JP4405322B2 - ストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、水,油等の流体を流れる管路において、この流体内に含まれるゴミ等の異物を濾過するスクリーンを備えたストレーナに関する。
従来、この種のストレーナとしては、例えば、特許文献1(特開平11−244622号公報)記載のものが知られている。
図11に示すように、このストレーナSaは、流入口1及び流出口2を有した流路を備えた本体3と、この本体3の流路内に設けられ開口4及び底部5を有したカップ状のスクリーン6と、本体3の側面に設けられスクリーン6の出し入れを行なうための出入用孔7と、出入用孔7を閉塞する着脱可能な蓋8とを備えて構成されている。また、本体3の流入口1側の流路を形成する内壁内周には、スクリーン6の開口端部4aが嵌入される嵌合部9が形成されている。
スクリーン6は、ステンレス等で形成され、パンチング等の手段で全面に複数の濾過用の小孔10が形成されており、また、両端外周4b,5bと中間外周6bに補強リング11が溶接されている。更に、スクリーン6の中間外周6bの補強リング11の位置に、補強リング11とともにスクリーン6の径方向へ貫通する貫通孔12が設けられている。
また、スクリーン6は、スクリーン6の中間外周6bを本体3に形成したボス部13と蓋8に形成したボス部14で係止し、ボス部13の取付孔15とボス部14の取付孔16にスクリーン6の貫通孔12を貫通させたピン17を嵌入させて、このスクリーン6をその軸方向と流路方向とを一致させて本体3に保持している。
このストレーナSaによれば、本体3の流入口1から流入した流体は、スクリーン6の開口4からスクリーン6内に入り、スクリーン6の底部5を含めた全周から流出口2側に流出していき、スクリーン6によって流体中のゴミ等の異物が濾過される。
ところで、スクリーン6の濾過精度を上げるために、スクリーン6の小孔10を小さくしたり、スクリーン6の内側に目の細かいネット(図示せず)を設けたりすることを行なうが、このストレーナSaにあっては、スクリーン6を中間外周6bのピン17で保持していることから、スクリーン6の開口端部4aと嵌合部9との間に僅かな隙間(ギャップd)が生じてしまい、そのため、流体がギャップdを流れて、このギャップdを流れる流体に含まれるゴミ等の異物がスクリーン6の目より大きくても、スクリーン6に濾過されずに通過してしまうことがあり、このため、小孔10やネットの目を細かくした効果が失われ、実質的に濾過精度を上げることができないことがあるという問題があった。
そこで、本願発明者らは、この問題の解決のために、以下に説明するストレーナを発明し、先に、これを出願している(特願2003−73715)。
図12に示すように、このストレーナSbは、流入口21及び流出口22を有した流路を備えた本体20と、この本体20の流路内に設けられ開口41及び底部42を有したカップ状のスクリーン40とを備えてなる。
本体20は、その流路を直線形状とする管体であって鋳物で形成されている。本体20の側面には、スクリーン40の出し入れを行なうための出入用孔23が設けられている。24は、出入用孔23を閉塞する着脱可能な蓋である。
本体20の流路を形成する内壁30には、本体20の軸とスクリーン40の軸が同軸になるようにスクリーン40を支持してガイドする複数のガイド突起31,32が設けられている。
また、本体20の流入口21側の流路を形成する内壁30の内周には、スクリーン40の開口端部41aが挿入され開口端面41bが当接可能な段部34を有した端部保持部35が形成されている。端部保持部35の段部34及びスクリーン40の開口端面41bは、互いに密接可能な平面に形成されている。
スクリーン40は、例えば、ステンレス等の金属で形成されるカップ体43により構成されている。このカップ体43の側面あるいは底部42には小孔(図示せず)が多数設けられ、流路を流れる流体はこの小孔を通過する。また、このカップ体43の内側には、流路を流れる流体に含まれるゴミ等の異物を濾過して分離するネット46が備えられている。ネット46は、例えば100メッシュ(1インチ四方に、1×104 個の目を持つもの)以上で目の開きが0.15mm以下のものが使用される。
カップ体43には、開口41を補強するステンレス製のリング状の補強体44が設けられている。この補強体44の端面が、端部保持部35の段部34に密接する平面で形成された開口端面41bとして構成されている。
また、このスクリーン40には、把手45が設けられている。
また、このストレーナSbには、スクリーン40の開口端面41bが端部保持部35の段部34に密着するように、スクリーン40を押圧する押圧手段Pを備えている。
この押圧手段Pは、本体20の流路を形成する内壁30であってスクリーン40の底部42よりも流出口22側に設けられる雌ネジ部50と、一端側に雌ネジ部50に螺合される雄ネジ部52を有するボルト53と、ボルト53に同軸に設けられボルト53の他端側に向けて末広がりの円錐台部54a,54bと、円錐台部54a,54bの円錐面55a,55bに当接するテーパ面61a,61bを有しボルト53の雌ネジ部50に対するネジ込みによりスクリーン40を端部保持部35の段部34に向けて押圧する押圧部材60とを備えて構成されている。
