JP5956382B2 - 定着部材用硬化性組成物及びこれを用いた定着部材 - Google Patents
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Description
(A)下記一般式(1)
CH2=CH−(X)a−Rf1−(X’)a−CH=CH2 (1)
[式中、Xは−CH2−、−CH2O−、−CH2OCH2−、及び−Y−NR1−CO−(Yは−CH2−又は下記構造式(2)
で表される2価のパーフルオロポリエーテル基である。]
で表される直鎖状ポリフルオロ化合物:100質量部、
(B)下記一般式(6)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有する環状オルガノポリシロキサン:上記(A)成分のアルケニル基と下記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基の合計1モルに対して、ケイ素原子に直結した水素原子が0.20〜0.90モルとなる量、
(C)下記平均組成式(7)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するオルガノポリシロキサン:上記(A)成分のアルケニル基と下記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基の合計1モルに対して、ケイ素原子に直結した水素原子が0.20〜0.90モルとなる量、
(D)白金族金属系触媒:白金族金属原子換算で0.1〜500ppm、
(E)下記一般式(8)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基と、酸素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合したエポキシ基及び/又はトリアルコキシシリル基を有する環状オルガノポリシロキサン:0.50〜8.0質量部、
(F)BET法により測定した比表面積が50〜400m2/gであり、且つシリカ粒子表面が有機ケイ素化合物により疎水化処理されたヒュームドシリカ:1.0〜50.0質量部、
(G)1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するシラノール:0.10〜5.0質量部、
(H)下記一般式(9)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した1価の不飽和炭化水素基と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基とを有する環状オルガノポリシロキサン:0.10〜30.0質量部、
を含有し、前記(A)成分のアルケニル基と前記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基の合計1モルに対して、前記(B)成分と(C)成分のケイ素原子に直結した水素原子の合計が0.80〜1.7モルとなる量であり、硬化して得られる硬化物の硬さが、JIS K6253−3に規定されるタイプAデュロメータで50〜80の値であることを特徴とする定着部材用硬化性組成物を提供する。
CyF2y+1− (11)
(式中、yは1〜10の整数である。)
上記のように、剛性の問題がなく、且つ良好なトナー離型性を有する硬化物を与える熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物、及び該組成物を硬化して得られる硬化物を表層とする、画像形成装置に使用する定着ロールや定着ベルトなどの定着部材が求められている。
CH2=CH−(X)a−Rf1−(X’)a−CH=CH2 (1)
[式中、Xは−CH2−、−CH2O−、−CH2OCH2−、及び−Y−NR1−CO−(Yは−CH2−又は下記構造式(2)
で表される2価のパーフルオロポリエーテル基である。]
(B)成分は、下記一般式(6)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有する環状オルガノポリシロキサンであり、上記(A)成分の架橋剤として機能するものである。
CyF2y+1− (11)
(式中、yは1〜10の整数、好ましくは3〜7の整数である。)
−CH2CH2−、
−CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2OCH2−、
−CH2CH2CH2−NH−CO−、
−CH2CH2CH2−N(Ph)−CO−(但し、Phはフェニル基である。)、
−CH2CH2CH2−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−O−CO−
等が挙げられる。
上記(B)成分の配合量は、(A)成分中に含まれるアルケニル基と上記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基を合わせて1モルとした場合、(B)成分中のケイ素原子に直結した水素原子が0.20〜0.90モル、より好ましくは0.40〜0.80モルとなる量である。0.20モルより少ないと、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物の機械的特性が損なわれ、トナー離型性の寿命が低下する恐れがある。一方、0.90モルより多いと、該硬化物の硬さが不十分になる恐れがある。
(C)成分は、下記平均組成式(7)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するオルガノポリシロキサンであり、上記(A)成分の架橋剤として機能するものである。
上記(C)成分の配合量は、(A)成分中に含まれるアルケニル基と上記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基を合わせて1モルとした場合、(C)成分中のケイ素原子に直結した水素原子が0.20〜0.90モル、より好ましくは0.30〜0.70モルとなる量である。該水素原子が0.20モルより少ないと、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物の硬さが不十分になる恐れがある。一方0.90モルより多いと、本発明の組成物の流動性が損なわれる恐れがある。
