JP7291560B2 - 計量ミキサ - Google Patents

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Description

本発明は、混合槽内に供給された原料の重量を計測することが可能な計量ミキサに関する。
事業所で発生する焼却灰やダストや汚泥等の廃棄物を、埋戻材や路盤材等の粒状の資材として再利用できるようにするリサイクルプラントでは、廃棄物を、固化材(セメント等)や水や薬剤等と混練し、造粒することが行われる。この種の原料の混練や造粒は、通常、ミキサ(例えば、特許文献1の「再生造粒物の製造装置」を参照。)を用いて行われる。ミキサとしては、原料を投入する混合槽の下部にロードセル(例えば、特許文献2の図1における符号2を参照。)が設けられ、そのロードセルで混合槽の重量を計測することによって、混合槽内に投入された原料の重量を検出できるようにしたもの(計量ミキサ)が用いられることもある。
ところで、この種のミキサにおいては、廃棄物が当初から粉状の形態を有している場合には、その廃棄物は、その状態のまま混合槽に投入され、廃棄物が粉状でない場合には、その廃棄物は、混合槽に投入される前に粉状に破砕されるか、混合槽内で破砕されながら他の原料と混練されることになる。このため、混合槽に原料を投入する際や、混合槽で原料を混練する際には、粉状の原料(廃棄物やセメント等)の粉塵が混合槽内で舞い上がり、その粉塵が混合槽の内面に付着したり、混合槽の隙間(例えば、混合槽本体と混合槽蓋体との継ぎ目)からその粉塵が吹き出したりするおそれがある。このため、従来のミキサでは、混合槽内に舞い上がった粉塵を、混合槽に接続された集塵機(例えば、特許文献3の図1における符号36,37を参照。)によって吸引して回収することも行われている。
特開2000-140820号公報 特開2004-130276号公報 特開2010-076101号公報
しかし、集塵機を駆動すると、混合槽の内部が減圧状態(負圧状態)となる。このため、上記の計量ミキサにおいては、混合槽の下部に設けられたロードセルが計測した値(混合槽の重量と原料の重量とを合計した値)を基に原料の重量を求めると、実際よりも軽い重量となってしまう。この不具合の対策としては、ロードセルの計測時に集塵機を停止する方法や、ロードセルの計測値に補正値を加える方法等が考えられる。しかし、ロードセルによる計測を行うたびに集塵機を停止する方法では、サイクルタイムが長くなってしまう。また、ロードセルの計測値に補正値を加える方法では、原料の種類や投入量によって補正値を変更する必要があるだけでなく、そもそも正確な補正値を求めること自体が難しい。
このような実状に鑑みて、本出願人は、図1に示すように、混合槽10と集塵機30とを結ぶ集塵管40に風量調整弁100を介在させた計量ミキサを開発した。この計量ミキサでは、風量調整弁100を絞って、集塵管40内を流れる空気(同図の矢印A)の流量を少なく抑えることで、混合槽10の内部が負圧とならないようにすることができる。ところが、この計量ミキサには、風量調整弁100のメンテナンスに労力を要するという欠点があった。というのも、図1の計量ミキサでは、混合槽10内から集塵管40に吸引された粉塵が風量調整弁100を通過するため、風量調整弁100の弁体に粉塵が付着するからである。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、混合槽内で舞い上がる粉塵を吸引する集塵機を備えながらも、混合槽内に供給された原料の重量を正確に計測することのできる計量ミキサを提供するものである。また、メンテナンスが容易な計量ミキサを提供することも本発明の目的である。
