JP2004322798A - 表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第一のユニットと第二のユニットの組付けの作業性が良好な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、第一のユニットAと、第二のユニットBとを有する。第一のユニットAは、表示光Lを発する表示器21と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子41と、照度データに基づいて表示器21の発光輝度を調整する制御手段62と、表示器21を収容する第一のケース体51とを備えている。第二のユニットBは、表示光Lが出射する透光性カバー54と、透光性カバー54が設けられる開口部53を有し第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】表示装置は、第一のユニットAと、第二のユニットBとを有する。第一のユニットAは、表示光Lを発する表示器21と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子41と、照度データに基づいて表示器21の発光輝度を調整する制御手段62と、表示器21を収容する第一のケース体51とを備えている。第二のユニットBは、表示光Lが出射する透光性カバー54と、透光性カバー54が設けられる開口部53を有し第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に、外光の照度を検出する外光検出素子が出力した照度データに応じて表示器の発光輝度を調整する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、蛍光表示管等の発光型表示器が発した表示光を反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである(図5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−310055号公報
【0004】
表示装置2は、蛍光表示管5と凹面反射ミラー6とを有しており、これらの蛍光表示管5及び凹面反射ミラー6はハウジング7に収容されている(図6参照)。ハウジング7は、下側ケース体8と上側ケース体9とからなるものであり、上側ケース体9は、図示しない係止爪によって下側ケース体8に係止されている。上側ケース体9には、ポリカーボネート等の透光性樹脂からなる透光性カバー10が設けられており、表示光Lは透光性カバーを通過してフロントガラスに投射される。
【0005】
蛍光表示管5の後面には放熱部材11が貼着されており、この放熱部材11には多数の放熱フィンが形成されている。蛍光表示管5は、回路基板12と電気的に接続されており、回路基板12に搭載された駆動回路(図示しない)により駆動され、車両の速度を表示する。蛍光表示管5及び回路基板12は、下側ケース体8に固定されている。
【0006】
13はフォトセンサ等の外光検出素子であり、この外光検出素子13が出力する照度データに基づいて、図示しないマイコンによって蛍光表示管5の発光輝度が調整されることで、良好な表示コントラストが得られる。外光検出素子13は回路基板14に搭載されており、この回路基板14は上側ケース体9に固定されている。15はハーネス等の配線部材15であって、この配線部材15の一端15aは回路基板14に接続され、他端15bは回路基板12に接続されている。蛍光表示管5が発した表示光Lは、凹面反射ミラー6で反射されて、フロントガラス3に投射される。
【0007】
以上説明した表示装置2は、下側ケース体8に蛍光表示管5及び回路基板12等が組付けられた第一のユニットAと、上側ケース体9に外光検出素子13及び回路基板14等が組付けられた第二のユニットBとから構成されている(図7参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、配線部材15の長さが限られているために、回路基板14と回路基板12を配線部材15で接続する作業が煩雑であるという問題を有していた。つまり、第一のユニットAに第二のユニットBを組付ける前に、一端15aが回路基板14に接続された配線部材15の他端15bを回路基板12に接続しなければならないが、第一のユニットAと第二のユニットBの間隔は、配線部材15に長さによって制限されているため、必ずしも作業性が良好であるとは言えなかった。
【0009】
なお、配線部材15の長さが十分であれば、回路基板14及び回路基板12に配線部材15を接続する作業は容易であるが、図5に点線で示したように、比較的長い配線部材16を用いた場合、第一のユニットAと第二のユニットBを組付けたときに、配線部材16が垂れ下がって、蛍光表示管5が発した表示光Lを遮る虞がある。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、第一のユニットと第二のユニットの組付けの作業性が良好な表示装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、表示光Lを発する表示器21と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子41と、前記照度データに基づいて前記表示器21の発光輝度を調整する制御手段62と、前記表示器21を収容する第一のケース体51と、を備えた第一のユニットAと、前記表示光Lが出射する透光性カバー54と、前記透光性カバー54が設けられる開口部53を有し前記第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52と、を備えた第二のユニットBと、からなるものである。
