JP6753382B2 - 熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物及び電気・電子部品 - Google Patents
熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物及び電気・電子部品 Download PDFInfo
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Description
[1]
(A)1分子中に2個以上のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状ポリフルオロ化合物:100質量部、
(B)1分子中に、1価のパーフルオロアルキル基若しくは1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するか、又は2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有し、さらにケイ素原子に直結した水素原子(SiH基)を2個以上有し、かつ分子中に脂環式エポキシ基を有さない含フッ素オルガノ水素シロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モルに対して(B)成分中のSiH基が0.3〜3モルとなる量、
(C)1分子中に、1価のパーフルオロアルキル基若しくは1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するか、又は2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有し、さらにケイ素原子に直結した水素原子(SiH基)を1個以上有し、かつ分子中に脂環式エポキシ基を有する含フッ素オルガノ水素シロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モルに対して(C)成分中のSiH基が0.01〜2モルとなる量、
(D)白金族金属系触媒:(A)成分に対して白金族金属原子の質量換算で0.1〜2,000ppmを含有する熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
[2]
さらに、(E)成分として、カルボン酸無水物を(A)成分100質量部に対して0.010〜10.0質量部含有する[1]に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
[3]
前記(A)成分の直鎖状ポリフルオロ化合物のアルケニル基含有量が、0.005〜0.3mol/100gである[1]又は[2]に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
[4]
前記(A)成分が有するパーフルオロポリエーテル構造が、下記一般式(1)
−(CaF2aO)b− (1)
(式(1)中、aは1〜6の整数であり、bは1〜300の整数である。)
で表わされる構造を含む[1]〜[3]のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
[5]
前記(A)成分が、下記一般式(2)
(式(2)中、R1及びR2は、アルケニル基、又は非置換若しくは置換の脂肪族不飽和結合を有さない1価の炭化水素基であり、R1は互いに独立し、R2も互いに独立し、R1及びR2の合計のうち二つ以上はアルケニル基である。R3は互いに独立して、水素原子、又は非置換若しくは置換の1価の炭化水素基であり、c及びdはそれぞれ1〜150の整数であって、かつc+dの平均値は2〜300であり、eは1〜6の整数である。)
及び/又は下記一般式(3)
(式(3)中、R4は互いに独立して、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R5は互いに独立して、水素原子又はフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。また、R1及びR2は、アルケニル基、又は非置換若しくは置換の脂肪族不飽和結合を有さない1価の炭化水素基であり、R1は互いに独立し、R2も互いに独立し、R1及びR2の合計のうち二つ以上はアルケニル基である。c及びdはそれぞれ1〜150の整数であって、かつc+dの平均値は2〜300であり、eは1〜6の整数である。)
の直鎖状ポリフルオロ化合物である[1]〜[4]のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
[6]
前記(C)成分が有する脂環式エポキシ基が、下記式(4)
で表されるエポキシシクロヘキシル基である[1]〜[5]のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
[7]
[1]〜[6]のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物の硬化物を有する電気・電子部品。
[8]
車載用である[7]に記載の電気・電子部品。
(A)成分は、1分子中に2個以上のアルケニル基を有し、さらに主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状ポリフルオロ化合物である。
−CaF2aO− (0)
(式(0)中、aは1〜6の整数である。)
で表される繰り返し単位を多数含むものであり、例えば下記一般式(1)で表されるもの等が挙げられる。
