JP5946787B2 - 生コンクリート用混合機の除塵装置 - Google Patents

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本発明は、生コンクリート用混合機の除塵装置に関する技術分野に属する。
生コンクリートの混合機での製造において、セメントと砂と砂利等の混合原料と水とを混合する混合機(ミキサー)を使用するが、固化材であるセメントが粉体であることから、混合機(ミキサー)内にセメントや砂や砂利等と水を投入する際に、大量の粉塵が舞い上がり、通常、混合機を監視するために設置した監視カメラの視界を遮り混練状態を点検することができなくなるので、舞い上がった粉塵を処理して清浄な空気にして、監視カメラの視界を確保しなければならない。
従来、コンクリートミキサー等の粉塵処理は、特許文献1等に提示され、また、ミキサーの上部にダクトを設けて、舞い上がった粉塵をフィルターを通過させ、空気だけを分離して外部に排出し、所定時間帯毎にフィルターに溜まったセメント粉をスクリューコンベヤ等を介して、元のミキサー内に戻していた。しかし、混合機の集塵機のフィルターは、混合に水を使用することからダクト内の粉塵を含んだ空気は湿気が多く、湿気が多いと目詰まりが生じて、頻繁にフィルターの清掃や交換をしなければならず、特に、東北・北海道地区の寒冷地では生コンクリート混合時に温度調整の為に温水をミキサー内に供給しており、集塵機が温水から生じた蒸気を吸ってフィルターにセメントや水と反応したコンクリートが固まり目詰まりを起こして、集塵機の清掃が頻繁に必要となる。また、最悪の場合はコンクリートとして固着してフィルターが使い物にならなくなるという問題点があった。
このため、本発明者は、特許文献2に示すように、粉末固化材投入口が上部にある混合機は、上部にダクトを設け、ダクトには混合機内部の粉塵および空気を吸収し排出する伸縮自在の袋部材を連結し、該袋部材を混合機の稼働に連動して内容積を強制的に制御して、フィルターの目詰まりに関係なく、混合機内の空気圧をほぼ一定にする圧力制御機構を設け、コンクリート・建材・残土処理用混合機の除塵装置を提案している。
また、同様に特許文献3に示すように、混合機の上部にダクトを設け、ダクトには混合機内部の粉塵および空気を吸収し排出する伸縮自在の袋部材からなる主集塵装置に連結するとともに、ダクトには切替ダンパを設け、切替ダンパが所定時間帯に外気に連通するようにして、外部の大気を導入するようにし、混合機内の空気を清浄にするコンクリート・建材・残土処理用混合機の除塵装置を提案している(特許文献3)。
なお、コンクリートカッター用の集塵装置として、サイクロン型集塵装置も特許文献4として提案されている。
特許第2864341号掲載公報 特開2001−353712号公報 特開2005−104076号公報 特開2012−112141号公報
しかしながら、特許文献1の混合機の除塵装置は、前述したように、集塵機が蒸気を吸ってフィルターにセメントが固まり目詰まりして、集塵機が使い物にならなくなるという問題点があった。
また、特許文献2及び3の混合機の除塵装置は、混合機内部の粉塵および空気を吸収し排出する伸縮自在の袋部材を設ける装置が大規模となり、大きな場所が必要となり、保守もやっかいになるといった問題点があった。
なお、特許文献4のコンクリートカッター用のサイクロン型の除塵装置は、化学反応が済んだコンクリートの処理機であるため、サイクロンの除塵装置の断面円形外枠の内壁には粉塵の強固な固着は少ないが、本発明の混合機の除塵機構で扱う生コンクリートは未反応のセメントと水等であるため、内壁等に付着すると固着して保守がやっかいとなるといった問題点があり、また、このサイクロン型の除塵装置だけで湿気を含んだ混合機の上部空間の粉塵を完全に除去するとなるとかなり大型のサイクロン型の除塵機構を用いなければならず、生コンクリートを生産する混合機の除塵装置には使用できないといった問題点があった。
