JP2009210896A - 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents
静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009210896A JP2009210896A JP2008054969A JP2008054969A JP2009210896A JP 2009210896 A JP2009210896 A JP 2009210896A JP 2008054969 A JP2008054969 A JP 2008054969A JP 2008054969 A JP2008054969 A JP 2008054969A JP 2009210896 A JP2009210896 A JP 2009210896A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrier
- developer
- developing
- image
- electrostatic latent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用キャリア、該静電荷像現像用キャリアを含む静電荷像現像用現像剤、該静電荷像現像用現像剤を用いた、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、並びに画像形成装置を提供すること。
【解決手段】芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用キャリア。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80ΜMを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること
【選択図】なし
【解決手段】芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用キャリア。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80ΜMを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること
【選択図】なし
Description
本発明は、静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
現在、電子写真法による印刷物は、トナーの小径化による高画質やプリンターの高速化、高度な画像処理能力などにより、その用途が多種多様になりつつある。また、FAXやプリンター、複写機などを1台に備える複合化が進み、1台に要求される印刷物はより多種多様となる。例えば、定型報告書などの文字を主体とする印刷では、印刷速度が高速で、紙1枚あたりの印刷濃度は低くなる。それに対し、写真画像や、プレゼンテーション用印刷などでは、カラーが主体であり、紙1枚あたりの印刷濃度は高くなる。更に、OHPやハガキなどの厚紙に印刷する場合、定着性や高画質を再現するために低速で印刷する場合がある。このような、印刷速度が低速から高速まで、印刷濃度が低濃度から高濃度まで、これらの組み合わせにおいても良好な画像を提供する必要がある。
しかしながら、印刷速度を高速にした場合、キャリア飛散が生じやすく画像の白抜けなどの印刷不良が生じやすい。一方で、印刷速度が低速の場合、現像剤の摩擦帯電が起こり難く、トナーの帯電不良による画像かぶりなどが生じやすい。これは、高濃度印刷においてより顕著になる。また、低濃度印刷では、過剰な帯電量をもつトナーが多くなることで、濃度が出にくくなるなどの問題が生じやすい。特に、これら印刷速度、印刷濃度を急に変えたときなどに画像不良が顕著に表れやすい。
しかしながら、印刷速度を高速にした場合、キャリア飛散が生じやすく画像の白抜けなどの印刷不良が生じやすい。一方で、印刷速度が低速の場合、現像剤の摩擦帯電が起こり難く、トナーの帯電不良による画像かぶりなどが生じやすい。これは、高濃度印刷においてより顕著になる。また、低濃度印刷では、過剰な帯電量をもつトナーが多くなることで、濃度が出にくくなるなどの問題が生じやすい。特に、これら印刷速度、印刷濃度を急に変えたときなどに画像不良が顕著に表れやすい。
高速印刷でのキャリア飛散を抑える方法としては、キャリアの粒径と飽和磁化を規定する方法(例えば、特許文献1参照。)、キャリアの粒径と抵抗の関係を規定する方法(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。しかしながら、これらの特許文献には、キャリア飛散が起こりやすい微粉領域については言及されておらず、特に、低速印刷から高速印刷への切り替え時などでのキャリア飛散や、速度と濃度の組み合わせの中での画像不良が生じることがある。
また、キャリアの微粉量や粒度分布を規定する提案としては、キャリアの粗粉と微粉量の規定する方法(例えば、特許文献3参照。)、粒度分布を規定する方法(例えば、特許文献4参照。)が提案されている。これらの方法では、キャリアの微粉量が少なく粒度がシャープになることで、キャリア飛散の抑制やトナーの帯電をムラなく行うことができるといった効果が得られる。しかしながら、印刷速度の急激な変化や画像濃度の組み合わせにおいては十分に満足をする画像を得ることは難しいといった問題があった。
また、キャリアの微粉量や粒度分布を規定する提案としては、キャリアの粗粉と微粉量の規定する方法(例えば、特許文献3参照。)、粒度分布を規定する方法(例えば、特許文献4参照。)が提案されている。これらの方法では、キャリアの微粉量が少なく粒度がシャープになることで、キャリア飛散の抑制やトナーの帯電をムラなく行うことができるといった効果が得られる。しかしながら、印刷速度の急激な変化や画像濃度の組み合わせにおいては十分に満足をする画像を得ることは難しいといった問題があった。
更に、キャリア1個中に複数のコアを含む異形のキャリア(例えば、特許文献5参照。)が提案されている。このようなキャリアは、トナーとの接触面積が広がることで良好な帯電性能が得られることが知られている。
しかしながら、この異形のキャリアの場合、高速で長期に印刷を行った時のストレスなどにより、一部のキャリアが割れ、コアが脱離した場合、キャリア飛散が起こりやすくなる。更に、感光体(静電潜像保持体)にクリーニングブレードを備える、或いは、感光体と印刷用紙との間に中間転写ベルト及びクリーニング装置を備えるような印刷機の場合、現像器内、クリーニング装置付近、転写圧などによりキャリアが割れ、感光体や転写体、クリーニングブレードなどを傷つけ、画像不良となることがある。特に、キャリアが割れ、コアがばらけるときに、コアの粒径が小さい時や、キャリアに硬化性樹脂が使われる場合には特に鋭利に割れて、コアの抜けた後の鋭利な樹脂形状が生じ易く、感光体や転写体、クリーニングブレードなどをより傷つけ、画像不良となることがある。
特開平5−107815号公報
特開平7−181741号公報
特開平10−319644号公報
特開2005−195960号公報
特開2003−98758号公報
しかしながら、この異形のキャリアの場合、高速で長期に印刷を行った時のストレスなどにより、一部のキャリアが割れ、コアが脱離した場合、キャリア飛散が起こりやすくなる。更に、感光体(静電潜像保持体)にクリーニングブレードを備える、或いは、感光体と印刷用紙との間に中間転写ベルト及びクリーニング装置を備えるような印刷機の場合、現像器内、クリーニング装置付近、転写圧などによりキャリアが割れ、感光体や転写体、クリーニングブレードなどを傷つけ、画像不良となることがある。特に、キャリアが割れ、コアがばらけるときに、コアの粒径が小さい時や、キャリアに硬化性樹脂が使われる場合には特に鋭利に割れて、コアの抜けた後の鋭利な樹脂形状が生じ易く、感光体や転写体、クリーニングブレードなどをより傷つけ、画像不良となることがある。
本発明は、前記従来技術における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、本発明は、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用キャリア、該静電荷像現像用キャリアを含む静電荷像現像用現像剤、該静電荷像現像用現像剤を用いた、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、並びに画像形成装置を提供することにある。
即ち、本発明は、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用キャリア、該静電荷像現像用キャリアを含む静電荷像現像用現像剤、該静電荷像現像用現像剤を用いた、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、並びに画像形成装置を提供することにある。
上記課題は、以下の本発明により達成される。
すなわち請求項1に係る発明は、芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用キャリアである。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80μmを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること
すなわち請求項1に係る発明は、芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用キャリアである。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80μmを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること
請求項2に係る発明は、円形度が0.930以上0.945以下であり、且つ、粒度範囲が56μm以上76μm以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用キャリアである。
請求項3に係る発明は、トナーと、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用キャリアと、を含むことを特徴とする静電荷像現像用現像剤である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤を用いることを特徴とするトリクル現像方式の現像装置である。
請求項5に係る発明は、画像形成装置に脱着可能であり、少なくとも、静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段に供給するための現像剤を収納する収納部を備え、該現像剤が請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする静電荷像現像用カートリッジである。
請求項6に係る発明は、画像形成装置に脱着可能であり、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像形成手段に供給するための現像剤を収納する収納部と、を備え、該現像剤が請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
請求項7に係る発明は、少なくとも、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、該帯電された静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に該トナー像を定着する定着手段と、を備え、前記現像剤が、請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明の請求項1に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用キャリアを提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、更に高品質の画像が得られる静電荷像現像用キャリアを提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用現像剤を提供することができる。
請求項4に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られるトリクル現像方式の現像装置を提供することができる。
請求項4に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用カートリッジを提供することができる。
請求項5に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られるプロセスカートリッジを提供することができる。
請求項6に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる画像形成装置を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、更に高品質の画像が得られる静電荷像現像用キャリアを提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用現像剤を提供することができる。
請求項4に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られるトリクル現像方式の現像装置を提供することができる。
請求項4に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる静電荷像現像用カートリッジを提供することができる。
請求項5に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られるプロセスカートリッジを提供することができる。
請求項6に係る発明によれば、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像が得られる画像形成装置を提供することができる。
<静電荷像現像用キャリア>
本発明の静電荷像現像用キャリア(以下、単に「キャリア」という場合がある。)は、 芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80μmを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること
本発明の静電荷像現像用キャリア(以下、単に「キャリア」という場合がある。)は、 芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80μmを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること
印刷速度及び印刷濃度に関わらず、高品質の画像を得るためには、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散が抑制されたキャリアを用いることが重要である。
これらの点について、本発明者等が鋭意検討した結果、キャリアのコア(芯材)の平均粒径及び粒度範囲、更には、全キャリア粒子中の異形キャリアの存在割合を制御することが重要であることが見出された。
以下、本発明のキャリアにおける条件1及び条件2について詳細に説明する。
これらの点について、本発明者等が鋭意検討した結果、キャリアのコア(芯材)の平均粒径及び粒度範囲、更には、全キャリア粒子中の異形キャリアの存在割合を制御することが重要であることが見出された。
以下、本発明のキャリアにおける条件1及び条件2について詳細に説明する。
条件1は、キャリア中の芯材の平均粒径及び粒度範囲を限定したものである。
本発明においては、芯材の個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であることを要する。D50が28μm未満であると、キャリアとした時に凝集体が異形となり難く、帯電付与能力が落ち、低速、高濃度印刷の際に画像不良となることがある。また、D50が38μmよりも大きい場合には、比表面積が小さいため、トナーとの摩擦帯電に劣ることがある。
D50としては、30μm以上35μm以下であることが好ましい。
本発明においては、芯材の個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であることを要する。D50が28μm未満であると、キャリアとした時に凝集体が異形となり難く、帯電付与能力が落ち、低速、高濃度印刷の際に画像不良となることがある。また、D50が38μmよりも大きい場合には、比表面積が小さいため、トナーとの摩擦帯電に劣ることがある。
