JP6813145B2 - 板状部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、板状部材の製造方法に関する。
特許文献1には、雄雌の嵌合部を備えた合成樹脂製の表面板及び裏面板によって構成され、嵌合部を嵌合し、中空状にした風向板が記載されている。
特開平10−292944号公報
特許文献1の風向板のように、表面板および裏面板を嵌合して中空状にした風向板は、嵌合部による支持が無い中空状の部分の強度が弱い(押すとへこむ)という課題がある。
本発明は、2枚の板材を嵌合させて形成される板状部材であって、2枚の板材の間に形成される中空部の強度を強化した板状部材を製造する方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の板状部材の製造方法は、板材に形成された複数の凸部と、他の板材に形成された複数の凹部と、を嵌合して複数の嵌合部とし、両板材の間に中空部を有する嵌合体を形成すると共に、前記中空部内において、前記板材が前記他の板材と対向する第1の対向面、および前記他の板材が前記板材と対向する第2の対向面の少なくとも一方に形成された一対の突起により、全ての前記嵌合部間に流路を形成する工程と、前記嵌合体に形成され、前記流路と繋がっている貫通孔から前記中空部内に液状発泡剤を注入する工程と、前記中空部内の前記液状発泡剤を硬化させる工程と、を有する。
請求項に記載の板状部材の製造方法は、請求項に記載の板状部材の製造方法において、前記流路は、前記嵌合体の長手方向に沿う方向に形成された1本の長尺流路と、前記長手方向とは交差する短手方向に前記長尺流路から分岐した複数の短尺流路と、から構成されたものである。
請求項に記載の板状部材の製造方法は、請求項またはに記載の板状部材の製造方法において、前記板材に形成された前記突起の肉厚は、前記板材の肉厚よりも薄く、前記他の板材に形成された前記突起の肉厚は、前記他の板材の肉厚よりも薄いものである。
請求項に記載の板状部材の製造方法は、請求項1〜のいずれか1項に記載の板状部材の製造方法において、前記液状発泡剤は、接着剤を含むものである。
請求項1によれば、中空部内に液状発泡剤を注入する工程を有さない場合と比較して、中空部のへこみを抑制した板状部材を容易に製造できる。
請求項によれば、液状発泡剤の使用量を少なくした板状部材を製造できる。
請求項によれば、液状発泡剤の使用量を少なくしつつ、中空部のへこみを効果的に抑制できる。
請求項によれば、突起が形成されている面の反対側の面(化粧面)にヒケが発生することを抑制できる。
請求項によれば、両板材の接合強度を強固にできる。
本実施形態に係る板状部材の斜視図である。 本実施形態に係る板材を一方の面から見た平面図である。 図2のA部の部分拡大図(斜視図)である。 本実施形態に係る他の板材を化粧面から見た平面図である。 本実施形態に係る他の板材を対向面から見た平面図である。 図5のB部の部分拡大図(斜視図)である。 本実施形態に係る板状部材の嵌合部(嵌合前)の斜視図である。 本実施形態に係る板状部材の嵌合部(嵌合後)の断面図である。 本実施形態に係る他の板材を対向面から見た平面図である。 本実施形態に係る他の板材を対向面から見た平面図である。 本実施形態に係る流路の形成を説明するための説明図(断面図)である。 本実施形態に係る流路の形成を説明するための説明図(断面図)である。 凹部の他の実施形態を示す部分拡大図(斜視図)である。 他の実施形態に係る板状部材の嵌合部(嵌合前)の斜視図である。 他の実施形態に係る板状部材の嵌合部(嵌合後)の断面図である。
図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
〔第1実施形態〕
(板状部材)
まず、本発明の製造方法により製造される板状部材について、図1を用いて説明する。図1は、板状部材の一例としてのルーバー1の斜視図である。
ルーバー1は、エアーコンディショナー等から吹き出される風の方向を変える板状の部材である。図1に示すように、ルーバー1は、樹脂で成形された板材の一例としての樹脂板2と、樹脂で成形された他の板材の一例としての樹脂板3と、樹脂板2および樹脂板3を合わせて形成した嵌合体4の内部の発泡体(図示せず)と、から構成される。ここで、発泡体とは、嵌合体4の内部(樹脂板2および樹脂板3の間)に形成された中空部(空間)に注入された液状発泡剤を、当該中空部内で硬化させたものである。
