JP5948288B2 - 太陽電池パネル体 - Google Patents
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Description
一方、太陽電池パネル体では、各太陽電池パネルを接続したり、各太陽電池パネルで発電した電流を送る為に、太陽電池パネルの下方には多数の配線が設けられている。
太陽電池パネルフレームは、その上から押さえる押さえ材で下地フレームに固定しているので、太陽電池パネルフレームの下部を下地フレームに固定する場合に比較して、太陽電池パネルフレームを下地フレームに固定するときに、作業者の上に作業の邪魔になるものがなく、屈んで作業することがないので、作業性が良い。
太陽電池パネル9は図7に示すように多数設けてあり、各太陽電池パネルフレーム3は各太陽電池パネル9の四周に配置されている。図1に示すように、各太陽電池パネルフレーム3は太陽電池パネル9の端部を保持する保持部3aを有し、保持部3aは太陽電池パネル9の端部を嵌合して保持している。太陽電池パネルフレーム3の保持部3aの下方には下地フレーム29に載置する載置部11が設けてある。載置部11は太陽電池パネルフレーム3の内周側に向けて突設している。
太陽電池パネル9からは、所定の太陽電池パネル9を繋いだり、発電した電流を流す為の配線Sが引き出されている。
尚、図10に示すように、後側支柱15b、15bにはブレース25が連結されている。
図8〜図10に示すように、前側と後側の梁材17、17には、下地フレーム29が太陽電池ユニット4の左右の巾と略同じ寸法の間隔をあけて架設されており、下地フレーム29は前側を低く後側を高く傾斜して配置されている。
即ち、第1実施の形態では、太陽電池パネル体1を正面から見て梁材17は、左右方向に配置されており、下地フレーム29は上下の傾斜に添って配置されている。
下地フレーム29の左右の各側面には下地フレーム29の長手方向にボルト係合溝31が形成してあり、ボルト33の頭を長手方向にスライド自在に係合してある。下地フレーム29には上面に太陽電池パネルフレーム3の載置部11を載置する被載置部32が設けてある。
図2及び図6に示すように、挟着具7は下地フレーム29の長手方向に長い長尺であり、図1に示すように、挟着部35と固定部37と起立部39とを一体に形成してある。挟着部35は太陽電池パネルフレーム3の載置部11の上面に配置してあり、固定部37は下地フレーム29の左右側の側面に沿って設けてあり、起立部39は太陽電池パネル9側に向けて上方に起立している。図2に示すように、固定部37には長手方向に間隔をあけて係合溝45が形成してあり、係合溝45は下端を開口した溝である。尚、図2において一点鎖線で抜き出して示すのは、固定部の側面図である。
挟着部35は太陽電池パネルフレーム3の載置部11の上面に載置しており、挟着部35と下地フレーム29の被載置部32とで太陽電池パネルフレーム3の載置部11を挟着している。固定部37は、下地フレーム29の側面にボルト33とナット43で固定してあり、ボルト33は下地フレーム29のボルト係合溝31に頭を係合して、ボルト33の軸を固定部37の係合溝45に挿通してある。
起立部39は挟着部35から上方に起立しており、太陽電池パネル9下で、挟着具7の挟着部35と起立部39と、太陽電池パネルフレーム3とで囲まれた空間47を形成している。空間47は、配線収納空間として利用しており、上述した太陽電池パネル9から引き出されている配線Sが収納されている。
図3及び図4に示すように、下端用位置決めブロック51は、下地フレーム29の下端側に配置されるものであり、下地フレーム29の端板57に当接して且つ隣合う太陽電池ユニット4、4間に配置されている。下端用位置決めブロック51は、係合溝49に係合する係合部59と、端板57と太陽電池パネルフレーム3との間に配置される端板当接部60と、隣合う太陽電池ユニット4、4間に配置される左右中間部61とを一体に備えている。
図6に示すように、中間用位置決めブロック53は上下の太陽電池ユニット4、4間に配置されており、下端用位置決めブロック51と同様に、係合部59と左右中間部61とを有すると共に上下に隣合う太陽電池ユニット4、4間に配置される上下中間部63とを備えている。
尚、下端用位置決めブロック51及び中間用位置決めブロック53はゴム製である。
図9及び図10に示すように、架台5の組立は、前側支柱15a及び後側支柱15bに梁材17を架設し、後側支柱15b、15bにはブレース25を取り付ける。
