以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1−1および図1−2は、本発明の実施の形態である自動販売機を示したものである。ここで例示する自動販売機は、入金が行われた場合に缶入り飲料やペットボトル入り飲料、あるいはビン入り飲料等の商品を販売するのもので、図1に示すように、本体キャビネット10および外扉20を備えている。
本体キャビネット10は、前面が開口した直方状を成すもので、その内部に複数(n個)のコラム11を備えている。コラム11は、例えばサーペンタイン式のラックから成るもので、複数種類の商品を個別に収納する一方、販売指令が与えられた場合に対応する商品の払い出しを行う商品払出系として機能する。尚、図1−2中の符号12は、コラム11から払い出された商品を案内するためのシュータである。また、図には明示していないが、本体キャビネット10の内部においてシュータ12より下方となる領域には、コラム11に収納した商品を所望の温度に維持するための冷却ユニットや加熱ユニットが設けてある。
外扉20は、本体キャビネット10の前面開口を開閉する態様で、該本体キャビネット10の一側縁部に支承させたものである。この外扉20には、その表面側にディスプレイウィンドウ21、押ボタン22、紙幣挿通口23、硬貨投入口24、返却レバー25、一体表示器26、硬貨返却口27、商品取出口28が設けてある。
ディスプレイウィンドウ21は、外扉20の上部に構成した透明の窓であり、内部に配列した商品見本29を外部に視認させることが可能である。ディスプレイウィンドウ21を通じて視認される商品見本29は、それぞれコラム11に収納した商品を現すためのもので、コラム11の数だけ用意してある。
押ボタン22は、主として、利用者が商品を選択するための操作入力部として機能し、ON操作された場合に後述する報知制御部30に都度操作信号を出力するもので、ディスプレイウィンドウ21を通じて視認される商品見本29毎に個別に用意してある。各押ボタン22には、図2に示すように、それぞれ販売ランプ(不可状態消灯報知ランプ)22aおよび売切ランプ(不可状態点灯報知ランプ)22bが設けてある。販売ランプ22aは、後述する報知制御部30からの制御信号に基づき、対応する商品の販売が可能であるか否かのランプ表示を行うことを主機能とするものである。売切ランプ22bは、後述する報知制御部30からの制御信号に基づき、対応する商品がコラム11に存在するか否かのランプ表示を行うことを主機能とするものである。
紙幣挿通口23は、利用者が紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿通口23を通じて挿入された紙幣は、後述する紙幣処理装置40において適宜処理されることになる。尚、この紙幣挿通口23は、利用者に対して紙幣を返却する際の紙幣返却口としても機能する。
硬貨投入口24は、利用者が硬貨を投入するための開口である。この硬貨投入口24を通じて投入された硬貨は、後述する硬貨処理装置45において適宜処理されることになる。
返却レバー25は、主として、硬貨投入口24から投入した硬貨、あるいは紙幣挿通口23から挿入した紙幣を返却するための操作入力部であり、硬貨投入口24の近傍に配設してある。
一体表示器26は、主として、利用者が投入した貨幣の入金額、釣銭の金額等々、商品を販売する上で必要となる各種情報を外部に表示するための報知部であり、例えば液晶表示器によって構成してある。
硬貨返却口27は、利用者に対して硬貨を返却するための開口であり、硬貨投入口24よりも下方となる位置に設けてある。
商品取出口28は、コラム11から払い出された後、シュータ12によって案内された商品を受け取るための開口である。このシュータ12から商品取出口28に至る部分には、コラム11から払い出された商品が確実に商品取出口28に到達したか否かを検出するための搬出動作検出センサ31が設けてある(図4参照)。
また、外扉20の裏面側には、いわゆるビルバリデータと称される紙幣処理装置40、いわゆるコインメカニズムと称される硬貨処理装置45、硬貨回収箱46、端末入力装置50が設けてある。
紙幣処理装置40は、紙幣挿通口23を通じて挿入された紙幣が正規なものであるか否かを選別し、正規なものとして選別した紙幣を内部に取り込む一方、損傷や偽造等の理由により正規な紙幣として選別できなかった場合、並びに挿入操作の後に返却レバー25が操作された場合、それぞれ紙幣を返却するためのものである。この紙幣処理装置40は、正規なものとして紙幣を内部に取り込んだ場合、その入金額に関わる入金情報を後述する報知制御部30に出力する。
硬貨処理装置45は、硬貨投入口24を通じて投入された硬貨が正規なものであるか否かを選別し、正規なものとして選別した硬貨を内部に取り込む一方、損傷や偽造等の理由により正規な硬貨として選別できなかった場合、並びに投入操作の後に返却レバー25が操作された場合、それぞれ硬貨を返却するためのものである。この硬貨処理装置45は、正規なものとして硬貨を内部に取り込んだ場合、その入金額に関わる入金情報を後述する報知制御部30に出力する。また、硬貨処理装置45には、取り込んだ硬貨を釣銭として払い出すための機能が設けてあるとともに、釣銭として払い出す硬貨が無くなった場合にこれを検出する釣銭切れ検出センサ47が設けてある(図4参照)。
