JP5949582B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
該現像装置を、該像担持体に非接触で該潜像を顕像化するように構成したことを特徴とする画像形成装置が開示されている。
前記非画像形成領域の他の部分と比較して低くする静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御すると共に、前記第1のトナー像が形成される前に、前記非画像形成領域の電位を低くした部分にトナーから分離した脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する制御手段と、を備えている。
まず、画像形成装置の主要構成について説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す概略側面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10には、例えば、電子写真感光体(以下「感光体」と称する)12が設けられている。感光体12は、円柱状とされ、モータ等の駆動部27にギア等の駆動力伝搬部材(不図示)を介して連結されており、当該駆動部27により、黒点で示す回転軸の周りに回転駆動される。図1に示す例では、矢印A方向に回転駆動される。
感光体12は、例えば、導電性基体と、この導電性基体上に形成された下引き層と、この下引き層の上に形成された感光層と、を含んで構成されている。この感光層は、電荷発生層と電荷輸送層との2層構造であってもよい。また、感光層は、最表面に保護層を設けた構成であってもよい。下引き層は、結着樹脂と、金属酸化物粒子と、電子受容性化合物と、を含んで構成されている。
帯電装置15は、感光体12の表面を帯電する。帯電装置15は、例えば、感光体12表面に接触又は非接触で設けられ、感光体12の表面を帯電する帯電部材14、及び帯電部材14に帯電電圧を印加する電源28を含んで構成されている。電源28は、帯電部材14に電気的に接続されている。
帯電電位の極性は特に限定されるものではないが、本実施の形態では、一例として、負電位となるように帯電させる(以下、この電位を「暗電位」という場合がある。)。
潜像形成装置16は、帯電された感光体12の表面に静電潜像を形成する。具体的には、例えば、潜像形成装置16は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、帯電部材14により帯電された感光体12の表面に、形成対象となる画像を示す画像情報に基づいて変調された光Lを照射して、感光体12上に画像情報により示される画像に応じた静電潜像を形成する。
当該露光によって、感光体12の表面上の露光された部分の電位(露光電位)は、上記暗電位より高電位とされる。
現像装置18は、例えば、潜像形成装置16による光Lの照射位置より感光体12の回転方向下流側に設けられている。現像装置18内には、現像剤を収容する収容部が設けられている。本実施の形態では、この収容部には、体積平均粒径80nm以上180nm以下の無機粒子(以下、「大型無機粒子」という。)と脂肪酸金属塩粒子とを含む2種類以上の外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤が収容されている。トナーは、例えば、
現像装置18内で帯電された状態で収容されている。トナーの帯電極性は特に限定されるものではないが、本実施の形態では一例として、負極性とされている。なお、現像剤については後述する。
転写装置31は、例えば、現像部材18Aの配設位置より感光体12の回転方向下流側に設けられている。転写装置31は、例えば、感光体12の表面に形成されたトナー像を記録媒体30A(例えば、記録紙)へ転写する転写部材20と、転写部材20に転写電圧を印加する電源30と、を含んで構成されている。転写部材20は、例えば、円柱状とされており、感光体12との間で記録媒体30Aを挟んで搬送する。転写部材20は、例えば、電源30に電気的に接続されている。
清掃装置22は、転写領域32Aより感光体12の回転方向下流側に設けられている。
清掃装置22は、トナー像を記録媒体30Aに転写した後に、感光体12に付着している付着物を除去する。清掃装置22は、感光体12上の残留トナーや紙粉等の付着物を除去する。本実施の形態では、清掃装置22は、感光体12に予め定めた線圧で接触する板状部材(以下、「清掃ブレード」という。)22Aを有している。清掃ブレード22Aは、
例えば、線圧10g/cm以上150g/cm以下で感光体12に接触する。
除電装置24は、例えば、清掃装置22より感光体12の回転方向下流側に設けられている。除電装置24は、トナー像を転写した後、感光体12の表面を露光して除電する。