更に、雌ネジ部50は、真鍮等の金属性のブッシュ50aに形成されている。このブッシュ50aは、本体20の流出口22側にネジ手段により固着されている。
また、ボルト53の上側には円錐台部54aが設けられ、下側には円錐台部54bが設けられている。
押圧部材60は、スクリーン40の底部42に設けられ、底部42の外周に固設したリング62で構成されている。この押圧部材60であるリング62には、外周に上側の円錐台部54aの円錐面55aに当接するテーパ面61aが形成され、リング62の内周に下側の円錐台部54bの円錐面55bに当接するテーパ面61bが形成されている。
また、本体20の内壁30には、ボルト53の上側の円錐台部54aの円柱部54cを摺接させてガイドするガイド部材37が突設されている。
このストレーナSbにおいて、スクリーン40を装着するときは、まず、蓋24を取り外し、スクリーン40の把手45を把持して、出入用孔23からスクリーン40を本体20内に入れ、開口端部41aを端部保持部35に挿入する。それから、ボルト53の雄ネジ部52を雌ネジ部50に螺合し、ボルト53の頭を締め付け具で回転させてネジ込む。ボルト53は、ガイド部材37によりガイドされて雌ネジ部50に正しくネジ込まれる。
この際、円錐台部54a,54bの円錐面55a,55bが、リング62に設けられるテーパ面61a,61bを徐々に押し下げる。そして、リング62はスクリーン40の底部に固着され、またスクリーン40はガイド突起31,32に載置されていることからボルト53の軸方向に移動せず、ガイド突起31,32に沿って、流入口21側に進む。これにより、スクリーン40の開口端部41aが段部34方向に動き、開口端面41bが段部34に密着していく。
これにより、開口端面41bが均一に段部34に密着させられるとともに、スクリーン40が後流側に移動しないよう固定され、開口端面41bが段部34に密着させられる。そのため、段部34と開口端面41bとの間のギャップdが、ほとんどなくなり、スクリーン40のネット46のメッシュの目よりも小さくなる。
その後、蓋24を出入用孔23に被せて、蓋24を固定する。
このようにして、スクリーン40が装着されたストレーナSbに流体が流れると、この流体に混在する異物がスクリーン40で濾過されていく。この場合、スクリーン40の開口端面41bが段部34に密着させられ、ギャップdがほとんどないので、流体がこのスクリーン40の開口端面41bと段部34との間を流れることがほとんどなくなり、そのため、ゴミ等の異物も、このスクリーン40の開口端面41bと段部34との間を流れることがほとんどなくなる。このため、ほとんどのゴミ等の異物は、スクリーン40に捕獲されていく。
そして、スクリーン40に異物が溜まりスクリーン40を交換する際には、蓋24を取り外し、ボルト53を緩めて、スクリーン40を取り外し、このスクリーン40を洗浄するかまたは別の新しいスクリーン40を上記と同様にストレーナSbに取り付ける。
特開平11−244622号公報
ところで、上記のストレーナSbにあっては、スクリーン40を交換する際であって、スクリーン40を外した後、本体20の内部に残りスクリーン40を通らなかった流体が後流側に流れて、この流体に混じったゴミ等の異物が雌ネジ部50に入ることがあり、その後、新たなスクリーン40の装着のために、異物が入ったままの雌ネジ部50にボルト53の雄ネジ部52がネジ込まれると、この異物をかみ込む虞があり、万が一かみ込みが生じると途中でボルト53のネジ込みができなくなってしまう虞があった。この場合には、十分にスクリーン40の開口端面41bを段部34に密着させられなくなる。また、この場合、ボルト53及び雌ネジ部50の補修が必要であるが、ボルト53の雄ネジ部52が異物を深くかみ込んでしまうと雌ネジ部50からボルト53の取り外しができないことがあり、ストレーナSb全体を交換しなくてはならなくなる虞があった。特に、ストレーナSbが接続される管体を流れる流体の種類に対応させて、本体20,雌ネジ部50及びボルト53を全てステンレスで製造する場合においては、ステンレスは硬質なのでこのかみ込みが生じ易くなる。
また、ボルト53の円錐台部54aの円柱部54cを摺接してガイドするガイド部材37により、ボルト53の雄ネジ部52が雌ネジ部50へ正しくネジ込まれるように、このガイド部材37を、円柱部54cの軸と雌ネジ部50の軸とが合うようにガイド部材37の摺接面を精度良く加工しなければならない。そのため、このガイド部材37の加工が煩雑で、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、加工精度をあまり高めることなく押圧手段を製造できるようにして製造コストを低減するとともに、押圧手段の異物によるかみ込みを生じにくくし押圧手段の機能を確実に発揮させることができるようにしたストレーナを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明のストレーナは、流入口及び流出口を有した流路を備えた本体と、該本体の流路内に設けられ開口及び底部を有したカップ状のスクリーンと、該本体の側面に設けられ上記スクリーンの出し入れを行なうための出入用孔と、該出入用孔を閉塞する着脱可能な蓋とを備え、上記本体の流入口側の流路を形成する内壁内周に上記スクリーンの開口端部が挿入され開口端面が当接可能な段部を有した端部保持部を形成してなるストレーナにおいて、上記スクリーンの開口端面が上記端部保持部の段部に密着するように該スクリーンを押圧する押圧手段を設け、上記押圧手段を、上記本体の流路を形成する内壁であってスクリーンの底部よりも流出口側に設けられる凹部と、一端側に上記凹部に着脱自在に挿入される凸部を有し他端側に雄ネジを有した棒状のロッドと、該ロッドに同軸に設けられ該ロッドの他端側に向けて末広がりの円錐台部と、上記ロッドの雄ネジに螺合する雌ネジを有し相対回転により上記ロッドの他端側に移動する移動部材と、上記凹部と相対向する側の本体の内壁に形成され上記移動部材の上記ロッドの他端側への移動により該移動部材を係止し該本体の内壁に対して上記ロッドをロックする係止部と、上記円錐台部の円錐面に当接するテーパ面を有し上記移動部材の係止による上記ロッドの相対移動により上記スクリーンを上記端部保持部の段部に向けて押圧する押圧部材とを備えて構成されている。
ストレーナにスクリーンを装着する際は、まず、蓋を取り外し、スクリーンを出入用孔から本体内に入れ、開口端部を端部保持部に挿入する。次に、ロッドをスクリーンの底部側より流出口側に差し入れ、凸部を凹部に挿入する。この状態で、ロッドを移動部材に対して相対回転させ、移動部材をロッドの他端側に移動させる。
この場合、移動部材が係止部に係止されると、ロッドの移動部材に対する相対移動に伴って、ロッドが凹部側に押され本体の内壁に対してロックされるとともに、ロッドが凹部側に押されて、円錐台部の円錐面が押圧部材のテーパ面を徐々に押し下げる。これにより、押圧部材により、スクリーンの開口端部が段部に向けて押圧されて、スクリーンの開口端面が段部に密着していく。
この際、ロッドは、凹部に単に挿入されるだけなので、従来に比較してロッドをガイドするガイド部材を設けなくても正しく挿入される。そのため、ガイド部材が不要になり、加工精度をそれほど高めなくてもよくなり、容易な加工で押圧手段を製造できるようになり、製造コストが低減される。
また、スクリーンの開口端面を段部へ密着させるには、ロッドを移動部材に対して相対回転し移動部材をロッドの他端側に移動するだけで良く、操作が容易に行なわれる。
次に、蓋を出入用孔に被せてボルト及びナットで本体に固定する。
このようにしてスクリーンが装着されたストレーナに流体が流れると、この流体に混在する異物がスクリーンで濾過されていく。この場合、スクリーンの開口端面が段部に密着させられ、ギャップがほとんどないので、流体がこのスクリーンの開口端面と段部との間を流れることがほとんどなくなり、そのため、ゴミ等の異物も、このスクリーンの開口端面と段部との間を流れることがほとんどなくなる。このため、ほとんどのゴミ等の異物は、スクリーンに捕獲されていく。
次に、スクリーンにゴミ等の異物が溜まってこのスクリーンを洗浄あるいは交換をする際には、ストレーナへの流体の流入を一時的にストップし、蓋を取り外し、ロッドを移動部材に対して相対回転させて移動部材を一端側に移動させ、本体に対するロッドのロックを解除する。そして、ロッド及び移動部材を本体から取り出すとともに、スクリーンを取り外す。
この場合、移動部材はロッドとともに本体から取り出すことができ、移動部材の雌ネジ及びロッドの雄ネジには、本体に残ったスクリーンを通過しない流体がかかりにくくなることになる。そのため、この流体に混じったゴミ等の異物が雌ネジ及び雄ネジの間に入り込みにくくなり、次にスクリーンを本体に取り付ける際に、雄ネジと雌ネジの間のかみ込みが起こりにくくなり、ロッドの移動部材に対する相対回転が確実に行なわれ、押圧手段の機能が確実に発揮させられる。
また、仮に凹部にゴミ等の異物が入っても、凸部は凹部への差込み式なので、次にスクリーンを本体に取り付ける際に、ロッドがかみ込む事態が防止され、この点においても、ロッドの移動部材に対する相対回転が確実に行なわれ、押圧手段の機能が確実に発揮させられる。
その後、スクリーンを掃除するかあるいは新しいものと交換し、上記したようにスクリーンを取り付けるとともに、このストレーナに流体を再び流して濾過を行なう。
また、必要に応じ、上記ロッドの他端側に該ロッドを回転させる工具が係合する係合部を設け、上記移動部材にレバーを突設している。
この場合、スクリーンの取り付けまたは取り外し時において、ロッドの移動部材への相対回転の際に、ロッドの係合部にスパナ等の工具を係合するとともにレバーを押さえ、この状態で、工具を用いてロッドを移動部材に対して相対回転させる。この際、移動部材のレバーにより、移動部材をロッドと同動しないように押さえられるので、容易にロッドを移動部材に対して相対回転させられる。
更に、必要に応じ、上記係止部を、上記出入用孔の開口縁内側に形成し、上記移動部材の側部に上記係止部に係止される突条を設けている。
この場合、移動部材の雌ネジとロッドの雄ネジとの間にゴミ等の異物があり、万が一これをかみ込んで、ロッドを移動部材に対して相対回転できなくなった場合には、移動部材を同動させてロッドを回転させ、突条を係止部から外し、移動部材の突条の無い部分を係止部側に向けてロッドを取り外す。そのため、従来に比較して雄ネジと雌ネジの間に異物をかみ込んでいても、ロッドを取り外すことができるようになる。これにより、補修が全体の交換をすることなくロッドの交換だけで済むようになる。
更にまた、必要に応じ、上記押圧部材をスクリーンの底部に設けている。