硬貨回収箱46は、予め設定した収容枚数を超えて硬貨処理装置45に硬貨が取り込まれた場合にこれを回収するための箱体であり、該硬貨処理装置45の下方となる位置に配設してある。
端末入力装置50は、自動販売機の各種設定を入力するための表示機能付きキーボードであり、図3に示すように、表示部51として例えば7セグメント形式やドットマトリックス形式の液晶表示器を備えているとともに、操作入力部52として例えば複数のキースイッチを備えている。図3においては、文字や数字を1行ずつライン表示するための表示部51を例示している。複数のキースイッチは、それぞれに機能やコマンドが割り当てられたボタンスイッチである。図3においては、0〜9までのテンキー52a、入力データを設定情報として送信するための書込キー52b、表示部51の表示情報をスクロールアップ/スクロールダウンするためのUPキー52cおよびDOWNキー52d、設定入力を終了するための終了キー52eを備えたキースイッチを例示している。この端末入力装置50によって入力された設定情報は、後述する報知制御部30を通じて設定内容記憶部32(図4参照)に格納されることになる。また、書込キー52bがON操作された場合には、後述する報知制御部30に対して都度操作信号が出力されることになる。
図4は、図1に示した自動販売機に適用される制御系の要部を示したものである。同図に示すように、上述した本体キャビネット10の各コラム11には、それぞれ払出動作検出センサ13、売切検出センサ14および2本売り防止スイッチ15が設けてある。払出動作検出センサ13は、モータやソレノイド等、販売指令が与えられた場合に商品を一つずつ払い出すための払出駆動部(図示せず)が正常に払出動作を行っているか否かを検出するためのものである。売切検出センサ14は、対応するコラム11に払い出すべき商品が無くなった場合にこれを検出するものである。2本売り防止スイッチ15は、例えばビン入り飲料が商品取出口28において相互に衝突・損傷する事態を防止するべく、該商品取出口28から商品が取り出されるまで次の商品の販売を許可しないように設定するためのスイッチである。この2本売り防止スイッチ15の設定状態は、後述する報知制御部30を通じて設定内容記憶部32に格納されることになる。
また、上記自動販売機は、報知制御部30を備えている。報知制御部30は、設定内容記憶部32に格納されたプログラムや設定情報、押ボタン22や端末入力装置50の操作入力部52から出力された操作信号、各種検出センサ13,14,31,47から出力された検出信号、紙幣処理装置40や硬貨処理装置45から与えられた入金情報、等々に基づいて、販売ランプ22aや売切ランプ22bの点灯態様を制御するとともに、表示部51や報知部33(一体表示器26を含む)を通じた報知態様を制御するものである。
以下、報知制御部30の処理内容について説明し、併せて本発明の特徴部分について詳述する。
まず、報知制御部30は、自動販売機が商品販売待機状態にある場合、各種検出センサ13,14,31,47からの検出信号および設定内容記憶部32に格納された設定情報に基づいて各コラム11に販売不可状態が発生しているか否かを監視し、販売不可状態が発生していないコラム11の売切ランプ22bを消灯した状態に維持する一方、販売不可状態が発生しているコラム11の売切ランプ22bを点灯させるべく制御信号を出力する処理を行う。
この結果、自動販売機の利用者は、売切ランプ22bの点灯を通じて現在販売中の商品と販売中でない商品とを認識することができるようになる。
また、上記報知制御部30は、商品販売待機状態において紙幣処理装置40および/または硬貨処理装置45から入金情報が与えられると、各種検出センサ13,14,31,47からの検出信号に基づいて、各コラム11が販売不可状態となっているか否かを判断する。
販売不可状態となっていない場合、報知制御部30は、紙幣処理装置40および/または硬貨処理装置45からの入金情報によって特定される貨幣の入金額が商品販売価格以上となった時点で当該商品を収納したコラム11の販売ランプ22aを点灯させるべく制御信号を出力する処理を行う。例えば図2においては、入金額が130円以上となった時点で正面向かって左側の商品見本29に対応する押ボタン22の販売ランプ22aを点灯させ、その後、入金額が150円以上となった時点で正面向かって右側の商品見本29に対応する押ボタン22の販売ランプ22aを点灯させる。但し、既に売切ランプ22bが点灯しているコラム11に対しては、商品販売価格以上の入金があった場合にも、販売ランプ22aの点灯は行わない。
この結果、自動販売機の利用者は、販売ランプ22aの点灯を通じて購入可能な商品を選択することが可能となる。尚、販売ランプ22aが点灯した後においては、当該販売ランプ22aが点灯した押ボタン22をON操作することで販売指令が与えられ、対応するコラム11から商品が払い出されることになり、さらにこの払い出された商品がシュータ12を介して案内されることになり、当該商品を商品取出口28から取り出すことが可能となる。