具体的には、例えば、除電装置24は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、感光体12の全表面(具体的には例えば画像形成領域の全面)を露光して除電する。
定着装置26は、例えば、転写領域32Aより記録媒体30Aの搬送経路34の搬送方向下流側に設けられている。定着装置26は、記録媒体30A上に転写されたトナー像を定着する。具体的には、例えば、定着装置26は、画像形成装置10に設けられた制御部36に電気的に接続されており、制御部36により駆動制御されて、記録媒体30A上に転写されたトナー像を熱又は熱及び圧力によって記録媒体30Aに定着する。
ここで、画像形成装置10の画像形成動作について説明する。
まず、感光体12の表面が帯電装置15により帯電される。潜像形成装置16は、帯電された感光体12の表面を画像情報に基づいて露光する。これにより、感光体12上に画像情報に応じた静電潜像が形成される。現像装置18では、トナーを含む現像剤により、
感光体12の表面に形成された静電潜像が現像される。これにより、感光体12の表面に、トナー像が形成される。転写装置31では、感光体12の表面に形成されたトナー像が記録媒体30Aへ転写される。記録媒体30Aに転写されたトナー像は、定着装置26により定着される。一方、トナー像を転写した後の感光体12の表面が、清掃装置22により清掃され、除電装置24により除電される。
次に、画像形成装置の制御系について説明する。
図2は図1に示す画像形成装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。また、
図3は図2に示す画像形成部の制御系の構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10は、制御部36の外に、操作表示部40、画像処理部42、画像メモリ44、画像形成部46、記憶部48、及び通信部50を備えている。
潜像形成装置16、現像装置18(電源32を含む)、転写装置31(電源30を含む)、除電装置24、及び定着装置26を有している。駆動部27、帯電装置15、潜像形成装置16、現像装置18、転写装置31、除電装置24、及び定着装置26の各々は、制御部36と接続されている。制御部36は、これら各部との間で情報の授受を行って各部を制御する。
本実施の形態に係る現像剤は、大型無機粒子と脂肪酸金属塩粒子とを含む2種類以上の外部添加剤が外添されたトナーを含む現像剤である。なお、現像剤は、トナー単独の一成分現像剤であってもよいし、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤であってもよい。
疎水化処理剤の量としては、通常、例えば、無機粒子100質量部に対して、1質量部以上10質量部である。
脂肪酸としては、例えば、炭素数10以上25以下の脂肪酸が挙げられる。金属としては、例えばマグネシウム、カルシウム、アルミニウム、バリウム、亜鉛が挙げられ、特に、亜鉛が好適である。
ここで、画像形成装置10の画像形成過程において、上記のステアリン酸亜鉛(以下、
「ZnSt」と表記する。)粒子は、感光体12の表面上の分布に偏りが生ずる場合があるという問題がある。すなわち、同一又は類似の画像が連続して形成された場合、ZnSt粒子は主に非画像形成領域(感光体12の表面において画像が形成されない領域)において豊富に存在するようになる反面、画像形成領域(感光体12の表面において画像が形成される領域)ではZnSt粒子の量が不足するようになる。これは、ZnSt粒子が正帯電的性質を有していることに起因し、感光体12の表面上に均一にZnSt粒子を供給したとしても、相対的に高電位に維持される画像形成領域から相対的に低電位に維持される非画像形成領域にZnSt粒子が移動してしまうからと考えられる。
図4では、ゴーストの発生に関連する部分として、感光体12、帯電装置15、現像装置18、現像部材18A、清掃装置22、および清掃ブレード22Aを、図1から抜き出して図示している。図示した例では、現像剤60は、外添剤62が外添されたトナー64とキャリア66とを含む二成分現像剤である。図4に示すように、現像時には、現像部材18Aは、現像剤60に含まれるトナー64を現像装置18内から感光体12表面へと供給する。
感光体12上に付着した外添剤62は転写されずにそのまま次工程に移動する([2])。
上述した理由から、特に感光体12上の画像形成領域においては、外添剤が清掃ブレード22Aをすり抜ける([3])。
外添剤が付着されたままの状態で、帯電装置15により感光体12の表面が負電位に帯電する([4])。
本実施の形態に係るZnSt供給データ作成処理について説明する前に、本実施の形態の考え方について説明する。
