JP5947565B2 - 固有変形データの計算システム、計算プログラム及び計算方法 - Google Patents
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Description
複数の板状部材を溶接する際には溶接時の熱で溶接線近傍の所定の領域に固有ひずみが生じることとなるが、固有変形とは、この固有ひずみを固有ひずみが生じる領域で積分したものであり、固有縦収縮、固有横収縮、固有縦曲げ、固有横曲げの4つの基本変形によって規定することができる。
(式1)
[G]{A0}={ΔD0}
(式2)
[G]{A}={ΔD}
(式1)
[G]{A0}={ΔD0}
(式2)
[G]{A}={ΔD}
(式1)
[G]{A0}={ΔD0}
(式2)
[G]{A}={ΔD}
また、固有変形データの所定値として第j行の成分が1であり他の成分が0である固有変形データを適用して算出した弾性FEM解析による溶接変形に基づき、各計測点ペアの溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量が算出され、各計測点ペアについての位置データの変化量と前記固有変形データの所定値とから固有変形応答マトリクスの第j列の成分が算出されるので、固有変形応答マトリクスを比較的容易に算出することができ、前記効果を具体的に得ることができる。
そして、第1部材と第2部材の固有変形データとして、第1部材と第2部材の溶接線方向と直交する複数の断面における第1部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量と第2部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量が算出されるので、第1部材と第2部材の材料物性が異なる場合においても複数の断面について第1部材と第2部材のそれぞれの固有変形データを算出することができ、種々の固有変形データを取り揃えることができる。複数の断面における固有変形データを算出した場合は、1つの断面における固有変形データを算出した場合に比して、溶接線方向に固有変形データを精度良く算出することができる。構造体の溶接変形をFEM解析で予測する際、複数の断面における固有変形データを算出した場合は溶接線方向に複数の断面間の固有変形データはそれぞれ線形補間法を用いて算出された固有変形データを有するものとしてFEM解析が行われるので、複数の断面における固有変形データを用いて構造体の溶接変形をFEM解析で予測する際に、構造体の溶接変形を精度良く予測することができる。
図3は、複数の板状部材が溶接されてなる構造体モデルを示す図である。図3に示す構造体モデル1は、第1部材M1と第2部材M2を溶接線L1で溶接し、第1部材M1と第3部材M3を溶接線L2で溶接し、第1部材M1と第4部材M4を溶接線L3で溶接するなど、複数の板状部材を溶接して製造するように設計されている。
各計測点ペアについての位置データとして各計測点ペアの距離を用いた場合の固有変形データの計算について説明する。
先ず、固有変形データを計算する溶接継手について、該溶接継手を構成する第1部材と第2部材の図形データを有限要素分割して解析モデルを作成する。この解析モデルは、第1部材と第2部材に設定した複数の互いに離間する計測点ペアを構成する計測点を節点として含むように作成する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るシステムの全体構成を示す図である。図4に示すように、本発明の第1の実施形態に係るシステムは、コンピュータ10を中心として構成され、コンピュータ10は、中央処理装置11と、固有変形データの計算に必要なデータなどを入力するためのキーボートなどの入力装置12と、固有変形データの計算結果などを表示するためのディスプレイなどの表示装置13と、固有変形データを計算するためのプログラムなどを記憶するメモリなどの記憶装置14と、固有変形データの計算結果などを出力するプリンタなどの出力装置15とを有し、固有変形データを保存するための固有変形データベース20に接続されている。
図16は、固有変形データを計算する動作を示すフローチャートである。溶接継手を構成する第1部材と第2部材の固有変形データを計算する前に、コンピュータ10には、先ず、ユーザーによって入力装置12を介して溶接継手を構成する第1部材と第2部材の図形データ、例えば図6に示すような図形データが登録され、データ記憶部の条件データファイルに登録される。また、コンピュータ10には、ユーザーによって入力装置12を介して溶接継手の条件、すなわち溶接線番号、溶接方法、溶接タイプ、溶接条件、第1部材及び第2部材の材料物性並びに断面設定が登録される。
計測点の設定データが、データ記憶部の計測点設定データテーブルに記録される。
各計測点ペアについての位置データとして各計測点ペアの相対座標を用いた場合の固有変形データの計算について説明する。
各計測点ペアについての位置データとして各計測点ペアの相対座標を用いた場合の固有変形データの計算については、第1の実施形態において、各計測点ペアの距離に代えて各計測点ペアの相対座標を用いること以外は同様にして行われる。
第2の実施形態に係る固有変形データの計算システムは、第1の実施形態に係る固有変形データの計算システムにおいて、各計測点ペアの距離を用いることに代えて各計測点ペアの相対座標を用いること以外は同様であるので、各計測点ペアの相対座標を用いることに関連する部分についてのみ説明する。
11 中央処理装置
12 入力装置
13 表示装置
14 記憶装置
15 出力装置
20 固有変形データベース
Claims (9)
- 複数の板状部材を溶接してなる構造体の溶接変形の予測に用いる固有変形データの計算システムであって、
互いに溶接される第1部材と該第1部材とは異なる第2部材に設定された互いに離間する計測点ペアを複数取得する計測点ペア取得手段と、
該計測点ペア取得手段で取得した各計測点ペアを構成する計測点を節点として含むように前記第1部材と前記第2部材の図形データを有限要素分割して解析モデルを作成し、該モデルに前記第1部材と前記第2部材の固有変形データの所定値を適用し、弾性FEM解析によって前記第1部材と前記第2部材の溶接変形を算出するFEM解析手段と、
該FEM解析手段の解析によって得られた前記第1部材と前記第2部材の溶接変形に基づき、前記各計測点ペアを構成する計測点の溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量を算出する第1の位置データ変化量算出手段と、
