JP5556019B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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本発明は、表示器(表示素子)が発した表示光を車両のフロントガラス等の投影部材に投影し、観察者に虚像表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
従来より、この種のヘッドアップディスプレイ装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載のごとく、車両のインストルメントパネル(以下、インパネと言う)内部に配設された表示装置が投射する表示光を投影部材である車両のフロントガラスによって運転者(観察者)の方向に反射させ、表示像(虚像)を運転者に視認させるものが知られている。
特開2003−344801号公報
図4は、前述した表示装置の一例を示している。かかる表示装置1は、図4に示すように表示器2と、コールドミラー3と、凹面鏡(反射部材)4と、表示器2とコールドミラー3と凹面鏡4とを収容するハウジング5とを備えてなる。
表示器2は、配線基板2aに実装されたバックライト(光源)2b並びに液晶表示素子(表示素子)2cを有しており、光源2bの発光に伴い液晶表示素子2cからは車速等の表示光L1が発せられる。この表示光L1は、コールドミラー3、凹面鏡4を通じて前記フロントガラスへと投射(投影)される。なお、凹面鏡4の配設位置の上方となるハウジング5箇所には、凹面鏡4によって反射された表示光L1を通過(透過)させるための透光部5aが形成されている。
このような構成によれば、表示装置1は、表示光L1を発する液晶表示素子2cと、表示光L1を反射させるコールドミラー3(凹面鏡4)と、表示器2とコールドミラー3と凹面鏡4とを収容するとともに表示光L1を透過させる湾曲形状の透光部5aを有するハウジング5とを備えている。そして、凹面鏡4によって反射された表示光L1をハウジング5に形成された透光部5aを通じて前記フロントガラスに投影することで、前記運転者に対し虚像表示(例えば車速表示像の表示)が行われる構成となっている。
なお、この場合、ハウジング5内部には、表示器2やコールドミラー3、凹面鏡4以外に、液晶表示素子2cを駆動するための素子駆動回路(図示せず)を有する回路基板6や、回路基板6を覆い隠すための合成樹脂からなる覆い部材7が配設されている。
回路基板6は、表示器2に隣接するように図4中、表示器2の左方に位置し、また回路基板6を覆う覆い部材7は、コールドミラー3から凹面鏡4へと至る表示光L1の光路を妨げないように、コールドミラー3と表示器2(回路基板6)との間に位置し、また表示器2の配設位置に対応する覆い部材7箇所には、表示器2から発せられる表示光L1を通過させる開口部7aが形成されてなる。
ところで、上述したヘッドアップディスプレイ装置の場合、液晶表示素子2c(つまり液晶表示素子2cの図示しない表示エリア)から表示光L1が発せられた際に、前記表示エリア周縁からの表示光L1の一部が、開口部7aを通過せずに図4中、点線部分で示す光路M1を経て迷光となり透光部5aに到達することがあった。
具体的には、表示光L1の一部にて形成される光路M1は、図4に示すように、開口部7aの周囲となる覆い部材7の背面箇所である第1の所定箇所P1、凹面鏡4の背後となるハウジング5底壁部における第2の所定箇所P2、並びに凹面鏡4と覆い部材7との間に形成された間隙P3を経て、透光部5aに到達することがあった。
そして、この光路M1により透光部5aに到達する表示光L1の一部が、透光部5aから出射され前記フロントガラスに映し出されることで、運転者は、本来表示されるべき表示像である正規の表示像(例えば前記車速表示像)の他に、前記迷光の発生により本来、表示されるべきでなない不要な像(例えば前記車速表示像を包囲するようなぼんやりとした枠状の像)を視認することになる。つまり、前記迷光による表示像は、運転者にとって本来表示されるべきではない不要な像であり、かかる不要な像が発生することで表示像の表示品質が低下してしまうという問題点があり、この点で更なる改良の余地が残されていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、不要な像の発生を抑制し、表示品質を向上させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置の提供を目的とするものである。
本発明は、表示光を発する表示素子と、前記表示光を反射させる反射部材と、前記表示素子並びに前記反射部材を収容するハウジングとを備え、前記反射部材によって反射された前記表示光を前記ハウジングに形成された透光部を通じて投影部材に投影して観察者に対し虚像表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、前記表示素子を駆動する駆動手段を有する回路基板と、前記回路基板を覆う覆い部材とを備え、前記覆い部材には、前記表示素子から前記反射部材へと至る前記表示光を通過させる開口部と、前記開口部を通過しない前記表示光の一部が所定の光路を経て前記透光部に到達するのを防ぐ遮光部とが形成されてなり、前記遮光部は、前記表示素子側に向けて突出した状態で前記開口部の周囲に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、不要な像の発生を抑制し、表示品質を向上させることが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供できる。