本発明の課題は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、コンクリートの混合機内の粉塵が煙のように漂い、監視カメラを設置して内部を観察する場合に監視の妨げとなる粉塵を除去する除塵装置において、除塵が効率よく簡単にでき、保守も容易で、大きな場所も必要がなく、粉塵が外部に放出されることがなく、混合機内の空気を清浄にして監視カメラによる観察が可能となる生コンクリート用混合機の除塵装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、粉末固化材投入口及び計量ホッパーが上部に設けられ、かつ、混合機の内部に漂う粉塵を吸い込み清浄化する除塵機構と監視カメラとが設けられた混合機において、該除塵機構は前記混合機の上部にダクトを設け、該ダクトから混合機内部の粉塵および空気を吸い込み前記除塵機構に送り、該除塵機構は空気を旋回させて水及び粉塵と空気とを分離する第1の除塵機構と、該分離した水及び粉塵と空気を更にフィルターにより水及び粉塵と空気とを分離する第2の除塵機構を接続し、第1及び第2の除塵機構で分離した水及び粉塵は再び混合機に戻す循環装置を設けたことを特徴とする生コンクリート用混合機の除塵装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の生コンクリート用混合機の除塵装置において、前記第1の除塵機構の断面円形の外枠は柔軟な可撓性ゴム製であって、該外枠には外枠を変形させる変形機構を設け、該変形機構によって前記外枠の内壁に付着する粉塵を払い落とすことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又2に記載の生コンクリート用混合機の除塵装置において、前記循環機構の排出機構は、第1及び第2の二段のゲートからなり、交互にゲートを開口して、該排出機構から混合機の内部に漂う粉塵を吸い込まないようにしたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3に記載の生コンクリート用混合機の除塵装置において、前記ダクトの経路途中には、大気を供給する開口をゲートを介して設け、混合機に水を供給する時間帯に該ゲートを開いて大気を取り込み、前記除塵機構で前記ダクトから混合機の内部に漂う粉塵の吸い込みを少なくしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、先ず除塵機構として空気を旋回させて水及び粉塵と空気とを分離する第1のサイクロン型の除塵機構を配置し、この第1の除塵機構で水分とコンクリート等の粉塵の大部分を分離除去して混合機に戻し、ある程度水分が除かれた粉塵を従来のフィルター型の除塵機構で粉塵と空気とを分離除去するので、第1のサイクロン型の除塵機構を比較的小型化することができ、第2のフィルター型の除塵機構の固着した粉塵除去の剥離の保守も簡単に行え、混合機内の空気を清浄にして監視カメラによる観察が可能となる。特に、水として温水を使用する寒冷地でもフィルターでのセメントが固まり目詰まりを少なくすることができる。
請求項2の発明によれば、従来、化学反応前の生コンクリートの除塵として不可能であるとされてきたサイクロン型の除塵機構においても、サイクロンの外枠を柔軟な可撓性ゴム製として、かつ、外枠を変形させる変形機構を設けたので、変形機構によって外枠の内壁に付着する粉塵を払い落とす事が出来るので常に使用可能となる。
請求項3の発明によれば、両除塵機構から払い落とされた粉塵や水を混合機に戻す循環機構において、排出機構を設けて、この排出機構として第1及び第2の二段のゲートを設け、交互にゲートを開口するようにしたので、排出機構から混合機の内部に漂う粉塵を吸い込まないようなる。
請求項4の発明によれば、ダクトの経路途中には、大気を供給する開口をゲートを介して設け、混合機に水を供給する時間帯に該ゲートを開いて大気を取り込むようにしたので、水蒸気や水が多い混合機の内部に雰囲気を除塵機構に吸い込み量を少なくできるので、フィルター等の目詰まりを少なくでき、ブロワーの負担も少なくでき、結果として両除塵機構の負荷を低減することができる。