ここで、上述した販売不可状態とは、自動販売機において商品の販売を行うことができない状態をいう。具体的には、以下に例示することを要因として商品の販売が不可となった状態をいい、売切ランプ22bの点灯によってこれを表示するもの(図5参照)と、入金の際に販売ランプ22aを消灯したままにしてこれを表示するもの(図6参照)とに分類してある。
<売切ランプ22bの点灯(点滅)で表示する販売不可要因>
(1)売切検出センサ14がON
コラム11が空になったために商品の販売を行うことができない状態。
(2)構造モード設定異常
自動販売機の種類(コラム数、押ボタンの配列等々)が設定されておらず、正常な販売動作を行うことができない状態。
(3)I/Oユニット異常
コラム11からの応答が無く、正常な販売動作を行うことができない状態。
(4)払出動作異常
コラム11毎の払出動作検出センサ13を通じてモータやソレノイド等の払出駆動部に異常が認められ、商品の販売を行うことができない状態。
(5)メカコード未設定
各駆動部の仕様が設定されておらず、正常な販売動作を行うことができない状態。
(6)販売価格未設定
コラム11に収納した商品の価格が設定されておらず、商品の販売を行うことができない状態。
(7)集計グループ設定ミス
販売商品の集計グループが正確に設定されておらず、商品の販売を行った場合に正確な集計ができない状態。
(8)設置時販売休止中
商品販売休止と設定されている状態。
(9)販売時間帯外
現在時刻が予め設定された販売時間帯でない状態。
(10)冷却切替中
冷却切替の操作をした直後で、コラム11に収納した商品が十分に冷却されていない状態。
(11)加温残留商品
商品の加熱時間が予め設定した時間を越え、コラム11に収納した商品に所定の品質を保証できない状態。
(12)賞味期限切れ商品
商品の収納期間が予め設定した期間を越え、コラム11に収納した商品に所定の品質を保証できない状態。
(13)押ボタンクロス配線未設定
押ボタン22とコラム11との間の電気的な配線が未設定であり、押ボタン22をON操作した場合にも商品の販売を行うことができない状態。但し、コラム11との対応付けが未設定であるため、他の販売不可要因との区別を明確にするべく売切ランプ22bを点滅させることとする。
<販売ランプ22aを消灯状態に維持することで表示する販売不可要因>
(1)釣銭切れ検出センサ47がON
硬貨処理装置45に釣銭として払い出すべき硬貨が無い状態。例えば、釣銭として払い出す10円硬貨が全く無くなったしまった場合には、入金額が100円硬貨1枚と50円硬貨1枚の合計150円であっても、釣銭として10円硬貨を2枚払い出すことができないため、例えば図2において正面向かって右側の商品見本29に対応する商品の販売は可能であるが、正面向かって左側の商品見本29に対応する商品の販売を行うことができない状態となる。
(2)2本売り防止スイッチ15がON
2本売り防止スイッチ15がONとなっており、商品取出口28から商品が取り出されるまで次の商品の販売を行うことができない状態。
(3)搬出動作異常
例えば、シュータ12から商品取出口28に至る部分において商品詰まり等の異常が発生している状態。尚、商品搬出機構としてバケットやコンベアを適用している自動販売機では、商品搬出機構が動作中である場合にこの搬出動作異常となり、これら商品搬出機構の動作が終了するまで商品の販売を行うことができない状態となる。
ところで、自動販売機に販売不可状態が発生した場合には、メンテナンスによってこれを可及的に迅速に解消し、販売可能状態に復帰させることで販売機会を減らすことがないようにすることが好ましいのはいうまでもない。しかしながら、売切ランプ22bが点灯した場合には13もの要因があり、また入金後において販売ランプ22aが消灯状態のままとなった場合にも複数の要因があるため、これらのランプ表示のみによっては販売不可状態の要因を特定することが困難である。
そこで、本実施の形態では、販売不可状態が発生した場合、報知制御部30が、図7に示す処理を実行することにより、上述した問題を解決するようにしている。
この図7に示すフローチャートは、メンテナンス時に端末入力装置50を適宜操作することによって販売不可状態の要因を特定するようにしたものである。すなわち、販売不可状態が発生した場合、報知制御部30は、まずモードキーがONされたか否かを監視し、モードキーがONされた時点で情報報知モードとなる(ステップS101、ステップS102)。モードキーとは、例えば端末入力装置50に設けた書込キー52bである。つまり、販売不可状態が発生した場合に外扉20を開成させ、端末入力装置50の書込キー52bをON操作すれば、報知制御部30が情報報知モードとなる。尚、モードキーとしては、必ずしも書込キー52bを用いる必要はなく、例えばモードキー、選択キー、システムキー、確認開始キー等々、端末入力装置50に専用のキーを設けるようにしてももちろん良い。この場合、キーにモニターランプ等の点灯手段を設け、情報報知モードになったことを点灯表示することが好ましい。
情報報知モードにおいて報知制御部30は、変数CLの初期値を1に設定し(ステップS103)、その後、コラムNo.CLの販売ランプ22aを点灯させることにより、現在選択されているコラム11の報知を行う(ステップS104)。さらに、報知制御部30は、端末入力装置50の表示部51を通じて、コラムNo.CLに関して販売不可要因の報知を行う(ステップS105)。