【0011】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記第二のケース体52は、前記開口部53から前記表示器21に太陽光が入射すること防ぐ遮光壁55と、前記遮光壁55の前記外光検出素子41に対応する個所に形成された孔部56と、を有するものである。
【0012】
また、本発明は、請求項3に記載したように、表示光Lを発する表示器21と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子41と、前記照度データに基づいて前記表示器21の発光輝度を調整する制御手段62とを、第一のケース体51及び第二のケース体52からなるハウジング50に収容した表示装置において、前記表示器21及び前記外光検出素子41を前記第一のケース体51側に固定したものである。
【0013】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記外光検出素子41を保持する保持部材42を設け、前記保持部材42を前記表示器21に固定してなるものである。
【0014】
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記第二のケース体52は、前記第二のケース体52を前記第一のケース体51に組付けるときに前記保持部材42に保持された前記外光検出素子を所定の位置に案内するためのガイド部57を有するものである。
【0015】
また、本発明は、請求項6に記載したように、前記保持部材42と前記ガイド部57の間に弾性部材45を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドアップディスプレイに適用した一実施例を説明する。
【0017】
21は液晶表示器(表示器)であり、この液晶表示器21は、液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24,回路基板25,筐体26を有している。液晶表示素子22は、TFT型の液晶パネルの前後両面に偏光板を貼着したものであり、車両の速度を表示する。レンズ23はアクリル或いはポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、液晶表示素子21と発光ダイオード24の間に配置されている。
【0018】
発光ダイオード24は、白色で発光するものであり、レンズ23を介して、液晶表示素子22を照明する。回路基板25には、後述するマイコン等が搭載されている。筐体26には、液晶表示素子22に対応する矩形の開口部27が形成されている。液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24及び回路基板25は、筐体26に収容されている。
【0019】
31は凹面反射ミラーであり、この凹面反射ミラー31は液晶表示器21が発した表示光Lをフロントガラスの方向に反射させる。凹面反射ミラー31は樹脂(例えばポリカーボネート)に金属(例えばアルミニウム)を蒸着させ反射面を形成したものである。32はミラーホルダーであり、凹面反射ミラー31はミラーホルダー32に貼着されている。ミラーホルダー32は後述するケース体の底面に固定されている。
【0020】
41はフォトトランジスタ等の外光検出素子であり、この外光検出素子41は保持部材42に保持されている。外光検出素子41の光軸は前向きになっており、車両前方の照度を検出する。外光検出素子41を保持した保持部材42は、液晶表示器21の上面に図示しないビスによって固定されている。43は回路基板であり、この回路基板43に外光検出素子41が電気的に接続されている。44はハーネス等の配線部材であり、この配線部材44の一端は回路基板43に接続され、他端は回路基板25に接続される。45はゴム等の弾性部材であり、半円筒状曲面となっている保持部材42の上端部に貼着されている。
【0021】
50はハウジングであり、このハウジング50に液晶表示器21,凹面反射ミラー31,外光検出素子41等が収容されている。ハウジング50は、第一のケース体51と、第二のケース体52とからなっている。液晶表示器21及びミラーホルダー32は、第一のケース体51の底面に固定されている。第二のケース体52には開口部53が形成されており、この開口部53に透光性カバー54が設けられている。透光性カバー54はポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、湾曲形状になっている。表示光Lは、透光性カバー54を透過し、表示装置からフロントガラスに出射する。
