JP5943886B2 - パターン形成方法及び露光用マスク - Google Patents

パターン形成方法及び露光用マスク Download PDF

Info

Publication number
JP5943886B2
JP5943886B2 JP2013170794A JP2013170794A JP5943886B2 JP 5943886 B2 JP5943886 B2 JP 5943886B2 JP 2013170794 A JP2013170794 A JP 2013170794A JP 2013170794 A JP2013170794 A JP 2013170794A JP 5943886 B2 JP5943886 B2 JP 5943886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
interference
mask
pattern
light shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013170794A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015041649A (ja
Inventor
佐藤 隆
隆 佐藤
稲浪 良市
良市 稲浪
伊藤 信一
信一 伊藤
田中 聡
聡 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013170794A priority Critical patent/JP5943886B2/ja
Priority to US14/095,533 priority patent/US9329490B2/en
Publication of JP2015041649A publication Critical patent/JP2015041649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5943886B2 publication Critical patent/JP5943886B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70325Resolution enhancement techniques not otherwise provided for, e.g. darkfield imaging, interfering beams, spatial frequency multiplication, nearfield lenses or solid immersion lenses
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70733Handling masks and workpieces, e.g. exchange of workpiece or mask, transport of workpiece or mask

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

本発明の実施形態は、パターン形成方法及び露光用マスクに関する。
タルボ干渉を用いたプロキシミティ法によるパターン形成方法は、高価な投影光学系を用いることなく、微細なパターンを形成することができる。タルボ干渉は、繰り返しパターンを有する露光用マスクに干渉性の良いコヒーレント光を照射すると、光の進行方向に、パターンの反転像と自己結像とが周期的に現れる現象である。そこで、この反転像または自己結像を利用してパターン転写を行う。タルボ干渉を用いたパターン形成においては、さらなる露光精度の向上が重要である。
特表2008−517472号公報
本発明の実施形態は、タルボ干渉を用いたパターン形成において、露光精度を向上することができるパターン形成方法及び露光用マスクを提供する。
実施形態に係るパターン形成方法は、複数の光透過部が周期的に配置された干渉用マスクを用意する工程と、前記干渉用マスクに光を照射し、前記光透過部を透過した前記光による透過光に基づきタルボ干渉を発生させる工程と、前記タルボ干渉による干渉光の一部を遮光用マスクにより遮蔽して、前記遮光用マスクを透過した前記干渉光の他部を露光対象部材へ照射してパターンを形成する工程と、を含む。前記干渉光の前記一部は、前記干渉光に含まれる複数の結像部分の最も外側の1つを含む。前記遮光用マスクは、前記干渉用マスクから離れる方向に、前記干渉光の反転像面と自己結像面との間に配置される。又は、前記干渉用マスクと前記遮光用マスクとの間隔は、前記干渉光の進行方向における前記タルボ干渉による自己結像の1周期の長さの1/4以上3/4以下である。
図1は、第1の実施形態に係るパターン形成方法を例示するフローチャートである。 図2は、干渉用マスクを例示する模式図である。 図3は、タルボ干渉による光強度分布を例示するシミュレーション結果を表す図である。 図4は、遮光用マスクを例示する模式的断面図である。 図5は、タルボ干渉による干渉光の強度分布のシミュレーション結果を例示する図である。 図6は、遮光用マスクを用いた場合の干渉光の強度分布のシミュレーション結果を例示する図である。 図7(a)及び図7(b)は、露光用マスクを例示する模式的断面図である。 図8は、第3の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式的断面図である。 図9は、第4の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式的平面図である。 図10(a)〜図10(d)は、第5の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式図である。 図11(a)〜図11(d)は、第5の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式図である。 図12(a)〜図12(d)は、第5の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式図である。 図13は、露光装置を例示する模式図である。 図14は、露光装置を例示する模式図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るパターン形成方法を例示するフローチャートである。
図1に表したように、本実施形態に係るパターン形成方法は、干渉用マスクの用意(ステップS101)、タルボ干渉の発生(ステップS102)、干渉光の一部の遮蔽(ステップS103)及びパターンの形成(ステップS104)を含む。