D50としては、30μm以上35μm以下であることが好ましい。
また、条件1においては、芯材の、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80μmを超えるものの存在割合が0個数%であることを要する。即ち、芯材の粒度範囲は、20μm以上80μm以下となる。
芯材の粒度で20μm未満のものが存在すると、キャリア飛散が生じやすくなる。また、芯材の粒度で80μmを越えるものが存在すると、異形ではない大きなキャリアができ、印刷速度に対する帯電変化が大きくなりやすい。
芯材の粒度で20μm未満のものが存在すると、キャリア飛散が生じやすくなる。また、芯材の粒度で80μmを越えるものが存在すると、異形ではない大きなキャリアができ、印刷速度に対する帯電変化が大きくなりやすい。
本発明において、芯材とキャリアの粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LS Particle Size Analyzer:LS13 320、BECKMAN COULTER社製)を用いて測定された値をいう。得られた粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小粒径側から個数累積分布を引いて、累積50%となる粒径を個数平均50%粒径(D50)とする。また、得られた粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小粒径側から体積累積分布を引いて、累積50%となる粒径を体積平均粒径(D50v)とする。
更に、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置により、粒径20μm未満の芯材、及び、粒径80μmを超える芯材の存在割合についても、測定することができる。
更に、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置により、粒径20μm未満の芯材、及び、粒径80μmを超える芯材の存在割合についても、測定することができる。
条件2においては、キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であることを要し、より好ましい範囲としては、6個数%以上8個数%以下である。
即ち、条件2では、全キャリア粒子中の異形キャリアの存在割合を規定している。
この範囲を外れると、異形キャリアのバランスが崩れ、印刷速度に対する帯電変化が大きくなりやすい。
即ち、条件2では、全キャリア粒子中の異形キャリアの存在割合を規定している。
この範囲を外れると、異形キャリアのバランスが崩れ、印刷速度に対する帯電変化が大きくなりやすい。
上記キャリアの円形度は、以下の方法で測定した値である。
円形度は、0.03gのキャリアをエチレングリコール25質量%水溶液に分散させ、これを、測定装置として、FPIA3000(シスメックス社製)を用い、HPF測定モードにて測定し、10μm未満及び100μmを超える粒径の粒子をカットした上で、解析して求める。
円形度は、0.03gのキャリアをエチレングリコール25質量%水溶液に分散させ、これを、測定装置として、FPIA3000(シスメックス社製)を用い、HPF測定モードにて測定し、10μm未満及び100μmを超える粒径の粒子をカットした上で、解析して求める。
上述のように、条件1及び条件2を満たすキャリアは以下のような作用を有する。
即ち、芯材において、20μm未満のものが0個数%であると、高速印刷条件であってもキャリア飛散が生じ難い。また、芯材の80μmを超えるものが0個数%であると、キャリアにした際、そのキャリアの粒度分布がシャープとなり、トナーの帯電分布を狭くすることができる。これにより、印刷濃度の変化に対するトナー帯電の変化を小さくすることができ、画像が良好に安定する。これにより、高速印刷で良好な画像を得ることができる。
一方、低印刷速度、高濃度印刷においては、現像剤の攪拌速度が遅く、トナーの入れ替わりが早いためにトナーが帯電しにくくなる。この問題に十分に対応するために、上記条件2に規定するような異形キャリアが存在させる必要がある。この異形キャリアは、1個のキャリア中の複数個の芯材が適度に凝集してなるものであり、テトラポット状の形状を有する。この形状により、トナーとの接触面積が増えると同時に流動時に僅かな抵抗を示し、トナーとの摩擦帯電を促進することができる。特に、低速印刷では、現像剤の攪拌速度が遅いために前記異形キャリア凹部との接触が多くなり、トナーは良好な帯電を得ることができる。また、高速印刷では、攪拌速度が速いため、トナーが異形キャリアの凹部に接触せずに凸部との接触が多くなることで、過剰な帯電アップを起こさずに、帯電に対する印刷速度依存を抑えながら良好な帯電を得ることができる。これらの結果、印刷速度と印刷濃度の組み合わせにおいても、優れた画像を得ることができる。本発明においては、芯材の個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であることを規定している。このような平均粒径の芯材を用いることにより、トナーに対してより有効に帯電を行うことが可能なサイズの異形キャリアを得ることができ、この点からも、帯電性能の向上を図ることができる。
更には、高速印刷でのストレスにより、凝集した芯材を含むキャリアが割れ、凝集がほぐれても、芯材の微粉部分は少ないため、そのほぐれた粒子によるキャリア飛散は生じにくい。また、芯材の粒度が揃っていることから、芯材微粉が感光体や転写部材などに移行しにくく、部材のキズなどによる画像不良が生じ難いといった効果も有する。
即ち、芯材において、20μm未満のものが0個数%であると、高速印刷条件であってもキャリア飛散が生じ難い。また、芯材の80μmを超えるものが0個数%であると、キャリアにした際、そのキャリアの粒度分布がシャープとなり、トナーの帯電分布を狭くすることができる。これにより、印刷濃度の変化に対するトナー帯電の変化を小さくすることができ、画像が良好に安定する。これにより、高速印刷で良好な画像を得ることができる。
一方、低印刷速度、高濃度印刷においては、現像剤の攪拌速度が遅く、トナーの入れ替わりが早いためにトナーが帯電しにくくなる。この問題に十分に対応するために、上記条件2に規定するような異形キャリアが存在させる必要がある。この異形キャリアは、1個のキャリア中の複数個の芯材が適度に凝集してなるものであり、テトラポット状の形状を有する。この形状により、トナーとの接触面積が増えると同時に流動時に僅かな抵抗を示し、トナーとの摩擦帯電を促進することができる。特に、低速印刷では、現像剤の攪拌速度が遅いために前記異形キャリア凹部との接触が多くなり、トナーは良好な帯電を得ることができる。また、高速印刷では、攪拌速度が速いため、トナーが異形キャリアの凹部に接触せずに凸部との接触が多くなることで、過剰な帯電アップを起こさずに、帯電に対する印刷速度依存を抑えながら良好な帯電を得ることができる。これらの結果、印刷速度と印刷濃度の組み合わせにおいても、優れた画像を得ることができる。本発明においては、芯材の個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であることを規定している。このような平均粒径の芯材を用いることにより、トナーに対してより有効に帯電を行うことが可能なサイズの異形キャリアを得ることができ、この点からも、帯電性能の向上を図ることができる。
更には、高速印刷でのストレスにより、凝集した芯材を含むキャリアが割れ、凝集がほぐれても、芯材の微粉部分は少ないため、そのほぐれた粒子によるキャリア飛散は生じにくい。また、芯材の粒度が揃っていることから、芯材微粉が感光体や転写部材などに移行しにくく、部材のキズなどによる画像不良が生じ難いといった効果も有する。
また、本発明におけるキャリアは、円形度が0.930以上0.945以下であり、且つ、粒度範囲が56μm以上76μm以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であることが好ましい。
異形キャリアの粒度範囲が上記範囲であると、テトラポット状の異形キャリアとトナーとの間の接触が効率よく行われ、その結果、帯電性能が更に良好になり、好ましい。
異形キャリアの粒度範囲が上記範囲であると、テトラポット状の異形キャリアとトナーとの間の接触が効率よく行われ、その結果、帯電性能が更に良好になり、好ましい。
更に、本発明におけるキャリアの粒度範囲は、30μm以上45μm以下が好ましく、33μm以上40μm以下がより好ましい。
粒度範囲が、この範囲であると、帯電性能とキャリア飛散によるディレッション抑制のバランスが良好となる。
粒度範囲が、この範囲であると、帯電性能とキャリア飛散によるディレッション抑制のバランスが良好となる。
以下、本発明の静電荷像現像用キャリアを構成する芯材及び樹脂被覆層について説明する。
(芯材)
本発明における芯材は、従来公知のいずれのものも使用することができ、例えば、フェライトやマグネタイト、鉄粉などが挙げられる。中でも、比重が小さめく、トナーを劣化させ難い点から、フェライト、マグネタイトを用いることが好ましい。
フェライトの中でも、一般的に下記式(1)で表されるものが好ましい。
(MO)X(Fe2O3)Y ・・・ 式(1)
(式(1)中、Mは、Cu、Zn、Fe、Mg、Mn、Ca、Li、Ti、Ni、Sn、Sr、Al、Ba、Co、Mo等から選ばれる少なくとも1種を含有する。また、X、Yは、質量mol比を示し、かつ、X+Y=100を満たす)。
本発明における芯材は、従来公知のいずれのものも使用することができ、例えば、フェライトやマグネタイト、鉄粉などが挙げられる。中でも、比重が小さめく、トナーを劣化させ難い点から、フェライト、マグネタイトを用いることが好ましい。
フェライトの中でも、一般的に下記式(1)で表されるものが好ましい。
(MO)X(Fe2O3)Y ・・・ 式(1)
(式(1)中、Mは、Cu、Zn、Fe、Mg、Mn、Ca、Li、Ti、Ni、Sn、Sr、Al、Ba、Co、Mo等から選ばれる少なくとも1種を含有する。また、X、Yは、質量mol比を示し、かつ、X+Y=100を満たす)。
上記式(1)におけるMとしては、Li、Mg、Ca、Mn、Sr、及びSnからなる群より選択される1種若しくは数種の組み合わせであって、且つ、それら以外の成分の含有量が1質量%以下であることが好ましい。
例えば、Cu、Zn、及びNi元素は添加することにより低抵抗になり易く、電荷リークが起こり易い。また、樹脂被覆し難い傾向にあり、また環境依存性も悪くなる傾向にある。更に、重金属であり、重いためかキャリアに与えられるストレスが強くなり、ライフ性に対し悪影響を与えることがある。また、安全性の観点からも好適ではない。これらの点から、Cu、Zn、及びNi元素は、フェライト中に含まれていても、1質量%以下が好ましい。
例えば、Cu、Zn、及びNi元素は添加することにより低抵抗になり易く、電荷リークが起こり易い。また、樹脂被覆し難い傾向にあり、また環境依存性も悪くなる傾向にある。更に、重金属であり、重いためかキャリアに与えられるストレスが強くなり、ライフ性に対し悪影響を与えることがある。また、安全性の観点からも好適ではない。これらの点から、Cu、Zn、及びNi元素は、フェライト中に含まれていても、1質量%以下が好ましい。
芯材粒子の原料としては以下のものが挙げられる。
即ち、Fe2O3を必須成分として用いられる磁性粒子として、マグネタイト、マグヘマイトなどの強磁性酸化鉄粒子粉末、鉄以外の金属(Mn、Ni、Zn、Mg、Cu等)を1種又は2種以上含有するスピネルフェライト粒子粉末、バリウムフェライトなどのマグネットプランバイト型フェライト粒子粉末、表面に酸化被膜を有する鉄や鉄合金の微粒子粉末などである。
即ち、Fe2O3を必須成分として用いられる磁性粒子として、マグネタイト、マグヘマイトなどの強磁性酸化鉄粒子粉末、鉄以外の金属(Mn、Ni、Zn、Mg、Cu等)を1種又は2種以上含有するスピネルフェライト粒子粉末、バリウムフェライトなどのマグネットプランバイト型フェライト粒子粉末、表面に酸化被膜を有する鉄や鉄合金の微粒子粉末などである。
また、本発明における芯材は、結着樹脂中に上記磁性粒子(磁性体)が分散された樹脂分散型芯材であってもよい。
ここで、結着樹脂としては、フェノール系樹脂、メラミン系、エポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコーン系樹脂等が用いられるが、フェノール系樹脂を含むことが好ましい。フェノール系樹脂を用いることにより、コート剤との接着性が向上し、長期安定性がより向上する。
このとき、結着樹脂中の磁性体粒径を5μm〜10μmで均一にし、磁性体比率を多くし、適度に露出させることでキャリアにしたときの飽和磁化が好適であり、また、抵抗制御が行いやすくなる。
ここで、結着樹脂としては、フェノール系樹脂、メラミン系、エポキシ系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコーン系樹脂等が用いられるが、フェノール系樹脂を含むことが好ましい。フェノール系樹脂を用いることにより、コート剤との接着性が向上し、長期安定性がより向上する。
このとき、結着樹脂中の磁性体粒径を5μm〜10μmで均一にし、磁性体比率を多くし、適度に露出させることでキャリアにしたときの飽和磁化が好適であり、また、抵抗制御が行いやすくなる。
芯材の粒度範囲を、前記条件1を満たすようにする際には、ステンレスメッシュ網による篩分や気流分級など、公知の分級方法を適用することができる。また、微粉側のカットには気流式を、粗粉側のカットには篩分網が好ましく用いられる。
芯材は、造粒、焼結により形成されるが、前処理として、原料の酸化物を微細に粉砕することが好ましい。粉砕方法は特に問わず、公知の粉砕方法に従って粉砕等することができ、例えば、乳鉢、ボールミル、ジェットミル等を挙げることができる。
また、フェライトを含む芯材の製造方法としては、例えば、まず、芯材原料を適量配合し、湿式ボールミル等で粉砕、混合し、次いで、スプレードライヤー等で造粒、乾燥させた後、ロータリーキルン等を用い仮焼成する。
仮焼成の温度は、従来の場合よりも低く抑えることが好ましく、具体的には、用いる材質によって異なるが、500℃〜1200℃程度が好適であり、600℃〜1000℃がより好適である。
仮焼成の温度は、従来の場合よりも低く抑えることが好ましく、具体的には、用いる材質によって異なるが、500℃〜1200℃程度が好適であり、600℃〜1000℃がより好適である。
仮焼成は、必要に応じて0回〜3回行うことが望ましく、また、段階的に行うことが好ましい。そのため、全体の焼結にかける時間は長くすることが好ましい。その後、仮焼成品を水に分散させ湿式ボールミル等で粉砕を行う。このスラリーを、スプレードライヤー等を用い造粒乾燥し、磁気特性と抵抗を調整する目的で、酸素濃度をコントロールしながら本焼成した後、粉砕し、更に所望の粒度分布に分級して得ることができる。
また、仮焼成品の粉砕を強固に行い、粉砕品の体積平均粒径で0.3μm〜1.0μmの範囲にまで細かくし、本焼成の温度を1000℃〜1200℃の比較的低い温度で行うことが望ましい。また、焼成雰囲気は、空気成分よりも低い酸素濃度とすることが望ましい。このように粉砕、焼成を行うことで、フェライト1個内の粒界が小さくなり、結晶連続面が少なくなるため、印加電圧に対し変化の少ないフラットな抵抗を有するフェライトが得られる。
(樹脂被覆層)
樹脂被覆層に用いられる樹脂(マトリックス樹脂)は、キャリア用の樹脂被覆層材料として用いられているものであれば公知の樹脂が利用でき、二種類以上の樹脂をブレンドして用いてもよい。樹脂被覆層を構成する樹脂としては大別すると、トナーに帯電性を付与するための帯電付与樹脂と、トナー成分のキャリアへの移行を防止するために用いられる表面エネルギーの低い樹脂とが挙げられる。
樹脂被覆層に用いられる樹脂(マトリックス樹脂)は、キャリア用の樹脂被覆層材料として用いられているものであれば公知の樹脂が利用でき、二種類以上の樹脂をブレンドして用いてもよい。樹脂被覆層を構成する樹脂としては大別すると、トナーに帯電性を付与するための帯電付与樹脂と、トナー成分のキャリアへの移行を防止するために用いられる表面エネルギーの低い樹脂とが挙げられる。
