JP2011125792A - 縦形ストレーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクト性に優れ、圧力損失の小さい縦形ストレーナであり、スクリーンをボデーに収納するだけでボデー内の所定位置に容易に装着でき、ボデーとスクリーンとの隙間を塞いでゴミ等の流出を阻止できる縦形ストレーナを提供する。
【解決手段】流入口5と流出口6を有するボデー2の上部に設けた着脱口7より円筒形スクリーン3を挿着し、この着脱口7を蓋体4で被蓋した縦形ストレーナである。この縦形ストレーナは、スクリーン3の側面に形成した開口部23の口縁部位にゴム等の環状シール部材10を装着し、このスクリーン3をボデー2内に挿着したとき、開口部23と流入口5とを対向配置させると共に、環状シール部材10の外周面32と流入口5の開口端に形成した環状シール面9とを圧接させて封止したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】流入口5と流出口6を有するボデー2の上部に設けた着脱口7より円筒形スクリーン3を挿着し、この着脱口7を蓋体4で被蓋した縦形ストレーナである。この縦形ストレーナは、スクリーン3の側面に形成した開口部23の口縁部位にゴム等の環状シール部材10を装着し、このスクリーン3をボデー2内に挿着したとき、開口部23と流入口5とを対向配置させると共に、環状シール部材10の外周面32と流入口5の開口端に形成した環状シール面9とを圧接させて封止したものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種の配管ラインを流れる水・油・ガス・空気・蒸気などの各種流体中の異物、配管中の腐食やガスケットなどの剥離によるゴミ等を捕捉するための縦形ストレーナに関する。
この種のストレーナはスクリーンを内蔵し、このスクリーン内に溜まった流体中の異物・ゴミ等を、ストレーナ本体を配管に接続したままの状態で捕捉して清掃できる構造になっている。このようなストレーナとしては、Y形ストレーナやU形ストレーナが用いられているが、これらのストレーナよりもコンパクト性の向上や圧力損失の低減が可能なストレーナとして、いわゆる、直通形で縦形と呼ばれるストレーナが提案されている。このストレーナは、流入口と流出口とが略直線上に位置し、流入口と流出口との間にスクリーンが配置された構造になっている。
縦形のストレーナとしては、例えば、特許文献1のストレーナが知られている。同文献1のストレーナは、流入口と流出口とが一直線上に形成された弁箱内にカップ状のスクリーンを有し、このスクリーンは、その開口端面側が本体の流入口側の内周内壁に向くように挿入され、後方からロッドと移動部材とを有する押圧部材で押圧されて本体の所定位置に装着されるようになっている。
一方、他の縦形の構造として、特許文献2の縦形ストレーナが開示されている。同文献2のストレーナは、流入口と流出口とが一直線上に形成された弁箱内に流通路と直交するように円筒形のストレーナ部材が収納され、このストレーナ部材の流入口側に開口孔が形成された縦形のストレーナになっている。開口孔と流入口とは、ストレーナ部材の底部に設けられた係止部とボデー側に設けられた係合溝との嵌合により位置決めされている。このストレーナに通水すると、流水は、弁箱に形成された流入口からストレーナ部材の開口孔に直接入り、その後、ストレーナ部材により流水が濾過される。
このような縦形のストレーナの場合においても、Y形やU形ストレーナと同様に、異物・ゴミ等などを捕捉する時のストレーナ部材の着脱時の容易性を確保しながら、部品間の高い固着性が求められている。部品間の固着性を向上させた場合には、開口孔と流入口との隙間が塞がれてこの部分からの異物・ゴミ等の流出が防がれたり、流体が流れるときの乱流や渦流によりスクリーンが振動したりこの振動により破損したりすることが防がれる。
しかしながら、特許文献1のストレーナは、スクリーンの固着性を向上させるために押圧部材を設けており、このスクリーンを取外す場合には、蓋を取外した後に、スパナ等の工具を用いてロッドを回転させて、移動部材を移動させることによってロックを解除しなければならず着脱作業が面倒になっていた。しかも、この複雑な押圧機構により内部構造が複雑化して部品点数も増加していた。
一方、特許文献2のストレーナは、ストレーナ部材の着脱性を確保しつつゴミ等の流出や部品間の隙間を防ぐために、ストレーナ部材とボデーとを強固な嵌合によって固定することを目的として係止部や係合溝の加工精度を高める必要があった。そのため、係止部や係合溝の加工が難しくなったり、ストレーナ部材の取り付けや取り外しに手間がかかっていた。特に、このストレーナは、金属製の流入口と開口孔とが直接接触しながら連通する構造になっているため、弁箱とストレーナ部材との間の隙間が大きくなると流入口と開口孔との間に隙間が生じて、ゴミ等が2次側に流出するおそれがあった。