上記課題は、粉体を含む原料を混練するための混合槽と、混合槽内に供給された原料の重量を計測するための計量装置と、混合槽内に発生した粉塵を吸引するための集塵機と、混合槽と集塵機とを結ぶ集塵管とを備えた計量ミキサであって、集塵機による吸引作用が及ぶ箇所に外気を導入するための外気導入弁が、集塵管から外れた箇所に設けられ、外気導入弁の弁開度を調整することによって、混合槽内の圧力を調整することができるようにしたことを特徴とする計量ミキサを提供することによって解決される。
ここで、「集塵機による吸引作用が及ぶ箇所」とは、上記の外気導入弁が閉じられているとき(上記の外気導入弁を介して外気が導入されない状態となっているとき)に集塵機を駆動すると、その集塵機の吸引作用によって圧力が低下する箇所のことをいう。また、「集塵管から外れた箇所」とは、集塵機によって混合槽内から集塵機へと吸引される粉塵が通過しない箇所のことをいう。
これにより、集塵機を駆動しているときに外気導入弁を通じて外気を導入することができるようになる。このため、集塵機を駆動しても、混合槽内の圧力が外部の圧力と略等しくなるようにする(混合槽の内部が負圧にならないようにする)ことができる。したがって、集塵機の駆動時でも、混合槽内に供給された原料の正確な重量を計測することが可能になる。また、集塵管から外れた箇所に外気導入弁を設けることによって、混合槽内から集塵管に吸引された粉塵が外気導入弁の弁体に付着しないようにすることができる。このため、計量ミキサのメンテナンスに要する労力を削減することも可能になる。
本発明の計量ミキサにおいて、外気導入弁を設ける箇所は、集塵機による吸引作用が及ぶ箇所であって、集塵管から外れた箇所であれば特に限定されない。例えば、集塵管における中途部分に、集塵管から分岐され、集塵管と外部とを連通する分岐管を設け、この分岐管に、外気導入弁が設けることができる。以下においては、この箇所に設けた外気導入弁を「集塵管分岐配置型の外気導入弁」と呼ぶことがある。また、混合槽の上部に、混合槽の内部を外部と連通する混合槽接続管を設け、この混合槽接続管に、外気導入弁を設けることができる。以下においては、この箇所に設けた外気導入弁を「混合槽配置型の外気導入弁」と呼ぶことがある。
集塵管分岐配置型の外気導入弁と、混合槽配置型の外気導入弁とのどちらがよいかは、原料の種類や集塵機の能力等によって異なる。
例えば、粒径が小さく舞い上がりやすい原料を混合槽内に投入した場合において、混合槽内の粉塵が集塵管に勢いよく吸引されるようにすると、混合槽内に新たな粉塵が発生するおそれがある。この点、集塵管分岐配置型の外気導入弁を設け、その外気導入弁から外気が導入されるようにすると、集塵管を流れる粉塵に対して外気が合流するようになるため、混合槽内から集塵管へ吸引される空気の流量を少なめに調整し、混合槽内に新たな粉塵が発生しにくくすることができる。
ただし、集塵管分岐配置型の外気導入弁を開くと、集塵機に到達する空気に含まれる粉塵の濃度が低くなるため、集塵機の集塵効率を高めにくくなる。この点、混合槽配置型の外気導入弁を設け、その外気導入弁を開くと、集塵機によって混合槽内から吸引された分が、混合槽配置型の外気導入弁を通じて混合槽内に外気が入ってくるという空気の流れになる。このため、集塵機に到達する空気に含まれる粉塵の濃度を高く維持することができる。換言すると、集塵機による集塵効率を高めることができる。
集塵管分岐配置型の外気導入弁と、混合槽配置型の外気導入弁は、どちらか一方のみを採用しなければならないというものではなく、その双方を採用することもできる。これら2種の外気導入弁を組み合わせて使用することで、混合槽の内部が負圧にならないようにしながらも、状況等に応じた適切な集塵を行うことが可能になる。
本発明の計量ミキサにおいて、混合槽配置型の外気導入弁を設ける場合には、その外気導入弁を設ける混合槽接続管を、混合槽の上部における、混合槽の上面中心を挟んで集塵管の接続箇所と反対側になる箇所に設けることが好ましい。これにより、混合槽の上部における広い範囲に大きな空気の流れを生じさせ、混合槽内で舞い上がる粉塵を混合槽内におけるより広い範囲で吸引することが可能になる。