ステップS101に表した干渉用マスクの用意では、複数の光透過部が周期的に配置された干渉用マスクを用意する。図2は、干渉用マスクを例示する模式図である。図2に表したように、干渉用マスクM1は、所定の波長の光を透過する基板10と、基板10に設けられた複数の第1遮光パターンP11及び複数の透光パターンP12と、を有する。第1遮光パターンP11は、前記光を遮る。透光パターンP12は、前記光を透過する。
基板10には、例えば石英や合成石英が用いられる。第1遮光パターンP11には、例えばクロム(Cr)が用いられる。
複数の第1遮光パターンP11は、一定の幅及び一定の間隔で基板10に配置される。複数の透光パターンP12は、複数の第1遮光パターンP11の間に設けられる。これにより、複数の透光パターンP12は、基板10に周期的に設けられる。複数の第1遮光パターンP11と複数の透光パターンP12とにより、例えばラインアンドスペースのパターンが構成される。なお、複数の第1遮光パターンP11と複数の透光パターンP12とにより、島状のパターンが構成されてもよい。
ステップS102に表したタルボ干渉の発生では、干渉用マスクM1に前記光を照射して、複数の透光パターンP12を透過した光による透過光に基づきタルボ干渉を発生させる。
図2には、干渉用マスクM1によるタルボ干渉が例示される。タルボ干渉は、干渉用マスクM1の繰り返しパターン(第1遮光パターンP11及び透光パターンP12)に干渉性の良いコヒーレント光を照射すると、光の進行方向に、干渉用マスクM1の繰り返しパターンの反転像IMrと自己結像IMとが周期的に現れる現象である。
タルボ干渉は、少なくとも透光パターンP12から0次光と±1次光とが発生することが必要である。そして、全ての回折光が同位相となるところで自己結像IMが発生する。ここで自己結像IMとは、透光パターンP12に相当した光強度分布が現れる結像のことをいう。反転像IMrとは、透光パターンP12の反転に相当とした光強度分布が現れる結像のことをいう。タルボ干渉によって生成される干渉光は、反転像IMr及び自己結像IMを含む。
反転像IMr及び自己結像IMは、干渉用マスクM1から離れる方向(Z方向)に光の進行方向に交互に周期的に現れる。ここで、自己結像IMにおけるZ方向の1周期の長さは、タルボ距離Zである。
複数の透光パターンP12のピッチpが光の波長λに近いときは、Zは数式(1)で表される。
複数の透光パターンP12のピッチpが光の波長λに対して2倍以上のときは、Zは数式(2)で近似的に表される。
自己結像IMまたは反転像IMrのZ方向と直交する方向のピッチPtは、媒質の屈折率をn、光の波長をλとした場合、Pt>λ/nを満たす。
図3は、タルボ干渉による光強度分布を例示するシミュレーション結果を表す図である。
図3には、第1遮光パターンP11及び透光パターンP12が示され、グレースケールによって光強度分布が表される。グレースケールは、白いほど光強度が強いことを表す。図3では、説明の便宜上、1次回折光のみを考慮した光強度分布が表される。
図3に表したように、例えば、第1遮光パターンP11の下端位置を基準としたZ方向に、反転像IMr及び自己結像IMが交互に現れる。ここで、Z方向と直交する面において、反転像IMrの中心を含む面を反転像面Fr、自己結像IMの中心を含む面を自己結像面Fということにする。
ステップS103に表した干渉光の一部の遮光では、タルボ干渉による干渉光の一部を遮光用マスクにより遮蔽する。図4は、遮光用マスクを例示する模式的断面図である。図4には、遮光用マスクM2及び干渉用マスクM1が表される。図4には、干渉用マスクM1の基板10が、遮光用マスクM2の基板20と一体的に設けられた例が表される。
遮光用マスクM2は、基板20と、基板20に設けられた第2遮光パターンP21と、を有する。遮光用マスクM2において、基板20は、タルボ干渉による干渉光を透過する。第2遮光パターンP21は、タルボ干渉による干渉光を遮断する。第2遮光パターンP21によって遮蔽されない部分は、透光パターンP22の部分である。透光パターンP22は、タルボ干渉による干渉光を透過する。
ステップS104に表したパターンの形成では、遮光用マスクM2を透過した干渉光を露光対象部材へ照射して、露光対象部材にパターンを形成する。露光対象部材は、例えば感光性材料(レジスト)である。パターンは、レジストに形成されるパターンや、レジストパターンをマスクとして下地(半導体ウェーハ、半導体層等)をエッチングして得られるパターンを含む。
本実施形態に係るパターン形成方法では、タルボ干渉による干渉光の不要な部分をカットし、必要な部分を選択して露光対象物へ照射する。例えば、タルボ干渉による干渉光のうち、周期性が保たれない部分が発生する場合がある。本実施形態では、このような周期性の保たれない部分をカットし、周期性が保たれた部分を露光対象物へ照射する。これにより、精度の高いパターンが形成される。
次に、具体的な遮光について説明する。
図5は、タルボ干渉による干渉光の強度分布のシミュレーション結果を例示する図である。
図5には、第1遮光パターンP11及び透光パターンP12が示され、グレースケールによって光強度分布が表される。グレースケールは、白いほど光強度が強いことを表す。
図5に表したように、干渉用マスクM1を用いたタルボ干渉によって複数の反転像IMr及び複数の自己結像IMが生成される。タルボ干渉による干渉光を用いたプロキシミティ法によるパターン形成方法では、原板(マスク)に欠陥があっても、その欠陥が転写されにくいという特徴がある。このため、タルボ干渉を利用したプロキシミティ露光法では、投影光学系を用いない簡便な露光方法で、しかも欠陥が少なく高解像のパターン形成が期待される。
以下に、半導体リソグラフィにおけるパターン転写に関する参考文献を示す。
(i)Sato, Takashi. "Talbot effect immersion lithography by self-imaging of very fine grating patterns." Journal of Vacuum Science & Technology B: Microelectronics and Nanometer Structures 30.6 (2012): 06FG02-06FG02.
(ii)Urbanski, Lukasz, et al. "Defect tolerant extreme ultraviolet lithography technique." Journal of Vacuum Science & Technology B: Microelectronics and Nanometer Structures 30.6 (2012): 06F502-06F502.