樹脂板2および樹脂板3には、それぞれ略半円形状の切り欠き11、12が形成されている(図2、3、5参照)。このため、前記したように樹脂板2および樹脂板3を合わせて嵌合体4を形成すると、嵌合体4には、切り欠き5および6が合わされた略円形状の貫通孔13が形成される(図1参照)。
貫通孔13は、嵌合体4の外部と、嵌合体4の内部の空間(中空部)と、を通じさせる穴である。嵌合体4の中空部への液状発泡剤の注入は、後述するように、貫通孔13を用いて行われる。
(板材)
次に、板材の一例としての樹脂板2の構成について説明する。
樹脂板2は、ABSなどの樹脂を用いて射出成形により成形される樹脂製の板部材である。図2と、図2のA部を拡大した斜視図である図3に示すように、樹脂板2の化粧面5の反対側の面である一方の面6(第1の対向面の一例)には、凸部7が複数(例えば、14個)形成(一体的に成形)されている。凸部7は、樹脂板2の一方の面6から突出した足部14と、足部14の先端部に形成された頭部15と、を有している。
図3、図7および図8に示すように、頭部15は、一方の面6と略平行な面である平行面16(凸部7の先端側)および平行面17(凸部7の基端側)と、平行面16および17を繋ぐ傾斜面25と、平行面16および足部14を形成する1つの面を繋ぐ傾斜面26と、を有する。
また、図2および図3に示すように、樹脂板2の周縁部には、一方の面6から立ち上がる立ち上がり部21が形成されている。そして、樹脂板2の長手方向の一端部には、立ち上がり部21に略半円形状の切り欠き11が形成されている。
(他の板材)
次に、他の板材の一例としての樹脂板3の構成について説明する。
樹脂板3は、ABSなどの樹脂を用いて射出成形により成形される樹脂製の板部材である。図5と、図5のB部を拡大した斜視図である図6に示すように、樹脂板3の化粧面8の反対側の面である一方の面9(第2の対向面の一例)には、凹部10が複数(例えば、14個)形成(一体的に成形)されている。
凹部10は、樹脂板2の一方の面6と樹脂板3の一方の面9とを対向させた際、凸部7と一対一で対向する位置に形成されている。換言すると、凹部10は、樹脂板2の一方の面6と対向する対向面9(一方の面9)を有する樹脂板3における対向面9(一方の面9)に形成されている。
凹部10は、樹脂板3の一方の面9から突出して形成され、開口部18を有する開口板19と、後述するように凸部7の頭部15を開口板19に向けて押し付けて支持する支持板20と、を有する。つまり、凹部10は、一対の開口板19と支持板20とから構成される。
また、樹脂板3の周縁部には、一方の面9から立ち上がる立ち上がり部22が形成されている。そして、樹脂板3の長手方向の一端部には、立ち上がり部22に略半円形状の切り欠き12が形成されている。
(板状部材の製造方法)
次に、板状部材の一例としてのルーバー1を製造する方法について説明する。
[第1工程]嵌合体を形成する工程
第1工程は、嵌合体4を形成する工程である。第1工程は、まず、樹脂板2の一方の面6と樹脂板3の一方の面9とを対向させ、樹脂板2の凸部7と樹脂板3の凹部10とを嵌め合わせる。つまり、樹脂板2の一方の面6に形成された凸部7と、樹脂板2の一方の面6と対向する樹脂板3の一方の面9(対向面9)に形成された凹部10と、を嵌合させた嵌合部29を形成し、嵌合体4を形成する。
具体的には、図7および8に示すように、樹脂板3の一方の面9に形成された凹部10を構成する開口板19と支持板20の間に、樹脂板2の一方の面6に形成された凸部7の頭部15を挿入する。この際、支持板20は、頭部15に形成された傾斜面26により開口板19から離間する方向に押されて弾性変形する。
そして、支持板20が弾性変形した状態で、さらに凸部7の頭部15を開口板19と支持板20の間に向けて挿入すると、最終的には、図8に示すように、頭部15の突出部31は、開口板19の開口部18に挿入される。ここで、頭部15の突出部31とは、足部14が伸びる方向(図8の紙面上下方向)とは交差する交差方向(図8の紙面左右方向)に足部14から突出する部分をいう。
