JP5954185B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

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本発明は半導体素子の製造方法に関する。
窒化物半導体は直接遷移型半導体の半導体材料であり、当初青色発光ダイオードの実用化により脚光を浴びたが、近年では、発光素子だけではなく、窒化物半導体を用いた電界効果トランジスタ等のパワーデバイスも実用化されるなど、種々の電子デバイスに使用されるようになってきている。この窒化物半導体を用いた窒化物半導体素子は、バルクGaN結晶の製造が難しいことから、通常は、有機金属気相成長法(MOCVD)を利用してサファイア基板の上に複数の窒化物半導体層を成長させることにより作製される。また、成長基板として用いるサファイア基板は絶縁体であることから、窒化物半導体素子においては、同一面側(サファイア基板の反対側の面)にn側及びp側の電極が形成される。
しかしながら、発光素子以外の電子デバイスに使用される場合、半導体素子構造を挟んだ両側に電極を形成した電極対向構造とすることが必要になる場合がある。また、発光素子であっても、放熱性を考慮して、サファイア基板に替えて、熱伝導率の高い基板を用いることが好ましい場合もある。
これらの要求に応えるため、特許文献1には、サファイア基板上に半導体積層構造体を形成した後、サファイア基板の反対側に目的に応じた支持基板を接合し、接合後、サファイア基板を除去することが開示されている。
この特許文献1では、半導体積層構造体上に支持基板が以下のように接合される。
まず、半導体積層構造体の表面に、電極を所定の形状に形成する。この電極は、例えば、半導体積層構造体の表面全体に、レジストを用いてフォトマスクを形成し、スパッタリング等によって電極膜を形成した後、レジストを除去する(リフトオフ)ことにより、所定の形状に電極を形成する。その後、さらに、電極の上にレジストを用いてフォトマスクを形成し、スパッタリング等によってSiO等の絶縁材料を積層した後、レジストを除去する(リフトオフ)。これにより、半導体積層構造体の表面の、電極が形成されていない部分に絶縁膜が形成される。言い換えると、電極と絶縁膜とが交互に設けられている。この絶縁膜により、電流の経路を制限することができる。
次に、電極と絶縁膜とが形成された半導体積層構造体上にさらに半導体側メタライズ層を形成し、その半導体側メタライズ層と支持基板に形成された支持基板側メタライズ層とを接合する。半導体積層構造体と支持基板とを接合した後、サファイア基板を除去する。ここで、電極は、上述の方法で、Agを含む電極材料で形成されるが、より具体的には、銀(Ag)の上に、Ni、Ti、Pt等の膜が形成された構造の電極が用いられ、Ni、Ti、Pt等の膜がAgのマイグレーションを防止している。
このように、銀を覆うNi、Ti、Pt等の膜は、銀のマイグレーションを防止する働きがあるために、電極を形成した後に、Ni、Ti、Pt等の膜が除去されて銀が露出されるとマイグレーションを生じる虞がある。そこで、特許文献1では、絶縁膜を形成する工程で、Ni、Ti、Pt等の膜が除去されることがないように、電極上のレジスト(フォトマスク)を大きく形成するようにして、銀のマイグレーションを効果的に防止している。その結果、電極と絶縁膜とが離間領域を介して離れて形成される。
特開2009−231356号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、絶縁膜と電極と離間領域を介して離れて形成されるので、支持基板を貼り合わせた際に、例えば、半導体側メタライズ層と支持基板側メタライズ層の間に空洞(ボイド)が発生するという問題があった。
そこで、本発明は、半導体積層構造体と支持基板を貼り合わせたときに、半導体積層構造体と支持基板の間に生じる空洞(ボイド)の発生を抑えることができる半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体素子の製造方法は、
半導体積層構造体の上面の一部に、絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
前記絶縁膜の外周端部をエッチングすることにより、前記絶縁膜の外周端部における傾斜角を大きくする工程と、
前記半導体積層構造体の上面において、前記絶縁膜が形成されていない領域に電極を形成する工程と、