押圧部材により底部が押圧されるので、それだけ、スクリーンの支持が確実になるとともに、スクリーンの底部が撓んで膨出しようとしてもロッドで押さえることができる。また、部品点数を低減できる。
また、必要に応じ、上記押圧部材を上記スクリーンの底部外周に固設したリングで構成されている。
リングはスクリーンと一体なので、流路を阻害する事態が防止される。
そしてまた、必要に応じ、上記ロッドの上下に上記円錐台部を一対設け、上記リングの外周に上記上側の円錐台部に当接するテーパ面を形成し、上記リングの内周に上記下側の円錐台部の円錐面に当接するテーパ面を形成している。
押圧部材は、上側円錐台部と下側円錐台部の上下2つの円錐台部で押圧されるので、押圧力が均一にスクリーンに作用し、そのため、開口端面を段部へ偏り無く密着させることができる。
次にまた、必要に応じ、上記押圧部材を、上記ロッドに挿通され該ロッドより大径の挿通孔を有し上記スクリーンの底部に当接可能なブロック体で形成し、該挿通孔の開口縁に上記円錐台部の円錐面が当接する円錐状のテーパ面を形成している。
この場合、押圧を確実にすることができる。
本発明のストレーナによれば、ロッドの他端側に設けた雄ネジに螺合する雌ネジを有した移動部材を備えたので、スクリーンの交換の際に、ロッドだけでなく移動部材も本体の内部から取り出すことができ、この移動部材の雌ネジ及びロッドの雄ネジには、ストレーナを通過しない流体をかかりにくくすることができ、雌ネジ及び雄ネジの間にゴミ等の異物が入り込みにくくなり、次にスクリーンを本体に取り付ける際の雄ネジ及び雌ネジの間のかみ込みを起こりにくくすることができ、ロッドの移動部材に対する相対回転を確実に行なうことができ、押圧手段の機能を確実に発揮させることができる。また、凹部に異物が入っても、凸部は凹部への差込み式なので、この異物をかみ込む事態を防止でき、この点においても、ロッドの移動部材に対する相対回転を確実に行なうことができ、押圧手段の機能を確実に発揮させることができる。また、単に凹部にロッドの凸部を挿入するだけなので、従来のようにロッドをガイドするガイド部材がなくても凹部に凸部を正しく挿入できるので、加工精度をあまり高くすることなく製造できる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るストレーナについて詳細に説明する。尚、従来のものと同様のものには同一の符号を付している。
図1乃至図3には、ストレーナS1を示している。このストレーナS1は、流入口21及び流出口22を有した流路を備えた本体20と、本体20の流路内に設けられ開口41及び底部42を有したカップ状のスクリーン40と、本体20の側面に設けられスクリーン40の出し入れを行なうための出入用孔23と、出入用孔23を閉塞する着脱可能な蓋24とを備えてなる。
本体20は、その流路を直線形状とする管体であって鋳物で形成されている。本体20の流入口21及び流出口22の外縁には、夫々、ボルト及びナットで締め付けて他の管体へ取り付けるためのフランジ21a,22aが一体に形成されている。
蓋24は本体20と同様の鋳物で形成されている。本体20の出入用孔23の周囲には蓋24を固定するための雌ネジ25が形成され、蓋24にはこの雌ネジ25に対応する位置に孔が形成され、この孔にナット26a付のボルト26を挿通して雌ネジ25にネジ込みナット26aを締め付けることにより蓋24を固定できるようにしている。また、蓋24と本体20との当接面には、リング状のパッキン27が備えられており、流体の本体20の外部への流出を防止している。
更に、本体20の流路を形成する内壁30には、本体20の軸とスクリーン40の軸が同軸になるようにスクリーン40を支持してガイドする複数のガイド突起31,32が設けられている。流入口21側のガイド突起31は、本体20の内壁30の下面及び両側面であって後述の端部保持部35に連続して3つ設けられている。このガイド突起31はスクリーン40の開口端部41a側を支持している。また、流出口22側のガイド突起32は、本体20の内壁30の下面及び両側面に3つ設けられている。このガイド突起32は、スクリーン40の底部42側を支持している。ガイド突起31,32のスクリーン40と当接する当接面31a,32aはスクリーン40の外側に沿うように円周面に形成されている。
また、本体20の流入口21側の流路を形成する内壁30の内周には、スクリーン40の開口端部41aが挿入され開口端面41bが当接可能な段部34を有した端部保持部35が形成されている。端部保持部35の段部34及びスクリーン40の開口端面41bは、互いに密接可能な平面に形成されている。
スクリーン40は、例えばステンレス等の金属で形成されるカップ体43を備えている。このカップ体43の側面あるいは底部42には小孔(図示せず)が多数設けられ、流路を流れる流体はこの小孔を通過する。また、このカップ体43の内側には、流路を流れる流体に含まれるゴミ等の異物を濾過して分離するネット46が備えられている。ネット46は、例えば100メッシュ(1インチ四方に、1×104 個の目を持つもの)以上で目の開きが0.15mm以下のものが使用される。
カップ体43の開口41には、開口41を補強するステンレス製のリング状の補強体44が設けられている。この補強体44の端面が、端部保持部35の段部34に密接する平面で形成された開口端面41bとして構成されている。