このとき、図8に示すように、頭部15の平行面17は、開口部18の上面23と対向して接触すると共に、頭部15の平行面16の一部は、開口部18の下面24と対向して接触する。また、支持板20は、頭部15の傾斜面26に押されて弾性変形した状態から元の状態に戻り、頭部15の突出部31が開口板19の開口部18から外れないように凸部7の頭部15を支持する。また、開口部18の幅方向(図8の紙面手前奥行方向)の寸法は、頭部15の幅方向(図8の紙面手前奥行方向)の寸法よりも若干大きく設定されている。
このため、凸部7は、足部14が伸びる方向(図8の紙面上下方向)と、前記した交差方向(図8の紙面左右方向)と、前記した幅方向(図8の紙面手前奥行方向)の3方向について、凹部8に対して動かすことができない状態となる。なお、図8は、嵌合部29の断面図であるが、分かりやすくするため、凸部7を断面で図示していない。
上記は、1つの凸部7および1つの凹部10を嵌合させた嵌合部29について説明したが、その他の凸部7および凹部10についても同様に嵌合され、嵌合部29を形成する。つまり、樹脂板2および樹脂板3は、複数の凸部7と、複数の凹部10と、がそれぞれ一対一で嵌合する嵌合部29を複数形成することにより嵌合(固定)され、内部に中空部を有する嵌合体4が形成される。
また、嵌合体4が形成された際に、樹脂板2の長手方向の一端部に形成された切り欠き11と、樹脂板3の長手方向の一端部に形成された切り欠き12は、略円形状の貫通孔13となる(図1参照)。
[第2工程]液状発泡剤を注入する工程
第2工程は、嵌合体4の中空部内に液状の発泡剤を注入する工程である。液状発泡剤としては、市販されている液状発泡剤を使用することができる。例えば、発泡ウレタンを主成分とする液状発泡剤である。
液状発泡剤は、液状発泡剤を吐出する吐出ノズルの吐出穴と、嵌合体4に形成された貫通孔13と、を合わせた後、吐出ノズルから吐出される。吐出ノズルから吐出された液状発泡剤は、ムース状の泡となって、嵌合体4の中空部内に注入(充填)される。そして、嵌合体4の中空部内に注入された液状発泡剤は、除々に気泡を形成する(発泡を始める)。
嵌合体4の内部に注入する液状発泡剤の量は、液状発泡剤に気泡が形成されて体積を増した場合に、嵌合体4の中空部を満たす量であることが望ましい。換言すると、液状発泡剤は、気泡形成による体積増加を考慮して、嵌合体4の中空部の体積よりも少ない量(体積)を注入するのが望ましい。
なお、嵌合体4の周縁部は樹脂板2および樹脂板3が接触しているだけである(封止剤などで密閉していない)ため、中空部内の空気は、液状発泡剤の注入により、当該接触部から嵌合体4の外側に排出される。換言すると、ガスベントなどの空気排出手段を設ける必要はない。
[第3工程]液状発泡剤を硬化させる工程
第3工程は、嵌合体4の中空部内に注入した液状発泡剤を硬化させる工程である。液状発泡剤として、前記した発泡ウレタンを主成分とした材料を用いた場合、嵌合体4の中空部内で発泡したウレタン原料は、常温の環境で、空気中の水分と反応してゆっくりと硬化する。
具体的には、嵌合体4の中空部内に注入されたウレタン原料は、空気に触れる表面から硬化が始まる。そして、常温で数十分放置すると、硬化が内部まで進行する。このため、液状発泡剤として、発泡ウレタンを主成分とした材料を用いた場合は、嵌合体4に液状発泡剤を注入した直後に(液状発泡剤の硬化を待つこと無く)、嵌合体4の包装、梱包などの次の作業を開始できる。
嵌合体4の内部に注入した液状発泡剤が硬化すると、板状部材としてのルーバー1が完成する。このルーバー1の内部には、液状発泡剤が硬化した発泡体があるため、ルーバー1を中空部に向けて指で押した際のへこみの発生を抑制できる。このため、2枚の樹脂板2および3は、ルーバーの強度を増す目的で、嵌合部29(凸部7および凹部10)の数を増加させる必要がない。
換言すると、本発明は、2枚の樹脂板2および3を成形するための射出成形金型の構造を簡素化できるので、射出成形金型のコストを安価にでき、ひいてはルーバー1を安価に製造できる。また、本発明は、中空部内に液状発泡剤を注入する工程を有さない場合と比較して、中空部のへこみを抑制した板状部材を容易に(短時間で)製造できる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態について、図9を用いて説明する。なお、説明を分かり易くするため、第1実施形態と同一の部分は、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図9、図11および図12に示すように、他の板材の一例としての樹脂板43には、その一方の面9に、突起の一例としてのリブ28が形成されている。リブ28は、一方の面9から立ち上がった板状のものであり、平面視で、切り欠き部12から始まり、切り欠き部12で終わるように一筆書きで書いたような形状で樹脂板43に形成(一体的に成形)されている。