(条件1)先の画像: Cin≧70%
(条件2)後の画像: 20%≦Cin≦50%
以下、条件1および条件2の組み合わせを、「ゴースト発生条件」と呼ぶことにする。
この面積階調率によるゴースト発生条件は、例えば不揮発性メモリ36D等に予め格納しておき、必要に応じ読み出すようにしてもよい。
上記Cinに関する条件は、後述する実施例において説明するテストパターンと同様のパターンを用いて、該テストパターンのCinをさまざまに変え、ゴーストを視認で評価して決定した条件である。
次のステップS502では、処理対象画像情報を用いて画像形成を行う際に感光体12に形成される画像(以下、「感光体形成画像」と称する。)を、感光体12の1回転分の外周面の長さを基準として分割する。その結果得られた分割数をLとする。つまり、処理対象画像情報全体の画像形成処理は、感光体12がL回転することにより実行される。また、感光体12の1回転単位の感光体形成画像を、感光体12の外周面の移動方向に分割数Nで分割する。
次のステップS508では、以上の処理により得られた各分割画像に基づいて、感光体12のk周目および(k+1)周目の画像形成によりゴーストが発生するか否かを予測する。なお、本実施の形態では、この際のゴーストの発生の有無を、感光体12の外周面において、k周目に形成される分割画像が上記条件1を満足し、かつ当該条件1を満足する分割画像が形成される領域と同一の領域に(k+1)周目に形成される分割画像が上記条件2を満足する領域(以下、「ゴースト発生領域」と称する。)が存在するか否かを判定することにより行う。
ステップS510では、ZnSt粒子を供給させる画像情報(以下、「ZnSt供給画像」と称する。)を作成して処理対象画像情報における、感光体12のk周目に形成される画像に対応する画像情報の直前に合成する。ここで、本実施の形態では、上記ZnSt粒子を供給させる画像情報の作成を、感光体12のk周目の直前の領域で、かつゴースト発生領域に対応する領域に、予め定められた量のZnSt粒子が供給されるZnSt供給画像の情報を作成することにより行う。
本ZnSt供給データ作成処理に引き続き実行される処理対象画像情報による画像形成において、ZnSt供給画像の画像情報が合成された画像情報に基づき画像形成を実行することにより、感光体12上の適切な位置に適切な量だけZnSt粒子が供給される。
図6(c)は、25分割された、感光体12の1回転分の画像情報G(k)の各セル(分割画像)を表した図であり、各セルには同図に示した規則により、Dijのごとく記号が付されている。
なお、画像情報G(k)の分割数は5×5に限定されるものではなく、ZnSt供給画像の位置の精度や計算時間等を考慮して、最適な分割数を選択してよい。
図7(b)では、k=2の場合において、同様に画像情報G(2)と画像情報G(3)とを比較した結果、セルD54同士でゴースト発生条件が満たされるので、直前の非画像形成領域Rng2のブロックB4に相当する位置に、ZnSt供給画像ZB1を形成するデータを単位処理の画像情報に付加して合成することを示している。
図7(d)では、k=4の場合において、画像情報G(4)と画像情報G(5)とを比較した結果、セルD33同士でゴースト発生条件が満たされるので、直前の非画像形成領域Rng3のブロックB3に相当する位置に、ZnSt供給画像ZB2を形成するデータを単位処理の画像情報に付加して合成することを示している。
新たな画像情報として、例えば、画像メモリ44に格納しておくことにより、適切な位置にZnSt供給画像ZBを形成しながら1つの単位処理の画像形成がなされる。
次に、図8を参照し、本実施の形態において、感光体12上の目標領域に、ZnSt供給画像ZBを形成する方法について説明する。
それ以外の領域を露光部とする。図8では、目標領域が非画像形成領域Rng2およびブロックB4で指定され、非画像形成領域Rng2におけるブロックB1、B2、B3、及びB5が露光部Eとされ、ブロックB4が非露光部NEとされることにより、ZnSt供給画像ZB1(図7参照)が形成されている。本実施の形態では、一例として、非露光部NEの電位は露光部Eの電位より低電位とされる。なお、非露光部NEは領域として存在するわけではないが、露光部Eとされる可能性のある領域として、このように表記することとする。
まず、ステップSS800でZnSt供給画像ZB1の到来待ちにあり、到来したことを検知すると、次のステップS802で、ZnSt供給画像ZB1は通常の露光電位で現像され、ZnSt供給画像ZB1にトナーが供給される。次のステップS804では、ZnSt供給画像ZB1が終了するまでトナーが供給され、終了したこと検知すると本供給処理を終了する。
