JP2017161981A - 解析装置、解析方法および解析プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】実現可能な解析負荷において高い精度で積層造形によって発生する応力または変形を解析することができる解析装置、解析方法および解析プログラムを提供する。【解決手段】解析装置10は、構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付ける解析条件受付部と、受け付けた解析条件に基づいて構造物の部分モデル12について熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出する部分モデル解析部14と、この固有ひずみに基づいて構造物の全体モデル16について弾性解析をして残留応力分布または溶接変形を導出する全体モデル解析部17と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、積層造形によって造形された構造物の解析技術に関する。
構造物の溶接変形および残留応力は、一般に、有限要素法(Finite Element Method:FEM)を用いた熱弾塑性解析法または弾性解析などを利用したコンピュータシミュレーションによって解析される。
熱弾塑性解析法では、多数の微小時間ステップごとに各種の非線形要素まで考慮して現象を計算するので、高精度な解析をすることができる。
一方、弾性解析では、線形要素のみを考慮して解析をするため、短時間で解析をすることができる。
ところで、近年、金属粉末の敷き詰めと、電子ビームまたはレーザ光の照射によるこの金属粉末の溶融と、を繰り返して構造物を造形する積層造形技術が研究開発されている。
積層造形では、従来と比較して造形された構造物の形状をニアネットで製造することができるとともに、造形形状の選択幅が広い。
しかし、積層造形によって造形すると、構造物の全箇所が金属の溶融・凝固プロセスを経ることになる。
金属が溶融・凝固すると構造物に固有ひずみ(塑性ひずみ、熱ひずみ)が発生し、構造物の内部にこの固有ひずみに起因した残留応力が発生する。
残留応力は材料特性に及ぼす影響が大きいため、予測および制御をすることが重要になる。
これら固有ひずみまたは残留応力を高い精度で評価するには、入熱プロセスを厳密に再現する必要がある。
特開2015−123501号公報 特開2014−115789号公報
入熱プロセスの再現精度を向上させるには、積層造形に特有な熱源の高速移動または超多層構造を考慮した熱弾塑性解析の適用が望まれる。
しかしながら、上述したように熱弾塑性解析法では非線形要素まで考慮するため、全てのステップの解析には非現実的な計算時間および費用がかかるという課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、実現可能な解析負荷において高い精度で応力または変形を解析することができる解析装置、解析方法および解析プログラムを提供することを目的とする。
本実施形態にかかる解析装置は、構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付ける解析条件受付部と、受け付けた前記解析条件に基づいて前記構造物の部分モデルについて熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出する部分モデル解析部と、前記固有ひずみに基づいて前記構造物の全体モデルについて弾性解析をして応力または変形を導出する全体モデル解析部と、を備えるものである。
本実施形態にかかる解析方法は、構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付けるステップと、受け付けた前記解析条件に基づいて前記構造物の部分モデルについて熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出するステップと、前記解析条件に関連付けられた前記固有ひずみに基づいて前記構造物の全体モデルについて弾性解析をして応力または変形を導出するステップと、を含むものである。
本実施形態にかかる解析プログラムは、コンピュータに、構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付けるステップ、受け付けた前記解析条件に基づいて前記構造物の部分モデルについて熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出するステップ、前記解析条件に関連付けられた前記固有ひずみに基づいて前記構造物の全体モデルについて弾性解析をして応力または変形を導出するステップ、を実行させるものである。
本発明により、実現可能な解析負荷において高い精度で積層造形によって発生する応力または変形を解析することができる解析装置、解析方法および解析プログラムが提供される。
第1実施形態にかかる解析装置のブロック図。 部分モデルの一例を示す図。 全体モデルの一例を示す図。 造形時の温度分布の評価結果を示す図。 造形後の残留応力の評価結果を示す図。 (A)は図5に示すA線上の複数地点における応力のX方向成分の解析値と実験値とを比較した図、(B)は図5に示すA線上の複数地点における応力のY方向成分の解析値と実験値とを比較した図。 (A)は全体モデルである直方体の表面に引いたライン上の複数地点における応力のX方向成分の解析値と実験値との比較した図、(B)は全体モデルである直方体の表面に引いたライン上の複数地点における応力のY方向成分の解析値と実験値との比較した図。 第2実施形態にかかる解析装置のブロック図。 第1実施形態にかかる解析方法を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる解析装置10のブロック図である。