ここで、トナーに負帯電性を付与するための帯電付与樹脂としては、アミノ系樹脂、例えば、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、尿素樹脂、ポリアミド樹脂、及びエポキシ樹脂等があげられ、更にポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、スチレンアクリル共重合樹脂等のポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エチルセルロース樹脂等のセルロース系樹脂等が挙げられる。
また、トナーに正帯電性を付与するための帯電付与樹脂としては、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられる。
前記トナー成分のキャリアへの移行を防止するために用いられる表面エネルギーの低い樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチレン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビニリデンとアクリル単量体との共重合体、弗化ビニリデンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレンと弗化ビニリデンと非弗化単量体とのターポリマー等のフルオロターポリマー、及びシリコーン樹脂等が挙げられる。
また、樹脂被覆層には、帯電制御を目的として樹脂粒子を含有してもよい。樹脂粒子を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が利用できる。
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン;ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えば、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂又はその変性品;フッ素樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリエステル;ポリカーボネート等が挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン;ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えば、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アクリル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂又はその変性品;フッ素樹脂、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリエステル;ポリカーボネート等が挙げられる。
熱硬化性樹脂の例としては、フェノール樹脂;アミノ樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ポリアミド樹脂;エポキシ樹脂などが挙げられる。
樹脂粒子の体積平均粒径は0.1μm〜2.0μmが好ましい。粒径が0.1μm未満であると分散性が悪く樹脂被覆層内で凝集し、コア粒子表面の露出率が不安定となり帯電特性を安定に保つことが困難となる場合がある。また、樹脂被覆層の膜強度が凝集体界面で低下するため、キャリアが割れ易くなってしまう場合がある。
一方、樹脂粒子の粒径が2.0μmを超えると、樹脂被覆層から樹脂粒子が脱離し易くなり、帯電付与の機能が発揮できない場合がある。また、粒径如何によっては樹脂被覆層の強度を低下させてしまう場合がある。
一方、樹脂粒子の粒径が2.0μmを超えると、樹脂被覆層から樹脂粒子が脱離し易くなり、帯電付与の機能が発揮できない場合がある。また、粒径如何によっては樹脂被覆層の強度を低下させてしまう場合がある。
樹脂粒子は、樹脂被覆層中に1容量%〜50容量%で含有されることが好ましく、より好ましくは1容量%〜30容量%、更に好ましくは1容量%〜20容量%で含有される場合である。樹脂被覆層中の樹脂粒子の含有率が1容量%よりも少ないと、樹脂粒子の効果が発現しない場合があり、50容量%を超えると、樹脂被覆層からの脱落が生じ易く、安定した帯電性が得られない場合があるため好ましくない。
前記樹脂被覆層には、更に導電性粉末を分散させて含有させることができる。
前記導電性粉末としては、例えば、金、銀、銅のような金属;カーボンブラック;更に酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、チタン酸カルシウム粉末等の金属酸化物;酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム粉末等の表面を、酸化錫、カーボンブラック、又は金属で覆った微粉末;等を挙げることができる。これらは、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。導電性粉末として金属酸化物を用いると、帯電性の環境依存性をより低減できるので好ましく、特に酸化チタンが好ましい。
前記導電性粉末としては、例えば、金、銀、銅のような金属;カーボンブラック;更に酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム、チタン酸カルシウム粉末等の金属酸化物;酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ホウ酸アルミニウム、チタン酸カリウム粉末等の表面を、酸化錫、カーボンブラック、又は金属で覆った微粉末;等を挙げることができる。これらは、単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。導電性粉末として金属酸化物を用いると、帯電性の環境依存性をより低減できるので好ましく、特に酸化チタンが好ましい。
導電性粉末の体積平均粒径は0.5μm以下であることが好ましく、より好ましくは、0.05μm以上0.45μm以下であり、更に好ましくは、0.05μm以上0.35μm以下である。導電性粉末の体積平均粒径の測定方法は、上記コアの体積平均粒径の測定方法に準ずる。
導電性粉末の体積平均粒径が0.5μmを超えると、被覆樹脂層からの脱落が生じ易く、安定した帯電性が得られない場合があるため好ましくない。
導電性粉末の体積平均粒径が0.5μmを超えると、被覆樹脂層からの脱落が生じ易く、安定した帯電性が得られない場合があるため好ましくない。
導電性粉末は、樹脂被覆層中に、通常1容量%〜80容量%含有され、好ましくは2容量%〜20容量%、更に好ましくは3容量%〜10容量%含有される場合である。
(キャリアの製造方法)
本発明のキャリアの製造方法は特に限定しないが、例えば、下記の方法が用いられる。 即ち、前記条件1を満たす芯材を用い、この芯材に樹脂被覆層形成用溶液を加え、せん断力を与えながら減圧、昇温し、樹脂が被覆された芯材の表面が指触乾燥するまで乾燥させる。次いで、せん断力を下げ、更に昇温、減圧を行い、内部まで乾燥させる。乾燥後、せん断力を少し上げ、緩凝集体をほぐした後、常温常圧に戻し、取り出す。得られたキャリアが前記条件2を満たすようになるまで篩分を行う。
本発明のキャリアの製造方法は特に限定しないが、例えば、下記の方法が用いられる。 即ち、前記条件1を満たす芯材を用い、この芯材に樹脂被覆層形成用溶液を加え、せん断力を与えながら減圧、昇温し、樹脂が被覆された芯材の表面が指触乾燥するまで乾燥させる。次いで、せん断力を下げ、更に昇温、減圧を行い、内部まで乾燥させる。乾燥後、せん断力を少し上げ、緩凝集体をほぐした後、常温常圧に戻し、取り出す。得られたキャリアが前記条件2を満たすようになるまで篩分を行う。
より具体的には、真空脱気式5Lニーダーに芯材を入れ、更に、トルエンに被覆樹脂を溶解させた樹脂被覆層形成用溶液を加える。次に、ニーダーを攪拌しながら80℃にて−200mmHgにまで減圧し、80分そのまま攪拌を行い、混合する。このときの攪拌速度は40rpmとする。次に、温度を98℃まで昇温し、−720mmHgにまで減圧し、20分間攪拌する。このときの攪拌速度は20rpmとする。20分攪拌後、温度、真空度はそのままに回転数を30rpmにして5分間攪拌を行う。攪拌終了後、温度、内部気圧を常温常圧に戻し、キャリア品温が35℃以下になったところで取り出す。更に、目開き75μmのステンレスメッシュ網で、キャリアが前記条件2を満たすようになるまで篩分を行う。
このようにして、本発明のキャリアを得ることができる。
このようにして、本発明のキャリアを得ることができる。
上記樹脂被覆層形成用溶液は、溶剤中に、樹脂被覆層を形成するマトリックス樹脂の他に、必要に応じて用いられる導電性粉末や帯電制御樹脂粒子等を適宜含む溶液である。
ここで用いられる溶剤としては、マトリックス樹脂を溶解するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化物などを使用することができる。
ここで用いられる溶剤としては、マトリックス樹脂を溶解するものであれば特に限定されるものではないが、例えば、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化物などを使用することができる。
前記樹脂被覆層の合計コート量は、1.0質量%〜5.0質量%であることが好ましく、1.5質量%〜3.5質量%であることがより好ましい。前記合計コート量が5.0質量%を超えると、経時でキャリアからコート樹脂が剥がれ、不具合を起こす場合があり、1.0質量%未満であると、コアの表面を覆う樹脂成分が足りず、印加電圧に対し、抵抗を保持することができない場合がある。
前記それぞれの樹脂被覆層の平均膜厚は、0.1μm〜10μmであることが好ましく、より好ましくは0.1μm〜3.0μmであり、更に好ましくは0.1μm〜2.0μmである。樹脂被覆層の平均膜厚が0.1μmよりも薄いと、長時間使用時に被覆層剥れによる抵抗低下が発生したり、キャリアの粉砕を充分に制御し難くなる場合があり、一方、10μmを超えると飽和帯電量に達するまでの時間がかかる場合がある。
本発明において、前記のようにして形成した樹脂被覆層を有するキャリアにおける芯材被覆率が90%〜98%の範囲であることが望ましく、94%〜98%の範囲がより好適である。芯材露出率が90%に満たないと、芯材露出部同士の接触による割れや、被覆樹脂不足によるトナーの帯電不良等の問題が生じる場合がある。98%を超えると、樹脂被覆層が不均一となり使用時に膜剥離が起こりやすくなる場合がある。
前記キャリア表面の芯材被覆率は、[キャリアのFeのatomic%]/[キャリア芯材のFeのatomic%]により求められるが、以下に示す測定機及び条件により測定し算出することができる。
・測定機:日本電子株式会社製 JPS−9000MX
・条件:測定強度;10.0kV20mV
・Source;MgKa
・Fe atomic%;原子番号が3以上の全元素のうちの鉄原子の百分率を求める。 なお、後述する実施例においても、上記同様の測定機及び条件によりキャリア表面の芯材被覆率を測定した。
・測定機:日本電子株式会社製 JPS−9000MX
・条件:測定強度;10.0kV20mV
・Source;MgKa
・Fe atomic%;原子番号が3以上の全元素のうちの鉄原子の百分率を求める。 なお、後述する実施例においても、上記同様の測定機及び条件によりキャリア表面の芯材被覆率を測定した。
また、本発明のキャリアの飽和磁化は、50emu/g以上であることが好ましく、60emu/g以上であることがより好ましい。
磁気特性の測定としての装置は振動試料型磁気測定装置VSMP10−15(東英工業社製)を用いる。測定試料は内径7mm、高さ5mmのセルに詰めて前記装置にセットする。測定は印加磁場を加え、最大1000エルステッドまで掃引する。ついで、印加磁場を減少させ、記録紙上にヒステリシスカーブを作製する。カーブのデータより、飽和磁化、残留磁化、保持力を求める。本発明においては、飽和磁化は1000エルステッドの磁場において測定された磁化を示す。
磁気特性の測定としての装置は振動試料型磁気測定装置VSMP10−15(東英工業社製)を用いる。測定試料は内径7mm、高さ5mmのセルに詰めて前記装置にセットする。測定は印加磁場を加え、最大1000エルステッドまで掃引する。ついで、印加磁場を減少させ、記録紙上にヒステリシスカーブを作製する。カーブのデータより、飽和磁化、残留磁化、保持力を求める。本発明においては、飽和磁化は1000エルステッドの磁場において測定された磁化を示す。
<静電荷像現像用現像剤>
本発明の静電荷像現像用現像剤は、トナー及び既述の本発明のキャリアを含んで構成されるいわゆる二成分現像剤である。
以下、トナーについて説明する。
本発明に用いられるトナーは、特に制限されないが、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する。
本発明の静電荷像現像用現像剤は、トナー及び既述の本発明のキャリアを含んで構成されるいわゆる二成分現像剤である。
以下、トナーについて説明する。
本発明に用いられるトナーは、特に制限されないが、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有する。
トナーに含まれる結着樹脂は、トナー粒子に用いうる公知のものを適宜選択することができる。具体的には、例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸フェニル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン等の単独重合体又は共重合体等が挙げられる。
これらの中でも特に代表的な結着樹脂としては、例えばポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリスチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。更に、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等が挙げられる。
これらの中でも特に代表的な結着樹脂としては、例えばポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリスチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。更に、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン等が挙げられる。
着色剤については特に制限はないが、例えば、カーボンブラック、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デユポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:1、ピグメント・ブルー15:3等が使用できる。
また、トナーには、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、ワックス等の離型剤など公知のその他の成分を含むことができる。上記のワックスとしては、パラフィンワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体等を使用できる。誘導体としては酸化物、ビニルモノマーとの重合体、グラフト変性物などを含む。この他に、アルコール、脂肪酸、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、エステルワックス、酸アミド等も使用できる。
更に、トナーには必要に応じて帯電制御剤を添加することができる。カラートナーに帯電制御剤を添加する場合には、色調に影響を与えることのない無色又は淡色の帯電制御剤が好ましい。その帯電制御剤としては、公知のものを使用することができるが、アゾ系金属錯体、サルチル酸若しくはアルキルサルチル酸の金属錯体若しくは金属塩を用いることが好ましい。
本発明においては、転写性、流動性、クリーニング性及び帯電量の制御性、特に流動性を改善するため、トナーに外添剤を含有させてもよい。なお、外添剤とは、上記トナーのコア粒子表面に付着させる無機粒子をいう。
無機粒子としてはSiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等を使用することができる。これらのうち、特にシリカ粒子、チタニア粒子の場合には、流動性が良好となるため好ましい。
無機粒子としてはSiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、CeO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等を使用することができる。これらのうち、特にシリカ粒子、チタニア粒子の場合には、流動性が良好となるため好ましい。
