以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の制御装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である制御装置を適用した自動販売機を示すブロック図である。ここで例示する制御装置は、缶やペットボトル等の容器に入れられた飲料商品や、箱型の容器に入れられた菓子商品を販売する自動販売機に適用されるものである。
図には明示していないが、自動販売機の本体キャビネットには、複数の商品収納ラックが設けられており、これらの商品収納ラックにコラムが設定されている。コラムは、同一種類の商品が収容される収容単位であり、販売する商品に応じて1、若しくは複数の商品収納ラックが対応している。商品収納ラックには、それぞれに収容した商品の払出制御を行うためのベンドメック10が設けられているとともに、個々のベンドメック10に商品の売り切れを検出する売切センサ11が設けられている。
図1に示すように、上記自動販売機には、コラムに対応した商品選択ボタン12、販売可能ランプ13及び売切ランプ14が設けられているとともに、貨幣処理装置15、一体表示器16、セット販売ボタン17、セット販売ランプ18及び払出センサ19が設けられている。
商品選択ボタン12は、利用者が購入商品を選択するためのもので、図2に一部を拡大して示すように、本体キャビネットの前面開口を開閉する外扉の前面に商品見本Sとともに配設されている。個々の商品選択ボタン12は、利用者によって押下操作された場合にそれぞれの出力信号を後述の制御手段30に対して出力する。
販売可能ランプ13は、それぞれ商品選択ボタン12に対応して設けられており、該商品選択ボタン12に内蔵された光源である。これら販売可能ランプ13は、制御手段30から与えられる点灯指令により点灯(常時点灯あるいは点滅点灯)するものである。売切ランプ14は、利用者に対して商品が売り切れであるか否かを表示するためのもので、個々の商品選択ボタン12に対応して設けられている。
貨幣処理装置15は、コインメカニズムやビルバリデータと称されるものであり、利用者によって貨幣が投入された場合にこれを鑑別し、その鑑別結果を後述の制御手段30に出力するものである。
一体表示器16は、投入金額や釣銭金額等、商品を購入する場合に必要となるデータを表示するためのもので、例えば液晶表示器によって構成されている。
セット販売ボタン17は、外扉の前面に配設されており、利用者に押下操作された場合にセット販売指令を制御手段30に与えるものである。セット販売ランプ18は、セット販売ランプ18に内蔵された光源であり、制御手段30から与えられる点灯指令により点灯(常時点灯あるいは点滅点灯)するものである。ここで、セット販売とは、予め設定された種類毎の商品群の中から各商品群より選択された商品をセット商品として販売することであり、本実施の形態においては、飲料商品の中から選択された商品と、菓子商品の中から選択された商品とをセット商品として販売することである。
払出センサ19は、ベンドメック10の駆動により商品が外扉に設けられた図示せぬ商品取出口を臨む取出部位に払い出されたか否かを検出するものであり、取出部位の近傍に配設されている。
また、上記自動販売機には、リモコン20が設けられている。リモコン20は、商品収納ラックに対するコラムの設定や、コラムと商品選択ボタン12との対応付け、販売価格の設定等、商品の販売に関わる各種設定や確認を行うためのものである。図には明示していないが、このリモコン20は、自動販売機の管理者やルート作業者と称されるオペレータが操作するものであり、施錠された外扉を解錠して開放した場合にのみ操作することが可能である。
自動販売機の制御手段30は、図1に示すように、売切センサ11、貨幣処理装置15、商品選択ボタン12、セット販売ボタン17、払出センサ19、リモコン20から出力信号が与えられた場合、予めメモリ40に格納したプログラムやデータに従ってベンドメック10、販売可能ランプ13、売切ランプ14、セット販売ランプ18、一体表示器16、リモコン20の動作を制御するもので、入力制御部31、通常販売制御部32、セット販売制御部33を備えて構成されている。
入力制御部31は、各機器から与えられる指令や信号を入力して処理するものである。通常販売制御部32は、商品の通常販売に関わる処理を統括的に制御するものである。具体的には、リモコン20の操作により商品収納ラックに対してコラムが設定され、更にコラムに対して商品選択ボタン12及び販売価格(通常販売価格)が対応付けられた場合、通常販売制御部32によってコラムの番号と商品収納ラックと商品選択ボタン12と販売価格とが互いに対応付けられ、これらがメモリ40に格納されることになる。
また、通常販売制御部32は、セット商品の販売が許容されている場合には、セット販売ボタン17を有効化してセット販売ランプ18を常時点灯させる一方(図2参照)、商品が売切や準備中等でセット商品の販売が禁止されている場合には、セット販売ボタン17を無効化させてセット販売ランプ18を消灯させる。
このような通常販売制御部32は、無効化させたセット販売ボタン17が押下操作された場合には、図示せぬ報知部を通じて警告音を発生させる。
更に、通常販売制御部32は、貨幣処理装置15に貨幣が投入された場合、投入貨幣が販売価格以上となった時点で該当する商品選択ボタン12を有効化して販売可能ランプ13を点灯する。商品選択ボタン12が押下操作された場合、押下操作された商品選択ボタン12の販売可能ランプ13を点滅点灯させてから対応するコラムの商品収納ラックに設けられたベンドメック10を動作させて商品を1つずつ払い出す動作を行い、売切センサ11を通じて商品収納ラックの商品を監視し、商品無しを検出した場合、対応するコラムの売切ランプ14を点灯して売切状態であることを報知する処理を行う。
セット販売制御部33は、セット販売ランプ18が押下操作された場合に、後述するようなセット商品の販売に関わる処理を統括的に制御するものである。
図3は、上述した制御手段30が実施するセット商品販売処理の処理内容を示すフローチャートである。以下の説明においては、図2に示すように商品A〜Fが対象商品であって、商品A及びBは、缶容器に入れられた飲料商品で、商品Cはペットボトル容器に入れられた飲料商品であり、商品D〜Fは、紙製の箱容器に入れられた菓子商品である。つまり、商品A〜Cが同一の種類(飲料)の商品群に属しており、商品D〜Fが同一の種類(菓子)の商品群に属している。そして、商品A〜Fの個々の価格は「120円」とし、商品A〜Cのいずれか1つと、商品D〜Fのいずれか1つとの組合せからなるセット商品の価格は「200円」として説明する。
