JP5947980B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、リヤピラーを含む車体後部構造に関する。
例えば、特許文献1には、一体的に構成されたリヤピラーインナパネルを備えた自動車の車体後部構造が開示されている。リヤピラーインナパネルの下部は、リヤホイールハウスアウタパネルの上部に接合されている。また、リヤピラーインナパネルの後縁部は、バックドア開口レインフォースメントに接合されている。
特開2006−206012号公報
ところで、リヤピラーを他の部材も含めて一体的に構成すると、部品点数が減少する利点があるが、剛性・強度が不要な他の部分まで板厚が厚く形成されるため、車体重量がその分だけ増大する。
また、リヤピラーを他の部材も含めて一体的に構成すると、一体成形された部材自体が大きくなって製造コストが増大する。
本発明の一般的な目的は、必要な部分における剛性・強度を確保しながら、分割構成して軽量化を達成することが可能な車体後部構造を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、車体後部における左右側部の車室内側パネルを構成し、テールゲート開口部を形成するリヤピラーインナパネルと、車体後部のリヤドア開口部を形成するリヤピラースティフナとを有するリヤインナパネルを備える車体後部構造であって、前記リヤピラーインナパネルと前記リヤピラースティフナとを別部材で構成し、前記リヤピラーインナパネルと前記リヤピラースティフナとに跨って配置されるリヤピラーインナレインフォースを備えることを特徴とする。
本発明によれば、リヤピラーインナパネルとリヤピラースティフナとを別部材で構成することで、高剛性・高強度化を必要とする部位に、板厚が厚い部材・高剛性な材質を有する部材を選択することでき、一方、軽量化を必要とする部位に、板厚の薄い部材・軽い材質の部材を選択することができる。この結果、本発明では、従来、一体化されていたリヤピラーを分割構成し、部材を適材適所で配置することにより、高剛性・高強度化と軽量化とを両立することができる。
さらに、本発明では、リヤピラーインナパネルとリヤピラースティフナとからなる2部材に跨ってリヤピラーインナレインフォースを配置して補強している。これにより、分割構成した部分の剛性・強度の低下を抑制して所望の剛性・強度を確保することができる。この結果、本発明では、リヤピラー全体として、高剛性・高強度化と軽量化とを調和させることができる。
また、本発明は、前記リヤピラーインナパネルに接合されて閉断面を構成するリヤピラーアンカーパッチを備え、前記リヤピラーインナレインフォースの後端は、前記リヤピラーアンカーパッチに接合されることを特徴とする。
本発明によれば、リヤピラーインナレインフォースの後端が、閉断面を構成するリヤピラーアンカーパッチに接合されることで、リヤピラーの剛性・強度をより高めることができる。
さらに、本発明は、前記リヤピラーインナレインフォースが、前記リヤピラーアンカーパッチとの接合部から車体前方側に向けて延びるビード部と、前記ビード部の前方側に設けられ、前記リヤピラースティフナにおいてリヤドア開口フランジを形成するスティフナフランジに接合されるレインフォースフランジとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ビード部を設けることで、リヤピラースティフナ自体の剛性・強度を高めることができる。また、リヤドア開口フランジにレインフォースフランジが接合されることで、リヤピラースティフナの組付時における剛性・強度を高めることができる。
さらにまた、本発明は、前記リヤインナパネルと別体で構成されると共に、前記リヤピラーインナパネル及び前記リヤピラースティフナの上端が接合されて車両前後方向に沿って延在するルーフサイドレールインナを備え、前記ルーフサイドレールインナは、上下方向に延びるレール側壁と、前記レール側壁の下端から車幅方向の外側に延びるレール下壁と、前記レール下壁の車幅外側端部から下方に延びるレールフランジとを備え、前記リヤインナパネルは、前記レールフランジと並行に上下方向に延びるパネル側壁と、前記パネル側壁の上端から前記レール下壁に沿うように車幅中央側に延びるパネル上壁とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、リヤインナパネルとルーフサイドレールインナとを別部材で構成することで、高剛性・高強度化を必要とする部位に、板厚が厚い部材・高剛性な材質を有する部材を選択することでき、一方、軽量化を必要とする部位に、板厚の薄い部材・軽い材質の部材を選択することができる。この結果、本発明では、従来、一体化されていたリヤピラーを分割構成し、部材を適材適所で配置することにより、高剛性・高強度化と軽量化とを両立することができる。