更に、カップ体43の外側面には出入用孔23から出し入れする際に把持する把手45が設けられている。
また、この実施の形態に係るストレーナS1は、スクリーン40の開口端面41bが端部保持部35の段部34に密着するようにスクリーン40を押圧する押圧手段Pが設けられている。
この押圧手段Pは、本体20の流路を形成する内壁30であってスクリーン40の底部42よりも流出口22側に設けられる凹部80と、一端81側に凹部80に着脱自在に挿入される凸部82を有し他端84側に雄ネジ83を有した棒状のロッドRと、ロッドRに同軸に設けられロッドRの他端84側に向けて末広がりの円錐台部85,86と、ロッドRの雄ネジ83に螺合する雌ネジ89を有し相対回転によりロッドRの他端84側に移動する移動部材88と、凹部80と相対向する側の本体20の内壁30に形成され移動部材88のロッドRの他端84側への移動により移動部材88を係止し本体20の内壁30に対してロッドRをロックする係止部95と、円錐台部85,86の円錐面85a,86aに当接するテーパ面61a,61bを有し、移動部材88の係止によるロッドRの相対移動によりスクリーン40を端部保持部35の段部34に向けて押圧する押圧部材60とを備えて構成されている。
凹部80は、真鍮等の金属性のブッシュ80aに形成され、このブッシュ80aは本体20の流出口22側にネジ手段により固着されている。
図1乃至図4に示すように、ロッドRは、金属で形成されている。ロッドRには、その他端84側に、ロッドRを回転させる工具が係合する係合部87が設けられている。この係合部87は、スパナ等の工具が係合可能な六角形状に形成されるとともに、雄ネジ83の上側に溶接されて設けられている。
また、このロッドRは、ロッドRの軸線とスクリーン40の軸線とが直交するように、凹部80に挿入されている。
移動部材88は、金属製で、円錐台部85,86の円柱部の径と同じ大きさの径を有した円柱状に形成されている。この移動部材88の外周は、凸部82を凹部80に挿入した際に、出入用孔23の開口41に当接する。
また、この移動部材88には、レバー90が突設されている。このレバー90は、移動部材88をロッドRに対して相対回転させるためのものである。また、移動部材88の側部の下方には、係止部95に係止される突条91が設けられている。
係止部95は、出入用孔23の開口41縁内側に形成されている。実施の形態のストレーナS1においては、流出口22側の出入用孔23の開口41縁内側に形成され、突条91が係止される段に形成されている。
円錐台部85,86は、ロッドRの上側(85)及び下側(86)に一対設けられている。
押圧部材60は、スクリーン40の底部42に設けられ、押圧部材60をスクリーン40の底部42外周に固設したリング62で構成されている。そして、押圧部材60であるリング62の外周に上側の円錐台部85の円錐面85aに当接するテーパ面61aが形成され、リング62の内周に下側の円錐台部86の円錐面86aに当接するテーパ面61bが形成されている。テーパ面61a及び円錐台部85の円錐面85aと、テーパ面61b及び円錐台部86の円錐面86aは、互いに接合する適宜の傾斜角度に形成されている。実施の形態では、テーパ面61a,61bと円錐台部85,86の円錐面85a,86aの傾斜角度は45度である。
また、図3に示すように、リング62間には、スクリーン40の底部42に当接する十字状の当接部材47が架設されている。
また、図5に示すように、実施の形態に係るストレーナS1において、本体20の外部には、本体20の流入口21側と流出口22側とを短絡する管路100が設けられている。この管路100には、流出口22側を流れる流体の圧力が流入口21側を流れる流体の圧力より所定圧低くなると管路100を開にして管路100に流体をフローさせる差圧弁105と、管路100内の流体のフローを検出するフロー検出器101とが設けられている。
図5に示すように、差圧弁105には、1次開口106と2次開口107が備えられ、差圧弁105の1次開口106を閉塞できる大きさの金属で形成される球体108と、球体108を差圧弁105の一次側に常時付勢する弾性体109が備えられている。差圧弁105の1次開口106側には、球体108が当接しシール可能な円弧面110が形成されている。
また、弾性体109はコイルスプリング109aで形成され、球体108に当接し球体108よりも2次開口107側に備えられ、球体108を1次開口106側へ常時付勢している。更に、差圧弁105の検出の閾値はこのコイルスプリング109aの弾性力によって変えることができ、本発明の実施の形態の場合、コイルスプリング109aを、例えば、1次側と2次側に0.05MPaの差圧が生じた際に差圧弁105が作動する弾性力に定めている。
また、フロー検出器101の内部には、管路100内の流路の軸と同軸な螺旋形状の有色のフィン(図示せず)が設けられている。また、フロー検出器101の側面には、フィンを目視可能に設けられる窓が備えられている。
また、管路100の流入口21側の入口には、この流入口21側の流路に露出しスクリーン40より目の細かいカップ状のフィルタ102が設けられている。