本発明の計量ミキサにおいては、混合槽が空の状態で集塵機が駆動されていないときの計量装置による測定値(以下「測定値V」とする。)を取得した後、集塵機を駆動し、このときの計量装置による測定値(以下「測定値V」とする。)が測定値Vよりも小さいときには、測定値Vが測定値Vに略等しくなるまで外気導入弁の弁開度を徐々に上げていく初期調整を自動的に行うための初期調整手段を設けることも好ましい。
混合槽内に原料を供給するよりも前に、上記の初期調整手段による初期調整を予め実行しておくことによって、混合槽内に原料を供給した直後から、外気導入弁の弁開度を適切な値に設定することができ、混合槽の内部の負圧を解消しながらも、適切な集塵を行うことが可能になる。また、この初期調整を人手で行うと、労力を要するところ、初期調整手段で自動的に行うことによって、その労力がかからないようにすることも可能になる。
以上のように、本発明によって、混合槽内で舞い上がる粉塵を吸引する集塵機を備えながらも、混合槽内に供給された原料の重量を正確に計測することのできる計量ミキサを提供することが可能になる。また、メンテナンスが容易な計量ミキサを提供することも可能になる。
集塵管に風量調整弁を介在させた計量ミキサを示した断面図である。 本発明に係る第一実施形態の計量ミキサを示した断面図である。 本発明に係る第二実施形態の計量ミキサを示した断面図である。 本発明に係る第三実施形態の計量ミキサを示した断面図である。
本発明の計量ミキサの好適な実施形態について、図面を用いてより具体的に説明する。以下においては、第一実施形態から第三実施形態までの3つの実施形態を例に挙げて本発明の計量ミキサを説明する。しかし、本発明の計量ミキサの技術的範囲は、これらの実施形態に限定されない。
1.第一実施形態の計量ミキサ
まず、第一実施形態の計量ミキサについて説明する。図2は、第一実施形態の計量ミキサを示した断面図である。第一実施形態の計量ミキサは、図2に示すように、混合槽10と、計量装置20と、集塵機30と、集塵管40と、分岐管50と、外気導入弁60とを備えている。
1.1 混合槽
混合槽10は、原料を混練するためのタンクとなっている。この混合槽10には、粉状のものを含む各種原料が供給される(図2の矢印A)ようになっている。本例では、混合槽10の上部に、図示省略の焼却灰タンクと、原料水タンクと、薬剤タンクと、固化材タンクとが設けられている。焼却灰タンクから混合槽10内には焼却灰が、原料水タンクから混合槽10内には水(原料水)が、薬剤タンクから混合槽10内には薬剤が、固化材タンクから混合槽10内にはセメントが、それぞれ原料として供給されるようになっている。
混合槽10は、原料を混練するだけのものであってもよいが、本例では、混合槽10を、株式会社北川鉄工所製の混練造粒機「ペレガイア」(登録商標)により構成している。この混合槽10の内部には、原料を混練及び造粒する混練造粒手段として、原料の圧縮とかき上げを行うことで原料の混練を行うブレード(図示省略)と、原料の解砕、混練及び造粒を行うロータ(図示省略)とが設けられている。混合槽10で造粒された原料(製品)は、混合槽10の底部付近から送出され、混合槽10の下方に配された図示省略のコンベア等によって、所望の場所に移送されるようになっている。
混合槽10の構造は、特に限定されないが、本例においては、混合槽本体11と、混合槽本体11の上部を覆う混合槽蓋体12とで混合槽10を構成している。混合槽蓋体12には、原料を投入するための原料投入口12aが設けられている。原料投入口12aは、図示省略の閉塞部材によって閉じることができるようになっている。混合槽10内への原料の供給は、上記の原料投入口12aを通じて行うものに限定されない。例えば、上記のように、焼却灰タンクや原料水タンクや薬剤タンクや固化材タンク等のタンク(原料貯留タンク)を設ける場合には、それぞれの原料貯留タンクと混合槽10とを原料供給管(図示省略)でそれぞれ接続し、これらの原料供給管を通じてそれぞれの原料貯留タンクから混合槽10内に原料が供給されるようにすることもできる。この場合、原料供給管に設けた開閉弁(図示省略)を開くと、原料が供給され、その開閉弁を閉じると、原料の供給が停止されるとともに、原料貯留タンクが混合槽10から遮断された状態となる。