外添剤の無機粒子の表面は、予め疎水化処理されていることが望ましい。この疎水化処理によりトナーの粉体流動性が改善されるほか、帯電の環境依存性、及び耐キャリア汚染性に対しても有効である。疎水化処理は疎水化処理剤に無機微粒子を浸漬する等して行うことができる。疎水化処理剤は特に制限されないが、例えば、シラン系カップリング剤、シリコーンオイル、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤等が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でもシラン系カップリング剤が好適である。
トナーの体積平均粒径は、2μm〜12μmが好ましく、より好ましくは3μm〜10μmであり、更に好ましくは4μm〜9μmである。トナー粒子の体積平均粒径が2μm未満であると、流動性が著しく低下するため、層規制部材等による現像剤層の形成が不充分となり、画像にカブリやダートが発生する場合がある。一方、12μmを超える場合は、解像度が低下し、高画質の画像が得られない場合や、現像剤単位重量当たりの帯電量が低下し、現像剤層の層形成維持性が低下し、画像にカブリやダートが発生する場合がある。
トナー粒子の体積平均粒径の測定法としては、分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5質量%水溶液2ml中に、測定試料を0.5mg〜50mg加え、これを前記電解液100ml〜150ml中に添加した。この測定試料を懸濁させた電解液を超音波分散器で約1分間分散処理を行い、前記コールターマルチサイザーII型(ベックマン−コールター社製)により、アパーチャー径が100μmのアパーチャーを用いて、粒径が2.0μm〜60μmの範囲の粒子の粒度分布を測定する。測定する粒子数は50,000とする。
得られた粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小粒径側から体積累積分布を引いて、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとする。
得られた粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小粒径側から体積累積分布を引いて、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとする。
トナーの製造方法は特に制限されず、混練粉砕法のような乾式製法や、溶融懸濁法、乳化凝集法、溶解懸濁法等の湿式造粒法など、公知の方法を適宜適用することができる。
本発明の静電荷像現像用現像剤におけるトナーと前記キャリアとの混合比(質量比)としては、トナー:キャリア=1:100〜30:100程度の範囲であり、3:100〜20:100程度の範囲がより望ましい。
<現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置>
以下、本発明の静電荷像現像用キャリアを含む現像剤を用いた、本発明の現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置について説明する。
以下、本発明の静電荷像現像用キャリアを含む現像剤を用いた、本発明の現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置について説明する。
まず、本発明の静電荷像現像用カートリッジ(以下、単に「カートリッジ」と称する場合がある。)について説明する。本発明のカートリッジは、画像形成装置に脱着可能であり、少なくとも、静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段に供給するための現像剤を収納する収納部を備え、該現像剤が本発明の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする。
従って、カートリッジの脱着が可能な構成を有する画像形成装置において、本発明の静電荷像現像用現像剤を収納した本発明のカートリッジを利用することにより、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像を得ることができる。
従って、カートリッジの脱着が可能な構成を有する画像形成装置において、本発明の静電荷像現像用現像剤を収納した本発明のカートリッジを利用することにより、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像を得ることができる。
次に、本発明の画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び現像装置について説明する。
本発明の画像形成装置は、少なくとも、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、該帯電された静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に該トナー像を定着する定着手段と、を備え、前記現像剤が、本発明の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、少なくとも、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、該帯電された静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に該トナー像を定着する定着手段と、を備え、前記現像剤が、本発明の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする。
なお、この画像形成装置において、例えば、静電潜像保持体及びトナー像形成手段に加え、トナー像形成手段に供給するための現像剤を収納する収納部を含む部分が、該画像形成装置本体に対して着脱可能なカートリッジ構造(プロセスカートリッジ)であってもよい。特に、このカートリッジ構造中、現像剤として本発明の静電荷像現像用現像剤を用いることで、本発明のプロセスカートリッジとすることができる。
また、画像形成装置中のトナー像形成手段が、トリクル現像方式のトナー像形成手段であってもよい。特に、この現像装置において、現像剤として本発明の静電荷像現像用現像剤を用いることで、本発明の現像装置とすることができる。
上述のように、本発明の現像装置、カートリッジ、画像形成装置、及びプロセスカートリッジは、いずれも、本発明の静電荷像現像用現像剤を用いており、その結果、印刷速度及び印刷濃度に関わらず、帯電性能が良好で、且つ、キャリア飛散による画像不良が抑制され、高品質の画像を得ることができる。
以下、本発明の現像装置、カートリッジ、画像形成装置、及びプロセスカートリッジについて、図面を用いて具体的に説明する。
図1は、好適な一実施形態(第一実施形態)における画像形成装置の基本構成を概略的に示す断面図である。図1に示す画像形成装置は、カートリッジを備えた構成となっている。
図1に示す画像形成装置10は、静電潜像保持体12、帯電手段14、静電潜像形成手段16、トナー像形成手段18、転写手段20、クリーニング手段22、除電手段24、定着手段26、カートリッジ28を備える。
なお、トナー像形成手段18中及びカートリッジ28中に収納される現像剤は、本発明の静電荷像現像用現像剤である。
なお、トナー像形成手段18中及びカートリッジ28中に収納される現像剤は、本発明の静電荷像現像用現像剤である。
また、図1は便宜上、本発明の静電荷像現像用現像剤を収納したトナー像形成手段18及びカートリッジ28を一つずつ備えた構成のみを図示しているが、例えば、カラー画像形成装置の場合などは、画像形成装置に応じた数のトナー像形成手段18及びカートリッジ28を備えた構成をとることも可能である。
図1示す画像形成装置は、カートリッジ28の着脱が可能な構成を有する画像形成装置であり、カートリッジ28は、現像剤供給管30を通してトナー像形成手段18に接続されている。よって、画像形成を行う際は、カートリッジ28の中に収納されている本発明の静電荷像現像用現像剤が、現像剤供給菅30を通してトナー像形成手段18に供給されることにより、長期間にわたり、本発明の静電荷像現像用現像剤を用いた画像を形成することができる。また、カートリッジ28の中に収納されている現像剤が少なくなった場合には、このカートリッジ28を交換することができる。
静電潜像保持体12の周囲には、静電潜像保持体12の回転方向(矢印A方向)に沿って順に、静電潜像保持体12表面を帯電させる帯電手段14、画像情報に応じて静電潜像保持体12表面に静電潜像を形成させる静電潜像形成手段16、形成された静電潜像に本発明の静電荷像現像用現像剤を供給するトナー像形成手段18、静電潜像保持体12表面に接触し静電潜像保持体12の矢印A方向への回転に伴い矢印B方向に従動回転することができるドラム状の転写手段20、静電潜像保持体12表面に接触するクリーニング装置22、静電潜像保持体12表面を除電する除電手段24が配置されている。
静電潜像保持体12と転写手段20との間は、矢印C方向と反対側から不図示の搬送手段により矢印C方向に搬送される記録媒体50が挿通可能である。静電潜像保持体12の矢印C方向側には加熱源(不図示)を内蔵した定着手段26が配置され、定着手段26には圧接部32が設けられている。また、静電潜像保持体12と転写手段20との間を通過した記録媒体50は、この圧接部32を矢印C方向へと挿通可能である。
静電潜像保持体12としては、例えば感光体又は誘電記録体等が使用できる。
感光体としては例えば、単層構造の感光体又は多層構造の感光体等を用いることができる。また感光体の材質としては、セレンやアモルファスシリコン等の無機感光体や、有機感光体等が考えられる。
感光体としては例えば、単層構造の感光体又は多層構造の感光体等を用いることができる。また感光体の材質としては、セレンやアモルファスシリコン等の無機感光体や、有機感光体等が考えられる。
帯電手段14としては、例えば、導電性又は半導電性のローラー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触帯電装置、コロナ放電を利用したコロトロン帯電やスコロトロン帯電などの非接触型の帯電装置等、公知の手段を使用することができる。
静電潜像形成手段16としては、露光手段の他に、トナー像を記録媒体表面の所望の位置に形成しうる信号を形成できる、従来公知のいずれの手段を使うこともできる。
露光手段としては、例えば、半導体レーザー及び走査装置の組み合わせ、光学系により構成されたレーザー走査書き込み装置、或いは、LEDヘッドなど、従来公知の露光手段を使用することができる。均一で、解像度の高い露光像を作るという望ましい態様を実現させるためには、レーザー走査書き込み装置又はLEDヘッドを使うことが望ましい。
露光手段としては、例えば、半導体レーザー及び走査装置の組み合わせ、光学系により構成されたレーザー走査書き込み装置、或いは、LEDヘッドなど、従来公知の露光手段を使用することができる。均一で、解像度の高い露光像を作るという望ましい態様を実現させるためには、レーザー走査書き込み装置又はLEDヘッドを使うことが望ましい。
転写手段20としては、具体的には、例えば、電圧を印加した導電性又は半導電性のローラー、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を用いて、静電潜像保持体12と記録媒体50との間に電界を作り、帯電したトナーの粒子で形成されたトナー像を転写する手段や、コロナ放電を利用したコロトロン帯電器やスコロトロン帯電器などで記録媒体50の裏面をコロナ帯電して、帯電したトナーの粒子で形成されたトナー像を転写する手段など、従来公知の手段を使用することができる。
また、転写手段20として、二次転写手段を用いることもできる。すなわち、図示しないが二次転写手段は、トナー像を一旦中間転写体に転写した後、中間転写体から記録媒体50にトナー像を二次転写する手段である。
クリーニング手段22としては、例えば、クリーニングブレード、クリーニングブラシなどが挙げられる。本実施の形態においては、クリーニング手段22として、クリーニングブレードを用いたブレードクリーニング手段を採用している。
除電手段24としては、例えば、タングステンランプ、LEDなどが挙げられる。
定着手段26としては、例えば、加熱ロールと加圧ロールとで構成される加熱加圧によりトナー像を定着する熱定着器や、フラッシュランプ等による光照射によりトナー像を加熱して定着する光定着器などが利用できる。
加熱ロール又は加圧ロール等のロール表面を形成する材料は、トナーを付着させない目的で、例えばトナーに対して離型性の優れた材料、シリコンゴムやフッ素系樹脂などであることが望ましい。この際、シリコーンオイル等の離型性液体を、ロール両面に塗布しないことが望ましい。離型性液体は、定着ラチチュードを広くすることに対しては有効であるが、定着される記録媒体に転移する為、画像形成された印刷物にベトツキが生じ、テープを貼れないことやマジックで文字を書き加えられないこと等の問題が生じる可能性がある。この問題は、記録媒体としてOHPなどのフィルムを用いる場合に、より顕著となる。また、離型性液体は、定着画像表面の荒さをスムーズにすることが困難であるため、記録媒体としてOHPフィルムを用いる場合に特に重要となる画像透明性が低下する要因にもなる場合がある。しかし、トナーにワックス(オフセット防止剤)を含む場合には、十分な定着ラチチュードを示すので、定着ロールに塗布されるシリコーンオイル等の離型性液体は必要無い。
加熱ロール又は加圧ロール等のロール表面を形成する材料は、トナーを付着させない目的で、例えばトナーに対して離型性の優れた材料、シリコンゴムやフッ素系樹脂などであることが望ましい。この際、シリコーンオイル等の離型性液体を、ロール両面に塗布しないことが望ましい。離型性液体は、定着ラチチュードを広くすることに対しては有効であるが、定着される記録媒体に転移する為、画像形成された印刷物にベトツキが生じ、テープを貼れないことやマジックで文字を書き加えられないこと等の問題が生じる可能性がある。この問題は、記録媒体としてOHPなどのフィルムを用いる場合に、より顕著となる。また、離型性液体は、定着画像表面の荒さをスムーズにすることが困難であるため、記録媒体としてOHPフィルムを用いる場合に特に重要となる画像透明性が低下する要因にもなる場合がある。しかし、トナーにワックス(オフセット防止剤)を含む場合には、十分な定着ラチチュードを示すので、定着ロールに塗布されるシリコーンオイル等の離型性液体は必要無い。
記録媒体50としては、特に制限はなく、普通紙や光沢紙等をはじめとする従来公知のものが利用できる。また、記録媒体は、基材と基材上に形成された受像層を有するものを利用することもできる。
次に、画像形成装置10を用いた画像形成について説明する。まず、静電潜像保持体12の矢印A方向への回転に伴い、帯電手段14により静電潜像保持体12表面を帯電し、帯電された静電潜像保持体12表面に静電潜像形成手段16により画像情報に応じた静電潜像を形成し、この静電潜像が形成された静電潜像保持体12表面に、静電潜像の色情報に応じてトナー像形成手段18から本発明の静電荷像現像用現像剤を供給することによりトナー像を形成する。
次に、静電潜像保持体12表面に形成されたトナー像は、静電潜像保持体12の矢印A方向への回転に伴い、静電潜像保持体12と転写手段20との接触部に移動する。この際、接触部を、記録媒体50が、不図示の用紙搬送ロールにより矢印C方向に挿通され、静電潜像保持体12と転写手段20との間に印加された電圧により、静電潜像保持体12表面に形成されたトナー像が接触部にて記録媒体50表面に転写される。
トナー像を転写手段20に転写した後の静電潜像保持体12の表面は、クリーニング手段22のクリーニングブレードによって残留しているトナーが除去され、除電手段24により除電される。
このようにしてトナー像がその表面に転写された記録媒体50は、定着手段26の圧接部32に搬送され、圧接部32を通過する際に、内蔵された加熱源(不図示)によってその圧接部32の表面が加熱された定着手段26によって加熱される。この際、トナー像が記録媒体50表面に定着されることにより画像が形成される。
図2は、他の好適な一実施形態(第二実施形態)における画像形成装置の基本構成を概略的に示す断面図である。
図2に示す画像形成装置は、本発明の静電荷像現像用現像剤(供給用現像剤)を、トナー像形成手段内にある現像剤収容容器へ現像剤供給手段により適宜供給すると共に、現像剤収容容器に収容されている現像剤の少なくとも一部を、現像剤排出手段により適宜排出する、トリクル現像方式を採用した構成となっている。