固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出する固有変形応答マトリクス算出手段と、
前記第1部材と前記第2部材について前記計測点ペア取得手段で取得した各計測点ペアを構成する計測点の溶接前に実測された位置と溶接後に実測された位置とを取得する計測点位置取得手段と、
該計測点位置取得手段で取得した各計測点ペアを構成する計測点の溶接前後に実測された位置から、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量を算出する第2の位置データ変化量算出手段と、
該第2の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出手段で算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する固有変形データ算出手段と、
を有し、
前記FEM解析手段は、前記解析モデルに前記第1部材と前記第2部材の固有変形データの所定値として第j行の成分が1であり他の成分が0である固有変形データを適用し、弾性FEM解析によって前記固有変形データの所定値における前記第1部材と前記第2部材の溶接変形を算出し、
前記第1の位置データ変化量算出手段は、前記FEM解析手段の解析によって得られた前記固有変形データの所定値における前記第1部材と前記第2部材の溶接変形に基づき、前記各計測点ペアを構成する計測点の溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから、前記固有変形データの所定値における各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量を算出し、
前記固有変形応答マトリクス算出手段は、前記固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した前記固有変形データの所定値における各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]の第j列の成分を算出し、
前記FEM解析手段、前記第1の位置データ変化量算出手段及び前記固有変形応答マトリクス算出手段は、固有変形応答マトリクス[G]の第j列の成分が算出されることを固有変形データの成分の数、繰り返し、
前記固有変形データ算出手段は、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データとして、前記第1部材と前記第2部材の溶接線方向と直交する複数の断面における前記第1部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量と前記第2部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量を算出する、
ことを特徴とする固有変形データの計算システム。
(式1)
[G]{A0}={ΔD0}
(式2)
[G]{A}={ΔD} - 前記第1の位置データ変化量算出手段は、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接変形前の距離と溶接変形後の距離の変化量を算出し、
前記固有変形応答マトリクス算出手段は、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての距離の変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出し、
前記第2の位置データ変化量算出手段は、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接前後に実測された位置に基づく各計測点ペアの溶接前後の距離の変化量を算出し、
前記固有変形データ算出手段は、前記第2の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての距離の変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出手段で算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の固有変形データの計算システム。 - 前記第1の位置データ変化量算出手段は、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接変形前の相対座標と溶接変形後の相対座標の変化量を算出し、
前記固有変形応答マトリクス算出手段は、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての相対座標の変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出し、
前記第2の位置データ変化量算出手段は、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接前後に実測された位置に基づく各計測点ペアの溶接前後の相対座標の変化量を算出し、
前記固有変形データ算出手段は、前記第2の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての相対座標の変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出手段で算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の固有変形データの計算システム。 - 複数の板状部材を溶接してなる構造体の溶接変形の予測に用いる固有変形データの計算プログラムであって、
コンピュータを、互いに溶接される第1部材と該第1部材とは異なる第2部材に設定された互いに離間する計測点ペアを複数取得する計測点ペア取得手段、
該計測点ペア取得手段で取得した各計測点ペアを構成する計測点を節点として含むように前記第1部材と前記第2部材の図形データを有限要素分割して解析モデルを作成し、該モデルに前記第1部材と前記第2部材の固有変形データの所定値を適用し、弾性FEM解析によって前記第1部材と前記第2部材の溶接変形を算出するFEM解析手段、
該FEM解析手段の解析によって得られた前記第1部材と前記第2部材の溶接変形に基づき、前記各計測点ペアを構成する計測点の溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量を算出する第1の位置データ変化量算出手段、
固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出する固有変形応答マトリクス算出手段、
前記第1部材と前記第2部材について前記計測点ペア取得手段で取得した各計測点ペアを構成する計測点の溶接前に実測された位置と溶接後に実測された位置とを取得する計測点位置取得手段、
該計測点位置取得手段で取得した各計測点ペアを構成する計測点の溶接前後に実測された位置から、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量を算出する第2の位置データ変化量算出手段、及び、
該第2の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出手段で算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する固有変形データ算出手段として機能させ、
前記FEM解析手段として機能させるときは、前記解析モデルに前記第1部材と前記第2部材の固有変形データの所定値として第j行の成分が1であり他の成分が0である固有変形データを適用し、弾性FEM解析によって前記固有変形データの所定値における前記第1部材と前記第2部材の溶接変形を算出するように機能させ、
前記第1の位置データ変化量算出手段として機能させるときは、前記FEM解析手段の解析によって得られた前記固有変形データの所定値における前記第1部材と前記第2部材の溶接変形に基づき、前記各計測点ペアを構成する計測点の溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから、前記固有変形データの所定値における各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量を算出するように機能させ、
前記固有変形応答マトリクス算出手段として機能させるときは、前記固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した前記固有変形データの所定値における各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]の第j列の成分を算出するように機能させ、
前記FEM解析手段、前記第1の位置データ変化量算出手段及び前記固有変形応答マトリクス算出手段として機能させるときは、固有変形応答マトリクス[G]の第j列の成分が算出されることを固有変形データの成分の数、繰り返すように機能させ、
前記固有変形データ算出手段として機能させるときは、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データとして、前記第1部材と前記第2部材の溶接線方向と直交する複数の断面における前記第1部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量と前記第2部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量を算出するように機能させる、
ことを特徴とする固有変形データの計算プログラム。
(式1)
[G]{A0}={ΔD0}
(式2)
[G]{A}={ΔD} - コンピュータを、
前記第1の位置データ変化量算出手段として機能させるときは、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接変形前の距離と溶接変形後の距離の変化量を算出するように機能させ、
前記固有変形応答マトリクス算出手段として機能させるときは、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての距離の変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出するように機能させ、
前記第2の位置データ変化量算出手段として機能させるときは、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接前後に実測された位置に基づく各計測点ペアの溶接前後の距離の変化量を算出するように機能させ、
前記固有変形データ算出手段として機能させるときは、前記第2の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての距離の変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出手段で算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出するように機能させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の固有変形データの計算プログラム。 - コンピュータを、
前記第1の位置データ変化量算出手段として機能させるときは、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接変形前の相対座標と溶接変形後の相対座標の変化量を算出するように機能させ、
前記固有変形応答マトリクス算出手段として機能させるときは、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての相対座標の変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出するように機能させ、
前記第2の位置データ変化量算出手段として機能させるときは、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接前後に実測された位置に基づく各計測点ペアの溶接前後の相対座標の変化量を算出するように機能させ、
前記固有変形データ算出手段として機能させるときは、前記第2の位置データ変化量算出手段で算出した各計測点ペアについての相対座標の変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出手段で算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出するように機能させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の固有変形データの計算プログラム。 - コンピュータとそのコンピュータで稼働するプログラムとで実行され、複数の板状部材を溶接してなる構造体の溶接変形の予測に用いる固有変形データの計算方法であって、
計測点ペア取得手段が、互いに溶接される第1部材と該第1部材とは異なる第2部材に設定された互いに離間する計測点ペアを複数取得する計測点ペア取得ステップを有し、
