JP2014115789A - 解析装置、解析方法および解析プログラム - Google Patents

解析装置、解析方法および解析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多層溶接におけるデータベースの取扱手法を確立した固有ひずみ法を構築する。
【解決手段】解析装置20Aは、多層溶接構造物の溶接後における角変形量及び残留応力の解析装置であり、溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみDB11から、入力される溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出し、溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ導出部24と、有限要素法に基づき弾性計算する弾性解析部26と、登録される演算式に基づき弾性計算に使用する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ変換部25と、演算式を固有ひずみ変換部に登録する変換式登録部27とを具備し、変換式登録部は、固有ひずみ導出部が導出する固有ひずみ値と弾性解析部が弾性計算の結果得る溶接構造物の固有ひずみ値との関係に基づいて演算式を決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、解析装置、解析方法および解析プログラムに関する。
コンピュータシミュレーションを利用した解析は、種々の解析方法が提案されており、例えば、溶接変形および残留応力の解析では、有限要素法を用いた熱弾塑性解析法や固有ひずみ法等の解析手法が提案されている。
これらの提案されている解析手法のうち、溶接現象の非線形挙動を解析する熱弾塑性解析法では、大型構造物の溶接変形を解析する場合に、膨大な計算時間および費用が必要となる。一方、弾性解析法を用いる固有ひずみ法は、計算時間の短い線形解析が適用されることから、複雑な大型構造物であっても比較的短時間で解析できる。そのため、溶接変形の解析手法として利用されている。
このような溶接変形や残留応力を解析する技術の一例としては、例えば、特開平06−180271号公報(特許文献1)、および特開2006−879号公報(特許文献2)等に記載される。
また、固有ひずみ法に基づく解析では、溶接条件、溶接金属(溶着金属)の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚等の溶接に関する諸条件(パラメータ)を変えながら実験測定または熱弾塑性解析により固有ひずみ(塑性ひずみ)を求め、これらのパラメータと固有ひずみ値とを関連付けた基礎的なデータベース(以下、データベースを「DB」と省略する。)を構築しておく。
そして、解析装置では上記のようにして予め構築しておいた固有ひずみのDB(固有ひずみDB)を参照し、参照した固有ひずみDBから導かれる固有ひずみ分布を用いて解析を行い、溶接変形および残留応力を算出している。
固有ひずみ法にて多層溶接の解析を行う場合、既に溶接している箇所(既溶接部)と新たに溶接する箇所(新溶接部)との重なる領域のDBの取扱方法は、例えば、非特許文献1,2等に記載されるように、様々な方法が存在している。
特開平06−180271号公報 特開2006−879号公報
望月正人、外3名、「固有ひずみの概念による溶接パスの順序を考慮した残留応力解析」、第35回構造強度に関する講演会講演集、1993年7月、p.114−117 寺崎俊夫、外3名、「2パス溶接で生じる溶接変形の特徴」、溶接学会論文集、2008年6月、第26巻、第2号、p.187−194
固有ひずみ法に基づく解析では、溶接条件、溶接金属(溶着金属)の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚等の溶接諸条件(パラメータ)を変えながら実験測定または熱弾塑性解析を行って求められる固有ひずみ(塑性ひずみ)を固有ひずみDBとして所有する。そして、この固有ひずみDBから導かれる固有ひずみ分布を用いて解析を行い、溶接変形および残留応力を導いている。
しかし、固有ひずみ法にて多層溶接の解析を行う場合、既溶接部と新溶接部との重なる領域のDBの取扱方法は、例えば、非特許文献1,2等に記載されるように、継手形状や拘束条件、溶接条件によって様々であり、統一的な取扱手法が構築されていない。そのため、多層溶接の固有ひずみ法解析を簡易かつ厳密性高く行えないという課題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、多層溶接時の固有ひずみの発生挙動に着目し、多層溶接におけるデータベースの取扱手法を確立した固有ひずみ法を構築し、大型構造物の溶接変形および残留応力を簡易かつ厳密性高く解析する解析装置、解析方法、および解析プログラムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る解析装置は、上述した課題を解決するため、複数の溶接層をもつ溶接構造物の溶接後における角変形量および残留応力を解析する装置であり、溶接時の溶接速度、電流、電圧、およびトーチ角度を含む溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚をパラメータとする溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみデータベースから、入力される前記溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出することで、前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ導出手段と、有限要素法に基づく弾性計算を行う弾性解析手段と、固有ひずみ導出手段が導出する前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を登録される演算式に基づいて演算処理し、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ変換手段と、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する演算式を前記固有ひずみ変換手段に登録する変換式登録手段と、を具備し、前記変換式登録手段は、前記固有ひずみ値の演算式を、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値との関係に基づいて決定することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る解析方法は、上述した課題を解決するため、溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ導出手段、有限要素法に基づく弾性計算を行う弾性解析手段、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出し、導出結果を前記弾性解析手段に与える固有ひずみ変換手段、および前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する演算式を前記固有ひずみ変換手段に登録する変換式登録手段として機能するコンピュータを用いて、複数の溶接層をもつ多層溶接構造物の溶接変形および残留応力を解析する方法であり、前記固有ひずみ導出手段が、溶接時の溶接速度、電流、電圧、およびトーチ角度を含む溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに前記溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚をパラメータとする溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみデータベースから、入力される前記溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出することで、前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する第1のステップと、前記弾性解析手段が、有限要素法に基づく弾性計算を行う第2のステップと、前記変換式登録手段が、前記弾性計算を行う際に使用する前記固有ひずみ値の演算式を、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と前記第2のステップで導出される固有ひずみ値との関係に基づいて決定する第3のステップと、固有ひずみ変換手段が、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と、前記第2のステップで得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値と、前記第3のステップで決定される固有ひずみ値の演算式とを用いて、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する第4のステップと、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る解析プログラムは、上述した課題を解決するため、複数の溶接層をもつ多層溶接構造物の溶接変形および残留応力を解析する解析手順をコンピュータに実行させるプログラムであり、前記解析手順は、溶接時の溶接速度、電流、電圧、およびトーチ角度を含む溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに前記溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚をパラメータとする溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみデータベースから、入力される前記溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出することで、前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する第1のステップと、有限要素法に基づく弾性計算を行う第2のステップと、前記弾性計算を行う際に使用する前記固有ひずみ値の変換式を、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と前記第2のステップで導出される固有ひずみ値との関係に基づいて決定する第3のステップと、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と、前記第2のステップで得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値と、前記第3のステップで決定される固有ひずみ値の演算式とを用いて、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する第4のステップと、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、多層溶接におけるデータベースの取扱手法を確立した固有ひずみ法を構築し、多層溶接を有する構造物の溶接変形および残留応力を簡易かつ厳密性高く解析することができる。
本発明の実施形態に係る解析装置のハードウェア構成の一例を示した概略図。 本発明の第1の実施形態に係る解析装置の機能的な構成例を示した概略図。 本発明の第1の実施形態に係る解析装置において登録される変換式の関係を説明する説明図。 本発明の第1の実施形態に係る解析装置が行う溶接変形等解析手順(第1の溶接変形等解析手順)の処理の流れを示す処理フロー図。 3次元有限要素モデル50(多層溶接構造物の3次元有限要素モデル)を示す説明図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図。 3次元有限要素モデル60(多層溶接構造物の3次元有限要素モデル)を示す説明図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図。 3次元有限要素モデル50(図5)における溶接後の角変形量について、従来手法および提案手法による解析値、および3次元有限要素モデル50と同等の形状のテストピースに対して同等の溶接条件で溶接を実施した溶接試験の実験値を示した説明図。 3次元有限要素モデル50(図5)における溶接後の残留応力について、従来手法および提案手法による解析値、および3次元有限要素モデル50と同等の形状のテストピースに対して同等の溶接条件で溶接を実施した溶接試験の実験値を示した説明図。 3次元有限要素モデル60(図6)における溶接後の角変形量について、従来手法および提案手法による解析値、および3次元有限要素モデル60と同等の形状のテストピースに対して同等の溶接条件で溶接を実施した溶接試験の実験値を示した説明図。 3次元有限要素モデル60(図6)における溶接後の残留応力について、従来手法および提案手法による解析値、および3次元有限要素モデル60と同等の形状のテストピースに対して同等の溶接条件で溶接を実施した溶接試験の実験値を示した説明図。 本発明の第2の実施形態に係る解析装置の機能的な構成例を示した概略図。 本発明の第2の実施形態に係る解析装置が行う溶接変形等解析手順(第2の溶接変形等解析手順)の処理の流れを示す処理フロー図。 本発明の第3の実施形態に係る解析装置の機能的な構成例を示した概略図。 本発明の第3の実施形態に係る解析装置が行う溶接変形等解析手順(第3の溶接変形等解析手順)の処理の流れを示す処理フロー図。
以下、本発明の実施形態に係る解析装置、解析方法、および解析プログラムについて、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る解析装置のハードウェア構成の一例を示した概略図である。
本発明の実施形態に係る解析装置は、例えば、ハードウェアであるコンピュータ1とコンピュータ1を溶接変形および残留応力を解析する解析装置として機能させるプログラム(以下、「解析PG」と称する。)10と協働することによって当該機能が実現される。
コンピュータ1は、プロセッサの一例であるCPU(中央演算処理装置)2と、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置3と、ROM(Read Only Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)等の補助記憶装置4と、キーボードやマウス等の入力装置5と、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置6と、外部装置と通信を行う通信手段7とを備える。
