて発泡成形体を作製する際には、まず、雌型と雄型とを合わせることによって所定の成形空間を金型内に形成させて該成形空間に発泡性樹脂ビーズを充填し、次いで、金型内に充填された発泡性樹脂ビーズをゲージ圧0.05MPa〜0.1MPa程度の加圧水蒸気で加熱し、該発泡性樹脂ビーズどうしを融着させて容器形状を形成させることが行われている。
また、下記特許文献1には、具体的に記載されてはいないが、従来、前記蓋体などを作製する際においても発泡性樹脂ビーズの導入位置から成形空間の最も遠い位置までの距離の均等化を図るべく成形空間の中心に近い位置において発泡性樹脂ビーズを導入させることが行われている。
即ち、従来、容器本体や蓋体の製造方法においては、所定量の発泡性樹脂ビーズを迅速、且つ、確実に成形空間に充填させることが要望されている。
しかし、これまでこのような要望が十分に満足されるに至ってはいない。
本発明は上記のような要望を満足させることを課題としており、成形空間に発泡性樹脂ビーズを迅速に充填させることが可能な金型装置を提供し、ひいては蓋体などを製造する際の製造効率の向上を図ることを課題としている。
また、本発明者は、むしろ、蓋体の面方向に沿うように発泡性樹脂ビーズを成形空間に導入させる方が、成形空間内における発泡性樹脂ビーズの流動性が良好になって発泡性樹脂ビーズを迅速に成形空間に充填させうることを見出して本発明を完成させるに至ったものである。
該充填機構は、前記成形空間に対して複数箇所から発泡性樹脂ビーズを充填し、且つ、前記成形空間の一つの角部、及び、該角部と対角の位置となる他の角部から当該他の角部と前記一つの角部との間に位置する角部に向けて発泡性樹脂ビーズを充填するものであることを特徴としている。
しかも、前記充填工程では、前記成形空間に対して複数箇所から発泡性樹脂ビーズを充填し、且つ、前記成形空間の一つの角部、及び、該角部と対角の位置となる他の角部から当該他の角部と前記一つの角部との間に位置する角部に向けて発泡性樹脂ビーズを充填することを特徴としている。
なお、本明細書においては、上部開口を有する容器本体に、前記上部開口を閉塞すべく蓋体を装着した際における上面(蓋付容器の天面)を蓋体の表面と称し、下面を裏面と称する。
そして、図1(a)は、蓋体をその裏面側から見た様子を示す概略斜視図であり、(b)は(a)においてA−A’線で示した矢視断面の概略図である。
本実施形態の金型装置によって形成される前記蓋体4は、板状形状を有し平面視略長方形の長板状に形成されており、天壁40と蓋体側壁41とを備えている。
前記天壁40は、蓋体の上側を構成するもので、平面視略長方形に形成され、その表面40aが蓋体自体の表面4aを構成している。
また、天壁40の裏面40bは、蓋体4の裏面4bを構成しており前記表面40aと該裏面40bとは互いに略平行となる平坦面となっている。
即ち、本実施形態における天壁40は、その厚みを面方向において略一定させており、通常、10mm〜50mm程度の厚みをなして蓋体4を構成している。
該蓋体側壁41は、その厚み方向中央部において上方へ窪んで容器本体の嵌合用凸条と着脱自在に嵌合される嵌合用凹部6が形成されている。
より詳しくは、蓋体側壁41には、外側表面が天壁40の外周面(側面)40cと面一になるように形成された矩形枠状の凸条部分と、該凸条部分の内側に一定の距離を隔てて配置された矩形枠状の別の凸条部分とが備えられており、これら2条の凸条部分の間が前記嵌合用凹部6となって備えられている。
以下、蓋体側壁41において、嵌合用凹部6は嵌合用溝6と称し、嵌合用溝6に対して外側にある矩形枠状の凸条部分は外側壁部42と称し、嵌合用溝6に対して内側にある矩形枠状の凸条部分は内側壁部43と称する。
また、蓋体側壁41において、天壁40の裏面40bから外側壁部42の下面42aまでの距離、すなわち外側壁部42の高さは、裏面40bから内側壁部43の下面43aまでの距離、すなわち内側壁部43の高さに比べてわずかに低く設定されている。
そして、前記蓋体側壁41の形成高さ(内側壁部43の高さ)は、本実施形態においては、天壁40の厚みの0.5倍以上2倍以下となっている。
なかでも、本実施形態の蓋体の形成には、ポリスチレン系樹脂ビーズを10〜50倍程度の発泡倍率で予備発泡させた直径1mm〜5mmの大きさの発泡性樹脂ビーズが好ましく用いられうる。
本実施形態における前記金型装置1は、図2正面視において上下に対をなして構成された金型2と、該金型内に形成された成形空間Sに前記発泡性樹脂ビーズを充填させるための充填機構3とを備えている。
前記金型2は、その内部に前記蓋体の形状に対応した矩形板状の成形空間Sを形成させるように構成されており、前記充填機構3は、前記蓋体4の側面に相当する位置から発泡性樹脂ビーズを前記成形空間Sに充填すべく金型装置1に備えられている。
そして、前記雌型2aは、前記雌型側壁部220aと前記雌型天壁部210aとによって前記蓋体4に相当する空間部を形成させており、前記雄型2bには、当該雌型2aが形成させている前記空間部の下端側の開口形状に相当する平面形状を有する雄型天壁部210bが備えられている。
即ち、雄型天壁部210bは、前記雌型2aと前記雄型2bとを合わせた際に前記雌型天壁部210a及び前記雌型側壁部220aとともに成形空間Sを形成させるべく前記雄型2bに備えられている。
即ち、雌型天壁部210aの下面側には上向きに窪んだ溝が、雌型側壁部202aの内周面との境界部に沿って周回する環状となって形成されており、該環状溝211aの内側に一定距離を隔てて並行する別の環状溝212aがさらに形成されている。