利用者にセット販売ボタンが17が押下操作された場合(ステップS101:Yes)、すなわちセット販売ボタンが17から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、制御手段30のセット販売制御部33は、図4に示すようにセット販売ランプ18を点滅点灯させるとともに商品A〜Fの各販売可能ランプ13を点灯させ(ステップS102,ステップS103)、消灯制御処理を実施する(ステップS200)。
ここで、制御手段30のセット販売制御部33は、上記ステップS103においてセット商品の対象となる商品であっても、セット販売ボタンが17が押下操作された時点でコラム別フリーベンド指定されているコラムに収納されていることで規制対象となっている場合には、該商品の商品選択ボタン12を無効化させるとともに該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる。そして、このように無効化させた商品選択ボタン12を押下操作された場合には、制御手段30は、図示せぬ報知部を通じて警告音を発生させる。
図5は、図3に示した消灯制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この図5に示すように、商品Aに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS201:Yes)、すなわち商品Aに関連付けられた商品選択ボタン12から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、制御手段30のセット販売制御部33は、図6に示すように商品Aに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品Aの価格(「120円」)を表示させ(ステップS202,ステップS203)、商品Aと同一の商品群に属する商品B及びCに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS204)。このとき、商品D〜Fの各販売可能ランプ13は点灯している。
商品Bに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS201:No,ステップS205:Yes)、すなわち商品Bに関連付けられた商品選択ボタン12から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、制御手段30のセット販売制御部33は、商品Bに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品Bの価格(「120円」)を表示させ(ステップS206,ステップS207)、商品Bと同一の商品群に属する商品A及びCに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS208)。このとき、商品D〜Fの各販売可能ランプ13は点灯している。
商品Cに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS201:No,ステップS205:No,ステップS209:Yes)、すなわち商品Cに関連付けられた商品選択ボタン12から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、制御手段30のセット販売制御部33は、商品Cに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品Cの価格(「120円」)を表示させ(ステップS210,ステップS211)、商品Cと同一の商品群に属する商品A及びBに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS212)。このとき、商品D〜Fの各販売可能ランプ13は点灯している。
一方、商品A〜Cの商品選択ボタン12が押下操作されない場合(ステップS201:No,ステップS205:No,ステップS209:No)、制御手段30は上記処理を行うことなく、手順をリターンさせて今回の消灯制御処理を終了する。
ところで、上記ステップS204,ステップS208及びステップS212のいずれかを実施した後、制御手段30は第1押換え消灯制御処理を実施する(ステップS230)。
図7は、図5に示した第1押換え消灯制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この図7に示すように、商品Aに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS231:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13が消灯中であるか否かを確認する(ステップS232)。商品Aの販売可能ランプ13が図6に示すように点滅点灯している場合(ステップS232:No)、制御手段30は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
商品Aの販売可能ランプ13が消灯している場合(ステップS232:Yes)、制御手段30は、商品Aの販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品Aの価格(「120円」)を表示させ(ステップS233,ステップS234)、商品Aと同一の商品群に属する商品B及びCに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS235)。その後に手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
商品Bに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS231:No,ステップS236:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13が消灯中であるか否かを確認する(ステップS237)。商品Bの販売可能ランプ13が点滅点灯している場合(ステップS237:No)、制御手段30は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
