JP2019043172A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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正彦 水落
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正彦 水落
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Abstract

【課題】回路基板に水が付着することを抑制でき、かつ筐体内に浸入した水を外部に排出できるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】HUD装置は、画像を表す表示光を出射する表示器と、表示器を制御する制御部が実装される回路基板と、回路基板が収容される下ケース11と、下ケース11に組み付けられ、表示光が通過する開口部を有する上ケースと、下ケース11内に位置し、回路基板を上方から覆う中ケース13と、を備える。中ケース13と下ケース11との間には、水が通過する程度の隙間Sが形成され、下ケース11の底板には、隙間Sを通って底板に到達した水を外部に排出するための排水孔が形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来から、ウインドシールド又はコンバイナ等の被投射部材に虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が知られている。このヘッドアップディスプレイ装置は、例えば、特許文献1に開示されるように、画像を表す表示光を出射する表示部と、表示部からの表示光を反射する反射部と、表示部等を収容し、反射部にて反射した表示光を通過させる開口を有するケース体(筐体)と、を備える。
特開2016−30503号公報
上記特許文献1の構成では、筐体の開口を介して水が内部に浸入した場合、水が筐体内の回路基板に付着するおそれがあり、ヘッドアップディスプレイ装置にとって好ましくなかった。また、筐体は排水機能を有しないことから、筐体内に浸入した水が排出されず、筐体内の湿度が上昇するおそれがあり、ヘッドアップディスプレイ装置にとって好ましくなかった。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、回路基板に水が付着することを抑制でき、かつ筐体内に浸入した水を外部に排出できるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、画像を表す表示光を出射する表示器と、前記表示器を制御する制御部が実装される回路基板と、前記回路基板が収容される下ケースと、前記下ケースに組み付けられ、前記表示光が通過する開口部を有する上ケースと、前記下ケース内に位置し、前記回路基板を上方から覆う中ケースと、を備え、前記中ケースと前記下ケースとの間には、水が通過する程度の隙間が形成され、前記下ケースの底板には、前記隙間を通って前記底板に到達した水を外部に排出するための排水孔が形成される。
本発明によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、回路基板に水が付着することを抑制でき、かつ筐体内に浸入した水を外部に排出できる。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置が搭載された車両の模式図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る上ケース及びリッド等が取り外されたヘッドアップディスプレイ装置の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置における下ケース、反射鏡及び表示器等の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の下ケースの一部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の下ケースの平面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の下ケース、中ケース及び表示器の平面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の下ケース、中ケース及び表示器の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る筐体を取り外したヘッドアップディスプレイ装置の側面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置における表示器の斜視図である。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と呼ぶ)の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下では、運転者から見た方向に基づき、前後、左右、上下方向が規定されている。