図2に示す画像形成装置は、本発明の静電荷像現像用現像剤(供給用現像剤)を、トナー像形成手段内にある現像剤収容容器へ現像剤供給手段により適宜供給すると共に、現像剤収容容器に収容されている現像剤の少なくとも一部を、現像剤排出手段により適宜排出する、トリクル現像方式を採用した構成となっている。
また、図2に示す画像形成装置は、クリーニング手段のクリーニングブレードにより静電潜像保持体表面から除去された残留トナーを回収し、トナー像形成手段へ供給することにより、残留トナーを再利用できるトナーリクレイム方式を採用した構成となっている。
本実施の形態に係る画像形成装置100は、図2に示すように、矢印aで示すように、時計回り方向に回転する静電潜像保持体110と、静電潜像保持体110の上方に、静電潜像保持体110に相対して設けられ、静電潜像保持体110の表面を負に帯電させる帯電手段120と、帯電手段120により帯電した静電潜像保持体110の表面に、現像剤(トナー)で形成しようとする画像を書き込んで静電潜像を形成する静電潜像形成手段130と、静電潜像形成手段130の下流側に設けられ、静電潜像形成手段130で形成された静電潜像にトナーを付着させて静電潜像保持体110の表面にトナー像を形成するトナー像形成手段140と、静電潜像保持体110に接触しつつ矢印bで示す方向に走行するとともに、静電潜像保持体110の表面に形成されたトナー像を転写するエンドレスベルト状の中間転写ベルト150と、中間転写ベルト150にトナー像を転写した後の静電潜像保持体110の表面を除電して、表面に残った転写残トナーを除去し易くする除電手段160と、静電潜像保持体110の表面を清掃して前記転写残トナーを除去するクリーニング手段170と、を備える。
帯電手段120、静電潜像形成手段130、トナー像形成手段140、中間転写ベルト150、除電手段160、及びクリーニング手段170は、静電潜像保持体110を囲む円周上に、時計周り方向に配設されている。
中間転写ベルト150は、内側から、張架ローラ150A、150B、バックアップローラ150C、及び駆動ローラ150Dによって緊張され、保持されるとともに、駆動ローラ150Dの回転に伴い矢印bの方向に駆動される。中間転写ベルト150の内側における静電潜像保持体110に相対する位置には、中間転写ベルト150を正に帯電させて中間転写ベルト150の外側の面に静電潜像保持体110上のトナーを吸着させる1次転写ローラ151が設けられている。中間転写ベルト150の下方における外側には、記録媒体Pを正に帯電させて中間転写ベルト150に押圧することにより、中間転写ベルト150に形成されたトナー像を記録媒体P上に転写する2次転写ローラ152がバックアップローラ150Cに対向して設けられている。
中間転写ベルト150の下方には、更に、2次転写ローラ152に記録媒体Pを供給する記録媒体供給装置153と、2次転写ローラ152においてトナー像が形成された記録媒体Pを搬送しつつ、前記トナー像を定着させる定着手段180とが設けられている。
記録媒体供給装置153は、1対の搬送ローラ153Aと、搬送ローラ153Aで搬送される記録媒体Pを2次転写ローラ152に向かって誘導する誘導スロープ153Bと、を備える。
一方、定着手段180は、2次転写ローラ152によってトナー像が転写された記録媒体Pを加熱・押圧することにより、前記トナー像の定着を行う1対の熱ローラである定着ローラ181と、定着ローラ181に向かって記録媒体Pを搬送する搬送コンベア182とを有する。
一方、定着手段180は、2次転写ローラ152によってトナー像が転写された記録媒体Pを加熱・押圧することにより、前記トナー像の定着を行う1対の熱ローラである定着ローラ181と、定着ローラ181に向かって記録媒体Pを搬送する搬送コンベア182とを有する。
記録媒体Pは、記録媒体供給装置153と2次転写ローラ152と定着手段180とにより、矢印cで示す方向に搬送される。
中間転写ベルト150の近傍には、更に、2次転写ローラ152において記録媒体Pにトナー像を転写した後に中間転写ベルト150に残ったトナーを除去するクリーニングブレードを有する中間転写体クリーニング手段154が設けられている。
次に、トナー像形成手段140について詳細に説明する。
トナー像形成手段140は、現像領域で静電潜像保持体110に対向して配置されており、例えば、負(−)極性に帯電するトナー及び正(+)極性に帯電するキャリアで構成される2成分現像剤を収容する現像剤収容容器141を有している。現像剤収容容器141は、現像剤収容容器本体141Aとその上端を塞ぐ現像剤収容容器カバー141Bとを有している。
トナー像形成手段140は、現像領域で静電潜像保持体110に対向して配置されており、例えば、負(−)極性に帯電するトナー及び正(+)極性に帯電するキャリアで構成される2成分現像剤を収容する現像剤収容容器141を有している。現像剤収容容器141は、現像剤収容容器本体141Aとその上端を塞ぐ現像剤収容容器カバー141Bとを有している。
現像剤収容容器本体141Aはその内側に、現像ロール142を収容する現像ロール室142Aを有しており、現像ロール室142Aに隣接して、第1攪拌室143Aと第1攪拌室143Aに隣接する第2攪拌室144Aとを有している。また、現像ロール室142A内には、現像剤収容容器カバー141Bが現像剤収容容器本体141Aに装着されたときに現像ロール142表面の現像剤の層厚を規制するための層厚規制部材145が設けられている。
第1攪拌室143Aと第2攪拌室144Aとの間には仕切り壁141Cにより仕切られており、図示しないが、第1攪拌室143A及び第2攪拌室144Aの仕切り壁141Cの長手方向(現像装置長手方向)両端部には通路が設けられており、第1攪拌室143A及び第2攪拌室144Aによって循環攪拌室(143A+144A)を構成している。
そして、現像ロール室142Aには、静電潜像保持体110と対向するように現像ロール142が配置されている。現像ロール142は、図示しないが磁性を有する磁性ロール(固定磁石)の外側にスリーブを設けたものである。第1攪拌室143Aの現像剤は磁性ロールの磁力によって現像ロール142の表面上に吸着されて、現像領域に搬送される。また、現像ロール142はそのロール軸が現像剤収容容器本体141Aに回転自由に支持されている。ここで、現像ロール142と静電潜像保持体110とは、逆方向に回転し、対向部において、現像ロール142の表面上に吸着された現像剤は、静電潜像保持体110の進行方向と同方向から現像領域に搬送するようにしている。
また、現像ロール142のスリーブには、不図示のバイアス電源が接続され、所定の現像バイアスが印加されるようになっている(本実施の形態では、現像領域に交番電界が印加されるように、直流成分(DC)に交流成分(AC)を重畳したバイアスを印加)。
第1攪拌室143A及び第2攪拌室144Aには現像剤を攪拌しながら搬送する第1攪拌部材143(攪拌・搬送部材)及び第2攪拌部材144(攪拌・搬送部材)が配置されている。第1攪拌部材143は、現像ロール142の軸方向に伸びる第1回転軸と、回転軸の外周に螺旋状に固定された攪拌搬送羽根(突起部)とで構成されている。また、第1攪拌部材143と同様に、第2攪拌部材144も、第2回転軸及び攪拌搬送羽根(突起部)とで構成されている。なお、攪拌部材は現像剤収容容器本体141Aに回転自由に支持されている。そして、第1攪拌部材143及び第2攪拌部材144は、その回転によって、第1攪拌室143A及び第2攪拌室144Aの中の現像剤は互いに逆方向に搬送されるように配設されている。
そして、第2攪拌室144Aの長手方向一端側には、供給用トナー及び供給用キャリアを含む供給用現像剤を第2攪拌室144Aへ適宜供給するための現像剤供給手段146の一端が連結されており、現像剤供給手段146の他端には、供給用現像剤を収容している現像剤カートリッジ147が連結されている。また、第2攪拌室144Aの長手方向一端側には、収容している現像剤を適宜排出するための現像剤排出手段148の一端も連結されており、現像剤排出手段148の他端には図示しないが排出した現像剤を回収する現像剤回収容器と連結されている。
このようにトナー像形成手段140は、現像剤カートリッジ147から現像剤供給手段146を経て供給用現像剤をトナー像形成手段140(第2攪拌室144A)へ適宜供給し、古くなった現像剤を現像剤排出手段148から適宜排出する、所謂トリクル現像方式(現像剤の帯電性能の低下を防止して現像剤交換のインターバルを延ばすために、現像装置内に供給用現像剤(トリクル現像剤)を徐々に供給する一方で、過剰になった(劣化したキャリアを多く含む)劣化現像剤を排出しながら現像を行う現像方式である)を採用している。
ここで、本実施の形態では、本発明の供給用現像剤を収容している現像剤カートリッジ147を用いる構成を一例として挙げたが、現像剤カートリッジ147は、供給用トナーを単独で収納するカートリッジと供給用キャリアを単独で収納するカートリッジとを別体としたものであってもよい。
次に、クリーニング手段170について詳細に説明する。クリーニング手段170は、ハウジング171と、ハウジング171から突出するように配設されるクリーニングブレード172を含んで構成されている。クリーニングブレード172は、静電潜像保持体110の回転軸の延在方向に延びる板状のものであって、静電潜像保持体110における1次転写ローラ151による転写位置より回転方向(矢印a方向)下流側で且つ、除電手段160によって除電される位置より回転方向下流側に、先端部(以下、エッジ部という)が圧接されるように設けられている。
クリーニングブレード172は、静電潜像保持体110が所定方向(矢印a方向)に回転することによって、1次転写ローラ151により中間転写ベルト150に転写されずに静電潜像保持体110上に保持されている未転写残留トナーや記録媒体Pの紙粉等の異物を、堰き止めて静電潜像保持体110から除去する。
また、ハウジング171内の底部には、搬送部材173が配設されており、ハウジング171における搬送部材173の搬送方向下流側にはクリーニングブレード172により除去されたトナー粒子(現像剤)をトナー像形成手段140へ供給するための供給搬送手段174の一端が連結されている。そして、供給搬送手段174の他端は現像剤供給手段146へ合流するように連結されている。
このようにクリーニング手段170は、ハウジング171の底部に設けられた搬送部材173の回転に伴い、供給搬送手段174を通じて未転写残留トナー粒子をトナー像形成手段140(第2攪拌室144A)へと搬送し、収容されている現像剤(トナー)とともに攪拌搬送して再利用するトナーリクレイム方式を採用している。
図3は、他の好適な一実施形態(第三実施形態)における画像形成装置の基本構成を概略的に示す断面図である。図3に示す画像形成装置は、プロセスカートリッジを備えた構成となっている。
図3に示す画像形成装置200は、画像形成装置本体(図示せず)に脱着可能に配設されるプロセスカートリッジ210と、静電潜像形成手段216と、転写手段220と、定着手段226とを備えている。
プロセスカートリッジ210は、静電潜像形成のための開口部211Aが設けられた筐体211内に静電潜像保持体212と共に、その周囲に帯電手段214、トナー像形成手段218、及びクリーニング手段222を取り付けレール(図示せず)により組み合わせて一体化したものである。
なお、プロセスカートリッジ210は、この構成に限定されず、トナー像形成手段218と、静電潜像保持体212、帯電手段214、及びクリーニング手段222からなる群から選ばれる少なくとも一種と、を備えていればよい。
なお、プロセスカートリッジ210は、この構成に限定されず、トナー像形成手段218と、静電潜像保持体212、帯電手段214、及びクリーニング手段222からなる群から選ばれる少なくとも一種と、を備えていればよい。
一方、静電潜像形成手段216は、プロセスカートリッジ210の筐体211の開口部211Aから静電潜像保持体212に静電潜像形成可能な位置に配置されている。また、転写手段220は静電潜像保持体212に対向する位置に配置されている。
静電潜像保持体212、帯電手段214、静電潜像形成手段216、トナー像形成手段218、転写手段220、クリーニング手段222、定着手段226、及び記録媒体250における個々の詳細については、上記図1の画像形成装置10における静電潜像保持体12、帯電手段14、静電潜像形成手段16、トナー像形成手段18、転写手段20、クリーニング手段22、定着手段26、及び記録媒体50と同様である。
また、図3の画像形成装置200を用いた画像形成についても、図1の画像形成装置10を用いた画像形成と同様である。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。尚、以下の実施例において、特に断らない限り、「部」「%」は「質量部」「質量%」を意味するものとする。
<キャリアの作製>
(フェライト芯材1の作製)
Fe2O372部、MnO220部、Mg(OH)28部を混合し、セルロース樹脂をバインダーとして、湿式ボールミルで25時間混合、粉砕を行った。次に、スプレードライヤーにより造粒、乾燥した後、ロータリーキルンを用いて1200℃、7時間の仮焼成を行った。こうして得られた仮焼成物を、湿式ボールミルで30時間粉砕を行い、16μ篩分網で篩分した。次に、スプレードライヤーにより造粒、乾燥した後電気炉で温度1350℃の条件のもと9時間本焼成を行った。更に解砕を行い、分級工程を経てフェライト芯材1を得た。
得られたフェライト粒子1の個数平均50%粒径(D50)は32μmであり、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%であった。
(フェライト芯材1の作製)
Fe2O372部、MnO220部、Mg(OH)28部を混合し、セルロース樹脂をバインダーとして、湿式ボールミルで25時間混合、粉砕を行った。次に、スプレードライヤーにより造粒、乾燥した後、ロータリーキルンを用いて1200℃、7時間の仮焼成を行った。こうして得られた仮焼成物を、湿式ボールミルで30時間粉砕を行い、16μ篩分網で篩分した。次に、スプレードライヤーにより造粒、乾燥した後電気炉で温度1350℃の条件のもと9時間本焼成を行った。更に解砕を行い、分級工程を経てフェライト芯材1を得た。
得られたフェライト粒子1の個数平均50%粒径(D50)は32μmであり、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%であった。
(フェライト芯材2の作製)
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が38μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材2を作製した。
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が38μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材2を作製した。
(フェライト芯材3の作製)
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が30μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材3を作製した。
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が30μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材3を作製した。
(フェライト芯材4の作製)
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が38μm、20μm未満のものの存在割合が5個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材4を作製した。
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が38μm、20μm未満のものの存在割合が5個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材4を作製した。
(フェライト芯材5の作製)
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が38μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が5個数%となるように分級を行いフェライト芯材5を作製した。