1.2 計量装置
計量装置20は、混合槽10内に供給された原料の重量を計測するためのものとなっている。本例においては、計量装置20を、混合槽10の下部に配したロードセル21によって構成している。このロードセル21は、混合槽10全体の重量を計測するものとなっている。このロードセル21の計測値から、混合槽10そのものの重量(風袋)を差し引くことで、混合槽10内にある原料の重量を求めることができるようになっている。
1.3 集塵機
集塵機30は、混合槽10内に発生した粉塵(原料の投入時や混練時に舞い上がった粉状の原料の粉塵)を吸引するものとなっている。本例において、集塵機30は、集塵槽31と、集塵槽31の上部に設けられた吸気ファン32とで構成されており、吸気ファン32を回転させて空気を吸引する(図2の矢印A)ことにより、粉塵を吸引(集塵)するものとなっている。
吸気ファン32で吸引された空気は、集塵槽31の上部から外部へと排出される(図2の矢印A)。一方、集塵機30に吸引された粉塵(粉体)は、集塵槽31に蓄積される。集塵槽31に蓄積された粉体は、混合槽10に戻すようにしてもよいが、この場合には、混合槽10に戻される粉体が混合槽10内で舞い上がるおそれがある。このため、本例においては、集塵槽31に蓄積された粉体を、集塵槽31の下部に設けた回収管70を通じて回収するようにしている(図2の矢印A)。
1.4 集塵管
集塵管40は、混合槽10と集塵機30とを結ぶものとなっている。上記の集塵機30を駆動すると、混合槽10内の粉塵が、集塵管40内を流れる空気Aとともに、集塵管40を通って集塵機30まで移送されるようになっている。集塵管40は、通常、樹脂製又は金属製のパイプ又はチューブ(コルゲートチューブを含む。)によって構成される。
1.5 分岐管
分岐管50は、集塵管40における中途部分に接続されることによって、集塵管40から分岐して設けられた管路となっている。この分岐管50は、通常、樹脂製又は金属製のパイプによって構成される。この分岐管50を通じて、外気を集塵管40内に導入する(図2の矢印A)ことが可能となっている。集塵管40に対して分岐管50を接続する箇所は、特に限定されない。第一実施形態の計量ミキサでは、集塵管40における上端部寄りの箇所(図2における部分P)に分岐管50を接続している。
1.6 外気導入弁
外気導入弁60は、その弁開度を調整可能な流量調整弁となっている。本例においては、外気導入弁60として、管体と、管体内で管体の径方向に軸支された軸体と、軸体に固定された弁体とを有する流量調整弁を用いている。本例において、外気導入弁60は、手動開閉式の弁を用いているが、自動開閉式の弁を用いることもできる。図2における外気導入弁60は、図4における外気導入弁62と区別するため、「外気導入弁61」と表記することがある。この外気導入弁61は、管体内で弁体を回転させ、管体の開口面積を変化させることによって、弁開度を調整することが可能なものとなっている。弁体が、管体の中心線方向(管体内の流れ方向)に対して平行になると、弁開度が最大(全開)となり、弁体が、管体の中心線方向(管体内の流れ方向)に対して垂直になると、弁開度が最小(全閉)となる。
