JP4405322B2 - ストレーナ - Google Patents
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Description
スクリーン6は、ステンレス等で形成され、パンチング等の手段で全面に複数の濾過用の小孔10が形成されており、また、両端外周4b,5bと中間外周6bに補強リング11が溶接されている。更に、スクリーン6の中間外周6bの補強リング11の位置に、補強リング11とともにスクリーン6の径方向へ貫通する貫通孔12が設けられている。
このストレーナSaによれば、本体3の流入口1から流入した流体は、スクリーン6の開口4からスクリーン6内に入り、スクリーン6の底部5を含めた全周から流出口2側に流出していき、スクリーン6によって流体中のゴミ等の異物が濾過される。
図12に示すように、このストレーナSbは、流入口21及び流出口22を有した流路を備えた本体20と、この本体20の流路内に設けられ開口41及び底部42を有したカップ状のスクリーン40とを備えてなる。
本体20は、その流路を直線形状とする管体であって鋳物で形成されている。本体20の側面には、スクリーン40の出し入れを行なうための出入用孔23が設けられている。24は、出入用孔23を閉塞する着脱可能な蓋である。
また、本体20の流入口21側の流路を形成する内壁30の内周には、スクリーン40の開口端部41aが挿入され開口端面41bが当接可能な段部34を有した端部保持部35が形成されている。端部保持部35の段部34及びスクリーン40の開口端面41bは、互いに密接可能な平面に形成されている。
カップ体43には、開口41を補強するステンレス製のリング状の補強体44が設けられている。この補強体44の端面が、端部保持部35の段部34に密接する平面で形成された開口端面41bとして構成されている。
また、このスクリーン40には、把手45が設けられている。
この押圧手段Pは、本体20の流路を形成する内壁30であってスクリーン40の底部42よりも流出口22側に設けられる雌ネジ部50と、一端側に雌ネジ部50に螺合される雄ネジ部52を有するボルト53と、ボルト53に同軸に設けられボルト53の他端側に向けて末広がりの円錐台部54a,54bと、円錐台部54a,54bの円錐面55a,55bに当接するテーパ面61a,61bを有しボルト53の雌ネジ部50に対するネジ込みによりスクリーン40を端部保持部35の段部34に向けて押圧する押圧部材60とを備えて構成されている。
また、ボルト53の上側には円錐台部54aが設けられ、下側には円錐台部54bが設けられている。
押圧部材60は、スクリーン40の底部42に設けられ、底部42の外周に固設したリング62で構成されている。この押圧部材60であるリング62には、外周に上側の円錐台部54aの円錐面55aに当接するテーパ面61aが形成され、リング62の内周に下側の円錐台部54bの円錐面55bに当接するテーパ面61bが形成されている。
また、本体20の内壁30には、ボルト53の上側の円錐台部54aの円柱部54cを摺接させてガイドするガイド部材37が突設されている。
この際、円錐台部54a,54bの円錐面55a,55bが、リング62に設けられるテーパ面61a,61bを徐々に押し下げる。そして、リング62はスクリーン40の底部に固着され、またスクリーン40はガイド突起31,32に載置されていることからボルト53の軸方向に移動せず、ガイド突起31,32に沿って、流入口21側に進む。これにより、スクリーン40の開口端部41aが段部34方向に動き、開口端面41bが段部34に密着していく。
その後、蓋24を出入用孔23に被せて、蓋24を固定する。
そして、スクリーン40に異物が溜まりスクリーン40を交換する際には、蓋24を取り外し、ボルト53を緩めて、スクリーン40を取り外し、このスクリーン40を洗浄するかまたは別の新しいスクリーン40を上記と同様にストレーナSbに取り付ける。
この場合、移動部材が係止部に係止されると、ロッドの移動部材に対する相対移動に伴って、ロッドが凹部側に押され本体の内壁に対してロックされるとともに、ロッドが凹部側に押されて、円錐台部の円錐面が押圧部材のテーパ面を徐々に押し下げる。これにより、押圧部材により、スクリーンの開口端部が段部に向けて押圧されて、スクリーンの開口端面が段部に密着していく。