コンピュータ1は、例えば、計算サーバー8等のネットワーク上にある外部装置と通信手段7を介して接続することができ、外部装置とデータを送受信することができる。例えば、コンピュータ1は、計算サーバー8に演算処理の少なくとも一部を実行させたり、実行結果を受け取ったりすることができる。なお、コンピュータ1は、計算サーバー8以外の外部装置ともネットワーク接続することができる。
ROM等のCPU2がアクセス可能な補助記憶装置4には、解析PG10(10A,10B,10C)および解析PG10の実行に必要な情報としての固有ひずみデータベース(以下、「固有ひずみDB」と省略する。)11が記憶されており、解析PG10および解析PG10の実行に必要なデータをRAM等の主記憶装置3へロードし、このプログラムに従った処理を実行する。
ここで、解析PG10は、コンピュータ1を本発明の実施形態に係る解析装置の各手段として機能させるプログラムであり、解析PG10Aはコンピュータ1を解析装置20Aとして、解析PG10Bはコンピュータ1を解析装置20Bとして、解析PG10Cはコンピュータ1を解析装置20Cとして機能させるプログラムである。
また、解析PG10は、コンピュータに本発明の実施形態に係る解析方法の一例である溶接変形等解析手順(第1〜3の溶接変形等解析手順)を実行させる観点からすれば、コンピュータに溶接変形等解析手順を実行させるプログラムである。
コンピュータ1が解析PG10を実行するとき、CPU2は、解析PG10によって、少なくとも、溶接変形等解析手順を実行する手段として機能する。例えば、後述する図2に示される例(解析装置20A)では、CPU2は、少なくとも、固有ひずみ導出手段、固有ひずみ変換手段、弾性解析手段、および変換式登録手段として機能する。
また、RAM等の主記憶装置3は、CPU2が実行するプログラムおよびデータを一時的に格納するワークエリアを提供する。
固有ひずみDB11は、溶接条件、溶接金属(溶着金属)の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚等の溶接諸条件を構成する各パラメータを様々に変えながら実験測定または熱弾塑性解析を行って求められる固有ひずみ(塑性ひずみ)の情報を有する。
すなわち、固有ひずみDB11には、溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚等の各パラメータによって決定される溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が格納されており、各パラメータが一義に決定すると、溶接諸条件が一義的に決定し、当該溶接諸条件に対応する固有ひずみ値を一義的に決定することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る解析装置、解析方法、および解析プログラムについて説明する。
[第1の実施形態]
図2は本発明の第1の実施形態に係る解析装置の一例である解析装置20Aの機能的な構成を示す機能ブロック図、図3は解析装置20Aにおいて登録される変換式の関係を説明する説明図である。
解析装置20Aは、溶接変形および残留応力を解析する装置であり、例えば、入力部21と、出力部22と、通信部23と、固有ひずみ導出手段としての固有ひずみ導出部24と、固有ひずみ変換手段としての固有ひずみ変換部25と、弾性解析手段としての弾性解析部26と、変換式登録手段としての変換式登録部27と、表示処理部28と、記憶部29と、制御部31とを具備する。
入力部21は、例えば、コンピュータとインターフェイスを介して接続される入力装置またはコンピュータ自身が備えるキーボードやマウス等の入力手段によって実現される。入力部21は、情報の入力を受け付け、受け付けた情報を制御部31に与える。
入力部21に入力される情報の例としては、固有ひずみの導出に必要な溶接諸条件がある。溶接諸条件には、例えば、溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚等がある。また、溶接条件には、例えば、溶接時の溶接速度、電流、電圧、トーチ角度等がある。
なお、上記溶接諸条件および溶接条件は、一例であり、必ずしもこれらに限定されるものではない。また、これらの溶接諸条件の設定の仕方は、例えば、溶接層1層分を計算する度に設定しても良いし、何層分かをまとめて設定しても良い。
出力部22は、例えば、コンピュータとインターフェイスを介して接続される表示装置またはコンピュータ自身が備えるディスプレイ等の表示手段、コンピュータとインターフェイスを介して接続されるプリンタ等の印字手段等によって実現される。出力部22は、表示要求を受け取ると、当該表示要求に応じた内容を画面表示する。また、出力部22は、印字要求を受け取ると、当該印字要求に応じた内容を印字出力する。
通信部23は、例えば、図1に示される計算サーバー8等の外部機器とデータを送受信する機能を有する。通信部23は、制御部31から受け取ったデータを外部機器に送信する一方、外部機器から送られてきたデータを制御部31へ与える。
固有ひずみ導出部24は、入力される溶接諸条件をキーとして、当該溶接諸条件に対応する固有ひずみ値を固有ひずみDB11から抽出することで、解析対象となる溶接構造物に発生する新溶接部の固有ひずみ値εnew*を導出する。
固有ひずみ変換部25は、必要に応じて、弾性解析部26が行う弾性解析時に使用される固有ひずみを算出(変換)する。より具体的には、固有ひずみ変換部25は、変換式登録部27から与えられる固有ひずみの変換式の情報を登録し、登録した変換式、固有ひずみ導出部24から与えられる固有ひずみ値εnew*、および弾性解析部26から与えられる固有ひずみ値εground*に基づき、弾性解析時に使用される固有ひずみ値ε*を計算する。
ここで、固有ひずみ変換部25に登録される固有ひずみ値の変換式としては、例えば、下記条件(i)〜(iii)に応じて、式(1)〜(3)の変換式がある。
条件(i):固有ひずみ導出部24によって導出される固有ひずみ値εnew*と弾性解析部26によって算出されるεground*の符号が同一の場合であり、εnew*≧εground*の場合には、下記式(1)が固有ひずみ値の変換式となる。
[数1]
ε*=εnew*−εground* …(1)
条件(ii):固有ひずみ導出部24によって導出される固有ひずみ値εnew*と弾性解析部26によって算出されるεground*の符号が同一の場合であり、εnew*<εground*の場合には、下記式(2)が固有ひずみ値の変換式となる。
[数2]
ε*=0 …(2)
条件(iii):固有ひずみ導出部24によって導出される固有ひずみ値εnew*と弾性解析部26によって算出されるεground*の符号が異なる場合(逆の場合)には、下記式(3)が固有ひずみ値の変換式となる。
[数3]
ε*=εnew* …(3)
なお、前記式(1),(2),(3)における固有ひずみ値がテンソル表記の場合には各成分に対して評価することができる。
弾性解析部26は、固有ひずみ変換部25の処理結果として得られる固有ひずみ値ε*を用いて、有限要素法に基づく弾性計算(弾性解析)を実行し、溶接構造物の既溶接部における固有ひずみ値εground*、溶接変形、および残留応力の解析結果を得る。これらの計算結果は、表示処理部28に与えられる。
変換式登録部27は、固有ひずみ導出部24および弾性解析部26が得る溶接構造物の固有ひずみ値(εnew*とεground*)に基づいて、弾性解析部26が弾性計算する際に使用する固有ひずみ値ε*に変換する変換式を決定し、決定した変換式の情報を固有ひずみ変換部25へ与える。
