JP5943294B2 - 壁面設置型の操作装置 - Google Patents
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Description
このような構成によれば、回路基板6の保護などを適切に図りつつ、操作装置Bの各構成部品の構造を簡易にし、全体の製造コストを廉価にするのに好ましいものとなる。一方、操作装置Bの外観は、化粧カバー8を利用して体裁の良いものに仕上げることができ、高級感などをもたせることもできる。
すなわち、操作装置Bが取り付けられる壁部9には、開口部91が形成されており、回路基板1の配線コードCは、この開口部91から壁部9,9A間の空間部に通される。一方、ケース7の周側壁部71には、切欠き部72が設けられる場合がある。この切欠き部72は、たとえば後述する本発明の実施形態の突起部23に相当する部位を形成することを目的として形成される。
このような条件下において、操作装置Bが設置されている台所の換気扇(図示略)が運転され、操作装置Bの周辺部が負圧になると、壁部9,9A間の空気が操作装置B内に流入し、化粧カバー8およびケース7に形成されている隙間83から操作装置Bの外部に流出する現象を生じる。隙間83は、たとえばスピーカ用の孔や、操作スイッチの形成部分のギャップなどである(図面では、化粧カバー8の隙間83のみを示しているが、ケース7の対応部分にも隙間が存在する)。前記した空気流れを生じると、壁部9,9A間に存在するダスト類(石膏ボードの粉、建材の切り屑の粉、その他の埃など)が操作装置B内に進入する虞がある。一方、前記した空気流れとしては、矢印Naで示すように、切欠き部72を通過し、回路基板6の背後からその前方領域に進行する空気流れもある。このような空気流れは、ディスプレイ60とケース7の前壁部70との隙間c3にも向かう。すると、この隙間c3には、ダスト類が進入する。
隙間c3にダスト類が進入したのでは、ディスプレイ60の表示面60aが汚れてしまい、表示画面の視認性が悪くなる。また、操作装置Bの全体の美観も損なわれる。したがって、このようなことが適切に防止されるようにすることが望まれる。
にダスト類を含む空気が進行してディスプレイの表示面が汚れる不具合を、簡易な手段によって適切に防止することが可能な壁面設置型の操作装置を提供することを、その課題としている。
本実施形態の壁面設置型の操作装置A(以下「操作装置A」と略称する)は、給湯器用のリモコンであり、図1に示すように、たとえば台所の壁面90に取り付けられて使用される。操作装置Aの構成部品は、従来技術で述べた操作装置Bと共通しており、その構成部品としては、図2〜図4に示すように、回路基板1、回路基板1を収容するためのケース2、化粧カバー3、および保護シート4がある。
図5によく表われているように、周側壁部21のうち、左右両側に位置する一対の壁部21aのそれぞれには、一対のスリット状の切欠き部22が上下に間隔を隔てて形成され、回路基板係止用の突起部23が形成されている。この突起部23は、図6の矢印N11に示す方向、すなわち壁部21aの厚み方向(ケース2の左右幅方向)に弾性変形可能である。この突起部23の内側面には、凸部23aが設けられている。左右一対の突起部23を、ケース2の外側(図6の矢印N10の方向)に開くように撓ませれば、各突起部23と回路基板1との干渉を回避し、回路基板1をケース2内にその後方側から進入させて収容することが可能である。突起部23を元通りの状態に弾性復帰させると、図4に示すように、凸部23aが基板本体1aの後面部に係止し、回路基板1がケース2の後方に移動することが適切に防止される。図4の部分拡大図に示すように、切欠き部22の深さL1は、周側壁部21の先端部21bから回路基板1の前方領域(厳密には、基板本体1aの前方領域)に達する深さである。切欠き部22の深さL1が浅いと、突起部23が短くなって十分に弾性変形しないものとなるが、本実施形態ではそのような不具合はない。
れ、これ以外の部分は不透明な樹脂製である。この化粧カバー3は、ケース2にその前方から外嵌装着され、この化粧カバー3の周側壁部31が、ケース2の周側壁部21の周囲を覆う格好とされる。
の結果、空気中に含まれているたとえば石膏ボードの粉、建材の切り屑の粉、あるいはその他のダスト類に起因して、ディスプレイ10の表示面10aが汚れる虞を少なくすることができる。
明でいう切欠き部は、細幅な一対のスリットとして形成されたものに限らない。本発明は、たとえば配線部材を通過させ得るような幅広な形状の切欠き部が1または複数箇所設けられているような場合にも適用することができる。
c1 隙間(ディスプレイの表示面とケースの前壁部との隙間)
1 回路基板
2 ケース
3 化粧カバー
4 保護シート
10 ディスプレイ
10a 表示面(ディスプレイの)
20 前壁部(ケースの)
21 周側壁部(ケースの)
22 切欠き部
23 回路基板係止用の突起部
23a 凸部
30 前壁部(化粧カバーの)
31 周側壁部(化粧カバーの)
40 切欠き用閉塞部
42 延設部
90 壁面
Claims (3)
- 前面部にディスプレイを搭載した回路基板と、
前記ディスプレイの表示面よりも前側に位置する前壁部、およびこの前壁部の外周縁から後方に向けて突出した周側壁部を有し、かつ前記回路基板を内部に収容する背面開口状のケースと、
前記回路基板の後面部を覆う保護シートと、
前記ケースの周側壁部の周囲を覆う周側壁部を有し、かつ前記ケースにその前方から外嵌装着される化粧カバーと、
を備えており、
前記ケースの周側壁部には、この周側壁部の先端部から前記回路基板の前方領域に達する深さの切欠き部が設けられている、壁面設置型の操作装置であって、
前記保護シートは、前記ケースの周側壁部の背面側に位置して前記切欠き部の先端開口部を塞ぐ切欠き用閉塞部を有していることを特徴とする、壁面設置型の操作装置。 - 請求項1に記載の壁面設置型の操作装置であって、
前記ケースの周側壁部には、前記切欠き部として、間隔を隔てて並んだ一対の切欠き部が設けられて、これら一対の切欠き部の相互間には、内側面に凸部を有し、かつ前記ケースの周側壁部の厚み方向に弾性変更可能な回路基板係止用の突起部が設けられており、
前記突起部は、前記回路基板と前記凸部との干渉を回避させて前記回路基板を前記ケース内にその後方から収容させることが可能に前記ケースの外方に弾性復元力を伴って撓み変形可能であり、かつ前記凸部は、前記突起部が前記撓み変形のない状態において前記回路基板の後退移動を規制するように前記回路基板の後面部に係止可能である、壁面設置型の操作装置。 - 請求項1または2に記載の壁面設置型の操作装置であって、
前記保護シートの前記切欠き用閉塞部には、前記ケースの周側壁部と前記化粧カバーの周側壁部との間に位置して前記切欠き部の外面側を塞ぐ延設部が連設されている、壁面設置型の操作装置。
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