本発明の実施例の混合機の概略を示す説明図である。 図1の実施例1の変形部材の横断面図、 図1の実施例2の変形部材の横断面図である。
本発明は、除塵装置として第1のサイクロン型の除塵機構と、従来のフィルター型の除塵機構の保守が簡単になり、従来、水として温水を使用するコンクリートの混合機においても、この異なった作用で除塵する除塵機構との組み合わせで、混合機内を清浄にして監視が可能になることを実現した。
ここで、本発明に好適な除塵装置をコンクリートミキサー(混合機)に適用した混合機の1実施例を、図面に沿って説明する。
第1の実施例について説明すると、図1において、混合機1本体の内部には、モータ等の駆動源(図示せず)によって回転する攪拌ブレード11が設けられ、混合機1本体の上部には、材料計量供給装置2が配置され、これには水等の液体Wの貯蔵槽及び水計量器21、砂利や砂等Gの混合原料ホッパ及び砂利計量器22、砂等Sのホッパ及び砂計量器23、セメント等Cの粉末の固化材ホッパ及びセメント計量器24が配置され、各計量器の排出開閉機構25に連なり、混合機1の上部内壁12には排出開閉機構25に対応して各投入口13が設けられ、各投入口13から計量された各材料の所定量が一斉に混合機1内に投入されるが、この際、水は比較的短時間内に投入され、投入は完了する。
材料投入後、これらの材料は混練され、所定の状態まで混練され生コンクリートとなった所定時間後に排出口14から排出され、ミキサー車等に移され運搬される。
通常、混合機1の稼働状態は、材料投入時間20sec、材料混練時間30sec、混合機1からの製品排出時間10secの繰り返しで、生コンクリートを製造するが、前述したように、水だけは他の材料の投入完了が20secに対して約10secと比較的短時間内に投入される。
各材料が投入され、混合機1の上部内壁12には監視カメラ15が配置され、材料混練が行われる状態をこの監視カメラ15によって材料投入と材料混練の状態を監視するが、その際、混合機内の空気を清浄にして監視カメラ15による観察が可能となる状態にしなければならない。
そのため、混合機1内部の上部に漂う粉塵および空気を吸収するために、除塵機構として第1のサイクロン型の除塵機構3と、それに連なるフィルター型の除塵機構4が配置されている。
本来、混合機1内を監視(モニター)カメラ15で監視するには、生コンクリート混合時間約30秒なので、その時間以内に粉塵を吸引して混合機1内の空気を清浄にして監視可能にしなければならない。通常、混合機1の大きさによっての違いはあるが、混合機1内の空気を吸引するには風量が30m3/分〜60m3/分必要で、これをサイクロン型の除塵機構3だけで対応すると巨大なものになり、狭いプラント内では設置がむずかしい。
したがって、本発明の除塵装置は、第1のサイクロン型の除塵機構3とバグフィルター42を用いた第2のフィルター型の除塵機構4とを組み合わせることにより、全体としてコンパクト及び水分含む粉塵を集塵し除塵を可能にしたのが、本発明の重要な特徴部分でもある。
また、フィルター型の除塵機構4は、バグフィルター42を混合機1の近傍に配置して、空気を吸い込み大きな場所を占めるブロワー43及びモーター部分は、混合機1の真上に設置するのが難しいので、混合機1から約2m前後はなれた位置に配置するようにして、従来のようにダストを混合機1に戻すためのスクリューコンベアやスライダーを無用とすることができることも特徴部分である。勿論、フィルターとして、本実施例ではバグフィルターを用いたが、円筒型フィルターや平型フィルターを用いてもよい。
ここで、第1のサイクロン型の除塵機構3を説明するが、本実施例では図1に示すように除塵機構3とバグフィルターを用いた除塵機構4とを一体に構成し、コンパクトに構成している。なお、バグフィルター42を用いた除塵機構4の円筒外枠41は、サイクロンの内筒も兼ねており、こうすることで、単に第1のサイクロン型の除塵機構3と第2のバグフィルターを用いた除塵機構4とを連結しただけではなく、部材を兼用することで、よりコンパクトに構成することができる。