結局、販売不可状態が発生した後に最初に端末入力装置50の書込キー52bをON操作した場合には、報知制御部30が情報報知モードに移行するとともに、ステップS103において変数CL=1に設定されるため、この書込キー52bのON操作によりコラムNo.1を選択した払出系選択信号が報知制御部30に与えられることになり、ステップS104においてコラムNo.1の販売ランプ22aが点灯し、その後、ステップS105においてコラムNo.1に関して販売不可要因が報知されることになる。但し、「(13)押ボタンクロス配線未設定」による販売不可要因の場合には、コラム11に対して販売ランプ22aが設定されていないため販売ランプ22aの点灯を行わず、その他の販売不可要因との差を明確にするべく売切ランプ22bの点滅状態を継続する。
販売不可要因を報知する方法としては、例えば図8−1に示すように、端末入力装置50の表示部51に、選択されたコラムNo.CLを表示した後、引き続き販売不可要因を現す表示コードを表示すれば良い。要因を現す表示コードとしては、売切ランプ22bの点灯で表示する販売不可要因の場合、図5に示すように予め対応付けられたものであり、販売ランプ22aを消灯状態に維持することで表示する販売不可要因の場合、図6に示すように予め対応付けられたものである。従って、図8−1の例では、売切ランプ22bが点灯している場合、コラムNo.1に発生している販売不可状態の要因が売切検出センサ14がONによるものであることを特定することができる一方、入金後に販売ランプ22aが消灯している場合、コラムNo.1に発生している販売不可状態の要因が釣銭切れ検出センサ47がONによるものであることを特定することができるようになる。尚、報知制御部30は、後述するようにCL=0の場合、ステップS104においては販売ランプ22aを点灯させることなく、ステップS105において「End」のみを表示し、販売不可要因を表示することはない。
同一のコラム11に複数の販売不可要因がある場合には、図8−2に示すように、書込キー52bをON操作することで販売不可要因を現す表示コードを順次表示すれば良い。但し、販売不可要因が「(13)押ボタンクロス配線未設定」を含む複数の場合には、押ボタンクロス配線未設定であることを現す表示コードとともに他の販売不可要因を現す表示コードを表示することが好ましい。すべての販売不可要因を表示した後に書込キー52bがON操作された場合には、これを認識させるための記号、例えば「−」を表示させれば良い。
上記のようにして販売不可要因の表示を行った報知制御部30は、内蔵タイマ(図示せず)によるカウントを開始し(ステップS106)、その後、操作入力待ちとなる(ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS110)。
この操作入力待ちの状態において内蔵タイマ(図示せず)が予め設定した時間(例えば30秒)をカウントアップすると、ステップS109において手順がステップS111に移行し、また、操作入力待ちの状態において終了操作を行うと、ステップS110において手順がステップS111に移行し、それぞれ情報報知モードを解除した後に今回の処理を終了する。終了操作とは、例えば端末入力装置50に設けた終了キー52eをON操作する、あるいは外扉20に設けた返却レバー25を操作する、等々いずれであっても良い。
一方、操作入力待ちの状態において端末入力装置50のUPキー52cをON操作すると、報知制御部30は、このUPキー52cのON操作により変数CLをインクリメントし(ステップS112)、その後、手順をステップS104にリターンする。但し、自動販売機に設けられたコラム11の数がn個であって変数CLをインクリメントした際にCL=n+1となった場合には、変数CL=0に置き換え(ステップS113、ステップS114)、その後に手順をステップS104にリターンする。この結果、図8−3に示すように、ステップS105において「End」が表示されることになり、UPキー52cのON操作によるコラム11の選択が端部まで達したことを知ることができる。この場合、ステップS104において販売ランプ22aが点灯することはない。尚、その後においてもUPキー52cをON操作すればステップS112において変数CL=1となり、コラムNo.1を選択することが可能となる。
また、操作入力待ちの状態において端末入力装置50のDOWNキー52dをON操作すると、報知制御部30は、このDOWNキー52dのON操作により変数CLをデクリメントし(ステップS115)、その後、手順をステップS104にリターンする。但し、変数CLをデクリメントした際にCL<0となった場合には、変数CL=nに置き換え(ステップS116、ステップS117)、その後に手順をステップS104にリターンする。