第1実施形態にかかる解析装置10は、図1に示されるように、構造物の力学シミュレーションを規定する入力部13からの解析条件(積層造形条件,材料物性条件)の入力を受け付ける解析条件受付部11と、受け付けた解析条件に基づいて構造物の部分モデル12について熱弾塑性解析をして固有ひずみ(塑性ひずみ、熱ひずみ)を算出する部分モデル解析部14(図中、部分モデル熱弾塑性解析部14)と、この固有ひずみに基づいて図3に示す構造物の全体モデル16について弾性解析をして残留応力(または残留応力分布)または溶接変形(以下、単に「残留応力等」という)を導出する全体モデル解析部17(図中、全体モデル弾性解析部17)と、を備える。
さらに解析装置10は、全体モデル16を構成する要素ごとに固有ひずみの種類を選択するひずみ選択部18を備える。
部分モデル解析部14で用いられる部分モデル12は、部分モデル作成部19で作成される。
ここで、図2は、部分モデル12の一例を示す図である。
部分モデル12は、構造物の造形形状の一部分を表現したモデルであって、ソリッド要素で構成される。
また、解析対象である構造物の形状に応じて、モデルの要素は4面体要素や8面体要素、ボクセル要素を使用することもできる。
図2は、ベースプレート21上に直方体の部分モデル12を配置したモデルの一例を示す図である。
部分モデル12の寸法または形状は、熱源の移動を安定的に表現できるものに任意に選択変更することができる。
全体モデル解析部17で用いられる全体モデル16は、全体モデル作成部22で作成される。
図3は、全体モデル16の一例を示す図である。
全体モデル16は、解析される構造物の全体を表現したモデルであって、部分モデル12と同様にソリッド要素などで構成される。
解析条件受付部は、入力部13からの解析条件の入力を受け付ける。
解析条件は、構造物の力学シミュレーションを規定する条件であり、積層造形解析条件受付部11a(11)が受け付ける積層造形条件と、材料物性条件受付部11b(11)が受け付ける材料物性条件と、に大別される。
積層造形条件は、例えば、熱源の出力、熱源の種類、ビームプロファイル、走査速度、走査シーケンス、ラインオフセットまたは予熱温度などをパラメータとする条件である。
材料物性条件は、材料の機械的物性値および熱物性値などをパラメータとする条件である。
機械的物性値は、ヤング率、耐力、線膨張係数または加工硬化指数などである。熱物性値は、熱伝導率または比熱などである。
これらの物性値には、室温から金属の溶融温度までの温度依存性、または相変態に伴うヒステリシスなど既知の数値を用いることができる。
なお、積層造形条件または材料物性条件が変更になった場合、変更分を解析条件に反映させることで、様々な条件に応じた解析をすることができる。
部分モデル解析部14は、解析条件受付部で受け付けた解析条件に基づいて部分モデル12について熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出する。
解析時の時間ステップおよび収束判定条件は、熱源の走査速度などを考慮して選択することができる。
熱弾塑性解析では、通常、まず部分モデル12において温度分布を導出し、この温度分布を基にした弾塑性解析を行って固有ひずみを算出する。
部分モデル解析部14で算出された固有ひずみは、ひずみ抽出部23で抽出される。固有ひずみが抽出される時間ステップは最終ステップである。
また、抽出箇所は例えば部分モデル12の重心点など、部分モデル12の固有ひずみ分布を代表するような定常域である。
ひずみ抽出部23で抽出された固有ひずみは、ひずみ入力部28から、例えば熱ひずみとして全体モデル解析部17に入力される。
ひずみ選択部18は、全体モデル16を構成する要素ごとに固有ひずみの種類を選択する。
ひずみ選択部18によって、全体モデル16を構成する異なる要素に異なる固有ひずみを入力することで、より精度の高い解析をすることができる。
固有ひずみの選択は、解析者が行っても、既定の条件に従って自動で行ってもよい。
データ保存部24(図中、固有ひずみデータ保存部24)は、固有ひずみデータのデータベースを保存する。
固有ひずみデータは、解析条件を規定する複数のパラメータを変化させて測定した実験測定または熱弾塑性解析によって予め解析条件に関連付けられている。
全体モデル解析部17は、固有ひずみおよび固有ひずみデータに基づいて構造物の全体モデル16について弾性解析をして残留応力等を導出する。
全体モデル解析部17で導出された残留応力等は、表示部26に表示される。
以上のような構成によって、部分モデル12の解析には解析負荷の大きい熱弾性解析が適用され、全体モデル16の解析には解析負荷の小さい弾性解析が適用される。
次に、第1実施形態にかかる力学解析方法を図9のフローチャートを用いて説明する(適宜図1を参照)。
まず、全体モデル作成部22および部分モデル作成部19が、それぞれ力学シミュレーションの対象となる構造物の全体モデル16および部分モデル12を作成する(S11)。
そして、積層造形解析条件受付部11aが、熱源の出力またはプロファイルなどをパラメータとする積層造形条件の入力を受け付ける(S12)。