本発明の(E)成分は、下記一般式(8)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基と、酸素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合したエポキシ基及び/又はトリアルコキシシリル基を有する環状オルガノポリシロキサンであり、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物に自己接着性を与える接着付与剤である。
本発明の(F)成分は、BET法により測定した比表面積が50〜400m2/gであり、且つシリカ粒子表面が有機ケイ素化合物により疎水化処理されたヒュームドシリカである。この(F)成分は、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物に適当な物理的強度を付与するための補強性充填剤である。
本発明の(G)成分は、1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するシラノールである。この(G)成分は、上記(A)成分と(F)成分との濡れ性を向上させ、本発明の組成物に対する(F)成分の分散性を高めることに寄与するものである。
本発明の(H)成分は、下記一般式(9)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した1価の不飽和炭化水素基と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基とを有する環状オルガノポリシロキサンであり、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物の硬さ向上に寄与するものである。
本発明の(I)成分は、カルボン酸無水物であり、上記(E)成分の接着付与能力を向上させ、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物の自己接着性発現を促進させるためのものである。該成分としては、エポキシ樹脂用の硬化剤として使用されているものはすべて包含される。
本発明の組成物においては、その実用性を高めるために、上記の(A)〜(I)成分以外にも、可塑剤、粘度調節剤、可撓性付与剤、(E)成分以外の接着付与剤、(F)成分以外の無機質充填剤、反応制御剤、(I)成分以外の接着促進剤等の各種配合剤を必要に応じて添加することができる。これら添加剤の配合量は任意である。
Rf2−(X’)aCH=CH2 (15)
[式中、X’、aは上記式(1)で説明したものと同じ、Rf2は、下記一般式(18)で表される基である。
(式中、Rf3は独立にCi’’F2i’’+1−(i’’は1〜3)で表される基であり、h’’は1〜200の整数、好ましくは2〜100の整数であり、かつ、前記(A)成分のRf1基に関するdとeの和の平均、hとiの和の平均及びb’とd’の和の平均のいずれの和よりも小さい。)
Rf3−O−(CF2O)j’(CF2CF2O)k’−Rf3 (17)
(式中、Rf3は上記と同じであり、j’及びk’はそれぞれ1〜200の整数、好ましくは1〜100の整数であり、かつ、j’とk’の和は、上記(A)成分のRf1基に関する、dとeの和の平均、hとiの和の平均及びb’とd’の和の平均のいずれの和よりも小さい。)
CF3O−(CF2CF2CF2O)n3−CF2CF3
CF3−[(OCF2CF2)n3(OCF2)m3]−O−CF3
(ここで、m3+n3=2〜201、m3=1〜200、n3=1〜200である。)
本発明の組成物の製造工程は、
(i)上記(A)成分、(F)成分及び(G)成分を添加、混合して液状ベースコンパウンドを得る工程。
(ii)上記ベースコンパウンドに、上記(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、(H)成分、(I)成分及びその他の任意成分を添加、混合して本発明の組成物を得る工程
の二つの工程から成る。
(実施例1−1)
ニーダーにて、下記式(21)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物(粘度4,010mPa・s、ビニル基量0.0299モル/100g)100質量部に、BET法により測定した比表面積が110m2/gであり、且つシリカ粒子表面がジクロロジメチルシランにより疎水化処理されたヒュームドシリカであるAerosil R972(Aerosil社製商品名)30.0質量部を添加して、室温下1時間混練した後、下記式(22)で示されるシラノール3.0質量部を添加して、室温下10分混練した。次に、上記Aerosil R972を30.0質量部添加して室温下1時間混練した後、130℃に加熱して2時間混練した。この混練物を室温まで冷却した後、プラネタリーミキサーにて、該混練物に上記直鎖状ポリフルオロ化合物200質量部を添加し、室温下30分混合した。そして、最後に3本ロールに一回通して液状ベースコンパウンドを得た。
ニーダーにて、上記式(21)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物100質量部に、上記Aerosil R972を30.0質量部添加して、室温下1時間混練した後、下記式(23)で示されるシラノール4.5質量部を添加して、室温下10分混練した。次に、上記Aerosil R972を30.0質量部添加して室温下1時間混練した後、さらに上記Aerosil R972を30.0質量部添加して室温下1時間混練した。次に、130℃に加熱して2時間混練した。この混練物を室温まで冷却した後、プラネタリーミキサーにて、該混練物に上記直鎖状ポリフルオロ化合物200質量部を添加し、室温下30分混合した。そして、最後に3本ロールに一回通して液状ベースコンパウンドを得た。
ニーダーにて、下記式(24)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物(粘度10,900mPa・s、ビニル基量0.0123モル/100g)100質量部に、上記Aerosil R972を30.0質量部添加して、室温下1時間混練した後、上記式(22)で示されるシラノール3.0質量部を添加して、室温下10分混練した。次に、上記Aerosil R972を30.0質量部添加して室温下1時間混練した後、130℃に加熱して2時間混練した。この混練物を室温まで冷却した後、プラネタリーミキサーにて、該混練物に上記直鎖状ポリフルオロ化合物200質量部を添加し、室温下30分混合した。そして、最後に3本ロールに一回通して液状ベースコンパウンドを得た。
プラネタリーミキサーにて、上記式(21)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物100質量部に、上記Aerosil R972を20.0質量部添加して、室温下1時間混合した。次に、ゲージ圧で−0.09MPa下1時間混合した後、3本ロールに一回通して液状ベースコンパウンドを得た。