商品Bの販売可能ランプ13が消灯している場合(ステップS237:Yes)、制御手段30は、図8に示すように商品Bの販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品Bの価格(「120円」)を表示させ(ステップS238,ステップS239)、商品Bと同一の商品群に属する商品A及びCに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS240)。その後に手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
商品Cに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS231:No,ステップS236:No,ステップS241:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13が消灯中であるか否かを確認する(ステップS242)。商品Cの販売可能ランプ13が点滅点灯している場合(ステップS242:No)、制御手段30は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
商品Cの販売可能ランプ13が消灯している場合(ステップS242:Yes)、制御手段30は、商品Cの販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品Cの価格(「120円」)を表示させ(ステップS243,ステップS244)、商品Cと同一の商品群に属する商品A及びBに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS245)。その後に手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
一方、商品A〜Cの商品選択ボタン12が押下操作されない場合(ステップS231:No,ステップS236:No,ステップS241:No)、制御手段30は上記処理を行うことなく、手順をリターンさせて今回の第1押換え消灯制御処理を終了する。
このようにして第1押換え消灯制御処理を行った制御手段30のセット販売制御部33は、商品Dに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS213:Yes)、すなわち商品Dに関連付けられた商品選択ボタン12から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、図9に示すように商品Dに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品A〜Cのいずれか選択された商品と商品Dとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ(ステップS214,ステップS215)、商品Dと同一の商品群に属する商品E及びFに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS216)。
商品Eに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS213:No,ステップS217:Yes)、すなわち商品Eに関連付けられた商品選択ボタン12から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、制御手段30のセット販売制御部33は、商品Eに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品A〜Cのいずれか選択された商品と商品Eとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ(ステップS218,ステップS219)、商品Eと同一の商品群に属する商品D及びFに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS220)。
商品Fに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS213:No,ステップS217:No,ステップS221:Yes)、すなわち商品Fに関連付けられた商品選択ボタン12から与えられた出力信号を入力制御部31が入力処理する場合、制御手段30のセット販売制御部33は、商品Fに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品A〜Cのいずれか選択された商品と商品Fとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ(ステップS222,ステップS223)、商品Fと同一の商品群に属する商品D及びEに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS224)。
一方、商品D〜Fの商品選択ボタン12が押下操作されない場合(ステップS213:No,ステップS217:No,ステップS221:No)、制御手段30は上記処理を行うことなく、手順をリターンさせて今回の消灯制御処理を終了する。
ところで、上記ステップS216,ステップS220及びステップS224のいずれかを実施した後、制御手段30は第2押換え消灯制御処理を実施する(ステップS250)。
図10は、図5に示した第2押換え消灯制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この図10に示すように、商品Dに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS251:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13が消灯中であるか否かを確認する(ステップS252)。商品Dの販売可能ランプ13が図9に示すように点滅点灯している場合(ステップS252:No)、制御手段30は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
商品Dの販売可能ランプ13が消灯している場合(ステップS252:Yes)、制御手段30は、商品Dの販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品A〜Cのいずれか選択された商品と商品Dとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ(ステップS253,ステップS254)、商品Dと同一の商品群に属する商品E及びFに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS255)。その後に手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