固有ひずみ変換部25へ与えられる変換式は、例えば、図3に示されるように、固有ひずみ導出部24が導出した新溶接部の固有ひずみ値εnew*および弾性解析部26が弾性解析の結果として得る既溶接部の固有ひずみ値εground*の関係に基づいて決定される。
新溶接部の固有ひずみ値εnew*と既溶接部の固有ひずみ値εground*との関係としては、例えば、新溶接部の固有ひずみ値εnew*と既溶接部の固有ひずみ値εground*との符号の同異関係、大小関係、およびこれらの組み合わせ等があり、解析装置20Aでは、新溶接部の固有ひずみ値εnew*と既溶接部の固有ひずみ値εground*との符号の同異関係および大小関係に基づき、前記式(1)〜(3)を固有ひずみ変換部25へ与える変換式を決定している。
表示処理部28は、情報をディスプレイ等の表示手段に表示するための表示情報を生成する機能を有する。
表示処理部28は、例えば、固有ひずみ導出部24が導出した溶接構造物に発生する固有ひずみ値、固有ひずみ変換部25が変換した固有ひずみ値の変換結果、弾性解析部26が弾性計算を行って導出した溶接構造物の固有ひずみ値、溶接変形、および残留応力の解析結果、並びに変換式登録部27が固有ひずみ値変換用の固有ひずみ変換式等の情報を受け取ると、受け取った内容を表示するための表示情報を生成し、生成した表示情報を制御部31へ与える。どの情報をどのように表示するかは、初期設定しておいても良いし、その都度、入力部21から設定しても良い。
記憶部29は、データの読み出し(リード)および書き込み(ライト)が可能な記憶領域を備え、当該記憶領域にデータを保持する機能を有する。記憶部29は、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、弾性解析部26、変換式登録部27、および制御部31がアクセスしてデータの読み出しおよび書き込みを行う。記憶部29には、解析装置20Aがアクセスするデータとして、少なくとも、固有ひずみDB11が保持される。
制御部31は、解析装置20Aの装置全体の処理を制御する手段であり、入力部21、出力部22、通信部23、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、弾性解析部26、変換式登録部27、表示処理部28、および記憶部29と相互にデータを授受し、これらを制御する機能を有する。
制御部31は、入力部21から情報を受け取ると、入力部21が受け付けた情報の種類に応じて、出力部22、通信部23、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、弾性解析部26、変換式登録部27、表示処理部28、および記憶部29の何れかに入力を受け付けた情報に基づいて要求を与える。
制御部31は、通信部23から情報を受け取ると、通信部23から受け取る情報の種類に応じて、出力部22、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、弾性解析部26、変換式登録部27、表示処理部28、および記憶部29の何れかに受け取った情報を与える。
制御部31は、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、および弾性解析部26の処理結果を表示させる要求を受け取った場合には、受け取った表示要求に対応する処理結果の情報を受け取り、受け取った処理結果の情報を表示処理部28に与えて当該処理結果を表示する表示情報を生成させる。
例えば、固有ひずみ導出部24の処理結果として得られた固有ひずみ値εnew*を表示させたい要求が与えられた場合には、制御部31は、固有ひずみ導出部24から得られた処理結果の情報である固有ひずみ値εnew*を受け取り、受け取った固有ひずみ値εnew*を表示処理部28に与えて当該処理結果を表示する表示情報を表示処理部28に生成させる。固有ひずみ導出部24の場合と同様に、固有ひずみ変換部25および弾性解析部26の処理結果を表示させる要求を受け取った場合には、制御部31が固有ひずみ変換部25および弾性解析部26の処理結果の情報を受け取り、受け取った処理結果の情報を表示処理部28に与えて当該処理結果を表示する表示情報を表示処理部28に生成させる。
制御部31は、表示処理部28が生成した表示情報を受け取ると、受け取った表示情報を表示要求とともに表示手段としての出力部22に与える。出力部22では、与えられた表示情報に基づく表示内容が表示される。
続いて、本発明の第1の実施形態に係る解析方法として、解析装置20Aが行う第1の溶接変形等解析手順について説明する。
図4は、解析装置20Aが行う第1の溶接変形等解析手順(ステップS1〜S6)の処理の流れを示す処理フロー図である。
第1の溶接変形等解析手順は、例えば、ユーザが入力部21(図2)から入力される処理実行の要求に基づいて、制御部31(図2)から第1の溶接変形等解析手順の実行に必要な各処理部22〜29(図2)に処理ステップの実行要求が与えられ、第1の溶接変形等解析手順の処理ステップが開始される(START)。
第1の溶接変形等解析手順の処理実行が開始されると、まず、解析装置20Aに入力された溶接時の溶接速度、電流、電圧、トーチ角度等の溶接条件、溶接(溶着)金属の材料物性、溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚等の溶接に関連する各種パラメータである溶接諸条件が解析計算用のパラメータとして設定される(ステップS1)。
溶接諸条件(パラメータ)の設定は、例えば、入力部21からのパラメータ入力操作により行われ、設定された溶接諸条件は、固有ひずみ導出部24に与えられる。
続いて、固有ひずみ導出部24が、ステップS1で設定された溶接諸条件をキーとして、当該溶接諸条件に対応する固有ひずみ値を固有ひずみDB11から抽出し、解析対象となる溶接構造物に発生する新溶接部の固有ひずみ値εnew*を導出する(ステップS2)。
続いて、変換式登録部27が、ステップS2で得られる新溶接部の固有ひずみ値εnew*と既に得られている既溶接部の固有ひずみ値εground*との関係に応じて、弾性解析に使用する固有ひずみ値ε*を算出(変換)する変換式を決定し、決定した変換式の情報を固有ひずみ変換部25へ与える(ステップS3)。
続いて、固有ひずみ変換部25は、ステップS3で決定された変換式を設定し、設定した変換式と、固有ひずみ導出部24および弾性解析部26が得る溶接構造物の固有ひずみ値(εnew*とεground*)とに基づいて、弾性解析部26が弾性計算する際に使用する固有ひずみ値ε*を算出(変換)する(ステップS4)。
続いて、弾性解析部26が、ステップS3において固有ひずみ変換部25が得る固有ひずみ値ε*を用いて、有限要素法に基づく弾性計算(弾性解析)を実行し、溶接構造物の既溶接部における固有ひずみ値εground*、溶接変形、および残留応力を算出する(ステップS5)。これらの計算結果は、出力部22に出力される(ステップS6)。計算結果の出力が完了すると、第1の溶接変形等解析手順は全処理ステップの実行を完了する(END)。
次に、解析装置20Aでの解析結果を例示して、本発明の実施形態に係る解析装置、解析方法、および解析プログラムの有用性を説明する。
図5および図6は、複数の溶接層をもつ溶接構造物(多層溶接構造物)の3次元有限要素モデルの一例である3次元有限要素モデル50および3次元有限要素モデル60を示す説明図であり、図5(A)および図6(A)が3次元有限要素モデル50および3次元有限要素モデル60の斜視図、図5(B)および図6(B)が3次元有限要素モデル50および3次元有限要素モデル60の断面図である。