その一方、図5に表したように、干渉用マスクM1を用いたタルボ干渉によって生成される複数の反転像IMr及び複数の自己結像IMの周期的な繰り返しのうち、周期性が失われる部分が存在する。例えば、干渉光の端部ほど周期性が失われやすくなる。このような周期性が失われている部分の反転像IMr及び自己結像IMを用いると、形成されるパターンの精度の低下を招く。本実施形態では、干渉光のうち周期性が失われる部分を遮蔽する。
図6は、遮光用マスクを用いた場合の干渉光の強度分布のシミュレーション結果を例示する図である。
図6には、第1遮光パターンP11、透光パターンP12、第2遮光パターンP21及び透光パターン22が示され、グレースケールによって光強度分布が表される。グレースケールは、白いほど光強度が強いことを表す。
図6に表したように、干渉用マスクM1の干渉光の進行方向に遮光用マスクM2を配置すると、干渉光の一部が遮光用マスクM2によって遮蔽される。遮光用マスクM2を透過した干渉光の繰り返しの周期性は良好である。
干渉用マスクM1と遮光用マスクM2との間隔は、タルボ距離Zの1/4以上3/4以下である。本実施形態では、例えば、遮光用マスクM2を、Z方向に、反転像面Frと自己結像面Fとの間に配置する。
図6に表した例では、遮光用マスクM2の第2遮光パターンP21によって、干渉用マスクM1の左側3つの透光パターンP12及び右側2つの透光パターンP12に対応した自己結像IMを遮蔽している。遮光用マスクM2を透過した5つの自己結像IMは、良好な周期性を有している。
図6に表した例では、複数の自己結像IMのうちの一部を遮光し、他部を透過させているが、複数の反転像IMrのうちの一部を遮光し、他部を透過させてもよい。遮光用マスクM2のZ方向の位置によって、自己結像IM及び反転像IMrのうち遮蔽する対象が選択される。
また、本実施形態では、遮光用マスクM2によって、干渉用マスクM1により生成された干渉光のうち、少なくとも1つの自己結像IMまたは少なくとも1つ反転像IMrを遮光すればよい。
遮光用マスクM2と露光対象部材との間隔は、タルボ距離Z未満であることが望ましい。遮光用マスクM2を透過した干渉光は、遮光用マスクM2から離れる方向(Z方向)に自己結像IM及び反転像IMrを交互に繰り返す。遮光用マスクM2と露光対象部材との間隔を、タルボ距離Z未満にすると、遮光用マスクM2を透過した干渉光であって、自己結像IM及び反転像IMrを交互に繰り返す干渉光のうち、最初に出現する自己結像IMまたは反転像IMrが露光対象部材に照射される。これにより、周期性が失われたためにパターンの位置や寸法に関する十分な転写精度を得られないパターンについては転写されず、転写精度の良好なパターンのみを転写することができるようになる。
本実施形態に係るパターン形成方法では、遮光用マスクM2を透過した自己結像IMまたは反転像IMrを露光対象部材へ照射してパターンを形成する。自己結像IMまたは反転像IMrは、Z方向と直交する方向に良好な周期性を有している。さらに、タルボ干渉によって干渉用マスクM1に含まれるパターン欠陥の像が、露光対象部材へ転写されにくくなる。したがって、タルボ干渉による干渉光を用いて精度の高いパターンを形成することができるようになる。
なお、遮光用マスクM2を用いて干渉光の一部を遮るだけでは十分に周期性を確保できない場合には、干渉用マスクM1の第1遮光パターンP11及び透光パターンP12の寸法を調整して、いわゆる光学的近接効果補正(OPC:Optical Proximity Correction)を適用し、必要な精度を維持するようにしてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る露光用マスクについて説明する。
図7(a)及び図7(b)は、露光用マスクを例示する模式的断面図である。
図7(a)には露光用マスクMM1が表され、図7(b)には露光用マスクMM2が表される。
図7(a)に表した露光用マスクMM1は、基板10と、干渉用マスクパターンP1と、遮光用マスクパターンP2と、を有する。基板10は、第1面10aと、第1面10aとは反対側の第2面10bとを有する。基板10は、所定の波長の光を透過する。基板10には、例えば石英や合成石英が用いられる。
干渉用マスクパターンP1は、基板10の第1面10aに設けられる。干渉用マスクパターンP1は、タルボ干渉による干渉光を発生させる。干渉用マスクパターンP1は、複数の第1遮光パターンP11と、複数の透光パターンP12と、を有する。第1遮光パターンP11は、前記光を遮る。透光パターンP12は、前記光を透過する。
複数の第1遮光パターンP11は、一定の幅及び一定の間隔で基板10に配置される。複数の透光パターンP12は、複数の第1遮光パターンP11の間に設けられる。これにより、複数の透光パターンP12は、基板10に周期的に設けられる。
複数の第1遮光パターンP11と複数の透光パターンP12とにより、例えばラインアンドスペースのパターンが構成される。なお、複数の第1遮光パターンP11と複数の透光パターンP12とにより、島状のパターンが構成されてもよい。
第1遮光パターンP11には、例えばCr、酸窒化クロム(CrON)及びこれらの積層膜が用いられる。複数の第1遮光パターンP11は、基板10の第1面10aに、例えばフォトリソグラフィ及びエッチングによって形成される。
遮光用マスクパターンP2は、基板10の第2面10bに設けられる。遮光用マスクパターンP2は、第2遮光パターンP21と、透光パターンP22と、を有する。第2遮光パターンP21及び透光パターンP22は、それぞれ複数設けられていてもよい。
第2遮光パターンP21には、例えばCr、CrON及びこれらの積層膜が用いられる。第2遮光パターンP21は、基板10の第2面10bに、例えばフォトリソグラフィ及びエッチングによって形成される。
第2遮光パターンP21は、基板10の第1面10aと第2面10bとを結ぶ方向にみて、干渉用マスクパターンP1の一部と重なるように設けられる。第2遮光パターンP21は、干渉用マスクパターンP1による干渉光の一部を遮蔽する。
露光用マスクMM1では、基板10の厚さによって干渉用マスクパターンP1と、遮光用マスクパターンP2との間隔が設定される。露光用マスクMM1の干渉用マスクパターンP1側から所定の波長の光を照射すると、干渉用マスクパターンP1によってタルボ干渉による干渉光が発生する。干渉光の一部は、遮光用マスクパターンP2によって遮られる。干渉光の他部は、遮光用マスクパターンP2を透過する。露光用マスクMM1の遮光用マスクパターンP2側に露光対象部材を配置しておくことで、遮光用マスクパターンP2を透過した干渉光が露光対象部材に照射される。これにより、露光対象部材にパターンが形成される。
露光用マスクMM1では、干渉用マスクパターンP1と遮光用マスクパターンP2との間に基板10が設けられているため、基板10によって干渉用マスクパターンP1と遮光用マスクパターンP2との間隔を正確に設定することができる。