さらに、本発明では、ルーフサイドレールインナを構成するレール下壁とレールフランジとの間に設けられる稜線部を、リヤインナパネルを構成するパネル側壁とパネル上壁との間に設けられる稜線部によって覆うように構成している。これによって、リヤピラーの剛性・強度をより高めることができる。
さらにまた、本発明は、前記リヤインナパネルが、前記パネル上壁の車幅内側端部から前記レール側壁に沿うように上方に延びるパネルフランジを有することを特徴とする。
本発明によれば、ルーフサイドレールインナを構成するレール側壁とレール下壁との間に設けられる稜線部を、リヤインナパネルを構成するパネルフランジとパネル上壁との間に設けられる稜線部で覆うように構成することで、リヤピラーの剛性・強度をより高めることができる。
さらにまた、本発明は、前記パネルフランジが、第1スティフナビード部を有し、前記第1スティフナビード部を挟んで前記レール側壁に接合されることを特徴とする。
本発明によれば、第1スティフナビード部を設けることで、リヤインナパネルを構成するパネルフランジの剛性・強度を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記リヤピラーインナパネル又は前記リヤピラースティフナのいずれか一方に、前記ルーフサイドレールインナと前記リヤピラーインナパネルと前記リヤピラースティフナとの3枚が重畳しないように切欠部が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、切欠部を設けることで、ルーフサイドレールインナと、リヤピラーインナパネルと、リヤピラースティフナとの3枚が重畳することを回避することができる。これにより、例えば、さらにリヤアウタパネルを重ねたときに4つの部材が重畳することが回避して、例えば、重畳部位を溶接(例えば、スポット溶接)したときの接合力(結合力)が低下することを抑制することができる。
さらにまた、本発明は、前記切欠部が、前記リヤピラーインナパネルに設けられ、前記リヤピラースティフナが、前記切欠部を跨ぐように上下方向に延びる第2スティフナビード部を有することを特徴とする。
本発明によれば、切欠部をリヤピラーインナパネルに設けることで、第2スティフナビード部を上下方向に沿って延在させることができる。また、第2スティフナビード部を上下方向に沿って延在させることで、リヤピラースティフナ全体の剛性・強度を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記リヤピラーインナパネルが、前記リヤピラースティフナと比較して、板厚が厚く、又は、高剛性・高強度の部材で構成され、前記リヤピラースティフナには、前記パネル側壁、前記パネル上壁及び前記パネルフランジが設けられることを特徴とする。
本発明によれば、リヤピラースティフナよりもリヤピラーインナパネルを、板厚を厚く形成し、又は、高剛性・高強度を有する部材で構成している。これにより、リヤピラースティフナに対しパネル側壁、パネル上壁及びパネルフランジを形成することが容易となり、リヤピラースティフナの成形性を向上させることができる。
本発明では、必要な部分における剛性・強度を確保しながら、分割構成して軽量化を達成することが可能な車体後部構造を得ることができる。
本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車両後部を車室内からみた斜視図である。 図1の部分拡大斜視図である。 図2のIII−III線に沿った横断面図である。 リヤピラーアウタパネルを取り外した車両後部を車外後方からみた斜視図である。 (a)は、図4の部分拡大斜視図、(b)は、リヤピラーインナパネルの切欠部においてその切り欠いた部分を示す部分拡大斜視図である。 図5(a)のVI−VI線に沿った縦断面図である。 図6の部分拡大縦断面図である。 リヤインナパネル及びリヤピラースティフナの上部側を車外側から見た透過側面図である。 図8のIX−IX線に沿った横断面図である。 図8のX−X線に沿った横断面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車両後部を車室内からみた斜視図、図2は、図1の部分拡大斜視図、図3は、図2のIII−III線に沿った横断面図である。なお、各図中に矢印で示される、「前後」及び「上下」は、車体の前後方向及び上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。
図1及び図2に示されるように、車両10は、車体後部における左右側部の車室内側パネルを構成する一対のリヤインナパネル12、12を備える。但し、図1では、右側のリヤインナパネル12のみを図示して左側のリヤインナパネル12の図示を省略している。