外気導入弁60を設ける箇所は、集塵機30による吸引作用が及ぶ箇所であって、集塵管40から外れた箇所であれば特に限定されないが、第一実施形態の計量ミキサでは、分岐管50に設けている。このため、第一実施形態の計量ミキサにおける外気導入弁60は、上述した「集塵管分岐配置型の外気導入弁」と「混合槽配置型の外気導入弁」とのうち、「集塵管分岐配置型の外気導入弁」に該当するものとなっている。この外気導入弁60の弁開度を調整することによって、分岐管50を通じて集塵管40内に導入される外気Aの流量を調整することができるようになっている。
1.7 運転
第一実施形態の計量ミキサは、以下の手順により運転するものとなっている。まず、混合槽10内に設けられた混練造粒手段(上述したブレードやロータ等)の駆動を開始するとともに、集塵機30の駆動を開始する。その状態で、混合槽10へ原料を供給する。このとき、混合槽10内では、供給された原料のうち、粉状のものが舞い上がるおそれがあるが、集塵機30が駆動されているため、舞い上がった粉塵は、集塵管40を通じて集塵機30に吸引される。混合槽10へ供給した原料の重量は、計量装置20によって検出することができる。
ただし、混合槽10の隙間(混合槽本体11と混合槽蓋体12との継ぎ目等)から混合槽10内に入ってくる外気の流量(以下「流量QIN」と表記する。)よりも、集塵管40を通じて混合槽10内から出ていく空気の流量(以下「流量QOUT」と表記する。)が多いと、混合槽10の内部の圧力が低下していき、混合槽10が負圧状態になる。混合槽10が負圧状態になると、計量装置20が実際の重量よりも軽い重量を示すようになる。このような場合には、外気導入弁60の弁開度を大きくし(外気導入弁60を開いて)、分岐管50を通じて集塵管40内に外気が導入される(図2の矢印A)ようにする。これにより、混合槽10内から集塵管40へ吸引される空気の流量を低下させ、混合槽10が負圧状態にならないようにすることができる。外気導入弁60の弁開度は、流量QINと流量QOUTとがつり合う値に調整する。
外気導入弁60の弁開度の調整は、混合槽10で原料の混練及び造粒を行いながら実行することもできる。この場合には、例えば、混合槽10に圧力計(図示省略)を設け、この圧力計によって計測された混合槽10の内部圧力が、外気圧と等しくなるように、外気導入弁60の弁開度を調整することで、混合槽10が負圧状態にならないようにすることができる。しかし、原料の重量を計測する必要性が高いのは、混合槽10内にそれぞれの原料を供給した直後である。このため、外気導入弁60の弁開度は、混合槽10内に原料を供給するときには、適切な値に設定されていることが好ましい。これは、混合槽10内に原料を供給するよりも前に、外気導入弁60の弁開度を初期調整することで可能になる。この初期調整は、例えば、以下の手順で行うことができる。
1.8 初期調整
まず、混合槽10が空の状態(原料が供給されていない状態)であって、且つ、集塵機30が駆動されていないときの計量装置20による測定値Vを取得する。続いて、集塵機30の駆動を開始する。このとき(集塵機30の駆動時)の計量装置20による測定値Vが、測定値Vよりも小さければ、測定値Vが測定値Vに略等しくなるまで外気導入弁60の弁開度を徐々に上げていく。これにより、混合槽10に圧力計等のセンサを別途設けることなく、外気導入弁60の適切な弁開度を予め求めることができる。この初期調整は、人手によって行ってもよいが、コンピュータ制御等で、自動的に行うことができるようにすると、初期調整に要する手間を省力化できるために好ましい。初期調整を自動的に行う場合には、上記の外気導入弁60は、自動開閉式の弁とされる。
1.9 小括
第一実施形態の計量ミキサは、上記のように、集塵管分岐配置型の外気導入弁60が設けられたものとなっており、その外気導入弁60から導入された外気Aを、集塵管40内を流れる空気Aに合流させるものとなっている。このため、混合槽10内から集塵管40へ吸引される空気(集塵管40内を流れる空気A)の流量を少なめに調整することができる。したがって、集塵機30を駆動しても、混合槽10が負圧状態にならないようにし、混合槽10内に供給された原料の正確な重量を計量装置20によって計測することが可能となっている。加えて、混合槽10内における新たな粉塵の発生を抑えることも可能となっている。また、第一実施形態の計量ミキサは、集塵管40における、混合槽10内から吸引された粉塵が通過する箇所に弁(外気導入弁60や他の弁)を設けていない。このため、弁における弁体等に粉塵が付着せず、計量ミキサのメンテナンスに要する労力を削減することも可能となっている。
2.第二実施形態の計量ミキサ
次に、第二実施形態の計量ミキサについて説明する。図3は、第二実施形態の計量ミキサを示した断面図である。第二実施形態の計量ミキサについては、第一実施形態の計量ミキサと異なる構成のみを説明する。第二実施形態の計量ミキサで言及しない構成については、第一実施形態の計量ミキサと略同様の構成を採用することができる。
第一実施形態の計量ミキサでは、図2に示すように、集塵管40における上端部寄りの箇所(同図における部分P)に接続した分岐管50に外気導入弁60を設けていた。これに対し、第二実施形態の計量ミキサでは、図3に示すように、集塵管40には、外気導入弁60を設けておらず、その代わりに、混合槽10の上部に接続した混合槽接続管80に外気導入弁90を設けている。外気導入弁90の構造等については、外気導入弁60と同様であるため、説明を割愛する。第二実施形態の計量ミキサにおけるこの外気導入弁90は、上述した「集塵管分岐配置型の外気導入弁」と「混合槽配置型の外気導入弁」とのうち、「混合槽配置型の外気導入弁」に該当するものとなっている。この外気導入弁90の弁開度を調整することによって、混合槽接続管80を通じて混合槽10内に導入される外気Aの流量を調整することができるようになっている。
第二実施形態の計量ミキサは、上記のように、混合槽配置型の外気導入弁90が設けられたものとなっており、その外気導入弁90から導入された外気Aを、混合槽10内に入れるものとなっている。すなわち、混合槽10内から集塵管40へ吸引された空気(集塵管40内を流れる空気A)を、外気Aで補充する構造となっている。このため、第二実施形態の計量ミキサでも、集塵機30の駆動時に、混合槽10が負圧状態にならないようにし、混合槽10内に供給された原料の正確な重量を計量装置20によって計測することが可能となっている。
加えて、第一実施形態の計量ミキサ(図2)では、集塵管40内を流れる空気Aに含まれる粉塵の濃度が、外気導入弁60を通じて導入された外気Aで薄められる構造となっていたのに対し、第二実施形態の計量ミキサ(図3)では、集塵管40内を流れる空気Aに含まれる粉塵の濃度が、混合槽10内の空気に含まれる粉塵の濃度と略等しくなるようになっている。このため、第二実施形態の計量ミキサでは、集塵機30による集塵効率を高めることも可能となっている。
第二実施形態の計量ミキサにおいて、混合槽10に対して混合槽接続管80を接続する箇所は、特に限定されないが、本例では、混合槽10の上部における、混合槽10の上面中心Cを挟んで集塵管40の接続箇所Pと反対側になる箇所Pに混合槽接続管80を接続している。これにより、混合槽10の上部における広い範囲に大きな空気の流れを生じさせ、混合槽10内で舞い上がる粉塵を混合槽10内におけるより広い範囲で吸引することが可能となっている。
3.第三実施形態の計量ミキサ
最後に、第三実施形態の計量ミキサについて説明する。図4は、第三実施形態の計量ミキサを示した断面図である。第三実施形態の計量ミキサについては、第一実施形態の計量ミキサと異なる構成のみを説明する。第三実施形態の計量ミキサで言及しない構成については、第一実施形態や第二実施形態の計量ミキサと略同様の構成を採用することができる。
第一実施形態の計量ミキサでは、図2に示すように、集塵管40における上端部寄りの箇所Pに接続した分岐管51に外気導入弁61を設けていた。これに対し、第三実施形態の計量ミキサでは、図4に示すように、その外気導入弁61に加えて、集塵管40における下端部寄りの箇所Pに接続した分岐管52に外気導入弁62も設けている。外気導入弁62の構造等については、外気導入弁61と同様であるため、説明を割愛する。この外気導入弁62も、外気導入弁61と同様、「集塵管分岐配置型の外気導入弁」に相当するものとなっている。第三実施形態の計量ミキサでは、外気導入弁61から導入された外気Aに加えて、外気導入弁62から導入された外気Aも、集塵管40内を流れる空気Aに合流させることができるようになっている。このため、第三実施形態の計量ミキサでは、第一実施形態の計量ミキサよりも、集塵管40に導入する外気の流量の調整代を広く確保することができる。
また、第三実施形態の計量ミキサでは、第二実施形態の計量ミキサ(図3)と同様、混合槽10の上部に接続した混合槽接続管80に外気導入弁90(集塵管分岐配置型の外気導入弁)を設けている。このため、外気導入弁90の弁開度を調整することによって、混合槽接続管80を通じて混合槽10内に導入される外気Aの流量を調整することができるようになっている。
既に述べたように、集塵管分岐配置型の外気導入弁60(外気導入弁61,62)には、混合槽10内における新たな粉塵の発生を抑えることもできるという利点があり、混合槽配置型の外気導入弁90には、集塵機30による集塵効率を高めることができるという利点があるところ、第三実施形態の計量ミキサのように、集塵管分岐配置型の外気導入弁60と混合槽配置型の外気導入弁90とを組み合わせて用いることによって、状況等に応じた適切な集塵を行うことが可能となる。
10 混合槽
11 混合槽本体
12 混合槽蓋体
12a 原料投入口
20 計量装置
21 ロードセル
30 集塵機
31 集塵槽
32 吸気ファン
40 集塵管
50 分岐管
51 上側の分岐管
52 下側の分岐管
60 集塵管分岐配置型の外気導入弁
61 集塵管分岐配置型の外気導入弁(上側)
62 集塵管分岐配置型の外気導入弁(下側)
70 回収管
80 混合槽接続管
90 混合槽配置型の外気導入弁
100 風量調整弁

Claims (5)

  1. 粉体を含む原料を混練するための混合槽と、
    混合槽内に供給された原料の重量を計測するためのロードセルと、
    混合槽内に発生した粉塵を吸引するための集塵機と、
    混合槽と集塵機とを結ぶ集塵管と
    を備えた計量ミキサであって、
    集塵機による吸引作用が及ぶ箇所に外気を導入するための外気導入弁が、集塵管から外れた箇所に設けられ、
    外気導入弁の弁開度を調整することによって、集塵機を駆動しているときの混合槽内の圧力を外部の圧力と等しくできるようにした
    ことを特徴とする計量ミキサ。
  2. 集塵管における中途部分に、集塵管から分岐され、集塵管と外部とを連通する分岐管が設けられ、
    当該分岐管に、外気導入弁が設けられた
    請求項1記載の計量ミキサ。
  3. 混合槽の上部に、混合槽の内部を外部と連通する混合槽接続管が設けられ、
    当該混合槽接続管に、外気導入弁が設けられた
    請求項1記載の計量ミキサ。
  4. 混合槽接続管が、混合槽の上部における、混合槽の上面中心を挟んで集塵管の接続箇所と反対側になる箇所に設けられた請求項3記載の計量ミキサ。
  5. 混合槽が空の状態で集塵機が駆動されていないときのロードセルによる測定値(以下「測定値V」とする。)を取得した後、集塵機を駆動し、このときのロードセルによる測定値(以下「測定値V」とする。)が測定値Vよりも小さいときには、測定値Vが測定値Vに略等しくなるまで外気導入弁の弁開度を徐々に上げていく初期調整を自動的に行うための初期調整手段を備えた請求項1~4いずれか記載の計量ミキサ。
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