図7(b)に表した露光用マスクMM2は、基板30と、干渉用マスクパターンP1と、遮光用マスクパターンP2と、中間膜15と、を有する。基板30は、第1面30aと、第1面30aとは反対側の第2面30bとを有する。基板30は、所定の波長の光を透過する。基板30には、例えば石英や合成石英が用いられる。
干渉用マスクパターンP1は、基板30の第1面30aに設けられる。干渉用マスクパターンP1は、タルボ干渉による干渉光を発生させる。干渉用マスクパターンP1は、複数の第1遮光パターンP11と、複数の透光パターンP12と、を有する。第1遮光パターンP11及び透光パターンP12の形状、第1遮光パターンP11の材料は、露光用マスクMM1と同様である。
遮光用マスクパターンP2は、基板30の第2面30b側に設けられる。遮光用マスクパターンP2は、第2遮光パターンP21と、透光パターンP22と、を有する。第2遮光パターンP21及び透光パターンP22は、それぞれ複数設けられていてもよい。
第2遮光パターンP21は、基板30の第1面30aと第2面30bとを結ぶ方向にみて、干渉用マスクパターンP1の一部と重なるように設けられる。第2遮光パターンP21は、干渉用マスクパターンP1による干渉光の一部を遮蔽する。第2遮光パターンP21及び透光パターンP22の形状、第2遮光パターンP21の材料は、露光用マスクMM1と同様である。
中間膜15は、干渉用マスクパターンP1と、遮光用マスクパターンP2と、の間に設けられる。中間膜15は、基板30と同様に、所定の波長の光を透過する。中間膜15には、例えば酸化シリコン(SiO)が用いられる。
露光用マスクMM2を製造するには、先ず、基板30の第2面30bの上に、CrやCrとCrONとの積層膜を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチングによって干渉用マスクパターンP1を形成する。次に、干渉用マスクパターンP1のを覆うようにSiO等を積層し、表面を平坦化して中間膜15を形成する。次に、中間膜15の上に、CrやCrとCrONとの積層膜を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチングによって遮光用マスクパターンP2を形成する。これにより、露光用マスクMM2が完成する。
露光用マスクMM2では、干渉用マスクパターンP1側から所定の波長の光を照射すると、干渉用マスクパターンP1によってタルボ干渉による干渉光が発生する。干渉光の一部は、遮光用マスクパターンP2によって遮られる。干渉光の他部は、遮光用マスクパターンP2を透過する。露光用マスクMM2の遮光用マスクパターンP2側に露光対象部材を配置しておくことで、遮光用マスクパターンP2を透過した干渉光が露光対象部材に照射される。これにより、露光対象部材にパターンが形成される。
露光用マスクMM1では、中間膜15の厚さによって干渉用マスクパターンP1と、遮光用マスクパターンP2との間隔が設定される。中間膜15の材料(例えば、SiO)を堆積する際の条件により、中間膜15の厚さは非常に薄くなる。基板30は、干渉用マスクパターンP1、中間膜15及び遮光用マスクパターンP2の支持部材の役目を果たす。露光用マスクMM2では、中間膜15の厚さによって干渉用マスクパターンP1と遮光用マスクパターンP2との間隔を薄く、かつ正確に設定することができる。また、露光用マスクMM2の全体の厚さを薄くすることができる。
なお、露光用マスクMM1及びMM2には、露光装置や露光対象部材(例えば、ウェーハ)との位置合わせのための合わせマークをあらかじめ設けておいてもよい。また、同様に、露光用マスクMM1及びMM2に、様々な目的でマークを設けておいてもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るパターン形成方法を説明する。
図8は、第3の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式的断面図である。
本実施形態に係るパターン形成方法は、図1のステップS104に表したパターンの形成において、干渉用マスクM1と、遮光用マスクM2との相対位置を変化させる方法である。
図8に表したように、本実施形態において、干渉用マスクM1は、遮光用マスクM2とは別体に設けられる。すなわち、干渉用マスクM1は、基板10と、基板10の一方面に設けられた第1遮光パターンP11及び透光パターンP12と、を有する。また、遮光用マスクM2は、基板20と、基板20の一方面に設けられた第2遮光パターンP21及び透光パターンP22と、を有する。このような構成においては、干渉用マスクM1、遮光用マスクM2及びウェーハ(露光対象部材)Wの相対的な位置関係として、次の3つが挙げられる。
(1)第1の位置関係は、干渉用マスクM1と遮光用マスクM2との相対的な位置関係を固定して、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2と、ウェーハWと、の相対的な位置関係を移動させることである。
(2)第2の位置関係は、干渉用マスクM1とウェーハWとの相対的な位置関係を固定して、干渉用マスクM1及びウェーハWと、遮光用マスクM2と、の相対的な位置関係を移動させることである。
(3)第3の位置関係は、遮光用マスクM2とウェーハWとの相対的な位置関係を固定して、干渉用マスクM1及びウェーハWと、遮光用マスクM2と、の相対的な位置関係を移動させることである。
なお、上記(1)〜(3)の位置関係における「移動」は、ウェーハWの表面に沿った直線移動及びウェーハWの表面に沿った回転移動を含む。
上記(1)の第1の位置関係では、先ず、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2によって選択された干渉光をウェーハW上に照射する。この照射の後、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2と、ウェーハWと、の相対的な位置関係を移動させる。例えば、ウェーハWをウェーハWの表面に沿って所定ピッチだけ直線移動させる。その後、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2によって選択された干渉光をウェーハW上に照射する。この処理を繰り返すことで、ウェーハWの表面の広範囲においてパターンが形成される。
上記(1)の第1の位置関係においては、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2と、ウェーハWと、の相対的な位置関係を、ウェーハWの表面に沿って例えば90度回転させてもよい。例えば、ラインアンドスペースを構成する干渉用マスクM1を用いる場合、ウェーハW上には、90度回転前後のそれぞれの露光による多重露光に対応したパターンが形成される。