(実施例2−1)
上記実施例1−1で作製した液状ベースコンパウンド121質量部に、下記式(25)で示される環状ポリオルガノシロキサン(SiH基量0.00605モル/g)3.67質量部、下記式(26)で示されるオルガノポリシロキサン(SiH基量0.00537モル/g)2.66質量部、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.20質量部、下記式(27)で示される環状オルガノポリシロキサン2.0質量部、下記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサン(ビニル基量0.00357モル/g)0.50質量部を順次添加し、均一になるように混合した。その後、脱泡操作を行うことにより組成物を調製した。
上記実施例2−1において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を4.70質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を3.40質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を3.0質量部に変更した以外は実施例2−1と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−1において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を6.76質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を4.90質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を8.0質量部に変更した以外は実施例2−1と同様に組成物を調製した。
上記実施例1−2で作製した液状ベースコンパウンド131.5質量部に、下記式(29)で示される環状ポリオルガノシロキサン(SiH基量0.00394モル/g)6.35質量部、下記式(30)で示されるオルガノポリシロキサン(SiH基量0.00868モル/g)1.08質量部、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.20質量部、下記式(31)で示される環状オルガノポリシロキサン3.0質量部、下記式(32)で示される環状オルガノポリシロキサン(ビニル基量0.00451モル/g)0.30質量部を順次添加し、均一になるように混合した。その後、脱泡操作を行うことにより組成物を調製した。
上記実施例2−4において、上記式(29)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を10.6質量部に変更し、また上記式(30)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を1.81質量部に変更した。さらに、上記式(32)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を5.0質量部に変更した以外は実施例2−4と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−4において、上記式(29)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を15.2質量部に変更し、また上記式(30)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を2.59質量部に変更した。さらに、上記式(32)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を10.0質量部に変更した以外は実施例2−4と同様に組成物を調製した。
上記実施例1−3で作製した液状ベースコンパウンド121質量部に、上記式(25)で示される環状ポリオルガノシロキサンを5.55質量部、上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンを4.02質量部、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.30質量部、上記式(27)で示される環状オルガノポリシロキサン2.0質量部、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサン(ビニル基量0.00357モル/g)10.0質量部を順次添加し、均一になるように混合した。その後、脱泡操作を行うことにより組成物を調製した。
上記実施例2−7において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を9.68質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を7.01質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を20.0質量部に変更した以外は実施例2−7と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−7において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を13.8質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を10.0質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を30.0質量部に変更した以外は実施例2−7と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−2において、上記式(33)で示されるカルボン酸無水物0.10質量部及び上記式(34)で示される環状オルガノポリシロキサン0.50質量部を追加した以外は実施例2−2と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−1において、上記実施例1−1で作製した液状ベースコンパウンドの代わりに、上記比較例1で作製した液状ベースコンパウンドを120質量部添加する以外は実施例2−1と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−1において