【0022】
55は遮光壁であり、この遮光壁55は第二のケース体52と一体に形成されており、太陽光が開口部53から液晶表示器21に入射し虚像が見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止している。遮光壁55は第二のケース体52の上壁から傾斜して垂下しており、外光検出素子41に対応する箇所には孔部56が形成されている。外光検出素子41は、透光性カバー54を透過し孔部56を通過した外光を検出する。57はガイド部であり、このガイド部57はケース体52の上壁と一体に形成されている。ガイド部57は、保持部材42の上部に対応する箇所に設けられており、略V字の凹部を有している。
【0023】
以上説明した表示装置は、第一のケース体51に液晶表示器21,保持部材42及び外光検出素子41等が組付けられた第一のユニットAと、第二のケース体52及び透光性カバー54からなる第二のユニットBとから構成されている(図3参照)。
第二のユニットBを第一のユニットAに組付けるときには、保持部材42の上部がガイド部57に押圧されることによって、外光検出素子41が所定位置(孔部26に対応する位置)にガイドされる。
【0024】
次に、図4に示すブロック図に基づいて、表示装置の電気的構成について説明する。61は速度センサであり、この速度センサ61はマイコン62(制御手段)に速度データを出力する。マイコン62は、CPU63,RAM64,ROM65を有する。マイコン62は、回路基板25に搭載されており、駆動回路66,67を介して液晶表示素子22及び発光ダイオード24を駆動する。マイコン62は、外光検出素子41が出力した照度データに基づいて、ROM65に記憶されたプログラムに従って、所定の演算処理を行い、発光ダイオード24の輝度を調整する。
【0025】
本実施形態によれば、外光検出素子41を第一のユニットA側に設けたため、第二のユニットBを第一のユニットAに組付ける作業と、回路基板43と回路基板25を配線部材44で接続する作業が別々になり、第一のユニットAと第二のユニットBの組付けの作業性が良好である。また、第二のケース体52に、保持部材42に保持された外光検出素子41を所定の位置に案内するためのガイド部57を設けたことにより、第二のユニットBを第一のユニットAに組付けるときに、外光検出素子41を所定位置にガイドすることができる。また、保持部材42に弾性部材45を設けたことにより、保持部材42が振動によって揺れ動いて、外光検出素子41の光軸が所定位置から外れる虞が少ない。
【0026】
なお、本実施形態の表示器は液晶表示器21であったが、例えば蛍光表示管または有機EL表示器であっても良い。また、本実施例は、フロントガラスで表示光Lを反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイであったが、本発明は他の表示装置にも適用できることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、表示光を発する表示器と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子と、前記照度データに基づいて前記表示器の発光輝度を調整する制御手段と、前記表示器を収容する第一のケース体と、を備えた第一のユニットと、前記表示光が出射する透光性カバーと、前記透光性カバーが設けられる開口部を有し前記第一のケース体に組付けられる第二のケース体と、を備えた第二のユニットと、からなるものであり、第二のユニットには、配線部材を接続する必要がないため、第一のユニットと第二のユニットの組付けの作業性が良好である。
【0028】
また、本発明は、表示光を発する表示器と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子と、前記照度データに基づいて前記表示器の発光輝度を調整する制御手段とを、第一のケース体及び第二のケース体からなるハウジングに収容した表示装置において、前記表示器及び前記外光検出素子を前記第一のケース体側に固定したものであり、配線部材を接続する部品が第二のケース体には無いため、第一のケース体と第二のケース体の組付けの作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】同上実施形態を示す断面図。
【図3】同上実施形態を示す分解断面図。
【図4】同上実施形態を示すブロック図。
【図5】従来例を示すヘッドアップディスプレイの概略図。
【図6】同上従来例を示す断面図。
【図7】同上従来例を示す分解断面図。
【符号の説明】
21 液晶表示器(表示器)
41 外光検出素子
42 保持部材
45 弾性部材
51 第一のケース体
52 第二のケース体
53 開口部
54 透光性カバー
55 遮光壁
56 孔部
57 ガイド部
62 マイコン(制御手段)
A 第一のユニット
B 第二のユニットB