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が38μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が5個数%となるように分級を行いフェライト芯材5を作製した。
(フェライト芯材6の作製)
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が25μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材6を作製した。
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が25μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材6を作製した。
(フェライト芯材7の作製)
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が43μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材7を作製した。
フェライト芯材1と同様にして、個数平均50%粒径(D50)が43μm、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%となるように分級を行いフェライト芯材7を作製した。
(樹脂被覆層形成用溶液の調製)
・スチレンアクリル系樹脂(スチレン/メチルメタクリル酸共重合体、モル比79:21、Tg70℃) 30質量部
・カーボンブラック(VXC72、キャボット製) 4質量部
・トルエン 250質量部
・イソプロピルアルコール 50質量部
上記成分とガラスビーズ(粒径:1mm、トルエンと同量)とを関西ペイント社製サンドミルに投入し、回転速度1200rpmで30分間撹拌し、固形分11重量%の樹脂被覆層形成用溶液を調製した。
・スチレンアクリル系樹脂(スチレン/メチルメタクリル酸共重合体、モル比79:21、Tg70℃) 30質量部
・カーボンブラック(VXC72、キャボット製) 4質量部
・トルエン 250質量部
・イソプロピルアルコール 50質量部
上記成分とガラスビーズ(粒径:1mm、トルエンと同量)とを関西ペイント社製サンドミルに投入し、回転速度1200rpmで30分間撹拌し、固形分11重量%の樹脂被覆層形成用溶液を調製した。
(キャリア1の作製)
真空脱気式5Lニーダーに上記フェライト芯材1を2000質量部入れ、更に、上記樹脂被覆層形成用溶液を370質量部加えた。次にニーダーを攪拌しながら80℃にて−200mmHgにまで減圧し、80分そのまま攪拌を行い、混合した。このときの攪拌速度は40rpmであった。次に、温度を98℃まで昇温し、−720mmHgにまで減圧し、20分間攪拌した。このときの攪拌速度は20rpmであった。20分攪拌後、温度、真空度はそのままに回転数を30rpmにして5分間攪拌を行い、攪拌終了後、温度、内部気圧を常温常圧に戻し、キャリア品温が35℃以下になったところで取りした。更に、目開き75μmのステンレスメッシュ網で、キャリアが前記条件2を満たすようになるまで篩分を行った。
こうして得られたキャリア1中、円形度が0.930以上0.945以下であるものが8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56μm以上76μm以下であるものの存在割合が、7個数%であった。
また、このキャリアの体積平均粒径は、35μmであった。
真空脱気式5Lニーダーに上記フェライト芯材1を2000質量部入れ、更に、上記樹脂被覆層形成用溶液を370質量部加えた。次にニーダーを攪拌しながら80℃にて−200mmHgにまで減圧し、80分そのまま攪拌を行い、混合した。このときの攪拌速度は40rpmであった。次に、温度を98℃まで昇温し、−720mmHgにまで減圧し、20分間攪拌した。このときの攪拌速度は20rpmであった。20分攪拌後、温度、真空度はそのままに回転数を30rpmにして5分間攪拌を行い、攪拌終了後、温度、内部気圧を常温常圧に戻し、キャリア品温が35℃以下になったところで取りした。更に、目開き75μmのステンレスメッシュ網で、キャリアが前記条件2を満たすようになるまで篩分を行った。
こうして得られたキャリア1中、円形度が0.930以上0.945以下であるものが8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56μm以上76μm以下であるものの存在割合が、7個数%であった。
また、このキャリアの体積平均粒径は、35μmであった。
なお、このキャリアをテトラヒドロフランに入れ、被覆樹脂を溶解し、キャリア1から芯材(フェライト粒子)を取り出した。取り出したフェライト粒子は、個数平均50%粒径(D50)が32μmであり、20μm未満のものの存在割合が0個数%、80μm超のものの存在割合が0個数%であり、前記フェライト粒子1と同じであった。
以下に示すキャリア2〜12についても、キャリアをテトラヒドロフランに入れ、芯材(フェライト粒子)を取り出し、取り出したフェライト粒子の個数平均50%粒径(D50)、20μm未満のものの存在割合、80μm超のものの存在割合を測定した。その結果、全てにおいて、被覆前の各フェライト芯材と同じであった。
以下に示すキャリア2〜12についても、キャリアをテトラヒドロフランに入れ、芯材(フェライト粒子)を取り出し、取り出したフェライト粒子の個数平均50%粒径(D50)、20μm未満のものの存在割合、80μm超のものの存在割合を測定した。その結果、全てにおいて、被覆前の各フェライト芯材と同じであった。
(キャリア2の作製)
キャリア1の作製において、温度98℃、−720mmHgでの攪拌において攪拌速度を25rpmに変えた以外は同様にして、キャリア2を得た。
得られたキャリア2の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は6個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は6個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は34μmであった。
キャリア1の作製において、温度98℃、−720mmHgでの攪拌において攪拌速度を25rpmに変えた以外は同様にして、キャリア2を得た。
得られたキャリア2の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は6個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は6個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は34μmであった。
(キャリア3の作製)
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を38rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を18rpmに変えた以外は同様にして、キャリア3を得た。
得られたキャリア3の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は9個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は8個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は36μmであった。
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を38rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を18rpmに変えた以外は同様にして、キャリア3を得た。
得られたキャリア3の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は9個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は8個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は36μmであった。
(キャリア4の作製)
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材2に代え、また、温度98℃、−720mmHgでの攪拌速度を22rpmに変えた以外は同様にして、キャリア4を得た。
得られたキャリア4の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は7個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は40μmであった。
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材2に代え、また、温度98℃、−720mmHgでの攪拌速度を22rpmに変えた以外は同様にして、キャリア4を得た。
得られたキャリア4の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は7個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は40μmであった。
(キャリア5の作製)
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を36rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を18rpmに変えた以外は同様にして、キャリア5を得た。
得られたキャリア5の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は10個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は11個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は37μmであった。
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を36rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を18rpmに変えた以外は同様にして、キャリア5を得た。
得られたキャリア5の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は10個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は11個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は37μmであった。
(キャリア6の作製)
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材3に代え、また、温度98℃、−720mmHgでの攪拌速度を25rpmに変えた以外は同様にして、キャリア6を得た。
得られたキャリア6の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は6個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は5個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は32μmであった。
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材3に代え、また、温度98℃、−720mmHgでの攪拌速度を25rpmに変えた以外は同様にして、キャリア6を得た。
得られたキャリア6の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は6個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は5個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は32μmであった。
(キャリア7の作製)
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材4に代えた以外は同様にして、キャリア7を得た。
得られたキャリア7の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は7個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は33μmであった。
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材4に代えた以外は同様にして、キャリア7を得た。
得られたキャリア7の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は7個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は33μmであった。
(キャリア8の作製)
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材5に代えた以外は同様にして、キャリア8を得た。
得られたキャリア8の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は7個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は34μmであった。
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材5に代えた以外は同様にして、キャリア8を得た。
得られたキャリア8の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は7個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は34μmであった。
(キャリア9の作製)
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を35rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を15rpmに変えた以外は同様にして、キャリア9を得た。
得られたキャリア9の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は15個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は14個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は37μmであった。
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を35rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を15rpmに変えた以外は同様にして、キャリア9を得た。
得られたキャリア9の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は15個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は14個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は37μmであった。
(キャリア10の作製)
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を45rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を40rpmに変えた以外は同様にして、キャリア10を得た。
得られたキャリア10の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は2個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は2個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は33μmであった。