従って、実施の形態に係るストレーナS1において、スクリーン40を装着する際は、まず、蓋24を取り外し、スクリーン40の把手45を把持して、出入用孔23からスクリーン40を本体20内に入れ、ガイド突起31,32に載置し、開口端部41aを端部保持部35に挿入する。次に、移動部材88をロッドRに対して相対回転させて移動部材88を一端81側に移動させるとともに、移動部材88の突条91の無い側を流出口22側に向けてロッドRをスクリーン40の底部42側より流出口22側に差し入れ、凸部82を凹部80に挿入する。次に、図6及び図7に示すように、移動部材88の突条91を係止部95に係止可能なように、移動部材88のレバー90により移動部材88をロッドRに対して相対回転させ、この突条91を流出口22側に位置させる。
この状態で、ロッドRの係合部87にスパナを係合するとともにレバー90を押さえ、スパナを用いてロッドRを移動部材88に対して相対回転させ、移動部材88をロッドRの他端84側に移動させる。
この際、移動部材88のレバー90により、移動部材88をロッドRと同動しないように押さえられるので、容易に、ロッドRを移動部材88に対して相対回転させることができる。
そして、移動部材88が係止部95に係止されると、ロッドRの移動部材88に対する相対移動に伴って、ロッドRが凹部80側に押され本体20の内壁30に対してロックされるとともに、ロッドRが凹部80側に押されることにより、円錐台部85,86の円錐面85a,86aがリング62に設けられるテーパ面61a,61bを徐々に押し下げる。この場合、リング62はスクリーン40の底部42に固着され、また、スクリーン40はガイド突起31,32に載置されていることからロッドRの軸方向に移動せず、ガイド突起31,32の当接面31a,32aに沿って流入口21側に進む。これにより、図1及び図7に示すように、スクリーン40の開口端部41aが段部34方向に動き、開口端面41bが段部34に密着していく。
この場合、ロッドRにより、スクリーン40を固定して後流側に移動しないようにするとともに、開口端面41bが段部34に密着させられる。そのため、段部34と開口端面41bとの間のギャップdが、ほとんどなくなり、スクリーン40のネット46のメッシュの目よりも小さくなる。
また、この場合、凹部80に凸部82を単に挿入するだけなので、従来に比較してロッドRをガイドするガイド部材を設けなくても正しく挿入される。そのため、ガイド部材が不要になり、加工精度をそれほど高めなくてもよくなり、加工が容易になり、製造コストが低減される。
更に、この場合、スクリーン40はガイド突起31,32にガイドされるので、ぐらつくことなく円滑に移動させられる。これにより、開口端面41bが均一に段部34に密着させられる。
また、押圧部材60であるリング62は、上側円錐台部85と下側円錐台部86の上下2つの円錐台部85,86で押圧されるので、押圧力が均一にスクリーン40に作用する。そのため、開口端面41bを段部34へ偏り無く密着させることができる。また、リング62はスクリーン40の底部42に設けられているので、部品数が少なくなり、着脱が容易になる。
次に、蓋24を出入用孔23に被せてボルト26及びナット26aで本体20に固定する。
このようにしてスクリーン40が装着されたストレーナS1に流体が流されると、この流体に混在する異物がスクリーン40で濾過されていく。この場合、スクリーン40の開口端面41bが段部34に密着させられ、ギャップdがほとんどないので、流体がこのスクリーン40の開口端面41bと段部34との間を流れることがほとんどなくなり、そのため、ゴミ等の異物も、このスクリーン40の開口端面41bと段部34との間を流れることがほとんどなくなる。このため、ほとんどのゴミ等の異物は、スクリーン40に捕獲されていく。即ち、このことは、スクリーン40のネット46のメッシュに細かいものを使用しても、このメッシュより粗いゴミ等の異物がスクリーン40の開口端面41bと段部34との間から逃げ出すことがなく、目の細かいスクリーン40にも対応できるようになることを意味する。従って、スクリーン40のネット46の選択により、流路を流れる流体から所望の大きさ以上の異物の分離濾過を行なうことができる。
また、この際、スクリーン40の底部42は当接部材47により補強されるので、底部42が撓んで膨出してしまう事態が防止される。また、スクリーン40の底部42が膨出しようとしてもロッドRで押さえることができる。
また、この際、スクリーン40より流出口22側にロッドRがあるが、ロッドRは比較的細いので、流体の流れを阻害することがなく、流体は円滑に流れていく。更にまた、押圧部材60をリング62で構成したので、この点においても、流路を阻害することがなく、流体を円滑に流すことができる。
流体が流れている際、スクリーン40にゴミ等の異物が濾過されて溜まってくると、スクリーン40を流体が通過し難くなることから、流出口22側の流体の圧力が流入口21側よりも低くなる。その際、流入口21側と流出口22側の流体の差圧が0.05MPa以上になると、流入口21側の流体が弾性体109の付勢力に抗し差圧弁105の球体108を押し開き、流体が管路100を流れるようになり、フロー検出器101のフィンを回転させる。
これにより、フロー検出器101が流体のフローを検出したときは、スクリーン40の目詰まり状態があるものと把握できるので、フロー検出器101を定期的に点検すれば、スクリーン40の洗浄時期や交換時期あるいは異常を知ることができる。この場合、差圧弁105により管路100を開閉するので応答性が良く、確実に流れ状態を把握できるようになる。