まず、ステップS806でZnSt供給画像ZB1の到来待ちにあり、到来したことを検知すると、次のステップS808で、現像電位を予め定められた電位に設定する。本実施の形態においては、該予め定められた電位は、露光電位に近い値まで上昇させた電位である。
次にステップS810でZnSt供給画像ZB1が終了したことを検知すると、次のステップS812で現像電位を元の電位(通常の現像電位)に戻して本供給処理を終了する。
(現像剤1の作製)
−トナー粒子の作製−
−ポリエステル樹脂粒子分散液の調製−
・エチレングリコール〔和光純薬工業(株)製〕 37部
・ネオペンチルグリコール〔和光純薬工業(株)製〕 65部
・1,9 ノナンジオール〔和光純薬工業(株)製〕 32部
・テレフタル酸〔和光純薬工業(株)製〕 96部
上記モノマーをフラスコに仕込み、1時間をかけて温度200℃まで上げ、反応系内が攪拌されていることを確認したのち、ジブチル錫オキサイドを1.2部投入した。更に、
生成する水を留去しながら同温度から6時間をかけて240℃まで温度を上げ、240℃で更に4時間脱水縮合反応を継続し、酸価が9.4mgKOH/g、重量平均分子量13,000、ガラス転移温度62℃であるポリエステル樹脂Aを得た。
・シアン顔料〔C.I.PigmentBlue15:3、大日精化工業(株)製〕 10部
・アニオン性界面活性剤〔ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製〕 2部
・イオン交換水 80部
上記の成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー〔HJP30006、(株)スギノマシン製〕により1時間分散し、体積平均粒径180nm、固形分20%の着色剤粒子分散液を得た。
・カルナバワックス〔RC−160、溶融温度84℃、東亜化成(株)製〕 50部
・アニオン性界面活性剤〔ネオゲンSC、第一工業製薬製〕 2部
・イオン交換水 200部
上記成分を120℃に加熱して、IKA社製、ウルトラタラックスT50で混合・分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が200nm、固形分20%の離型剤粒子分散液を得た。
・ポリエステル樹脂粒子分散液 200部
・着色剤粒子分散液 25部
・離型剤粒子分散液: 30部
・ポリ塩化アルミニウム 0.4部
・イオン交換水 100部
上記の成分をステンレス製フラスコに投入し、IKA社製のウルトラタラックスを用い混合、分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で30分保持した後、ここに上記と同じポリエステル樹脂粒子分散液を70部追加した。
これを更に30℃のイオン交換水3Lを用いて再分散し、15分間300rpmで攪拌・洗浄した。この洗浄操作を更に6回繰り返し、濾液のpHが7.54、電気伝導度6.5μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo.5A ろ紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続してトナー粒子を得た。
トナー粒子1の体積平均粒径D50vをコールターカウンターで測定したところ5.8μmであり、SF1は130であった。
攪拌機、滴下ノズル、温度計を具備した3.0Lのガラス製密閉反応容器に、メタノール980部、10%アンモニア水(NH4OH)180部を添加して混合して、アルカリ触媒溶液を得た。この時のアルカリ触媒溶液における触媒量:NH3量(NH3/(NH3+メタノール+水))は、0.74mol/Lであった。
このアルカリ触媒溶液を25℃に調整した後、攪拌しながら、テトラメトキシシラン(TMOS)385部を11部/mimの速度で、6.1%アンモニア水(NH4OH)308部を8.8部/minの速度で同時に滴下し(TMOSの1分間当たりに供給される総供給量の1mol当たりに対してNH3量が0.44molになるように流量で同時に滴下)、ゾルゲルシリカ粒子の懸濁液(ゾルゲルシリカ粒子分散液)を得た。但し、TMOSの供給量は、アルカリ触媒溶液におけるアルコールのモル数に対して、0.0024mol/(mol・min)とした。なお、TMOS及びアンモニア水の滴下時間は、35分である。
得られたゾルゲルシリカ粒子は、体積平均平均粒径(D50v)140nm、平均円形度0.94の球形状のゾルゲルシリカ粒子であった。
疎水化処理時間として30分間保持した。30分間保持した後、密閉反応容器背圧弁より圧力を大気圧まで開放し室温まで冷却させた。その後、撹拌機を停止し密閉反応容器より疎水化処理された疎水性ゾルゲルシリカ粒子の粉体を取り出した。