上記(2)の第2の位置関係では、先ず、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2によって選択された干渉光をウェーハW上に照射する。この照射の後、干渉用マスクM1及びウェーハWと、遮光用マスクM2と、の相対的な位置関係を移動させる。例えば、遮光用マスクM2をウェーハWの表面に沿って所定ピッチだけ直線移動させる。その後、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2によって選択された干渉光をウェーハW上に照射する。これにより、最初の露光と、次の露光とで、ウェーハW上の異なる領域にパターンが形成される。
上記(3)の第3の位置関係では、先ず、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2によって選択された干渉光をウェーハW上に照射する。この照射の後、干渉用マスクM1及びウェーハWと、遮光用マスクM2と、の相対的な位置関係を移動させる。例えば、干渉用マスクM1をウェーハWの表面に沿って所定ピッチだけ直線移動させる。その後、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2によって選択された干渉光をウェーハW上に照射する。これにより、ウェーハW上の同じ領域に、干渉用マスクM1の異なるパターンの干渉光が多重露光される。
上記(3)の第3の位置関係においては、干渉用マスクM1及びウェーハWと、遮光用マスクM2と、の相対的な位置関係を、ウェーハWの表面に沿って例えば90度回転させてもよい。例えば、ラインアンドスペースを構成する干渉用マスクM1を用いる場合、ウェーハW上には、90度回転前後のそれぞれの露光による多重露光に対応したパターンが形成される。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係るパターン形成方法を説明する。
図9は、第4の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式的平面図である。
図9では、説明の便宜上、干渉用マスクM1による干渉光が遮蔽される領域を斜線で表してる。本実施形態では、干渉用マスクM1のパターンと、遮光用マスクM2のパターンとの重ね合わせによって任意の領域にパターンを形成する。
遮光用マスクM2は、遮光領域R1と、透光領域R2とを含む。遮光領域R1は干渉用マスクM1によって形成されるタルボ干渉による干渉光を遮る。透光領域R2は、干渉光を透過させる。これにより、干渉光のうち透光領域R2を透過した干渉光のみが露光対象部材へ照射される。干渉光の照射領域は、透光領域R2の形状によって任意に決定される。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係るパターン形成方法を説明する。
図10(a)〜図12(d)は、第5の実施形態に係るパターン形成方法を例示する模式図である。
図10(a)〜図10(d)には、第1の例が表され、図11(a)〜図11(d)には、第2の例が表され、図12(a)〜図12(d)には、第3の例が表される。
先ず、第1の例について説明する。
図10(a)には、干渉用マスクM1−1が表される。干渉用マスクM1−1は、ライン状の第1遮光パターンP11及び透光パターンP12を有する。干渉用マスクM1−1の透光パターンP12には、欠陥DFが含まれる。
図10(b)には、タルボ干渉による干渉光IL1−1が表される。タルボ干渉による干渉光IL1−1では、図10(a)に表した欠陥DFの像が抑制される。
図10(c)には、遮光用マスクM2−1が表される。遮光用マスクM2−1は、第2遮光パターンP21と、透光パターンP22と、第3遮光パターンP23と、を有する。第2遮光パターンP21は、干渉用マスクM1−1により形成されるタルボ干渉の干渉光IL1−1の一部を遮る。第2遮光パターンP21は、例えば干渉光IL1−1のうち周期性が失われる部分を遮蔽する。第3遮光パターンP23は、干渉光IL1−1の他部(第2遮光パターンP21で遮られなかった干渉光IL1−1の部分)を選択的に遮る。
図10(d)には、露光対象部材上に照射される干渉光IL1−2のパターンが表される。図10(d)に表した干渉光IL1−2のパターンは、図10(b)に表したタルボ干渉による干渉光IL1−1のパターンと、図10(c)に表した遮光用マスクM2−1と、の重ね合わせによって構成される。すなわち、図10(b)に表した干渉光IL1−1のうち、図10(c)に表した遮光用マスクM2−1の第2遮光パターンP21及び第3遮光パターンP23以外(透光パターンP22)を透過した光が、露光対象部材上に照射される干渉光IL1−2のパターン(図10(d))である。
次に、第2の例について説明する。
図11(a)には、干渉用マスクM1−2が表される。干渉用マスクM1−2は、透光パターンP12と、透光パターンP12の中に配置された島状の第1遮光パターンP11と、を有する。干渉用マスクM1−2の透光パターンP12には、欠陥DFが含まれる。
図11(b)には、タルボ干渉による干渉光IL2−1が表される。タルボ干渉による干渉光IL2−1では、図11(a)に表した欠陥DFの像が抑制される。
図11(c)には、遮光用マスクM2−2が表される。遮光用マスクM2−2は、第2遮光パターンP21と、透光パターンP22と、第3遮光パターンP23と、を有する。第2遮光パターンP21は、干渉用マスクM1−2により形成されるタルボ干渉の干渉光IL2−1の一部を遮る。第2遮光パターンP21は、例えば干渉光IL2−1のうち周期性が失われる部分を遮蔽する。第3遮光パターンP23は、干渉光IL2−1の他部(第2遮光パターンP21で遮られなかった干渉光IL2−1の部分)を選択的に遮る。
図11(d)には、露光対象部材上に照射される干渉光IL2−2のパターンが表される。図11(d)に表した干渉光IL2−2のパターンは、図11(b)に表したタルボ干渉による干渉光IL2−1のパターンと、図11(c)に表した遮光用マスクM2−2と、の重ね合わせによって構成される。すなわち、図11(b)に表した干渉光IL2−1のうち、図11(c)に表した遮光用マスクM2−2の第2遮光パターンP21及び第3遮光パターンP23以外(透光パターンP22)を透過した光が、露光対象部材上に照射される干渉光IL2−2のパターン(図11(d))である。
なお、図10(d)表した干渉光IL1−2のパターンは、図11(d)に表した干渉光IL2−2のパターンと同じである。第1の例及び第2の例のいずれを適用するのかは、干渉用マスクM1−1及びM1−2のうち、欠陥DFの修正を行いやすい例を選択すればよい。また、遮光用マスクM2−1及びM2−2のうち、第2遮光パターンP21、透光パターンP22及び第3遮光パターンP23を精度良く形成できる例を選択してもよい。
次に、第3の例について説明する。
図12(a)には、干渉用マスクM1−3が表される。干渉用マスクM1−3は、第1遮光パターンP11と、第1遮光パターンP11の中に配置された島状の透光パターンP12と、を有する。干渉用マスクM1−3の第1遮光パターンP11には、欠陥DFが含まれる。