また、管路100の流入口21側の入口には、流入口21側の流路に露出しスクリーン40の目と同じ若しくはそれより目の細かいフィルタ102が設けられているので、スクリーン40のネット46のメッシュに細かいものを使用しても、このメッシュより粗いゴミ等の異物が管路100を通って逃げ出すことがなく、目の細かいスクリーン40にも対応できるようになる。また、フィルタ102は流入口21側の流路に露出しているので、流路を流れる流体に常時晒されることになり、そのため、フィルタ102に捕捉された異物を流してフィルタ102を常時洗浄できることからメンテナンスが容易になる。
次に、スクリーン40にゴミ等の異物が溜まってこのスクリーン40を洗浄あるいは交換をする際には、ストレーナS1への流体の流入を一時的にストップし、蓋24を取り外し、ロッドRの係合部87にスパナを係合しロッドRを移動部材88に対して相対回転させて移動部材88を一端81側に移動させロッドRの本体20に対するロックを解除するとともに、レバー90を回動して突条91を流入口21側に向ける。この場合、移動部材88をロッドRと同動させて突条91を係止部95から外してもよい。そして、ロッドRを本体20から取り出すとともに、把手45を把持してスクリーン40を取り外す。
この場合、移動部材88はロッドRとともに外されるので、移動部材88の雌ネジ89及びロッドRの雄ネジ83には、スクリーン40を通過しない流体がかかりにくくなることになる。そのため、この流体に混じったゴミ等の異物が雌ネジ89及び雄ネジ83の間に入り込みにくくなり、次にスクリーン40を本体20に取り付ける際に、雄ネジ83と雌ネジ89の間のかみ込みが起こりにくくなり、ロッドRの移動部材88に対する相対回転が確実に行なわれ、押圧手段Pの機能が確実に発揮させられる。
また、この場合、仮に凹部80にゴミ等の異物が入っても、凸部82は凹部80への差込み式なので、次にスクリーン40を本体20に取り付ける際に、ロッドRがかみ込む事態が防止される。この点においても、ロッドRの移動部材88に対する相対回転が確実に行なわれ、押圧手段Pの機能が確実に発揮させられる。
また、移動部材88の雌ネジ89とロッドRの雄ネジ83との間にゴミ等の異物があり、万が一これをかみ込んで、ロッドRを移動部材88に対して相対回転できなくなった場合には、係合部87に係合したスパナにより移動部材88を同動させてロッドRを回転させ、突条91を係止部95から外し、移動部材88の突条91の無い部分を係止部95側に向けてロッドRを取り外す。そのため、従来に比較して雄ネジ83と雌ネジ89の間に異物をかみ込んでいても、ロッドRを取り外すことができるようになり、補修がストレーナS1全体を交換することなくロッドRの交換だけで済むようになる。
また、この場合、スクリーン40の把手45を把持して取り外すことができるので、作業が容易に行なわれる。
その後、スクリーン40を掃除するかあるいは新しいものと交換し、上記したようにスクリーン40を取り付ける。
図8及び図10には、本発明の別の実施の形態に係るストレーナS2を示している。別の実施の形態に係るストレーナS2は、上記と略同様に構成されるが、上記の実施の形態のものとは、押圧部材60の構成が異なっている。図8乃至図10に示すように、この押圧部材60はロッドRより大径の挿通孔64を有し、スクリーン40の底部に当接可能なブロック体65で形成されている。ブロック体65は金属で形成され、一方の面がスクリーン40の底部に当接し、縦柱66及び横柱67を夫々一対備えて形成される矩形枠状に形成されている。
挿通孔64は、横柱67の中央に夫々設けられている。挿通孔64の開口縁には、ロッドRに設けられた一対の円錐台部85,86の円錐面85a,86aが当接する円錐状のテーパ面61a,61bが形成されている。
その他の構成は、上記と同様である。
従って、このストレーナS2にスクリーン40を装着するときは、図10に示すように、押圧部材60を流出口22側に移動させて挿通孔64とロッドRとを図中eだけ偏心させ、端部保持部35と押圧部材60との間隔を広げ、この状態で、ストレーナS2のガイド突起31,32にスクリーン40を載置する。次に、押圧部材60の挿通孔64に挿通したロッドRの凸部82を凹部80に挿入する。そして、移動部材88をロッドRに対して相対回転させ、突条91を係止部95側に向ける。次に、スパナを係合部87に係合するとともに、ロッドRを移動部材88に対して相対回転させ、移動部材88をロッドRの他端84側に移動させる。
この際、移動部材88の突条91が係止部95に係止されると、ロッドRが凹部80側に押され本体20の内壁30に対してロックされていく。そして、ロッドRが凹部80側に移動し、円錐台部85,86がブロック体65のテーパ面61a,61bを押し下げて、この押圧部材60を流入口21側に移動させる。このため、スクリーン40の開口端面41bが段部34と密着させられる。この場合、スクリーン40の押圧を押圧部材60であるブロック体65の当接面全体で行なうことができ、より均一にスクリーン40を押圧することができ、段部34と開口端面41bに生じるギャップdを取り除くことができる。他の作用,効果は上記と同様である。
尚、フロー検出器101を、管路100の流体がフローするとラインのスイッチをONにするセンサで構成してもよく適宜変更して差し支えない。