トナー粒子1: 100部に、外添剤としてシリカ粒子1(体積平均粒径D50v=150nm): 2部、及びステアリン酸亜鉛粒子(体積平均粒径D50v=1μm): 0.1部を添加し、ヘンシェルミキサーにて2000rpmで3分間混合し、トナー1を得た。
得られたトナー1とキャリアとを、トナー:キャリア=5:95(質量比)の割合でVブレンダーに入れ、20分間撹拌し、各現像剤を得た。
・フェライト粒子(体積平均粒子径:50μm) 100部
・トルエン 14部
・スチレン−メチルメタクリレート共重合体 2部
(成分比:90/10、Mw=80000)
・カーボンブラック(R330:キャボット社製) 0.2部
まず、フェライト粒子を除く上記成分を10分間スターラーで撹拌させて、分散した被覆液を調製し、次に、この被覆液とフェライト粒子とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、更に加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを得た。
シリカ粒子1の作製において、TMOS及びアンモニア水の滴下時間を3分に変更してシリカ粒子2(体積平均粒径D50v=82nm)を作製した。そして、シリカ粒子1に代えてシリカ粒子2を用いた以外は現像剤1と同様にして現像剤2を作製した。
シリカ粒子1の作製において、TMOS及びアンモニア水の滴下時間を150分に変更してシリカ粒子3(体積平均粒径D50v=180nm)を作製した。そして、シリカ粒子1に代えてシリカ粒子3を用いた以外は現像剤1と同様にして現像剤3を作製した。
シリカ粒子1の作製において、TMOS及びアンモニア水の滴下時間を2分に変更してシリカ粒子4(体積平均粒径D50v=71nm)を作製した。そして、シリカ粒子1に代えてシリカ粒子4を用いた以外は現像剤1と同様にして現像剤4を作製した。
画像形成装置として富士ゼロックス社製「700 Digital Color Press」を用いた。そして、現像剤としては表1に従った現像剤を用いた。この画像形成装置は、図1に示す画像形成装置と同じ構成を備え、更に、現像装置18と転写装置31との間に、トナー像の濃度を検出する濃度検出器を備えるように改造されている。更に、制御部36がZnSt供給データ作成処理の処理プログラムを実行するように改造されている。
ただし、実施例4では、ZnSt供給画像に基づき、現像電位を制御して、ZnSt粒子のみを供給した。
また、比較例2では、ZnSt粒子の供給は行わなかった。
また、比較例5では、ZnSt粒子の供給は行わず、固形状ZnStを画像形成前の初期にブラシ塗布により、塗布量0.1gで感光体の表面全体に供給した。
図9において、テストパターンは2回転で1組となっており、1回転目のTP1ないしTP4は、Cinが100%のパッチ部である。また、2回転目のHTは、Cinが30%のハーフトーン部であり、TG1ないしTG4は、1回転目において形成されたパッチ部TP1ないしTP4が転写された後の領域を示している。更に、HTRは、HTのうち、2回転目にTG1ないしTG4のいずれとも重ならない部分を示している。すなわち、
HTRは、ゴーストが発生しやすい条件を満たしていない部分である。
濃度の測定は、上記の濃度検出器により行う。濃度は明度L*で測定し、ゴーストの発生状態は、上記[3]の領域と[2]の領域との明度差ΔL*で評価する。評価基準は以下のとおりである。
○:ΔL*≦1.0
△:1.0<ΔL*≦3.0
×:ΔL*>3.0
フィルミングの評価は目視で行った。評価基準は以下のとおりである。
○:目視で問題なし
×:目視で感光体に白筋を確認
ZnSt供給画像は、次の2条件で形成した。
(1)閾値越え:TG部すなわち[3]の領域とHTR部すなわち[2]の領域とのΔL*が1.0を越えたときにZnSt供給画像を形成する。
(2)10枚ごと、又は100枚ごと:ゴーストの評価とは無関係に10枚ごと、又は100枚ごとに、感光体の幅分一様にZnSt供給画像を形成する。
ZnSt供給画像は、図8と同様にして形成し、露光部にトナーを供給した。
ZnSt粒子を外添したトナーの供給だけでなく、ZnSt粒子そのものを供給してもゴーストの発生が抑制されていることがわかる(実施例4)。
また、ZnSt粒子を全く供給しないと、100枚目でゴーストが発生することがわかる(比較例2)。
また、ゴーストの発生を予測して供給するのではなく、記録紙10枚ごとに定期的にZnSt粒子を一様に供給した場合には、ZnSt粒子が供給過剰となりフィルミングが発生することがわかる(比較例3)。一方、100枚ごとに定期的にZnSt粒子を一様に供給した場合には、ZnSt粒子が十分に供給されないので、ゴーストが発生しやすいことがわかる(比較例4)。
更に、画像形成前に初期塗布しておいた場合には、100枚目まではゴーストの発生は抑制されるものの、5000枚目にはゴーストが発生することがわかる(比較例5)。