本発明は、上記した実情に鑑み、鋭意検討の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、コンパクト性に優れ、圧力損失の小さい縦形ストレーナであり、スクリーンをボデーに収納するだけでボデー内の所定位置に容易に装着でき、ボデーとスクリーンとの隙間を塞いで異物・ゴミ等の流出を確実に阻止できる構造の簡単な縦形ストレーナを提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、流入口と流出口を有するボデーの上部に設けた着脱口より円筒形スクリーンを挿着し、この着脱口を蓋体で被蓋した縦形ストレーナであって、スクリーンの側面に形成した開口部の口縁部位にゴム等の環状シール部材を装着し、このスクリーンをボデー内に挿着したとき、開口部と流入口とを対向配置させると共に、環状シール部材の外周面と流入口の開口端に形成した環状シール面とを圧接させて封止した縦形ストレーナである。
請求項2に係る発明は、環状シール部材の装着手段は、開口部の口縁部位に環状シール部材を挟みこんで当該部位を接着剤で固定するようにした縦形ストレーナである。
請求項3に係る発明は、環状シール部材の装着手段は、開口部の口縁部位に環状シール部材を焼き付けて一体化するようにした縦形ストレーナである。
請求項4に係る発明は、ボデーのスクリーンを装着する縦方向の内径を、環状シール部材を装着したスクリーンの外径より若干小さくした縦形ストレーナである。
請求項5に係る発明は、スクリーンの径方向に一部を突設させた係止部を有するガイド杆を設け、この係止部をボデーに形成した係合溝に係合させて回り止めをさせると共に、ガイド杆をスクリーンの取付方向のガイド機能とスクリーン取出し用の取手とした縦形ストレーナである。
請求項6に係る発明は、蓋体の開口にガラス板やアクリル板などの透明部材を設けて、ボデーの上面よりゴミ等の堆積状態などを確認するようにした縦形ストレーナである。
請求項1に係る発明によると、ボデーの上部に設けた着脱口より円筒形スクリーンを挿着する縦形ストレーナであるからY形・U形ストレーナに比較してコンパクト性に優れつつ、圧力損失も少なくできる。この縦形ストレーナは、スクリーンをボデーに収納するだけでボデー内の所定位置にこのスクリーンを容易に装着でき、メンテナンスも容易となり、スクリーンとボデーとは、ゴム等の弾性を有する環状シール部材の外周面と環状シール面とを圧接させて封止しているので、この間の隙間を塞いで異物・ゴミ等のボデー内や2次側への流出を確実に阻止して濾過した流体を直線状に流出できる。このとき、環状シール部材の弾力性によりボデーとスクリーンとの間の隙間が吸収されてスクリーンががたつくことなく強固に位置決め固定されるため、乱流や渦流による振動を防いで部品の破損も防止できる。これにより、大流量用のストレーナとして設けることも可能である。
請求項2又は3に係る発明によると、開口部の口縁部位に環状シール部材を挟み込んでいるから取付けが容易であり、しかも、接着剤や焼き付けにより開口部に固定しているから、環状シール部材や開口部の加工の精度を高めたり環状シール部材を取付けるための特別な手段をスクリーンに設けたりすることなく、開口部に環状シール部材を密着状態で堅固に取付けできる。そのため、環状シール部材を開口部に固定した後には、この部位からの異物・ゴミ等の漏れが防がれる。
請求項4に係る発明によると、ボデーの縦方向の内径を環状シール部材を装着したスクリーンの外径より小さくしているので、環状シール部材の潰し代を設けることができ、この潰し代によりスクリーン挿入時に環状シール部材がボデーの流入方向に押圧され、流体中に含まれる異物・ゴミ等がボデー内部やボデーの2次側に流出することを確実に防ぐことができる。
請求項5に係る発明によると、係止部を有するガイド杆を設け、係止部をボデーの係合溝に係合させて回り止めさせているのでスクリーンを所定の向きに挿着でき、この位置決め状態を保持できることでスクリーンの回転を防いで、高圧の流体や異物・ゴミ等の堆積により圧力が増加した場合でも環状シール部材と環状シール面との圧接封止状態を維持して異物・ゴミ等の漏れを防止できると共に、ガイド杆をスクリーンの着脱時に取手として用いることもできる。