支持基板を準備し、前記半導体積層構造体の電極形成面側と、前記支持基板と、を接合する工程と、
を含むことを特徴とする。
ここで、絶縁膜の外周端部とは、絶縁膜の外周に形成された厚さが徐々に減少する領域(傾斜領域)をいい、傾斜角とは、外周端部の傾斜面と半導体積層構造体上面とがなす角をいう。
以上のように構成された本発明に係る半導体素子の製造方法は、前記絶縁膜の外周端部をエッチングすることにより前記絶縁膜の外周端部における傾斜角を大きくする工程を含んでいるので、半導体積層構造体と支持基板を貼り合わせたときに、半導体積層構造体と支持基板の間に生じる空洞(ボイド)の発生を抑えることができる。
本発明に係る実施形態の半導体素子の断面図である。 本発明に係る実施形態の半導体素子の平面図である。 図1の断面図の一部を拡大して示す断面図である。 実施形態の半導体素子の製造工程の主要な工程に係る部分断面図である。 従来例に係る半導体素子の部分断面図である。 従来例に係る半導体素子の部分断面写真である。 実施例1に係る半導体素子の部分断面写真である。 実施例2に係る半導体素子の部分断面写真である。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる実施の形態について説明する。
本発明に係る実施形態の半導体素子は、半導体積層構造体において、支持基板が接合される面に形成される電極と絶縁膜の構造及び形成方法が従来と異なる他は、従来例と同様に構成される。
実施形態の半導体素子は、図1に示すように、第1導電型半導体層31、活性層32、第2導電型半導体層33を備える半導体積層構造体1と、支持基板50とが接合されてなる。以下の説明において、半導体積層構造体1の支持基板50が接合される側の面を第1主面といい、その反対側の面を第2主面という。実施形態の半導体素子において、半導体積層構造体1は、第1主面に、第1電極21と第1絶縁膜11とが形成されている。第2絶縁膜12は、半導体積層構造体1の側面及び第2主面の外周部に延在するように形成されている。また、半導体積層構造体1の第2主面には、例えば、第1絶縁膜11に対向するように第2電極22が形成され、第1電極21に対向するように第2絶縁膜12が形成されている。図2には、半導体積層構造体1の第2主面の上方からみた第2電極22と第2絶縁膜12の平面形状を示している。さらに、半導体積層構造体1の第1主面側には、第1電極21と第1絶縁膜11とを介して半導体側メタライズ層52が形成され、その半導体側メタライズ層52と支持基板50に形成された支持基板側メタライズ層51とが接合される。尚、支持基板50の裏面(支持基板側メタライズ層51が形成されている面とは反対側の面)には、例えば、第3電極55が形成される。
図5に、比較のために特許文献1に開示された方法により作製した半導体素子を模式的に示す。また、図6は、図5のボイド2a近辺の部分断面写真である。図5及び図6において、図1と同様のものには同様の符号を付して示している。図5の半導体素子は、半導体積層構造体1と支持基板50とが接合されている点については実施形態の半導体素子と同様であるが、第1絶縁膜110及び第1電極21aの構成が明らかに異なっている。具体的には、第1絶縁膜110及び第1電極21aが離れて形成されており、さらに第1絶縁膜110の断面形状が図1に示す第1絶縁膜11の断面形状と顕著に異なっている。すなわち、図1に示す第1絶縁膜11の断面図における上底と下底の長さの差に比べて、図5に示す第1絶縁膜110の断面図における上底と下底の長さの差は大きくなっている。言い替えれば、台形形状の断面における脚(きゃく)の長さが顕著に異なっている。本明細書において、台形形状の平行な2本の対辺のうち、短い辺を上底、長い辺を下底とする。また、第1絶縁膜11及び第1電極21の第1主面側の面を上面、第2主面側の面(半導体積層構造体1と接する面)を下面と称する。
図3は、ボイド2(空孔)近辺を説明するための部分拡大図である。以下、図3を参照しながら、従来例との相違点にかかる第1絶縁膜11の形状及び隣接する第1電極21との関係について詳細に説明する。