この内外2重の環状溝の内、外側の環状溝211a(以下「外側環状溝211a」ともいう)は、前記外側壁部42に対応する形状をなしており、該外側環状溝211aの内側に形成されている別の環状溝212a(以下「内側環状溝212a」ともいう)は、内側壁部43に対応する凹入形状を有している。
該雌型側壁部220aに設けられている前記貫通孔は、前記充填機構3によって前記成形空間Sに発泡性樹脂ビーズを充填させるための充填孔221aとして設けられたものである。
より具体的には、前記充填ガン31は、前記成形空間Sへの発泡性樹脂ビーズの流路となる充填筒31aを前記充填孔221aに挿通させるとともに該充填筒31aの先端部を雌型側壁部220aの内壁面に位置させる形で金型装置1に備えられている。
即ち、本実施形態の金型装置1は、前記充填筒31aを通じて前記成形空間Sに側方から発泡性樹脂ビーズを充填しうるように構成されている。
そのために、従来の金型装置においては、発泡性樹脂ビーズの勢いが失われる場合があった。
一方で、本実施形態の金型装置1においては蓋体の側面に相当する位置から発泡性樹脂ビーズを成形空間に導入させることから従来の金型装置のように発泡性樹脂ビーズの勢いが失われることが抑制されうる。
ただし、いかに板状であったとしても形成する蓋体の大きさが小さい場合には発泡性樹脂ビーズの流動性を確保する効果も小さなものとなってしまう。
このようなことから、作製する蓋体としては、一辺の長さが300mm〜1000mm程度のものが好ましい。
例えば、成形空間Sを破線で、該成形空間Sへの発泡性樹脂ビーズの充填位置とその方向とを矢印で示した図3を参照しつつ説明すると、本実施形態の金型装置1のように長板状の成形空間Sを形成させているような場合には、通常、図(イ)に示すように、短辺側中央部に充填孔(a1)を設けてこの充填孔から成形空間Sに発泡性樹脂ビーズを該成形空間の長辺方向D1に沿って導入させる方法や、図(ロ)に示すように、長辺側中央部に充填孔(b1)を設けてこの充填孔から成形空間Sに発泡性樹脂ビーズを短辺方向D2に沿って導入させる方法が考えられるが、図(ハ)〜(ヌ)に示すように充填孔を2箇所設けるようにしてもよい。
さらに、本実施形態の金型装置における成形空間Sへの発泡性樹脂ビーズの充填方法としては、充填孔を3箇所以上設けて前記発泡性樹脂ビーズの充填を実施させてもよい。
なお、図3(チ)に示すように、長板状の成形空間の一つの角部から長辺に沿って発泡性樹脂ビーズを充填させるとともに該角部と対角の位置となる角部から短辺に沿って発泡性樹脂ビーズを充填させ、この長辺と短辺とがなす角部において発泡性樹脂ビーズが衝突するような形で成形空間に発泡性樹脂ビーズを充填させると発泡性樹脂ビーズの充填に際して勢いが失われにくくなるとともに発泡性樹脂ビーズの衝突地点において発泡性樹脂ビーズの流れを乱して成形空間内に発泡性樹脂ビーズを緻密に充填させ得る。
従って、図3に示す中では、(チ)に示すような充填方法が好ましい。
この蓋体製造方法としては、例えば、蓋体の形状に対応した成形空間を有する金型装置を用い、
(a)雄型と雌型とをセットして前記成形空間を形成させるとともに該成形空間へ発泡性樹脂ビーズを充填する充填工程、
(b)成形空間に充填された発泡性樹脂ビーズを加圧水蒸気などによって加熱し、該発泡性樹脂ビーズを互いに熱融着させて前記成形空間内に蓋体を形成させる熱融着工程、
(c)金型を水冷するとともに前記成形空間内に形成させた蓋体を脱型可能な温度にまで冷却して該蓋体を金型から取り出す脱型工程、
といった工程を順次繰り返して実施する方法が挙げられる。
即ち、本実施形態の金型装置を用いることで蓋体を製造する際の製造効率を向上させることができる。
また、上記において直接的に記載していない事項であっても、金型装置や蓋体製造方法において従来公知の事象については、本発明の技術的意義が著しく損なわれない範囲においてはこれを採用して本発明を実施することも可能である。
Claims (2)
- 矩形板状の蓋体を有する樹脂発泡ビーズ製蓋付容器の前記蓋体の形成に用いられ、該蓋体の形状に対応した成形空間を有する金型と、前記成形空間に発泡性樹脂ビーズを充填する充填機構とを備え、前記成形空間に充填された発泡性樹脂ビーズが互いに熱融着されることによって前記蓋体が作製される金型装置であって、
前記蓋体の側面に相当する位置から発泡性樹脂ビーズを前記成形空間に充填する前記充填機構が備えられており、
該充填機構は、前記成形空間に対して複数箇所から発泡性樹脂ビーズを充填し、且つ、前記成形空間の一つの角部、及び、該角部と対角の位置となる他の角部から当該他の角部と前記一つの角部との間に位置する角部に向けて発泡性樹脂ビーズを充填するものであることを特徴とする金型装置。 - 矩形板状の蓋体を有する樹脂発泡ビーズ製蓋付容器の前記蓋体を製造すべく、該蓋体の形状に対応した成形空間を有する金型装置を用い、前記成形空間に発泡性樹脂ビーズを充填する充填工程と、該充填された前記発泡性樹脂ビーズを互いに熱融着させることによって前記蓋体を形成させる熱融着工程とを実施する蓋体製造方法であって、
前記充填工程では、前記成形空間への発泡性樹脂ビーズの前記充填を前記蓋体の側面に相当する位置から実施し、
しかも、前記充填工程では、前記成形空間に対して複数箇所から発泡性樹脂ビーズを充填し、且つ、前記成形空間の一つの角部、及び、該角部と対角の位置となる他の角部から当該他の角部と前記一つの角部との間に位置する角部に向けて発泡性樹脂ビーズを充填することを特徴とする蓋体製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012146533A JP5961052B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 金型装置、及び、蓋体製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012146533A JP5961052B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 金型装置、及び、蓋体製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014008670A JP2014008670A (ja) | 2014-01-20 |