3次元有限要素モデル50,60は、母材51,61と、構造物の溶接部52,62とを有限要素モデルとしてモデル化したものである。ここで、溶接部52については合計6層、溶接部62については合計4層になっている。また、図5(B)および図6(B)にそれぞれ示される(1)〜(6)および(1)〜(4)の数字については、溶接の順序を表している。
このような3次元有限要素モデル50,60における溶接後の角変形量および残留応力について、実際の多層溶接構造物(実物)による実測、従来の解析手法(以下、「従来手法」と称する。)による解析、および、本発明の実施形態に係る解析装置等を用いて行う新たな解析手法(以下、「提案手法」と称する。)による解析を行い、実測結果(実験値)および解析結果(解析値)を得た。
なお、提案手法の結果は本発明の実施形態に係る解析方法の一例である第1の溶接変形等解析手順に基づいて溶接変形解析した結果であり、従来手法の結果は第1の溶接変形等解析手順において、ステップS2,3の処理ステップを除いて溶接変形解析した結果である。
図7〜10は、多層溶接構造物の溶接後における角変形量および残留応力について説明する説明図(グラフ)である。なお、図7〜10の各グラフにそれぞれ示される◆印、◇印、および○印は、それぞれ、「提案手法の解析値」、「従来手法の解析値」、および「実物による実験値」である。
より詳細に各グラフを説明すると、図7は多層溶接構造物について溶接実施後の積層数に対する角変形量の関係を示した説明図であり、図7における多層溶接構造物の模擬物(3次元有限要素モデル)は3次元有限要素モデル50(図5)である。
なお、3次元有限要素モデル50に関して、母材51の材料は、SM490Aとし、溶接部52の溶接条件は、溶接方法:MAG溶接、溶接速度:5mm/s、電流値:220A、電圧値:23Vとしている。
また、図8は図7と同じ多層溶接構造物について溶接実施後の溶接金属と母材境界からの距離に対する残留応力の関係を示した説明図であり、図8に示される残留応力は、3次元有限要素モデル50における線分A(図5(A))の位置において、多層溶接の多重熱履歴を受ける場所である板材表面から15mmの深さにおける溶接線方向の応力値である。なお、残留応力の実験値はひずみゲージを用いた切断解放法により求めた値、母材51の材料および溶接部52の溶接条件は、図7と同様である。
一方、図9および10は、3次元有限要素モデル50の代わりに3次元有限要素モデル60(図6)を適用した場合における溶接後の角変形量および残留応力について、従来手法および提案手法による解析値、および3次元有限要素モデル60と同等の形状のテストピースに対して同等の溶接条件で溶接を実施した溶接試験の実験値を示した説明図(グラフ)である。
なお、溶接手順や実験値を得るための実測方法は、図7および図8に示されるグラフと同様である。
また、図10に示される残留応力は、3次元有限要素モデル60における線分B(図6(A))の位置において、多層溶接の多重熱履歴を受ける場所である板材表面から15mmの深さにおける溶接線方向の応力値である。
なお、3次元有限要素モデル60に関して、母材61の材料は、SUS504とし、溶接部62の溶接条件は、溶接方法:TIG溶接、溶接速度:1mm/s、電流値:100A、電圧値:10Vとしている。
各グラフについて考察する。まず、図7に示されるグラフによれば、横軸の積層数に対する縦軸の角変形量は、実験値(○印)と従来手法の解析値(◇印)とを比較すると、積層数「2」〜「6」等の箇所でずれを生じているが、実験値(○印)と提案手法の解析値(◆印)とを比較すると、各積層数において、ほとんど一致することが確認できる。すなわち、3次元有限要素モデル50の積層数に対する角変形量の解析結果においては、従来手法よりも提案手法の方がより精度良く解析できることがわかる。
また、図8に示されるグラフによれば、横軸の溶接金属と母材境界からの距離に対する縦軸の残留応力は、実験値(○印)と従来手法の解析値(◇印)とを比較すると、10mm以下の範囲では他の範囲に比べて乖離が大きくなっており、従来手法は10mm以下の範囲での解析精度が他の範囲に比べて低いといえる。
これに対して、実験値と提案手法の解析値(◆印)とを比較すると、図示した全範囲(溶接金属と母材境界からの距離が0〜40mmの範囲)内でほとんど一致することが確認できる。すなわち、3次元有限要素モデル50の溶接後の残留応力の解析結果においては、従来手法よりも提案手法の方がより精度良く解析できることがわかる。
一方、図9に示されるグラフによれば、横軸の積層数に対する縦軸の角変形量は、実験値(○印)と従来手法の解析値(◇印)とを比較すると、積層数「2」,「3」,「4」等の箇所で誤差が生じているが、実験値と提案手法の解析値(◆印)とを対比すると、各積層数において、ほとんど一致することが確認できる。すなわち、3次元有限要素モデル60の積層数に対する角変形量の解析結果においても、従来手法よりも提案手法の方がより精度良く解析できることがわかる。
また、図10に示されるグラフによれば、横軸の溶接金属と母材境界からの距離に対する縦軸の残留応力は、実験値(○印)と従来手法の解析値(◇印)とを比較すると、8mm未満の範囲では他の範囲に比べて乖離が大きくなっており、従来手法は8mm未満の範囲での解析精度が他の範囲に比べて低いといえる。
これに対して、実験値と提案手法の解析値(◆印)とを比較すると、図示した全範囲(溶接金属と母材境界からの距離が0〜40mmの範囲)内でほとんど一致することが確認できる。すなわち、3次元有限要素モデル60の溶接後の残留応力の解析結果においては、従来手法よりも提案手法の方がより精度良く解析できることがわかる。
上述したように、提案手法によれば、多層溶接構造物の溶接後における角変形量および残留応力について、従来手法よりも精度良く、かつ、実験値と同等の高い精度で解析でき、本発明の実施形態に係る解析装置、解析方法、および解析プログラムは、従来の解析装置、解析方法、および解析プログラムよりも解析精度の点で優れている。
このように、解析装置20A、第1の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Aによれば、固有ひずみ法にて多層溶接の解析を行う場合におけるデータベースの取扱手法が確立されているため、多層溶接を有する溶接構造物の溶接変形および残留応力を簡易かつ厳密性高く解析することができる。
なお、解析装置20Aでは、上述した式(1)〜(3)を変換式としているが、これらは一例であり、固有ひずみ値の変換式は必ずしも上述した式(1)〜(3)の変換式でなくても良い。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係る解析装置の一例である解析装置20Bの機能的な構成を示す機能ブロック図である。
解析装置20Bは、解析装置20Aに対して、多層溶接構造物の溶接層毎の溶接諸条件の設定を自動的に行う繰返計算設定部32をさらに具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、解析装置20Aの構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
解析装置20Bは、例えば、入力部21と、出力部22と、通信部23と、固有ひずみ導出部24と、固有ひずみ変換部25と、弾性解析部26と、変換式登録部27と、表示処理部28と、記憶部29と、制御部31と、繰返計算設定手段としての繰返計算設定部32とを具備する。