実施形態の半導体素子において、第1絶縁膜11は、図3に示すように、実質的に厚さが均一な中央領域11mと、外側ほど厚さが徐々に減少する傾斜領域11sとからなる。また、第1電極21も同様に中央領域21mと傾斜領域21sとからなる。ここで、特に本実施形態では、第1絶縁膜11において、半導体積層構造体1の表面に対する傾斜領域11sの傾斜面の傾斜角θ1が、従来例に比較して大きく設定されている。同様に、第1電極21において、半導体積層構造体1の表面に対する傾斜領域21sの傾斜面の傾斜角θ2も、従来例に比較して大きく設定されている。これにより、第1絶縁膜11の上面の端部(中央領域11m上面端部)と第1電極21の上面の端部(中央領域21m上面端部)間の距離dが第1絶縁膜11及び第1電極21の厚さtの5倍以下、好ましくは、2.5倍以下に設定され、第1絶縁膜11と第1電極21の間に形成される窪みの幅(=距離d)を小さくしている。その結果、第1絶縁膜11及び第1電極21上に半導体側メタライズ層52を形成したとき、第1絶縁膜11と第1電極21間の半導体側メタライズ層52表面に形成される窪みの幅も小さくできる。
したがって、支持基板50に形成された支持基板側メタライズ層51に半導体側メタライズ層52を接合した際、支持基板側メタライズ層51と半導体側メタライズ層52の間に形成されるボイド2を小さくできる。
以下、図4を参照しながら本発明に係る半導体素子の製造方法について説明する。
1.半導体積層構造体作製工程
本方法では、まず、例えば、サファイア基板(図示せず)上に、例えば、複数の窒化物半導体層を成長させて半導体積層構造体1を作製する。
ここで、複数の窒化物半導体層は、例えば、GaN、AlGaN、InGaNからなる第1導電型半導体層、活性層、第2導電型半導体層である。
2.第1レジストマスクR11形成工程
サファイア基板上に半導体積層構造体1を形成した後、図4(a)に示すように、半導体積層構造体1の上に、レジストを塗布して硬化させた後、所定のパターンになるようにパターンニングして第1レジストマスクR11を形成する。
本工程において、レジストは、ネガ型を用いた方が好ましい。
3.第1絶縁膜11形成工程
(3−1)絶縁膜形成
次に、第1レジストマスクR11が形成された半導体積層構造体1の上全体に、例えば、SiOからなる絶縁膜を形成する。これにより、図4(b)に示すように、第1レジストマスクR11が形成されていない半導体積層構造体1の表面(すなわち、第1レジストマスクR11の開口部に露出した半導体積層構造体1の表面)と、第1レジストマスクR11の上に絶縁膜が形成される。
この絶縁膜は、例えば、100〜640nm範囲の厚さ、好ましくは400〜600nmの範囲の厚さに形成され、特に、後述する第1電極21と同じ厚さとするのが好ましい。また、SiOの他、SiN、SiON、Al、ZnO、ZrO、TiO、Nb、Taにより形成してもよい。
(3−2)第1レジストマスクR11除去
次に、第1レジストマスクR11をその上に形成された絶縁膜とともに除去する。
第1レジストマスクR11の開口部を介して半導体積層構造体1表面に形成された絶縁膜の断面形状は、図4(b)(c)に示すように、台形になっている。また、この第1レジストマスクR11の開口部に形成された絶縁膜の断面形状は、図4(b)(c)に示すように、上底と下底の長さに大きな差があり、脚の部分(傾斜した側面)が長くなっている。すなわち、形成した後に何も加工を施していない絶縁膜は、実質的に厚さが均一な中央領域11mと、外側ほど厚さが徐々に減少する傾斜領域11ssとからなっていて、かつ傾斜領域11ssが後述の傾斜領域11sに比較して大きくなっている。
(3−3)第1絶縁膜11整形工程
次に、絶縁膜における中央領域11mの上面に、第2レジストマスクR21を形成する。そして、この第2レジストマスクR21を用いて、絶縁膜の傾斜領域11ssを除去する。これにより、中央領域11mと傾斜領域11sからなる第1絶縁膜11が形成される。
この傾斜領域11ssの除去は、ドライエッチングもしくはウエットエッチングにより行うことができる。ウエットエッチングを用いた場合は等方性エッチングとなるため、傾斜領域11sにおける傾斜面の傾斜角θ1は、容易に45度程度にできる。
また、エッチング方法及び条件により、傾斜領域11sにおける傾斜面の傾斜角θ1を45°程度、好ましくは、45〜90°程度に設定できる。この整形工程では、例えば、ドライエッチングとすることにより、傾斜角θ1を45〜90°にできる。
4.第1電極21形成工程
(4−1)電極膜形成工程
次に、第2レジストマスクR21が形成された半導体積層構造体1の上全体に、電極膜を形成する。これにより、図4(f)に示すように、第2レジストマスクR21が形成されていない半導体積層構造体1の表面(すなわち、第2レジストマスクR21の開口部に露出した半導体積層構造体1の表面)と、第2レジストマスクR21の上に電極膜が形成される。