請求項6に係る発明によると、蓋体の開口にガラス板やアクリル板などの透明部材を設けているので、ボデーの上面よりゴミ等の堆積状態やスクリーンの目詰まり状態、流体の流れの状態などを確認できるため、ボデーから蓋体を取外して内部を確認したり、或は、差圧弁やフロー検出器などの別の部品や複雑なバイパス配管等を用いる必要がない。
以下に、本発明における縦形ストレーナの実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1ないし図7においては、本発明の縦形ストレーナの第1実施形態を示したものである。本発明におけるストレーナ本体1は、ボデー2と、円筒形スクリーン3と、蓋体4とを有している。
図1において、ストレーナ本体1を構成するボデー2は、例えば、鋳鉄・鋳鋼や黄銅・青銅等の材料により成形される。このボデー2には流入口5と流出口6とが形成され、また、ボデー2の上部にはスクリーン3挿着用の着脱口7が設けられている。この着脱口7に続けて、流入口5と流出口6との間にはスクリーン3よりも上下部位がやや大径の収納部8が設けられ、更に、その下部よりも上部側がやや大径に形成されている。着脱口7は、蓋体4により被蓋可能になっている。
図2、図3に示すように、ボデー2における流入口5の開口端には、環状のシール面9が形成され、このシール面9は、収納部8の内周面に沿って流入口5から収納部8にかけて広がるテーパ面状になっている。この環状シール面9に対して、後述する環状シール部材10が圧接可能になっている。環状シール面9の外周側には環状の凹状溝11が形成され、この凹状溝11を設けることで鋳物によってボデー2を成形する際の環状シール面9の形成が容易となる。
図3に示すように、着脱口7には一部を切欠くように係合溝12が形成されている。更に、係合溝12の上方側には、収納部8や係合溝12よりも拡径した環状凹溝13が所定の深さで設けられている。また、この環状凹溝13の外側には4本のおねじ14が埋め込みにより取付けられている。
収納部8の下方側、すなわち、スクリーン3の底面3bが載置する側には、図1に示すように、突状の載置部15と、この載置部15の間に凹部16が形成されている。載置部15にはスクリーン3が載置可能であり、スクリーン3を載置したときには底面3bとの間に凹部16により空間部位が形成される。これにより、スクリーン3の底面3b全体が収納部8に接触することが防がれ、底面3b側に錆が発生してこの底面3bが収納部8に固着したりすることを防いでいる。
また、ボデー2の両側にはフランジ部17が形成され、このフランジ部17には図3に示した取付穴18が形成されている。ストレーナ本体1は、フランジ部17を介して図示しない外部流路と接続可能になっており、フランジ部17の代わりに図示しない各種の接続構造を採用することもできる。
図5、図6におけるスクリーン3は、例えば、ステンレス等の材料により形成され、ボデー2の着脱口7より収納部8に挿着可能に、収納部8よりもやや縮径した円筒に形成されている。このスクリーン3は、筒部20と、この筒部20の底部側を閉塞する底板21とを有し、この筒部20と底板21とには、パンチング等の加工手段により多数の小孔22が形成されている。
スクリーン3の側面3aには、開口部23が穿孔して形成され、この開口部23の口縁部位に環状シール部材10が装着されている。図における開口部23よりも上方側には、2つの穿孔穴24、24が形成され、この穿孔穴24、24にガイド杆25が挿入状態で取付けられている。ガイド杆25は、スクリーン3の径方向に一部が突設された係止部26を有し、この係止部26は、図4に示すように、係合溝12に係合可能になっている。ストレーナ本体1は、係止部26を係合溝12に係合させてスクリーン3をボデー2に対して回り止めをさせており、かつ、ガイド杆25の向きを確認することでこのガイド杆25をスクリーン3の取付方向のガイド機能とし、更に、このガイド杆25をスクリーン3取出用の取手としている。
図1において、スクリーン3の上下外周部位にはリング部材27が装着され、スクリーン3は、このリング部材27により上下部位が補強されている。
なお、本実施形態においては、パンチング等により小孔22を設けているが、金網等のメッシュ板などによりスクリーンを設けるようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、パンチング等により小孔22を設けているが、金網等のメッシュ板などによりスクリーンを設けるようにしてもよい。