また、リブ28の高さH(一方の面9からリブ28の先端面30までの寸法)は、樹脂板43に樹脂板2を嵌め合わせて嵌合体4を形成したときに、リブ28の先端が樹脂板2の一方の面6に接触する寸法に設定されている。
そして、2本のリブ28は、それぞれの先端面30に隣接する一方の面が互いに対向しており、2本のリブ28が一対となって液状発泡剤の流路27を形成している。
図9に示すように、流路27は、切り欠き12に繋がっており、平面視で、魚の骨のような形状で樹脂板43の一方の面9に形成されている。つまり、流路27は、樹脂板43の長手方向に沿う方向に形成された1本の長尺流路37と、樹脂板43の長手方向とは交差する短手方向に、長尺流路37から分岐する複数の短尺流路38と、から構成されている。そして、長手方向の一端部にある1本の短尺流路38は、切り欠き12に接続されている。なお、長尺流路43は、長手方向に複数形成されていても良い。
樹脂板43と樹脂板2を嵌合させて嵌合体4を構成すると、樹脂板43の切り欠き12は、樹脂板2の切り欠き11と合わされて貫通孔13を形成する。また、樹脂板43の一方の面9に形成された一対のリブ28と、樹脂板2の一方の面6と、により、流路27が形成される(図12参照)。流路27は、貫通孔13と繋がっている。
このため、樹脂板43を用いた嵌合体4の中空部への液状発泡剤の注入は、第1実施形態と同様に、吐出ノズルの吐出穴と、嵌合体4に形成された貫通孔13とを合わせた後、吐出ノズルから液状発泡剤を吐出させて行う。
流路27は、嵌合体4の中空部の一部を一対のリブ28により仕切った閉じた空間である。このため、注入する液状発泡剤の量は、第1実施形態と同様、液状発泡剤に気泡が形成されて体積を増した場合に、流路27を満たす量にしてもよい。つまり、液状発泡剤は、気泡形成による体積の増加を考慮して、流路27を満たす量よりも少なく注入しても良い。また、液状発泡剤は、前記した気泡形成による体積の増加を考慮せず、流路27を満たすまで注入しても良い。
後者の場合、流路27に注入された液状発泡剤は、除々に気泡を形成し、その体積を増加させる。しかし、嵌合体4を構成した際、樹脂板43のリブ28の先端面30と、樹脂板2の一方の面6は接触しているだけなので、流路27を満たした液状発泡剤の体積の増加分は、リブ28の先端面30と一方の面6の間から流路27の外に溢れ出す。
このように液状発泡剤が流路27の外側に溢れ出しても、流路27は嵌合体4の内部(中空部)に形成されているので、完成体であるルーバー1の外観を損なうことはない。むしろ、液状発泡剤として接着剤を含有させたものを使用した場合は、樹脂板43のリブ28の先端面30と、樹脂板2の一方の面6との間に残留した液状発泡剤が接着剤としての機能を果たすため、ルーバーの強度が増加するという利点がある。
また、図9に示すように、流路27は、凹部10の周りに形成されているのが望ましい。つまり、流路27は、嵌合体4の内部において、凹部10と凸部7が嵌合した嵌合部29の周りに形成されているのが望ましい。さらに換言すると、流路27は、嵌合体4の内部において、嵌合部29と嵌合部29を仕切るように、嵌合部29と嵌合部29の間に形成されているのが望ましい。
嵌合部29は、前記したように、一方の樹脂板に対して他方の樹脂板が動くことを抑制する。つまり、嵌合部29の位置、またはその近傍の位置は、ルーバー1を指で押しても、ルーバー1にへこみが生じ難い。ルーバー1において最も強度が劣る(へこみが生じ易い)のは、嵌合部29と嵌合部29の間であるため、流路27は、その位置(嵌合部29と嵌合部29の間)に形成するのが望ましい。換言すると、流路27は、嵌合部29の周りに(嵌合部29を迂回するように)形成するのが望ましい。