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に、外光の照度を検出する外光検出素子が出力した照度データに応じて表示器の発光輝度を調整する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、蛍光表示管等の発光型表示器が発した表示光を反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置が種々提案されており、例えば特許文献1に開示されている。ヘッドアップディスプレイ装置は、車両のダッシュボード1に配設された表示装置2が投射する表示光Lをフロントガラス3で運転者4の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである(図5参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−310055号公報
【0004】
表示装置2は、蛍光表示管5と凹面反射ミラー6とを有しており、これらの蛍光表示管5及び凹面反射ミラー6はハウジング7に収容されている(図6参照)。ハウジング7は、下側ケース体8と上側ケース体9とからなるものであり、上側ケース体9は、図示しない係止爪によって下側ケース体8に係止されている。上側ケース体9には、ポリカーボネート等の透光性樹脂からなる透光性カバー10が設けられており、表示光Lは透光性カバーを通過してフロントガラスに投射される。
【0005】
蛍光表示管5の後面には放熱部材11が貼着されており、この放熱部材11には多数の放熱フィンが形成されている。蛍光表示管5は、回路基板12と電気的に接続されており、回路基板12に搭載された駆動回路(図示しない)により駆動され、車両の速度を表示する。蛍光表示管5及び回路基板12は、下側ケース体8に固定されている。
【0006】
13はフォトセンサ等の外光検出素子であり、この外光検出素子13が出力する照度データに基づいて、図示しないマイコンによって蛍光表示管5の発光輝度が調整されることで、良好な表示コントラストが得られる。外光検出素子13は回路基板14に搭載されており、この回路基板14は上側ケース体9に固定されている。15はハーネス等の配線部材15であって、この配線部材15の一端15aは回路基板14に接続され、他端15bは回路基板12に接続されている。蛍光表示管5が発した表示光Lは、凹面反射ミラー6で反射されて、フロントガラス3に投射される。
【0007】
以上説明した表示装置2は、下側ケース体8に蛍光表示管5及び回路基板12等が組付けられた第一のユニットAと、上側ケース体9に外光検出素子13及び回路基板14等が組付けられた第二のユニットBとから構成されている(図7参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、配線部材15の長さが限られているために、回路基板14と回路基板12を配線部材15で接続する作業が煩雑であるという問題を有していた。つまり、第一のユニットAに第二のユニットBを組付ける前に、一端15aが回路基板14に接続された配線部材15の他端15bを回路基板12に接続しなければならないが、第一のユニットAと第二のユニットBの間隔は、配線部材15に長さによって制限されているため、必ずしも作業性が良好であるとは言えなかった。
【0009】
なお、配線部材15の長さが十分であれば、回路基板14及び回路基板12に配線部材15を接続する作業は容易であるが、図5に点線で示したように、比較的長い配線部材16を用いた場合、第一のユニットAと第二のユニットBを組付けたときに、配線部材16が垂れ下がって、蛍光表示管5が発した表示光Lを遮る虞がある。
本発明は、この問題に鑑みなされたものであり、第一のユニットと第二のユニットの組付けの作業性が良好な表示装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、請求項1に記載したように、表示光Lを発する表示器21と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子41と、前記照度データに基づいて前記表示器21の発光輝度を調整する制御手段62と、前記表示器21を収容する第一のケース体51と、を備えた第一のユニットAと、前記表示光Lが出射する透光性カバー54と、前記透光性カバー54が設けられる開口部53を有し前記第一のケース体51に組付けられる第二のケース体52と、を備えた第二のユニットBと、からなるものである。
【0011】
また、本発明は、請求項2に記載したように、前記第二のケース体52は、前記開口部53から前記表示器21に太陽光が入射すること防ぐ遮光壁55と、前記遮光壁55の前記外光検出素子41に対応する個所に形成された孔部56と、を有するものである。
【0012】
また、本発明は、請求項3に記載したように、表示光Lを発する表示器21と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子41と、前記照度データに基づいて前記表示器21の発光輝度を調整する制御手段62とを、第一のケース体51及び第二のケース体52からなるハウジング50に収容した表示装置において、前記表示器21及び前記外光検出素子41を前記第一のケース体51側に固定したものである。
【0013】