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を3.46質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を2.51質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンを除いた以外は実施例2−1と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−1において、上記実施例1−1で作製した液状ベースコンパウンドの代わりに、上記比較例1で作製した液状ベースコンパウンドを120質量部添加し、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を3.46質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を2.51質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンを除いた以外は実施例2−1と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−3において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を11.1質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンを除いた以外は実施例2−3と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−3において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を10.1質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を1.09質量部に変更した以外は実施例2−3と同様に組成物を調製した。その結果、実施例2−3に対して、(B)成分及び(C)成分の値は本発明の範囲外となる。具体的には、(B)成分の値は上限を超える値となり、(C)成分の値は下限未満の値となる。
上記実施例2−3において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を1.93質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を10.3質量部に変更した以外は実施例2−1と同様に組成物を調製した。その結果、実施例2−3に対して、(C)成分の値は本発明の範囲外となる。具体的には(C)成分の値は上限を超える値となる。
上記実施例2−3において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンを除いて、さらに上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を12.5質量部に変更した以外は実施例2−3と同様に組成物を調製した。
上記実施例2−9において、上記式(25)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を14.6質量部に変更し、また上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を10.6質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を32.0質量部に変更した以外は実施例2−7と同様に組成物を調製した。その結果、実施例2−9に対して(H)成分の値が本発明の範囲外となる。
上記式(21)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物100質量部に、上記式(25)で示される環状ポリオルガノシロキサン6.02質量部、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.20質量部、上記式(27)で示される環状オルガノポリシロキサン2.0質量部、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサン0.50質量部を順次添加し、均一になるように混合した。その後、脱泡操作を行うことにより組成物を調製した。その結果、(C)成分、(F)成分、及び(G)成分を欠いた組成物となる。
上記比較例2−9において、上記式(25)で示される環状ポリオルガノシロキサンの添加量を18.6質量部に変更し、また上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を19.0質量部に変更した以外は比較例2−9と同様に組成物を調製した。その結果、(C)成分、(F)成分、及び(G)成分を欠いた組成物となる。
上記式(21)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物100質量部に、上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサン6.79質量部、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.20質量部、上記式(27)で示される環状オルガノポリシロキサン2.0質量部、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサン0.50質量部を順次添加し、均一になるように混合した。その後、脱泡操作を行うことにより組成物を調製した。その結果、(B)成分、(F)成分、及び(G)成分を欠いた組成物となる。
上記比較例2−11において、上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を19.4質量部に変更し、また上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を17.0質量部に変更した以外は比較例2−9と同様に組成物を調製した。その結果、(B)成分、(F)成分、及び(G)成分を欠いた組成物となる。