−(CaF2aO)b− (1)
(式(1)中、aは1〜6の整数であり、bは1〜300の整数、好ましくは1〜200の整数である。)
−CF2O−
−CF2CF2O−
−CF2CF2CF2O−
−CF(CF3)CF2O−
−CF2CF2CF2CF2O−
−CF2CF2CF2CF2CF2CF2O−
−C(CF3)2O−
−CF2O−
−CF2CF2O−
−CF2CF2CF2O−
−CF(CF3)CF2O−
(式(2)中、R1及びR2は、アルケニル基、又は非置換若しくは置換の脂肪族不飽和結合を有さない1価の炭化水素基であり、R1は互いに独立し、R2も互いに独立し、R1及びR2の合計のうち二つ以上はアルケニル基である。R3は互いに独立して、水素原子、又は非置換若しくは置換の1価の炭化水素基であり、c及びdはそれぞれ1〜150の整数であって、かつc+dの平均値は2〜300であり、eは1〜6の整数である。)
(式(3)中、R4は互いに独立して、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R5は互いに独立して、水素原子又はフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。また、R1及びR2は、アルケニル基、又は非置換若しくは置換の脂肪族不飽和結合を有さない1価の炭化水素基であり、R1は互いに独立し、R2も互いに独立し、R1及びR2の合計のうち二つ以上はアルケニル基である。c及びdはそれぞれ1〜150の整数であって、かつc+dの平均値は2〜300であり、eは1〜6の整数である。)
(式中、c及びdはそれぞれ1〜150の整数である。)
(式中、c及びdはそれぞれ1〜150の整数である。)
(式中、c及びdはそれぞれ1〜150の整数である。)
(式中、c及びdはそれぞれ1〜100の整数である。)
(式中、c及びdはそれぞれ1〜100の整数である。)
(B)成分は、1分子中に、1価のパーフルオロアルキル基若しくは1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するか、又は2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有し、さらにケイ素原子に直結した水素原子(ヒドロシリル基(SiH基))を2個以上有し、かつ分子中に脂環式エポキシ基を有さない含フッ素オルガノ水素シロキサンである。含フッ素オルガノ水素シロキサンは、好ましくは1分子中に上記の1価又は2価の含フッ素有機基(1価のパーフルオロアルキル基、1価のパーフルオロオキシアルキル基、2価のパーフルオロアルキレン基又は2価のパーフルオロオキシアルキレン基)を1個以上及びケイ素原子に直結した水素原子を2個以上有し、かつ脂環式エポキシ基や環状無水カルボン酸残基等のSiH基以外のその他の官能性基を有さないものであり、上記(A)成分の架橋剤として機能するものである。なお、(B)成分は、分子中に少なくとも脂環式エポキシ基及び環状無水カルボン酸残基を含まないものである点において、後述する(C)成分及び(E)成分のいずれとも明確に区別されるものである。
但し、ここで「その他の官能性基」とは、パーフルオロアルキル基、パーフルオロオキシアルキル基、パーフルオロアルキレン基又はパーフルオロオキシアルキレン基とポリシロキサンを構成するケイ素原子とを連結する2価の連結基中に含有してもよいエーテル結合酸素原子、アミド結合、カルボニル結合、エステル結合などの2価の極性基(極性構造)等は除くものとする。
CfF2f+1− (5)
(式(5)中、fは1〜10の整数、好ましくは3〜7の整数である。)
(式(6)中、gは1〜50の整数、好ましくは2〜30の整数である。)
−ChF2h− (7)
(式(7)中、hは1〜20の整数、好ましくは2〜10の整数である。)
(式(8)中、i及びjはそれぞれ1以上の整数、好ましくは1〜100の整数であり、i+jの平均値は2〜200、好ましくは2〜100である。)
−CF2O−(CF2CF2O)k(CF2O)l−CF2− (9)
(式(9)中、k及びlはそれぞれ1〜50の整数、好ましくは1〜30の整数であり、k+lの平均値は2〜100、好ましくは2〜80である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。)
−CH2CH2−、
−CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2OCH2−、
−CH2CH2CH2−NH−CO−、
−CH2CH2CH2−N(Ph)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH2CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH(CH3)2)−CO−、
−CH2CH2CH2−O−CO−、
−CH2CH2−Si(CH3)2−Ph’−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−Si(CH3)2−Ph’−N(CH3)−CO−
(但し、Phはフェニル基、Ph’はフェニレン基である。)
等の炭素数2〜13のものが挙げられる。
また、(B)成分は、1分子中にSiH基を2個以上有するものであり、SiH基含有量は、0.01〜1mol/100gが好ましく、さらに好ましくは0.02〜0.9mol/100gである。