図1に示すように、HUD装置1は、車両7のダッシュボード5に内蔵される。HUD装置1は、表示光Lを生成し、生成した表示光LをHUD装置1のコンバイナ40に向けて出射する。この表示光Lは、コンバイナ40で反射して、車両7の運転者2に到達する。これにより、コンバイナ40には、表示光Lに対応する虚像Vが運転者2により視認可能に表示される。
図2〜図4に示すように、HUD装置1は、下ケース11及び上ケース12を含む筐体10と、表示器20と、回路基板30と、コンバイナ40と、反射鏡50と、リッド60と、中ケース13と、を備える。
筐体10は、遮光性の樹脂により箱状に形成され、HUD装置1の各部が収容される。
下ケース11は、図4に示すように、上方向に開口した箱状をなし、表示器20、回路基板30、中ケース13及び反射鏡50が収容される。例えば、下ケース11は、回路基板30、表示器20及び中ケース13を収容する部位として、図7に示すように、略長方形板状の底板14と、底板14の周囲を囲む4つの側壁15a,15b,15c,15dと、を備える。
側壁15a,15cは、左右方向に延び、前後方向において互いに対面する。側壁15aは後側に位置し、側壁15cは前側に位置する。側壁15b,15dは、側壁15a,15cの間において前後方向に延び、左右方向において互いに対面する。側壁15bは右側に位置し、側壁15dは左側に位置する。側壁15cは、図6に示すように、底板14に近づくにつれて後方向に進む曲面15c1を備える。
底板14には、図7に示すように、4つの排水孔14a,14b,14c,14dが形成されている。4つの排水孔14a,14b,14c,14dは左右方向に沿って並んでいる。
排水孔14a,14bは、左右方向における底板14の中央に設けられ、底板14における側壁15cの曲面15c1に近い位置に設けられている。
排水孔14c,14dは、底板14と曲面15c1の間に形成され、それぞれ左右方向における底板14の縁部に設けられている。すなわち、排水孔14cは側壁15bに近い位置に設けられ、排水孔14dは側壁15dに近い位置に設けられている。
排水孔14a,14b,14c,14dには、それぞれ異物侵入抑制片14a1,14b1,14c1,14d1が設けられている。異物侵入抑制片14a1,14b1,14c1,14d1は、対応する排水孔14a,14b,14c,14d内に異物が侵入することを抑制する。これにより、異物を介して回路基板30に静電気が発生することが抑制される。
詳しくは、異物侵入抑制片14c1は、図6に示すように、下ケース11内において排水孔14cをその径方向に沿って通過する棒状に形成される。より詳しくは、異物侵入抑制片14c1は、L字棒状をなし、その一端が底板14における排水孔14cの外周に連結され、その他端が曲面15c1における排水孔14cの外周に連結される。
異物侵入抑制片14a1は、下ケース11内において排水孔14cをその径方向に沿って通過する直線に延びる棒状に形成される。
図7に示すように、異物侵入抑制片14d1は、排水孔14dに対応して形成され、異物侵入抑制片14c1と同様の形状をなす。また、異物侵入抑制片14b1は、排水孔14bに対応して形成され、異物侵入抑制片14a1と同様の形状をなす。
下ケース11の底板14には、排水孔14a,14b,14c,14dへ水を導く傾斜面14e,14f,14g,14h,14iが形成される。
傾斜面14eは、底板14の後側に形成され、前方向に向かうにつれて下方へ傾斜している。この傾斜面14eにより、図7の矢印A1で示すように、排水孔14a,14b,14c,14dに向かって水が流れる。
傾斜面14fは、傾斜面14eの前方であって、排水孔14a,14cの間に形成されている。傾斜面14fは、排水孔14cに向かうにつれて下方へ傾斜している。この傾斜面14fにより、矢印A2で示すように、排水孔14cに向かって水が流れる。
傾斜面14gは、側壁15b,15dに隣接する位置であって、傾斜面14eに連結して形成される。傾斜面14gは、傾斜面14eに向かうにつれて下方へ傾斜している。この傾斜面14gにより、矢印A4で示すように、傾斜面14eに向かって水が流れる。
傾斜面14hは、傾斜面14fの右方向に位置し、前方向に向かうにつれて下方へ傾斜している。傾斜面14hの前側には、排水孔14cが形成されている。この傾斜面14hにより、排水孔14cに向かって水が流れる。
傾斜面14iは、傾斜面14fの左方向に位置し、前方向に向かうにつれて下方へ傾斜している。傾斜面14iの前側には、排水孔14aが形成されている。この傾斜面14iにより、排水孔14aに向かって水が流れる。
ここでは、下ケース11の右半分に形成された傾斜面14e,14f,14g,14h,14iについて説明したが、この右半分と左右対称をなすように下ケース11の左半分についても同様の傾斜面が形成されている。
中ケース13は、図4に示すように、遮光性の樹脂により形成され、回路基板30を保護するために設けられる。中ケース13は、図8に示すように、回路基板30の上面を覆う上板13aと、回路基板30の側周面を覆う側板13bと、を備える。
上板13aは、前後方向及び左右方向に沿って水平に形成されている。