先ず、混合機1の上部に粉塵を吸引する吸引ダクト16を設けられ、該吸引ダクト16は第1のサイクロン型の除塵機構3に連なるが、その吸引ダクト16の経路途中には、大気を供給する大気開口17をゲート171を介して設け、前述した混合機1に水を供給する10sec程度の時間帯にゲート171を開いて大気を取り込み、この大気を吸い込むことにより、混合機1からの吸引力を弱くし吸引量も少なくし、結果として混合機1の内部に漂う粉塵の吸い込み量を比較的少なくし、水蒸気や水が多い時間帯の混合機1の内部の状態を、除塵機構で吸い込み、量をできるだけ少なくすることで、フィルター等の目詰まりを少なくでき、ブロワーの負担も少なくでき、結果として除塵機構3や除塵機構4の負荷を低減している。
第1のサイクロン型の除塵機構3の外枠31は、図1に示すように、その上部は大きな直径の上部円筒部311で、下部は下向のすり鉢状の下部漏斗部312を設け、最下部は循環機構5の排出機構51が設けられ、上部円筒部311の周面の適所には後述するブロワー43によって吸い込まれる空気を、その内壁3111に沿って旋回させるべく旋回吹出口32が設けられ、上部円筒部311内で旋回流を起こして、遠心力作用で水と粉塵を上部円筒部311の内壁3111に貼り付け、水及び粉塵と空気とを分離する。
この内壁に貼り付いて動きを止めた水と粉塵の大部分は、重力によって下部の下部漏斗部312に内壁3111に沿って落下し最下部の排出機構51に導かれる。ところで、対象がセメントと水であると化学反応によって上部円筒部311の内壁3111に固着し、この固着は強固となるので、この固着を防ぐ必要がある。このため、上部円筒部311は柔軟な可撓性のゴム製とし、上部円筒部311の外周部313には上部円筒部311を変形させる変形機構33を設け、変形機構33によって上部円筒部311の内壁3111に付着する粉塵を強制的に払い落して、通常は使用不可である第1のサイクロン型の除塵機構3でも生コンクリートの除塵を可能としている。
この変形機構33の実施例1を図2に示して説明するが、外周部313の適所にゴム製の上部円筒部311を押圧するソレノイド或いは油圧による進退部材331を設け、この進退部材331の押圧部332でゴム製の上部円筒部311を内壁3111側に押して上部円筒部311を指令装置333の指令によって変形させる。本実施例では、図2に示すように、上下に一対と左右に一対の進退部材331を設け、上下と左右の進退部材331を交互に所定時間帯に作動させ、断面が楕円形或いは瓢箪形に上部円筒部311の内壁3111を変形させ、内壁3111に付着する粉塵を強制的に払い落している。
変形機構33の他の実施例2を図3に示して説明するが、実施例2は円周に沿って、ソレノイド或いは油圧によって移動する一対の移動部材334を設け、これを円周に沿って左右に移動することで、上部円筒部311を捻るようにして変形させ、上部円筒部311の内壁3111に付着する粉塵を強制的に払い落している。
第1のサイクロン型の除塵機構3で湿っている比重の大きい粉塵を70〜80%を一次除去し、残りの比重の低い粉塵を第2のフィルター型の除塵4のバグフィルターで二次除去する。ここで、一般的にサイクロン型除塵機は水気がなく付着製が少ないダスト除去に使用され、生コンクリートに使用した場合はサイクロン部の壁面にセメント、水分が付着し固化してコンクリートとなり成長するので除塵機能を果たさなくなるが、上述したように、サイクロン型の除塵機構3の上部円筒部311の内壁3111を柔軟な伸縮するゴムで製作し、定期的に内壁3111を変形機構33で伸縮し付着物(コンクリート)を払い落とすが、コンクリートの固く及びもろい性質を利用するもので、比較的簡単に剥離することができる。
この第1のサイクロン型の除塵機構3で湿っている比重の大きい粉塵を70〜80%を一次除去し、残りの比重の低い粉塵を第2のフィルター型の除塵機構4ので二次除去するが、この第2の除塵機構4を図1に沿って説明する。