一対のリヤインナパネル12、12は、一対のリヤピラーインナパネル16、16と、一対のリヤピラースティフナ20、20とから構成される。一対のリヤピラーインナパネル16、16は、車体後方のテールゲート開口部14を形成する。一対のリヤピラースティフナ20、20は、車体後部のリヤドア開口部18を形成する。リヤピラーインナパネル16、16とリヤピラースティフナ20、20とは、それぞれ別部材で構成される。また、車両10は、車体側部の上方でリヤインナパネル12から車両前方側に向かって延在するルーフサイドレールインナ22を備える。リヤインナパネル12とルーフサイドレールインナ22とは、それぞれ別部材で構成される。
テールゲート開口部14は、一対のリヤピラーインナパネル16、16と、リヤルーフレール26とを備える。一対のリヤピラーインナパネル16、16は、図示しないバックドア(テールゲート)によって開閉され、テールゲート開口部14の側縁を構成する。リヤルーフレール26は、テールゲート開口部14の上縁を構成し一対のリヤピラーインナパネル16、16同士を架け渡している。なお、図1中では、一対のリヤピラーインナパネル16、16のうちの車両10の右側のリヤピラーインナパネル16のみを図示して、左側のリヤピラーインナパネル16の図示を省略している。
リヤドア開口部18は、ルーフサイドレールインナ22と、センタピラ24と、リヤピラースティフナ20等とによって形成される。ルーフサイドレールインナ22は、図示しないリヤドアによって開閉され、リヤピラーインナパネル16及びリヤピラースティフナ20の上端部にそれぞれ接合されて車両前方に向かって延在する。リヤピラースティフナ20は、リヤドア開口部18の後部側縁に設けられる。リヤインナパネル12の下部側には、リヤインナパネル12の下端部が接合されるリヤエンドパネル28と、リヤエンドパネル28及びリヤピラースティフナ20の下端部が、それぞれ、接合されるリヤホイールハウスインナ30とが配設される。
リヤピラーインナパネル16は、車室側に略上下方向に沿って延在するように配置される。このリヤピラーインナパネル16は、車外側のリヤピラーアウタパネル32と一体的に接合されてリヤピラーを構成する。リヤピラーアウタパネル32は、図3に示されるように、左右方向(車幅方向)に延びてリヤピラーの後面を構成するものである。リヤピラーアウタパネル32の左右方向に沿った一端部(車幅方向の外側端部)は、リヤピラーアウタパネル32と別体で構成されたサイドアウタパネル34に接合される。
図2に示されるように、リヤピラーインナパネル16は、下部を構成するリヤピラーインナパネルロアと、上部を構成するリヤピラーインナパネルアッパとを別体として有する。
図3に示されるように、リヤピラーインナパネル16の車室外側面には、リヤピラーアンカーパッチ36が設けられる。リヤピラーインナパネル16とリヤピラーアンカーパッチ36とによって、閉断面部38が構成される。
閉断面部38は、リヤピラーの軸線と略直交する横断面において閉断面で形成されている。この閉断面部38は、リヤピラーインナパネル16の傾斜する側壁16aとリヤピラーアンカーパッチ36の車両前方側の一端部側36aとを溶接すると共に、リヤピラーインナパネル16の車両後方端部16cとリヤピラーアンカーパッチ36の車両後方端部36bとを接合することによって断面略三角形状に形成される。
図3における車両後方側では、左右方向に沿って延在するリヤピラーアウタパネル32の車体中央側端部32aと、リヤピラーアンカーパッチ36の車両後方端部36bと、リヤピラーインナパネル16の車両後方端部16cとの三者が一体的に接合されている。
図4は、リヤピラーアウタを取り外した車両後部を車外後方からみた斜視図、図5(a)は、図4の部分拡大斜視図、図5(b)は、リヤピラーインナパネルの切欠部においてその切り欠いた部分を示す部分拡大斜視図、図6は、図5(a)のVI−VI線に沿った縦断面図、図7は、図6の部分拡大縦断面図である。
図4及び図5(a)に示されるように、リヤインナパネル12の車外側側面には、リヤピラーインナパネル16とリヤピラースティフナ20とに跨って配置されるリヤピラーインナレインフォース40が設けられる。リヤピラーインナレインフォース40は、側面視して略矩形状を呈する。リヤピラーインナレインフォース40の車両前後方向の前端は、リヤピラースティフナ20の後記するスティフナフランジ46に接合される。リヤピラーインナレインフォース40の車両前後方向の後端は、リヤピラーアンカーパッチ36に接合される(図5(a)参照)。