本発明の実施形態によるヘッドアップディスプレイ装置の概略図。 同実施形態による表示装置の断面図。 同実施形態による表示装置の電気的構成を示すブロック図。 従来技術による表示装置の断面図。
以下、図1から図3に基づいて、本発明を車両用のヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施形態を説明する。
ヘッドアップディスプレイ装置は、図1に示すように車両10のインパネ11に配設された表示ユニットである表示装置12が投射する表示光Lを投影部材である車両10のフロントガラス13で車両10の運転者(観察者)14の方向に反射させ、虚像Vの表示を行うものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイ装置は、表示装置12の後述する液晶表示器から発せられる表示光Lをフロントガラス13(前記投影部材)に照射(投射)し、この照射によって得られた表示像(虚像)Vを運転者14に視認させるものである。これにより運転者14は、虚像Vを風景と重畳させて観察することができる。
表示装置12は、図2に示すように液晶表示器20と、第1反射器30と、第2反射器40と、回路基板50と、覆い部材60と、ハウジング70とから主に構成されている。
液晶表示器20は、配線基板21に実装された発光ダイオードからなる光源22と、この光源22からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源22の前方側(真上)に位置するTFT型の液晶表示素子(表示素子)23とから主に構成される。このことは、液晶表示素子23の背後(直下)に光源22が配設され、液晶表示素子23は、光源22から発せられる光により、所定情報(後述する表示すべき情報)を表示することを意味している。
このように構成された液晶表示器20は、表示光Lの出射側の面が第1反射器30の後述するコールドミラーに対向するようにしてハウジング50内に設けられ、表示光Lの光軸が前記コールドミラーに交わるような位置や向きにて固定保持される。
また液晶表示素子23は、後述する素子駆動回路によって表示すべき情報(例えば車速)を、数値等で発光表示する。液晶表示器20は、可視波長域の光からなる表示光Lを出力するもので、例えば赤色光(主に発光波長域610〜640nm)を発する光源22を適用することができる。なお、前記表示すべき情報は、車速に限らず、エンジン回転数等のあらゆる表示形態を採用できることは言うまでもない。
第1反射器30は、コールドミラー31と、このコールドミラー31を所定の取付手段を用いて取付固定するための取付部材32とを有している。
コールドミラー31は、略矩形状のガラス基板31aと、このガラス基板31aの片面(第2反射器40の後述する凹面鏡と向かい合う面)に形成された第1の反射層31bとからなり、かかる第1の反射層31bは、膜厚が異なる多層の干渉膜からなるものであり、蒸着等の方法で形成されている。
またコールドミラー31は、液晶表示器20(液晶表示素子23)から発せられ、覆い部材60の後述する開口部を通過してなる表示光Lを、第2反射器40(前記凹面鏡)側へ反射させるような位置に傾斜状態にて配設される。
なお、コールドミラー31は、液晶表示器20の発光波長域を含む可視波長域(450〜750nm)の光を高い反射率(例えば80%以上)で反射し、前記可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものである。この場合、コールドミラー31は、前記可視波長域以外の特に赤外波長域の光(赤外線あるいは太陽光の熱線)を低い反射率(例えば15%以下)にて反射するものが適用される。なお、第1の反射層31bにて反射されない光は、コールドミラー31を透過するように構成される。また、取付部材32は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、ハウジング70に固定されてなる。
第2反射器40は、コールドミラー31(つまり液晶表示素子23)からの表示光Lを反射させる凹面鏡(反射部材)41と、この凹面鏡41を保持するミラーホルダ42とを備えてなる。
凹面鏡41は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基板に第2の反射層41aを蒸着形成してなるものである。かかる凹面鏡41は、その第2の反射層41aがコールドミラー31並びにハウジング70に設けられた後述する透光部に対向し、前記透光部から臨める位置に傾斜状態にて配設される。