以上説明したように、第1実施形態のルーバー1と、第2実施形態のルーバー1の大きな違いは、液状発泡剤を嵌合体4の中空部の全体に注入するか、流路27を設けて所望の位置に部分的に形成するか、であるといえる。第2実施形態は、前記したように、液状発泡剤の流路27を嵌合部29の周りに設けているため、液状発泡剤の使用量を減らしつつ、第1実施形態のルーバー1と同様の効果を備えるルーバーの製造方法を提供することができる。
前記した実施形態は、説明のために例示したものであって、本発明としてはこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
例えば、前記した実施形態においては、液状発泡剤は、発泡ウレタンを主成分としたものを示したが、これに限定する趣旨ではなく、ウレタン以外の原料を用いたものであっても良い。例えば、液状発泡剤は、2液を混合することによる化学反応により発泡を始めるものであっても良い。この場合は、2液を混合した直後に吐出ノズルを用いて、または2液を別々の吐出ノズルを用いて同時に、貫通孔13から嵌合体4の中空部に液状発泡剤を注入するのが望ましい。
また、液状発泡剤は、接着剤を含有したものであっても良い。この場合は、第2実施形態で説明した通り、液状発泡剤が2枚の樹脂板を接着する接着剤としての機能も備えることになるので、2枚の樹脂板の接合(接着)強度を強固にできる。
また、前記した実施形態は、嵌合体4に1つの貫通孔13を形成したものを示したが、嵌合体4は、貫通孔13が複数形成されていても良い。例えば、図10に示すように、樹脂板43に2個の切り欠き12、12を形成し、嵌合体4を形成した際に当該2個の切り欠き12、12と対応する樹脂板2の位置に2個の切り欠き11、11を形成し、貫通孔13が2個形成されるようにしても良い。
このように、嵌合体4に複数の貫通孔を形成することにより、液状発泡剤を複数箇所から内部の中空部に注入できるので、嵌合体4の中空部への液状発泡剤の注入時間を短くできる。つまり、短時間でルーバー1を製造できるので、ルーバー1の製造コストを安価にできる。
また、前記した第2実施形態では、凹部10が形成された樹脂板43(他の板材)にリブ28を形成し、凸部7が形成された樹脂板2(板材)にはリブ28が形成されていない構成を示したが、これに限定する趣旨ではない。凸部7が形成された樹脂板(板材)にリブ28が形成され、凹部10が形成された樹脂板3(他の板材)にリブ28が形成されていない構成であっても良い。つまり、凸部7が形成された樹脂板の一対のリブ28により流路27が構成されても良い。
この場合は、樹脂板(板材)の一方の面に凸部7およびリブ28が形成される。そして、リブ28の高さH(樹脂板(板材)の一方の面からリブ28の先端面30までの寸法)は、凸部7が形成された樹脂板に、樹脂板3を嵌め合わせて嵌合体4を形成したときに、リブ28の先端面30が樹脂板3の一方の面9に接触する寸法に設定される。
また、リブ28は、凸部7を有する樹脂板(板材)に形成された第1のリブと、凹部10を有する樹脂板(他の板材)に形成された第2のリブと、を合わせて形成されても良い。つまり、第1のリブの先端面と、第2のリブの先端面とを接触させることにより、リブ28が形成され、当該リブ28が2つ(2本)で一対となって流路27が構成されても良い。
さらに詳述すると、凹部10を有する樹脂板(他の板材)に形成された第2のリブは、図9に示すように形成される(実際には、リブの高さがHよりも小さくなる点で図9のリブとは異なる)。そして、凸部7を有する樹脂板(板材)に形成された第1のリブは、両樹脂板を嵌め合わせて嵌合体4を構成した際に、第2のリブと対向する位置に形成される。そして、嵌合体4を構成すると、第1のリブの先端面と第2のリブの先端面が接触して高さがHとなるリブ28が形成される。
換言すると、流路27を構成するリブ28の高さは、凸部7を有する樹脂板(板材)と、凹部10を有する樹脂板(他の板材)と、が互いに対向する面の距離(嵌合体4の中空部で対向する2つの面の離間距離)が第1のリブの高さと、第2のリブの高さの和と等しくなるように、設定される。
また、図11に示すように、リブ28の肉厚tは、リブ28が形成される樹脂板の肉厚Tよりも薄いことが望ましい。例えば、t=1mm、T=3mmである。この場合、リブ28が形成される樹脂板は、リブ28が形成される面とは反対側の面(化粧面)にヒケが発生することを抑制できる。