リヤピラーインナレインフォース40は、ビード部42と、レインフォースフランジ48とを備える。ビード部42は、リヤピラーアンカーパッチ36との接合部から車体前方側に向けて延びている。レインフォースフランジ48は、ビード部42の前方側に設けられ、リヤピラースティフナ20においてリヤドア開口フランジ44を形成するスティフナフランジ46に接合される。スティフナフランジ46は、略平坦部で構成され、ビード部42は、スティフナフランジ46から車外側に向かって膨出して形成される。
車両10は、リヤピラーインナパネル16及びリヤピラースティフナ20の上端が接合されて車両前後方向に沿って延在するルーフサイドレールインナ22を備える。ルーフサイドレールインナ22は、リヤインナパネル12と別体で構成される。
図6及び図7に示されるように、ルーフサイドレールインナ22は、レール側壁50と、レール下壁52と、レールフランジ54とによって構成される。レール側壁50は、上部側に設けられ上下方向に延びている。レール下壁52は、レール側壁50の下端から車幅方向の外側に延びている。レールフランジ54は、レール下壁52の車幅外側端部から下方に延びている。レール下壁52とレールフランジ54との間には、断面円弧状に湾曲して形成された第1稜線部56が設けられる。また、レール下壁52とレール側壁50との間には、断面円弧状に湾曲して形成された第2稜線部58が設けられる。
リヤピラースティフナ20(リヤインナパネル)は、パネル側壁60と、パネル上壁62と、パネルフランジ64とを有する。パネル側壁60は、レールフランジ54と並行に上下方向に延びている。パネル上壁62は、パネル側壁60の上端からレール下壁52に沿うように車幅中央側に延びている。パネルフランジ64は、パネル上壁62の車幅内側端部からレール側壁50に沿うように上方に延びている。パネル側壁60とパネル上壁62との間には、断面円弧状に湾曲して形成されたパネル第1稜線部61が設けられる。また、パネル上壁62とパネルフランジ64との間には、断面円弧状に湾曲して形成されたパネル第2稜線部63が設けられる。
パネルフランジ64は、膨出形成された第1スティフナビード部66を有し、第1スティフナビード部66を挟んでレール側壁50に接合される。なお、パネル側壁60、パネル上壁62、及び、パネルフランジ64は、それぞれ、車両前後方向に沿った幅寸法が略同一に構成されている。
図5に示されるように、リヤピラースティフナ20の上端部には、ルーフサイドレールインナ22のレール側壁50に接合されるパネルフランジ64が設けられる。パネルフランジ64の車両前後方向に沿った中央部には、車室外側に向かって膨出する第1スティフナビード部66が設けられる。第1スティフナビード部66の車両前後方向の両側には、レール側壁52との接合部である第1フランジ部68が設けられる。
リヤピラーインナパネル16には、図5(a)に示されるように、略三角形状を呈する切欠部70が設けられる。この切欠部70は、後記するように、ルーフサイドレールインナ22とリヤピラーインナパネル16とリヤピラースティフナ20との3枚が重畳しないように設けられるものである。なお、図5(b)の破線部分は、リヤピラーインナパネル16の切り欠き部分を示したものである。また、本実施形態では、リヤピラーインナパネル16を切り欠いて切欠部70を形成しているが、これに限定されるものではなく、リヤピラーインナパネル16又はリヤピラースティフナ20のいずれか一方に切欠部70が設けられればよい。
リヤピラースティフナ20のパネル側壁60は、切欠部70を跨ぐように上下方向に延びる第2スティフナビード部72を有する。第2スティフナビード部72は、第1スティフナビード部68の下部側に位置し、車室内側に向かって膨出して形成される。第2スティフナビード部72の車両前後方向の両側には、レールフランジ54に接合される第2フランジ部74が設けられる。
図8は、リヤインナパネル及びリヤピラースティフナの上部側を車外側から見た透過側面図、図9は、図8のIX−IX線に沿った横断面図、図10は、図8のX−X線に沿った横断面図である。
図9と図10とを比較して諒解されるように、上部側の第1スティフナビード部66の車両前後方向の幅寸法W1は、下部側の第2スティフナビード部72の車両前後方向の幅寸法W2よりも小さく設定されている(W1<W2)。パネル上壁62とパネル側壁60との幅寸法が同一である場合、第1及び第2スティフナビード部66、72の幅寸法との関係から、第1フランジ部68の車両前後方向の幅寸法は、第2フランジ部74の車両前後方向の幅寸法よりも大きく設定される。この結果、本実施形態では、第1スティフナビード部66の両側に設けられた第1フランジ部68を、ルーフサイドレールインナ22のレール下壁52に接合するためのスポット溶接代を好適に確保することができる。