中ケース13の側板13bと下ケース11の側壁15a,15b,15c,15dとの間には隙間Sが形成されている。この隙間Sは、水及び電気線であるハーネス81,82(図5及び図10参照)が通過可能な長さに設定されている。
ハーネス81の一端は、図5に示すように、モータ85に接続される。モータ85は、図4に示すリッド60及びコンバイナ40を動作させるためのものである。ハーネス81は、モータ85から中ケース13の上板13aの上面を沿って、中ケース13の側板13bと下ケース11の側壁15aとの間の隙間Sを通る。ハーネス81の他端は、図4に示すように、回路基板30のコネクタ部33aに接続される。なお、ハーネス81は、モータ85に限らず、図示しない照度センサと回路基板30のコネクタ部33aとの間を電気的に接続してもよい。
一方、ハーネス82の一端は、図10に示すように、表示器20に接続される。ハーネス82は、中ケース13の側板13bと下ケース11の側壁15cとの間の隙間Sを通る。ハーネス81の他端は、回路基板30のコネクタ部33bに接続される。
また、中ケース13の上板13aには、図4に示すように、上下方向に貫通する開口孔13cが形成されている。中ケース13の上板13aには、開口孔13cを塞ぐように表示器20が設置される。
上ケース12は、下ケース11の開口部を塞ぐように下ケース11に嵌め込まれる。上ケース12には、コンバイナ40を外部に突出させるための開口部12aが形成されている。
反射鏡50は、表示器20からの表示光Lを開口部12aに向けて反射する。反射鏡50は、長方形板状をなし、下ケース11内における表示器20及び中ケース13よりも後方に配置される。
コンバイナ40は、図4に示すように、反射鏡50からの表示光Lを運転者2に向けて反射する。コンバイナ40は、例えば、ハーフミラー、ホログラム素子等により構成された曲面板状に形成される。コンバイナ40は、筐体10内の図示しないモータ及び歯車機構により、左右方向(幅方向)に沿う回転軸O1を中心に回転する。回転軸O1は、筐体10内におけるコンバイナ40の下端部に位置する。コンバイナ40が回転軸O1を中心に回転することで、コンバイナ40は筐体10内に収容される収容位置と開口部12aを介して外部に露出した表示位置との間で切り替わる。
リッド60は、遮光性の樹脂により、開口部12aよりも大きい面積を有する長方形板状に形成される。リッド60は、筐体10内において、前後方向に沿ってスライド可能に構成される。リッド60は、コンバイナ40が収容位置にあるときには開口部12aを塞ぐ位置に存在し、コンバイナ40が表示位置にあるときには開口部12aを開放する位置に存在する。リッド60は、筐体10内の図示しないモータ及び歯車機構によりコンバイナ40と連動してスライド移動する。
回路基板30は、HUD装置1(例えば表示器20又はモータ85)を制御する制御部32が実装されるプリント基板である。回路基板30は、前後方向及び左右方向に沿う向きに設けられる。また、回路基板30は、下ケース11内における反射鏡50よりも前方であって、表示器20の下方に設けられる。回路基板30は、その下面が下ケース11の底板14に離間するように、下ケース11に支持されている。さらに、回路基板30は、図4に示すように、回路基板30の上面に形成されるグランドターミナル31と、回路基板30の下面に形成され、ハーネス81,82が接続されるコネクタ部33a,33bと、を備える。グランドターミナル31は、左右方向(幅方向)に沿って2つ並べられ、回路基板30の図示しないグランドパターンに電気的に接続されている。グランドターミナル31は、金属により形成され、幅方向から見てZ字状をなしている。
表示器20は、図4及び図12に示すように、表示光Lを反射鏡50に向けて出射する。詳しくは、表示器20は、表示パネル22と、光源24aと、光源基板24bと、レンズ群25と、ライトボックス27と、表示パネルカバー28と、ベゼル29と、を備える。
ライトボックス27は光源24aからの光を外部に漏らさずに表示パネル22に到達させる。ライトボックス27は、遮光性の樹脂により箱状に形成され、表示パネル22を支持する。
光源24aは、回路基板30の制御部32の制御のもと、表示パネル22を照らすバックライトであり、例えば、光源基板24bの後面に実装される。光源24aは、複数のLED(Light Emitting Diode)からなる。光源基板24bは、その後面に実装される光源24aからの光が表示パネル22を経て反射鏡50に向かうように設けられる。
表示パネル22は、回路基板30の制御部32の制御のもと、画像を表す液晶パネルである。表示パネル22は、画像を表示しているときに光源24aからの光を受けて画像を表す表示光Lを出射する。
レンズ群25は、光源24aからの光を平行化するコンデンサレンズ25aと、光源24aからの光を拡散するレンチキュラレンズ25bと、を備える。
ベゼル29は、図12に示すように、表示パネル22の周囲を囲む部材であり、ベゼル29は、金属板がプレス加工されることにより形成される。
詳しくは、ベゼル29は、枠部29aと、グランド接触部29bと、を備える。
枠部29aは、表示パネル22の外周に沿う長方形枠状をなす。
グランド接触部29bは、枠部29aの下辺の両端に形成され、回路基板30のグランドターミナル31に接触するように下方向に延びる。