図1、図2に示した環状シール部材10は、ゴム等の弾性を有する材料により形成され、この環状シール部材10の周面側には断面凹形状の取付溝31が形成されている。環状シール部材10の装着手段は、開口部23の口縁部位にこの環状シール部材10を挟みこんで、当該部位を接着剤で固定するようにしている。また、開口部23の口縁部位に環状シール部材10を焼き付けて一体化するようにしてもよい。
ストレーナ本体1は、環状シール部材10を装着したスクリーン3をボデー2内に挿着したときに、開口部23と流入口5とを対向配置させると共に、環状シール部材10の外周面32と環状シール面9とを圧接させて封止するようになっている。
このとき、図1において、ボデー2への挿着前の環状シール部材10は二点鎖線に示した状態となり、環状シール部材10を装着したスクリーン3の外径をD1とした場合、ボデー2のスクリーン3を装着する収納部8の縦方向の内径d0は、この外径D1よりも若干小さくなっている。
図1に示すように、蓋体4は、着脱口7に装着可能な大きさに形成され、この蓋体4の着脱口7と対向する位置には開口35が形成されている。開口35には、透明部材36が取付け可能になっており、この透明部材36は、ガラス板やアクリル板などからなり、この透明部材36を介してボデー2の上面よりスクリーン3の内部を視認でき、異物・ゴミ等の堆積状態や流体の流れの状態を確認可能になっている。
透明部材36は、蓋体4に一体に固着するか、又は別体に着脱可能に設けることが可能であり、図示しないが、一体に固着する場合には、例えば、接着剤等を使用すればよく、この場合、蓋体4と同時に透明部材36もボデー2から着脱可能になる。一方、透明部材36と蓋体4とを別体に設けた場合には、透明部材36が破損したり傷付いたりしたときにこの透明部材36のみを取外して交換することが可能となる。
図7に示すように、蓋体4には、おねじ14が対応する位置に挿通穴37が形成されており、この挿通穴37におねじ14を挿入しながら蓋体4を着脱口7に装着し、蓋体4の上からナット38をおねじ14に螺合することで蓋体4とボデー2とが一体化する。このとき、図1に示すように、ボデー2と蓋体4との間にはガスケット39が挟着され、このガスケット39により着脱口7側からの流体漏れが防がれる。
続いて、ボデー2からスクリーン3を着脱する場合を述べる。
先ず、スクリーン3をボデー2に取付ける場合、開口部23を流入口5に向けた状態にし、係止部26を係合溝12に係合させながら着脱口7より収納部8にスクリーン3を挿入する。このとき、収納部8の上下部位がスクリーン3よりもやや大径に形成されていることにより、この上下部位とスクリーン3との間に空間が形成されるため容易にスクリーン3を挿着でき、しかも、収納部8の上部は下部よりもやや大径になっていることから、スクリーン3の着脱口7からの挿入がより簡単になっている。
スクリーンは、係止部26と係合溝12との係合により開口部23が流入口5に位置決めされた状態で挿着され、かつ、スクリーン3が回り止めされることによりこの位置決め状態が保持される。
先ず、スクリーン3をボデー2に取付ける場合、開口部23を流入口5に向けた状態にし、係止部26を係合溝12に係合させながら着脱口7より収納部8にスクリーン3を挿入する。このとき、収納部8の上下部位がスクリーン3よりもやや大径に形成されていることにより、この上下部位とスクリーン3との間に空間が形成されるため容易にスクリーン3を挿着でき、しかも、収納部8の上部は下部よりもやや大径になっていることから、スクリーン3の着脱口7からの挿入がより簡単になっている。
スクリーンは、係止部26と係合溝12との係合により開口部23が流入口5に位置決めされた状態で挿着され、かつ、スクリーン3が回り止めされることによりこの位置決め状態が保持される。
スクリーン3の挿着後には、環状シール部材10の外周面32と環状シール面9とが対向配置される。このとき、収納部8の縦方向の内径d0を、環状シール部材10を装着したスクリーン3の外径D1よりも若干小さくしているので、環状シール部材10による潰し代10aが形成され、この潰し代10aが環状シール部材10の有する弾性によって潰されながら外周面32と環状シール面9とが圧接して封止した状態となり、これらを強固にシールして異物・ゴミ等の漏れを防ぐことができる。
更に、この潰し代により、スクリーン3と収納部8との間の空間と、これらの間の寸法公差とを吸収するため、両者を高い加工精度により形成する必要もない。前述したように、収納部8とスクリーン3との間には空間が形成されているが、外周面32と環状シール面9との圧接によりこれらが強固に固定されるため、スクリーン3がボデー2に対してぐらついたりすることもない。