繰返計算設定部32は、多層溶接における次層の変形解析等を行う際に、計算の終わった層が母材に溶着した分(溶接部)の影響を考慮して解析対象となる溶接構造物の形状データを自動的に更新する機能を有し、解析対象となる多層溶接構造物の全層に対して解析計算が終了するまで、溶接構造物の形状データの更新および設定を繰り返す。
多層溶接構造物の溶接変形等を解析する解析装置では、多層溶接構造物の溶接層1層ずつ順次解析を行っていくが、解析の終わった層については、多層溶接構造物に含めて計算を行う必要がある。すなわち、最初の層について計算する段階では、母材に溶接金属(溶接層)は含まれていないが、第2層目について計算する段階では、母材上に最初の層が溶接された構造物を母材として計算する必要がある。
解析装置20Bは、このような次の層の計算を行う際の溶接構造物の形状データの更新を、その都度(手動で)行うのではなく、前層での弾性計算の際に設定される溶接構造物の形状データおよび弾性計算する層の増加分を反映させて溶接構造物の形状データの更新および設定を自動的に行って弾性計算を繰り返す(繰り返し計算を行う)装置である。
繰返計算設定部32による溶接構造物の形状データの更新の他、予め、溶接構造物の各層の溶接諸条件についても設定を行っておけば、弾性計算が終わった層が増えることによって影響を受ける溶接構造物の形状を考慮しつつ、溶接諸条件を順次設定して溶接構造物の全層について自動的に弾性計算を実行することができる。
解析装置20Bは、繰返計算設定部32によって設定される変形解析等を行う際の溶接諸条件に基づいて、多層溶接構造物の溶接層について1層ずつ弾性解析を繰り返し、全層の影響を考慮した最終の解析結果を得る。最終の解析結果は、出力部22に出力されユーザに提示される。
なお、解析装置20Bにおける制御部31は、解析装置20Bの装置全体の処理を制御する。すなわち、解析装置20Bにおける制御部31は、解析装置20Aにおける制御部31に対して繰返計算設定部32の制御機能が付加されており、入力部21、出力部22、通信部23、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、弾性解析部26、変換式登録部27、表示処理部28、記憶部29、および繰返計算設定部32と相互にデータを授受し、これらを制御する機能を有している。
続いて、本発明の第2の実施形態に係る解析方法として、解析装置20Bが行う第2の溶接変形等解析手順について説明する。
図12は、解析装置20Bが行う第2の溶接変形等解析手順(ステップS1〜ステップS8)の処理の流れを示す処理フロー図である。
第2の溶接変形等解析手順では、処理ステップが開始されると(START)、第1の溶接変形等解析手順と同様にして、ステップS1〜ステップS6までが実行される。その後、ステップS7において、繰返計算設定部32は、解析対象となる多層溶接構造物の溶接箇所(層)の全てにおいて弾性計算が終了しているかを判定し、終了している場合(ステップS7でYESの場合)には、第2の溶接変形等解析手順はステップS8に進み、最終結果が出力部22に表示される(ステップS8)。最終結果の出力(ステップS8)が完了すると、第2の溶接変形等解析手順は全処理ステップの実行を完了する(END)。
一方、繰返計算設定部32が解析対象となる多層溶接構造物の溶接層の全てについて弾性計算が完了しているかを判定し、計算すべき全層について計算が完了していないと判定している場合(ステップS7でNOの場合)には、ステップS1に戻り、次の層について、ステップS1以降の処理ステップを実行する。
このように、解析装置20B、第2の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Bによれば、解析装置20A、第1の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Aと同様の効果を奏するとともに、多層溶接の繰り返し計算が可能となり、より短い時間で多層溶接の変形解析結果を得ることができる。
なお、上述した第2の溶接変形等解析手順についての説明では、ステップS5が実施されることを前提に説明しているが、第2の溶接変形等解析手順においてステップS5は必ずしも実行される必要はない。例えば、ユーザによる設定等によって、各層での計算結果の表示(ステップS6の実行)を省略して第2の溶接変形等解析手順を実行させることもできる。
[第3の実施形態]
図13は、本発明の第3の実施形態に係る解析装置の一例である解析装置20Cの機能的な構成を示す機能ブロック図である。
解析装置20Cは、解析装置20Aに対して、許容可否判定部34と、条件変更部35と、をさらに具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、解析装置20Aの構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
解析装置20Cは、例えば、入力部21と、出力部22と、通信部23と、固有ひずみ導出部24と、固有ひずみ変換部25と、弾性解析部26と、変換式登録部27と、表示処理部28と、記憶部29と、制御部31と、許容可否判定部34と、条件変更部35とを具備する。
ここで、解析装置20Cにおける制御部31は、解析装置20Cの装置全体の処理を制御する。すなわち、解析装置20Cにおける制御部31は、解析装置20Aにおける制御部31に対して、許容可否判定部34および条件変更部35の制御機能が付加されており、入力部21、出力部22、通信部23、固有ひずみ導出部24、固有ひずみ変換部25、弾性解析部26、変換式登録部27、表示処理部28、記憶部29、許容可否判定部34、および条件変更部35と相互にデータを授受し、これらを制御する機能を有する。
許容可否判定部34は、溶接変形および残留応力の許容値と弾性解析部26の解析結果とを比較することで、解析結果が許容範囲内にあるか否かを判定する機能を有する。判定に使用される許容値は、例えば、入力部21から与えることができ、それぞれ、個別に所望の値を設定することができる。
許容可否判定部34は、弾性解析部26から解析結果を受け取ると、受け取った解析結果と溶接変形および残留応力の許容値とを比較する。許容可否判定部34は、当該比較の結果、弾性解析部26の解析結果が溶接変形および残留応力の許容値以下である場合には解析結果が許容範囲内にあると判断し、溶接変形および残留応力の何れか一方でも許容値を超えている場合には解析結果が許容範囲外にあると判断する。
許容可否判定部34は、弾性解析部26の解析結果が許容範囲内にあると判断した場合には、解析計算を終了する一方、許容範囲外にあると判断した場合には、条件変更部35よって変更可能に設定される溶接諸条件(パラメータ)が更新されるのを待ち、溶接諸条件の更新後、更新後の溶接諸条件によって再計算を行う。
条件変更部35は、許容可否判定部34の判定結果に応じて、溶接諸条件を変更(更新)する機能を有する。条件変更部35は、弾性解析部26の解析結果が溶接変形および残留応力の少なくとも一方で許容範囲外である場合、弾性計算の前提条件である溶接諸条件を変更する。溶接諸条件の変更は、例えば、事前に設定した条件に従って、溶接諸条件であるパラメータの選定、および当該パラメータ値を増減させることで行う。
続いて、本発明の第3の実施形態に係る解析方法として、解析装置20Cが行う第3の溶接変形等解析手順について説明する。
図14は、解析装置20Cが行う第3の溶接変形等解析手順(ステップS1〜ステップS6、ステップS11,S12)の処理の流れを示す処理フロー図である。