上記式(21)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物100質量部に、上記式(25)で示される環状ポリオルガノシロキサン3.67質量部、上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサン2.66質量部、白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)0.20質量部、上記式(27)で示される環状オルガノポリシロキサン2.0質量部、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサン0.50質量部を順次添加し、均一になるように混合した。その後、脱泡操作を行うことにより組成物を調製した。その結果、(F)成分及び(G)成分を欠いた組成物となる。
上記比較例2−13において、上記式(25)で示される環状ポリオルガノシロキサンの添加量を10.9質量部に変更し、上記式(26)で示されるオルガノポリシロキサンの添加量を7.89質量部に変更した。さらに、上記式(28)で示される環状オルガノポリシロキサンの添加量を18.0質量部に変更した以外は比較例2−14と同様に組成物を調製した。その結果、(F)成分及び(G)成分を欠いた組成物となる。
[コーティング用溶液の調整]
1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン:GALDEN SV135(ソルベイソレクシス社製)=6:4(質量比)の混合溶液を希釈溶液として、上記各組成物の20質量%コーティング用溶液を調整した。
ニッケル製のチューブ状定着ベルト基材(厚さ0.05mm、内径200mm、幅300mm)の外表面に、上記調整したコーティング用溶液をディップコートし、室温下30分間放置した後、150℃で1時間加熱した。これにより、外表面を上記組成物が硬化して成る硬化物とする定着ベルトが得られた。
Claims (9)
- 定着部材用硬化性組成物であって、
(A)下記一般式(1)
CH2=CH−(X)a−Rf1−(X’)a−CH=CH2 (1)
[式中、Xは−CH2−、−CH2O−、−CH2OCH2−、及び−Y−NR1−CO−(Yは−CH2−又は下記構造式(2)
で表される2価のパーフルオロポリエーテル基である。]
で表される直鎖状ポリフルオロ化合物:100質量部、
(B)下記一般式(6)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有する環状オルガノポリシロキサン:上記(A)成分のアルケニル基と下記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基の合計1モルに対して、ケイ素原子に直結した水素原子が0.20〜0.90モルとなる量、
(C)下記平均組成式(7)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するオルガノポリシロキサン:上記(A)成分のアルケニル基と下記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基の合計1モルに対して、ケイ素原子に直結した水素原子が0.20〜0.90モルとなる量、
(D)白金族金属系触媒:白金族金属原子換算で0.1〜500ppm、
(E)下記一般式(8)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基と、酸素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合したエポキシ基及び/又はトリアルコキシシリル基を有する環状オルガノポリシロキサン:0.50〜8.0質量部、
(F)BET法により測定した比表面積が50〜400m2/gであり、且つシリカ粒子表面が有機ケイ素化合物により疎水化処理されたヒュームドシリカ:1.0〜50.0質量部、
(G)1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するシラノール:0.10〜5.0質量部、
(H)下記一般式(9)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した1価の不飽和炭化水素基と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基とを有する環状オルガノポリシロキサン:0.10〜30.0質量部、
を含有し、前記(A)成分のアルケニル基と前記(H)成分の1価の不飽和炭化水素基の合計1モルに対して、前記(B)成分と(C)成分のケイ素原子に直結した水素原子の合計が0.80〜1.7モルとなる量であり、硬化して得られる硬化物の硬さが、JIS K6253−3に規定されるタイプAデュロメータで50〜80の値であることを特徴とする定着部材用硬化性組成物。 - さらに、(I)成分として、カルボン酸無水物:0.010〜10.0質量部を含有するものであることを特徴とする請求項1に記載の定着部材用硬化性組成物。
- 前記定着部材用硬化性組成物の、JIS K7117−1に規定される23℃における粘度が、3,000〜40,000mPa・sであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着部材用硬化性組成物。
- 前記(A)成分の直鎖状ポリフルオロ化合物のアルケニル基含有量が、0.0050〜0.100mol/100gであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の定着部材用硬化性組成物。
- 前記(I)成分が、23℃下で固体のカルボン酸無水物、及び/又は下記一般式(19)で表される、一分子中にケイ素原子に直結した水素原子と、酸素原子又は窒素原子を含んでも良い二価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した一価のパーフルオロアルキル基又は一価のパーフルオロオキシアルキル基と、二価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した環状無水カルボン酸残基とを有する環状オルガノポリシロキサンであることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載の定着部材用硬化性組成物。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の定着部材用硬化性組成物を硬化することにより得られる硬化物を表層とすることを特徴とする画像形成装置用定着部材。
- 前記画像形成装置用定着部材は、画像形成装置の定着ロール又は定着ベルトに用いられるものであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置用定着部材。
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