また、第1スティフナビード部66と第2スティフナビード72の膨出方向(突出方向)が車室内外でそれぞれ反対方向に設定されている。図10に示されるように、第1スティフナビード部66では、第1フランジ部68をレール側壁50と接合するために、車室外側に膨出形成する必要がある。また、図9に示されるように、第2スティフナビード部72では、車両前方側の第2フランジ部74をサイドアウタパネル34と接合するために、車室内側に膨出形成する必要がある。このように、接合される相手部材に対応して第1及び第2スティフナビード部66、72の膨出方向が相互に異なるように設定されている。
なお、図3に示されるように、リヤピラーインナパネル16は、リヤピラースティフナ20と比較して、板厚が厚く形成され、又は、高剛性・高強度の部材で構成されている。これとは逆に、リヤピラーインナパネル16よりもリヤピラースティフナ20の板厚が厚く、又は、高剛性・高強度の部材で構成するようにしてもよい。
本実施形態に係る車体後部構造10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、リヤピラーインナパネル16とリヤピラースティフナ20とを別部材で構成することで、高剛性・高強度化を必要とする部位に、板厚が厚い部材・高剛性な材質を有する部材を選択することができる。一方、軽量化を必要とする部位には、板厚の薄い部材・軽い材質の部材を選択することができる。この結果、本実施形態では、従来、一体化されていたリヤピラーを分割構成した場合であっても、部材を適材適所で配置することにより最適に分割構成し、高剛性・高強度化と軽量化とを両立することができる。
さらに、本実施形態では、リヤピラーインナパネル16とリヤピラースティフナ20とからなる2部材に跨ってリヤピラーインナレインフォース40を配置し補強している。これにより、分割構成した部分の剛性・強度の低下を抑制して所望の剛性・強度を確保することができる。この結果、本実施形態では、リヤピラー全体として、高剛性・高強度化と軽量化とを調和させることができる。
さらにまた、本実施形態では、リヤピラーインナレインフォース40の後端が、閉断面を構成するリヤピラーアンカーパッチ36に接合されることで、リヤピラーの剛性・強度をより高めることができる。
さらにまた、本実施形態では、ビード部42を設けることで、リヤピラースティフナ20自体の剛性・強度を高めることができる。また、リヤドア開口フランジ44にレインフォースフランジ48が接合されることで、リヤピラースティフナ20の組付時における剛性・強度を高めることができる。
さらにまた、本実施形態では、リヤインナパネル12とルーフサイドレールインナ22とを別部材で構成することで、高剛性・高強度化を必要とする部位に、板厚が厚い部材・高剛性な材質を有する部材を選択することでき、一方、軽量化を必要とする部位に、板厚の薄い部材・軽い材質の部材を選択することができる。この結果、本実施形態では、従来、一体化されていたリヤピラーを分割構成した場合であっても、部材を適材適所で配置することにより最適に分割構成し、高剛性・高強度化と軽量化とを両立することができる。
さらにまた、本実施形態では、ルーフサイドレールインナ22を構成するレール下壁52とレールフランジ54との間に設けられる第1稜線部56を、リヤピラースティフナ20を構成するパネル側壁60とパネル上壁62との間に設けられるパネル第1稜線部61によって覆うように構成している。これにより、リヤピラーの剛性・強度をより高めることができる。
さらにまた、本実施形態では、ルーフサイドレールインナ22を構成するレール側壁50とレール下壁52との間に設けられる第2稜線部58を、リヤピラースティフナ20を構成するパネルフランジ64とパネル上壁62との間に設けられるパネル第2稜線部63で覆うように構成することで、リヤピラーの剛性・強度をより高めることができる。
さらにまた、本実施形態では、第1スティフナビード部66を設けることで、リヤピラースティフナ20を構成するパネルフランジ64の剛性・強度を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、切欠部70を設けることで、ルーフサイドレールインナ22と、リヤピラーインナパネル16と、リヤピラースティフナ20との3枚が重畳することを回避することができる。これにより、例えば、さらにリヤピラーアウタパネル32を重ねたときに4つの部材が重畳することを回避して、例えば、重畳部位を溶接(例えば、スポット溶接)したときの接合力(結合力)が低下することを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、リヤピラーインナパネル16に切欠部70を設けることで、第2スティフナビード部72を上下方向に沿って延在させることができる。また、第2スティフナビード部72を上下方向に沿って延在させることで、リヤピラースティフナ20全体の剛性・強度を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、リヤピラースティフナ20よりもリヤピラーインナパネル16を、板厚を厚く形成し、又は高剛性・高強度を有する部材で構成することで、リヤピラースティフナ20に対しパネル側壁60、パネル上壁62及びパネルフランジ64を形成することが容易となり、リヤピラースティフナ20の成形性を向上させることができる。