また、本発明は、請求項4に記載したように、前記外光検出素子41を保持する保持部材42を設け、前記保持部材42を前記表示器21に固定してなるものである。
【0014】
また、本発明は、請求項5に記載したように、前記第二のケース体52は、前記第二のケース体52を前記第一のケース体51に組付けるときに前記保持部材42に保持された前記外光検出素子を所定の位置に案内するためのガイド部57を有するものである。
【0015】
また、本発明は、請求項6に記載したように、前記保持部材42と前記ガイド部57の間に弾性部材45を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を車両用ヘッドアップディスプレイに適用した一実施例を説明する。
【0017】
21は液晶表示器(表示器)であり、この液晶表示器21は、液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24,回路基板25,筐体26を有している。液晶表示素子22は、TFT型の液晶パネルの前後両面に偏光板を貼着したものであり、車両の速度を表示する。レンズ23はアクリル或いはポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、液晶表示素子21と発光ダイオード24の間に配置されている。
【0018】
発光ダイオード24は、白色で発光するものであり、レンズ23を介して、液晶表示素子22を照明する。回路基板25には、後述するマイコン等が搭載されている。筐体26には、液晶表示素子22に対応する矩形の開口部27が形成されている。液晶表示素子22,レンズ23,発光ダイオード24及び回路基板25は、筐体26に収容されている。
【0019】
31は凹面反射ミラーであり、この凹面反射ミラー31は液晶表示器21が発した表示光Lをフロントガラスの方向に反射させる。凹面反射ミラー31は樹脂(例えばポリカーボネート)に金属(例えばアルミニウム)を蒸着させ反射面を形成したものである。32はミラーホルダーであり、凹面反射ミラー31はミラーホルダー32に貼着されている。ミラーホルダー32は後述するケース体の底面に固定されている。
【0020】
41はフォトトランジスタ等の外光検出素子であり、この外光検出素子41は保持部材42に保持されている。外光検出素子41の光軸は前向きになっており、車両前方の照度を検出する。外光検出素子41を保持した保持部材42は、液晶表示器21の上面に図示しないビスによって固定されている。43は回路基板であり、この回路基板43に外光検出素子41が電気的に接続されている。44はハーネス等の配線部材であり、この配線部材44の一端は回路基板43に接続され、他端は回路基板25に接続される。45はゴム等の弾性部材であり、半円筒状曲面となっている保持部材42の上端部に貼着されている。
【0021】
50はハウジングであり、このハウジング50に液晶表示器21,凹面反射ミラー31,外光検出素子41等が収容されている。ハウジング50は、第一のケース体51と、第二のケース体52とからなっている。液晶表示器21及びミラーホルダー32は、第一のケース体51の底面に固定されている。第二のケース体52には開口部53が形成されており、この開口部53に透光性カバー54が設けられている。透光性カバー54はポリカーボネート等の透光性樹脂からなるものであり、湾曲形状になっている。表示光Lは、透光性カバー54を透過し、表示装置からフロントガラスに出射する。
【0022】
55は遮光壁であり、この遮光壁55は第二のケース体52と一体に形成されており、太陽光が開口部53から液晶表示器21に入射し虚像が見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止している。遮光壁55は第二のケース体52の上壁から傾斜して垂下しており、外光検出素子41に対応する箇所には孔部56が形成されている。外光検出素子41は、透光性カバー54を透過し孔部56を通過した外光を検出する。57はガイド部であり、このガイド部57はケース体52の上壁と一体に形成されている。ガイド部57は、保持部材42の上部に対応する箇所に設けられており、略V字の凹部を有している。
【0023】
以上説明した表示装置は、第一のケース体51に液晶表示器21,保持部材42及び外光検出素子41等が組付けられた第一のユニットAと、第二のケース体52及び透光性カバー54からなる第二のユニットBとから構成されている(図3参照)。
第二のユニットBを第一のユニットAに組付けるときには、保持部材42の上部がガイド部57に押圧されることによって、外光検出素子41が所定位置(孔部26に対応する位置)にガイドされる。
【0024】
次に、図4に示すブロック図に基づいて、表示装置の電気的構成について説明する。61は速度センサであり、この速度センサ61はマイコン62(制御手段)に速度データを出力する。マイコン62は、CPU63,RAM64,ROM65を有する。マイコン62は、回路基板25に搭載されており、駆動回路66,67を介して液晶表示素子22及び発光ダイオード24を駆動する。マイコン62は、外光検出素子41が出力した照度データに基づいて、ROM65に記憶されたプログラムに従って、所定の演算処理を行い、発光ダイオード24の輝度を調整する。