図1及び図2に示すように、各支柱15a、15bと梁材17との取り付けは、角度可変部材19を支柱15の上端に通しボルト21とナット23で行うが、各支柱15a、15bに対して角度可変部材19を所定角度に調整した後、ナット23を締め付けて固定する。
図10に示すように、梁材17には、隣合う下地フレーム29を所定間隔で固定する。図7及び図8に示すように、隣合う下地フレーム29の間隔は、太陽電池ユニット4における左右の間隔と略同じ間隔で取り付ける。
図3及び図4に示すように、下地フレーム29の下端には、端板57を取り付けて、下地フレーム29の上面に形成された係合溝49に下端用位置決めブロック51を係合し、太陽電池パネルフレーム3の載置部11を下地フレーム29の被載置部32に載置して、下地フレーム29の側面の係合溝31にボルト33の頭を係合する。
このように、最下段の太陽電池パネルフレーム3を下地フレーム29に順次固定した後、中間用位置決めブロック53を最下段の太陽電池パネルフレーム3の後端位置で、下地フレーム29の係合溝49に係合し、2段目の列の太陽電池パネルフレーム3を最下段の太陽電池パネルフレーム3と同様にして順次取り付ける。以下、3段目も同様にして施工する。
したがって、太陽電池パネル体3の配線Sを束ねて又は束ねないで空間47に収納できるので、配線処理が容易にできる。また、従来技術のように配線を保持するホルダを下地フレームに取付けなくて済み、簡易な構成で且つ部品点数を低減できる。
起立部39は挟着具7に一体に形成しているので、部品点数を少なくでき且つ押出し形成できるから製造が容易である。
梁材17に固定した角度可変部材19は、通しボルト21とナット23で支柱15に固定してあるから、ナット23を緩めて角度変更部材19を回動することにより、容易に角度調整できる。したがって、施工現場毎に要求される太陽電池パネル9の角度に容易に対応することができる。
架台5の端板57には、下地フレーム29の排水通路55に対応する位置に排水孔58が形成されているので、排水通路55を流れる水を簡易な構造で排水することができる。
図11〜図15に本発明の第2実施の形態を示す。図11及び図13に示すように、第2実施の形態では、梁材17は上下の傾斜に添って配置されており、下地フレーム29は左右方向に配置されている。
下地フレーム29は上面を傾斜して配置してあり、下地フレーム29の上面において傾斜方向の中心よりも傾斜方向の上側にずれた位置に位置決め部67が設けてあり、位置決め部67は上方に向けて突設している。
この位置決め部67は梁材17の傾斜に沿って配置した太陽電池パネルフレーム3の下端面に当接して、太陽電池ユニット4を位置決めしている。位置決め部67は第2実施の形態では、下地フレーム29と一体に形成してあり、下地フレーム29の長手方向に沿って形成した片である。
図11及び図12に示すように、挟着具7は、第1実施の形態と異なり、起立部39がなく、挟着部35と固定部37で構成されていると共に、短尺材として左右方向に間隔をあけて設けてある。
位置決め部67は、下地フレーム29の上面において傾斜方向の中心よりも傾斜方向の上側にずれた位置に設けているので、図11に示すように、位置決め部67よりも傾斜方向上側に位置する太陽電池パネルフレーム3と、傾斜方向下側に位置する太陽電池パネルフレーム3との載置しろを略同じ寸法にすることができ、上側の太陽電池パネルフレーム3を下地フレーム29に挟着する挟着具7と、下側の太陽電池パネルフレーム3を下地フレーム29に挟着する挟着具7とで、同一種類の挟着具7を用いることができる。
位置決め部67は下地フレーム29に一体に形成した位置決め片としているので、第1実施の形態で用いたような位置決めブロック51、53が不要であるから、部品点数を低減できると共に製造が容易である。
挟着具7は、短尺材として、左右方向に間隔をあけて配置してあるので、第1実施の形態の長尺のものに比較して、取り扱い易く、構成を簡易にでき、更に使用材料を少なくなるので材料費を安価にできる。
また、挟着具7は、固定部37と挟着部35とを別体に設けてあり、固定部37は下地フレーム29にボルト33とナット43で固定し、挟着部35はボルト70とナット72で固定部37に固定している。
また、太陽電池ユニット位置決め部材75は、必要箇所に適宜取付けできるから、第2実施の形態のように下地フレーム29に位置決め部67を一体に形成する場合に比較して、使用する材料を少なくできる。