除塵機構4の主体は、図1に示すように、円筒枠41の内部に複数の袋状のフィルターであるバグフィルター42が垂直状に配置され、比重の低い粉塵はバグフィルター42の外側に残りの比重の低い粉塵を分離して付着し、粉塵を除去した清浄な空気だけがバグフィルター42の内部に導入され、円筒枠41の上部の上部空間411に集められ、清浄な空気は除塵機構4の外部の混合機1から離れたブロワー43で排出ダクト44を介して外部に排出される。
バグフィルター42のダスト払い落しは、円筒外枠41の上部の空間411に組み込まれたパルスジェット装置45で空気をバグフィルター42内部から外周である外側部421に逆噴射して、バグフィルター42の外側部421付着した粉塵を払い落す。この際、バグフィルター42の外側に付着した粉塵の量は、従来の混合機1のバグフィルター42に比べて極めて少ないので、定期的に稼働するパルスジェット装置45の空気の逆噴射で十分に払い落とすことができ、この払い落とされた粉塵及び水分も、第2の除塵機構4の下端部46が第1の除塵機構3の上部円筒部内に位置しているので、第1の除塵機構3の下部漏斗部312最下部の排出機構51に導かれる。
次に、除塵機構3の下部漏斗部312に溜まった粉塵や水は、循環機構5によって混合機1の内部に戻すが、この循環機構5について説明する。
下部漏斗部312の最下部には循環機構5の排出機構51が設けられ、下部漏斗部312の直下の第1ゲート52とその下に、ゴム製の貯蔵ダクト53を介して第2ゲート54が設けられ、通常は上段の第1ゲート52が開口し、下段の第2ゲートが閉じているので、両除塵機構3,4から落下した粉塵や水は、第2ゲートを底にして貯蔵ダクト53に蓄積される。貯蔵ダクト53に落下した粉塵や水が満杯になる前に、第1ゲート52が閉じてから第2ゲートを開口すれば、貯蔵ダクト53に蓄積した粉塵や水は、第2ゲート54に連なる循環ダクト55を介して混合機1に戻される。
上述したように、排出機構51に二段の第1ゲート52と第2ゲート54を設けて、交互に開口して除塵機構3,4と混合機1を直結しないようにしたのは、排出機構51から混合機1の内部に漂う粉塵を吸い込まなくするためである。
なお、貯蔵ダクト53の内壁面に粉塵が固着しないように、前述した変形機構33を採用しても、振動機構56等を適宜用いればよい。
このように、除塵装置として除塵機構を作用の異なる第1のサイクロン型の除塵機構3とフィルター型の除塵機構4との組み合わせしたのは、コンクリート製造の混合機1の除塵装置として、特に、東北及び北海道地方の寒冷地での冬場に生コンクリート温度を上げるため温水を生コンクリートに投入してミキサーで練り混ぜることがあるが、そうすると温水の蒸気が発生し集塵装置が水分を多く吸い込みセメントも含まれてるため集塵装置のバグフィルター等が直ぐに目詰まりし、更に、セメントと水分が反応しフィルターに付着固化して取り除くことが困難になる。このため従来のフィルター型等の集塵装置の使用が不可能となり、しばしば、集塵装置や混合機を停止しなければならなかった。しかし、集塵装置を停止すると混合機(ミキサー)内の混合状況を監視カメラで確認できなくなるため、結果として品質管理や運転状況の確認が十分になされないという不都合が生じていた。さらにいえば、温水を使用しない通常の生コンクリート混合においても、コンクリートの混合機に水を投入するため集塵装置のフィルターは目詰まりしやすく、フィルターのダスト落としのエアーパルスジェット装置だけでは不十分でフィルターのメンテナンスが必要となっている。
本発明の実施例1及び実施例2は、上述した構成であるので、除塵機構として空気を旋回させて水及び粉塵を分離する第1のサイクロン型の除塵機構3を配置して、多くの水や粉塵の大部分を分離除去して混合機1に戻し、更に、ある程度水分が除かれた粉塵を従来のバグフィルター型の除塵機構4で粉塵を分離除去するので、第1のサイクロン型の除塵機構3を比較的小型化することができ、第2のフィルター型の除塵機構4の固着した粉塵除去の剥離の保守も簡単に行え、混合機1内の空気を清浄にして監視カメラ15による観察が可能となる。特に、水として温水を使用する寒冷地でもフィルターのセメントが固まり目詰まりを少なくすることができる。