また、材料物性条件受付部11bが、材料物性条件のパラメータである材料の耐力などの機械的物性値、および熱伝導率または比熱などの熱物性値の入力を受け付ける(S13)。
次に、部分モデル解析部14が、受け付けた解析条件に基づいて構造物の部分モデル12について熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出する(S14)。
そして、ひずみ抽出部23が、算出された固有ひずみの最終値を抽出する(S15)。固有ひずみの抽出点は、例えば重心点である。
そして、ひずみ選択部18から選択された固有ひずみが各要素に入力される(S16)。
また、部分モデル12の熱弾塑性解析で算出された温度分布に基づいた機械的物性値であるヤング率を受け付ける(S17)。このヤング率は通常は室温の値である。
入力されたヤング率は、全体モデル解析部17に入力される。
次に、全体モデル解析部17が、データ保存部24の固有ひずみデータを参照しながら、固有ひずみに基づいて構造物の全体モデル16について弾性解析をする(S18)。
この弾性解析によって、構造物が積層造形された場合の残留応力等が評価される。
そして、この解析結果が表示部26に表示されて、動作が終了する(S19:END)。
なお、以上の動作は、プログラムに沿ってコンピュータで実行してもよい。
解析装置10は、CPU等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、或いはHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置、を具備するコンピュータとして構成することができる。
この場合、図1に示す各部のうち、部分モデル解析部14、部分モデル作成部19、ひずみ抽出部23、ひずみ選択部18および全体モデル作成部22の機能は、記憶装置に記憶された所定のプログラムをプロセッサが実行することによって実現することができる。
また、このようなソフトウェア処理に換えて、ASIC(Application Specific Integration Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現することもできる。
(実施例)
次に、解析装置10の実施例について説明する。
実施例では、部分モデル12の形状を縦5mm×横5mm×高さ2mmの直方体にした。また、積層造形条件として、電子ビーム熱源による走査を入力した。
熱源は2次元のガウシアン分布を有しており、入熱量は約1000J/m、走査速度は約300m/秒、積層厚さは80μmである。
材料物性条件は、Ni基合金の機械的物性値および熱物性値を基本にした。
部分モデル12の熱弾塑性解析には、エレメントバース法を採用した。
エレメントバース法とは、熱源が通過していない未溶融領域は剛性が弱い物性値を用い、熱源が通過した後は合金(実施例ではNi基合金)そのものの熱的物性値を用いる方法である。
上記の条件の下、部分モデル12を解析した結果が、図4および図5に示される。
図4は、ある特定の時間ステップにおける造形時の温度分布の評価結果を示す図である。このように求められた熱伝導解析の評価結果を用いて、図5に示される造形後の残留応力の評価結果を算出した。
図6(A),(B)は、全ステップ終了後に表層に発生する応力についての解析値(白点)と実験値(黒点)とを比較した図である。
図6(A)は図5に示すA線上の9地点における応力のX方向成分、図6(B)は同地点における応力のY方向成分を比較している。
図6(A),(B)より、実験値と解析値とは良く一致する傾向があり、解析手法の有効性を確認することができる。
次に、部分モデル解析部14で算出された一種類の固有ひずみを熱ひずみの形式で均一にモデルの全要素に入力した。
実施例では、構造物の全体モデルを一例としてボクセル要素で作成した縦50mm×横70mm×高さ100mmの直方体にした。
図7(A),(B)は、全体モデル解析部17で解析された残留応力の解析値(白点)と実験値(黒点)との比較結果を示す図である。
図7(A)は上述した一例となる全体モデルである直方体の表面に引いたライン(図示せず)上の9地点における残留応力のX方向成分、図7(B)は同地点における残留応力のY方向成分を比較している。
図7(A),(B)は、解析値の方が実験値よりも僅かに高い値を示しているが、実験と解析値は良く一致する傾向を示し、解析手法の有効性を確認することができる。
このように、第1実施形態にかかる解析装置10によれば、部分モデル12については解析負荷の大きい熱弾性解析が適用され、全体モデル16については解析負荷の小さい弾性解析が適用される。
よって、解析負荷を顕著に低減することができる一方、積層造形特有である熱源の高速移動などの現象は部分モデル12において詳細に再現することができる。
つまり、第1実施形態にかかる解析装置10によれば、実現可能な解析負荷において高い精度で残留応力分布または溶接変形を解析することができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態にかかる解析装置10のブロック図である。
第2実施形態にかかる解析装置10は、図8に示されるように、導出された残留応力等が既定の応力許容値または変形許容値(以下、「応力許容値等」という)を超過した場合に全体モデル16を変更する全体モデル変更部29を備える。
全体モデル解析部17で導出された残留応力等が過大である場合、使用した全体モデル16を有体化した構造物には、過大な応力がかかることになる。