また、スクリーンの開口端面を段部へ密着させるには、ロッドを移動部材に対して相対回転し移動部材をロッドの他端側に移動するだけで良く、操作が容易に行なわれる。
次に、蓋を出入用孔に被せてボルト及びナットで本体に固定する。
また、仮に凹部にゴミ等の異物が入っても、凸部は凹部への差込み式なので、次にスクリーンを本体に取り付ける際に、ロッドがかみ込む事態が防止され、この点においても、ロッドの移動部材に対する相対回転が確実に行なわれ、押圧手段の機能が確実に発揮させられる。
その後、スクリーンを掃除するかあるいは新しいものと交換し、上記したようにスクリーンを取り付けるとともに、このストレーナに流体を再び流して濾過を行なう。
この場合、スクリーンの取り付けまたは取り外し時において、ロッドの移動部材への相対回転の際に、ロッドの係合部にスパナ等の工具を係合するとともにレバーを押さえ、この状態で、工具を用いてロッドを移動部材に対して相対回転させる。この際、移動部材のレバーにより、移動部材をロッドと同動しないように押さえられるので、容易にロッドを移動部材に対して相対回転させられる。
この場合、移動部材の雌ネジとロッドの雄ネジとの間にゴミ等の異物があり、万が一これをかみ込んで、ロッドを移動部材に対して相対回転できなくなった場合には、移動部材を同動させてロッドを回転させ、突条を係止部から外し、移動部材の突条の無い部分を係止部側に向けてロッドを取り外す。そのため、従来に比較して雄ネジと雌ネジの間に異物をかみ込んでいても、ロッドを取り外すことができるようになる。これにより、補修が全体の交換をすることなくロッドの交換だけで済むようになる。
押圧部材により底部が押圧されるので、それだけ、スクリーンの支持が確実になるとともに、スクリーンの底部が撓んで膨出しようとしてもロッドで押さえることができる。また、部品点数を低減できる。
また、必要に応じ、上記押圧部材を上記スクリーンの底部外周に固設したリングで構成されている。
リングはスクリーンと一体なので、流路を阻害する事態が防止される。
押圧部材は、上側円錐台部と下側円錐台部の上下2つの円錐台部で押圧されるので、押圧力が均一にスクリーンに作用し、そのため、開口端面を段部へ偏り無く密着させることができる。
この場合、押圧を確実にすることができる。
また、本体20の流入口21側の流路を形成する内壁30の内周には、スクリーン40の開口端部41aが挿入され開口端面41bが当接可能な段部34を有した端部保持部35が形成されている。端部保持部35の段部34及びスクリーン40の開口端面41bは、互いに密接可能な平面に形成されている。
更に、カップ体43の外側面には出入用孔23から出し入れする際に把持する把手45が設けられている。
この押圧手段Pは、本体20の流路を形成する内壁30であってスクリーン40の底部42よりも流出口22側に設けられる凹部80と、一端81側に凹部80に着脱自在に挿入される凸部82を有し他端84側に雄ネジ83を有した棒状のロッドRと、ロッドRに同軸に設けられロッドRの他端84側に向けて末広がりの円錐台部85,86と、ロッドRの雄ネジ83に螺合する雌ネジ89を有し相対回転によりロッドRの他端84側に移動する移動部材88と、凹部80と相対向する側の本体20の内壁30に形成され移動部材88のロッドRの他端84側への移動により移動部材88を係止し本体20の内壁30に対してロッドRをロックする係止部95と、円錐台部85,86の円錐面85a,86aに当接するテーパ面61a,61bを有し、移動部材88の係止によるロッドRの相対移動によりスクリーン40を端部保持部35の段部34に向けて押圧する押圧部材60とを備えて構成されている。
図1乃至図4に示すように、ロッドRは、金属で形成されている。ロッドRには、その他端84側に、ロッドRを回転させる工具が係合する係合部87が設けられている。この係合部87は、スパナ等の工具が係合可能な六角形状に形成されるとともに、雄ネジ83の上側に溶接されて設けられている。
また、このロッドRは、ロッドRの軸線とスクリーン40の軸線とが直交するように、凹部80に挿入されている。