図12(b)には、タルボ干渉による干渉光IL1−3が表される。タルボ干渉による干渉光IL1−3では、図12(a)に表した欠陥DFの像が抑制される。
図12(c)には、遮光用マスクM2−3が表される。遮光用マスクM2−3は、第2遮光パターンP21と、透光パターンP22と、第3遮光パターンP23と、を有する。第2遮光パターンP21は、干渉用マスクM1−2により形成されるタルボ干渉の干渉光IL1−3の一部を遮る。第2遮光パターンP21は、例えば干渉光IL1−3のうち周期性が失われる部分を遮蔽する。第3遮光パターンP23は、干渉光IL1−3の他部(第2遮光パターンP21で遮られなかった干渉光IL1−3の部分)を選択的に遮る。
図12(d)には、露光対象部材上に照射される干渉光IL2−3のパターンが表される。図12(d)に表した干渉光IL2−3のパターンは、図12(b)に表したタルボ干渉による干渉光IL1−3のパターンと、図12(c)に表した遮光用マスクM2−3と、の重ね合わせによって構成される。すなわち、図12(b)に表した干渉光IL1−3のうち、図12(c)に表した遮光用マスクM2−3の第2遮光パターンP21及び第3遮光パターンP23以外(透光パターンP22)を透過した光が、露光対象部材上に照射される干渉光IL2−3のパターン(図12(d))である。
なお、上記説明した第1〜第3の例以外であっても、干渉用マスクM1のパターン形状と、遮光用マスクM2のパターン形状との組み合わせによって、任意の干渉光のパターンを形成して露光対象部材上に照射することができる。
また、遮光用マスクM2と露光対象部材との間隔を、タルボ距離Zの1/2だけずらすことで、図10(d)、図11(d)及び図12(d)に表した干渉光IL1−2、IL2−2及びIL3−2のパターンの明暗を反転させたパターンを得ることができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係る露光装置について説明する。
図13及び図14は、露光装置を例示する模式図である。
図13には露光装置501が表され、図14には露光装置502が表される。
図13に表したように、露光装置501は、光源510と、ステージ520と、マスク保持部530と、を備える。露光装置501は、例えばプロキシミティ露光装置である。
光源510は、露光に用いる光を放出する。光源510は、例えばレーザ光Cを放出する。レーザ光Cは、例えば波長193ナノメートル(nm)のArFエキシマレーザ光である。
ステージ520は、露光対象部材を載置する。図13に表した例では、露光対象部材としてウェーハWが載置される。ステージ520は、例えば真空吸着によってウェーハWをステージ520上に吸着保持する。ステージ520は、ウェーハWの表面に沿った例えば2軸(X軸、Y軸)に沿って移動可能に設けられる。ステージ520を移動させることで、ウェーハWと、後述するマスク保持部530に保持された露光用マスクとの相対的な位置関係を変える。
マスク保持部530は、露光用マスクを保持する。露光装置501では、干渉用マスクパターンP1及び遮光用マスクパターンP2を有する露光用マスクMM1を保持する。マスク保持部530は、露光用マスクMM2を保持してもよい。本実施形態では、露光用マスクMM1を用いる場合を例とする。マスク保持部530は、移動可能に設けられていてもよい。
露光装置501は、制御部540をさらに備える。制御部540は、光源510、ステージ520及びマスク保持部530を制御する。制御部540は、光源510による光の放出のタイミング、光量などを制御する。制御部540は、ステージ520の移動のタイミング、移動量などを制御する。制御部540は、マスク保持部530による露光用マスクMM1の保持や開放、必要に応じて移動などの動作を制御する。
露光装置501によって露光を行うには、先ず、ステージ520の上にウェーハWを載置する。次に、マスク保持部530に露光用マスクMM1を保持する。次に、ステージ520及びマスク保持部530の少なくとも一方を移動させて、ウェーハWと露光用マスクMM1との位置合わせを行う。次に、光源510から光を放出する。光源510から放出された光は露光用マスクMM1によってタルボ干渉による干渉光になる。干渉光は、ステージ520上のウェーハWに照射される。ウェーハWに干渉光が照射されることで、ウェーハW上の例えばレジストが露光される。次に、必要に応じてステージ520を移動させて、ウェーハWの別な領域に露光を行う。
露光装置501では、露光用マスクMM1を用いることで、タルボ干渉による干渉光のうち周期性の良い干渉光を用いた露光を行うことができる。これにより、精度の高いパターンが形成される。
図14に表したように、露光装置502は、光源510と、ステージ520と、マスク保持部531及び532と、を備える。露光装置502は、例えばプロキシミティ露光装置である。露光装置502は、図13に表した露光装置501のマスク保持部530の代わりに、マスク保持部531及び532を備える。その他の構成は露光装置501と同じである。
マスク保持部531は、干渉用マスクM1を保持する。マスク保持部532は、遮光用マスクM2を保持する。制御部540は、マスク保持部531及び532をそれぞれ制御する。制御部540は、マスク保持部531による干渉用マスクM1の保持や開放、移動などの動作を制御する。また、制御部540は、マスク保持部532による遮光用マスクM2の保持や開放、移動などの動作を制御する。すなわち、制御部540は、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2のそれぞれに対する制御を独立して行う。
露光装置502によって露光を行うには、先ず、ステージ520の上にウェーハWを載置する。次に、マスク保持部531に干渉用マスクM1を保持し、マスク保持部532に遮光用マスクM2を保持する。次に、ステージ520、マスク保持部531及び532の少なくとも2つを移動させて、ウェーハW、干渉用マスクM1及び遮光用マスクM2の相対的な位置合わせを行う。
次に、光源510から光を放出する。光源510から放出された光は、干渉用マスクM1によってタルボ干渉による干渉光になる。干渉光の一部は、遮光用マスクM2によって遮られる。遮光用マスクM2によって遮られなかった干渉光の他部は、ステージ520上のウェーハWに照射される。ウェーハWに干渉光が照射されることで、ウェーハW上の例えばレジストが露光される。次に、必要に応じてステージ520、マスク保持部531及び532を移動させて露光を行う。
露光装置502では、ステージ520、マスク保持部531及び532の移動を制御することで、上記説明した(1)〜(3)の位置関係による移動のうちいずれかの移動を行う。すなわち、露光装置502は、上記説明した(1)〜(3)の位置関係による移動を伴う露光を実現する装置である。
露光装置502を用いることで、タルボ干渉による干渉光のうち周期性の良い干渉光を用いた露光を行うことができる。これにより、精度の高いパターンが形成される。また、上記説明した(1)〜(3)の位置関係による移動によって、所望の形状のパターンを精度良く形成することができる。