これらの結果、例えば、図8−1に示す操作入力待ちの状態においてUPキー52cをON操作した場合には、次のコラム11、つまりコラムNo.2を選択した払出系選択信号が報知制御部30に与えられることになり、ステップS104において当該コラムNo.2の販売ランプ22aが点灯し、その後、ステップS105においてコラムNo.2に関して販売不可要因が表示される一方、DOWNキー52dをON操作した場合には、ステップS104においては販売ランプ22aが点灯せず、その後、ステップS105において「End」が表示されることになる。
以下同様にして、UPキー52cおよびDOWNキー52dを適宜操作すれば、報知制御部30にコラム11を順次選択した払出系選択信号が与えられ、それぞれの販売不可要因が表示されることになる。
こうして表示された販売不可要因が解消された場合、上記報知制御部30は、販売不可要因が解消されたことを報知するべく端末入力装置50の表示部51に表示を行い、および/または報知部33たるスピーカ(図示せず)から音声やブザー音を出力する処理を実行する。この結果、販売不可要因を解消する作業を行った者に対して当該作業が適切であり、販売不可状態が解消されたことを報知することができる。
このように、上記自動販売機によれば、販売不可状態となった場合に、端末入力装置50の操作入力部52を適宜操作することによってコラム11を選択すれば、当該コラム11に発生している販売不可状態の要因に関わる情報が表示されることになるため、販売不可状態を容易に、かつ迅速に解消することが可能となり、販売機会を逸する等の問題を招来する虞れがなくなる。
しかも、表示される販売不可状態の要因は、操作入力部52によって選択したコラム11に関するもののみである。従って、コラム11の数や販売不可状態となる要因を詳細に分類した場合であっても、予め備えられた端末入力装置50を用いれば十分であり、従前のごとく多数の情報を一覧表示するためのモニター板が新たに必要となることもなく、自動販売機の大型化、あるいは商品収納スペースを犠牲にする等の問題を招来することもない。
尚、上述した実施の形態では、コラム11を選択するための操作入力手段として、端末入力装置50を適用するようにしているが、必ずしも端末入力装置50を用いる必要はない。例えば、コラム11毎に設けられた押ボタン22を操作入力手段として適用しても良いし、図9に示すように、コラム11毎にこれを選択するためのセレクタ16を個別に設けるようにしても良い。
図10は、コラム11毎に設けられた押ボタン22やセレクタ16を操作入力手段として適用する場合に、上述した報知制御部30が実施する処理内容を示したフローチャートである。
すなわち、販売不可状態が発生した場合、報知制御部30は、まずモードキーがONされたか否かを監視しており(ステップS201)、モードキーがONされた時点で情報報知モードとなり(ステップS202)、さらにその後、操作入力待ちの状態となる(ステップS203、ステップS207、ステップS208)。この図10に示す処理においてもモードキーとは、例えば端末入力装置50に設けた書込キー52bであれば良い。つまり、販売不可状態(販売ランプ22aの消灯状態/売切ランプ22bの点灯状態)が発生した場合に外扉20を開成させ、端末入力装置50の書込キー52bをON操作すれば、報知制御部30が情報報知モードとなり、その後に操作入力待ちとなる。尚、モードキーとしては、必ずしも書込キー52bを用いる必要はなく、例えばモードキー、選択キー、システムキー、確認開始キー等々、端末入力装置50に専用のキーを設けるようにしてももちろん良い。この場合、キーにモニターランプ等の点灯手段を設け、情報報知モードになったことを点灯表示することが好ましい。
この操作入力待ちの状態において終了操作を行うと、ステップS207において手順がステップS209に移行し、情報報知モードを解除した後に今回の処理を終了する。終了操作とは、例えば端末入力装置50に設けた終了キー52eをON操作する、あるいは外扉20に設けた返却レバー25を操作する、等々いずれであっても良い。
一方、操作入力待ちの状態においてコラム11を選択するキー入力があると、対応する払出系選択信号が報知制御部30に与えられ、ステップS203において手順がステップS204に移行し、キー入力をトリガとして内蔵タイマ(図示せず)によるカウントを開始する。その後、報知制御部30は、選択されたコラム11の確認を求めるべく当該コラム11に対応した販売ランプ22aを点灯させる処理を行い(ステップS205)、さらに、選択されたコラム11に販売不可状態が発生している場合、その要因を報知する処理を行う(ステップS206)。コラム11を選択するキー入力とは、上述したように、コラム11毎に設けられた押ボタン22のON操作、あるいはコラム11毎にセレクタ16が設けられている場合、当該セレクタ16のON操作である。セレクタ16のON操作によってコラム11を選択する場合には、自動販売機の外扉20を開成しておく必要があるが、押ボタン22のON操作によってコラム11を選択する場合には、必ずしも自動販売機の外扉20を開成しておく必要はない。但し、「(13)押ボタンクロス配線未設定」による販売不可要因の場合には、コラム11に対して販売ランプ22aが設定されていないためステップS205において販売ランプ22aの点灯を行わず、その他の販売不可要因との差を明確にするべく売切ランプ22bの点滅状態を継続する。