この電極膜は、例えば、Ag、Ni、Ti、Ptを順次形成した積層構造の電極膜とし、電極膜の厚さは、第1絶縁膜11と同じ厚さにする。
また、第1絶縁膜11整形工程及び電極膜形成工程における第2レジストマスクR21は、第1絶縁膜11の上面端部からのはみ出し(オーバーハング)が大きくならないように、好ましくは、半導体積層構造体表面に対して垂直に近い端部形状とすることが好ましい。本工程では、例えば、ポジ型のフォトリソとすることにより、第2レジストマスクR21の形状を順テーパ(台形)もしくは素子表面に対して垂直な端部形状とでき、傾斜角θ2を45〜90°程度にできる。
このように、本実施形態では、第2レジストマスクR21を上述したような形状にすることにより、第2レジストマスクR21の開口部に形成される電極膜端部(傾斜領域21s)における傾斜面の傾斜角θ2を大きくできる。
(4−2)第2レジストマスクR21除去
次に、第2レジストマスクR21をその上に形成された電極膜とともに除去する。
これにより、半導体積層構造体1表面における第1絶縁膜11間に第1電極21が形成される。
以上のような第1電極21形成手順(リフトオフによる電極形成)によれば、直接、半導体積層構造体1表面に形成した電極膜を除去することがないので、半導体積層構造体1表面のダメージ(損傷)を小さくできる。すなわち、半導体積層構造体1表面にスパッタリングなどの方法で直接電極膜を形成し、その一部を除去すると、除去した後の半導体積層構造体1表面に電極膜を形成した際のスパッタリングによるダメージ(損傷)が残り、そのダメージ層の上に良質な膜の形成が困難になる。しかしながら、本実施形態の手順ではかかる問題が生じない。
5.半導体側メタライズ層52形成工程
次に、半導体積層構造体1上に、第1電極21と第1絶縁膜11とを介して半導体側メタライズ層52を形成する。
この半導体側メタライズ層52は、例えば、Ti/Pt/Auの順に、100nm/300nm/500nmの厚さに形成する。
6.支持基板50準備工程
Siからなる基板の一方の主面に、支持基板側メタライズ層51を形成する。支持基板側メタライズ層51は、例えば、Ti/Pt/Auをこの順に2nm/300nm/500nmの厚さで形成する。
7.接合工程
半導体積層構造体1の半導体側メタライズ層52と支持基板50に形成された支持基板側メタライズ層51とを熱圧着により接合する。
8.サファイア基板除去工程
レーザを照射して剥離、除去する(Laser Lift Off:LLO)か、又は研削によりサファイア基板を除去する。
9.半導体積層構造体1分離工程
個々の半導体素子の分割領域に対応する半導体積層構造体1を、RIE等のエッチングにより除去し、第1絶縁膜11を露出させる。
10.電極形成
サファイア基板を除去した半導体積層構造体1の第2主面に、レジストを用いてフォトマスクを形成し、スパッタリングによって例えばTi/Pt/Auをこの順に積層した後、レジストを除去(リフトオフ)して第2電極22を所定のパターンに形成する。
11.第2絶縁膜12形成工程
第2電極22をマスクにして、例えばウエットエッチングにより第2主面を凹凸加工し、第2絶縁膜12を半導体積層構造体1の露出面全面(第2主面、側面)に形成する。凹凸加工により、光取り出しが向上する。
12.第3電極55形成工程
支持基板50の第1主面側に、例えば、Ti/Pt/Auをこの順に積層した第3電極55を形成する。
13.素子分割工程
ウエハをダイシングやブレイキング等により所定の箇所で個々に分割する。
以上の製造方法により形成された半導体素子において、第1絶縁膜11は、傾斜領域11sにおける傾斜面の傾斜角θ1が、従来例に比較して大きくできる。同様に、第1電極21の傾斜領域21sにおける傾斜面の傾斜角θ2も、従来例に比較して大きくできる。
したがって、第1絶縁膜11の上面の端部(中央領域11m上面端部)と第1電極21の上面の端部(中央領域21m上面端部)間の距離dを小さくでき、支持基板側メタライズ層51と半導体側メタライズ層52の間に形成されるボイド2(空孔)を小さくできる。その結果、支持基板側メタライズ層51と半導体側メタライズ層52とを強固に接着できる。
また、以上のように作製した半導体素子は、電極膜をエッチング又は加工する工程がないので、Ni、Ti、Ptで覆われた銀が露出するおそれが無く、銀のマイグレーションを防止できる。
以下、本発明に係る実施例の半導体素子について説明する。
実施例1.