表示パネルカバー28は、ベゼル29及び表示パネル22を挟んで、ライトボックス27に嵌め込まれる。詳しくは、表示パネルカバー28は、本体部28aと、押圧部28dと、を備える。
本体部28aは、ライトボックス27側に開口する箱状をなす。本体部28aには、表示パネル22を露出させる開口部28a1が形成される。
押圧部28dは、グランド接触部29bを押圧することでグランド接触部29bを回路基板30のグランドターミナル31に接触させる。
次に、筐体10の開口部12aを介して水が浸入した場合の作用について説明する。
図11に示すように、筐体10の開口部12aを介して水が浸入した場合、その水は、矢印B1で示すように、中ケース13の上板13aの上面に付着する。このため、回路基板30に水が直接に付着することが抑制される。
次に、水が中ケース13と下ケース11との隙間Sに浸入した場合について説明する。この隙間Sに水が浸入する場合としては、中ケース13の上板13aの上面に付着した水が車両7の走行に伴い移動することで隙間Sに入ることや筐体10の開口部12aから直接に隙間Sに水が入ること等が想定される。
例えば、図9の矢印B2で示すように、水が中ケース13と下ケース11の側壁15aとの間の隙間Sに浸入した場合、図7に示すように、その水は下ケース11の底板14の傾斜面14eに到達する。この場合、この水は、同図の矢印A1で示すように、傾斜面14eに沿って前方向に流れる。そして、この水が傾斜面14fに到達した場合、この水は、同図の矢印A2で示すように、その傾斜面14fに沿って傾斜面14hに向けて流れる。そして、この水が傾斜面14hに到達した場合、この水は、その傾斜面14hに沿って排水孔14cに向けて流れ、排水孔14cを通って外部に排出される。なお、傾斜面14eに沿って流れる水が傾斜面14fを介さずに直接に傾斜面14hに到達した場合もこれと同様に、排水孔14cを通って水が外部に排出される。また、傾斜面14eに沿って流れる水が傾斜面14iに到達した場合、この水は、その傾斜面14iに沿って排水孔14aに向けて流れ、排水孔14aを通って外部に排出される。
一方、例えば、図9の矢印B3で示すように、水が中ケース13と下ケース11の側壁15bとの間の隙間Sに浸入した場合、図7に示すように、その水は下ケース11の底板14の傾斜面14gに到達する。この水は、同図の矢印A4で示すように、その傾斜面14gに沿って傾斜面14e,14hに流れ、上記同様に、排水孔14cを通って外部に排出される。
例えば、図9の矢印B4で示すように、水が中ケース13と下ケース11の側壁15cとの間の隙間Sに浸入した場合、図7に示すように、その水は下ケース11の側壁15cの曲面15c1に到達する。この水は、曲面15c1に沿って、傾斜面14f、傾斜面14h又は傾斜面14iに流れる。その後、上記と同様に、この水は、傾斜面14f、傾斜面14h又は傾斜面14iにより排水孔14a,14cに導かれたうえで、排水孔14a,14cを通って外部に排出される。
ここでは、下ケース11の右半分についての排水に関する作用について説明したが、下ケース11の左半分についても、これと同様の作用を生じることで、水が排水孔14b,14dを介して外部に排出される。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)HUD装置1は、画像を表す表示光Lを出射する表示器20と、表示器20を制御する制御部32が実装される回路基板30と、回路基板30が収容される下ケース11と、下ケース11に組み付けられ、表示光Lが通過する開口部12aを有する上ケース12と、下ケース11内に位置し、回路基板30を上方から覆う中ケース13と、を備える。中ケース13と下ケース11との間には、水が通過する程度の隙間Sが形成され、下ケース11の底板14には、隙間Sを通って底板14に到達した水を外部に排出するための排水孔14a,14b,14c,14dが形成される。
この構成によれば、中ケース13により、開口部12aを介して浸入した水が回路基板30に付着することを抑制できる。また、排水孔14a,14b,14c,14dにより、隙間Sを通って底板14に到達した水が外部に排出される。このため、筐体10内の湿度の上昇が抑制される。
また、例えば、中ケース13の全周にわたって隙間Sが形成されることにより、隙間Sを介して底板14に流れる水量を多くできる。これにより、単位時間あたり排水量を高めることができる。
(2)下ケース11の底板14には、排水孔14a,14b,14c,14dへ水を導く傾斜面14e,14f,14g,14h,14iが形成される。
この構成によれば、傾斜面14e,14f,14g,14h,14iにより、底板14に到達した水を排水孔14a,14b,14c,14dを介してより確実に外部に排出することができる。
(3)排水孔14a,14b,14c,14dには、排水孔14a,14b,14c,14dを介した下ケース11内への異物の侵入を抑制する異物侵入抑制片14a1,14b1,14c1,14d1が設けられる。