(式(10)中、Aは互いに独立して、上記の、酸素原子、窒素原子又はケイ素原子を有してもよい2価の炭化水素基を介してポリシロキサンを構成するケイ素原子に結合した1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基であり、1価のパーフルオロアルキル基又は1価のパーフルオロオキシアルキル基としては、上記一般式(5)又は(6)で表される基が挙げられる。R6は独立して、上記の、炭素数1〜20、好ましくは1〜12の非置換若しくは置換のアルキル基又はアリール基である。また、mは2〜6の整数、好ましくは3〜6の整数であり、nは1〜4の整数、好ましくは1〜3の整数であり、m+nは4〜10の整数、好ましくは4〜9の整数である。但し、−(Si(H)(R6)O)−と−(Si(A)(R6)O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(11)中、Dは互いに独立して、上記Aと同じであり、R7は互いに独立して、上記R6と同じである。またoは2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数である。)
(式(12)中、Eは互いに独立して、上記Aと同じであり、R8は互いに独立して、上記R6と同じである。pは2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、qは1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、p+qは4〜60の整数、好ましくは4〜50の整数である。但し、−(Si(H)(R8)O)−と−(Si(E)(R8)O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(13)中、Gは互いに独立して、上記Aと同じであり、R9は互いに独立して、上記R6と同じである。rは2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、sは1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、r+sは4〜60の整数、好ましくは4〜50の整数である。但し、−(Si(H)(R9)O)−と−(Si(R9)2O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(14)中、Jは互いに独立して、上記Aと同じであり、R10は互いに独立して、上記R6と同じである。tは2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、uは1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、vは1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、t+u+vは5〜60の整数、好ましくは5〜50の整数である。但し、−(Si(H)(R10)O)−、−(Si(J)(R10)O)−及び−(Si(R10)2O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(15)中、Lは、酸素原子、アルキレン基、又は酸素原子若しくは窒素原子を有してもよい2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基であり、2価のパーフルオロアルキレン基又は2価のパーフルオロオキシアルキレン基としては、上記一般式(7)〜(9)で表されるいずれかの基が挙げられる。また、Mは互いに独立して、上記Aと同じであり、R11は互いに独立して、上記R6と同じである。また、wは0又は1〜3の整数であり、xは0又は1〜3の整数であり、w+xは2〜6の整数、好ましくは3〜5の整数である。)
(式(16)中、Qは上記Aと同じであり、R12は互いに独立して、上記R6と同じである。)
(式中、yは1〜10の整数である。)
(式中、zは1〜50の整数である。)
(式中、b’は1〜10の整数である。)
(式中、c’は1〜50の整数であり、d’は1〜10の整数である。)
(式中、e’は1〜10の整数であり、f’は1〜50の整数である。)
(式中、g’は1〜10の整数であり、h’は1〜50の整数である。)
(式中、i’は1〜10の整数であり、j’は1〜50の整数である。)
(式中、k’は1〜10の整数であり、l’は1〜20の整数である。)
(式中、m’は1〜50の整数であり、n’は1〜20の整数である。)
(式中、o’は1〜10の整数であり、p’は1〜50の整数である。)
(式中、q’は1〜10の整数であり、r’は1〜50の整数であり、s’及びt’はそれぞれ1〜100の整数であり、s’+t’は2〜200の整数である。)
(式中、u’は1〜10の整数であり、v’は1〜50の整数であり、w’及びx’はそれぞれ1〜50の整数であり、w’+x’は2〜100の整数である。)
上記(B)成分の配合量は、上記(A)成分中のアルケニル基1モルに対して、(B)成分中のケイ素原子に直結した水素原子(SiH基)が0.3〜3モルとなる量であり、好ましくは0.5〜2モルとなる量(モル比)である。SiH基が0.3モルより少ないと、架橋度合いが不十分になり、一方3モルより多いと、保存安定性が損なわれたり、硬化後得られる硬化物の耐熱性が低下したりする。