商品Eに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS251:No,ステップS256:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13が消灯中であるか否かを確認する(ステップS257)。商品Eの販売可能ランプ13が点滅点灯している場合(ステップS257:No)、制御手段30は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
商品Eの販売可能ランプ13が消灯している場合(ステップS257:Yes)、制御手段30は、商品Eの販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品A〜Cのいずれか選択された商品と商品Eとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ(ステップS258,ステップS259)、商品Eと同一の商品群に属する商品D及びFに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS260)。その後に手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
商品Fに関連付けられた商品選択ボタン12が押下操作された場合(ステップS251:No,ステップS256:No,ステップS261:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13が消灯中であるか否かを確認する(ステップS262)。商品Fの販売可能ランプ13が点滅点灯している場合(ステップS262:No)、制御手段30は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
商品Fの販売可能ランプ13が消灯している場合(ステップS262:Yes)、制御手段30は、図11に示すように商品Fの販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに、一体表示器16に商品A〜Cのいずれか選択された商品と商品Fとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ(ステップS263,ステップS264)、商品Fと同一の商品群に属する商品D及びBに関連付けられた商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させる(ステップS265)。その後に手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
一方、商品D〜Fの商品選択ボタン12も押下操作されない場合(ステップS251:No,ステップS256:No,ステップS261:No)、制御手段30は上記処理を行うことなく、手順をリターンさせて今回の第2押換え消灯制御処理を終了する。
このようにして第2押換え消灯制御処理を行った制御手段30のセット販売制御部33は、手順をリターンさせて、今回の消灯制御処理を終了する。
このような消灯制御処理を具体例を挙げて説明すると、商品Aの商品選択ボタン12が押下操作されると、図6に示したようにこれに対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに一体表示器16に商品Aの価格(「120円」)を表示させ、商品Aと同一の商品群に属する商品B及びCの販売可能ランプ13を消灯させる(消灯制御処理:ステップS201〜ステップS204)。その後、商品Bの商品選択ボタン12が押下操作されると、図8に示したようにこれに対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに一体表示器16に商品Bの価格(「120円」)を表示させ、商品Aの販売可能ランプ13を消灯させる(第1押換え消灯制御処理:ステップS236〜ステップS240)。
商品Dの商品選択ボタン12が押下操作されると、図9に示したようにこれに対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに一体表示器16に商品Bと商品Dとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ、商品Dと同一の商品群に属する商品E及びFの販売可能ランプ13を消灯させる(消灯制御処理:ステップS213〜ステップS216)。その後、商品Fの商品選択ボタン12が押下操作されると、図11に示したようにこれに対応する販売可能ランプ13を点滅点灯させるとともに一体表示器16に商品Bと商品Fとからなるセット商品の価格(「200円」)を表示させ、商品Dの販売可能ランプ13を消灯させる(第2押換え消灯制御処理:ステップS261〜ステップS265)。
このようにして消灯制御処理を行った制御手段30は、セット商品が選択されることで商品選択が成立した場合(ステップS104:Yes)、すなわち商品A〜Cのいずれかの商品が選択され、かつ商品D〜Fのいずれかの商品が選択された場合、入金待ち状態となる(ステップS105)。
そして、予め設定された入金時間以内に貨幣処理装置15を通じてセット商品金額以上の入金額があった場合(ステップS106:Yes,ステップS110:No)、点滅点灯させていた販売可能ランプ13を常時点灯させて払出制御処理を行う(ステップS107,ステップS300)。
図12は、図3に示した払出制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この図12に示すように、払出制御処理において制御手段30のセット販売制御部33は、優先的に飲料商品(例えば商品B)のコラムのベンドメック10に払出指令を与え(ステップS301)、予め設定された払出時間内に払出センサ19より払出が検出された場合(ステップS302:Yes,ステップS304:No)、菓子商品(例えば商品F)のコラムのベンドメック10に払出指令を与える(ステップS303)。