FEM解析手段が、該計測点ペア取得ステップで取得した各計測点ペアを構成する計測点を節点として含むように前記第1部材と前記第2部材の図形データを有限要素分割して解析モデルを作成し、該モデルに前記第1部材と前記第2部材の固有変形データの所定値を適用し、弾性FEM解析によって前記第1部材と前記第2部材の溶接変形を算出するFEM解析ステップを有し、
第1の位置データ変化量算出手段が、該FEM解析ステップの解析によって得られた前記第1部材と前記第2部材の溶接変形に基づき、前記各計測点ペアを構成する計測点の溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量を算出する第1の位置データ変化量算出ステップを有し、
固有変形応答マトリクス算出手段が、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出ステップで算出した各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出する固有変形応答マトリクス算出ステップを有し、
計測点位置取得手段が、前記第1部材と前記第2部材について前記計測点ペア取得ステップで取得した各計測点ペアを構成する計測点の溶接前に実測された位置と溶接後に実測された位置とを取得する計測点位置取得ステップを有し、
第2の位置データ変化量算出手段が、前記計測点位置取得ステップで取得した各計測点ペアを構成する計測点の溶接前後に実測された位置から、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量を算出する第2の位置データ変化量算出ステップを有し、
固有変形データ算出手段が、前記第2の位置データ変化量算出ステップで算出した各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出ステップで算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する固有変形データ算出ステップを有し、
前記FEM解析ステップでは、前記解析モデルに前記第1部材と前記第2部材の固有変形データの所定値として第j行の成分が1であり他の成分が0である固有変形データを適用し、弾性FEM解析によって前記固有変形データの所定値における前記第1部材と前記第2部材の溶接変形を算出し、
前記第1の位置データ変化量算出ステップでは、前記FEM解析手段の解析によって得られた前記固有変形データの所定値における前記第1部材と前記第2部材の溶接変形に基づき、前記各計測点ペアを構成する計測点の溶接変形前の位置と溶接変形後の位置とから、前記固有変形データの所定値における各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量を算出し、
前記固有変形応答マトリクス算出ステップでは、前記固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出手段で算出した前記固有変形データの所定値における各計測点ペアについての位置データの変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]の第j列の成分を算出し、
前記FEM解析ステップ、前記第1の位置データ変化量算出ステップ及び前記固有変形応答マトリクス算出ステップでは、固有変形応答マトリクス[G]の第j列の成分が算出されることを固有変形データの成分の数、繰り返し、
前記固有変形データ算出ステップは、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データとして、前記第1部材と前記第2部材の溶接線方向と直交する複数の断面における前記第1部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量と前記第2部材の固有縦収縮量、固有横収縮量、固有縦曲げ量、固有横曲げ量を算出する、
ことを特徴とする固有変形データの計算方法。
(式1)
[G]{A0}={ΔD0}
(式2)
[G]{A}={ΔD} - 前記第1の位置データ変化量算出ステップでは、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接変形前の距離と溶接変形後の距離の変化量を算出し、
前記固有変形応答マトリクス算出ステップでは、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出ステップで算出した各計測点ペアについての距離の変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出し、
前記第2の位置データ変化量算出ステップでは、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接前後に実測された位置に基づく各計測点ペアの溶接前後の距離の変化量を算出し、
前記固有変形データ算出ステップでは、前記第2の位置データ変化量算出ステップで算出した各計測点ペアについての距離の変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出ステップで算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の固有変形データの計算方法。 - 前記第1の位置データ変化量算出ステップでは、各計測点ペアの溶接変形前の位置に基づく位置データと溶接変形後の位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接変形前の相対座標と溶接変形後の相対座標の変化量を算出し、
前記固有変形応答マトリクス算出ステップでは、固有変形データの所定値を{A0}とし、前記第1の位置データ変化量算出ステップで算出した各計測点ペアについての相対座標の変化量を{ΔD0}とし、式(1)に従って、固有変形応答マトリクス[G]を算出し、
前記第2の位置データ変化量算出ステップでは、各計測点ペアの溶接前に実測された位置に基づく位置データと溶接後に実測された位置に基づく位置データの変化量として各計測点ペアの溶接前後に実測された位置に基づく各計測点ペアの溶接前後の相対座標の変化量を算出し、
前記固有変形データ算出ステップでは、前記第2の位置データ変化量算出ステップで算出した各計測点ペアについての相対座標の変化量を{ΔD}とし、前記固有変形応答マトリクス算出ステップで算出した固有変形応答マトリクス[G]を用い、式(2)に従って、前記第1部材と前記第2部材の固有変形データ{A}を算出する、
ことを特徴とする請求項7に記載の固有変形データの計算方法。
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