また、この移動部材88には、レバー90が突設されている。このレバー90は、移動部材88をロッドRに対して相対回転させるためのものである。また、移動部材88の側部の下方には、係止部95に係止される突条91が設けられている。
係止部95は、出入用孔23の開口41縁内側に形成されている。実施の形態のストレーナS1においては、流出口22側の出入用孔23の開口41縁内側に形成され、突条91が係止される段に形成されている。
押圧部材60は、スクリーン40の底部42に設けられ、押圧部材60をスクリーン40の底部42外周に固設したリング62で構成されている。そして、押圧部材60であるリング62の外周に上側の円錐台部85の円錐面85aに当接するテーパ面61aが形成され、リング62の内周に下側の円錐台部86の円錐面86aに当接するテーパ面61bが形成されている。テーパ面61a及び円錐台部85の円錐面85aと、テーパ面61b及び円錐台部86の円錐面86aは、互いに接合する適宜の傾斜角度に形成されている。実施の形態では、テーパ面61a,61bと円錐台部85,86の円錐面85a,86aの傾斜角度は45度である。
また、図3に示すように、リング62間には、スクリーン40の底部42に当接する十字状の当接部材47が架設されている。
図5に示すように、差圧弁105には、1次開口106と2次開口107が備えられ、差圧弁105の1次開口106を閉塞できる大きさの金属で形成される球体108と、球体108を差圧弁105の一次側に常時付勢する弾性体109が備えられている。差圧弁105の1次開口106側には、球体108が当接しシール可能な円弧面110が形成されている。
また、フロー検出器101の内部には、管路100内の流路の軸と同軸な螺旋形状の有色のフィン(図示せず)が設けられている。また、フロー検出器101の側面には、フィンを目視可能に設けられる窓が備えられている。
また、管路100の流入口21側の入口には、この流入口21側の流路に露出しスクリーン40より目の細かいカップ状のフィルタ102が設けられている。
この際、移動部材88のレバー90により、移動部材88をロッドRと同動しないように押さえられるので、容易に、ロッドRを移動部材88に対して相対回転させることができる。
この場合、ロッドRにより、スクリーン40を固定して後流側に移動しないようにするとともに、開口端面41bが段部34に密着させられる。そのため、段部34と開口端面41bとの間のギャップdが、ほとんどなくなり、スクリーン40のネット46のメッシュの目よりも小さくなる。
更に、この場合、スクリーン40はガイド突起31,32にガイドされるので、ぐらつくことなく円滑に移動させられる。これにより、開口端面41bが均一に段部34に密着させられる。
また、押圧部材60であるリング62は、上側円錐台部85と下側円錐台部86の上下2つの円錐台部85,86で押圧されるので、押圧力が均一にスクリーン40に作用する。そのため、開口端面41bを段部34へ偏り無く密着させることができる。また、リング62はスクリーン40の底部42に設けられているので、部品数が少なくなり、着脱が容易になる。
次に、蓋24を出入用孔23に被せてボルト26及びナット26aで本体20に固定する。
また、この際、スクリーン40より流出口22側にロッドRがあるが、ロッドRは比較的細いので、流体の流れを阻害することがなく、流体は円滑に流れていく。更にまた、押圧部材60をリング62で構成したので、この点においても、流路を阻害することがなく、流体を円滑に流すことができる。
これにより、フロー検出器101が流体のフローを検出したときは、スクリーン40の目詰まり状態があるものと把握できるので、フロー検出器101を定期的に点検すれば、スクリーン40の洗浄時期や交換時期あるいは異常を知ることができる。この場合、差圧弁105により管路100を開閉するので応答性が良く、確実に流れ状態を把握できるようになる。
また、この場合、仮に凹部80にゴミ等の異物が入っても、凸部82は凹部80への差込み式なので、次にスクリーン40を本体20に取り付ける際に、ロッドRがかみ込む事態が防止される。この点においても、ロッドRの移動部材88に対する相対回転が確実に行なわれ、押圧手段Pの機能が確実に発揮させられる。
また、この場合、スクリーン40の把手45を把持して取り外すことができるので、作業が容易に行なわれる。