第3の溶接変形等解析手順は、第1の溶接変形等解析手順に対して、最終結果出力ステップ(ステップS8)と、許容可否判定ステップ(ステップS11)と、溶接諸条件変更ステップ(ステップS12)をさらに具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、第1の溶接変形等解析手順と同じ処理ステップには同じステップ番号を付して説明を省略する。
第3の溶接変形等解析手順では、処理ステップが開始されると(START)、第1の溶接変形等解析手順と同様にして、ステップS1〜ステップS6までが実行される。そして、ステップS6に続いて、許容可否判定部34が許容可否判定ステップ(ステップS11)を行う。
許容可否判定ステップ(ステップS11)では、許容可否判定部34によって弾性解析部26の解析結果として得られる溶接変形および残留応力が許容範囲内にあるか否かが判定される。当該判定の結果、溶接変形および残留応力が許容値以下の場合(ステップS11でYESの場合)、弾性解析部26の解析結果として得られた溶接変形および残留応力は許容範囲内にあると判定され、第3の溶接変形等解析手順はステップS8に進む。
ステップS8では、出力部22がステップS6で得られた計算結果を最終結果として出力する。最終結果が出力部22によって出力され、ステップS8が完了すると、第3の溶接変形等解析手順は全処理ステップの実行を完了する(END)。
一方、弾性解析部26の解析結果である溶接変形および残留応力が、溶接変形の許容値および残留応力の許容値の少なくとも一方の許容値を超えている場合(ステップS11でNOの場合)、弾性解析部26の解析結果として得られた溶接変形および残留応力の少なくとも一方は許容範囲外にあると判定され、第3の溶接変形等解析手順はステップS12に進む。
ステップS12では、条件変更部35が弾性計算の前提条件である溶接諸条件を変更する。溶接諸条件の変更(ステップS12)が完了すると、第3の溶接変形等解析手順はステップS1に戻り、ステップS1以降の処理ステップが実行される。
なお、上述した第3の溶接変形等解析手順についての説明では、ステップS6が実施されることを前提に説明しているが、第3の溶接変形等解析手順においてステップS6は必ずしも実行される必要はない。例えば、許容可否判定ステップにおいて許容範囲内にないと判定される溶接構造物(3次元有限要素モデル)の解析結果について出力の必要性がない場合には、ユーザによる設定等によって、計算結果の表示(ステップS6の実行)を省略して第3の溶接変形等解析手順を実行させることもできる。
このように、解析装置20C、第3の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Cによれば、解析装置20A、第1の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Aと同様の効果を奏するとともに、最適条件を探索するための繰り返し計算が可能となり、より短い時間で溶接プロセスの最適条件を得ることができる。
以上、解析装置20A〜20C、第1〜3の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10A〜10Cによれば、多層溶接における溶接変形解析において、溶接構造物の溶接変形および残留応力を高精度かつ迅速に解析することができる。
また、解析装置20B、第2の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Bによれば、解析装置20A、第1の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Aと同様の効果を奏するとともに、多層溶接の繰り返し計算が可能となり、より短い時間で多層溶接の変形解析結果を得ることができる。
さらに、解析装置20C、第3の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Cによれば、解析装置20A、第1の解析処理手順、および当該解析処理手順をコンピュータに実行させる解析PG10Aと同様の効果を奏するとともに、最適条件を探索するための繰り返し計算が可能となり、より短い時間で溶接プロセスの最適条件を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…コンピュータ、2…CPU、3…主記憶装置、4…補助記憶装置、5…入力装置、6…出力装置、7…通信手段、8…計算サーバー、10(10A,10B,10C)…解析PG(プログラム)、11…固有ひずみDB(データベース)、20A,20B,20C…解析装置、21…入力部、22…出力部、23…通信部、24…固有ひずみ導出部、25…固有ひずみ変換部、26…弾性解析部、27…変換式登録部、28…表示処理部、29…記憶部、31…制御部、32…繰返計算設定部、34…許容可否判定部、35…条件変更部、50…3次元有限要素モデル、51…母材、52…溶接部、60…3次元有限要素モデル、61…母材、62…溶接部。

Claims (8)

  1. 複数の溶接層をもつ溶接構造物の溶接後における角変形量および残留応力を解析する装置であり、
    溶接時の溶接速度、電流、電圧、およびトーチ角度を含む溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚をパラメータとする溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみデータベースから、入力される前記溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出することで、前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ導出手段と、
    有限要素法に基づく弾性計算を行う弾性解析手段と、
    固有ひずみ導出手段が導出する前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を登録される演算式に基づいて演算処理し、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ変換手段と、
    前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する演算式を前記固有ひずみ変換手段に登録する変換式登録手段と、を具備し、
    前記変換式登録手段は、前記固有ひずみ値の演算式を、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値との関係に基づいて決定することを特徴とする解析装置。
  2. 前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値との関係は、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値および前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値の符号の同異関係および大小関係であることを特徴とする請求項1記載の解析装置。
  3. 前記弾性解析手段が前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値は、