また凹面鏡41は、コールドミラー31からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光部(車両10のフロントガラス13)側へ反射(投射)させるものである。このことは、凹面鏡41が、コールドミラー31によって反射された表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光部を通じてフロントガラス13に投射することを意味している。なお、凹面鏡41は、ミラーホルダ42に両面粘着テープにより接着されている。ミラーホルダ42は、合成樹脂(例えばABS樹脂)からなるものであり、ハウジング70に固定されてなる。
回路基板50は、例えば所定の配線パターンが施された硬質回路基板からなり、適宜固定手段によりハウジング70内に固定されてなる。かかる回路基板50には、後述するフレキシブル配線板の一端側が装着されるコネクタ51、液晶表示素子23を駆動する後述する素子駆動回路、光源22を発光制御する後述する光源駆動回路、後述する制御手段等が搭載されてなる。
なお、図2中、Fはフレキシブル配線板であり、かかるフレキシブル配線板Fは、液晶表示素子23と回路基板50との電気的な接続を行うためのものであり、電源ライン、信号ライン、グランドラインからなる信号伝送ライン(図示せず)を備えてなる。
かかるフレキシブル配線板Fにおいて、回路基板50側となるフレキシブル配線板Fの一端側は、コネクタ51の内部に装着され、これによりフレキシブル配線板Fの一端側に位置する信号伝送ラインがコネクタ51内部に設けられる複数の電極端子(図示せず)と各々導通接続される構成となっている。ここで、前記電極端子は、コネクタ51に備えられる樹脂製の外装ケースで保護された構成であるものとする。
覆い部材60は、例えば黒色の合成樹脂材料からなり、回路基板50等を覆うように回路基板50(液晶表示器20)の上方側に位置してなり、回路基板50と同様に、適宜固定手段によりハウジング70に固定されてなる。
かかる覆い部材60は、コールドミラー31から凹面鏡41に至る表示光Lの光路を妨げないようにコールドミラー31と回路基板50(液晶表示素子23)との間に位置してなる略平板状の基部61を備えてなる。そして、液晶表示素子23の配設位置に対応する基部61箇所には、液晶表示素子23(液晶表示素子23の図示しない表示エリア)から発せられ、液晶表示素子23からコールドミラー31(凹面鏡41)へと至る表示光Lを通過させる略矩形状の開口窓からなる開口部62が形成されてなる。
また、63は、開口部62を取り巻くように基部61背面から下方に向けて垂下形成(突出形成)された略枠状の突出壁部からなる遮光部である。この開口部62の周囲に設けられた突出壁部である遮光部63は、液晶表示素子23(前記表示エリア)から表示光Lが発せられた際に、開口部62を通過せずに液晶表示素子23の周囲へと漏れ出ようとする(別の言い方をすれば前記表示エリア周縁から発せられ、開口部62を通過せずに開口部62の周囲となる基部61の背面箇所に至る)表示光Lの一部X1が、所定の光路(例えば従来技術として図4中、点線部分で示した光路M1)を経て前記透光部に到達するのを防ぐために形成されてなる。
従って、前記表示エリア周縁から発せられ、開口部62を通過しない表示光Lの一部X1は、遮光部63によって遮られる構成となり、かかる構成によれば、前記透光部を通過(透過)する表示光Lは、コールドミラー31並びに凹面鏡41を通じて反射されたものだけとなるため、従来のように前記表示エリア周縁から発せられる表示光の一部が、図4中、点線部分で示した光路M1を経て迷光となって透光部に到達することにより生じていた不要な像の発生が防止され、これにより運転者14が視認する虚像Vの表示品質を向上させることが可能となる。
なお、前記透光部側となる基部61表面には、太陽光による外光反射を低減するため、黒色塗装を施すことが望ましい。また、詳細図示は省略するが、必要に応じて、開口部62側となる遮光部63の内壁面に表示光Lの一部X1を拡散(乱反射)させるような微細な凹凸からなるシボ状の拡散処理を施してもよい。
ハウジング70は、例えば黒色の合成樹脂材料にて形成されてなり、ともに断面略凹部形状からなる上側ケース体71と下側ケース体72とを備え、上側ケース体71と下側ケース体72とで形成される内部空間である空間部73において、液晶表示器20(液晶表示素子23)や第1反射器30、第2反射器40(凹面鏡41)、回路基板50、覆い部材60等を収納してなる。
上側ケース体71には、凹面鏡41の配設位置の上部(車両10のフロントガラス13側)が開口する開口窓部71aが形成されており、凹面鏡41によって反射された表示光Lは、開口窓部71aを通過することになる。
またハウジング70には、透光性カバーである透光部80が開口窓部71aを塞ぐように配設されてなる。かかる透光部80は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)からなり、凹面鏡41で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、コールドミラー31並びに凹面鏡41によって反射された表示光Lは、ハウジング70に設けられた透光部80を通じてフロントガラス13に投影され、これにより前述したように不要な像の生じない虚像Vの表示が運転者14に対し行われることになる。
次に、本実施形態における表示装置12の電気的構成を図3を用いて説明する。なお、図3中、91は車速センサ、92は制御手段、93は素子駆動回路(駆動手段)、94は光源駆動回路、23は液晶表示素子、22は光源である。