ここで上記払出時間内に払出センサ19より飲料商品の払出が検出されない場合(ステップS302:No,ステップS304:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、貨幣処理装置15に対して返金指令を与えて(ステップS305)、その後に手順をリターンさせて今回の払出制御処理を終了する。これによれば、上記ステップS105で投入された金銭が貨幣処理装置15により返却されることとなる。
上記ステップS303の処理を行った制御手段30のセット販売制御部33は、予め設定された払出時間内に払出センサ19より払出が検出された場合(ステップS306:Yes,ステップS309:No)、釣銭があるか否かを確認する(ステップS307)。
そして、制御手段30のセット販売制御部33は、釣銭がある場合には(ステップS307:Yes)、貨幣処理装置15に釣銭払出指令を与えて(ステップS308)、その後に手順をリターンさせて今回の払出制御処理を終了する一方、釣銭がない場合には(ステップS307:No)、その後に手順をリターンさせて今回の払出制御処理を終了する。これによれば、選択されたセット商品(例えば商品B及びF)を利用者に販売することができる。
一方、上記払出時間内に払出センサ19より菓子商品の払出が検出されない場合(ステップS306:No,ステップS309:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、貨幣処理装置15に対して入金額から飲料商品(商品B)の価格を減算した釣銭の払出指令を与えて(ステップS310)、その後に手順をリターンさせて今回の払出制御処理を終了する。これによれば、菓子商品により商品詰まりが生じても飲料商品を販売することができる。
このようにして払出制御処理を行った制御手段30は、上記ステップS107で常時点灯させた販売可能ランプ13を消灯させるとともにセット販売ランプ18を常時点灯させて(ステップS108,ステップS109)、その後に手順をリターンさせて今回のセット商品販売処理を終了する。
ところで、上記ステップS104において商品選択が成立していない場合(ステップS104:No)、すなわち商品A〜Cのいずれかの商品と商品D〜Fのいずれかの商品とが選択されていない場合、あるいは上記ステップS106及びステップS110において上記入金時間以内に貨幣処理装置15を通じてセット商品金額以上の入金額がない場合(ステップS106:No,ステップS110:Yes)、制御手段30のセット販売制御部33は、手順をステップS108及びステップS109に移行した後、手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
以上説明したような本実施の形態である自動販売機の制御装置によれば、制御手段30が、セット販売ボタンが17が押下操作された場合に商品A〜Fの販売可能ランプ13を点灯させ、同一の商品群の中から商品選択ボタン12が押下操作されて商品(例えば商品A)が選択されると、該商品群における他の商品(商品B及びC)の販売可能ランプ13のみを消灯させる消灯制御を行うので、利用者に対して購入操作の案内をすることができ、利用者が次のどのような購入操作をすればよいか認識することができる。これにより、利用者に対してセット商品の購入操作を促すことで、セット商品の購入意欲を増大させて商品販売機会の増大化を図ることができる。
上記制御装置によれば、制御手段30が、商品選択ボタン12が押下操作されることで各商品群(飲料商品群及び菓子商品群)から選択されたセット商品の価格を一体表示器16に表示させるので、セット商品の価格を容易に理解することができ、これによってもセット商品の購入意欲を増大させることができる。
また、上記制御装置によれば、制御手段30が、一旦商品が選択されてこれと同一の商品群に属する商品の販売可能ランプ13を消灯した場合においてもその後に同一の商品群の中から他の商品の商品選択ボタン12が押下操作されると、この商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を点灯させてそれまで点灯させていた販売可能ランプ13を消灯させるので、利用者は商品選択をやり直すことができ、販売操作性を向上させることができる。
また、上記制御装置によれば、制御手段30が、セット商品の対象となる商品であっても、セット販売ボタン17が押下操作された時点でコラム別フリーベンド指定されているコラムに収納されていることで規制対象となっている場合には、該商品の商品選択ボタン12を無効化させるとともに該商品選択ボタン12に対応する販売可能ランプ13を消灯させるので、利用者に対してセット商品として販売不可の商品を視覚的に容易に認識させることができ、無効化させた商品選択ボタン12を押下操作された場合には、報知部を通じて警告音を発生させるので、利用者に対して聴覚的にも認識させることができる。
また、上記制御装置によれば、制御手段30が、セット商品の販売が許容されている場合には、セット販売ボタン17を有効化してセット販売ランプ18を常時点灯させる一方、商品が売切や準備中等でセット商品の販売が禁止されている場合には、セット販売ボタン17を無効化させてセット販売ランプ18を消灯させるので、利用者に対してセット商品が販売不可であることを視覚的に容易に認識させることができるとともに、商品選択ボタン12の押下操作した利用者に対しは聴覚的にも認識させることができる。
更に、上記制御装置によれば、制御手段30が、飲料商品(商品A〜C)を優先的に払い出すので、商品詰まりの発生しにくい商品を先に払い出すこととなり、セット商品の販売に際して菓子商品(商品D〜F)による商品詰まり等が発生してもセット商品以外の商品(飲料商品)の販売機会を確保することができる。しかも、飲料商品は、菓子商品に対して強度が高いので、菓子商品が先に払い出されることによる不具合、すなわち菓子商品の破損や菓子商品を取り出そうとする利用者が飲料商品により怪我をする等の虞れがない。
また、上記制御装置によれば、制御手段30が、選択された商品が飲料商品と菓子商品とである場合、菓子商品の払い出しが予め設定された払出時間を超えるときには商品詰まりが発生したとして、投入金額から飲料商品の価格を減算した金額を釣銭として返却させるので、これによっても飲料商品を良好に販売することができ、販売機会を確保することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、飲料商品(商品A〜C)の選択を行った後に、再び飲料商品の選択をやり直すようにしていたが、本発明においては、先に選択した商品の選択のやり直しは、金銭が投入される前であればいつでも行っても良い。