その後、スクリーン40を掃除するかあるいは新しいものと交換し、上記したようにスクリーン40を取り付ける。
挿通孔64は、横柱67の中央に夫々設けられている。挿通孔64の開口縁には、ロッドRに設けられた一対の円錐台部85,86の円錐面85a,86aが当接する円錐状のテーパ面61a,61bが形成されている。
その他の構成は、上記と同様である。
R ロッド
P 押圧手段
20 本体
21 流入口
21a,22a フランジ
22 流出口
23 出入用孔
24 蓋
25 雌ネジ
26 ボルト
26a ナット
27 パッキン
30 内壁
31,32 ガイド突起
31a,32a 当接面
34 段部
35 端部保持部
40 スクリーン
41 開口
41a 開口端部
41b 開口端面
42 底部
43 カップ体
44 補強体
45 把手
46 ネット
47 当接部材
60 押圧部材
61a,61b テーパ面
62 リング
64 挿通孔
65 ブロック体
66 縦柱
67 横柱
80 凹部
81 一端
82 凸部
83 雄ネジ
84 他端
85,86 円錐台部
85a,86a 円錐面
87 係合部
88 移動部材
89 雌ネジ
90 レバー
91 突条
95 係止部
100 管路
101 フロー検出器
105 差圧弁
106 1次開口
107 2次開口
108 球体
109 弾性体
109a コイルスプリング
110 円弧面
Claims (7)
- 流入口及び流出口を有した流路を備えた本体と、該本体の流路内に設けられ開口及び底部を有したカップ状のスクリーンと、該本体の側面に設けられ上記スクリーンの出し入れを行なうための出入用孔と、該出入用孔を閉塞する着脱可能な蓋とを備え、上記本体の流入口側の流路を形成する内壁内周に上記スクリーンの開口端部が挿入され開口端面が当接可能な段部を有した端部保持部を形成してなるストレーナにおいて、
上記スクリーンの開口端面が上記端部保持部の段部に密着するように該スクリーンを押圧する押圧手段を設け、
上記押圧手段を、上記本体の流路を形成する内壁であってスクリーンの底部よりも流出口側に設けられる凹部と、一端側に上記凹部に着脱自在に挿入される凸部を有し他端側に雄ネジを有した棒状のロッドと、該ロッドに同軸に設けられ該ロッドの他端側に向けて末広がりの円錐台部と、上記ロッドの雄ネジに螺合する雌ネジを有し相対回転により上記ロッドの他端側に移動する移動部材と、上記凹部と相対向する側の本体の内壁に形成され上記移動部材の上記ロッドの他端側への移動により該移動部材を係止し該本体の内壁に対して上記ロッドをロックする係止部と、上記円錐台部の円錐面に当接するテーパ面を有し上記移動部材の係止による上記ロッドの相対移動により上記スクリーンを上記端部保持部の段部に向けて押圧する押圧部材とを備えて構成したことを特徴とするストレーナ。 - 上記ロッドの他端側に該ロッドを回転させる工具が係合する係合部を設け、上記移動部材にレバーを突設したことを特徴とする請求項1記載のストレーナ。
- 上記係止部を、上記出入用孔の開口縁内側に形成し、
上記移動部材の側部に上記係止部に係止される突条を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のストレーナ。 - 上記押圧部材をスクリーンの底部に設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載のストレーナ。
- 上記押圧部材を上記スクリーンの底部外周に固設したリングで構成したことを特徴とする請求項4記載のストレーナ。
- 上記ロッドの上下に上記円錐台部を一対設け、上記リングの外周に上記上側の円錐台部に当接するテーパ面を形成し、上記リングの内周に上記下側の円錐台部の円錐面に当接するテーパ面を形成したことを特徴とする請求項5記載のストレーナ。
- 上記押圧部材を、上記ロッドに挿通され該ロッドより大径の挿通孔を有し上記スクリーンの底部に当接可能なブロック体で形成し、該挿通孔の開口縁に上記円錐台部の円錐面が当接する円錐状のテーパ面を形成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のストレーナ。
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