また、前記した実施形態においては、開口板19と支持板20から構成される凹部10を例示して説明した。しかし、凹部10は、図13〜15に示すように、支持板20が無く、開口部18よりも大きい開口部118を備えた開口板119のみから構成されていても良い。
この場合、図14および図15に示すように、樹脂板2に形成された凸部7を凹部10に嵌め合わせると、凸部7の頭部15の突出部31は、開口板119の開口部118に挿入される。換言すると、頭部15の突出部31が開口板119の開口部118に引っ掛けられた状態(係止状態)となる。つまり、凸部7と凹部10の嵌合は、このような簡易な嵌め合わせであっても良い。
図15に示すような簡易な嵌め合わせ(嵌合)により嵌合体を形成した場合、頭部15の平行面16と、樹脂板3の一方の面9と、の間には、大きな隙間が形成される。このため、当該嵌合体における樹脂板2および樹脂板3の一方を、他方に向けて押すと、当該隙間分、当該一方が当該他方に対してへこむ(沈み込む)状態となる。
この状態で、当該嵌合体の中空部に液状発泡剤を注入すると、液状発泡剤は、樹脂板2および3を離間させるように中空部内に充填される。つまり、中空部内の液状発泡剤は、樹脂板2および3を離間させた状態で硬化する。このため、前記したような簡易な凹部10であっても、板状部材に前記したへこみが生じることが抑制される。
なお、言うまでもないが、前記した樹脂板2および3の離間は、頭部15の突出部31が開口板119の開口部118に引っ掛けられた(係止された)嵌め合わせ状態により、制限される。換言すると、樹脂板2および3は、中空部内に充填された液状発泡剤により内側から押されて離間し続けることはない。
また、凹部10は、さらに簡素化して、樹脂板3の立ち上がり部22に形成されていても良い。この場合は、凸部7は、樹脂板2の立ち上がり部21に形成される。このように、嵌合体4は、両樹脂板2、3の両立ち上がり部22、23に凸部7と凹部10が形成され、該凸部7および凹部10が嵌合することにより形成されても良い。
なお、本発明は、下記のように把握することもできる。
(1)
板材の一方の面に形成された凸部と、前記一方の面と対向する対向面を有する他の板材における前記対向面に形成された凹部と、を嵌合し、両板材の間に中空部を有する嵌合体を形成する工程と、
前記嵌合体に形成された貫通孔から前記中空部内に液状発泡剤を注入する工程と、
前記中空部内の前記液状発泡剤を硬化させる工程と、
を有する板状部材の製造方法。
(2)
前記板材の前記一方の面および前記他の板材の前記対向面の少なくとも一方には、前記液状発泡剤を流すための一対の突起からなる流路が形成されており、
前記流路は、前記貫通孔と繋がっている
(1)に記載の板状部材の製造方法。
1 ルーバー(板状部材の一例)
2 樹脂板(板材の一例)
3 樹脂板(他の板材の一例)
4 嵌合体
6 一方の面
7 凸部
9 対向面
10 凹部
13 貫通孔
27 流路
28 リブ(突起の一例)
29 嵌合部

Claims (4)

  1. 板材に形成された複数の凸部と、他の板材に形成された複数の凹部と、を嵌合して複数の嵌合部とし、両板材の間に中空部を有する嵌合体を形成すると共に、前記中空部内において、前記板材が前記他の板材と対向する第1の対向面、および前記他の板材が前記板材と対向する第2の対向面の少なくとも一方に形成された一対の突起により、全ての前記嵌合部間に流路を形成する工程と、
    前記嵌合体に形成され、前記流路と繋がっている貫通孔から前記中空部内に液状発泡剤を注入する工程と、
    前記中空部内の前記液状発泡剤を硬化させる工程と、
    を有する板状部材の製造方法。
  2. 前記流路は、前記嵌合体の長手方向に沿う方向に形成された1本の長尺流路と、前記長手方向とは交差する短手方向に前記長尺流路から分岐した複数の短尺流路と、から構成された請求項1に記載の板状部材の製造方法。
  3. 前記板材に形成された前記突起の肉厚は、前記板材の肉厚よりも薄く、
    前記他の板材に形成された前記突起の肉厚は、前記他の板材の肉厚よりも薄い請求項またはに記載の板状部材の製造方法。
  4. 前記液状発泡剤は、接着剤を含む請求項1〜のいずれか1項に記載の板状部材の製造方法。
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