12 感光体
14 帯電部材
15 帯電装置
16 潜像形成装置
18 現像装置
18A 現像部材
20 転写部材
22 清掃装置
22A 清掃ブレード
24 除電装置
26 定着装置
27 駆動部
28 電源
30 電源
30A 記録媒体
31 転写装置
32 電源
32A 転写領域
34 搬送経路
36 制御部
36A CPU
36B ROM
36C RAM
36D 不揮発性メモリ
36E I/O
36F バス
40 操作表示部
42 画像処理部
44 画像メモリ
46 画像形成部
48 記憶部
50 通信部
52 外部装置
60 現像剤
62 外添剤
64 トナー
66 キャリア
B1〜B5 ブロック
G(1)〜G(5) 画像情報
PG ページ画像
Pg 画像部
Png 非画像部
Rg 画像形成領域
Rng 非画像形成領域
ZB1、ZB2 ZnSt供給画像
Claims (6)
- 帯電されかつ回転する像保持体の表面を露光して静電潜像を形成する潜像形成手段と、 脂肪酸金属塩粒子と体積平均粒径が80nm以上180nm以下の無機粒子とが外添されたトナーを含む現像剤により前記静電潜像を現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像が転写された後に前記像保持体に接触して像保持体を清掃する清掃手段と、
画像情報に基づいて、第1のトナー像の面積階調率が70%以上の第1の部分が形成される前記像保持体の表面の領域に次の画像形成周期で第2のトナー像の面積階調率が20%以上50%以下の第2の部分が形成されることが予測される場合に、前記像保持体上の前記第1の部分の回転方向上流側の直前の非画像形成領域の前記第1の部分に対応する部分の電位を、前記非画像形成領域の他の部分と比較して低くする静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御すると共に、前記第1のトナー像が形成される前に、前記非画像形成領域の電位を低くした部分にトナーから分離した脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する制御手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記制御手段は、複数に分割された前記像保持体の表面の領域の各々について、前記第1の部分が形成される領域に前記第2の部分が形成されるかを予測する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記複数に分割された前記像保持体の表面の領域は、前記回転方向と前記回転方向と交差する方向とに格子状に並んだ複数の領域である請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記像保持体上の前記非画像形成領域の他の部分に前記静電潜像を現像してトナー像を形成し、電位を低くした部分にトナーから分離した脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記非画像形成領域の電位を低くした部分にトナーから分離させた脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 帯電されかつ回転する像保持体の表面を露光して静電潜像を形成する潜像形成手段と、 脂肪酸金属塩粒子と体積平均粒径が80nm以上180nm以下の無機粒子とが外添されたトナーを含む現像剤により前記静電潜像を現像して前記像保持体上にトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像が転写された後に前記像保持体に接触して像保持体を清掃する清掃手段と、
を備えた画像形成装置を制御するためのプログラムであって、
コンピュータを、
画像情報に基づいて、第1のトナー像の面積階調率が70%以上の第1の部分が形成される前記像保持体の表面の領域に次の画像形成周期で第2のトナー像の面積階調率が20%以上50%以下の第2の部分が形成されることが予測される場合には、前記像保持体上の前記第1の部分の回転方向上流側の直前の非画像形成領域の前記第1の部分に対応する部分の電位を、前記非画像形成領域の他の部分と比較して低くする静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御すると共に、前記第1のトナー像が形成される前に、前記非画像形成領域の電位を低くした部分にトナーから分離した脂肪酸金属塩粒子が供給されるように前記現像手段を制御する制御手段と、
として機能させるプログラム。
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