なお、上記の露光装置501及び502において、ステージ520の高さを移動できるようにしてもよい。この場合、ステージ520の高さを移動させて、露光用マスクMM1とウェーハWとの間隔、及び、遮光用マスクM2とウェーハWとの間隔を調整することで、ウェーハW上に自己結像を照射するか、反転像を照射するかを選択できるようになる。
また、露光用マスクMM1とウェーハWとの間、及び、遮光用マスクM2とウェーハWとの間に、高屈折率液体を介在させてもよい。この場合、露光装置501及び502は、液浸プロキシミティ露光装置である。
以上説明したように、実施形態に係るパターン形成方法、露光用マスク及び露光装置によれば、タルボ干渉を用いた露光によって精度の高いパターンを形成することができる。
なお、上記に本実施の形態およびその変形例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施の形態またはその変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、各実施の形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
本実施形態に係るパターン形成方法、露光用マスク及び露光装置は、半導体デバイスの微小パターンの形成に適用されるほか、MEMS(Micro Electro Mechanical System)など、フォトリソグラフィ技術を用いたパターン形成を行う各種のデバイスの作製に適用可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…基板、10a…第1面、10b…第2面、15…中間膜、20…基板、22…透光パターン、30…基板、501,502…露光装置、510…光源、520…ステージ、530…マスク保持部、531,532…マスク保持部、540…制御部、C…レーザ光、F…自己結像面、Fr…反転像面、IM…自己結像、IMr…反転像、M1…干渉用マスク、M2…遮光用マスク、MM1,MM2…露光用マスク、P1…干渉用マスクパターン、P11…第1遮光パターン、P12,P22…透光パターン、P2…遮光用マスクパターン、P21…第2遮光パターン、P23…第3遮光パターン、W…ウェーハ、Z…タルボ距離

Claims (3)

  1. 複数の光透過部が周期的に配置された干渉用マスクを用意する工程と、
    前記干渉用マスクに光を照射し、前記光透過部を透過した前記光による透過光に基づきタルボ干渉を発生させる工程と、
    前記タルボ干渉による干渉光の一部を遮光用マスクにより遮蔽して、前記遮光用マスクを透過した前記干渉光の他部を露光対象部材へ照射してパターンを形成する工程と、
    を備え、
    前記干渉光の前記一部は、前記干渉光に含まれる複数の結像部分の最も外側の1つを含み、
    前記遮光用マスクは、前記干渉用マスクから離れる方向に、前記干渉光の反転像面と自己結像面との間に配置されるパターン形成方法。
  2. 複数の光透過部が周期的に配置された干渉用マスクを用意する工程と、
    前記干渉用マスクに光を照射し、前記光透過部を透過した前記光による透過光に基づきタルボ干渉を発生させる工程と、
    前記タルボ干渉による干渉光の一部を遮光用マスクにより遮蔽して、前記遮光用マスクを透過した前記干渉光の他部を露光対象部材へ照射してパターンを形成する工程と、
    を備え、
    前記干渉光の前記一部は、前記干渉光に含まれる複数の結像部分の最も外側の1つを含み、
    前記干渉用マスクと前記遮光用マスクとの間隔は、前記干渉光の進行方向における前記タルボ干渉による自己結像の1周期の長さの1/4以上3/4以下であるパターン形成方法。
  3. 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面とを有し、光を透過する基板と、
    前記基板の前記第2面に設けられ、周期的に配置された複数の光透過部を有し、タルボ干渉による干渉光を発生させる干渉用マスクパターンと、
    前記基板の前記第2面側に設けられ、前記第1面と前記第2面とを結ぶ方向にみて、前記干渉用マスクパターンの一部と重なるように設けられ、前記干渉光の一部を遮蔽する遮光用マスクパターンと、
    前記干渉用マスクパターンと、前記遮光用マスクパターンと、の間に設けられ、前記光を透過する中間膜と、
    を備えた露光用マスク。
JP2013170794A 2013-08-20 2013-08-20 パターン形成方法及び露光用マスク Active JP5943886B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013170794A JP5943886B2 (ja) 2013-08-20 2013-08-20 パターン形成方法及び露光用マスク
US14/095,533 US9329490B2 (en) 2013-08-20 2013-12-03 Pattern formation method, mask for exposure, and exposure apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013170794A JP5943886B2 (ja) 2013-08-20 2013-08-20 パターン形成方法及び露光用マスク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015041649A JP2015041649A (ja) 2015-03-02
JP5943886B2 true JP5943886B2 (ja) 2016-07-05

Family

ID=52480083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013170794A Active JP5943886B2 (ja) 2013-08-20 2013-08-20 パターン形成方法及び露光用マスク

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9329490B2 (ja)
JP (1) JP5943886B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015041648A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 株式会社東芝 パターン形成方法、パターン形成用マスク及びパターン形成装置
JP2016152318A (ja) 2015-02-17 2016-08-22 株式会社東芝 パターン形成方法および露光装置
CN105892232A (zh) * 2016-05-24 2016-08-24 四川科奥达技术有限公司 一种基于泰伯效应恢复光栅缺陷的紫外光刻方法