以上のように、ストレーナ本体1は、スクリーン3をボデー2内に押圧するための複雑な押圧機構等を必要とすることなく、簡単な構造によって環状シール部材10によりボデー2とスクリーン3の隙間を塞いで流体中の異物・配管内腐食や図示しないガスケットなどの剥離によるゴミ等を捕捉してこれらの流出を確実に阻止することにより、水・油・ガス・空気・蒸気などの各種流体を濾過できる。このとき、ストレーナ本体1が縦形ストレーナ構造であることにより濾過した流体を直線状に流出できるため、圧力損失を抑えることができる。
スクリーン3の挿着後には、ボデー2の上面より透明部材36を介してスクリーン3の異物・ゴミ等の堆積状態や、サイトグラスとして流体の流れの状態を視認できるため、スクリーンが目詰まりや、乱流や渦流の発生を迅速に確認してスクリーンの清掃や交換等の対処を施すことができる。
スクリーン3をボデー2から取外す場合には、ナット38の螺合を外して蓋体4とガスケット39とをボデー2から外して着脱口7を開口させ、この状態でスクリーン3を取外すようにする。このとき、ガイド杆25を取外し用の取手として用いることにより、このガイド杆25を把持して上方に引き上げることで、容易にスクリーン3を取外しできる。
このように、スクリーン3をボデー2上部の着脱口7より挿着できるため、スクリーン3内に蓄積した異物・ゴミ等を簡単に捕捉でき、メンテナンスも容易である。また、この縦形ストレーナ構造により、優れたコンパクト性を発揮しつつ単純な内部構造によって全体を構成することができ、部品点数も少なくなることから低コストで製作することができる。
図8においては、本発明の縦形ストレーナの第2実施形態を示している。なお、この実施形態において、上記した第1実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
このストレーナ本体40は、透明部材を省略した蓋体41を有しており、この場合、蓋体41の構造を単純化することでより簡単に製作でき、コストを低減することも可能になる。
このストレーナ本体40は、透明部材を省略した蓋体41を有しており、この場合、蓋体41の構造を単純化することでより簡単に製作でき、コストを低減することも可能になる。
1 ストレーナ本体
2 ボデー
3 スクリーン
4 蓋体
5 流入口
6 流出口
7 着脱口
9 環状シール面
10 環状シール部材
12 係合溝
23 開口部
25 ガイド杆
26 係止部
32 外周面
35 開口
36 透明部材
d0 内径
D1 外径
2 ボデー
3 スクリーン
4 蓋体
5 流入口
6 流出口
7 着脱口
9 環状シール面
10 環状シール部材
12 係合溝
23 開口部
25 ガイド杆
26 係止部
32 外周面
35 開口
36 透明部材
d0 内径
D1 外径
Claims (6)
- 流入口と流出口を有するボデーの上部に設けた着脱口より円筒形スクリーンを挿着し、この着脱口を蓋体で被蓋した縦形ストレーナであって、前記スクリーンの側面に形成した開口部の口縁部位にゴム等の環状シール部材を装着し、このスクリーンを前記ボデー内に挿着したとき、前記開口部と前記流入口とを対向配置させると共に、前記環状シール部材の外周面と前記流入口の開口端に形成した環状シール面とを圧接させて封止したことを特徴とする縦形ストレーナ。
- 前記環状シール部材の装着手段は、前記開口部の口縁部位に環状シール部材を挟みこんで当該部位を接着剤で固定するようにした請求項1に記載の縦形ストレーナ。
- 前記環状シール部材の装着手段は、前記開口部の口縁部位に環状シール部材を焼き付けて一体化するようにした請求項1に記載の縦形ストレーナ。
- 前記ボデーのスクリーンを装着する縦方向の内径を、前記環状シール部材を装着したスクリーンの外径より若干小さくした請求項1乃至3の何れか1項に記載の縦形ストレーナ。
- 前記スクリーンの径方向に一部を突設させた係止部を有するガイド杆を設け、この係止部をボデーに形成した係合溝に係合させて回り止めをさせると共に、前記ガイド杆を前記スクリーンの取付方向のガイド機能とスクリーン取出し用の取手とした請求項1乃至4の何れか1項に記載の縦形ストレーナ。
- 前記蓋体の開口にガラス板やアクリル板などの透明部材を設けて、前記ボデーの上面よりゴミ等の堆積状態などを確認するようにした請求項1乃至5の何れか1項に記載の縦形ストレーナ。
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-
2009
- 2009-12-18 JP JP2009287104A patent/JP2011125792A/ja active Pending
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