    前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値との符号が同一であり、かつ、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値が、前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値以上となる場合には、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値から前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値を引いて得られる値であり、
    前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値との符号が同一であり、かつ、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値が、前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値未満となる場合には、零(ゼロ)であり、
    前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と前記弾性解析手段が前記弾性計算を行った結果得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値との符号が異なる場合には、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値である、ことを特徴とする請求項2記載の解析装置。
  4. 弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ値の演算式は、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と、前記弾性解析手段が前記弾性計算の結果得る前記溶接構造物の固有ひずみ値とを項に含む変換式であり、
    前記固有ひずみ変換手段が行う前記演算処理は、前記固有ひずみ導出手段が導出する固有ひずみ値と、前記弾性解析手段が前記弾性計算の結果得る前記溶接構造物の固有ひずみ値と、前記変換式とに基づく固有ひずみ値の変換処理であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の解析装置。
  5. 前記溶接構造物の複数の溶接層について、1層分の弾性計算が終わると、当該弾性計算する際に設定した前記溶接構造物の形状データと当該弾性計算の結果とに基づいて、次の溶接層1層分の弾性計算を実行する前に、前記溶接構造物の形状データを自動的に更新し設定する繰返計算設定手段をさらに具備することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の解析装置。
  6. 前記弾性解析手段が前記弾性計算を行って得る溶接変形および残留応力について設定される許容値と、前記弾性解析手段が前記弾性計算を行って得られる溶接変形および残留応力の解析結果とを比較し、比較した結果に基づいて、前記弾性解析手段が前記弾性計算を行って得られる溶接変形および残留応力の解析結果が許容範囲内にあるか否かを判定する許容可否判定手段と、
    前記許容可否判定手段によって、前記弾性解析手段が前記弾性計算を行って得られる結果が許容範囲内にないと判断される場合に、前記溶接条件を変更して再設定する条件変更手段と、をさらに具備することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の解析装置。
  7. 溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する固有ひずみ導出手段、有限要素法に基づく弾性計算を行う弾性解析手段、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出し、導出結果を前記弾性解析手段に与える固有ひずみ変換手段、および前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する演算式を前記固有ひずみ変換手段に登録する変換式登録手段として機能するコンピュータを用いて、複数の溶接層をもつ多層溶接構造物の溶接変形および残留応力を解析する方法であり、
    前記固有ひずみ導出手段が、溶接時の溶接速度、電流、電圧、およびトーチ角度を含む溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに前記溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚をパラメータとする溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみデータベースから、入力される前記溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出することで、前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する第1のステップと、
    前記弾性解析手段が、有限要素法に基づく弾性計算を行う第2のステップと、
    前記変換式登録手段が、前記弾性計算を行う際に使用する前記固有ひずみ値の演算式を、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と前記第2のステップで導出される固有ひずみ値との関係に基づいて決定する第3のステップと、
    固有ひずみ変換手段が、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と、前記第2のステップで得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値と、前記第3のステップで決定される固有ひずみ値の演算式とを用いて、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する第4のステップと、を具備することを特徴とする解析方法。
  8. 複数の溶接層をもつ多層溶接構造物の溶接変形および残留応力を解析する解析手順をコンピュータに実行させるプログラムであり、
    前記解析手順は、溶接時の溶接速度、電流、電圧、およびトーチ角度を含む溶接条件、溶接金属の材料物性、並びに前記溶接構造物の材料物性、開先形状、および板厚をパラメータとする溶接諸条件と対応付けられた固有ひずみ値の情報が保存される固有ひずみデータベースから、入力される前記溶接諸条件に対応する固有ひずみ値の情報を抽出することで、前記溶接構造物に発生する固有ひずみ値を導出する第1のステップと、
    有限要素法に基づく弾性計算を行う第2のステップと、
    前記弾性計算を行う際に使用する前記固有ひずみ値の演算式を、前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と前記第2のステップで導出される固有ひずみ値との関係に基づいて決定する第3のステップと、
    前記第1のステップで導出される固有ひずみ値と、前記第2のステップで得られる前記溶接構造物の固有ひずみ値と、前記第3のステップで決定される固有ひずみ値の演算式とを用いて、前記弾性計算を行う際に使用する固有ひずみ値を導出する第4のステップと、を具備することを特徴とする解析プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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