販売不可要因を報知する方法としては、先と同様に、端末入力装置50の表示部51に、選択されたコラムNo.CLを表示した後、引き続き販売不可要因を現す表示コードを表示するようにしても良いし、自動販売機に予め備えられている報知部33を通じて報知を行うようにしても良い。自動販売機の報知部33としては、上述した一体表示器26のように視覚を通じて販売不可要因を表示するもの、および/またはスピーカ(図示せず)のように聴覚を通じて販売不可要因を音声出力するものである。一体表示器26に表示する場合には、必ずしも端末入力装置50の表示例と同一の態様で表示する必要はなく、コラムNo.CLとともに販売不可要因を同時に表示するようにしても構わない。この場合、販売不可要因の表示に関してもコード表示に限らず、文字や画像によって表示を行うようにしてももちろん良い。また、表示部51としては、必ずしも液晶表示器である必要はなく、自動販売機に予めLED(Light Emitting Diode)表示器やCRT(Cathode Ray Tube)表示器が備えられている場合、これらを用いるようにしてももちろん良い。特に自動販売機の場合、LED表示器としてLED素子を40×200程度ドットマトリックス配置したものを備えているのが一般的であり、これを用いれば十分である。もちろん、より解像度の高いCRT表示器を備えているものであれば、これを用いてより詳細な表示を行うことも可能である。尚、「(13)押ボタンクロス配線未設定」による販売不可要因の場合には、コラム11に対して販売ランプ22aが設定されていないため、コラムNo.CLの表示やコラム11に発生している販売不可要因についての表示は行わず、「(13)押ボタンクロス配線未設定」を現す表示コードのみを表示すれば良い。
販売不可要因の報知後において報知制御部30は、再び操作入力待ちとなる。この場合、押ボタン22のON操作、あるいはセレクタ16がON操作されれば、引き続き選択されたコラム11に関する販売不可要因の報知を行う。
一方、操作入力待ちの状態において押ボタン22やセレクタ16のON操作、あるいは終了操作が無く、内蔵タイマ(図示せず)が予め設定した時間(例えば30秒)をカウントアップした場合には、ステップS208において手順がステップS209に移行し、情報報知モードを解除した後に今回の処理を終了する。
こうして表示された販売不可要因が解消された場合、上記報知制御部30は、販売不可要因が解消されたことを報知するべく端末入力装置50の表示部51や一体表示器26に表示を行い、および/または報知部33たるスピーカ(図示せず)から音声やブザー音を出力する処理を実行する。この結果、販売不可要因を解消する作業を行った者に対して当該作業が適切であり、販売不可状態が解消されたことを報知することができる。
このように、上記自動販売機によれば、販売不可状態となった場合に、コラム11毎に設けられた押ボタン22やセレクタ16等の操作入力部52を適宜操作することによってコラム11を選択すれば、当該コラム11に発生している販売不可状態の要因に関わる情報が表示されることになるため、販売不可状態を容易に、かつ迅速に解消することが可能となり、販売機会を逸する等の問題を招来する虞れがなくなる。
しかも、表示される販売不可状態の要因は、操作入力部52によって選択したコラム11に関するもののみである。従って、コラム11の数や販売不可状態となる要因を詳細に分類した場合であっても、予め備えられた端末入力装置50や一体表示器26を用いれば十分であり、従前のごとく多数の情報を一覧表示するためのモニター板が新たに必要となることもなく、自動販売機の大型化、あるいは商品収納スペースを犠牲にする等の問題を招来することもない。
尚、図7に示した実施の形態、並びに図10に示した変形例では、いずれも販売ランプ22aの消灯による販売不可状態の要因および売切ランプ22bの点灯による販売不可状態の要因を同一の処理系で処理するようにしているが、販売ランプ22aの消灯による販売不可状態の要因と売切ランプ22bの点灯による販売不可状態の要因とを個別に処理するようにすることも可能である。
図11および図12は、図4に示した自動販売機の報知制御部30が実行する処理の変形例を示したフローチャートである。これら図11および図12に示すフローチャートは、図7に示したものと同様に、メンテナンス時に端末入力装置50を適宜操作することによって販売不可状態の要因を特定するようにしたものである。すなわち、販売不可状態が発生した場合、報知制御部30は、図11に示すように、まずモードキーがONされたか否かを監視し、モードキーがONされた時点で情報報知モードとなる(ステップS301、ステップS302)。モードキーとは、例えば端末入力装置50に設けた書込キー52bである。つまり、販売不可状態が発生した場合に外扉20を開成させ、端末入力装置50の書込キー52bをON操作すれば、報知制御部30が情報報知モードとなる。尚、モードキーとしては、必ずしも書込キー52bを用いる必要はなく、例えばモードキー、選択キー、システムキー、確認開始キー等々、端末入力装置50に専用のキーを設けるようにしてももちろん良い。この場合、キーにモニターランプ等の点灯手段を設け、情報報知モードになったことを点灯表示することが好ましい。