本発明の実施の形態に係るストレーナを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るストレーナを示す図1中A−A線断面図である。 本発明の実施の形態に係るストレーナを示す図1中B−B線断面図である。 本発明の実施の形態に係るストレーナの要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るストレーナの差圧検知を行なう管路の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るストレーナの移動部材をロッドに螺合した状態で示し、(a)突条の無い側を係止部に向けた状態、(b)突条を係止部に向けた状態を夫々示す図である。 本発明の実施の形態に係るストレーナを示す要部断面図であり、(a)は押圧手段によるスクリーンの押圧前の状態を示す図、(b)は押圧手段によるスクリーンの押圧後の状態を示す図である。 本発明の別の実施の形態に係るストレーナを示す断面図である。 本発明の別の実施の形態に係るストレーナの押圧部材を示す斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係るストレーナにおいて、スクリーンを装着するときの状態を示す断面図である。 従来のストレーナの一例を示す図である。 従来のストレーナの別の一例を示す図である。
符号の説明
S1,S2 ストレーナ
R ロッド
P 押圧手段
20 本体
21 流入口
21a,22a フランジ
22 流出口
23 出入用孔
24 蓋
25 雌ネジ
26 ボルト
26a ナット
27 パッキン
30 内壁
31,32 ガイド突起
31a,32a 当接面
34 段部
35 端部保持部
40 スクリーン
41 開口
41a 開口端部
41b 開口端面
42 底部
43 カップ体
44 補強体
45 把手
46 ネット
47 当接部材
60 押圧部材
61a,61b テーパ面
62 リング
64 挿通孔
65 ブロック体
66 縦柱
67 横柱
80 凹部
81 一端
82 凸部
83 雄ネジ
84 他端
85,86 円錐台部
85a,86a 円錐面
87 係合部
88 移動部材
89 雌ネジ
90 レバー
91 突条
95 係止部
100 管路
101 フロー検出器
105 差圧弁
106 1次開口
107 2次開口
108 球体
109 弾性体
109a コイルスプリング
110 円弧面

Claims (7)

  1. 流入口及び流出口を有した流路を備えた本体と、該本体の流路内に設けられ開口及び底部を有したカップ状のスクリーンと、該本体の側面に設けられ上記スクリーンの出し入れを行なうための出入用孔と、該出入用孔を閉塞する着脱可能な蓋とを備え、上記本体の流入口側の流路を形成する内壁内周に上記スクリーンの開口端部が挿入され開口端面が当接可能な段部を有した端部保持部を形成してなるストレーナにおいて、
    上記スクリーンの開口端面が上記端部保持部の段部に密着するように該スクリーンを押圧する押圧手段を設け、
    上記押圧手段を、上記本体の流路を形成する内壁であってスクリーンの底部よりも流出口側に設けられる凹部と、一端側に上記凹部に着脱自在に挿入される凸部を有し他端側に雄ネジを有した棒状のロッドと、該ロッドに同軸に設けられ該ロッドの他端側に向けて末広がりの円錐台部と、上記ロッドの雄ネジに螺合する雌ネジを有し相対回転により上記ロッドの他端側に移動する移動部材と、上記凹部と相対向する側の本体の内壁に形成され上記移動部材の上記ロッドの他端側への移動により該移動部材を係止し該本体の内壁に対して上記ロッドをロックする係止部と、上記円錐台部の円錐面に当接するテーパ面を有し上記移動部材の係止による上記ロッドの相対移動により上記スクリーンを上記端部保持部の段部に向けて押圧する押圧部材とを備えて構成したことを特徴とするストレーナ。
  2. 上記ロッドの他端側に該ロッドを回転させる工具が係合する係合部を設け、上記移動部材にレバーを突設したことを特徴とする請求項1記載のストレーナ。
  3. 上記係止部を、上記出入用孔の開口縁内側に形成し、
    上記移動部材の側部に上記係止部に係止される突条を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のストレーナ。
  4. 上記押圧部材をスクリーンの底部に設けたことを特徴とする請求項1,2または3記載のストレーナ。
  5. 上記押圧部材を上記スクリーンの底部外周に固設したリングで構成したことを特徴とする請求項4記載のストレーナ。
  6. 上記ロッドの上下に上記円錐台部を一対設け、上記リングの外周に上記上側の円錐台部に当接するテーパ面を形成し、上記リングの内周に上記下側の円錐台部の円錐面に当接するテーパ面を形成したことを特徴とする請求項5記載のストレーナ。
  7. 上記押圧部材を、上記ロッドに挿通され該ロッドより大径の挿通孔を有し上記スクリーンの底部に当接可能なブロック体で形成し、該挿通孔の開口縁に上記円錐台部の円錐面が当接する円錐状のテーパ面を形成したことを特徴とする請求項1,2または3記載のストレーナ。
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