JP5961052B2 true JP5961052B2 (ja) | 2016-08-02 |
Family
ID=50105775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012146533A Active JP5961052B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 金型装置、及び、蓋体製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5961052B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0443305Y2 (ja) * | 1987-02-17 | 1992-10-13 | ||
JPH0528035Y2 (ja) * | 1988-11-07 | 1993-07-19 | ||
JPH09155907A (ja) * | 1995-12-12 | 1997-06-17 | Hirose Kigata Seisakusho:Kk | 発泡樹脂成形体の連続成形装置 |
-
2012
- 2012-06-29 JP JP2012146533A patent/JP5961052B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014008670A (ja) | 2014-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101171935B1 (ko) | 분사부가 일체로 형성된 금형을 가진 발포성형물 금형장치 | |
JP5961052B2 (ja) | 金型装置、及び、蓋体製造方法 | |
KR101866091B1 (ko) | 발포폼 성형 금형 | |
JP5101310B2 (ja) | 発泡成形金型装置及びそれを用いた発泡成形体の成形方法 | |
JP2013154543A (ja) | 金型装置及び成形方法 | |
JP5662725B2 (ja) | 蓄熱ボードおよび蓄熱ボードを有する暖房パネル、並びに蓄熱ボードの製造方法 | |
CN105173303B (zh) | 一种吸塑托盘 | |
JP5977072B2 (ja) | 成形装置 | |
JP7109043B2 (ja) | 発泡樹脂シート製包装容器の容器本体となる樹脂成形品の歪み抑制構造及びその構造を用いた容器本体となる樹脂成形品 | |
JP6967273B2 (ja) | 樹脂成形品 | |
JP6295440B2 (ja) | 発泡樹脂成形体用金型 | |
JP6002515B2 (ja) | 発泡樹脂用成形型及び発泡樹脂成形品の製造方法 | |
JP2013176925A (ja) | 成形装置 | |
JP2011025452A (ja) | 発泡成形用金型及び発泡成形品の製造方法 | |
TW577850B (en) | Box for carrying plate-shaped object, foam forming method and foam forming apparatus | |
JPS58116133A (ja) | 隅角部用緩衝体の製造方法 | |
JP3202574U (ja) | 発泡性合成樹脂製の成形品成形用の金型、容器およびその蓋体 | |
ITMI942436A1 (it) | Procedimento per la produzione di elementi strutturali termoisolanti ed elementi cosi ottenuti | |
JP2014037099A (ja) | 金型 | |
JP6813145B2 (ja) | 板状部材の製造方法 | |
JP2006282232A (ja) | コンテナ | |
JP2002362676A (ja) | 板状体の搬送用箱 | |
JP2005225554A (ja) | 合成樹脂発泡体製の箱形容器とその製造方法 | |
JP3193340U (ja) | 金型装置 | |
EP2825358B1 (en) | A pressure-forming process for thermoplastic objects |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150209 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160318 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160527 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160624 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5961052 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |