JP5946263B2 - ストレーナ - Google Patents
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Description
次に、スクリーン210を孔部203から本体200内に入れてガイド突起206に載置し、スクリーン210の流入開口端面212を本体200の受面204に対峙させる。それから、押圧手段220によりスクリーン210の流入開口端面212を本体200の受面204に押圧する。詳しくは、ボルト224の雄ネジ部222を本体200の雌ネジ部221に螺合し、ボルト224のボルト頭223を締め付け具で回転させてボルト224を本体200にねじ込む。この際、円錐台部225の円錐面225aが、押圧部材226に設けられるテーパ面226aを徐々に押し下げ、押圧部材226はスクリーン210の底部213に固着され、またスクリーン210はガイド突起206に載置されていることからボルト224の軸方向に移動せず、ガイド突起206の円周面に沿って流入口201側に進み、スクリーン210の流入開口端面212が本体200の受部205の受面204に密着する。
このようにスクリーン210が装着されたストレーナSaに流入口201から流体が流入すると、この流体に混在する異物がスクリーン210で濾過されて流出口202から流出するようになる。
また、スクリーン210にゴミ等の異物が溜まってこのスクリーン210を洗浄あるいは交換をする際には、蓋207を取り外して孔部203を開にする。この場合、スパナなどの締め付け具で雄ネジ231に対してナット233を緩めて、ナット233を取り外し、それから、蓋207を取り外す。そして、ボルト頭223を締め付け具で回転させてボルト224の雄ネジ部222を本体200の雌ネジ部221に対して緩め、ボルト224を取り外し、円錐台部225による押圧部材226の押圧を解除してスクリーン210を取り出し、スクリーン210を掃除するかあるいは新しいものと交換し、上記したように、再び、スクリーン210を取り付ける。
そのため、スクリーン210の装着,取外しにおいては、逐一、スパナなどの締め付け具でボルト224を緩め、締め付けなければならないので、それだけ作業が煩雑になっているという問題があった。
上記スクリーンの開口端部の外周に、上記端部保持部の内周面に弾接するシールリングを設け、上記本体に、上記スクリーンの開口端部が上記端部保持部から抜けることを阻止する手動で着脱可能な抜け止め手段を設けた構成としている。
これにより、スクリーンが流体により流出口側に押されても、スクリーンの押圧部材が押え杆の円錐台部のテーパ面を徐々に押し上げるので、より一層押え杆は蓋によって押えられることになり、確実にスクリーンの移動が阻止される。
この場合、上記押圧部材を上記底部外周に固設したリング状のフレームで構成したことが有効である。フレームはスクリーンと一体なので、流路を阻害する事態が防止される。
このため、手動で蓋を閉めて固定することができるので、作業性の向上を図ることができる。特に、従来においては、蓋のシールは、蓋の裏面と孔部の開口端面との面接触によるので、ナットを堅く締め付けなければシールできず、締め付け荷重が大きくなるが、リング部材は、比較的小さい荷重で拡径できるので、拡径保持機構を手動で行う簡易な機構にして、作業性を向上させることができるのである。
また、蓋が閉められた状態では、孔部の内周及び蓋の外周のいずれか一方に設けられたシール部材が他方に弾接してシールを行う。この場合、本体の流路に内圧がかかるなどしても、リング部材が溝と蓋との境界に跨って配置されて蓋を押えるので、蓋が傾くなどすることなく安定することから、シール部材によるシール性を確保することができ、流体の漏れを阻止することができる。特に、蓋が閉められた状態で、本体の流路に内圧がかかる場合には、蓋が浮き上がって開方向へ移動しようとするが、この蓋によってリング部材が溝の壁面に押圧されるので、それだけ、押えが確実になることから、確実に蓋が固定され、シール性が確保される。
即ち、蓋の開閉もスクリーンの着脱も両者とも手動操作で行うことができるので、より一層、スクリーンの着脱作業性を向上させることができるのである。
図1乃至図9には、本発明の実施の形態に係るストレーナSを示している。ストレーナSの基本的構成は、流入口2及び流出口3を有した流路4を有した本体1と、本体1に形成された孔部10を開閉する蓋11と、本体1の流路4内に孔部10を通して着脱可能に装着され流体が流入する流入開口51を有したカップ状のスクリーン50とを備えてなる。
更にまた、この本体1の側壁に、スクリーン50の出し入れを行なうための孔部10が設けられている。この孔部10は円形筒状に形成されている。
また、孔部10の内周及び蓋11の外周のいずれか一方には、他方に弾接するシール部材14が設けられている。実施の形態では、シール部材14は、ゴム製のO−リングで構成され、蓋11の外周に形成した溝部15に環着されている。
更にまた、蓋11には、本体1内部の圧力を抜くための、コック27aの手動操作で開閉を行うボールバルブ27が設けられている。
尚、符号28は、本体1に設けられ圧力抜きあるいは液抜き用のプラグである。
拡径保持機構30は、蓋11の上側に上下方向に移動可能に設けられ移動によりリング部材20を拡径方向に押圧する押圧位置X及びリング部材20の押圧を解除する解除位置Yに位置可能なリング押え31を備えて構成されている。拡径保持機構30は、このリング押え31を解除位置Yから押圧位置Xに手動により移動させて押圧位置Xに保持する。
詳しくは、リング押え31は、蓋11の外形とほぼ同形の外径を有した円環状の円環体32と、円環体32に架設され、手で把持して円環体32を移送可能にする架設部材33とを備えて構成されている。リング押え31の円環体32の下側外周縁は、押圧位置X方向への移動時に、リング部材20の内側に当接しリング部材20を拡径方向に押圧する傾斜面に形成された当接部34を有して構成されている。リング押え31の架設部材33の中央には貫通孔35が形成されている。
一方、蓋11の上面外縁部36は、リング部材20の内側に当接し蓋11の開方向への移動時にリング部材20を拡径方向に押圧する傾斜面に形成されている。
また、拡径保持機構30は、蓋11の中心の上面に立設されるとともにリング押え31の架設部材33の中央に形成した貫通孔35が挿通され、リング押え31を移動可能に支持するスタッドボルト40と、リング押え31の上側でスタッドボルト40に進退可能に螺合し進出時にリング押え31を押圧して押圧位置Xに位置させ後退時にリング押え31を解除位置Yに移動可能にする手動の進退部材41とを備えて構成されている。進退部材41は、手で操作可能な棒状のハンドル型に形成されている。スプリング37は、スタッドボルト40に挿通され蓋11とリング押え31との間に設けられるコイルスプリングで構成されている。
抜け止め手段60は、本体1の流路4を形成する内壁であってスクリーン50の底部51aよりも流出口3側に設けられる挿通孔61と、一端が挿通孔61に挿通されてスクリーン50の底部51aを押える押え杆62とを備えて構成されている。挿通孔61は、本体1の流路4を形成する内壁であって、本体1に装着された蓋11に対向する部位に設けられている。押え杆62の他端は、装着された蓋11に係止可能に形成されている。具体的には、押え杆62の他端62aは、装着された蓋11の下面に当接して押さえられる平面状に形成されている。
このようにして、手動で蓋11を閉めて固定することができるので、作業性の向上を図ることができる。この状態では、蓋11の外周に設けられたシール部材14が孔部10の内周に弾接してシールを行う。また、押え杆62は、その他端が装着された蓋11の下面に当接して押さえられる。
また、図9に示すように、蓋11が閉められた状態で、本体1の流路4に内圧がかかるなどして、蓋11が浮き上がって開方向へ移動すると、蓋11が抜けようとするが、蓋11の上面外縁部36が傾斜面に形成されているので、この傾斜面により、リング部材20を拡径方向に押圧する分力が大きくなり、それだけ、押えが確実になることから、より一層確実に蓋11が固定され、シール性が確保される。
この際には、蓋11の取り外しは、本体1の流路4内の内圧が無い状態にして、上記とは逆の工程をとる(図7(c)→図7(b)→図7(a)→図6)。即ち、蝶ボルト25を緩めるとともに、拡径保持機構30の蝶ナット42を緩めて進退部材41のロックを解除し、それから進退部材41を緩めていき、拡径保持機構30によるリング部材20の拡径保持を解除する。これにより、リング部材20はバネ材料で形成されているので、縮径し、リング部材20の外周部が孔部10の溝16から外れるようになる。このとき、図7(b)に示すように、拡径保持機構30のスプリング37の付勢力により、リング押え31が解除位置Y方向に強制的に移動させられるので、リング部材20の拡径解除が確実に行われ、リング部材20の外周部が孔部10の溝16から確実に外れるようになる。