キャリア1の作製において、温度80℃、−200mmHgでの攪拌速度を45rpmに、また、98℃、−720mmHgでの攪拌速度を40rpmに変えた以外は同様にして、キャリア10を得た。
得られたキャリア10の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は2個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は2個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は33μmであった。
(キャリア11の作製)
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材6に代え、また、温度98℃、−720mmHgでの攪拌速度を22rpmに変えた以外は同様にして、キャリア11を得た。
得られたキャリア11の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は6個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は6個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は30μmであった。
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材6に代え、また、温度98℃、−720mmHgでの攪拌速度を22rpmに変えた以外は同様にして、キャリア11を得た。
得られたキャリア11の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は6個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は6個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は30μmであった。
(キャリア12の作製)
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材7に変えた以外は同様にして、キャリア12を得た。
得られたキャリア12の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は10個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は45μmであった。
キャリア1の作製において、フェライト芯材1をフェライト芯材7に変えた以外は同様にして、キャリア12を得た。
得られたキャリア12の円形度0.930以上0.945以下の個数比率は8個数%であり、この円形度を満たし、且つ、粒度範囲が56〜76μmであるものの個数比率は10個数%であった。また、このキャリアの体積平均粒径は45μmであった。
<トナーの作製>
(樹脂分散液1の調製)
・エチレングリコール(和光純薬工業(株)製) 37質量部
・ネオペンチルグリコール(和光純薬工業(株)製) 65質量部
・1,9−ノナンジオール(和光純薬工業(株)製) 32質量部
・テレフタル酸(和光純薬工業(株)製) 96質量部
上記の成分をフラスコに仕込み、1時間をかけて温度200℃まで上げ、反応系内が均一に攪拌されていることを確認した後、ジブチル錫オキサイドを1.2質量部投入した。更に、生成する水を留去しながら同温度から6時間をかけて240℃まで温度を上げ、240℃で更に4時間脱水縮合反応を継続し、酸価が9.4mgKOH/g、重量平均分子量13,000、ガラス転移点62℃であるポリエステル樹脂を得た。
次いで、これを溶融状態のまま、キャビトロンCD1010((株)ユーロテック製)に毎分100gの速度で移送した。別途準備した水性媒体タンクに試薬アンモニア水をイオン交換水で希釈した0.37重量%濃度の希アンモニア水を入れ、熱交換器で120℃に加熱しながら毎分0.1リットルの速度で上記ポリエステル樹脂溶融体と同時に上記キャビトロンに移送した。回転子の回転速度が60Hz、圧力が5kg/cm2の条件でキャビトロンを運転し、平均粒径160nm、固形分30%、ガラス転移点62℃、重量平均分子量Mwが13,000の樹脂の分散液(樹脂分散液1)を得た。
(樹脂分散液1の調製)
・エチレングリコール(和光純薬工業(株)製) 37質量部
・ネオペンチルグリコール(和光純薬工業(株)製) 65質量部
・1,9−ノナンジオール(和光純薬工業(株)製) 32質量部
・テレフタル酸(和光純薬工業(株)製) 96質量部
上記の成分をフラスコに仕込み、1時間をかけて温度200℃まで上げ、反応系内が均一に攪拌されていることを確認した後、ジブチル錫オキサイドを1.2質量部投入した。更に、生成する水を留去しながら同温度から6時間をかけて240℃まで温度を上げ、240℃で更に4時間脱水縮合反応を継続し、酸価が9.4mgKOH/g、重量平均分子量13,000、ガラス転移点62℃であるポリエステル樹脂を得た。
次いで、これを溶融状態のまま、キャビトロンCD1010((株)ユーロテック製)に毎分100gの速度で移送した。別途準備した水性媒体タンクに試薬アンモニア水をイオン交換水で希釈した0.37重量%濃度の希アンモニア水を入れ、熱交換器で120℃に加熱しながら毎分0.1リットルの速度で上記ポリエステル樹脂溶融体と同時に上記キャビトロンに移送した。回転子の回転速度が60Hz、圧力が5kg/cm2の条件でキャビトロンを運転し、平均粒径160nm、固形分30%、ガラス転移点62℃、重量平均分子量Mwが13,000の樹脂の分散液(樹脂分散液1)を得た。
(着色剤粒子分散液の調製)
・シアン顔料(PigmentBlue15:3、大日精化工業(株)製) 10質量部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製) 2質量部
イオン交換水 80質量部
上記の成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー(HJP30006、(株)スギノマシン製)により1時間分散し、体積平均粒径180nm、固形分20%の着色剤粒子分散液を得た。
・シアン顔料(PigmentBlue15:3、大日精化工業(株)製) 10質量部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製) 2質量部
イオン交換水 80質量部
上記の成分を混合し、高圧衝撃式分散機アルティマイザー(HJP30006、(株)スギノマシン製)により1時間分散し、体積平均粒径180nm、固形分20%の着色剤粒子分散液を得た。
(結着樹脂1の合成)
・デカン二酸(東京化成(株)製) 81質量部
・ヘキサンジオール(和光純薬(株)製) 47質量部
上記の成分をフラスコに仕込み、1時間をかけて温度160℃まで上げ、反応系内が均一に攪拌されていることを確認したのち、ジブチル錫オキサイドを0.03質量部投入した。更に、生成する水を留去しながら同温度から6時間をかけて200℃まで温度を上げ、200℃で更に4時間脱水縮合反応を継続し、反応を終了させた。反応液を冷却後、固液分離を行い得られた固形物を40℃、真空状態の下乾燥を行い結着樹脂1を得た。
得られた結着樹脂1の融点は、パーキネルマー社製の示差熱走査熱量計DSC−7を用いて測定した結果、64℃であった。重量平均分子量は東ソー社製の分子量測定器HLC−8020を用い、テトラヒドロキシフラン(THF)を溶媒として、測定したところ、15000であった。
・デカン二酸(東京化成(株)製) 81質量部
・ヘキサンジオール(和光純薬(株)製) 47質量部
上記の成分をフラスコに仕込み、1時間をかけて温度160℃まで上げ、反応系内が均一に攪拌されていることを確認したのち、ジブチル錫オキサイドを0.03質量部投入した。更に、生成する水を留去しながら同温度から6時間をかけて200℃まで温度を上げ、200℃で更に4時間脱水縮合反応を継続し、反応を終了させた。反応液を冷却後、固液分離を行い得られた固形物を40℃、真空状態の下乾燥を行い結着樹脂1を得た。
得られた結着樹脂1の融点は、パーキネルマー社製の示差熱走査熱量計DSC−7を用いて測定した結果、64℃であった。重量平均分子量は東ソー社製の分子量測定器HLC−8020を用い、テトラヒドロキシフラン(THF)を溶媒として、測定したところ、15000であった。
(樹脂分散液2の調整)
・結着樹脂1 50質量部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製) 2質量部
・イオン交換水 200質量部
上記の成分を120℃に加熱して、IKE社製、ウルトラタラックスT50で十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が180nmになったところで回収した。このようにして固形分20%の樹脂分散液2を得た。
・結着樹脂1 50質量部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製) 2質量部
・イオン交換水 200質量部
上記の成分を120℃に加熱して、IKE社製、ウルトラタラックスT50で十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が180nmになったところで回収した。このようにして固形分20%の樹脂分散液2を得た。
(離型剤粒子分散液の調製)
・パラフィンワックス(HNP−9 日本精鑞(株)製) 50質量部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製) 2質量部
・イオン交換水 200質量部
上記の成分を120℃に加熱して、IKE社製ウルトラタラックスT50で十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径200nm、固形分20%の離型剤粒子分散液を得た。
・パラフィンワックス(HNP−9 日本精鑞(株)製) 50質量部
・アニオン性界面活性剤(ネオゲンSC、第一工業製薬(株)製) 2質量部
・イオン交換水 200質量部
上記の成分を120℃に加熱して、IKE社製ウルトラタラックスT50で十分に分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径200nm、固形分20%の離型剤粒子分散液を得た。
(トナー1の作製)
・樹脂分散液1 150質量部
・着色剤分散液 25質量部
・離型剤分散液 35質量部
・樹脂分散液2 50質量部
・ポリ塩化アルミニウム 0.4質量部
・イオン交換水 100質量部
上記の成分を丸型ステンレス製フラスコ中でIKE社製のウルトラタラックスT50を用い十分に混合・分散した後、加熱用オイルバスでフラスコ内を攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で60分保持した後、ここに上記と同じ樹脂粒子分散液1を緩やかに70質量部追加した。
その後、濃度0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて系内のpHを8.0に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、攪拌軸のシールを磁力シールして攪拌を継続しながら90℃まで加熱して30分間保持した。反応終了後、降温速度を5℃/分で冷却し、濾過、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を行った。これを更に30℃のイオン交換水3Lを用いて再分散し、15分間300rpmで攪拌・洗浄した。この洗浄操作を更に6回繰り返し、濾液のpHが7.54、電気伝導度6.5μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo.5Aろ紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を24時間継続してトナーを得た。
このトナーの体積平均粒径D50vをコールターカウンターで測定したところ5.7μmであり、体積平均粒度分布指標GSDvは1.20であった。
更に、このトナーに、ヘキサメチルジシラザン(以下、「HMDS」と略す場合がある)で表面疎水化処理した一次粒子平均粒径40nmのシリカ(SiO2)微粒子と、メタチタン酸とイソブチルトリメトキシシランの反応生成物である一次粒子平均粒径20nmのメタチタン酸化合物微粒子とを、それぞれの着色粒子の表面に対する被覆率が40%となるように添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、静電荷像現像用トナー1を作製した。
・樹脂分散液1 150質量部
・着色剤分散液 25質量部
・離型剤分散液 35質量部
・樹脂分散液2 50質量部
・ポリ塩化アルミニウム 0.4質量部
・イオン交換水 100質量部
上記の成分を丸型ステンレス製フラスコ中でIKE社製のウルトラタラックスT50を用い十分に混合・分散した後、加熱用オイルバスでフラスコ内を攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で60分保持した後、ここに上記と同じ樹脂粒子分散液1を緩やかに70質量部追加した。
その後、濃度0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて系内のpHを8.0に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、攪拌軸のシールを磁力シールして攪拌を継続しながら90℃まで加熱して30分間保持した。反応終了後、降温速度を5℃/分で冷却し、濾過、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を行った。これを更に30℃のイオン交換水3Lを用いて再分散し、15分間300rpmで攪拌・洗浄した。この洗浄操作を更に6回繰り返し、濾液のpHが7.54、電気伝導度6.5μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo.5Aろ紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を24時間継続してトナーを得た。
このトナーの体積平均粒径D50vをコールターカウンターで測定したところ5.7μmであり、体積平均粒度分布指標GSDvは1.20であった。
更に、このトナーに、ヘキサメチルジシラザン(以下、「HMDS」と略す場合がある)で表面疎水化処理した一次粒子平均粒径40nmのシリカ(SiO2)微粒子と、メタチタン酸とイソブチルトリメトキシシランの反応生成物である一次粒子平均粒径20nmのメタチタン酸化合物微粒子とを、それぞれの着色粒子の表面に対する被覆率が40%となるように添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、静電荷像現像用トナー1を作製した。
<実施例1>
前述の方法で得られたキャリア1に対して、トナー1が8質量%となるように混合し、静電荷像現像用現像剤を得た。
一方、Docu Centre Color400(富士ゼロックス社製)を、任意の印刷速度に設定できるように改造した改造機を用い、上記の静電荷像現像用現像剤を使用して、以下のような印刷試験を行った。
まず、23℃、60%RHの環境下で、印刷速度(40枚/分)で、A4全面印刷をCin20%(印刷密度)にて10枚行った。次に、印刷速度を10枚/分に設定し、A4全面印刷をCin60%にて10枚行った。引き続き、印刷速度を60枚/分にし、同様にA4全面印刷をCin5%にて10枚行った。
これを1サイクルとし、10サイクル繰り返した。初めの10枚の印刷における10枚目を標準画像(STD)とし、これと、10サイクル目の低速高濃度印刷画像(LH)と高速低高度印刷画像(HL)とを目視にて比較した。その結果、いずれの画像も、白抜け、カブリ、濃度ムラがなく良好であった。この結果を表1に示す。
前述の方法で得られたキャリア1に対して、トナー1が8質量%となるように混合し、静電荷像現像用現像剤を得た。
一方、Docu Centre Color400(富士ゼロックス社製)を、任意の印刷速度に設定できるように改造した改造機を用い、上記の静電荷像現像用現像剤を使用して、以下のような印刷試験を行った。
まず、23℃、60%RHの環境下で、印刷速度(40枚/分)で、A4全面印刷をCin20%(印刷密度)にて10枚行った。次に、印刷速度を10枚/分に設定し、A4全面印刷をCin60%にて10枚行った。引き続き、印刷速度を60枚/分にし、同様にA4全面印刷をCin5%にて10枚行った。