一般的に、回路基板30に手指又はゴミ等の異物が近づくことにより、回路基板30と異物との間で静電気が発生するおそれがあり、この静電気は回路基板30にとって好ましくない。上記構成によれば、異物侵入抑制片14a1,14b1,14c1,14d1により回路基板30に異物が近づくことが抑制されるため、回路基板30に静電気が発生することが抑制される。よって、回路基板30及び制御部32の故障を抑制することができる。
(4)HUD装置1は、回路基板30の下面に実装される制御部32と中ケース13の上方に設けられる電気部品である表示器20、モータ85又は図示しない照度センサとの間を隙間Sを経て接続する電気線であるハーネス81,82を備える。
この構成によれば、隙間Sにハーネス81,82を通すことにより、隙間Sを有効に活用することができる。
(5)中ケース13は、回路基板30の上面を覆う上板13aと、回路基板30の側周面を覆う側板13bと、を備える。
この構成によれば、中ケース13の側板13bにより、回路基板30と中ケース13の上板13aの間に水が浸入することが抑制される。また、水が隙間Sにおいて側板13bに沿って下ケース11の底板14に向けて流れ易くなり、これにより、水が排水孔14a,14b,14c,14dを介して外部に排出され易くなる。
(変形例)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
上記実施形態における、下ケース11の底板14に形成される傾斜面14e,14f,14g,14h,14iの数、位置及び形状等は、水を排水孔14a,14b,14c,14dに導くことができれば適宜変更可能である。また、排水孔14a,14b,14c,14dの数、位置及び形状等も、水を外部に排出可能であれば、適宜変更可能である。
上記実施形態においては、異物侵入抑制片14a1,14b1,14c1,14d1は排水孔14a,14b,14c,14dに対して下ケース11内に設けられていたが、下ケース11外に設けられていてもよい。これにより、回路基板30と異物との距離をより保つことができる。また、異物侵入抑制片14a1,14b1,14c1,14d1は省略されてもよい。
上記実施形態においては、中ケース13の上板13aの上面は、平面状に形成されていたが、上板13aの上面に付着した水を隙間Sに導くように縁部に向かうにつれて下方に傾斜した傾斜面を有していてもよい。
また、中ケース13の側板13bは省略されてもよい。
上記実施形態においては、中ケース13の全周にわたって隙間Sが形成されていたが、これに限らず、中ケース13の全周のうち一部が下ケース11の側壁15a,15b,15c,15dと接触していてもよい。
上記実施形態においては、HUD装置1は、コンバイナ40を有していたが、コンバイナ40を有さずに車両7のウインドシールドに表示光Lを投射してもよい。また、リッド60は省略してもよい。
上記実施形態においては、HUD装置1は、車両7に搭載されていたが、これに限らず、HUD装置1は船舶、航空機等のその他の乗り物に搭載されていてもよい。さらに、HUD装置1は、乗り物に搭載されるものに限らず、屋内又は屋外で使用されてもよい。
1 HUD装置
2 運転者
5 ダッシュボード
7 車両
10 筐体
11 下ケース
12 上ケース
12a 開口部
13 中ケース
13a 上板
13b 側板
14 底板
14a,14b,14c,14d 排水孔
14a1,14b1,14c1,14d1 異物侵入抑制片
14e,14f,14g,14h,14i 傾斜面
15a,15b,15c,15d 側壁
15c1 曲面
20 表示器
30 回路基板
31 グランドターミナル
32 制御部
33a,33b コネクタ部
40 コンバイナ
50 反射鏡
60 リッド
81,82 ハーネス
85 モータ

Claims (4)

  1. 画像を表す表示光を出射する表示器と、
    前記表示器を制御する制御部が実装される回路基板と、
    前記回路基板が収容される下ケースと、
    前記下ケースに組み付けられ、前記表示光が通過する開口部を有する上ケースと、
    前記下ケース内に位置し、前記回路基板を上方から覆う中ケースと、を備え、
    前記中ケースと前記下ケースとの間には、水が通過する程度の隙間が形成され、
    前記下ケースの底板には、前記隙間を通って前記底板に到達した水を外部に排出するための排水孔が形成される、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記下ケースの底板には、前記排水孔に水を導く傾斜面が形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記排水孔には、前記排水孔を介した前記下ケース内への異物の侵入を抑制する異物侵入抑制片が設けられる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記回路基板の下面に実装される前記制御部と前記中ケースの上方に設けられる電気部品との間を前記隙間を経て接続する電気線を備える、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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