この場合、構造物は形状を変更する必要がある。
そこで、全体モデル解析部17には、比較部31が接続される。また、比較部31には、閾値保持部25および全体モデル変更部29が接続される。
比較部31は、閾値保持部25に保持される応力許容値等と、全体モデル解析部17で導出された残留応力等と、を比較する。
導出された残留応力等が既定の応力許容値等を超過した場合には、全体モデル変更部29に超過告知信号Sを発信する。
全体モデル変更部29は、超過告知信号Sを受信して、全体モデル作成部22に変更出力し、全体モデル16を変更する。
なお、「変更」には、全体モデル16の一部を修正することも、別の全体モデルに刷新することも含まれるものとする。
なお、残留応力等が応力許容値等を超えた場合に全体モデル16を変更すること以外は、第2実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、第2実施形態にかかる解析装置10によれば、第1実施形態の効果に加え、残留応力等が応力許容値等を超えた場合に全体モデル16を変更することができるので、構造物の形状を、構造物にかかる残留応力等が応力許容値等を超えないものにすることができる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の解析装置10によれば、部分モデル12の解析には解析負荷の大きい熱弾性解析が適用され、全体モデル16の解析には解析負荷の小さい弾性解析が適用されることにより、実現可能な解析負荷において高い精度で積層造形によって発生する残留応力または溶接変形を解析することが可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…解析装置、11(11a,11b)…解析条件受付部(積層造形条件受付部,材料物性条件受付部)、12…部分モデル、13…入力部、14…部分モデル解析部(部分モデル熱弾塑性解析部)、16…全体モデル、17…全体モデル解析部(全体モデル弾性解析部)、18…選択部、19…部分モデル作成部、21…ベースプレート、22…全体モデル作成部、23…抽出部、24…データ保存部、25…閾値保持部、26…表示部、28…入力部、29…全体モデル変更部、31…比較部、S…超過告知信号。

Claims (10)

  1. 積層造形によって造形される構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付ける解析条件受付部と、
    受け付けた前記解析条件に基づいて前記構造物の部分モデルについて熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出する部分モデル解析部と、
    前記固有ひずみに基づいて前記構造物の全体モデルについて弾性解析をして応力または変形を導出する全体モデル解析部と、を備えることを特徴とする解析装置。
  2. 前記全体モデルを構成する要素ごとに前記固有ひずみの種類を選択するひずみ選択部を備える請求項1に記載の解析装置。
  3. 導出された前記応力または前記変形が既定の許容値を超過した場合に前記全体モデルを変更する全体モデル変更部、を備える請求項1または請求項2に記載の解析装置。
  4. 前記解析条件は、熱源の出力、熱源の種類、ビームプロファイル、走査速度、走査シーケンス、ラインオフセット、ヤング率、耐力、線膨張係数、加工硬化指数、熱伝導率および比熱の少なくとも一つを含む請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の解析装置。
  5. 積層造形によって造形される構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付けるステップと、
    受け付けた前記解析条件に基づいて前記構造物の部分モデルについて熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出するステップと、
    前記解析条件に関連付けられた前記固有ひずみに基づいて前記構造物の全体モデルについて弾性解析をして応力または変形を導出するステップと、を含むことを特徴とする解析方法。
  6. 前記全体モデルを構成する要素ごとに前記固有ひずみの種類を選択するステップを含む請求項5に記載の解析方法。
  7. 導出された前記応力または前記変形が既定の許容値を超過した場合に前記全体モデルを変更するステップを含む請求項5または請求項6に記載の解析方法。
  8. コンピュータに、
    積層造形によって造形される構造物の力学シミュレーションを規定する解析条件の入力を受け付けるステップ、
    受け付けた前記解析条件に基づいて前記構造物の部分モデルについて熱弾塑性解析をして固有ひずみを算出するステップ、
    前記解析条件に関連付けられた前記固有ひずみに基づいて前記構造物の全体モデルについて弾性解析をして応力または変形を導出するステップ、を実行させることを特徴とする解析プログラム。
  9. 前記全体モデルを構成する要素ごとに前記固有ひずみの種類を選択するステップを含む請求項8に記載の解析プログラム。
  10. 導出された前記応力または前記変形が既定の許容値を超過した場合に前記全体モデルを変更するステップを含む請求項8または請求項9に記載の解析プログラム。
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