CN113841072A (zh) * 2019-03-27 2021-12-24 尤利塔股份公司 用于印刷具有变化的占宽比的周期性图案的方法和装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51120615A (en) * 1975-04-16 1976-10-22 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> Manufacturing method for comb-type electrodes
JPH06161092A (ja) * 1992-11-17 1994-06-07 Nippon Steel Corp 露光用マスク
JPH10111409A (ja) 1996-10-04 1998-04-28 Canon Inc 二光束干渉露光法、アレー型半導体光源装置の製造方法およびアレー型半導体光源装置
JPH118179A (ja) 1997-06-17 1999-01-12 Hitachi Ltd パタン形成方法
JP2000223400A (ja) 1999-02-01 2000-08-11 Canon Inc パターン形成方法及びそれを用いた露光装置
JP3297423B2 (ja) * 2000-08-09 2002-07-02 株式会社東芝 フォーカステストマスク、並びにそれを用いたフォーカス及び収差の測定方法
US6936981B2 (en) * 2002-11-08 2005-08-30 Applied Materials, Inc. Retarding electron beams in multiple electron beam pattern generation
EP1810085B1 (en) * 2004-10-22 2011-03-16 Eulitha AG A system and a method for generating periodic and/or quasi-periodic pattern on a sample
WO2009062011A1 (en) 2007-11-07 2009-05-14 Masachusetts Institute Of Technology Method of forming a locally periodic 3d structure with larger-scale variation in periodic properties and applications thereof
US9036133B2 (en) 2010-02-16 2015-05-19 Eulitha Ag Lithographic fabrication of general periodic structures by exposing a photosensitive layer to a range of lateral intensity distributions
US8368871B2 (en) 2010-02-16 2013-02-05 Eulitha Ag Lithographic fabrication of general periodic structures
US8524443B2 (en) * 2010-07-07 2013-09-03 Eulitha A.G. Method and apparatus for printing a periodic pattern with a large depth of focus
US20120092634A1 (en) 2010-10-13 2012-04-19 Solak Harun H Method and apparatus for printing periodic patterns

Also Published As

Publication number Publication date
US20150055113A1 (en) 2015-02-26
JP2015041649A (ja) 2015-03-02
US9329490B2 (en) 2016-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5721858B2 (ja) 大きな面積にわたってナノ構造を製造するためのシステムおよび方法
JP5943886B2 (ja) パターン形成方法及び露光用マスク
JP4927912B2 (ja) ステップアンドスキャンシステムを使用するウェハ全幅走査
WO2006104011A1 (ja) ショット形状の計測方法、マスク
JP2006235533A (ja) 露光装置及びマイクロデバイスの製造方法
WO2006090807A1 (ja) 露光方法および装置、ならびに電子デバイス製造方法
JP4830859B2 (ja) 露光方法および装置、ならびに電子デバイス製造方法
JP2013195496A (ja) フォトマスクおよびパターン形成方法
WO2017103817A1 (en) Methods and systems for printing arrays of features
TWI532076B (zh) 圖案化器件、於一基板上產生一標記之方法及器件製作方法
CN103135360B (zh) 掩模版组件、光刻设备、在光刻过程中的应用及投影两个或更多个像场的方法
KR20210024642A (ko) 광학적 마스크리스 기법
JP6410406B2 (ja) 投影光学系、露光装置および物品の製造方法
JP6356510B2 (ja) 露光方法及び露光装置
JP5838622B2 (ja) 露光装置および露光方法
JP4756380B2 (ja) 露光方法および装置、ならびに電子デバイス製造方法
TWI448825B (zh) 曝光方法、平面顯示器用基板的製造方法以及曝光裝置
JP2011061039A (ja) 露光方法
JP2015041648A (ja) パターン形成方法、パターン形成用マスク及びパターン形成装置
JP6528394B2 (ja) 基板上構造体の製造方法
JP2004311896A (ja) 露光方法及び装置、デバイス製造方法、並びにマスク
US9500961B2 (en) Pattern formation method and exposure apparatus
JP2000021715A (ja) 露光装置およびデバイス製造方法
JP2006210856A (ja) 露光方法及び半導体装置の製造方法
JP2017054006A (ja) 光照射方法、基板上構造体の製造方法および基板上構造体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160524

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5943886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350