車速センサ91は、車両の速度に比例したパルス信号を出力するものである。
制御手段92は、処理動作のプログラムが記憶されたROMや演算値を一時的に記憶するRAM、前記プログラムを実行するためのCPU等を有するマイクロコンピュータからなり、回路基板50に実装(配設)されてなる。
かかる制御手段92は、車速センサ91からのパルス信号に基づいて、液晶表示素子23と光源22の動作を制御する指令信号を出力する。
制御手段92の出力する指令信号は、液晶表示素子23と光源22に対応する個々のドライバ類に入力され、これらドライバ類は、その信号入力に応じて液晶表示素子23、光源22を動作させる。
ここで、制御手段92は、まず、液晶表示素子23と光源22のうち、液晶表示素子23を駆動させる。すなわち、制御手段92は、前記パルス信号に基づいて液晶表示素子23を表示制御すべく、駆動手段である素子駆動回路93に指令信号を出力し、この指令信号を受けて素子駆動回路93が液晶表示素子23を駆動し、液晶表示素子23に車速を表示させる。
制御手段92は、液晶表示素子23に車速が表示された後、光源22を点灯動作させるための点灯制御信号を光源駆動回路94に出力し、この点灯制御信号を受けて光源駆動回路94が光源22を点灯動作させ、これにより液晶表示素子23からは表示光Lが発せられる。
かかる表示光Lは、液晶表示素子23から発せられた後、開口部62、コールドミラー31並びに凹面鏡41を経て、フロントガラス13に照射され、この照射によって得られた車速表示像からなる表示像(虚像)Vを運転者14に視認させることが可能となる。
以上のように本実施形態では、表示光Lを発する液晶表示素子23と、表示光Lを反射させる凹面鏡41と、液晶表示素子23並びに凹面鏡41を収容するハウジング70とを備え、凹面鏡41によって反射された表示光Lを透光部80を通じてフロントガラス13に投影して運転者14に対し虚像表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、液晶表示素子23を駆動する素子駆動回路93を有する回路基板50と、回路基板50を覆う覆い部材60とを備え、覆い部材60には、液晶表示素子23から凹面鏡41へと至る表示光Lを通過させる開口部62と、この開口部62を通過しない表示光Lの一部X1が前記所定の光路を経て透光部80に到達するのを防ぐ遮光部63とが形成されてなることにより、透光部80を透過する表示光Lは、コールドミラー31並びに凹面鏡41を通じて反射されたものだけとなるため、従来のように前記表示エリア周縁から発せられる表示光の一部が、図4中、点線部分で示した光路M1を経て透光部に到達することにより生じていた不要な像の発生が防止され、これにより表示品質の向上したヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
また本実施形態では、遮光部63が、開口部62を取り巻くように基部61の背後に突出形成された枠状の突出壁部からなる例について説明したが、遮光部63の形状は、液晶表示素子23から発せられる表示光Lの一部X1が、迷光となって透光部80に到達しない構成であれば、あらゆる形状を採用することが可能であり、例えば遮光部63を枠状ではなく円筒状の突出壁部により形成してもよい。さらには、本例にて採用した枠状(円筒状)の遮光部63をさらに取り巻くように基部61背面に枠状(円筒状)の遮光部(突出壁部)を別途、追加してもよい。なお、この追加する遮光部の数は複数でもよい。
なお本実施形態では、液晶表示素子23から発せられる表示光Lが、フロントガラス13に投射される例について説明したが、例えばフロントガラス13に表示光Lを良好に運転者14方向に反射させるコンバイナフィルムを設けてもよいし、あるいはフロントガラス13とは別の専用の反射部材に表示光Lを投射する構成としてもよい。
13 フロントガラス(投影部材)
14 運転者(観察者)
23 液晶表示素子(表示素子)
41 凹面鏡(反射部材)
50 回路基板
60 覆い部材
61 基部
62 開口部
63 遮光部(突出壁部)
70 ハウジング
71a 開口窓部
80 透光性カバー(透光部)
92 制御手段
93 素子駆動回路(駆動手段)
L 表示光

Claims (1)

  1. 表示光を発する表示素子と、前記表示光を反射させる反射部材と、前記表示素子並びに前記反射部材を収容するハウジングとを備え、
    前記反射部材によって反射された前記表示光を前記ハウジングに形成された透光部を通じて投影部材に投影して観察者に対し虚像表示を行うヘッドアップディスプレイ装置において、
    前記表示素子を駆動する駆動手段を有する回路基板と、
    前記回路基板を覆う覆い部材とを備え、
    前記覆い部材には、前記表示素子から前記反射部材へと至る前記表示光を通過させる開口部と、前記開口部を通過しない前記表示光の一部が所定の光路を経て前記透光部に到達するのを防ぐ遮光部とが形成されてなり、
    前記遮光部は、前記表示素子側に向けて突出した状態で前記開口部の周囲に設けられていることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
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