また、従来、化学反応前の生コンクリートの除塵として不可能であるとされてきたサイクロン型の除塵機構においても、第1のサイクロン型の除塵機構3の外枠31を柔軟な可撓性ゴム製として、かつ、外枠31を変形させる変形機構33を設けたので、変形機構33によって外枠の内壁に付着する粉塵を払い落とすので使用可能となる。
更に、両除塵機構3,4から払い落とされた粉塵や水を混合機1に戻す循環機構5において、排出機構51として第1及び第2の二段のゲートを設け、交互に開口するようにしたので、排出機構51から混合機1の内部に漂う粉塵を吸い込まないようになる。
また、吸引ダクト16の経路途中には、大気を供給する開口をゲート171介して設け、混合機1に水を供給する時間帯にゲート171を開いて大気を取り込むようにしたので、水蒸気や水が多い混合機1の内部に雰囲気を両除塵機構3,4に吸い込み量を少なくできるので、除塵機構3,4の負荷を低減することができる。
本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論であり、実施例としてバグフィルターを使用しているが、水と粉塵と空気とを分離して除去できるものであれば、他の形式のフィルターでも良い。
1・・混合機(ミキサー本体)、11・・攪拌ブレード、12・・上部内壁、
13・・投入口、14・・排出口、15・・監視カメラ、
16・・吸引ダクト、17・・大気開口、171・・ゲート
2・・材料計量供給装置、21・・水計量器、22・・砂利計量器、
23・・砂計量器、24・・セメント計量器、25・・排出開閉機構、
3・・第1の除塵機構、31・・外枠、311・・ 上部円筒部、
3111・・内壁、312・・下部漏斗部、313・・外周部
32・・旋回吹出口、
33・・変形機構、331・・進退部材、332・・押圧部、
333・・指令装置、334・・移動部材
4・・第2の除塵機構、41・・円筒外枠、411・・上部空間、
42・・バグフィルター、421・・外側部、
43・・ブロワー、44・・排出ダクト、45・・パルスジェット装置、
46・・下端部、
5・・循環機構、51・・排出機構、52・・第1ゲート、53・・貯蔵ダクト、54・・第2ゲート、55・・循環ダクト、56・・振動機構、

Claims (4)

  1. 粉末固化材投入口及び計量ホッパーが上部に設けられ、かつ、混合機の内部に漂う粉塵を吸い込み清浄化する除塵機構と監視カメラとが設けられた混合機において、
    該除塵機構は前記混合機の上部にダクトを設け、該ダクトから混合機内部の粉塵および空気を吸い込み前記除塵機構に送り、
    該除塵機構は空気を旋回させて水及び粉塵と空気とを分離する第1の除塵機構と、該分離した水及び粉塵と空気を更にフィルターにより水及び粉塵と空気とを分離する第2の除塵機構を接続し、
    第1及び第2の除塵機構で分離した水及び粉塵は再び混合機に戻す循環装置を設けたことを特徴とする生コンクリート用混合機の除塵装置。
  2. 前記第1の除塵機構の断面円形の外枠は柔軟な可撓性ゴム製であって、該外枠には外枠を変形させる変形機構を設け、該変形機構によって前記外枠の内壁に付着する粉塵を払い落とすことを特徴とする請求項1に記載の生コンクリート用混合機の除塵装置。
  3. 前記循環機構における排出機構は、第1及び第2の二段のゲートからなり、交互にゲートを開口して、該排出機構から混合機の内部に漂う粉塵を吸い込まないようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の生コンクリート用混合機の除塵装置。
  4. 前記ダクトの経路途中には、大気を供給する開口をゲートを介して設け、混合機に水を供給する時間帯に該ゲートを開いて大気を取り込み、前記除塵機構で前記ダクトから混合機の内部に漂う粉塵の吸い込みを少なくしたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の生コンクリート用混合機の除塵装置。
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