挟着具7は、固定部37と挟着部35とを別体にしてボルト70とナット72で固定しているので、太陽電池パネルフレーム3の固定強度を各部で適宜調整することにより、固定強度を高めることができる。
太陽電池ユニット位置決め部材75と挟着具7のその他の効果については、第2実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、下地フレーム29の側面には、略L字形状を成す配線保持具83がねじ83aにより固定されている。
次に、傾斜した上下で隣合う太陽電池パネルフレーム3、3間にあるボルト71の軸部に押さえ材69を挿通して、脚部81、81を上下で隣合う太陽電池パネルフレーム3、3間に位置するように取り付けて、押さえ部82を太陽電池パネルフレーム3の保持部3aの上面に載置し、ナット73で締め付ける。これにより、太陽電池パネルフレーム3を下地フレーム29に固定する。
尚、図18に示すように、最下端に位置する太陽電池パネルフレーム3のように、所定の取付け強度が要求される太陽電池パネルフレーム3には、必要に応じて挟着具7を取付ける。
太陽電池パネルフレーム3の架台5への取付けは、押さえ材69を太陽電池パネルフレーム3の上方からナット73で締め付けて行うので、第1実施の形態のように挟着具7で太陽電池パネルフレーム3を固定する場合に比較して、作業者の上に作業の邪魔になるものがなく、屈んで作業することがないので、作業性が良い。
押さえ材69には、傾斜した上下方向で隣合う太陽電池パネルフレーム3、3間に位置する脚部81、81を設けているので、万が一、ボルトが緩んだり、地震によって太陽電池パネルが架台5の傾斜方向に移動する力が作用した場合でも、脚部81、81によって太陽電池パネルフレーム3の移動を規制することができる。
また、押さえ材69に脚部81、81を設けることにより、上下に隣合って位置する太陽電池フレーム3、3に押さえ材69との係合部を設ける必要がないので、太陽電池パネルフレーム3の構成を簡易にできる。
配線保持具83は、第1実施の形態と異なり、挟着具7と別体であるから、配線処理の必要に応じて、下地フレーム29の側面に配線を保持することができる。
梁材17と下地フレーム29との固定は、梁材17の上面にはボルト91の頭が係合するボルト係合溝87が梁材17の長手方向に形成してあり、下地フレーム押さえ材89を下地フレームの係合片29aに係合してボルト91とナット92で固定している。
尚、固定部37の上面にはぎざぎざ84を形成して挟着部35のずれを防止している。
下地フレーム29と梁材17との固定は、下地フレーム押さえ材89を用いてボルト91とナット92で固定できるから、第1実施の形態のようにL字金具を用いて梁材17に下地フレーム29を固定する場合に比較して、ボルト91とナット92の固定箇所が少なくなり、太陽電池パネル体1の施工に用いる締結部品の点数を少なくできると共に施工を簡単にできる。
位置決め部67の効果については、第3実施の形態と同様の効果を得ることができる。
即ち、図30(a)に示すように、梁材17の上面には、予め定められた位置に下地フレーム位置決めプレート100がねじで固定してあり、図30(b)に示すように、下地フレーム位置決めプレート100に下地フレーム29の下面に形成してある溝101に係合して、梁材17に対する下地フレーム29の位置決めと仮置きをしている。下地フレーム29は、下地フレーム位置決めプレート100により梁材17に位置決めと仮置きをした後、図29に示すように、第5実施の形態と同様に、押さえ材89で下地フレーム29を梁材17に押えて、押さえ材89をボルト91とナット92で梁材17に固定している。
尚、下地フレーム位置決めプレート100は、工場で梁材17に固定して、施工現場に搬入している。
太陽電池ユニット位置決め部材75は、工場で下地フレーム29の所定の位置に固定して施工現場に搬入しており、施工現場でボルト71の頭をボルト係合溝78に挿入して太陽電池ユニット位置決め部材75の端に当接させて位置決めする。
図31及び図32(b)に示すように、太陽電池ユニット位置決め部材75には、ボルト係合溝78の開口部に嵌合する嵌合部102を設けてある。
また、図32(a)に示すように、下地フレーム29のボルト係合溝78には、溝の開口を広げた切除部103が形成してある。切除部103はボルト71の頭が上からボルト係合溝78内に通る寸法としてあり、隣合う太陽電池ユニット位置決め部材75の略中間位置に設けてある。