図6に示すように、リング部材20と拡径保持機構30を付帯した蓋11を孔部10から引き抜いて取り外す。この場合、リング部材20による蓋11の押さえがなくなるので、蓋11を容易に外すことができるようになる。このため、手動で蓋11の固定を解除して開けることができるので、作業性の向上を図ることができる。
特に、蓋11の上面外縁部36が傾斜面に形成されているので、この傾斜面により、リング部材20を拡径方向に押圧する分力が大きくなり、それだけ、押えが確実になることから、より一層確実に蓋11が固定され、蓋11が内圧により外側に飛び出る事態を確実に防止して、安全性を向上させることができるのである。
また、本発明では、蓋は上記実施の形態に係る蓋に限定されるものではなく、例えば、従来と同様に、ボルト,ナットで固定するタイプのもの、蓋自体をねじ込むタイプのもの等、どのような形態のものでも適用できることは勿論である。
1 本体
2 流入口
3 流出口
4 流路
6 端部保持部
6a 段差面
7 ガイド突起
10 孔部
11 蓋
12 段差部
14 シール部材
15 溝部
16 溝
20 リング部材
21 切欠き部
22 突出部
23 凹所
24 雌ネジ
25 蝶ボルト
26 アイボルト
27 ボールバルブ
28 プラグ
30 拡径保持機構
31 リング押え
X 押圧位置
Y 解除位置
32 円環体
33 架設部材
34 当接部
35 貫通孔
36 上面外縁部
37 スプリング
40 スタッドボルト
41 進退部材
42 蝶ナット
43 ナット
45 スプリングワッシャ
50 スクリーン
51 流入開口
51a 底部
52 網状部材
53 前フレーム
54 後フレーム
55 開口端部(前フレーム53)
56 シールリング
57 溝部
60 抜け止め手段
61 挿通孔
62 押え杆
63,64 円錐台部
63a,64a 円錐面
65 押圧部材(後フレーム54)
66 プラグ
70 位置認知機構
71 貫通孔
72 ピン
Claims (4)
- 流入口及び流出口を有した流路を備えた本体と、該本体の流路内に設けられ流入開口及び底部を有したカップ状のスクリーンと、該本体の側面に設けられ上記スクリーンの出し入れを行なうための孔部と、該孔部を閉塞する着脱可能な蓋とを備え、上記本体の流入口側の流路を形成する内壁内側に上記スクリーンの開口端部が挿入される端部保持部を形成してなるストレーナにおいて、
上記スクリーンの開口端部の外周に、上記端部保持部の内周面に弾接するシールリングを設け、上記本体に、上記スクリーンの開口端部が上記端部保持部から抜けることを阻止する手動で着脱可能な抜け止め手段を設け、
上記抜け止め手段を、上記本体の流路を形成する内壁であって上記スクリーンの底部よりも流出口側に設けられる挿通孔と、一端が上記挿通孔に挿通されて上記スクリーンの底部を押える押え杆とを備えて構成し、
上記挿通孔を、上記本体の流路を形成する内壁であって該本体に装着された上記蓋に対向する部位に設け、上記押え杆の他端を該装着された蓋の下面に当接して押さえられて係止可能になるように平面状に形成したことを特徴とするストレーナ。 - 上記抜け止め手段を、上記押え杆に同軸に設けられ該押え杆の他端側に向けて末広がりの円錐台部と、上記スクリーンの底部に設けられ上記円錐台部の円錐面に当接し上記スクリーンの上記流出口側への移動により上記押え杆の他端を上記蓋の下面に向けて押圧する押圧部材とを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載のストレーナ。
- 上記押圧部材を上記底部外周に固設したリング状のフレームで構成したことを特徴とする請求項2記載のストレーナ。
- 上記蓋を孔部の所定深さ位置に嵌挿可能にし、上記孔部の内周及び蓋の外周のいずれか一方に他方に弾接するシール部材を設け、上記孔部の内周であって嵌挿された蓋本体の上面外周に沿う溝を形成し、上記蓋の上に配置されるとともにバネ材料で形成され拡径されて外周部が上記溝に挿入され且つ内周部が該蓋の上面外縁部を押さえるリング部材を設け、該リング部材を拡径して保持する手動の拡径保持機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載のストレーナ。
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