(C)成分は、1分子中に、1価のパーフルオロアルキル基若しくは1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するか、又は2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有し、さらにケイ素原子に直結した水素原子(SiH基)を1個以上有し、かつ分子中に脂環式エポキシ基を有する含フッ素オルガノ水素シロキサンであり、本発明の組成物を硬化して得られる硬化物に自己接着性を与える接着付与剤としての機能を有する。なお、(C)成分は、分子中に環状無水カルボン酸残基を含まないものである点において、後述する(E)成分とは明確に区別されるものである。
−CH2CH2−、
−CH2CH2CH2−、
−CH2CH2CH2OCH2−、
−CH2CH2CH2−NH−CO−、
−CH2CH2CH2−N(Ph)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH2CH3)−CO−、
−CH2CH2CH2−N(CH(CH3)2)−CO−、
−CH2CH2CH2−O−CO−、
−CH2CH2CH2−Si(CH3)2−O−Si(CH3)2−CH2CH2CH2−、
−CH2OCH2CH2CH2−Si(CH3)2−O−Si(CH3)2−CH2CH2−、
−CO−N(CH3)−Ph’−Si(CH3)2−CH2CH2−、
−CO−N(CH3)−Ph’−Si(CH3)2−CH2CH2−Si(CH3)2−O−Si(CH3)2−CH2CH2−、
−CO−NH−Ph’−[Si(CH3)2−CH2CH2]3−CH2−、
−CO−N(CH3)−Ph’−[Si(CH3)2−CH2CH2]3−
(但し、Phはフェニル基、Ph’はフェニレン基である。)
等の炭素数2〜20のものが挙げられる。
(式(17)中、y’は1〜6の整数、好ましくは1〜5の整数であり、z’は1〜4の整数、好ましくは1〜3の整数であり、a’’は1〜4の整数、好ましくは1〜3の整数であり、y’+z’+a’’は4〜10の整数、好ましくは4〜8の整数である。また、R13は互いに独立して非置換又は置換の1価の炭化水素基であり、Tは互いに独立して、上記Aと同じであり、Xは互いに独立して、酸素原子を有してもよい2価の炭化水素基を介してケイ素原子に結合した脂環式エポキシ基である。但し、−(Si(H)(R13)O)−、−(Si(T)(R13)O)−及び−(Si(X)(R13)O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(18)中、A’は互いに独立して、上記Aと同じであり、Zは互いに独立して、上記Xと同じであり、R14は互いに独立して、上記R13と同じである。b’’は2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、c’’は1〜20の整数、好ましくは1〜10の整数であり、b’’+c’’は3〜70の整数、好ましくは3〜40の整数である。但し、−(Si(H)(R14)O)−と−(Si(Z)(R14)O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(19)中、D’は互いに独立して、上記Aと同じであり、E’は互いに独立して、上記Xと同じであり、R15は互いに独立して、上記R13と同じである。d’’は2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、e’’は1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、f’’は1〜20の整数、好ましくは1〜10の整数であり、d’’+e’’+f’’は4〜110の整数、好ましくは4〜60の整数である。但し、−(Si(H)(R15)O)−、−(Si(D’)(R15)O)−及び−(Si(E’)(R15)O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(20)中、G’は互いに独立して、上記Aと同じであり、J’は互いに独立して、上記Xと同じであり、R16は互いに独立して、上記R13と同じである。g’’は2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、h’’は1〜20の整数、好ましくは1〜10の整数であり、i’’は1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、g’’+h’’+i’’は4〜110の整数、好ましくは5〜60の整数である。但し、−(Si(H)(R16)O)−、−(Si(J’)(R16)O)−及び−(Si(R16)2O)−の結合の順番は限定されない。)
(式(21)中、L’は互いに独立して、上記Aと同じであり、M’は互いに独立して、上記Xと同じであり、R17は互いに独立して、上記R13と同じである。j’’は2〜50の整数、好ましくは3〜30の整数であり、k’’は1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、l’’は1〜20の整数、好ましくは1〜10の整数であり、m’’は1〜40の整数、好ましくは1〜20の整数であり、j’’+k’’+l’’+m’’は5〜150の整数、好ましくは5〜80の整数である。但し、−(Si(H)(R17)O)−、−(Si(L’)(R17)O)−、−(Si(M’)(R17)O)−及び−(Si(R17)2O)−の結合の順番は限定されない。)
(式中、n’’は1〜10の整数である。)
(式中、o’’は1〜50の整数である。)
(式中、p’’は1〜10の整数である。)