特に、太陽電池ユニット位置決め部材75は工場で下地フレーム29に予め取り付けており、施工現場でボルト71の頭をボルト係合溝78に挿入して太陽電池ユニット4の取り付け位置を位置決めしているから、太陽電池ユニット位置決め部材75を取付けた下地フレーム29を工場から搬送する場合にボルト71が突出して嵩張ることを防止できる。
尚、ボルト71の位置決めはボルト71の頭を太陽電池ユニット位置決め部材75に当接させることに限らず、ボルト71の軸を太陽電池ユニット位置決め部材75に当接させるようにしても良い。
ボルト71の頭をボルト係合溝78に係合するときには、切除部103からボルト71の頭をボルト係合溝78に挿入できるので、ボルト71を取り付けるときにボルト係合溝78の端から挿入しないで済み、ボルト71の取り付けが容易にできる。
太陽電池ユニット位置決め部材75は、嵌合部102をボルト係合溝78の開口部に嵌合してあるので、位置決め部67が傾斜方向上側にある太陽電池ユニット4を受けたときに、太陽電池ユニット位置決め部材75の抜けや脱落を防止できる。
例えば、第1実施の形態において、起立部39の上端は太陽電池パネルフレーム3の外周側に突出するものであっても良いし、起立部39は太陽電池パネルの内周側を凹ませて円弧状に形成するものでも良いし、起立部39の形状は限定されない。
また、第1実施の形態において、起立部39は挟着具7の固定部37から起立しても良い。
第1実施の形態において、挟着具7は、第2〜第5実施の形態のように、短尺材として、下地フレーム29の長手方向に間隔をあけて配置するものであっても良い。
図22に示すように、第2実施の形態において、挟着具7は第1実施の形態のように、起立部39を有するものを用いても良いし、挟着具7は下地フレーム29の側面に配線保持部93を有する形状としても良い。
図23及び図24に示すように、第4実施の形態で用いた太陽電池ユニット位置決め部材75と、押さえ材69、ボルト71及びナット73は、第1実施の形態のように、下地フレーム29を上下に傾斜させて配置する場合に適用しても良い。この場合、図24に示すように、太陽電池ユニット位置決め部材75及び押さえ材69は、下地フレーム29の上面に形成したボルト係合溝78と直交する方向に設置する。
図25及び図26に示すように、第5実施の形態の押さえ材89には、下地フレーム29の側面を受ける受け部95を設けても良い。受け部95を設けることにより、下地フレーム29の固定強度を高めることができる。
図27及び図28に示すように、第2〜第4実施の形態において、下地フレーム29の側面に設けたボルト係合溝31には、挟着具7を固定していない箇所に、配線保持具96を取付けるものであっても良い。配線保持具96は、ボルト係合溝31に係合する係合部97と配線保持部98とを有する構成としてあり、係合部97は嵌め込みにより弾性変形してボルト系合溝31に係合するようになっている。配線保持部98には、複数の保持空間99を形成して、配線の整理をし易くしてある。
3 太陽電池パネルフレーム
3a 保持部
9 太陽電池パネル
11 載置部
29 下地フレーム
32 被載置部
69 押さえ材
71 ボルト
73 ナット
78 ボルト係合溝
Claims (1)
- 太陽電池パネルと、太陽電池パネルの縁部に設けた太陽電池パネルフレームと、太陽電池パネルフレームの下に配置した下地フレームと、位置決め部材と、押さえ材と、ボルトと、ナットとを備え、太陽電池パネルフレームは、太陽電池パネルの縁部を保持する保持部と、保持部の下方で下地フレームに載置する載置部を有し、下地フレームは、上面に太陽電池パネルフレームの載置部を載置する被載置部と、ボルトの頭を係合するボルト係合溝とを有し、ボルト係合溝は下地フレームの長手方向に沿って形成してあると共に被載置部はボルト係合溝を挟んでボルト係合溝の両側に設けてあり、位置決め部材は、ボルト係合溝に設けてあり、下地フレームの上面に立設されるとともに太陽電池パネルフレームに当接する太陽電池パネルフレームの位置決め部と、端にボルト係合溝に係合したボルトが当接するボルトの位置決め部を有し、押さえ材は、隣合う太陽電池パネルフレームに跨って各太陽電池パネルフレームの上に配置してあり、ボルト挿通孔を有しており、下地フレームのボルト係合溝にボルトの頭を係合し位置決め部材の端にボルトが位置決めされた位置でボルトの軸が押さえ材のボルト挿通孔に挿通してあると共に押さえ材の上にナットが締め付けてあり、隣合う太陽電池パネルフレームを一緒に下地フレームに固定してあることを特徴とする太陽電池パネル体。
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