なお、本実施形態の変形例として、例えば、リヤピラーインナパネル16よりもリヤピラースティフナ20を、板厚を厚く形成し、又は高剛性・高強度を有する部材で構成するようにしてもよい。このように構成することでリヤピラーインナパネル16の成形性を向上させることができると共に、比較的大きなパネルで構成されるリヤピラーインナパネル16を軽量化することができる利点がある。
10 車両
12 リヤインナパネル
14 テールゲート開口部
16 リヤピラーインナパネル
18 リヤドア開口部
20 リヤピラースティフナ
22 ルーフサイドレールインナ
36 リヤピラーアンカーパッチ
38 閉断面部
40 リヤピラーインナレインフォース
42 ビード部
44 リヤドア開口フランジ
46 スティフナフランジ
48 レインフォースフランジ
50 レール側壁
52 レール下壁
54 レールフランジ
60 パネル上壁
62 パネル下壁
64 パネルフランジ
66 第1スティフナビード部
70 切欠部
72 第2スティフナビード部

Claims (7)

  1. 車体後部における左右側部の車室内側パネルを構成し、テールゲート開口部を形成するリヤピラーインナパネルと、車体後部のリヤドア開口部を形成するリヤピラースティフナとを有するリヤインナパネルを備える車体後部構造であって、
    前記リヤピラーインナパネルと前記リヤピラースティフナとを別部材で構成し、
    前記リヤピラーインナパネルと前記リヤピラースティフナとに跨って配置されるリヤピラーインナレインフォースを備え、
    前記リヤピラーインナパネルに接合されて閉断面を構成するリヤピラーアンカーパッチを備え、
    前記リヤピラーインナレインフォースの後端は、前記リヤピラーアンカーパッチに接合され、
    前記リヤピラーインナレインフォースは、前記リヤピラーアンカーパッチとの接合部から車体前方側に向けて延びるビード部と、前記ビード部の前方側に設けられ、前記リヤピラースティフナにおいてリヤドア開口フランジを形成するスティフナフランジに接合されるレインフォースフランジとを備えることを特徴とする車体後部構造。
  2. 請求項1記載の車体後部構造において、
    前記リヤインナパネルと別体で構成されると共に、前記リヤピラーインナパネル及び前記リヤピラースティフナの上端が接合されて車両前後方向に沿って延在するルーフサイドレールインナを備え、
    前記ルーフサイドレールインナは、上下方向に延びるレール側壁と、前記レール側壁の下端から車幅方向の外側に延びるレール下壁と、前記レール下壁の車幅外側端部から下方に延びるレールフランジとを備え、
    前記リヤインナパネルは、前記レールフランジと並行に上下方向に延びるパネル側壁と、前記パネル側壁の上端から前記レール下壁に沿うように車幅中央側に延びるパネル上壁とを備えることを特徴とする車体後部構造。
  3. 請求項4記載の車体後部構造において、
    前記リヤインナパネルは、前記パネル上壁の車幅内側端部から前記レール側壁に沿うように上方に延びるパネルフランジを有することを特徴とする車体後部構造。
  4. 請求項5記載の車体後部構造において、
    前記パネルフランジは、第1スティフナビード部を有し、前記第1スティフナビード部を挟んで前記レール側壁に接合されることを特徴とする車体後部構造。
  5. 請求項4記載の車体後部構造において、
    前記リヤピラーインナパネル又は前記リヤピラースティフナのいずれか一方には、前記ルーフサイドレールインナと前記リヤピラーインナパネルと前記リヤピラースティフナとの3枚が重畳しないように切欠部が設けられることを特徴とする車体後部構造。
  6. 請求項7記載の車体後部構造において、
    前記切欠部は、前記リヤピラーインナパネルに設けられ、
    前記リヤピラースティフナは、前記切欠部を跨ぐように上下方向に延びる第2スティフナビード部を有することを特徴とする車体後部構造。
  7. 請求項4記載の車体後部構造において、
    前記リヤピラーインナパネルは、前記リヤピラースティフナと比較して、板厚が厚く、又は、高剛性・高強度の部材で構成され、
    前記リヤピラースティフナには、前記パネル側壁、前記パネル上壁及び前記パネルフランジが設けられることを特徴とする車体後部構造。
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