(式中、q’’は1〜50の整数である。)
(式中、r’’は1〜10の整数である。)
(式中、s’’は1〜50の整数である。)
(式中、t’’は1〜10の整数である。)
(式中、u’’は1〜50の整数である。)
(式中、v’’は1〜10の整数である。)
(式中、w’’は1〜50の整数である。)
(D)成分である白金族金属系触媒は、ヒドロシリル化反応触媒である。ヒドロシリル化反応触媒は、組成物中に含有されるアルケニル基、特には(A)成分中のアルケニル基と、組成物中に含有されるSiH基、特には(B)成分及び(C)成分中のSiH基との付加反応を促進する触媒である。このヒドロシリル化反応触媒は、一般に貴金属又はその化合物であり、高価格であることから、比較的入手し易い白金又は白金化合物がよく用いられる。
本発明の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物は、任意成分として下記(E)成分を含有するものであることが好ましい。
本発明の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物には、その実用性を高めるために、上記の(A)〜(E)成分以外にも、任意成分として、ヒドロシリル化付加反応制御剤((F)成分)、無機質充填剤((G)成分)、可塑剤、粘度調節剤、可撓性付与剤等の各種配合剤を必要に応じて添加することができる。これら添加剤の配合量は、本発明の目的を損なわない範囲で任意である。
(式(24)中、X’はCb’’’F2b’’’+1−(b’’’は1〜3の整数)で表される基であり、a’’’は1〜500の整数であり、好ましくは2〜300の整数である。)
Z’−{(OCF(CF3)CF2)c’’’−(OCF2CF2)d’’’−(OCF2)e’’’}−O−Z’ (25)
(式(25)中、Z’は上記X’と同じであり、c’’’及びd’’’はそれぞれ0〜300の整数であり、好ましくは0〜150の整数である。但し、c’’’とd’’’が共に0の場合は除く。また、e’’’は1〜300の整数であり、好ましくは1〜150の整数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。)
Rf−(A’’)f’’’−CH=CH2 (26)
[式(26)中、Rfは下記一般式(27)
F−[CF(CF3)CF2O]g’’’−Ch’’’F2h’’’− (27)
(式(27)中、g’’’は1〜200の整数、好ましくは1〜150の整数であり、h’’’は1〜3の整数である。)
で示される基であり、A’’は−CH2−、−OCH2−、−CH2OCH2−又は−CO−NR20−D’’−〔なお、これら各基は、左端がRfに、右端が炭素原子に結合される。また、R20は水素原子、メチル基、フェニル基又はアリル基であり、D’’は−CH2−、下記構造式(28)で示される基又は下記構造式(29)で示される基である。
(o位、m位又はp位で示されるジメチルフェニルシリレン基であり、左端が窒素原子に、右端が炭素原子に結合される。)
(左端が窒素原子に、右端が炭素原子に結合される。)〕であり、f’’’は0又は1である。]
F−(CF2CF2CF2O)i’’’−CF2CF3
(i’’’は1〜200の整数である。)
CF3−{(OCF(CF3)CF2)j’’’−(OCF2)k’’’}−O−CF3
(j’’’は1〜200の整数、k’’’は1〜200の整数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。)
CF3−{(OCF2CF2)l’’’−(OCF2)m’’’}−O−CF3
(l’’’は1〜200の整数、m’’’は1〜200の整数である。各繰り返し単位同士はランダムに結合されていてよい。)
下記実施例、比較例及び参考例に用いられる(A)〜(G)成分を下記に示す。なお、下記の例において、Meはメチル基を示す。
(A−1):下記式(30)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物(粘度10,900mPa・s、ビニル基含有量0.012モル/100g)
(但し、p’’’及びq’’’は1以上の整数であり、p’’’+q’’’の平均値は90である。)
(A−2):下記式(31)で示される直鎖状ポリフルオロ化合物(粘度11,000mPa・s、ビニル基含有量0.0122mol/100g)
(但し、r’’’及びs’’’は1以上の整数であり、r’’’+s’’’の平均値は90である。)
(B−1):下記式(32)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン(SiH基含有量0.00523モル/g)
(B−2):下記式(33)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン(SiH基含有量0.00394モル/g)
(C−1):下記式(34)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン(SiH基含有量0.00317モル/g)
(C−2):下記式(35)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン(SiH基含有量0.00356モル/g)
(C−3):下記式(39)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン(SiH基含有量0.00101モル/g)