情報報知モードにおいて報知制御部30は、端末入力装置50からの操作入力待ちとなる(ステップS303,ステップS304,ステップS305)。この操作入力待ちの状態において終了操作を行うと、ステップS305において手順がステップS308に移行し、情報報知モードを解除した後に今回の処理を終了する。終了操作とは、例えば端末入力装置50に設けた終了キー52eをON操作する、あるいは外扉20に設けた返却レバー25を操作する、等々いずれであっても良い。
一方、操作入力待ちの状態において端末入力装置50から報知モードを選択するキー入力があった場合、上記報知制御部30は、それぞれの報知モードに対応したランプ表示を行い、このランプ表示を維持した状態で情報報知処理を実施する(ステップS400)。報知モードとは、販売不可状態の要因を報知する場合の個別の方法であり、図11に示す変形例の場合、第1の報知モードと第2の報知モードとの2つが予め用意してある。より具体的には、第1の報知モードにおいて売切ランプ22bの点灯による販売不可状態の要因を報知する一方、第2の報知モードにおいて販売ランプ22aの消灯による販売不可状態の要因を報知するようにしている。これらの報知モードを選択する方法としては、例えば端末入力装置50からそれぞれの報知モードに対応した項目番号を入力するようにすれば良い。
上述した操作入力待ちの状態において端末入力装置50から第1の報知モードが選択された場合、報知制御部30は、販売不可状態が発生しているコラム11に対応した売切ランプ22bをすべて点灯した状態に維持し(ステップS306)、この状態のまま情報報知処理を実施する(ステップS400)。これに対して操作入力待ちの状態において端末入力装置50から第2の報知モードを選択するキー入力があった場合、報知制御部30は、販売不可状態が発生しているコラム11に対応した販売ランプ22aをすべて点滅した状態に維持し(ステップS307)、この状態のまま情報報知処理を実施する(ステップS400)。但し、「(13)押ボタンクロス配線未設定」による販売不可要因の場合には、コラム11に対して売切ランプ22bが設定されていないため、その他の販売不可要因との差を明確にするべくステップS306において売切ランプ22bの点滅状態を継続する。
情報報知処理において報知制御部30は、図12に示すように、変数CLの初期値を1に設定し(ステップS401)、その後、コラムNo.CLの販売ランプ22aを点灯させることにより、現在選択されているコラム11の報知を行う(ステップS402)。さらに、報知制御部30は、端末入力装置50の表示部51を通じて、コラムNo.CLに関して販売不可要因の報知を行う(ステップS403)。販売不可要因を報知する方法としては、図8−1〜図8−3に示したものと同様、端末入力装置50の表示部51に選択されたコラムNo.CLを表示した後、引き続き販売不可要因を現す表示コードを表示すれば良い。
ここで、第1の報知モードが選択された場合には販売不可状態が発生しているコラム11に対応した売切ランプ22bが報知制御部30によって点灯(もしくは点滅)した状態に維持されている一方、第2の報知モードが選択された場合には販売不可状態が発生しているコラム11に対応した販売ランプ22aが報知制御部30によって点滅した状態に維持されている。従って、ステップS402において選択されたコラム11に対応する販売ランプ22aを点灯した場合にも、点灯(点滅)している売切ランプ22b、あるいは点滅している販売ランプ22aにより、いずれのコラム11に販売不可状態が発生しているかを認識することができるようになり、上述した端末入力装置50の操作によるコラム11の選択やその販売不可状態の要因表示を効率よく行うことが可能になる。
上記のようにして販売不可要因の表示を行った報知制御部30は、内蔵タイマ(図示せず)によるカウントを開始し(ステップS404)、その後、操作入力待ちとなる(ステップS405、ステップS406、ステップS407、ステップS408)。
この操作入力待ちの状態において内蔵タイマ(図示せず)が予め設定した時間(例えば30秒)をカウントアップすると、ステップS407において手順がリターンされ、また、操作入力待ちの状態において終了操作を行うと、ステップS408において手順がリターンされることになる。この結果、図11に示すように、情報報知モードが解除された後に今回の処理が終了する。終了操作とは、例えば端末入力装置50に設けた終了キー52eをON操作する、あるいは外扉20に設けた返却レバー25を操作する、等々いずれであっても良い。
一方、図12に示した操作入力待ちの状態において端末入力装置50のUPキー52cをON操作すると、報知制御部30は、このUPキー52cのON操作により変数CLをインクリメントし(ステップS409)、その後、手順をステップS402にリターンする。但し、自動販売機に設けられたコラム11の数がn個であって変数CLをインクリメントした際にCL=n+1となった場合には、変数CL=0に置き換え(ステップS410、ステップS411)、その後に手順をステップS402にリターンする。報知制御部30は、CL=0の場合、販売不可要因を表示することはなく「End」のみの表示を行う。この結果、ステップS403において「End」が表示されることになり、UPキー52cのON操作によるコラム11の選択が端部まで達したことを知ることができる。この場合、ステップS402において販売ランプ22aが点灯することはない。尚、その後においてもUPキー52cをON操作すればステップS409において変数CL=1となり、コラムNo.1を選択することが可能となる。