【0025】
本実施形態によれば、外光検出素子41を第一のユニットA側に設けたため、第二のユニットBを第一のユニットAに組付ける作業と、回路基板43と回路基板25を配線部材44で接続する作業が別々になり、第一のユニットAと第二のユニットBの組付けの作業性が良好である。また、第二のケース体52に、保持部材42に保持された外光検出素子41を所定の位置に案内するためのガイド部57を設けたことにより、第二のユニットBを第一のユニットAに組付けるときに、外光検出素子41を所定位置にガイドすることができる。また、保持部材42に弾性部材45を設けたことにより、保持部材42が振動によって揺れ動いて、外光検出素子41の光軸が所定位置から外れる虞が少ない。
【0026】
なお、本実施形態の表示器は液晶表示器21であったが、例えば蛍光表示管または有機EL表示器であっても良い。また、本実施例は、フロントガラスで表示光Lを反射させて虚像を表示するヘッドアップディスプレイであったが、本発明は他の表示装置にも適用できることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、表示光を発する表示器と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子と、前記照度データに基づいて前記表示器の発光輝度を調整する制御手段と、前記表示器を収容する第一のケース体と、を備えた第一のユニットと、前記表示光が出射する透光性カバーと、前記透光性カバーが設けられる開口部を有し前記第一のケース体に組付けられる第二のケース体と、を備えた第二のユニットと、からなるものであり、第二のユニットには、配線部材を接続する必要がないため、第一のユニットと第二のユニットの組付けの作業性が良好である。
【0028】
また、本発明は、表示光を発する表示器と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子と、前記照度データに基づいて前記表示器の発光輝度を調整する制御手段とを、第一のケース体及び第二のケース体からなるハウジングに収容した表示装置において、前記表示器及び前記外光検出素子を前記第一のケース体側に固定したものであり、配線部材を接続する部品が第二のケース体には無いため、第一のケース体と第二のケース体の組付けの作業性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す断面図。
【図2】同上実施形態を示す断面図。
【図3】同上実施形態を示す分解断面図。
【図4】同上実施形態を示すブロック図。
【図5】従来例を示すヘッドアップディスプレイの概略図。
【図6】同上従来例を示す断面図。
【図7】同上従来例を示す分解断面図。
【符号の説明】
21 液晶表示器(表示器)
41 外光検出素子
42 保持部材
45 弾性部材
51 第一のケース体
52 第二のケース体
53 開口部
54 透光性カバー
55 遮光壁
56 孔部
57 ガイド部
62 マイコン(制御手段)
A 第一のユニット
B 第二のユニットB
Claims (6)
- 表示光を発する表示器と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子と、前記照度データに基づいて前記表示器の発光輝度を調整する制御手段と、前記表示器を収容する第一のケース体と、を備えた第一のユニットと、
前記表示光が出射する透光性カバーと、前記透光性カバーが設けられる開口部を有し前記第一のケース体に組付けられる第二のケース体と、を備えた第二のユニットと、からなることを特徴とする表示装置。 - 前記第二のケース体は、前記開口部から前記表示器に太陽光が入射すること防ぐ遮光壁と、前記遮光壁の前記外光検出素子に対応する個所に形成された孔部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 表示光を発する表示器と、外光の照度を検出して照度データを出力する外光検出素子と、前記照度データに基づいて前記表示器の発光輝度を調整する制御手段とを、第一のケース体及び第二のケース体からなるハウジングに収容した表示装置において、
前記表示器及び前記外光検出素子を前記第一のケース体側に固定したことを特徴とする表示装置。 - 前記外光検出素子を保持する保持部材を設け、前記保持部材を前記表示器に固定してなることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の表示装置。
- 前記第二のケース体は、前記第二のケース体を前記第一のケース体に組付けるときに前記保持部材に保持された前記外光検出素子を所定の位置に案内するためのガイド部を有することを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
- 前記保持部材と前記ガイド部の間に弾性部材を設けたことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
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