(C−4):下記式(40)で示される含フッ素オルガノ水素シロキサン(SiH基含有量0.000922モル/g)
(D−1):白金−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金濃度0.5質量%)
(G−1):ヒュームドシリカ;Aerosil R972(Aerosil社製商品名)
まず(A)成分及び(G)成分を、表1に示す所定の量にて、プラネタリーミキサーを用いて室温で30分間混練し、さらに−98.0kPaGの減圧下、150℃で1時間混練した。次に、混練物を室温まで冷却後、(D)成分を表1に示す所定の量加えて、室温で30分間混練した。最後に、(B)、(C)、(E)及び(F)成分を表1に示す所定の量加えて、室温で30分間混練し、組成物を得た。
実施例1〜4、比較例1〜4及び参考例1〜4の組成物について、JIS K7117−1に準じて23℃にて測定した。結果を表1に示す。
実施例1〜4及び比較例1〜4
各種基材(SUS304、アルミナセラミックス及びエポキシガラス)の100mm×25mmのテストパネル2枚を、それぞれの端部が10mmずつ重複するように、厚さ1mmの実施例1〜4及び比較例1〜4の組成物の層を挟んで重ね合わせ、150℃で15分加熱することにより該組成物を硬化させ、各組成物の硬化物の試験片を作製した。次いで、この試験片について、JIS K6850に準じて引張せん断接着強さ試験(引張速度50mm/分)を行い、引張せん断接着強さ(MPa)及び凝集破壊率(面積%)を評価した。結果を表1に示す。
Claims (8)
- (A)1分子中に2個以上のアルケニル基を有し、かつ主鎖中にパーフルオロポリエーテル構造を有する直鎖状ポリフルオロ化合物:100質量部、
(B)1分子中に、1価のパーフルオロアルキル基若しくは1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するか、又は2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有し、さらにケイ素原子に直結した水素原子(SiH基)を2個以上有し、かつ分子中に脂環式エポキシ基を有さない含フッ素オルガノ水素シロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モルに対して(B)成分中のSiH基が0.3〜3モルとなる量、
(C)1分子中に、1価のパーフルオロアルキル基若しくは1価のパーフルオロオキシアルキル基を有するか、又は2価のパーフルオロアルキレン基若しくは2価のパーフルオロオキシアルキレン基を有し、さらにケイ素原子に直結した水素原子(SiH基)を1個以上有し、かつ分子中に脂環式エポキシ基を有する含フッ素オルガノ水素シロキサン:(A)成分中のアルケニル基1モルに対して(C)成分中のSiH基が0.01〜2モルとなる量、
(D)白金族金属系触媒:(A)成分に対して白金族金属原子の質量換算で0.1〜2,000ppmを含有する熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。 - さらに、(E)成分として、カルボン酸無水物を(A)成分100質量部に対して0.010〜10.0質量部含有する請求項1に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
- 前記(A)成分の直鎖状ポリフルオロ化合物のアルケニル基含有量が、0.005〜0.3mol/100gである請求項1又は2に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。
- 前記(A)成分が有するパーフルオロポリエーテル構造が、下記一般式(1)
−(CaF2aO)b− (1)
(式(1)中、aは1〜6の整数であり、bは1〜300の整数である。)
で表わされる構造を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。 - 前記(A)成分が、下記一般式(2)
(式(2)中、R1及びR2は、アルケニル基、又は非置換若しくは置換の脂肪族不飽和結合を有さない1価の炭化水素基であり、R1は互いに独立し、R2も互いに独立し、R1及びR2の合計のうち二つ以上はアルケニル基である。R3は互いに独立して、水素原子、又は非置換若しくは置換の1価の炭化水素基であり、c及びdはそれぞれ1〜150の整数であって、かつc+dの平均値は2〜300であり、eは1〜6の整数である。)
及び/又は下記一般式(3)
(式(3)中、R4は互いに独立して、炭素数1〜6のアルキレン基であり、R5は互いに独立して、水素原子又はフッ素置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基である。また、R1及びR2は、アルケニル基、又は非置換若しくは置換の脂肪族不飽和結合を有さない1価の炭化水素基であり、R1は互いに独立し、R2も互いに独立し、R1及びR2の合計のうち二つ以上はアルケニル基である。c及びdはそれぞれ1〜150の整数であって、かつc+dの平均値は2〜300であり、eは1〜6の整数である。)
の直鎖状ポリフルオロ化合物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱硬化性フルオロポリエーテル系接着剤組成物の硬化物を有する電気・電子部品。
- 車載用である請求項7に記載の電気・電子部品。
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