また、操作入力待ちの状態において端末入力装置50のDOWNキー52dをON操作すると、報知制御部30は、このDOWNキー52dのON操作により変数CLをデクリメントし(ステップS412)、その後、手順をステップS402にリターンする。但し、変数CLをデクリメントした際にCL<0となった場合には、変数CL=nに置き換え(ステップS413、ステップS414)、その後に手順をステップS402にリターンする。
これらの結果、操作入力待ちの状態においてUPキー52cをON操作した場合には、昇順で順次コラム11を選択した払出系選択信号が報知制御部30に与えられることになる一方、DOWNキー52dをON操作した場合には、降順で順次コラム11を選択した払出系選択信号が報知制御部30に与えられることになり、ステップS402において払出選択信号に対応したコラム11の販売ランプ22aが点灯し、その後、ステップS403において当該コラム11の販売不可要因が表示されることになる。
こうして表示された販売不可要因が解消された場合、上記報知制御部30は、販売不可要因が解消されたことを報知するべく端末入力装置50の表示部51に表示を行い、および/または報知部33たるスピーカ(図示せず)から音声やブザー音を出力する処理を実行する。この結果、販売不可要因を解消する作業を行った者に対して当該作業が適切であり、販売不可状態が解消されたことを報知することができる。
このように、図11および図12に示した変形例においても、販売不可状態となった場合に、端末入力装置50の操作入力部52を適宜操作することによってコラム11を選択すれば、当該コラム11に発生している販売不可状態の要因に関わる情報が表示されることになるため、販売不可状態を容易に、かつ迅速に解消することが可能となり、販売機会を逸する等の問題を招来する虞れがなくなる。
しかも、表示される販売不可状態の要因は、操作入力部52によって選択したコラム11に関するもののみである。従って、コラム11の数や販売不可状態となる要因を詳細に分類した場合であっても、予め備えられた端末入力装置50を用いれば十分であり、従前のごとく多数の情報を一覧表示するためのモニター板が新たに必要となることもなく、自動販売機の大型化、あるいは商品収納スペースを犠牲にする等の問題を招来することもない。
さらに、第1の報知モードが選択された場合には販売不可状態が発生しているコラム11に対応した売切ランプ22bを点灯した状態に維持す一方、第2の報知モードが選択された場合には販売不可状態が発生しているコラム11に対応した販売ランプ22aを点滅した状態に維持するようにしているため、ステップS402において選択されたコラム11に対応する販売ランプ22aを点灯した場合にも、点灯している売切ランプ22b、あるいは点滅している販売ランプ22aにより、いずれのコラム11に販売不可状態が発生しているかを認識することができるようになり、上述した端末入力装置50の操作によるコラム11の選択やその販売不可状態の要因表示を効率よく行うことが可能になる。
尚、上述した実施の形態では、飲料を販売するための自動販売機を例示しているが、もちろんその他の商品を販売する自動販売機にも適用することが可能である。
また、上述した実施の形態では、端末入力装置の書込キーをON操作した場合に情報報知モードとなり、その後の商品払出系を選択する操作によって販売不可状態の要因を報知するようにしているが、例えば、販売不可状態の要因を利用者に報知させるようにしても良い。例えば、販売不可状態が発生している場合に、利用者が押ボタン22をON操作することにより、一体表示器26にその要因を表示するようにすることも可能である。
さらに、上述した販売不可要因の表示方法および表示のための操作方法は一例を示したものに過ぎず、その他の表示方法および操作方法によって販売不可要因を報知するようにしてももちろん良い。例えば、上述した例では、UPキー52cもしくはDOWNキー52dによってコラム11を昇順、もしくは降順で1つずつ選択するようにしているが、テンキー52a等によって直接販売不可状態の発生しているコラム11を選択するようにすることも可能である。この場合には、販売不可状態の発生していないコラム11を飛び越すことができるため、操作性の点でより好ましいものとなる。
また、端末入力装置50の表示部51としてより解像度の大きなものを適用できる場合には、図13−1に示すように、現在情報報知モードであるか否かの表示、コラムNo.、販売不可要因を同時に表示させるようにしても構わない。この場合、図13−2に示すように、カーソルキーによってそれぞれの表示項目を点滅させ、この状態からUP/DOWNキーや順送りキー、あるいはテンキー入力を行うことにより、図13−3に示すように、販売不可要因を要因を表示するコラムを変更したり、図13−4に示すように、コラムに発生した複数の販売不可要因を順次表示させるようにしても良い。