実施例1では、まず、例えば、サファイア基板上に、それぞれInAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y<1)からなる第2導電型半導体層33、活性層32、第1導電型半導体層31を順に成長させて半導体積層構造体1を有するウエハを作製した。実施例1では、第1導電型半導体層31をp型、第2導電型半導体層33をn型とした。
次に、半導体積層構造体1上に、レジストを塗布して硬化させた後、所定のパターンになるようにパターンニングして第1レジストマスクR11を形成した。
次に、第1レジストマスクR11が形成された半導体積層構造体1の上全体に、SiOからなる厚み400nmの絶縁膜を形成した。
次に、第1レジストマスクR11をその上に形成された絶縁膜とともに除去した。
次に、絶縁膜における中央領域11mの上面に、フォトリソにより第2レジストマスクR21を絶縁膜11mの上面端部からはみ出さないよう、すなわち、絶縁膜11mより一回り小さな形状に形成した。
そして、この第2レジストマスクR21を用いて、ウエットエッチングの方法にて、絶縁膜の傾斜領域11ssを除去した。
以上のようにして、第1絶縁膜11を形成した。
次に、第2レジストマスクR21が形成された半導体積層構造体1の上全体に、Ag/Ni/Ti/Ptを100nm/100nm/100nm/100nmの厚さに順次形成することにより、電極膜を形成した。
次に、第2レジストマスクR21をその上に形成された電極膜とともに除去して第1電極21を形成した。
次に、半導体積層構造体1上に、第1電極21と第1絶縁膜11とを介して、Ti/Pt/Auからなる半導体側メタライズ層52をスパッタリングにより形成した。
別途、Siからなる支持基板の一方の主面に、Ti/Pt/Auをこの順に積層した支持基板側メタライズ層51を2nm/300nm/500nmの厚さに形成した。
さらに、半導体積層構造体1の半導体側メタライズ層52と支持基板50に形成された支持基板側メタライズ層51とを熱圧着により接合した。
次に、固体レーザを用いたLLOによりサファイア基板を除去した。
そして、個々の半導体素子の分割領域に対応する半導体積層構造体1を、RIEエッチングにより除去し、第1絶縁膜11を露出させた(半導体積層構造体1の分離)。続いて、半導体積層構造体1の第2主面に、レジストを用いてフォトマスクを形成し、スパッタリングによってTi/Pt/Auをこの順に積層した後、レジストを除去(リフトオフ)して第2電極22を形成した。
次に、第2電極22をマスクにして、ウエットエッチングにより第2主面を凹凸加工し、第2絶縁膜12を半導体積層構造体1の露出面全面に形成した。
次に、支持基板50の第1主面側に、Ti/Pt/Auをこの順に積層した第3電極55を2nm/250nm/500nmの厚さに形成した。
以上の方法により得られたウエハをダイシングやブレイキング等により所定の箇所で個々に分割することにより、1mm四方の半導体素子を作製した。
実施例1の半導体素子のボイド近辺の部分断面写真を図7に示す。本発明の製造方法により作製した半導体素子において、第1絶縁膜11と第1電極21との間の距離(すなわち、dとdとの間の距離)の平均は、1.1μmであり、ボイドの発生を抑制することができた。
実施例2.
実施例2として、第1電極21を70nmのAgと80nmのNiとをこの順に積層することにより形成し、第1絶縁膜11を150nmのSiOにより形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の半導体素子を作製した。
実施例2の半導体素子のボイド近辺の部分断面写真を図8に示す。以上のようにして作製した半導体素子は、実施例1の半導体素子より第1絶縁膜11と第1電極21の厚さを薄くしたことから、ボイドをより小さいものにできた。
1 半導体積層構造体
11 絶縁膜
11m 絶縁膜の中央領域
11s 絶縁膜の傾斜領域
21 電極
21m 電極の中央領域
21s 電極の傾斜領域
31 第1導電型半導体層(p型半導体層)
32 活性層(発光層)
33 第2導電型半導体層(n型半導体層)
50 支持基板、
51 支持基板側メタライズ層
52 半導体側メタライズ層
55 第3電極
θ1 傾斜領域11sの傾斜角
θ2 傾斜領域21sの傾斜角
R11 第1レジストマスク
R21 第2レジストマスク

Claims (6)

  1. 半導体積層構造体の上面の一部に、絶縁膜を形成する絶縁膜形成工程と、
    前記絶縁膜の外周端部をエッチングすることにより、前記絶縁膜の外周端部における傾斜角を大きくする工程と、
    前記半導体積層構造体の上面において、前記絶縁膜が形成されていない領域に電極を形成する工程と、
    支持基板を準備し、前記半導体積層構造体の電極形成面側と、前記支持基板と、を接合する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 前記絶縁膜の外周端部をエッチングする前に、前記絶縁膜上面にマスクを設けることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子の製造方法。
  3. 前記電極は、銀を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 前記電極は積層であり、前記銀を含む層が前記半導体積層構造体に接していることを特徴とする請求項3に記載の半導体素子の製造方法。
  5. 前記接合する工程の前に、前記絶縁膜と前記電極の上に半導体積層構造体側メタライズ層を設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。
  6. 前記接合する工程の前に、前記支持基板の一方の面に支持基板側メタライズ層を設けることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。
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