これを1サイクルとし、10サイクル繰り返した。初めの10枚の印刷における10枚目を標準画像(STD)とし、これと、10サイクル目の低速高濃度印刷画像(LH)と高速低高度印刷画像(HL)とを目視にて比較した。その結果、いずれの画像も、白抜け、カブリ、濃度ムラがなく良好であった。この結果を表1に示す。
<実施例2>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア2に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア2に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例3>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア3に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア3に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例4>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア4に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア4に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例5>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア5に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア5に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例6>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア6に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア6に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<実施例7>
実施例1において、印刷試験を行う前に、以下に示す印刷を行った以外は、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
即ち、実施例1に記載の静電荷像現像用現像剤を用い、トナー消費量100g当たり、10gの新たなキャリアが現像器内のキャリアと交換されるような条件のもと、40枚/分の印刷速度でCin20%で100000枚の印刷を行った。この後、実施例1と同様にして印刷試験を行った。
実施例1において、印刷試験を行う前に、以下に示す印刷を行った以外は、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
即ち、実施例1に記載の静電荷像現像用現像剤を用い、トナー消費量100g当たり、10gの新たなキャリアが現像器内のキャリアと交換されるような条件のもと、40枚/分の印刷速度でCin20%で100000枚の印刷を行った。この後、実施例1と同様にして印刷試験を行った。
<比較例1>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア7に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア7に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア8に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア8に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例3>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア9に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア9に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例4>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア10に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア10に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例5>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア11に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア11に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
<比較例6>
実施例1で使用したキャリア1をキャリア12に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1で使用したキャリア1をキャリア12に代えた以外は同様にして、静電荷像現像用現像剤を得た。得られた静電荷像現像用現像剤を用い、実施例1と同様にして印刷試験を行い、評価を行った。結果を表1に示す。
前記表1中の各評価における結果の指標は、以下の通りである。
−評価指標−
◎:全く異常なく良好
○:薄っすらと画像ディフェクトが生じているが実用上問題ない
△:目視で画像ディフェクトが認められる
×:全面に画像ディフェクトが認められる
−評価指標−
◎:全く異常なく良好
○:薄っすらと画像ディフェクトが生じているが実用上問題ない
△:目視で画像ディフェクトが認められる
×:全面に画像ディフェクトが認められる
前記表1に明らかなように、実施例1〜7によれば、印刷速度及び印刷濃に関わらず、白抜け、カブリ、濃度ムラのない高品質の画像が得られることが分かる。
10、100、200・・・画像形成装置
12、110、212・・・静電潜像保持体
14、120、214・・・帯電手段
16、130、216・・・静電潜像形成手段
18、140、218・・・現像手段
141・・・現像剤収容容器
146・・・現像剤供給手段
148・・・現像剤排出手段
20、220・・・転写手段
152・・・2次転写ローラ
22、170、222・・・クリーニング手段
26、180、226・・・定着手段
28、147・・・カートリッジ
210・・・プロセスカートリッジ
12、110、212・・・静電潜像保持体
14、120、214・・・帯電手段
16、130、216・・・静電潜像形成手段
18、140、218・・・現像手段
141・・・現像剤収容容器
146・・・現像剤供給手段
148・・・現像剤排出手段
20、220・・・転写手段
152・・・2次転写ローラ
22、170、222・・・クリーニング手段
26、180、226・・・定着手段
28、147・・・カートリッジ
210・・・プロセスカートリッジ
Claims (7)
- 芯材と、該芯材表面に形成された樹脂被覆層と、を有し、下記条件1及び条件2を満たすことを特徴とする静電荷像現像用キャリア。
条件1:芯材の、個数平均50%粒径(D50)が28μm以上38μm以下であると共に、粒径20μm未満のものの存在割合が0個数%であり、且つ、粒径80μmを超えるものの存在割合が0個数%であること
条件2:静電荷像現像用キャリアの、全粒子に対し、円形度が0.930以上0.945以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であること - 円形度が0.930以上0.945以下であり、且つ、粒度範囲が56μm以上76μm以下であるものの存在割合が、6個数%以上10個数%以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用キャリア。
- トナーと、請求項1又は請求項2に記載の静電荷像現像用キャリアと、を含むことを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
- 請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤を用いることを特徴とするトリクル現像方式の現像装置。
- 画像形成装置に脱着可能であり、少なくとも、静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段に供給するための現像剤を収納する収納部を備え、該現像剤が請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする静電荷像現像用カートリッジ。
- 画像形成装置に脱着可能であり、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像形成手段に供給するための現像剤を収納する収納部と、を備え、該現像剤が請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 少なくとも、静電潜像保持体と、該静電潜像保持体表面を帯電する帯電手段と、該帯電された静電潜像保持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像保持体表面に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該記録媒体に該トナー像を定着する定着手段と、を備え、前記現像剤が、請求項3に記載の静電荷像現像用現像剤であることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008054969A JP2009210896A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008054969A JP2009210896A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009210896A true JP2009210896A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41184104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008054969A Pending JP2009210896A (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009210896A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011090129A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Ricoh Co Ltd | 電子写真キャリア被覆用コート液の製造方法 |
JP2017062421A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
-
2008
- 2008-03-05 JP JP2008054969A patent/JP2009210896A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011090129A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Ricoh Co Ltd | 電子写真キャリア被覆用コート液の製造方法 |
JP2017062421A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5310052B2 (ja) | 静電荷像現像トナー、静電荷像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP7069915B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2008233763A (ja) | 電子写真用キャリア、並びに、これを用いた電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP5678713B2 (ja) | 二成分現像剤用キャリア、二成分現像剤、画像形成方法、及び、画像形成装置 | |
US11181847B2 (en) | Carrier for electrostatic image development, electrostatic image developer, and process cartridge | |
JP5807438B2 (ja) | 二成分現像剤用キャリア、二成分現像剤、画像形成方法、及び、画像形成装置 | |
JP2009204695A (ja) | 電子写真用現像剤、電子写真用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4978296B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーの製造方法 | |
JP5825113B2 (ja) | 静電荷現像用キャリア、静電荷現像用現像剤、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP2007057743A (ja) | 静電潜像現像用キャリア及び静電潜像現像用現像剤及び現像装置 | |
JP2008203623A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP5104345B2 (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤及び画像形成装置 | |
JP2014153476A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP5568874B2 (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、静電荷像現像用現像剤用カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP2009210896A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像装置、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP6503645B2 (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP2007010715A (ja) | 静電潜像現像用トナー及び画像形成方法 | |
JP2009151189A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成方法、及び、画像形成装置 | |
JP4385906B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4604942B2 (ja) | 静電潜像現像用キャリア、静電潜像現像用現像剤および画像形成方法 | |
JP2008304772A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、静電荷像現像用カートリッジ、プロセスカートリッジおよび画像形成方法 | |
JP2014153469A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用現像剤、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 | |
JP2012068524A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、画像形成方法、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 | |
JP2008065076A (ja) | 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像用キャリアの製造方法、静電荷像現像用現像剤及び画像形成装置 | |
JP5326464B2 (ja) | 静電荷現像用キャリア、静電荷現像用現像剤、静電荷現像用現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 |